みんなの議会

音更町議会 平成28年第3回定例会 2016年9月14日

総合戦略における雇用の場の拡充について

2016年9月14日、音更町議会の一般質問で、神長基子議員が「総合戦略における雇用の場の拡充について」質問し、町長 寺山憲二、経済部長 津本明伸、企画財政部長 傳法伸也が答弁しました。

質問者
神長基子 議員
答弁者
町長 寺山憲二、経済部長 津本明伸、企画財政部長 傳法伸也

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 神長基子

通告に従いまして、地元企業に寄り添う産業振興により人口減少問題の解決へをテーマに一般質問を行います。国は、少子高齢化による人口減少に歯どめをかけ、2060年に日本の人口を1億人程度確保することを目指した人口に係る「長期ビジョン」と、そのための施策である「総合戦略」を策定いたしました。こうした流れを受けて、本町におかれましても2015年から5カ年で取り組む「音更町まち・ひと・しごと創生総合戦略」が策定され、2年目を迎えております。本町の人口の推移は、平成12年に4万人を超え、現在は約4万5千人規模、道内で最も人口の多い町村として発展してきました。十勝管内の他の町村と比較しましても人口減少の問題はさほど深刻ではないといった印象を持たれることが少なくありません。しかしながら、国立社会保障・人口問題研究所が推計した将来人口が示すように、今後全国的に人口減少への歯どめがかからないという事態が起こった場合、本町においても同様の事態が避けられないため、少子化、高齢化等の人口問題への対策を講じることは不可欠です。加えて、こうした対策は十分な検証と実態把握をベースにして着実に行われるべきです。本町が策定した総合戦略は五つの基本目標を定めて取り組まれておりますが、今回はこのうちの一つである雇用の場の拡充に焦点を絞り、地元企業が抱えている問題、そして課題に寄り添い、町内における経済の好循環を強固なものにしていくために、以下の点についてお伺いいたします。1、総合戦略における雇用の場の拡充について、現在の到達点と今後の課題は。2、本町における産業振興の施策を展開するに当たり、町は中小企業の実態をどのように把握しているか。3、本町において中小企業振興基本条例を策定することは町内で循環型の経済を発展させるために重要だと考えますが、町の見解をお伺いいたします。以上、御答弁をお願いいたします。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

地元企業に寄り添う産業振興による人口減少問題の解決についての御質問にお答えいたします。初めに、総合戦略の雇用の拡充に関する現在の到達点と今後の課題についてでありますが、昨年度策定した「音更町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の基本目標の一つである「雇用の場の拡充」で定めた二つの数値目標について、新規就農者数は平成27年から31年の5年間で67人、IC工業団地における雇用者数は、平成26年の797人から31年に850人とする目標としております。これらの現状について、平成27年以降の新規就農者数は4人で、IC工業団地における雇用者数は、昨年12月時点で804人となっております。今後の課題といたしましては、農家戸数が減少傾向にある中で、新規就農者や農業労働力の確保については、昨年設置した施設野菜の研修施設の利用を促進するとともに、農商工観連携による各種産業の振興については、産業振興支援事業のさらなる活用促進を図ってまいりたいと考えております。また、企業誘致については、企業の活動が円滑に行われるようアフターフォローに努めるとともに、進出計画がある企業のニーズに応えるためにも、大区画の分譲を可能とするため、IC工業団地を拡張するべく、必要な法手続について関係機関と協議しながら、早期実現に向けて取り組んでまいります。次に、本町における中小企業者の実態把握についてでありますが、平成26年7月1日現在の経済センサス基礎調査によりますと、本町の事業所は、農業法人、医療福祉法人なども含めて1,358で、従業者は1万4,773人、そのうち民営事業所は1,288、従業者は1万3,413人で、前回、平成24年の経済センサス活動調査と比較しますと、事業所は37、従業者は1,066人の増となっております。民営事業所のうち従業者が5人以下は782、20人以下は1,138、100人以上は13となっており、資本金の額は示されておりませんが、本町の事業所のほとんどは中小企業基本法における中小企業者または小規模企業者に該当しているところであります。町内の商工業の状況と実態につきましては、これら統計的な数値に加え、商工会の会員交流会や各種会議、イベントなどへの参加を通して直接情報交換しながら把握に努めているところであります。最後に、中小企業振興基本条例策定についての見解でありますが、中小企業振興基本条例の多くは、中小企業の振興と地域の発展に資することを目的として、基本理念や自治体、企業及び住民の責務や役割を明らかにし、地域経済の活性化を推進していくことを基本としており、現在、道内では、帯広市を初め18の市町で制定されております。本町の事業者は、先ほども申し上げましたとおり、そのほとんどが中小企業者または小規模企業者であり、本町はこれまで、公共事業や物品購入に当たってはでき得る限り地元事業者への発注を心がけてきておりますし、商工会と連携して中小企業の振興及び経営安定化を図ってまいりました。具体的には、商工会組織への支援を初め、中小企業退職金共済掛金の助成、IC工業団地への立地企業優遇支援制度や空き店舗活用事業による町内企業及び新規事業者への支援を行っております。また、中小企業者向け金融支援策の商工業振興資金については、本年度から融資枠を10億円に拡大し、保証料補給や利子補給も継続して実施しているところであり、本町といたしましては、中小企業振興基本条例の制定にかかわらず、引き続き第5期総合計画及び総合戦略に掲げた目標の達成に向け、商工会と連携しながら、地元企業にしっかりと寄り添い、各種施策に取り組んでまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。

