音更町議会 平成30年第4回定例会 2018年12月13日
地域包括支援センターの民営化と公的責任について
2018年12月13日、音更町議会の一般質問で、神長基子議員が「地域包括支援センターの民営化と公的責任について」質問し、町長 小野信次、保健福祉部長 重松紀行が答弁しました。
- 質問者
- 神長基子 議員
- 答弁者
- 町長 小野信次、保健福祉部長 重松紀行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 7番 神長基子
通告に従い、地域包括支援センターの民営化と公的責任について質問を行います。本年8月に開かれた民生常任委員会で、これまで本町が直営1カ所で運営をしてきた地域包括支援センター(以下「支援センター」)を3カ所の圏域ごとに設置し、それぞれを民間委託するという方針が示されました。2006年に創設された支援センターは、高齢者の相談窓口として認知され、理解が高まっており、全国的に見ても右肩上がりの増加傾向にあります。本町においても、高齢化率が上昇している中にあって、支援センター設置数が増加することにより、その本来的な機能の充実が図られるものと期待をしております。しかしながら、支援センターの業務の複雑多岐にわたる内容を考慮しますと、量的に充実することイコールサービスの充実とは単純にいかない面もあるのではないかと考えます。支援センターは、町民がどの地域に暮らしていても、いつでも安心して利用できることが求められます。そのために、公的責任が後退しないことを求めて、以下の点についてお伺いいたします。1、支援センターが果たしてきた公的な役割についての町の評価は。2、3カ所すべてを民間委託する理由は。3、民間委託した場合に支障が生じることが懸念される事案と、委託する主な業務内容は。4、支援センターのあり方と今後の方向性に関する町民への意識調査を実施する考えは。5、基幹型として、現状の直営支援センターを維持することが望ましいと考えますが、見解をお伺いいたします。以上、御答弁をお願いいたします。
答弁 町長 小野信次
地域包括支援センターの民営化と公的責任についての御質問にお答えいたします。初めに、地域包括支援センターが果たしてきた公的な役割の評価についてでありますが、地域包括支援センターは、平成18年の改正介護保険法により、地域包括ケアシステムの構築に向けた中核機関として設置が義務づけられたことに伴い、それまで開設していた在宅介護支援センターを改編し、保健師、社会福祉士及び主任介護支援専門員の3職種を配置して運営しております。これまでに、高齢者やその家族からのさまざまな相談への対応や適切な介護サービスの利用に向けた支援を初め、潜在的な利用ニーズの把握のほか、虐待を受けた高齢者への権利擁護や民間介護支援専門員の質の向上に向けた取り組み、また、認知症の方やその家族への支援、さらには町民に広く認知症の理解を深めるための事業などを実施してきており、一定の公的な役割を果たしているものと認識しております。次に、民間委託の理由についてでありますが、地域包括支援センターには、職員配置基準により、保健師、社会福祉士及び主任介護支援専門員の3職種を配置することとなっておりますが、特に主任介護支援専門員の資格を取得するためには最低でも10年間支援センターに継続して勤務する必要があり、さらには5年間を超えない範囲で更新研修を受講した上で業務に従事しなければならず、行政が支援センターを担う場合は、特定の職員を長期にわたり固定化せざるを得ない状況にあります。また、支援センターの設置基準では、65歳以上の高齢者人口がおおむね3千人以上6千人未満ごとに3職種を各1名配置することと規定されており、現在は1万2,503人であることからそれぞれ2名ずつ配置しているところですが、今後、高齢者人口の増加が見込まれるため、さらに専門職の増員が想定されます。これに加え、本町の要介護認定者は、平成29年度で2,300人と年々増加しております。町民からの相談に的確かつ迅速に対応していくためには、町民の皆さんが相談に出向きやすい、足を運びやすい環境を構築する必要があります。これに対応するためには、より身近に支援センターを配置することが重要になりますが、本町には、本町地区、木野地区、また、その中間地区に複数の高齢者施設が立地しております。これらの施設に支援センターを委託することにより町民の皆さんの利便性を高めるとともに、先ほど申し上げた有資格者の配置が可能となることから、町内を3カ所に分けて委託をしたいと考えております。次に、民間委託によって懸念される事案と委託する主な業務内容についてでありますが、民間事業者に委託を予定している主な業務内容は、総合相談支援、権利擁護、包括的・継続的ケアマネジメント支援の3業務となっております。委託後においても、民間事業者との定期的な連絡会議を通じて高齢者からの相談内容等の共有化を図り、官民協働で高齢者の実態を把握し、課題の解決に努めるほか、虐待などの処遇困難な事例については町が直接対応するなど、円滑に業務が遂行できるよう配慮してまいりたいと考えています。