音更町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月16日
公立中学校における部活動の地域移行について
2022年9月16日、音更町議会の一般質問で、方川克明議員が「公立中学校における部活動の地域移行について」質問し、教育長 福地隆、教育部長 山本智久、教育総務課長 水戸尚が答弁しました。
- 質問者
- 方川克明 議員
- 答弁者
- 教育長 福地隆、教育部長 山本智久、教育総務課長 水戸尚
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 9番 方川克明
通告に従い質問をいたします。公立中学校における部活動の地域移行について。今日、少子化と教職員の学校における業務の負担増で維持が難しくなっている学校の部活動をどうすれば維持可能な形にできるのか、それぞれの地域で今後の方向性について考えなければならない状況下にあります。国においては、今年6月6日、スポーツ庁、運動部活動の地域移行に関する検討会議が、8月9日には文化庁、文化部活動の地域移行に関する検討会議が、それぞれスポーツ庁長官、文化庁長官に提言されました。運動部活動の提言は、少子化が進む中、子どものスポーツ環境について、学校の運動部活動だけでは支え切れなくなっているとし、学校単位から地域単位での活動に積極的に変えていくことで、子どもたちが継続的にスポーツに親しむ機会の確保や学校の働き方改革の推進を図るというものであります。文化部活動の提言では、文化芸術団体など多様な実施主体による子どもの志向や状況に適した機会の確保、必要な予算の確保、指導者の質の保障及び量の確保、大会の在り方や運営の見直し、経済的に困窮する家庭への支援、学習指導要領の次期改訂における見直しなどが盛り込まれました。以上、運動・文化部活動の提言は、子どもたちの最善の利益を実現するための環境整備に資するものであると考えます。改革の方向性として、それぞれ休日の部活動から段階的に地域移行、社会教育への移行をし、令和5年の開始から3年後の7年度末としています。また、この改革後は、引き続き平日の部活動についても随時地域移行にしていくとの計画内容です。長年学校が担ってきた部活動の大きな転換となる問題であると認識しています。そこで、以下について御質問いたします。1、本町における中学校でのこれまでの運動・文化部活動の経過と現状は。2、国の有識者会議の運動・文化部活動についての提言をどのように捉えていますか。3、国は改革の期間を設定していますが、教育委員会は部活動における教職員の負担増の解消と併せ、どのように取り組んでいきますか。4、地域移行に係る関係者への周知はどのように行うか。また、地域移行における問題点や課題はどのようなものがありますか。以上について答弁願います。
答弁 教育長 福地隆
公立中学校における部活動の地域移行についての御質問にお答えいたします。はじめに、1点目の本町における中学校での運動・文化部活動の経過と現状についてでありますが、学校における部活動は、生徒がスポーツや文化、芸術に親しむ機会を確保し、生徒の自主的、自発的な参加による活動を通じて学習意欲の向上や責任感、連帯感のかん養などに資する教育的意義の高いものであり、各学校が指導、運営の中心となり、学校教育の一環として積極的に取り組んでまいりました。本町では、国や北海道の部活動の在り方に関する方針を受け、音更町立学校に係る部活動の方針を令和元年度に策定しており、教員の部活動指導における負担や生徒のバランスの取れた生活と心身の成長に配慮するなど、部活動が持続可能なものとなるよう、合理的かつ効果的な活動の推進を図ることとしております。また、各中学校においては、この方針に基づいた活動方針を策定しており、生徒の学校生活への影響を考慮した休養日や活動時間の基準を設定するなど、適正な部活動の運営に取り組んでいるところであります。本町における部活動の現状につきましては、本年度、中学校に常設している部活動として、5校合わせて運動部が11種目45部、文化部が3種目8部の合計14種目53部、このほか、学校に常設していないものの、中体連の大会に参加している運動部が11種目24部となっております。また、町内の全生徒数、1,352名のうち部活動に参加している生徒数は1,114名、率にして82.4%となっております。次に、2点目の国の有識者会議の提言をどのように捉えているかについてでありますが、国の有識者会議の提言では、部活動の課題として、中学校生徒数の減少が加速化するなど深刻な少子化が進行し、部活動の持続可能性という面での厳しさが増している状況にあること、また、競技経験のない教員が指導せざるを得ない場合や休日も含めた部活動の指導が求められたりするなど、教員にとって大きな業務負担となっていることなどが指摘されています。