質問 7番 神長基子

御答弁をいただきまして、まず1点目に関してなんですけれども、総合戦略における雇用の場の拡充について、現在の到達点ということで二つの掲げております数値目標について御説明をいただきました。本町のこの総合戦略の基本目標は全部で五つございまして、その1項目めとしてこの雇用の場の拡充がありますけれども、基本的方向としましては、基幹産業の農業ですとか温泉資源、自然エネルギー、地理的環境などの本町の強みを生かして産業振興を金融機関等とも連携して後押しし、さまざまな分野で雇用の場が広がるようにする、こういった基本的方向を示されております。それに沿ってのこの数値目標ということで、これらの部分とあわせて、本町の最上位計画であります総合計画、今でいきますと第5期総合計画で既に進めております施策と事業等がKPIと呼ばれる重要業績評価指標とともに示されております。さらにこの取り組みの方向につきましては、農業振興や企業誘致が本町の産業基盤を生かして多様な分野、形態によって子育て世代を初めさまざまな年代の人たちの雇用の場をつくりますと、このように示されていると私は認識をしております。総合戦略はそもそも人口減少問題を解決するために策定された計画ですので、出生率の向上によります自然増、そして町外からの転入者の増加による社会増が効果としてあらわれるような雇用の場、つまり、一口に雇用の場の拡充といいましても、町民の特に若い世代、そして子育て世代が安心して子供を産み育てられるような、そうした働き方が可能な雇用環境がどのようにふえているかどうか、そういった質的なものがここでは求められているのだと私は思っております。そういった意味で、この質的な意味での雇用の場を拡充するといった観点ではどのように本町の現状を考えておられますでしょうか。その点をまずお伺いいたします。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

今の御質問でございますけれども、総合戦略で1番目の項目で出てきております雇用の場の創出的なものでございます。それについては、今、議員がおっしゃったように、このまち・ひと・しごと創生の総合戦略につきましては人口減少に伴う計画でございますので、やはりそういう中では雇用の場の確保ということは非常に重要なことだというふうな位置づけで計画を立てているわけでございます。その中で、今御質問がありました雇用の場の、その質的な部分でございます。当然雇用という部分につきましては、年代層におきましても、統計上は15歳以上から就労者の年令に達していくわけでございますけれども、やはり子育て世代、また、定年制の延長等々に伴いまして年金等のこともございまして、60、定年を迎えてもまだまだ現役同様働かなければならない世代の方もおられるという場面で、ただ、行政と、町として、そういう全ての年代層にお応えできるような例えば雇用の場の確保ということをセクション、カテゴリー的に実際行っていけるかというと、なかなかそこは難しい部分がございます。今、町のほうでは、トータル的にIC工業団地、平成12年から分譲開始しておりますけれども、そういう段階を踏まえて、前期5カ年の総合計画では、少し予想をしていなかったような状態で分譲実績が行われたという形の中で、この後期の中にIC工業団地の拡張を網羅させていただいたというような計画を持ってもございますけれども、あくまでもそういう中で、やはり、年代層的にどこがどうだということでなく、全体的な雇用の場の確保を一義的に考えていかなければならないという視点で考えている部分でございます。それと、この総合計画をつくる段階でも、いろいろと資料をアンケート調査ですとかデータ収集している中で、音更町の雇用の実態が、通学も含めてですけれども、センサスでも出ていますけれども、半分とまではいきませんけれども、やはり現状としてまだ就労、通学している方が、町内から帯広に出ていっている方も多くおられているという現実もあります。これは今起きた事実ではなくて、これは音更町という地理的な問題もございまして、やはり経済を動かしている中においては、町内だけで100%の就労者が充足できる場をそうそう確保できるということはちょっと難しい部分もあるのかなということも踏まえて、よりIC工業団地だとか、コカ・コーラさんが移転した暁にはそこでまた新しい雇用の場が発生しているということをトータル的に考えながら、余り細かい世代間の労働者の場所を確保するということでなくて、やはり全体として考えさせていただいているということで御理解していただきたいと存じます。

