みんなの議会

雄武町議会 平成18年9月議会 2006年9月12日

国保病院の今後の運営方針について

2006年9月12日、雄武町議会の一般質問で、加藤孝義議員が「国保病院の今後の運営方針について」質問し、町長 田原賢一が答弁しました。

質問者
加藤孝義 議員
答弁者
町長 田原賢一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 5番 加藤孝義

5番、加藤でございます。通告に従いまして一般質問させて頂きます。初めに雄武国保病院の今後の運営方針についてということでお尋ねしたいと思うわけでございます。今年の6月14日に医療制度改革関連法案が実は成立したわけでございます。このような中でその背景としては、西暦2004年度の国民医療費が32兆円を超したということで、前年対比1・8%の増というようなことで年々増高傾向にあるということでございます。その中で特記すべきことは高齢者の医療費が非常に上がってるということで、今年初めて70歳以上の高齢者の治療費が40%を超えたというような中身でございます。また75歳以上の方が高齢者の55%の治療費を受けてると言うような中身でございました。国と致しましても日本の医療制度を改革することによって、その医療費のどんどん膨れ上がるのを抑えようというようなことからして、今回ありました医療制度改革ということが設けられたのではなかろうかと思うわけでございます。中身を既に皆さんもご承知かも知れませんけども、窓口支払いを上げるということで、具体的には平成16年の10月からは国民、現在に現役並の所得の方は2割の窓口負担を10月から3割にするというようなことから、あるいは一般所得の方では70歳以上、74歳までの方は平成18年の4月からは1割が、現在1割が2割になるというようなことで、非常にそれらに対する負担が増えるというようなことがひとつあるわけでございます。また高額医療費が2段階で五割ほど上がるというようなことで、ある一定金額以上の治療費に対しまして、それらに対する高額医療ということで戻ってくるというようなことも、その金額を上げていくというようなことで迫ってくるというようなことでございます。また療養病床群におきましても居住費上乗せ等がございますし、またベッド数も減らすと言うようなことで非常にお年寄りに対する医療費が非常に負担が増えるし、罹りづらいというような現況があるわけでございます。昨今このようなことで医療改革も来てるわけでございます。このような時に雄武町の国保病院を開設されてる町長と致しまして、これらの改革をどのようなお考えで受け止めてるかお尋ねしたいと思います。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

この度の医療制度の改革関連法案で具体的に6項目は殆ど高齢者医療費の値上げでございまして、このことについては今後高齢者への医療費の負担というのは増すばかりでございます。従って高齢者の身体的特性を考慮すれば今回の制度改革というのは、高齢者の医療の質の低下だという印象を受けております。

質問 5番 加藤孝義

私も全くそのような解釈を持ってるわけでございます。高齢者負担をする項目が目白押しで、殆ど高齢者をねらい打ちにしたような医療制度改革だということでございます。それから見ますと、長期入院者に対しての療養病床の削減だとか、これらを在宅医療に転換していくだとか、あるいは介護保険の方に移行したいというようなことがありありに見えるように感じるわけでございます。また、それに付け加えまして、2、3日前の新聞によりますと、2008年の4月からは包括払い制度というような医療、75歳以上の高齢者に対してそういうことを適用したいことを今後検討するというようなことでございますと、これらに関わる一つの病気に対しては、これだけの給付しか出来ませんよと、あるいは検査方法、手術方法等一定額に決められてしまうというようなことのやり方になるんではなかろうかというように感じられるわけでございます。このような時に非常に高齢者は医業に掛かる頻度は高くなるし、また掛かる頻度が高いところに先程の申した高負担が重なってくるということになりますと、病気に対しての受診の機会なり、回数なり等々が減ってくるだろうということが十分想像されるわけでございます。今日も午前中に行政事務報告の中でも国保病院の患者の数、あるいは入院者の数等々がまだ減ってるという時に押っつけ医療制度改革関連法案という先程の色々の改革の項目がなされると益々もってこの地方の公立病院等の経営が逼迫してくると、大変だというふうに私は感じるんですけども町長さんとしてはどんなようなお考えかお聞かせ願いたいと思います。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

ご質問の通りですね、この状況の中では今後病院運営にとっても高齢者の受診抑制に繋がるということでございますから、病院運営に大きな影響が出るものというふうに懸念をしておるところでございます。