本町におきましても、近年の生徒数の減少や課外活動の多様化などにより、特に運動部では単独校でチームを編成することが困難な場合があり、いくつかの部活動では町内外の複数の学校による合同での部活動が行われているほか、学校における働き方改革の推進が求められる中、休日も含めた部活動の指導などが中学校教員の長時間勤務の主な要因となっていること、指導経験が浅い部活動を担当する教員にとっては多大な負担となっていることなど、提言と同様の課題を抱えております。教育委員会といたしましては、この状況を踏まえ、本町の現状や将来を見通した中で、持続可能で安定した部活動となるよう地域移行に向けた検討を進めなければならないものと受け止めております。最後に、3点目の国の設定する改革期間中に教員の負担増の解消と併せどのように取り組んでいくか及び4点目の地域移行に係る関係者への周知方法と問題点や課題につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。国の有識者会議は、令和5年度から令和7年度までの3年間を改革集中期間として、まずは休日の部活動から段階的に地域移行を進めることが必要と提言しており、地域移行が進めば、生徒が継続してスポーツや文化芸術などに親しむ機会の確保と部活動を担う教員の負担軽減につながるものと考えております。地域移行に向けては、受皿となるスポーツ団体や文化芸術団体の整備充実のほか、それらの団体への適正な会費の在り方や経済的に困窮する家庭の生徒への支援方策、また、指導者の質の保障や量の確保のほか、指導を希望する教員の兼職兼業、部活動に使用する施設の確保、大会やコンクールなどの在り方、保険の在り方など、検討課題は多岐にわたるものと考えております。地域移行の検討に当たっては、行政や学校関係者、スポーツや文化芸術団体関係者などによる協議会を設置し、移行に向けた具体的な検討を行っていくことが必要であると認識しておりますが、その際には、生徒や保護者も含め、改革の背景や本町におけるスポーツや文化芸術環境の将来像、生徒自身や地域社会への見込まれる効果、スケジュールなどについて分かりやすく周知し、理解を得る必要があると考えております。また、ニーズや意向の把握については、現在部活動に入っていない生徒や保護者のほか、今後中学校に入学する小学校高学年の児童や保護者を含めるとともに、具体的な取組スケジュールについて、推進計画を策定することが重要と考えております。今後、有識者会議の提言を踏まえ、国から推進に当たっての考え方が示されるとお聞きしておりますが、部活動の円滑な地域移行に向けては、生徒や保護者、関係団体や学校関係者のほか地域の理解や協力が不可欠でありますので、町広報紙やホームページなどにより周知を行うとともに、学校、PTAのほかコミュニティスクールなどを通じて情報を共有し、丁寧に進めてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
質問 9番 方川克明
答弁ありがとうございました。まず冒頭、自分の子どもたちは、小学校のスポーツ少年団から中学校の運動・文化部活動において、この間学校の先生方には大変お世話になり感謝しているところであります。それでは、部活動の地域移行について再質問をいたしたいと思います。本町における中学校での運動・文化活動の経過と現状について答弁をいただきました。私が思っていたことと大差はありませんけれども、自分が運動部活動がこの間大きく広がった背景について自分なりに考えているところであります。大きく広がったのは戦後であるというふうに思っていまして、1964年の東京オリンピックを控えた時期は、競技力向上を重視をし、加入者が減少。この反省から広がったのが、誰でも参加できる部活動にしなければならないという考え方だったんだというふうに思っています。その後、90年代には学校運営のスリム化する流れが生まれ、旧文部省は2000年にも部活動の地域移行を進めようとしましたけれども、部活が当たり前である、そういう時代であって、当たり前にあり続けることを期待する保護者が当時多かった。学校も保護者を尊重せざるを得ず、無理をして部活動を残す状況が今日まで続いてきたと言われています。現状認識では、今回の部活動の地域移行の主たる目標として、提言の中でも言われているわけですが、一つは教員の労働環境の改善、二つは指導の専門性の向上などが提言の中で提起されています。