次に、町民への意識調査の実施についてでありますが、音更町介護保険・地域包括ケア協議会において、町から民間委託についてお諮りし、御協議をいただいております。この協議会は町内の医師、看護師、薬剤師など15名で構成されており、介護保険事業計画の策定や地域包括支援センター運営への協議・審査を担っていただいておりますが、その中でも民間委託については了承されており、改めて町民への意識調査を実施することは考えていないところであります。最後に、直営支援センターの見解についてでありますが、地域包括支援センターを町内3カ所の民間事業者により運営しようと考えているところですが、直営の基幹センターを存続することは、センター間の連絡調整や後方支援・指導など一定の役割を担うことから、そうした機能の重要性を認識しており、担当部署でも検討したところです。現在進めている地域包括ケアシステムの構築においては、町内の社会福祉法人や医療法人などとの連携が必須でありますが、その中には支援センターとして委託が可能な事業所も含まれています。そうした事業所が支援センターとして機能することで、日常的に高齢者との関係性を有することの意味は大きいものと考えております。支援センターを直営で維持することが難しい状況もさることながら、ますます進む高齢社会にあって町民に寄り添える体制づくりには、高齢者支援の実績のある民間の資源を活用することが必要と判断しております。本町としては、委託後において、基幹センターの機能に準じた形で高齢者福祉課内に保健師や社会福祉士の専門職を配置して、各支援センターと連携をとりながら、しっかりと行政としての役割を果たし、高齢者の生活を支援する考えでおりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 7番 神長基子
それでは、再質問させていただきます。現状の部分、公的な役割、果たしてきたものということで御答弁をいただきました。それから民間委託の理由ということなんですけれども、ことしの8月末に民生常任委員会のほうで示された資料によりますと、現状は、今後の見通しも含めますと、専門職の確保ですとか1カ所の支援センターで介護予防サービス計画を作成することが年々困難となっているというようなことです。答弁の中ではここまでのことはちょっと触れられておりませんでしたけれども、こういった実態があるというようなことで説明がされております。この部分についてもお伺いをしたいと思うんですけれども、まず、現在、音更町のこの支援センターにおけます運営の体制として、そのかかわっている職員なんですけれども、専門職だけではなくて全員で何人の体制でやられているのか、正職と臨時でそれぞれ何名なのかというのをお伺いしたいと思います。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
ただいまの御質問の現在の体制でございます。ちょっと細かくなるんですけれども、まず全体的には正職員8名、臨時職員4名の12名ということでございまして、その内訳につきましては、保健師が7名、正職については5名、臨時職員2名、社会福祉士につきましては2名、正職1名、臨時職員1名、主任介護支援専門員につきましては2名、正職2名ということで、介護支援専門員……。失礼いたしました。主任介護支援専門員2名、正職2名、介護支援専門1名、こちらは臨時職1名ということでございます。以上です。
再質問 7番 神長基子
わかりました。介護予防サービス計画の作成が困難になっているということなんですけれども、これはケアプランのことかと思うんですが、年々困難になってきたということで、29年度決算のときもその状況というのは御報告いただいているわけなんですけれども、推移を見ていきますと、年々というか、平成28年度を境に新総合事業に移行してからこの辺の作成状況というのが大きく変わっていったのかなというふうに認識をしております。このケアプラン作成に当たっては、センターの職員だけではなくて、委託もしながらされているというふうに認識をしておりますけれども、介護保険地域包括ケア協議会の議案書を私資料を見ているんですけれども、ここでその作成状況というのがさらに詳しく報告をされておりまして、昨年度でいきますと、総合事業利用者のケアプランの作成、これが委託では延べ1,072件ということでなっております。委託割合が65.8%とあるんですけれども、全体でいくと1,629件総合事業に関してはケアプランの作成かかわっていたと。1,629件のうち1,072件が委託ということは、差し引きして557件が、延べですけれども、直接センターの職員の皆さんが作成業務に当たったという、こういった理解で相違ないのかお伺いいたします。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
