大空町議会 平成25年第4回定例会 2013年12月17日
今後において東藻琴地区の湧水を、女満別地区も含めた大空町全体で活用を図っていく、ということについて
2013年12月17日、大空町議会の一般質問で、近藤哲雄議員が「今後において東藻琴地区の湧水を、女満別地区も含めた大空町全体で活用を図っていく、ということについて」質問し、町長が答弁しました。
- 質問者
- 近藤哲雄 議員
- 答弁者
- 町長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 近藤哲雄
通告に基づきまして一般質問を行います。今回は1件、水道事業に関しまして、今後において東藻琴地区の湧水を、女満別地区も含めた大空町全体で活用を図っていく、ということについての可能性、考え方についてお伺いをいたします。現在、本町の簡易水道に関しましては、東藻琴地区は水源を活用しての、流水の自然落下方式、女満別地区は五戸からの組み上げによる配水方式ということであります。今年、産業建設常任委員会で、東藻琴地区水源地の管理状況について、という頄目での所管事務調査が行われ、この水源地の利用拡大策を具体的に検討する必要があるという報告が出されています。また、先月27日に行った議会報告、町民との意見交流会の中でも、女満別地区での活用ということに向けての意見等が出されておりました。女満別東部高台の水源施設は、東藻琴との道路一つ挟んでという場所にあり、以前のふれあいトークの中でも、東藻琴の水をつなぐことはできないか、という話題も出されていたかと思います。東藻琴の水はおいしいという評判の面も含めて、水質の高さなどは改めて申し上げるまでもありませんが、この水をさらに広く活用できないだろうかという思いは、潜在的なものを含めて、多くあるのではと考えるところです。そうした状況の中、現況の流水量と使用水量の状況を通して、その余裕という部分については、どのように把握をされているのか、それと関連をいたしますが、新たな水源確保ということについてはどのように考えるのか。女満別地区では、本町地区、そして高台地区ということでの水道整備事業が行われておりますけれども、仮に、この流水の拡大を図ろうとするとき、現実的な問題としてその弊害となることがあるのか、これらの実情を通しながら、今後についての考え方をお聞きしたいと思います。以上、私の質問とさせていただきます。
答弁 町長
水道事業について、近藤議員から御質問をいただきましたので、御答弁を申し上げたいと思います。御質問の中身と重複するような答弁になる部分がございますが、お許しをいただきたいと思います。町の簡易水道は、女満別本町地区、女満別高台地区そして東藻琴地区として事業を行ってございます。取水の方式は、女満別地区においては深五戸7カ所からポンプアップにより、また東藻琴地区においては2カ所の湧水を活用している現状にあります。東藻琴地区の湧水の2カ所でございますが、1カ所は東藻琴芝桜公園の奥にございまして、もう1カ所は、藻琴山の補給林内にございます。東藻琴の水源の状況を申し上げたいと思います。当初計画は、年間94万トン、実際に取水をしております量は63万トン、配水をしております量は62万トン、そして、実際に使用されている有取水量については39万トンという状況でございます。こういった年間の水量のほかに、1日最大水量などというものも勘案をしなければならない要素となりますけれども、年間25万トンから30万トン程度については、新たな利用拡大の余地はあるのではないかと思っております。一方で、女満別地区でありますけれども、汲み上げております状況を申し上げたいと思います。計画水量は年間136万トン、取水をしておりますのは68万トン、うち配水をしておりますのは62万トン、実際にお使いになっていただいております、有取水量は53万トンということでございます。女満別地区全体を含めて、水源として利用するということであれば、現在の東藻琴水源の量的なものから言いますと、不足をするという状況で、すべてを賄い切るということにはならないかと思っております。この水源の問題につきましては、議員もおっしゃいましたとおり、町議会の産業建設常任委員会の所管事務調査における意見としても、私どものほうにいただいてございます。また、東藻琴の地域審議会の中の意見としても、このような御意見をいただきました。さらに、現在いろいろな審議をいただいております、上下水道等にかかわる給排水事業経営審議会、この中でもこの議論が出ていろいろな御意見をいただいております。为に積極的に活用を図るべしという意見が多くなってございます。そのようにさまざまな機関団体、場所からそのような御意見をいただいておりまして、町としては重要な課題ということで受けとめているところでございます。その中で、使っていく上での課題などについて尐し触れたいと、このように思います。女満別地区の浄水の施設は、五戸から組み上げをするということで、そういうものを前提に整備をしてございます。水源をまた別な方式で新たな場所から求めるということであれば、ろ過設備であったり、薬品の注入設備、また、原水を浄水場に送るための導水管、浄水場から配水地に送る送水管などの整備というようなものが出てくるかと思います。