今日の中学校の部活動は、平日の部活動に加えて休日も遠征や大会があり、顧問を務める教職員の過剰な負担の上に成り立っているんでないかというふうに思っています。それが現状でないのかというふうに考えます。2020年の9月に文部科学省は、学校の働き方改革を踏まえた部活動改革を提起しています。教育現場の働き方改革は、私が聞いている限りではあまり進んでいないというふうに聞いています。自分も過年度の定例会の中で、教職員の時間外勤務の縮小、解消について一般質問をいたしました。多くの公立中学校教職員の勤務時間は週38時間45分と決められています。ところが、近年の教職員勤務実態調査では、1週間で平均63時間20分だった、近年の調査でそのように言われています。1週間で約25時間オーバーしている。ですから1か月で約100時間になります。厚生労働省が定めた病気や死亡に至るリスクが高まる時間外労働時間、いわゆる過労死ラインは6か月連続80時間ですので、それを大きく超えているのが日本列島全体での中学校の先生を取り巻く状況であるというふうに認識しています。また、学校の先生は働き方が一般的な公務員と違っていて規則的ではないため、公立の義務教育諸学校等の教職員の給与等に関する特別措置法、これは相当前の1970年代の制度ですけれども、略称して給特法によって給与の4%がいわゆるみなし残業代としてあらかじめ支払われているという特異な公務職場であるというふうに思っています。日々の部活動指導の中であまりにもサービス残業に当たる部分が多いのではないか、労働時間の中で切り出せる部分はないのか、そのようなことが学校職場で検討されてきました。その一つが、部活動指導の2時間がなくなれば少なくとも2時間早く家に帰れる、そのような答えが出たそうです。これは先生方にとって大変な負担であって、生徒にとっても、適切な指導が受けられないという、お互いによくない状況を生んできていたのだというふうに思います。そこで質問したいわけですけれども、2018年3月、スポーツ庁の運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン、北海道の部活動の在り方に関する方針、週2日の休養日、かつ、土曜日はどちらかを休養日であることが望ましいとされていますけれども、現状でこのガイドライン、運営方針はそれぞれの学校で守られているのかについて質問いたします。
答弁 教育部長 山本智久
国あるいは北海道が定めるガイドライン、教育長の御答弁でもありましたように、国や北海道の部活動の在り方に関する方針を受けて、音更町も音更町立学校に係る部活動の方針を定めております。これは令和元年度に定めております。その中でも、休養日については、平日は1日以上、週末は1日以上、年間104日以上は休養日を確保すること、活動時間についても平日は2時間程度などなど定めまして、各学校はこれに基づいて各学校それぞれがその活動方針を定め、それにのっとって部活動を行っているというふうに認識してございます。
質問 9番 方川克明
今、部長から答弁いただきましたけれども、国のガイドライン、それから北海道の運営方針に従って、校長の指示の下で各学校で方針がつくられていることは分かっているんですけれども、そのように対応していますと部長が答弁いたしましたけれども、この週2日の休養日、土日はどちらかを休む、これが本当に守られているんですかということを僕聞いたんですけれども、その実態の掌握はされているんでしょうか。分からなければ分からないでいいですけれども。
答弁 教育部長 山本智久
守られているというふうに承知してございます。ただ、特例がございまして、大会とかコンクールですとか、それが近くなると代替を設けてやるという形になっておりますので、年間トータルでの休日については確保されているというふうに認識してございます。
質問 9番 方川克明
ありがとうございました。それを聞いて安心しました。それから、現状の部分のことですけれども、全国の自治体の中で、国のモデル事業で既に地域移行を進めている自治体での事例、また、昨年、2021年、部活動の地域移行を見据えた国の実証事業として、日曜日に地域のスポーツ団体が生徒に指導をしている、日本列島全体の中でそういう事例があるというふうに聞いています。モデルでは岐阜県、実証事業の部分では神奈川県の二宮町などと言われています。そのような先行事例から、町の教育委員会は、部活動の地域移行の文化庁、スポーツ庁からの提言があったことを受けて、その先行事例から何を読み取っていますか。
答弁 教育部長 山本智久
今そういう実証事業が行われていることも承知しております。今年はたしか北海道、たしか札幌市でやっているというような報道があったことも承知、今年度は札幌市でやっているということも報道であったことも承知しております。まず町といたしましては、まずは、いずれにしても部活動の移行に向けては検討を進めていかなければならないというふうに今思っています。それに向けては、教育長からも御答弁ありましたように、生徒さんですとか保護者さんですとか学校関係者ですとか、いろんな方々、意見、意向ですとか、どんなニーズがあるのかとか、そういうのをまず聞いていかなければならないんじゃないかというふうに思っております。そういういろんな方の意向を把握して、その上でどういう形で進めていくのか今後十分考えていきたいと、そのように思います。
質問 9番 方川克明
私も、今年の6月6日にスポーツ庁、8月の9日に文化庁ということで有識者会議の提言が出たばっかりで町の教育委員会に細かな、今後どうやっていくのかだとかどうのこうのきつく言うつもりはありません、出たばっかりですから。それで、そのようなことを頭に置いて質問しているわけですけれども、提言を捉えてですけれども、これは提言の中身についての考え方です。高校入試に関わる評価なども現在していますよね。提言では、部活動の成績が高校入試の合否判定の資料となる調査書に記載されることや面接でのアピール材料になっている現状が部活動の過熱化や長時間化を招いているという課題も指摘されていますけれども、このことについては、町はどのようにこの提言を捉えていますか。
答弁 教育部長 山本智久
今、高校入試の評価の対象になるんではないかという御意見がございました。有識者会議の提言の中で、部活動がその生徒さんたちがどれぐらい頑張ってきたかとか、どんな優秀な成績を収めていきたかというのは、やはり面接でアピールできる一つのポイントになるだろうというふうに思います。有識者会議の中でも、そういうことが部活動の過熱化になったりですとか長時間の要因の一つにもなっているんではなかろうかというふうな指摘があるというのも承知してございます。しかしながら、高校入試でありますので、判断するのは高校側だというふうにも承知しておりますけれども、今回、部活動の移行について、地域移行に向けて、先生方の働き方改革にもつながっていくというふうに判断しておりますので、今後どのように検証して進めていくのか考えていきたいと、そのように思います。
質問 9番 方川克明
現状の文部科学省の公立学校の教員不足への取組だとか学校部活動の地域移行などを進めていくに当たっての、町の教育委員会としては、国の公立学校の教員不足などの状況から現学校部活動の学校の先生方が指導している部分を土日から民間に移行していくということですけれども、文部科学省の本気度について町の教育委員会はどのように捉えていますか。
答弁 教育長 福地隆
部活動の地域移行につきましては、先ほど来方川議員から過去の経過などのお話もありましたけれども、この話の出発点というんでしょうか出始めの頃は、先生方の働き方改革、負担軽減ということが随分前面に押し出されて進められてきたという経過がございます。一番直近で申し上げますと、平成2年9月1日の通知なんかも学校の働き方改革を踏まえた部活動の改革についてということで、教員の働き過ぎというんでしょうか、勤務時間を減らして、ゆとりを持って子どもたちに対応できるようにというようなことを主眼にしているわけですけれども、それが、今回の提言などを見ますと、中心が子どものほうに移ってきております。結局、子どもたちがこのままいくとスポーツに触れることができなくなる。中学生の子どもたちがスポーツに触れる機会がなくなってしまったり文化芸術活動をする機会が失われてしまうと。要は子どもたちが減ってきて、各学校で単独の部活動が組めないと。合同の部活動を組む、これに当たってもなかなか指導者の問題もあるということで、子どもたちのそういった教育としての部活動がいかに確保するかということが一番中心に今据えられまして、その傍らに今度は教職員の働き方改革といったものがついてくるという形で、少しニュアンスが今回変わってきております。そういうことから申しますと、答弁でも申し上げましたけれども、町内の中学校においても、なかなか子どもたちの数が、希望する子どもの数が少なくてできない部活動があったり、あとは指導者がいない部活動、指導者が、指導できる先生がいないがためにできない部活動というのが増えてきています。そういった意味では、子どもたちにいかにこういった部活動を通じた教育といったものを進めるか、教育的意義、こういったものを進めるかということで、かなり文部科学省のほうもそういった考えにシフトしながら本気で言ってきているものというふうに捉えております。
質問 9番 方川克明
今、教育長から丁寧な答弁をいただきました。ありがとうございます。僕なりに9月2日の新聞報道等を見れば、8月10日の岸田内閣の第2次改造内閣の発足に伴って、新たに文部科学大臣が、永岡桂子氏が文科相になりました。公立学校の教員不足への取組についてです。近年、教員採用試験の倍率が低下し、憂慮すべき状況だ。文科省も計画的な教員採用や学校における働き方改革に力を入れていきたい。採用試験は、これまでどおりのスケジュールや選考方法で優秀な人材を得られるのか検討する必要があるというふうに、これは教員不足の部分での取組について永岡文科相はこのように発言しています。それから、2023年、令和5年から始まる学校部活動の地域移行をどう進めていくのかという記者からの質問に対して、地域の実情に応じいろいろな方法があり得る。受皿となる運営団体と学校の調整役となるコーディネーター配置などの体制支援もしていきたい。経済的に困窮する世帯の子どものために参加費用の支援もしていく。これは冒頭教育長から答弁いただいた部分でもありますけれども、今の政権下でなかなかのことを言っているなというふうに僕はまあまあ評価しているところです。このような文部科学大臣の気概、それから、今、教育長から答弁をいただいた考え方、判断、なかなかいい環境にあるというふうに理解しています。次に進みたいというふうに思っています。3番目の取組方針の問題と地域移行の問題の関係で、これも冒頭の教育長の答弁、そして再度の答弁の中でもお話しいただきました。少子化問題であります。全国で公立中学校の生徒数について、昭和61年が589万人、令和3年が296万人、この間、35年間で中学生の生徒の数は50%減であります。それに伴って学校や先生の数も減少しています。廃校になっていく学校、先生も少なくなってきている。あと20年後の音更町の人口想定は微減ですけれども、今、日本列島全体で少子化問題が、まさに政府の子育て支援政策の不備から少子化問題が大きな障壁となってきています。今後、この少子化の環境がある中で、部活動の在り方というのは、答弁もいただいていますけれども、本当に深刻な問題になっていくんだというふうに私認識していまして、どのようにお考えかお聞きしたいと思います。
答弁 教育部長 山本智久
少子化については、今御指摘のとおり、本当に音更町でも子どもたちの数がどんどん減ってきておりますので、非常に深刻なものだというふうに私どもも捉えております。今回の部活動に関する国の有識者会議でも、深刻な少子化が進行して、部活動がだんだん持続できなくなるだろうと、そういう提言がなされております。音更町においても、最近の生徒数の減少あるいは課外活動の多様化で、運動部では単独でチームをつくることがもうだんだんできなくなってきているというような場合もあります。複数の学校でチームを組んでいるという場合も実際行われている場合もございます。今お話ありましたように、今後も子どもたちの数が減り続ければ、そういうことがどんどん増えていくんだろうというふうに思ってございます。休憩(午後 2時29分)
質問 9番 方川克明
次に、4番目の地域移行の課題について触れていきます。提言の中で、教育長からも答弁をいただきました。提言の中では、地域移行に際し、受益者負担を掲げていて、外部から来ていただく指導者、現在は学校の先生が子どもたちを指導していますけれども、新たに地域移行になった場合には、地域から来ていただく指導者に指導料を支払うことになります。これは保護者の負担となっていきますけれども、この部分についてはどのように考えていかなければならないでしょうか。
答弁 教育総務課長 水戸尚
地域移行後の部活動の保護者負担の件でございますが、現在も各部活動では部費として、備品ですとか用具購入代金、それから大会参加費など一定の金額を徴収していることになりますが、ただ、現実的には教員が指導に当たっているということから、指導料の負担は生じておりません。今後なんですけれども、議員が今おっしゃられたとおり、地域の団体が部活動の運営を担うといった場合には、やはりそこの運営について安定的に継続、維持していく必要がございますので、必要な負担金として会費等の徴収は行われるということは当然想定できますけれども、その金額の設定につきましては、地域のスポーツの育成という社会的意義、それから部活動の教育的価値を踏まえまして、生徒が積極的に部活動に参加するという、そういう気持ちに支障にならないような調整を図る、それから、保護者にも、引き続き一定の負担が必要になることについてはやはり理解を求めていくということが必要なのではないかというふうに考えております。
質問 9番 方川克明