そのとおりでございます。
再質問 7番 神長基子
わかりました。では29年度は延べ557件のケアプラン作成にかかわったということになると思うんですが、ここで、そのさらに前の年の28年度の実績とも比較してみたんですけれども、延べ利用者数、委託利用者数もそれぞれ増加しているんですが、委託の割合が70%から65.8%ということで低下しております。この委託割合が低下した理由についてはどのようになっているのか、どういう場合に委託して作成しているのかもあわせてお伺いしたいと思います。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
ただいまの作成割合の関係でございますけれども、委託に当たっては、私どもの体制、それから民間委託を受けられる事業者の体制等ございまして、その時期ですとかそういった形の中で、ケアプランの作成数が多い月に民間さんが受けられるパイと申しますか、受けられる、どこまで受けられるということもございますので、そこの兼ね合いの関係で昨年度とことしについては若干そのそういった差異があったのかなというふうに考えているところでございます。以上です。
再質問 7番 神長基子
民間さんのほうで受けられるパイのことが低下した要因だということですね。実際委託割合が低下したことも、センターの職員さんが作成、作成の業務だけじゃなくていろんなこともしながらだと思いますので、その全てに負担がいっているというようなことも一つの現状としてあるのかなというふうに感じております。また、専門職の確保が難しいというようなことも御答弁あったわけなんですけれども、新総合事業に移行するに当たって、2015年に介護保険法が改定されてから地域包括支援センターの機能強化ということが国のほうから示されまして、支援センターで行う包括的支援事業の業務の種類というのがおよそ2倍の業務になったのかなというふうに思っております。こうした流れに伴ってセンター内での職員の体制というのはそのときにどのように変えたのか、増員なりそういったことがあったのかどうかお伺いをいたします。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
その体制については従来どおりということで対応したところでございます。以上です。
再質問 7番 神長基子
従来どおりということですけれども、従来どおりでいきますと、やはり業務は増加するわけですから、それがあらかじめわかっていた中で、今までの職員の体制で行うということはかなり無理があるんではないのかなというふうに思うわけなんです。専門職ということはそうそうすぐに確保できる問題ではないにしても、そこでそういう体制を変えられなかったというのはどういった理由があるのか、そこをお伺いいたします。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
新しい事業の導入ということで手探りの部分はございましたけれども、そういった中で事業を始めていった中で、先ほど予防プランということで、それまで自前で主にやっていたものを委託にかけるというようなことで、今のそのままの体制でその事業については進めていったということでございます。以上でございます。
再質問 7番 神長基子
それでは、先ほどもちょっと触れたんですけれども、この作成業務が本当に大変で、それに当たってほかのサービス、支援センターがやる業務というのがもっとたくさんある中で、十分に迅速に行うことができないという状況が、本来的にこういう状況はあってはならないと思うんですけれども、現実として今あるということなのかどうか、そこをお伺いいたします。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
今現在そういったことはないんですけれども、今回3カ所に委託するというのは、今後高齢者人口がふえていく上でそういった事態、町民のサービスの低下を招くというような事態が想定されるので今回民間委託ということを進めたいということでございますので、御理解いただきたいと思います。
再質問 7番 神長基子
体制は余り十分ではない状態なんだろうとは思うんですけれども、それでも現在は支障がないというようなことでされてきたと。法改定によってサービス利用がどのようになっていくかというのは、手探りな中でもありながらいろいろ見通しを立てて職員の皆さんやられてきたかと思うんですけれども、支援センターの行う事業というのは、平成30年から32年度ということで、3年間の期間で第7期の音更いきいきプラン21の中に位置づけられておりますけれども、この計画の中では、包括の支援センターは町が実施主体となって事業を継続的に行っていくということが明確に示されております。ただ、常任委員会の中で示されたスケジュールを見ますと、来年度が公募選定、そして32年度には運営委託開始ということになりますので、この計画の内容とは大きく変わるんではないのかなというふうに思うんです。それがなぜ今この段階でこういったことを急ぐというかそういうふうになるのか、そこの理由について根拠をお示ししていただきたいと思います。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