質問 5番 加藤孝義

このような時期で従来一生懸命病院運営に関わって来られたと思うわけでございます。今年の5月30日の道新の新聞に大見出しにありまして、この西紋地区の各自治体の病院の収支決算が出たというようなことで、実は新聞をくり抜き持ってきたわけでございますけども、見出しいきなり雄武8700万円の赤字、興部累積4億6900万円というようなことでございます。このような早くの時期にそのような数字に出てるわけでございます。この時に記事の中を見ますと院長先生のこれらに対する面談では人口に対してベッド数が多い、縮小は避けられないと思うというような談話がございます。また高見事務長さんの話では入院を促しても通院で済ませようとする人が多くなった、医療費の自己負担分が増えたからだろうかというようなことでございますし、また田原町長さんは地域に見合った規模にすることが重要と考えてるというようなコメントをされてるわけでございます。この前から言われてる通り、平成、今年度中に19年度からの病院の診療をどうするかということで非常に大変な時期に来てるということでございます。このようなことで、非常に難しい問題が山積してるという中で今後どうしたらいいだろうかというようなことも、色々お悩みのことと思われるわけでございます。掛かる時に雄武町では医療コンサルタントということで2年半前から医業経営研究所の竹内所長、栗村副所長さんから実はコンサルを依頼して今年で2年半を過ぎたところでございまして、今年度いっぱいでそれらの契約が切れるということでございます。当初、我々は医業経営研究所ということでかつては北海道の医師会の副会長までされた現役の診療所の医師であり、また片一方の栗村先生は確か当時の紹介では福祉部長さんを歴任された方ということで紹介されたと思います。その時の抱負と致しましては雄武町の国保病院の経営の悪化というか、中身の悪さについてコンサルしながら改善したいというようなことで、当初のお話ですと、希望的なこととは思いますけども、初年度で1億5000万から2億、3年間で3億円を改善してみせるといわんばかりの言葉のご挨拶で我々も非常に大きな期待を持ったわけでございます。だがしかし、1年経ち、2年経ち、2年半経った現在におきましても先程報告のあった通り一向に良くならないと、経営の中身は良くならないということに対して何だこりゃというような、実は私個人だけではなくて、他の議員さんもそのような感じをお持ちであるというふうに実は承っているわけでございます。先程のことでございますけども、医業研究所とのコンサル業務は継続するのかどうかと、私はこのようなことを疑問持ちますんで、如何なご意見かお聞きしたいと思います。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

当初、医業経営研究所の契約の中では3ヵ年ということでございます。従ってご承知の通り今年度が最終年度でございます。今後、再契約は基本的に致しません。

質問 5番 加藤孝義

再契約は致しませんということでよろしいですね。はい、分かりました。私自身も実はそれほど効果が上がっておらんということの解釈で、むしろ契約は止めるべきだというふうに常々感じていたわけでございます。それよりも、ことここに至ったならば病院の直接の職員はもとより、町なり、あるは関係団体等が一丸となって、これらの改善を自らが立ち上がってやらなければ、どうもうまくいかんだろうと。確かに改善項目は今まで医業運営経営研究所の方から出てますけども、それらの改善案の文書の羅列というか、書いてあること自身は我々も全く同じような気持ちで理解したんですけども、それを具体的に実施できるまでしてきたのかということが今回のこのようなことに繋がって、それほど期待したほどの効果が無かったんじゃないかというふうに考えているわけでございます。こういうようなことから自らが経営をする自主自立というような広域合併しないと同じように、自分らのことは自分らですると自らがそういうことに立ち向かっていくということも必要だと思うし、関係団体とも英知を出し合ってしていかないと、とてもではないけども年間、一般繰り入れの3億円とか、あるいは赤字が8000万、1億円ということが今後まだ続くだろうというような感じもするから早急にそういうことでやって頂きたいというふうに考えるわけでございます。9月1日のこの前の議員協議会の中で竹内先生の方も実はこれらの改善についての反省点を述べられたわけですけども、どうも我々聞いていますと弱気に近いようなことしかならんように聞こえたわけでございます。ちょっときついような言い方かもしれませんけども、町内の受診状況等を色々調べますと全体の受診が32・3%というようなことで、後が山口先生のとこが22・3%ですか、後が他の町村なり行っているというようなことで、非常に町民の町内の医療機関に受診される比率が非常に低いということで、これは何であるかということから素朴にひとつ解決していかないと、この前のお話ですと、平成19年には医師をもう1人入れるとか、あるいは看護師を2、3名増やして高い診療報酬を得れるようなことを模索してるやに実は聞こえたわけでございますけども、このようなことで従来我々も数多くのお医者さんに来て頂いたわけでございますけども、一向に良くならないということで、今後どうしたら良いんだろうということが次に考えさせられるわけでございます。先程の町長さんの方で、病院のことについての行政報告あったんですけど、私ちょっと聞き取れなくて誠に失礼ですけども、こういう掛かる時に医療制度も変わってきて、受診者数も減ってくるだろうというようなことになりますと、それと先程のコメント等々としてもこれ以上焦っても仕方ないから、むしろ規模縮小していって人数もあるいは将来の平成24年から導入される院内の老人保健施設ということにシフトしていくと、移っていくというようなことが私は良いかと思うわけでございます。それから最後になりますけども、スリム化するということ、それから老健施設等を今後そちらの方で在宅医療を出来ない方にはそのようなことで救っていくというようなことと、もう1点は民間委託ということで実は考えてるわけでございます。この前の医業経営研究所との話の中で最終的な平成18年度の3年間における総括的な路線を構築するというようなことで書いてございました。ちょっと読んでみますと、第3次計画策定に向けて人件費の増高が経営改善のブレーキとなっている。給与水準が民間病院に比較して高く、定期昇給や退職金の支給状況も安定している。更に産休職員が増えて臨時職員確保の費用や人手不足をカバーする時間外手当の増加等を考慮すれば、これらも益々増加し病院経営を圧迫することは明らかであると。人件費問題の解決は病院の経営改善を進める上で避けて通れない重い宿題になる。現在、医業収益に占める人件費の割合は80%を超えていると。民間病院なら既に破産している、そうならぬよう如何に50%水準を維持するかを目標に総力を結集することが肝要である。病院の立地背景を考慮した場合、他の予算品目の支出抑制や医業収益の改善を図っても、経営改善に貢献できるウエイトはそれ程大きくはなく限界を感じざるを得ない。これまで公設公営を前提に経営改善を講じてきたが、平成18年度では公設民営も視野に入れた大胆な発想が展開が求められるというような実は今後将来に向けての経営安定路線を構築するというようなコメントを最後に残されているわけでございます。ここで言われている通り、我々も病院職員も公務員でございますので、色々の制度の中でおかしくどうのこうのと人件費を算定してるということじゃないでしょうけども、先程述べているように80%という医業収益に対しての人件費の割合も非常に高いということで病院の改革案として病院の人数なり、あるいは人件費の見直しを検討すべきじゃないかというようなこともございますし、また先程申した規模の縮小ということもやむを得ないじゃないかというようなこと、あるいは平成24年度からの老人保健施設等の実施の申請というようなことが考えられないかというようなことで、お尋ねしたいと思います。