答弁ありがとうございます。そのような方向でぜひ進めていっていただきたいと思います。それから(4)番目のテーマであります。提言には、部活動の指導をしたい教職員の兼職兼業を認めていくべきとしているわけですけれども、学校の先生の組合は、環境が整わない中での兼職兼業はあまり認められませんとの考えのようですけれども、この部分について、現場の先生方の組織、組合との話とか先生の理解だとか国の提言との食い違いの部分、どのように考えていますか。
答弁 教育部長 山本智久
先生たちの部活動に対する指導、それが地域移行になっていったとき、兼職兼業、その辺の問題でありますけれども、これから地域移行に向けては、先ほども申しましたけれども、やっぱり先生方の意向や考え方も十分把握しなければならないと、そのように思います。今の段階では、まだ現場の先生方とのこうしてほしいとかというような意向ですとかは特に聞いてはいないんですけれども、今後進めていくに当たっては、十分先生たちの気持ちも考えながら進めていかなければならないと、そのように思います。
質問 9番 方川克明
今、部長から答弁いただきました。教育長からの答弁でも、生徒や保護者、関係団体と丁寧にお話合いしていくということで、そのような先生方、関係団体との話合いについても十分意を尽くして進めていただきたいというふうに思っています。次に、これも(4)に関わる部分ですけれども、事故の責任の所在についてであります。部活動の中で、けがや事故、死亡の事例などが多く日本列島全体であります。これまで公立中学校では公務員である先生が部活動の責任者でしたので、ほとんどの場合、事故の責任は国家賠償法により自治体がその責を負ってきましたけれども、今度は部活動が地域に移行し、指導者が先生でなくなった場合、こういう責任は誰が負うことになっていき、責任の所在というのはどうなるんでしょうか。お願いします。
答弁 教育部長 山本智久
まだ本当に地域移行に関しては、提言が出たばっかりで、今後その検証を進めていく中でどのように進めていくのかという考えの中で、当然今の責任問題についても考えていかなければならない課題だろうというふうに思っております。現段階では、誰が責任を負うとかということは今の段階では分からないんですけれども、確かに先生たちの中でも、地域移行の中で、子どもたちの安全の確保がちゃんとできるのかどうかというような心配の面もあるというお話も聞いてはおります。あと保険の問題も、教育長から答弁しましたように、今の部活動中のけがについての保険の問題も、その地域移行になったときにはどうなるんだというのも課題としてあります。いずれにいたしましても、やはり安全・安心に子どもたちがスポーツあるいは文化芸術活動に十分親しみ、部活動に十分楽しんで機会を確保するためにも、その辺のことは十分検討して考えていかなければならない問題だというふうに認識しております。
質問 9番 方川克明
部長、答弁ありがとうございました。出たばっかりのテーマについて質問をして、ちょっといずかったと思います。それから、金の問題です。いろいろと働き方改革だとか、部活動の地域移行していくに当たってもいろんな金がかかっていきますし、教育、学校の先生を取り巻く環境というのは、大変これから金がかかってくる問題だというふうに思っています。今年の末に、来年度、2023年度の国家予算が確定していきます。8月の段階で文部科学省が来年度の概算要求をしています。教育業務支援員の拡充に103億円、学習指導員の拡充の部分で50億円、部活動指導員の拡充の関係で24億円、今、それぞれ最近の報道の中で出てきていますけれども、教職員の不足の問題、教職員定数の改善に111億円、合計288億円文部科学省として概算要求していますけれども、あくまでも要求なので、今日の厳しい財政状況下で、全てが予算確保できるなんていうのは思っていません。文部科学省もそのように思っていると思いますけれども、いずれにしても、支援員、学習指導員、部活指導員、教職員定数の部分で300億円弱の概算要求をしているということで、教育環境を取り巻く予算というのはなかなか大変な状況にあるというふうに認識しています。最後になりますけれども、日本部活動学会の初代会長で、現在副会長、専門は教科外教育の長沼豊さん、50代後半ですけれども、今年5月の報道記事を紹介したいというふうに思っています。部活動の地域展開、今後の方向性についてどう見ているんですか。国の部活動ガイドラインは、活動時間の上限を平日2時間、休日3時間としています。ただ、部活の指導のほかに授業の準備などをすれば、教員の時間外勤務の上限である月45時間を超えてしまうのが現実です。部活動改革なくして働き方改革なしです。