ただいまの御質問でございますけれども、今回私ども考えておりますのは運営委託ということでございますので、あくまでも町が実施するというような形態でございますので御理解いただきたいと思います。以上です。
再質問 7番 神長基子
わかりました。それでは、そのいきいきプラン21の中で位置づけられたその内容はこのまま継続されるという意味で捉えてよろしいということですね。それでは、このいきいきプラン21の部分で、今度3点目のほうに移るんですけれども、いろいろ懸念されることということで御答弁いただきましたが、いきいきプラン21の計画策定に当たって町民ですとか事業者に対するアンケートを行っておりまして、その結果が公表されております。この中で、ケアマネジャーさんに対して行った調査なんですけれども、地域包括ケアシステムの構築についての回答と、また、そこから出した考察ということでまとめてありますが、地域包括ケアシステムの構築については、地域の社会資源及びニーズの把握を行った上で、在宅生活の継続を支える地域での見守りや担い手の確保、必要とする割合が高いとあります。これは現場を知っているケアマネジャーさんの多くが切実に必要としているものであるというふうに捉えております。ここで、「地域包括ケアシステムの構築を促進するために重要な組織団体は」という問いに対しては、トップにあるのがこの地域包括支援センターだということがありまして、この結果も私は重要であるというふうに思っております。支援センターでは、保健・福祉・介護サービスの総合的な調整を図る、こういったことを目的として地域ケア会議を実施されていると思います。ここが委託後どういうふうな形になるのかということなんですが、まず地域ケア会議、この間の成果について先にお伺いをいたします。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
ただいま地域ケア会議の御質問でございますけれども、大きく地域ケア会議につきましては、地域ケア会議、小地域ケア会議、個別ケア会議というものがございまして、それぞれ必要に応じてこちらの会議を実施してケアマネジャーからの御意見等を聴取したり、いろいろなケースについての打ち合わせ等を行っております。そういった意味で、今回委託に当たっても同じようにこのような会議を開くということと、それと、ケア会議とは別に、今も緑陽台のほうにサテライト的なものがございますので、そこと一緒に定例的に月1回連絡会議というものを開催しております。今後3カ所に委託を進めるに当たっては、こちらの会議のほうにそれぞれ委託を受けた法人さん等の関係者が出席していただいて、月1回町と含めてそういった打ち合わせを行うということで考えているところでございます。以上です。
再質問 7番 神長基子
地域ケア会議については、その進め方というか、についてはわかりました。平成26年ですのでちょっと古くなるんですけれども、この10月に全国の地域包括・在宅介護支援センター協議会というところの調査研究特別委員会というのが提言をまとめていることは御存じかと思います。地域包括支援センターのあり方に対する提言というものなんですけれども、これは国に対しての提言だったり市町村に対してだったり事業者に対してだったりということで分類されておりまして、保険者である市区町村に対するものという中に、地域ケア会議の進め方について、センター職員のみならず、地域の団体ですとか機関の実務者、また、代表者に対する研修を実施することというふうにございます。こういった研修というのが、本町における実施状況、どのようになっているのかお伺いいたします。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
ただいま提言のお話がございましたけれども、今現在直営で町がやっているということもございましてそういった研修は行っていないんですけれども、今後民間に委託するに当たっては当然そのような研修は進めていかなければいけないというふうに認識しているところでございます。以上です。
再質問 7番 神長基子
ぜひその辺は実施していただきたいなというふうに思います。次に、サービスにかかわる部分の懸念なんですけれども、地域包括の業務の中で、虐待対応、権利擁護という言い方になるとは思うんですけれども、こういったことも行っていると思います。委員会で示された資料によりますと、民間委託の後はこういった虐待などの困難事例については町が後方支援を行うと。それとともに最終的には町が直接対応するというような文章になっていたかと思います。今いただいた答弁では、後方支援ですとか最終的にというようなことは言われておりませんで、こういった事例については町が直接対応する、こういった言い方をしております。この辺は何か変化があるということなのか、その辺についてお伺いをいたします。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
