新冠町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月16日
公立中学校部活の地域委託について
2022年9月16日、新冠町議会の一般質問で、伹野裕之議員が「公立中学校部活の地域委託について」質問し、教育長 奥村尚人が答弁しました。
- 質問者
- 伹野裕之 議員
- 答弁者
- 教育長 奥村尚人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 伹野裕之
通告に従い、公立中学校部活の地域委託について質問いたします。少子化と働き方改革を背景に、長く学校が担った中学校の部活動が変革期を迎えようとしています。少子化が進行する中、少子化で学校単位での部活運営が困難になることや、部活動が教員の長時間労働の要因になっており、教員の長時間労働解消が喫緊の課題となっています。これらの課題解決を論議し、公立中学校の運動部活動改革を検討するスポーツ庁の有識者会議は、5月13日に2025年度末を目標に、休日の部活動指導を地域のスポーツクラブや民間のジムなどに委ねる、地域移行を実現すべきだとする提言を了承しています。同様に、文化庁の有識者会議は、8月9日に吹奏楽や合唱、演劇など公立中学校の文化系部活の指導を2025年度末までに、休日は地域に委ねるべきだとの提言をまとめ、運動部と足並みをそろえています。運動部の地域移行は、山間部や離島除き2023年度から2025年度末までを改革集中期間に位置付け、自治体に対しては、まずは指導者や練習場所が確保しやすい休日の部活から、段階的に地域のスポーツ少年団やクラブチーム、民間業者に移行しようとするもので、実現への行程をまとめた推進計画の策定を求めています。平日の移行については、問題点を洗い出し進捗状況を検証しながら進めるとしています。そのような中で、多様な世代が参加できるスポーツ環境の整備を提唱しています。一方、文化庁の有識者会議も、6月に公表した運動部の移行スケジュールと同じ2023年から2025年度末を改革集中期間に認定し、自治体に推進計画の策定を求めています。将来的には、平日の部活も学校から切り離す検討を進めるもので、委託先は地域の文化団体やカルチャースクール、芸術系大学を想定しています。受皿がない場合、自治体が音楽経験のある住人らと団体を設立することも選択肢として挙げています。音楽ホールや劇場などの文化施設が少なく、練習場所の確保が難しい地域が多く、重い楽器を持ち運ぶなど文化系特有の負担を軽減する必要があり、外部指導者が学校の音楽室で指導したり、廃校施設を活用したりする対策を示しています。企業などに委託する場合、家庭の会費負担も膨らむおそれがあることから、困窮世帯の中学生も参加できるような、公的補助の導入が必要としています。しかしながら、指導者確保や、費用負担などの課題は多く、簡単には進まないと関係者の共通認識がある中、自治体に、推進計画の策定を求めていますが、移行は困難を極めると思われます。持続可能な部活へのシフトは、保護者を含めた住民や行政など、地域全体の協力が不可欠と考えます。当町も少子化により、野球やサッカー部は単独でチームで編成ができず、近隣町の中学校と合同チームとなっている場合もあります。合同チームとなれば行政をまたぐ形となり、移行する上でも新たな課題が発生するものと推察します。また、人口の少な13い町なので、スポーツ、音楽問わず、指導者確保には相当苦労するものと思われます。幸いにも当町には野球やサッカー少年団があり、バレーボール協会もあり、野球、サッカー、バレーボールに関しては、人的には恵まれていると思われますが、吹奏楽部の指導に関しては、難しいものがあると危惧します。これらの課題に対処するためにも、次年度からの改革に向け、教育委員会は、いち早く推進計画の策定に着手し、スムーズな部活動の移行に対応すべきと考えます。教育長の所見を伺います。
答弁 教育長 奥村尚人
伹野議員から御質問の公立中学校部活の地域委託についてお答えいたします。国は、令和2年9月に「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革」の一環として、令和5年度以降、休日の部活動を段階的に地域へ移行すること等の方針を示しておりまして、本年6月にスポーツ庁、8月に文化庁の各有識者検討会議において、令和5年度から7年度を目途として、休日の部活動を段階的に地域移行することを基本に、改革の方向性として「ガイドラインの改定」、「自治体における推進計画の策定・実施」、「公的な支援」など、部活動の地域移行に関する提言がまとめられ、今後はこれらを踏まえて、それぞれの方針等の改定が行われる予定でございます。 現在、新冠中学校の部活動は、野球、サッカー、卓球、バレーボール、吹奏楽の5種目ありまして、ガイドラインに基づき、活動時間や休養日を設定しております。また、休日の活動におきましては、土曜日及び日曜日は少なくとも1日を休養日とし、活動を行った場合は、休養日を振り替えすることで、教職員の働き方改革はもとより、生徒の学校生活等への影響を考慮した環境整備を図っているところでございます。一方、少子化による生徒数の減少に伴い、年度によっては、単独で練習や大会に出場できない活動があることや、活動経験のない教員が顧問として指導する状況もございます。ご質問にありますように、部活動の地域移行を図るためには、受け皿となる団体等の確保や整備、指導者の専門性や質・量の確保、活動施設の確保、会費や保険をはじめとした費用負担の在り方、大会の在り方など、対応すべき課題は多岐にわたっており、近隣町との連携や管内的な調整も必要となるものと考えておりますが、次年度から7年度にかけて移行させていくという、タイトなスケジュールであり、現段階において国や道教委から、具体的な方策や予算などが示されておらず困惑しているところでございます。教育委員会では、これまで学校教育が担ってきた役割にかわる受け皿として、地域でどのように担うことができるか学校や関係機関との情報共有を図ったうえで、今後、国及び道教委の動向を踏まえながら、生徒にとってより望ましい環境の確保に向け、部活動の地域移行について具体的に取り進めて参る考えでございますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。