質問 7番 神長基子

私は若い世代ですとか子育て世代を重点的にというふうに実は求めたいところだったんですけれども、今の御答弁ですと、そういった細かい世代別でということではなく、全体的に全町として雇用の場の拡充を図っていきたい、そのような意味で今御答弁いただいたと思っております。例えば神奈川県の大井町という町村、人口規模でいきますと音更町の4分の1ほどの町ですけれども、たまたまここの総合戦略を拝見したときに、雇用に関してもこちらも同じように目標を掲げておられたんですけれども、地方における安定した雇用を創出するというふうに目標を設定しておりまして、具体的には、若い世代における正規雇用労働者の割合の向上と女性の就業率の向上というふうに、ホームページにですけれども、確認しましたら載っておりました。これは私は、人口減少問題と雇用のあり方というのを密接に結びつけた目標になっているなというふうに見たときにイメージができました。その点が、音更町の総合戦略、今2年目になっておりますけれども、そういった点が加わるとより人口減少問題に対応した中身になっていくのかなと、そのような見解を持ちまして今の質問をさせていただきました。本町の総合戦略策定するに当たりまして、計画のベースとして人口推移等の現状分析が資料で示されておりまして、これは社人研、国立社会保障・人口問題研究所の数値等を用いてなされておりますけれども、しかし、なぜそうなったのかという原因の分析というのが少し不十分なのではないかというふうに私はそのデータを見たときに感じました。例えば、雇用や就労に関する推移というのがございますけれども、これは本町における推移ですが、全体の就業者数は1990年の段階で1万6,934人、これが2010年には2万1,249人と増加しているのに対し、産業3区分別の就業者推移見ますと第1次産業が減少しております。第1次産業は1990年の時点で3,753人、ここから2010年に2,785人と大幅に減少しておりまして、第2次産業、第3次産業は増加をしております。これを見たときに、常に例えば第1次産業を重視してさまざまな政策を実行してきたのならば、そのどこに問題があってこのような結果になってしまったのか、また、年齢別では、社会増減の推移を見ますと、15歳から19歳、20歳から24歳の若者の転出超過が目立つのはなぜなのか、こういったところの原因分析というものが必要なのではないかと思うんですけれども、その点についてはどのような分析をされていますでしょうか。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

産業区分ごとの過去のデータと現状の部分で、今、議員おっしゃられたとおり第1次産業の部分、ここについては大きく音更町の就業人口的には減少してきていると。逆に第2、第3次産業については増加傾向にあるというデータ、これは、今、議員おっしゃったとおりでございます。この第1次産業の部分につきましては、本町についてはほとんど、9割9分と言っていいと思いますけれども、農業に従事する従業者数という捉え方で正しいのかなと思います。確かに私が40年ほど前に本町に奉職した段階では、農家戸数につきましても1,200を超える農家戸数があったと思いますけれども、現状は700強というような状態で、農家戸数が減少してきているというのが実態でございます。これがデータ的には第1次産業の減少につながってきているという事実でございますけれども、その部分の内容につきましては、個々にこの総合計画を立てる段階で第1次産業の部分の就業人口がどんどん低下しているという部分について細かい分析をしたかどうかということでございますけれども、これにつきましてはなかなか、時代的背景と、農家戸数がどんどん減っているけれども、その分耕地面積が減っているのかだとか荒廃地が出ているのかというのとはちょっと別な次元だと思いますので、単にそれは経営規模、経営上の問題と、それとやはり昨今の農業の大型機械化の推進だとか、そういうことが影響してきている部分なのかなと。これは本町のみならず、この第1次産業の就労人口の減少については全国で起きている現象なのかなというようなことで理解はしておりますけれども、そこの第1次産業の人口の減少についての具体的な原因、内容というのは、やはり時代背景、農業経営の規模の変化等というのが大きな変化、あとはやはり農業の経営上の問題というのが大きな要因でないのかなというふうに理解してございます。

答弁 企画財政部長 傳法伸也(企画財政部長は2017年3月まで)

年齢別の社会増減ということでございまして、確かに15歳から19歳、二十から24歳、これにつきましては社会減ということでございます。これにつきましては、当然ながら、高校を卒業して大学へ進学したりとか多方面のところに就職を求めていくということでの減少かなということで捉えております。ただ、その次の25から29歳につきましてはまた本町のほうに戻ってきているというような現象も出ておりますので、ある程度は出ていかれた方もまた本町に戻ってくるというようなことで捉えてございます。今後大学なり出ていった方につきまして、どのようにして本町に戻ってくるかというような雇用を含めての考え方、先ほど議員もおっしゃったとおり、子育て等の、音更はそういうふうに施策をとっているんだというようなことで、今後施策をとって、出るのはしようないとしても、また戻ってくるというようなことを施策でとっていくような考えで進めたいなということで思っております。以上でございます。

質問 7番 神長基子

まず第1次産業のことで答弁をいただきました。確かに第1次産業の就業者というのが減少した原因というのは、全国的に起きているということもありまして、本町だけが抱えている独自の問題ではないというふうに私も認識をしております。つい先日も、地元誌で新規就農者が減少しているというような記事も拝見いたしました。それを見ますと、やはりこれまで以上に施策を充実させていく、強化させていく必要があるのではないか、そのように感じております。また、社会増減についての説明もいただきましたけれども、一度出ていった若者もUターンで戻ってきている傾向がある、このようにも御答弁いただきました。しかしながら、転出の傾向を見ますと、この20年近くは、大幅な減少というのは見られませんが、それでも転出の傾向というのは余り改善されてはいないというふうに数字だけで見ますと捉えられるように思います。この点につきましても、やはりこれまでと違ったアプローチですとか、そういった原因を分析した上で新たな施策を打つということも必要になってくるのではないかというふうに感じております。しかしながら、この2年間、2年間といいますか、総合戦略が策定されてから2年目になりますけれども、総合計画にある内容をそのまま、その中からピックアップして人口減少にかかわる施策を強化するというふうな意味で、この総合戦略の中で後継者対策ですとかIC工業団地への企業誘致、そういったことが書かれて、盛り込まれておりまして、最初の答弁でもいただきましたけれども、今の施策の状況というのを御答弁いただきました。例えば産業振興支援事業、これもさらなる活用促進を図っていきたいというふうに御答弁いただきました。しかし、これ、私、ことしの予算審査特別委員会の中でも少し質問させていただきましたけれども、この施策は平成24年度からスタートしていて、5年目に差しかかると思いますが、平成25年で5件、平成26年が3件、そして平成27年は1件というように、利用している方がなかなかふえない、件数がふえていかないというような実態もございます。これをどのように今後進めていくおつもりなのか。場合によっては事業そのものを抜本的に見直す必要があるのではないかと思うんですが、その点についてお伺いいたします。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

ただいま、産業振興支援補助金の部分でございました。今、議員がおっしゃられましたとおり、平成24年度からスタートしてというような形の中で、このスタートは新たにということでなくて、従前研究開発的な補助金を持っていました。それは平成の15年から持っておりました。それを制度を見直して、少し広い分野の中で利活用していただこうという形で平成24年度からまたその産業支援資金としてスタートしたわけでございますけれども、スタートをした時点については、人気があったとまでは言いませんけれども、件数がそこそこあったのが、年々減少している傾向にあるという形の中で、私たちも、そういう産業をやっている方、農業者含めていろいろアプローチはしている部分はございますけれども、なかなか御利用いただけていないという現状にありますので、これらについては今後、スタートしてからことしで丸4年経過するわけでございますけれども、中身の検証というのは当然していかなければなりませんので、それらについては、また次年度以降に向けて中身の検討はしていきたいというふうに考えてございます。ただ、アプローチしても、新たな取り組みですとか新たなものの創出的なものの研究開発費も含めているところなんですけれども、なかなか気持ちはあるけれども手が回らないんだ、労働力の部分で、それをやるにはちょっと難しいんだというような声も出ておりますので、その辺も加味しながら制度の見直しというのは今後検討していきたいと考えてございます。