また、処理方式に変更があれば、許認可をいただいている、そういう事務的な手続の変更による許可申請、というようなものが必要になってくるのではないかと思います。また、現実には東藻琴地域の水道管路については、千草まできておりますし、開陽のところには東部高台地区に供給している水源などがあります。技術的にはそこのところ、大きく隔たりがあるわけではありませんので、つなぐことによって、一部地域に東藻琴の水源の水が供給されるということはありますけれども、全町的な部分ということになると、十分それだけでは機能しないというようなことがございます。さらに、限られた地域ということであれば、その効果というものは限定的なものでありますので、接続をしていくということであれば、水源のところからどのように水を供給するかというところを考えなければならないと思っております。現在の女満別地区、東藻琴地区、両地区の水源については、水量的には特段の変化はありませんけれども、議員御指摘のとおり、将来を見据えた中で良質な水を安定的に供給できる水道事業というものを考えたときに、東藻琴地区にあります湧水を、女満別地区を含めた大空町全体で活用していくということは非常に重要な発想ではないかと、そのように思っております。そのような場合、先ほど、今の水源だけでは十分ではないというようなことから、新たな水源を探していくというようなことも必要になってこようかと思います。その可能性でありますとか、先ほど言いました技術的な面でどのような方式をもって接続することが可能なのか、低コストなのかというようなことの検証もしてみたいというふうに思います。さらに、許認可等の法的事務的な手続はさまざまな視点がございますけれども、あらゆる角度から検討を進める必要があろうかと思ってございます。そのようなことに着手をするとともに、新しい総合計画の中にしっかりと位置づけながら、計画的な調査、また、整備に向けての努力をしてまいりたい、そのように考えておりますので、今後ともいろいろな御指摘、また御指導を賜りますようにお願いを申し上げたいと思います。以上、御答弁とさせていただきます。
質問 近藤哲雄
御答弁をいただきました。全体を通しまして、今後、検討されていく、そうした方向性での答弁だったかと思います。ぜひ前向きな意識を持っての検討をしてほしいと思っているところであります。女満別地区の現状の水道状況に関しましても、いろいろ今御答弁の中で、許可申請の部分ですとか、という問題も述べられておりました。それらのこと一つ一つがクリアされていくということであれば、当然施設でありますから、老朽化の部分ですとか、あるいは、一定時期が来たときには更新を図っていく、そういった部分もあろうかと思います。そうしたときにも、いま一度大空町全体としての水道事業の展開、そんな視点を持ちながら、御検討いただくことも大事なことでないのかなと思っているところであります。それもこれも水の量というのが根本になってくることかと思いますけれども、答弁の中では、現況では、今東藻琴の湧水では足りないというお話でもありました。それは新たな水源はということになりますけども、数年前、東藻琴でパークゴルフをしていたときに、あそこは、緑とチーズの里ふれあいパークでしょうか、パークゴルフ場のところに噴水もありました。その中で、お話の中で噴水の水はそのまま捨てているといいますか、そのまま流している水なんだというお話を聞いたところであります。後にいろいろ聞いた中では、あの水は水道の事業とは違う、飲み水として使用できるような状況ではないと、そういうようなお話も聞いたところでありますけども、何かもったいないなというふうに感じたのと同時に、この東藻琴という地域には、水源となりうるような場所がいろいろあるのかな、また探せば見つけていくことができるのかなと、そんなような感じ方もしたところでもあります。現実的に、そんな簡単なことではないと思いますけれども、新たな水源ということも含めまして、町全体で賄う水を確保することができるのかということは、長期的に今後においても大事なことではないのかなと、そんな感じ方をしているとこであります。一方で、先ほど質問の中で触れましたが、先月行いました議会報告会の中で、町民の方から、網走市も東藻琴の水源を使っているわけでありますが、この網走市では水が余っているという話を聞くけれども、下水道がそうしているように、飲み水も広域で何とかならないのかという御意見をいただきました。実際、網走市において水がどのようになっているかということにつきましては、私レベルで確認をできる範囲の中では、網走市も人口が減尐しているということであります。また、水産業等も含めまして、企業も減尐してきているという状況の中では、1日当たり数千立法メートルという枠の中で、オーバーフローしており、水は廃棄しているというような、状況にはあるようです。それはさておき、考えていく上で、広域でということについては、現段階ということではありますけれども、どのようにお考えなのか、お聞きをしたいと思います。