答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)

医業経営研究所、これはあくまでも我々はそこに全てを委ねるということでは決してなくて、色んな専門的なノウハウや、またもう一方では医師の招聘、医師の定着、そういう分野でもお力をお借りをしたということでございます。ただ、この研究所もですね、当初、雄武国保病院の分析をした段階では色々と改革の余地があるというふうに捉えて取り組んできたわけでございますけども、ご承知の通り、医療制度の大幅な改革が毎年行われてきたわけでございまして、なかなか当初算出した、その内容に至らなかったという反省があるわけでございます。そこで今、ご質問された通りですね、将来の病院の、雄武国保病院の在り方について、行政報告でも申し上げましたけども、この度の医療制度の改革も加味しながらですね、ただ病院の運営だけで取り組むのでなくて、本町の今後施さなければならない保健福祉介護、医療、そういうものを包含した中で定めていかなきゃならないだろうということでございまして、行政報告にも申し上げましたけども、現在の病床区分を再編すると。療養病床26床を介護保険移行準備病棟、このことにおいて一般病床25床については平成24年までは急性期の病棟として運用をしていきたいと。老人保健施設転換時に25床の病院として運営するか、19床の診療所として運営するかは今後5年間の中で医療制度、また本町の状勢を勘案した中で検討して定めたいというふうに思っております。ただ非常に危険なのは、民間委託でございますけども、当然この民間委託も視野に入っております。ただ一般的には民間委託にすると経営が改善されるということでございますけども、ただ今、各自治体病院が抱えてる悩みとして、民間委託になった場合に医療の質が向上する、なおかつ経営が安定するという保証と担保はどこにも無いんですよ。このことで各自治体病院は大変頭を痛めております。全てをですね、民間が運営するということは非常に難しさがあるわけでございます。従って本町の場合、当面考えられるのは、例えば民間委託をしたとしても公設民営という方向を定めるとするならば、非常に公的な分野で町が補わなければならないというところが出てくるんだというふうに思っております。一方、民間の方はそういう意味では地方自治体に甘んじるという体質が出てくるわけでございますから、その辺では全て民間にその業務を移譲したら安全かというところには非常に疑問が残るということでございます。

質問 5番 加藤孝義

いずれに致しましても、国あっての医療保険という中身ですから、そう一遍には簡単にはいかんと思うんですけども、この度、次の質問に雄武財政ということで実は関連して私もこれをどうしたら良いかというようなことを悩んだ時に例の夕張市の町立病院のことで40億円の赤字が既に累積してあるというようなことがひとつの引き金になっているというようなことも記事も載っていますし、また町内の雄武町の財政も非常に良いものであるという中で、一つ公営企業としての病院会計が足を引っ張るという可能性が非常に高いということだから、大変でしょうけども今後我々も含めて一生懸命改革にしたいと思いますのでリーダーシップよろしくお願いしたいと思うわけでございます。

出典:雄武町議会 平成18年9月議会 2006年9月12日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる