雄武町議会 平成26年9月議会 2014年9月9日
認知症の介護手法「ユマニチュード」について
2014年9月9日、雄武町議会の一般質問で、福原峯雄議員が「認知症の介護手法「ユマニチュード」について」質問し、保健福祉課長 豊田通敏、病院事務長 髙橋健仁、町長 中川原秀樹が答弁しました。
- 質問者
- 福原峯雄 議員
- 答弁者
- 保健福祉課長 豊田通敏、病院事務長 髙橋健仁、町長 中川原秀樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 1番 福原峯雄
それでは2番目の質問に移りたいと思うんですけれども、認知症の介護手法であるユマニチュードについてということであります。ユマニチュードと言われても多分初めて耳にする人も殆どだと思うんですよね。ですんで、若干説明もしていただきたいし、今までやってきたことについても報告したいと思うんですが、そのユマニチュードって主には認知症のケアの手法とか技術のことです。フランスのジュネストさん達が35年前から研究を重ねてまとめたというものなんですよね。つまりそれまで世の中にある、良いケアと言われるものを集めてだいたい150の技法にまとめてあるというふうに書いてます。それでその意味、それにですね、そのケアにそれぞれ意味付けを与えて、そういうもんですから、それぞれの個々の技術というのが今まで日本でも世界でも割と行われて来たというものが多いんです。それに意味付けを与えて、言ってみれば包括的に体系化したというところが新しいとこだと思うんですけれども、こう言ってもちょっと何のこっちゃということだと思うんですよね。それで認知症のケアについてだいたいユマニチュードとは、こういうふうに説明してるんですよね。人は見つめてもらい、誰かと触れ合い、言葉を交わす、そういうことで存在すると。そして死に至るその日まで出来るだけ立つことで人としての尊厳を自覚する。これらが、こちらがそういうように対応を変えることで患者も変わっていくんだ。このユマニチュードが実はマスコミによって紹介されたというのは今年の2月のNHKのクローズアップ現代でした。ところがその中味があまりにも凄いんで本当に全国に衝撃を与えました。私が見たのはですね、HBCの報道特集だったんですけれども、だいたいそういう中味です。私が見ても本当に衝撃でした。最初にその中味を言うとですね、口腔ケアを全身で拒否する認知症の患者がいて、もうやむなく手を拘束する看護師の様子というのが映し出されてるわけですよね。結局、口腔ケアは諦め、その場では諦めるというふうになります。今度はその後、先ほど紹介しましたジュネストさんに変わるわけです。最初にドアをゆっくり3回ノックして3秒待つというとこから入る、そして入ることを告げます。これがまず手法の一つですよね。そして同じ目の高さでじっと見つめて笑顔で話し掛けますと。これ二つあるんですけれども、これもその手法の一つ、二つですね。手を握るんではなくて腕に触れながらケアの了解を求める、これもそうです。手法の一つです。結局、その映像ではあれほど拒否していたケアをあっという間に協力的になって、口腔ケアは終了する。その後、歩行訓練の誘いをするわけですけれども、快く応じて取材が終了した後も、これは後日談だそうですけれども、もっと歩きたいということで、もちろん支えられながらなんですけれども、歩く練習をしていたそうです。この映像をネットでも見られますんで、是非見てほしいと思って保健福祉課へ行ったり、医療や介護の関連施設の方にも会って、そのことを訴えてもきました。訴えた方も何人かいらっしゃいますんで、その感想をまず聞かせていただけますか。
答弁 保健福祉課長 豊田通敏(保健福祉課長は2016年12月まで)
ユマニチュードの、その方法を見ての感想ということですけれども、私、クローズアップ現代、実際に見まして思いましたことは基本的に今やっているというか、通常の介護医療の現場で行われている手法をそのものではないかというふうには思っております。思いました。確かに素晴らしい状況であるというふうに感動も覚えたところでございます。この手法については先ほど申し上げましたように、もう介護現場、医療現場、殆どがもう実践をしているというふうに私は認識しております。それとうちの町で言いますと、特別養護老人ホームございますけれども、介護等もですね、それにつきましては私もちょっと何回か介護現場見学させてもらっておりますけれども、非常に似たような介護の方法取っているというふうに思っております。ですからこのユマニチュードにつきましては、言葉をなかなか広げられないということがあると思いますけれども、この手法については広がっておりますので、それと言葉とまず合体をさせて包括的に出来るよう、周知していければなというふうに思っております。
答弁 病院事務長 髙橋健仁(病院事務長は2014年9月まで)
まずは感想ということでございますが、認知症関係の処遇等につきましては現場の責任者であります、看護師長でございますので、事務長の立場でこのことについての感想ということについては公の場での答弁は控えさせていただきたいというふうに考えてございます。またこの質問にございました答弁でございますけれども、病院及び老健施設の患者及び入所者対応につきましては院内及び施設内における研修等により院長の適切な助言を受けながら職員一丸となって常に処遇改善に努めているところでございまして、認知症を発症している高齢者につきましても同様の対応をしているところでございます。また在宅復帰を主眼にですね、多角的な方向から日々看護職、介護職員が支援方法を協議しながら処遇の対応が行われているところでございまして、ご質問にありましたユマニチュードにつきましては、看護及び介護現場において日々行われている認知症高齢者の対応と比べた場合には何ら遜色のないものと思われるところでございますが、今後、院長の判断も仰ぎながらですね、院内会議及び老健会議において報告紹介をしましてですね、現場の中で検証しながらですね、対応するものは対応していくというふうにしていきたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 1番 福原峯雄
これが一つの介護の手法だ、これしかないと言ってるわけじゃなくて、是非これを検討していただきたいということが質問の主旨なんですよね。割と認知症の人というのは、今言われたとおり生活環境の変化に対応するというのが非常に難しいんで、病院に入院すると色々混乱をして暴言も出したり、それから治療を拒否したり、そういういうふうにすることが本当に少なくないと思うんですよね。このためにやむを得ず拘束したり、薬で症状を抑えたりすると、そうすると体の身体が割と低下してしまう。昔は自分で歩けたんだけれども、割と寝たきりになって自宅に戻れなくなったという話というのは割とよく聞く話なんですよね。老健施設も、もちろん雄武に限らず他の施設もそうなんですけれども、割と大声出して徘徊する、凶暴になっちゃったりすると、そういう症状のある人がなかなか受け入れがたい、特に雄武は一般の病棟がありますからね。というふうに聞きます。実はこのユマニチュードに関してですね、入門書とかDVDがセットになってあるんですよ。独自にそれを利用しての研修会も組織するということも出来るというふうになる形になってるんですよね。雄武のように医療と介護の連携を基本としているような自治体にとっては研修会を組織する上では割とうってつけの教材だというふうに私は思いましたんで、是非、検討を願いたいということで質問させていただいてるわけです。このジュネストさん、もうちょっと紹介しますとね、優しい人間になることは難しくても、優しさを伝える技術なら習得できる、優しく優しく対応する、それは優しい人間だけでなくて、どう優しさを伝えるんだ、その技術なんだ、技術でもあるんだということを言っているわけです。要するに何もその特殊な技法ではない、先ほど現場でもやっぱり同じようなことやってるんだということがあったように良いものを集めて、そしてそれに、これはどういう意味なんだということを意味付けを与えてる、そういったものなんだと。それを150の手法に分けた、そういうことですよね。私が見た報道特集のコメンテーターの締めくくりもあるんですよ。そういう言葉を紹介しますとね、こういうので締めくくりました。丁寧な対応で時間が掛かる、余計に人が必要じゃないかという人も口腔ケアやおむつ交換など拒否されることを考えれば遥かに短時間で済むし、協力してくれる、要するに患者が協力してくれるわけですから少人数で出来ると。何よりも拘束帯等を使って抵抗を感じている人を割と押さえ付けるような感じ、そういったケアにもすることがあるわけですから、看護師とか介護士のモチベーションが違う。拘束帯を使うことに対してはやっぱり抵抗は感じるわけですよね。そして更にこれをですね、家族の介護にまで広げるということが出来れば、本当の意味での安定した居宅介護は出来るんじゃないかと、そういうことに繋がる一つの方法じゃないかということを言っていました。雄武では現場を持っているわけですから、現場を持ってこれを一つ一つ研修する、また現場であったことと突き合わせていくといったことが出来るんではないかと思って、是非、よろしく検討をお願いしたいと思うんですが、初めて聞く人にはなかなか説明の内容が届いたかどうかというのは非常に心配なんですけれどもね、是非、町として先ほど言ったように検討するに値すると思いますんで、よろしくお願いしたいと思います。
質問 1番 福原峯雄
確認しておきたいんですが、検討はしましょうということでよろしいですね。
答弁 町長 中川原秀樹(町長は2019年9月まで)
行政の立場ではまずですね、今まで機会があれば各施設団体等に実践報告を行ったりしておりますので、それも今後とも継続したいということであります。それから医療現場におきましては病院において看護及び介護現場におきまして常日頃から行っているような内容でありますので、これもまた継続したいというふうに思っております。