雄武町議会 平成18年6月議会 2006年6月14日
国保病院について
2006年6月14日、雄武町議会の一般質問で、村田博子議員が「国保病院について」質問し、病院事務長 高見雄二、町長 田原賢一が答弁しました。
- 質問者
- 村田博子 議員
- 答弁者
- 病院事務長 高見雄二、町長 田原賢一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 6番 村田博子
通告に基づき質問を始めたいと思います。最初は国保病院の問題です。道立紋別病院で1年振りに2人の赤ちゃんが産まれました。雄武の私達にとってもホッと胸を撫で下ろすような嬉しいニュースでした。道立紋別病院長の努力は大変なものだったと思います。さて国保病院ですが、雄武町民の健康を守る砦、町長も行政執行方針の中で、病院とは町民の健康と安全を守ることを考え、町民の癒しの場と捉え、町直営の公立病院としての使命を全うすべく努力すると言われています。病院が独立採算性を取ってはいますが、あくまでも公的病院です。自治体が責任を持って助成し、公立病院として頑張っていくことを強く望みたいと思います。そこで一点目です。今回、国の医療制度改悪により病院にどのような影響が出たでしょうか、伺います。
答弁 病院事務長 高見雄二(病院事務長は2011年6月まで)
只今のご質問にお答え致します。今回の改正におきましては診療報酬総体で3・16%のマイナス改正となりましたが、当院が最も影響を受けましたのは、入院にかかる看護基準の改正でありまして、従来に増して看護師の配置基準が厳しくなりました。結果、看護師が不足となりまして、一般病棟におきましては入院基本料の最低ランクに引き下げとなりました。患者数にもよりますが、入院基本料が前年比で年収2,700万円ほど減収となる見込みであります。また療養病棟におきましても本年7月以降、従来一律の基本料だったのが医療の必要度に応じて1から3の医療区分に分けられております。それぞれに基本料が設定されることになりまして、当院の現在の患者さんの状況から言いまして、基本料の低い医療区分1の患者さんが多いことが判明しております。これによりまして7月以降の療養病棟にかかる収益も、前年比で1,600万円ほど減収となる見込みであります。従いまして、一般、療養病棟合わせまして入院基本料のみで前年比4,300万円ほどの減収となる見込みであります。
質問 6番 村田博子
今回の国の医療改悪がこのように病院経営に打撃を与えているということが見えてきます。2点目です。患者負担は十月からとは言え、住居費や食費の負担増は大変です。診療抑制の影響はどのように押さえているでしょうか。
答弁 病院事務長 高見雄二(病院事務長は2011年6月まで)
只今のご質問は高齢者の負担増ということかと思いますが、これにつきましては70歳以上の高齢者の方の患者負担というのは、現役並所得者という表現になりますけれども、これが2割負担が3割負担というふうに変わっていきますけれども、只今ご質問にありました食費、居住費の関係でありますが、これは療養病床に入院される70歳以上の高齢者の患者さんということになります。食費の関係でありますが、現行では自己負担額が大体平均的なもので2万4千円です。これが4万2千円、1万8千円の増となる見込みであります。ただ、これは食数や入院日数によって額は変わってきます。それと居住費でありますけれども、これは光熱水費相当ということで1万円ほど見込まれますが、食費にしても居住費にしても介護保険と同水準というように位置付けられております。従いまして食費、居住費合わせまして、月2万8千円程度増額が見込まれると思われます。こういったことから患者さん自身の入院抑制に拍車をかける懸念はあります。
質問 6番 村田博子
患者の方も大変な思い、そして病院の運営も大変な状況ですが、町民の健康を守る砦として頑張っていってもらわなければならないと思います。そこで大変になってくると、よく民間委託の方が安上がりではないかという話が出てきます。3点目です、公立病院と民間委託とで町の負担はどのように違いますか。現在町が負担しているのは3億円ですが、交付税措置、建物の企業債等も含めてどのような形になるでしょうか、伺います。