前回の常任委員会で説明した資料と今回の答弁なんですけれども、本質的には変わらないというふうに考えているところでございます。以上です。
再質問 7番 神長基子
それでは、後方支援を行うとともに最終的には町が直接対応する、こういったことで本質的には変わらないということかなと思います。困難事例ということなんですけれども、相談の中身というのは年々非常に複雑になってきているのかなというふうに思っております。単純に高齢化というのが原因で介護が必要になるというよりも、そこに本人ですとかその御家族、世帯全体の経済的な困窮な状況ですとか、また、介護する側の方が精神疾患、鬱を患っていたり、そういった非常に複合的な問題を抱えている世帯というのがふえてきている中で、本当にここの部分の困難事例というのは非常に重たいものかなというふうに思っているんですけれども、この対応、場合によっては緊急度の高いものというのも発生することが容易に想像できるわけなんですが、しかしながら慎重に進めていかなければいけない部分もあると。こういった慎重で、かつスピーディーに対応するという部分では、行政の縦割りな中ではなかなかそのスピーディーにやるというのが難しい側面もあったのかなというふうに思っているわけなんですが、ここから、これから3カ所に広げて、それぞれ違うところが担われるということになると思うんですけれども、ここに対していかにスピーディーに、かつ慎重に御本人に当たっていく、家族に対して接していく、そういったことをどのような対応策というか、町として考えているのか、その考えをお伺いいたします。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
ただいま御質問にありましたとおり、複合化、複雑した課題を抱える御家庭等、近年ふえてきておりまして、それに対する対応ということで、地域包括支援センターの役割の一つでもございます。そういった相談につきましては、24時間体制で迅速に私どもに引き継いでいただく、または関係機関について通知していただく、そしてそれをもとに、それに関する関係する部署、それから関係する機関等集まりまして、ケース会議と申しますか、今後の対応等について検討するということで、これは委託するしないにかかわらず、現在もそういった形で進めているところでございますので、御理解いただきたいと思います。
再質問 7番 神長基子
わかりました。この支援センターの業務の一つで権利擁護ということで、この権利擁護事業のうち、認知症などで判断能力の低下している方の支援というのは成年後見サポートセンターというところで行っていると思うんですけれども、虐待防止に関しては支援センターで相談に応じてきたというふうに思っております。今、これまでと変わらずというところは答弁いただいたわけなんですけれども、高齢者虐待防止法の中では、市町村を第一義的に責任を有する主体として、地域包括支援センターを市町村の業務を委託する主体として位置づけているということは御承知かと思います。そのことを踏まえますと、高齢者虐待防止法では、市町村に対して、この法に規定する業務を主体的に行う役割があるというふうに捉えております。委託することによってその役割から一歩後退するということにはならないのか、その点の見解をお伺いいたします。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
私どもも今回の委託に当たっては数年来先進の市町村等を研究させていただきながら進めているところでございまして、虐待についての対応等について私たちもちょっと、委託については危惧しているところでございますけれども、そのために私どもは後方支援ということで、しっかりした体制を後ろで固めて委託先に対してのサポートをしていくというような方針で考えているところでございます。以上です。
再質問 7番 神長基子
危惧しているというようなことも今言われておりました。ぜひその点は慎重に進めていただきたいなというふうに思います。あと委託に対する懸念というところでは、職員さんにかかわることなんですけれども、先ほどの大浦議員の質問でも副町長答弁されておりましたが、町の人事、ローテーションの関係で専門職の確保というのは非常に難しい部分があるという、ここは私も理解はするところなんですが、それと、この介護の分野に関しては、民間においてはいろいろ、離職率の問題というのも今あることが事実、あると思うんです。これは一般的なところなんですけれども、地域包括支援センターの専門職の離職率というのが、民間の研究所の調査ですけれども、高いと。14.6%という数字が出ております。