現在のように学校だけで抱え続ければ部活動は持ちませんというふうに言っています。二つ目。部活動課題の学習指導要領に明記された自主、自発について軽視されているのではとの問いに対して長沼豊さんは、私は、生徒の部活への参加は任意であること、先生が部活動顧問に就任するか否かは選択できるようにすること、三つ目として、顧問は技術的指導はしなくてもよい、辞書的意味の顧問であるべきである。との、この人はこの人なりに部活3原則を提唱してきた人であります。教員全員に顧問の就任を求めることはあってはならないというふうに言っています。部活をやりたい教員や生徒は部活ができて、そうでない教員や生徒はしなくてもいい環境をつくることが大事なんだとも言っています。現状は全員顧問制であるがゆえに、その競技を経験したことがない、ルールも知らない先生が顧問を任されるケースが多い。ただでさえ学校の教員は多忙なのに、さらに負担をかけている。部活の中で起きるトラブルへの対応や金銭の管理といった業務は、顧問としてそれは必要であるでしょう。しかし、技術的な指導は運動部なら外部からコーチに来てもらえばいい。費用面、先ほど話していましたけれども、指導料は行政が仕組みをつくればいいと、現在の日本部活動学会の副会長の長沼さんはこのような主張をしています。自分も、私ですけれども、自分も何とかよい形を見いだせて、部活動の今後の方向性が定まっていけばいいなというふうに心配しているところであります。以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
答弁 教育長 福地隆
方川議員からたくさんの御提言等いただきありがとうございました。私からは、今お話のありました、教員が強制的に部活に関わらなければならないということは、もし部活動が地域移行というのが進んだ場合には、新たな運営主体というのが必要になってきますので、それがどういった団体になるかは別としても、そこに強制的に先生方に入っていただくということにはならないと思います。現在でも非常に部活に情熱を燃やして取り組んでいる先生方もいらっしゃいますので、そういった方は御自身の意思の中で取り組むということはあるかもしれませんけれども。それと、今後関係団体の方々との協議を進めていく中で、1点今回の提言も踏まえて理解しておかなければならない、見通しておかなければならないというのが、現行の部活動というのは、中学校の部活動については、中学校の学習指導要領の中で、部活動は、教育課程外の活動ではあるけれども、学校教育の一環であって、教育課程との関連性が図られるように留意することということが規定されておりまして、これが基になって学校で設置をして、教育活動の一環として積極的に行われていると。根拠になっている部分でございます。しかし、これが今回の提言の中で、今後地域移行が進むことを踏まえて、次回の指導要領の改訂時にはこういった文言は削除するといったことも想定するようなことが記載がされております。つまり、学校と関係のないところの、言ってみればクラブチームみたいな形にしますよといったことにも取れるような表現となっております。そんな中で、実態としては、昨日の松浦議員の一般質問にもございましたけれども、小学校は学級担任制ということでやっていますけれども、中学校においては、担任は置きながらも、授業については教科担任制ということで行っております。小学校と違って、中学校の担任の先生というのは一人一人の生徒に関わる時間が少ないというようなこともあって、中学生がまだまだ成長期で多感な時期、心が不安定な時期に、つまずいたときには、ふだんいろんな意味で支えになっていただいている部活動の先生が間に入って立ち直るといったようなことも実際にはたくさん今ございます。そういった教育的意義、効果といったものが今後どのように地域移行になった場合につなげていくのかといったこともしっかりと考えていかなければならないと。高校生とか社会人のクラブチームであればいいんですけれども、まだ中学生でありますので、そういった面もしっかりと皆さんで背景といったものを理解しながら進めていく必要があるというふうに思っております。あと、最後ですけれども、この部活動の地域移行ということについては、少子化というものが進んで人口減少が日本全国で進んでいく中で、数の少ない子どもたちに地域の人たちが指導に当たるというようなシステムができていく方向に向かっていきますので、ある意味人口減少社会におけるまちづくりの重要なテーマといった一つとも取れますので、そういった意味では非常に重要なことだと捉えておりますので、そういった意味も含めながら丁寧に進めていきたいと思っておりますので、御理解いただきたいと思います。以上です。