答弁 病院事務長 高見雄二(病院事務長は2011年6月まで)
現在、病院は一般会計から3億円ほど繰り出しをいただいております。それで交付税のお話もありましたけれども、交付税につきましては、その地域に公立病院があることによって交付税が病院事業分として措置されております。これが大体一億円位にはなろうかと思うんですけれども、この他、病院事業債と言いますか、起債の関係ですけれども、例えば十八年で言いますと元利償還合わせて七千六百万円ほどございます。申し訳ございません、民間委託というお話なんですけれども、その違いというふうになりますけれども、今申し上げました通り公立病院として、雄武はある程度3億円の繰り出し金があって、償還金も発生しているということになります。これが民間委託と仮定した場合での話を致しますと、その町の負担と民間委託による違いと言いますけれども、例えば委託したとして、これは委託先との協議になるだろうというふうに考えます。例えば施設設備の無償貸与なのか、賃貸料の徴収となるのか。あるいはその委託先への運営的補助金的な負担金を必要とするのかしないのか。色々なケースが考えられるだろうと思います。従いまして一概に、例えば民間委託をした時はどの程度の負担になるかということは申し上げられませんので、ご理解いただきたいと思います。
質問 6番 村田博子
今はっきりしているのは、国の医療改悪で報酬が下がり大変なのは民間も公共も同じです。公共が大変だから、じゃあ民間が引き受けてくれるのか。もし引きうけてくれる所があったとしても1億円の交付税は来ません。それから7,600万円の企業債はどうなるのでしょうか。病院給食の民間委託の時にどういうことが起こったかというと、民間委託で働く人の賃金が大幅に減りました。さらに商店の購入が減り、商店が悲鳴を上げました。民間委託にして削減した分の10倍位の損失が目に見えない所で生まれたということです。公共は町民から預かった税金をどう町民のために使うかということです。会社でも企業でもありません。民間は当然やる時は利潤を追求します。当たり前のことです。町長は民間委託についてどのようにお考えか伺いたいと思います。
答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)
病院運営については町民や議会の皆さん方とも議論を重ねて取り組んできたところでございます。民間委託については、当然病院運営を考え合わせる時に、今はコンサルにもお願いして職員の意識改革を含めて取り組んでおりますけれども、民間委託もあり得ると、視野の範囲でございまして、例えば2000年には民間委託にしますよという方向を定めたわけではないわけでございますから、この辺はご理解をいただきたいと思います。民間委託の仕組みにも若干触れますけれども、例えば指定管理者制度に取り組むことによって、その交付税の処置も如何なものかということを課題のひとつとしてあるわけでございますから、町は民間委託にするしないは別にして色々な範囲から意見をいただいて病院の運営が順調にいくような取り組みを今後も重ねていきたいというふうに思っております。
質問 6番 村田博子
公共の場合は色々お金がかかっても努力しながら、町民の健康を守る病院はなくしませんよね。ところが民間の場合は採算が取れなければ撤退ということは十分あり得るし、国は今、療養型もどんどん減らそうとしている。委託してしまって、撤退されたらどうするのかという心配もあります。国保病院の民間委託の選択肢は外していただきたいと要請しておきます。それから5点目です。町長が執行方針でも言われているように、公立病院を守っていくということで言えば、どのようにして信頼される病院を作っていくのか、どうあるべきとお考えでしょうか、伺いたいと思います。
答弁 病院事務長 高見雄二(病院事務長は2011年6月まで)
只今のご質問ですけれども、信頼される病院とは、どのような病院であるべきかということでございますが、私は基本的に町民の皆様に信頼される病院とは医師及び看護職員と患者さんとの十分なコミュニケーションを図ることの出来る病院だというふうに考えております。相談に乗る、十分なコミュニケーションを図れることだろうと。以前から町民の皆様には職員の患者さんに対する接し方、あるいは対応の不備のご指摘をいただきますが、それでは当然、患者さんからの信頼を得ることは出来ません。そもそも病院の語源はホスピタリティー、おもてなしということから考えますと、医療はサービス業との認識に立って患者さんに接しなければならないというふうに考えます。患者さんは苦痛と不安を持って病院に来られるわけですから、医師や看護職員と十分なコミュニケーションを図る中で患者さんの心身両面の癒し、これを提供出来るよう努めなければならないというふうに考えます。
質問 6番 村田博子
本当にそのような形で苦しんでいる方、辛い方に対応していただきたいと思います。病院の入院患者の医療についてなんですけれども、病気そのものを治すということはもちろん、その人の生活環境も含めて、どのようにして病気を治していくかということを考えていただきたい。患者の生活環境も含めた医療ケアが必要ではないかと思っています。例えばひとつの例を挙げますと、脱水症状で年寄りが入院した。脱水症状ですからどんどん水分を補給していく、患者はお年寄りですからそれで段々良くなっていくし、自分で飲もうという努力が無くなっていくきます。補給して治ってしまうと、お年寄りは飲む習慣が途絶えているんだけれども「もう脱水症状は脱したから帰っても良いですよ」ではなくて、水分補給を止めてもお年寄りがきちんと飲めて食事が出来るようになるまでのケアが大事です。自分の家庭でやるから帰りたいという人は帰る。それからもう少しそこを見て欲しいという方、治ってもお年寄りの家庭だったら食事も思うように出来ないとか、色々な問題でまた病院に逆戻り、家族が大変だったらリハビリも毎日おいでと言われても通えない、透析でもハイヤーで通わざるを得ない人が冬だけでも入院したいとか、医療のケアというのは様々にあります。町民がいつでも何でも言える、そういう方向の医療というのは大変でしょうけれども、スタッフの方達も頑張っていただきたいし、そうすると信頼されて町民も気軽に足を運びます。なかなか病院に行けなくて重くなって、たくさんの医療費がかかるということではなくて、早くかかれるような方法を取っていただきたい。先程、事務長からも患者さんに対しての相談ということがありました。是非、患者の生活環境まで含めた相談窓口を是非設置していただきたいと思いますがいかがでしょうか。
答弁 町長 田原賢一(町長は2011年9月まで)
今の村田議員の質問の内容は、恐らく昔から言われている手当ての件だと思いますね。確かに検査で診断するということも重要なことなんですけれども、本当は昔から言われてる手当て、ここに行き着かないとなかなか患者さんの理解は得られない、信頼も得られない。私も病院のスタッフに訓示など申し上げるんですけれども、その時に敢えて看護師の看というのは手をかざして見るというふうに書いてあります。大変重要なことで、そういうことに行き着けば信頼される病院運営になるだろうというふうに思っております。それから今、医療相談の窓口の話をされましたけれども、私は特別に窓口を作らなくても、例えば問診の段階で、お医者さんなり、それは内科・外科の段階でありますけれども、入院の患者もそうですし、例えば栄養士さん一つにしても、やはり特別な窓口ではなくて患者とのコミュニケーション、問診をすることにおいて患者さんも安心して入院なり、それから内診を受けたり、外来として受診をすることが出来るということに繋がるんだろうというふうに思いますから、これも是非病院の中で取り組んでいきたいというふうに思います。
質問 6番 村田博子
患者というのは、特にお年寄りというのは、なかなか言葉が出てこない。雄武で知ってる顔の人が「お婆ちゃん、どうだい」という感じで相談に乗ってくれること、そのことが大事なことす。その中で、こういう医療制度もあるよとか、家へ帰ってもまた来なければならなくなるのは大変だから、もう少し置いて欲しい、じゃあちょっと相談しようねとか、そういう色々な医療のケア、それは社会的入院とは言わないと思う。空きベッドの活用にもなる。そういうことをやっていただきたい。忙しそうに働いているお医者さんとか看護師さんには言えない、そういう気持ちがあるんですね。是非、今後、医療相談員の配置の検討をしていっていただきたい。