センターではありませんけれども、音更町内の介護事業所の離職率というのも、介護事業者の離職率が15.9%というような数字もアンケート調査の中で出ております。センターの業務というのは、地域との連携業務というのが非常に重要になってくると思うんですけれども、実際は現在のセンターの専門職の能力というのは、これは一般的なところなんですけれども、個別対応に関する実践力が主であって、地域を対象とした業務を苦手とする傾向もあるというような、こういった調査もございます。ただ、そういうことですので、つまり民間さんにお願いしたほうが安定したサービスを町民の方が受けられるということですけれども、そういった要素がまだまだ不安な部分もあるのかなというふうに思っております。ただ、この部分、一般的にはそうはいいながらも、町内の施設の状況というのは特段問題はないんだという部分で今回委託という方針に踏み切ったのかなというふうに思っているんですけれども、その点、町内の施設の状況というのは実態を把握した上での判断なのか、その辺を伺います。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
今回の委託に当たっての非常に大きな柱の一つというか私どもの考え方の一つに、委託に耐え得る法人が町内には複数あるということでございまして、それらの法人につきましては十数年にわたって運営している事業者もございます。そういった中で地域との交流をしている事業者もございます。そういった法人があるということを前提に私どもは委託を考えております。そういった意味で来年度、プロポーザルをやるわけですから、その辺で、どういった提案が出てくるかはわかりませんけれども、地域との交流については、引き続きそういった事業は実施していただける、さらにプラスしたような交流事業というのも考えていただけるのではないかなというふうに考えているところでございます。以上です。
再質問 7番 神長基子
わかりました。つまり安定的な事業として移行できるというような御判断だということですね。それでは、今最初に質問しましたけれども、職員の体制、12名の体制で、正職8名、臨時4名ということで運営をされてきていると。この方々の今後の雇用についてなんですけれども、それはどのようになるのかお伺いいたします。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
ただいま私ども考えておりますのは、臨時職員4名については雇用しないということと、正職員8名のうち6名についてはそのまま包括支援センターに残っていただく。残り2名については他部署のほうに異動するというような形で担当としては考えているところでございます。以上です。
再質問 7番 神長基子
ことしの3月の定例会で、職員の会計年度任用職員制度というようなことで私一般質問したんですけれども、その制度が平成32年度からスタートするということで、その総務省のマニュアルの中で任用根拠の明確化、適正化というのがありまして、ICTの活用ですとか民間委託の推進等によって、現に存在する職を漫然と存続するのではなく、それぞれの必要性を十分吟味した上で適正な人員配置に努めるように求めていると。マニュアルの中ではそういうふうになっているんですけれども、今回のその導入が、つまり自治体業務のアウトソーシングの拡大と、それによる臨職の削減につながる懸念があるというようなことが、そういったことも前回の3月の質問のときに言ったわけなんですけれども、今回、この制度が始まる前の段階になるとは思うんですけれども、臨時職員の方は4名雇用しないということですね。これは、臨時職といいましても、やられていることは専門性の高いものだったと思うんです。こういった経験を行政として蓄積していくという意味では、切り捨てるという言い方はちょっと語弊があるかもしれませんけれども、何とか残っていただくという。臨時職なのでどうしても期間がありますけれども、それでもこれまで包括で担ってきたことというのは、これは大事なことだと思うんです。直接引き継いでいくという部分では、まださらに残っていただいて業務に携わっていただくというふうなことも考えられるんではないかと思うんですけれども、その辺はまだ考慮する余地があるのかどうかお伺いいたします。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
民間委託するに当たってやはり一番の問題というのは、そういった雇用上の問題というのはどうしても発生するのかなということは思っているところでございます。そういったことによって民間委託が実現するという側面もあるのかなというふうに考えているところでございまして、こちらの臨時職員の方たちについては、専門職の資格を持っている方たちですので、先ほど包括支援センターでは雇用しないという部分はお話ししたんですけれども、ほかの部署等で、貴重な専門職の方々でございますから、そちらのほうで登用するというようなことは発生する可能性はあるのかなというふうに考えているところでございます。以上です。休憩(午前11時58分)