質問 7番 神長基子

予算の特別委員会のときも、きっかけづくりといって、この事業は当然持ち出しもございますので、規模にかかわらず、小さい規模でも件数を広げていくような工夫をしていきたいというような御答弁をそのときもいただいておりました。この事業そのものは私も継続はしていっていただきたいなというふうに思っておりまして、継続する以上、やはり何とか件数に結びつけて、発展させていくような方向を持てないものかというふうに考えております。そういった意味で、この産業振興支援事業というのは、農商工観の連携ですとか6次産業化の支援、そして地域資源を活用した新製品の開発ですとか産業創出を支援するというような目的でつくられている事業ですけれども、最初の答弁で、計画期間5年間のうちの2年目を迎えております本町の総合戦略について現在の到達点といただいておりますけれども、この計画の推進に当たって、一つ、政策間の連携を強化して推進するというふうに町側から示されております。この点においては現状どのように考えて、また、残りの期間の中でどのように連携強化を図るお考えがあるのか、その点をお伺いいたします。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

この産業振興支援補助金の部分でございますけれども、これについてはなかなか、私たち行政サイドがアプローチしたから何かが発生するということではない部分がございます。あくまでも民間事業者、個人でも全然構わないんですけれども、やっぱりそういう思いが、また、その思いをまた相談を受けて、なるべく私たちも積極的に活用していただけるような方向で、この部分はこうしたら補助に乗れますよだとかということはアプローチしながら相談に乗っていっている部分がございます。それで、現状、この事業についてはまさに農商工連携、いろんな連携をとりながらやってもらうのが理想でございますけれども、100%そういう場合でなくても、個々の中で自立していろんなちょっと研究したいんだというようなこともありますので、政策間の連携とかというよりも、個々の御相談、それに一つ一つ答えながらこれについては取り組んでいく制度なのかなというふうな形で考えてございます。その中で、やはり補助金でありますので、オールフリーのような形の中で何でも補助金出しますよという制度にはなっておりませんし、備品的なものについては、それは補助対象外ですだとかといろんな項目ございますので、やっぱりそういう部分でもちょっと使いにくいなと。やっぱり何かやるにはそういう備品的なものも装備したいだとかという、そうすると持ち出しが2分の1以上に自分の手出しが多くなるだとかいう二の足を踏む方もおられるのも現実でございますので、そこら辺も、全ての部分で助成するから何かやってねということは厳しい部分はありますけれども、そういうきっかけづくりの部分ではこの制度を使っていただきながら、町としても積極的に推進していきたいという部分で考えておりますので、そこについては、連携というよりも個々のやっぱり御相談、そこからのスタートかと思いますので、その辺で御理解賜りたいと存じます。

質問 7番 神長基子

今の点につきましては了解いたしました。国の総合戦略に基づいて策定されました47都道府県総合戦略の基本目標の1番目にもやはり安定した雇用の創出という目標がございます。出生率の回復には不可欠で、地方での雇用創出は、東京一極集中の是正を進める柱として掲げられているこの雇用の目標であります。ほとんどの都道府県で共通した認識として、この安定した雇用の創出を達成するために重要視されている産業分野が農業と観光の2分野でありまして、ここに関連してKPIというのが設定されている傾向にございます。この点は、本町における基幹産業が農業であり、そして農業と並んで重要産業となっている観光ということで、他の多くの都道府県と同様の分野を土台として地域経済を発展させようという考えがあると私は認識をしております。このように、農業と観光、そしてそれらの関連産業を含めまして町内の中小企業の方たちこそ本町の雇用状況を安定させるために重要な存在であると考えておりますが、その点についてはどのような見解をお持ちでしょうか。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

まさに本町の基幹産業であります農業、それと国が推し進めております、やっぱりこれから日本の成長の部分につきましては観光というのが前面に出てきているのも事実でありますし、本町におきましても、管内でも有数な十勝川温泉という一つの観光地を抱えておりますので、その辺については異論のない部分でございます。それと同様に、今、議員がおっしゃられましたとおり、農業、観光、それはそれとして、やっぱり地域を支えているのは、中小企業に従事している方々が多くおられるということも、それも事実でございます。町といたしましては、本町の場合、特に中小企業さんにとりましても、農業ですとか観光、それに関連するだとかつながりある中小企業様、小規模事業所さんも多くありますので、そういう理解のもとで商工業の振興に努めているというような状態でございますので、そういうことで御理解賜りたいと存じます。