答弁 町長
今、具体的な作業になっていないということは、現在の総合計画の中に位置づけていないということの中で、職員としてはなかなか動ききれていないということかと思います。裏を返せば、計画の中に位置づけていくことによって、職員とすれば、淡々とその計画に沿って、さまざまな調査研究なども含めて行っていくということになりますので、そういうようなことを私としては、指示をしながら進めてまいりたいと考えているところでございます。また、網走市のことについてのお尋ねでございましたので、尐しお話を申し上げたいと思います。現在、網走市におきましては、その水源を東藻琴地区に3カ所設定をして水を運んでいるという状況にございます。また、網走市と大空町の関係でいいますと、事務事業の共同処理ということで、定住自立圏共生ビジョンというものを持って共同事務に当たることとしてございます。多くはございませんけれども、下水道事業などは現在も共同処理方式というものをとっているところでございます。そのようなことから、水道事業についてはどうかというような御指摘かと思います。まだ水道事業の共同処理ということにつきまして、網走市と公に協議をしたことは正直ございません。しかし公表されております、その水道利用の数値などを見ますと、議員御指摘のとおり、余力というものはあるのではないかと私どもも受けとめてございます。そのようなことから、水道事業においても共同処理の可能性はあるのではないかと思ってございます。そんなようなことがございますので、どのような方式だと可能なのかということの検討でありますとか、先ほど言いましたように、不足する分を、私どもの町で新たに水源を求めて、そして供給するやり方と、網走市と共同で処理するやり方と、その比較検討、費用対効果などというものの検証もしていく必要があるかなと、そのようにも思います。お互いにどのようなメリットが出てくるのか、そんなところを調査させていただきながら、その比較検討の中で、大空町として将来の安定的な良質な水源確保、水の確保ということについて、議論を進めてまいりたいとそのように考えてございます。現実、呼人地区にあります水道については、隣まできているという状況にあります。先ほど言いましたように、技術的には、確かにそこのところを結べば、ある限定した大空町の地域には供給することは現実的には可能ですけれども、全町的なものには、施設などからいうと難しいと、そういうことであれば、先ほど言ったように共同利用にあっても、どのようなところから分配をさせて、水を供給する体制をとるべきなのか、そんな検証、技術的な部分も必要になってくるかと、そのように考えております。さまざまな観点からと先ほど申し上げました。町として水源を確保するのか、また、共同利用方式をとるのか、そういうところまで踏み込んで議論をしてまいりたいというふうに思います。その中で、町民の皆さんや議会などからまた御指導いただくことも、多分にあるのではないかと、給排水事業経営審議会の皆さん方にもそういう情報を御提供申し上げながら、町民の皆さん方の考え方なども聞きながら進めてまいりたいと思ってございます。今後ともよろしくお願いを申し上げます。
質問 近藤哲雄
今御答弁いただいたように、広域でということは、いろいろ考えている場合の一つの検討材料だということかと思います。総合的な判断から、検討されていただきたいと思いますけれども、その方向性で考えるときに大事なことは、町民の人たちが盛り上がりといいますか、そうした本当にそういう水を必要としているんだという、そういう気持ちの部分というのも、今後として大事なものでないのかなと思うところでもあります。考えていく上での判断材料に一つ、組み込んでもらいたいと思うところでもあります。いずれにしましても、検討していくに当たっては、ただ水質がいいとか、あるいはおいしいからだとか、そういうことに加えまして、やはりそのメリット性ということを考えていくことも当然大事なことだと、欠かせない部分だと思っているところであります。産業建設常任委員会が行った、その調査の報告の一部でありますけれども、塩素などを含めた薬品代ということで見てみますと、予算ベースで、町全体では600万円程度を計画している、そのうち東藻琴は10万円ぐらいだということであります。水質が本当にいいということなんだろうと思います。また、電気代にしても、全町分のうちの、東藻琴は25%程度だという、そんな内容も含まれておりました。町長、先ほどの答弁でも述べられておりましたとおり、長期的に考えたときに、安くて、安心できる水を安定供給していくということ、それは最も基本になる部分なのだろうと思っているところであります。このランニングコストの面からも検討の余地というのは、あるのではないかと思うところでもありますし、これは結びつけることが適当かどうかということはわかりませんけれども、この水道料金の統一ということは調整が必要な事務事業の中でも、重要頄目となっていた部分ではないかと思っておりますけども、それは両地域での方式の違いですとか、今述べました経費に関する部分での違い等があって、なかなかすんなりいくような部分ではないのかなという印象を受けているところでもあります。そのためにも水源を統一していくということが、水道料金の統一など、町政にもプラスにつながっていくのではないかと思う部分もありますけども、こうしたコスト面からの考え方、所見ということについてもお聞きをしたいと思います。
答弁 町長
先ほど私、良質な水は安定的と言いましたけれども、そこにつけ加えて、安価なという経済的なというところもつけ加えた発想も必要ではないかという御質問かと思います。まさにそのとおりかと思います。現在女満別地区の水源は、五戸から汲み上げる方式だと、先ほど申し上げましたけれども、そのための動力に係る経費、また、各家庭へ配水を行っていく、そのための電気料、というものも必要であります。また、薬品の投入のための設備や経費、そういったものが良質な水があり、自然流下の中で取り組むことができれば、かなり削減がされる、ただ、現在ある施設もありますので、そういったものに変えた仕組みをつくらなければならないということで、初期投資については多尐かかるかと思いますけれども、そのような、コスト比較というところも必要ではないかと確かに思ってございます。東藻琴地区は水質がいいということなどもありますので、そういったところに係る経費が低廉で済みます。さらに高いところに水源があるということから、自然流下方式でありますので、圧送に係る電気料などというものが非常に尐なくて済むというような条件になっているかと思います。また、町民の盛り上がりというようなことからいいますと、大空町となった当初についてそのような差がある中で、東藻琴地域に水源を求めること、もしくは東藻琴地域の水道と女満別地域の水道を結ぶことなどについては、どのような考え方を町民の方々が持っているか、当時は女満別の地域の方々から何とかならないのだろうかというような御意見があったかと、私は思っておりますが、最近言われますのは、東藻琴地域の方々が自分たちの地域で使ってきた、水の水源というものを女満別地域に供給することはできないのかと、そういうような御発言も多く承ることがあります。先日の東藻琴地域審議会の中での御意見もそのような発想からでございました。その中には先ほど言いました、現在の料金体系が、女満別地域のほうが高い額で設定をされていて、将来これらを一つにまとめていかなければならないという考え方が、町民の皆さん方がお持ちの中で、そうであれば、コストのかからない、というような方式に切りかえていくべきではないのか、というところからの発想でもないかと、そのように受けとめてございます。今回、議員に御指摘を改めていただいた内容は、先ほど言いましたように、給排水事業経営審議会の中での議論とも相通ずるものがあろうかと思ってございます。議会、また町民の方々の御意見をしっかりと受けとめながら、将来、安定的に良質な水をできるだけ安く供給できるような、そんな仕組みづくりにこれからも努力をしてまいりたいとそのように考えてございます。よろしくお願いを申し上げます。
質問 近藤哲雄
今の段階でいろいろ具体的な部分までというつもりはありません。今回可能性ということでお聞きをしたところでありますけども、だんだん、答弁を聞いているうちに、期待というような気持ちが強くなってきたなと感じているとこでもあります。自分は東藻琴地区の近くに住んでいることもあってか、早い段階からこの水のことに関しましては、いろいろな意見を聞かされていたことがあります。しかし、当然状況把握をするという部分や、また、合併してすぐということの段階では、微妙なその住民感情ということもあるのかなというような思いの中で、尐し時間が必要ではないかというふうに感じていた部分もありました。しかし、ことし、議会のほうでも実際動きがあったこと、また、いろいろな御答弁の中で触れられておりました。住民の中にもさまざまな、団体立場の中で、そういう声を聞く機会も、自分としてもふえてきたなという感じもしております。また尐し大きく言えば、ことしもいろいろ災害等が、日本国内外問わずありましたけれども、そうした災害報道を見るときにも、幾度となく、現場に必要としているのは、水となになにだということで、水に触れている映像を多く目にしたなという印象も持っております。改めてその水の大切さということを再認識したとともに、私たちの町の大空町の水を考える機会としても、質問させていただいたところであります。地域のあの水は私たちの町の財産だと思います。この財産を町民が享受できるということを期待いたしまして、質問を終わりたいと思います。
答弁 町長
議員を初め、町民の皆さん方は非常にこのことに対して、積極的なといいましょうか、熱い思いを抱いていらっしゃるのではないかと思います。そのことを具現化できるように、先ほど言いました計画の中に位置づけながら、調査を進め、さらに良質で、そして、安い水を安定的に供給できる体制、それが一つの生活のベース、基礎になるのではないかと思っておりますので、そういうまちづくりができるように、今後とも努力をしてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。
質問 近藤哲雄
終わります。