再質問 7番 神長基子
それでは、続きということで再質問いたします。今回3つの圏域に分かれて3カ所での委託ということなんですけれども、3カ所全てが同じ例えば社会福祉法人さんが請け負うということにはならないんだろうと思うんです。それぞれが違うところ、ABCというふうに例えばさせていただきますとそれぞれがセンターを運営するに当たっては公平・中立性というものが保たれた中で業務に当たるということが最も求められるというふうに思っております。例えばケアプランの作成に当たっても、これがそれぞれの施設によって作成に当たる基準が違ってきたり考え方が違ってくるということになると公平性が保たれないということにもなってしまいます。こういった点検のあり方も含めて、サービス格差が生じないような町のチェック機能というのはどのように果たしていくのか、ここについて考えを伺いたいと思います。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
ただいまの御質問でございますけれども、午前中お答えいたしましたケア会議というものを主に、そちらの中で、町も入った中でそういった公平性、中立性が保つように努めていきたいというふうに考えているところでございます。
再質問 7番 神長基子
わかりました。では、ケア会議の中で常にその辺はチェックして進めていただくようにお願いしたいと思います。質問の4項目めなんですけれども、このセンターのあり方と今後の方向性ということで、一度町民への意識調査を実施してみてはということで、その考えについて答弁いただいたわけなんですけれども、ここについては協議会のほうで御協議をいただいているということで、これは恐らく11月に行われた協議会の中でそういった協議があったのかなというふうに思うんですけれども、出された主な意見というのはどのようなものだったのか、それについて明らかにしていただきたいと思います。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
こちらの協議会のほうで提案させていただきましたところ、御意見として、そのような方向でぜひ進んでいったほうがいいんではないかという御意見がございました。以上でございます。
再質問 7番 神長基子
わかりました。協議会のほうではそういったことで了承ということになったんだろうと思うんですけれども、利用される実際に町民の方、それから、地域包括ケアシステムという大きなくくりの中でいきますと、いかに地域住民の方がそのことに対して理解をして、一緒にといいますか連携した中で運営していくかということも重要な視点になってくるかと思いますので、そういった意味では機会のあるごとに住民合意を得ていく、そういったプロセスも重要になってくるんではないかなと思います。ぜひ検討していただきたいなと思います。最後の5点目なんですけれども、直営の支援センターの見解ということでお聞きをしております。そこで、そういった機能、基幹型といいますか直営が果たす機能という、そういった重要性も認識しているという部分で、委託後においては基幹センターの機能に準じた形で支援をしていくというような答弁をいただいております。ここは今回、質問で最も明らかにしたかった部分でもありましたので、ここをしっかりと役割を果たしていただきたいなというふうに思っております。この移行に当たってのもろもろの役割分担といいますか、町ではこういうこと、いわゆる後方支援という形にはなりますけれども、委託先ではこういった業務を担っていくというようなことをわかりやすく町民の方にお示ししていくということでは、どういった周知のあり方を検討されているのか伺います。
答弁 保健福祉部長 重松紀行(保健福祉部長は2021年3月まで)
町民への周知等についてでございますけれども、まずその仕組みと申しますか、委託後どこに町民の方たちが相談に行けばいいのか、そしてどういった手続を踏めばいいのかということは、当然広報ですとかそういったものを使って周知はしていく予定でございます。以上でございます。
再質問 7番 神長基子
特に高齢者の方を、主にそこに周知を徹底させなければいけないと思いますし、そういった意味では、ホームページ等ではなかなか十分に伝わらない部分もあると思いますので、広報なりそういったところで十分に周知が必要なんだろうというふうに思います。内部的に十分いろいろ検討されてきたと。そういった結果で今回出された方針なんですけれども、今回の件は大きな転換というふうに私は考えております。計画の中では変わらない、実施主体はあくまで町であるということなんですけれども、実際の運営は民間、それも3カ所に広げて、3カ所とも民間委託ということでお願いしていくということですので、体制的には大きく変わるんだろうというふうに思っております。地域包括ケアシステムをどういうふうに音更町として構築していくのか、そのビジョンについては既に第7期の計画の中で示されておりますけれども、この包括の支援センターがまさしくこの一連の施策の核とも言うべき施設になるんであろうと、これからも。そういった意味では、今、これは2年前の数字なんですけれども、全国的にも支援センターの数、4,873カ所というふうに私がちょっと調べた中では出ておりました。設置主体は市町村ですけれども、運営の主体は民間に委託されているということが6割を超えているという、こういった実態も調査してわかりました。コミュニティ再編という観点からいきますと、これは介護分野に限ったことではないんですけれども、地域のコミュニティ、この組織を強化するということは最も重要な課題なんだろうというふうに思っております。しかしながら、全体として国が進めているこのコミュニティ再編というのは行政の責任の後退というのがセットになっている、こういった側面も一方ではあるんだろうというふうに思っております。町民が、介護、また、高齢によってサポートを必要とするときに、そこに真に求められるものというのは、安心して、どの地域に暮らしていても一定の水準でサービスが受けられる、こういったことを一番に望むんだと思います。その上での質の保障、それから労働者の雇用の確保、含めた中で専門性を有する職員、今回4名臨時職の方がやめられるということは非常に残念なことですけれども、今後委託先のほうでも委託費というのがしっかり担保されていかないと、これは人件費に大きくかかわってくる部分になると思いますので、そういった部分も含めまして公的責任のあり方、どう果たしていくのか、最後に町の見解をお伺いいたします。
答弁 町長 小野信次
今神長議員から、最終的には公的責任をどう果たしていくのかというお話しかというふうに思います。まさに今冷静に考えたときに、地域包括ケア、どうやっていくのかという基本になっていることは、やはり高齢化、高齢者、これが、さっきも答弁の中で数字を挙げて話をしましたけれども、そういう時代の中でどういうあり方がいいのかというのが問いかけられながらこういった、今神長議員からるる細かく逆に言ったら教えていただきましたけれども、我々は以前からそのことについてはもう既に取り組んではきています。そういった中で、今民営化するセンターの持ち方、これは、さきの答弁でもお話しさせていただきましたように、本当に直営だけの1カ所でいいのかということ、随分前から議員の皆さんから御指摘もいただきました。そういった中で、民営化というのは一つにはそういった、本町、そして木野、それだけじゃなくてまた中間にもという中で、これだけの人口規模を抱えている中での高齢化という中で、必ずしもその高齢化が云々ということよりも、介護制度が初めでき上がって、それから今度、じゃその家族という単位でどうやってそれをケアしていくのかというのが一番の問題だったというふうに思います。それが、老老介護とよく言葉出るけれども、老老介護というよりも、その介護している人が言ってみれば仕事を休んだり、あるいは何かの都合で親御さんを介護するという形の中でいろんなケースが生まれる時代に入りました。そういった中で、去年もそうなんですけれども、そういったことを地域包括ケアの中でどうやってフォローアップするかというと、やはりそこは基本的に町の姿勢が大事だと。今御指摘のとおりだと思います。解決をしていくには、民間にお任せするということは、ボリュームが相当なものの中で、当然民間のプロの方々に委ねなければならないところもあると思いますけれども、基本的に、例えば家族間の問題だとかそういったものは、さっきもお話の中に出てきていましたけれども、それは従前もそういうことがある中で、そこは、直営と言われますけれども、町の対応という中では、そういった中でのノウハウというのはかなり蓄積もしておりますので、そういった場面では、民間に委ねたからといって民間に全てその責任があるんだよという話じゃなくて、最終的にはそこに行政がしっかりとフォローアップしながら、その意味では直営の機能というのはやはり必要かなというふうに思っておりますし、お話の中で御指摘いただいたような部分も含めて、今後にあって、確かに、今神長議員からおっしゃられたように、今つくりたてだという状況の中で、これからいろんなこともまた起きてくるかと思いますけれども、そういったことも踏まえながら、本当に音更町にあって、その点在する中の市街地、そういったものをじゃこれからもその3カ所も含めてどういう取り組み方がいいのかということも含めて、ぜひこれからもそういった意味で、我々も研さんを積んでまいりたいと思いますし、また、今神長議員がおっしゃってくれたようなことも、ぜひまた客観視という視点に立って教えていただければありがたいなというふうに思います。何といいましてもそういった新たな時代に入っているということをしっかりと受けとめながら、行政は行政としてその使命というよりも責任を果たしてまいりたいと思いますので、今後とも御理解のほどお願いいたします。ありがとうございました。