質問 7番 神長基子

同様の、中小企業が重要な存在であるというふうに、そういった私の見解に対して異論はないというように今御答弁をいただきました。それでは、ここから2点目の項目について再質問させていただきますけれども、実態把握ということで、詳しく数字等答弁をいただきました。実態把握についてなんですけれども、平成26年度の第1回定例会の一般質問のときにも、商工業者の実態把握をどのようにされているかというような質問がされていたように思います。今後の把握の仕方については、そのときに、統計的な部分におかれましては国の経済センサスと各種統計調査を活用するとともに、商工会との連携を深めながら、個々の商工業者からの声を聞いてその実態の把握に努めていきたい、このような26年度のときに答弁をいただいております。当時と比べて把握の仕方に、行政側としてこの実態把握の仕方に変化があったかどうか、その点についてまずお伺いいたします。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

26年の答弁のとおりでございまして、特にその以降、実態把握についての大きな変化はないというふうに考えてございます。あくまでも中小企業、事業所全てですけれども、大きなものについては、行政サイドで個々の、Aさん、Bさんという事業所の押さえ方というのは現状できないのが実態であります。それで私たちは、基本的には経済センサス等の事業所等々の調べ、そのほかにつきましては商工会を中心とした金融機関と、支店長クラス含めて日々情報交換をしながら、音更町内の事業所、企業の動き、町内の事業者さんもいろんな多種多様な業種がありますので、トータルで、音更町全体がこうですよということはなかなかないんですけれども、その辺についてはいろんな情報交換をさせていただきながら実態把握を努め、またそれらについてフィードバックしながら、商工会事務局、また、会長とも年に数回情報交換しながら進めている状態ですので、26年のときの答弁と現状何ら変わるものはありません。

質問 7番 神長基子

変化がないということで、商工会さんとの連携、情報交換ですとかそういったことが密に行われていることは私も認識しておりまして、全ての中小業者の実態を把握することは困難であるということは理解をしております。ただ、人口減少問題に真っ正面から向き合って解決を図るためには、町内の中小業者が経営状況、雇用状況についてどのような課題、不安をかかえているのかリアルにつかむ必要があると思っております。例えばですけれども、町内における観光産業では、先ほども名前出ましたけれども、十勝川温泉、ここが代表的なところです。本町の総合戦略の中では、この十勝川温泉の施策は、交流人口をふやすという目標を達成するための施策として位置づけられております。しかし、当然ながら、この交流人口ですとか観光産業そのものの発展を現場で支える方たちの雇用実態についても目を向ける必要があるのではないかと私は感じております。多くの従業者が温泉街の宿泊施設で働いておりますけれども、例えば雇用の実態として、安心して子供を産み育てられる中身になっているかどうか、人口減少問題を解決するという点でどのように実態をつかんでおられるかをお伺いいたします。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

今、十勝川温泉に特化したような御質問でございました。十勝川温泉の部分につきましては、計画上交流人口の、人口の部分だけの議論になれば、十勝川温泉を核とした交流人口の増という部分で一つの人口増につなげていくという計画になってございます。それで、今御質問ありました、実態として十勝川温泉エリアでお勤めしている従業員の方々、そこら辺の部分の実態、要は、お勤めになってもそこで子育てできるかできないかだとか、しやすいとかちょっとしづらいだとか、いろんなことがあろうかと思います。それで、まず実態から申しますと、先般も十勝川温泉の社長さんとお話しした中では、非常に温泉の従業員の確保、これについても今苦慮しているところだというような話で聞いておりますし、私たちも、数年前からそういう傾向にあるという実態はつかんでおります。それは、当然お客さんが多く来ることによって従業員もふやさなければならないということもありますけれども、でも、ホテルは、観光客が来る来ないにかかわらず、やはりある程度の定数は確保していかないとサイクルは動かない、必然的にいろんな管理、ランニングの部分については動かないということで、最低限の従業員を確保したいんだけれども、なかなかパートさん含めて集まりにくい状況に今あるという部分でございます。それは、イコール子育て世帯が多くお勤めになっているかどうかというところまではつかんではおりませんけれども、傾向としては、ある程度の年配の女性の方、それと若い世代の方が今多くお勤めになっているのかと。これについてはどちらかというとパートさん的な要素の部分が多いと思いますけれども、それらについても、従前、十勝川温泉にも当時は、へき地保育所だったかな、保育所なんかもありましたけれども、そういう施設も下士幌のほうに統合されたりだとかという部分はありますけれども、そういう部分は、なかなか、エリアだけでその従業員のための施設を満足させるということは非常に難しい部分があって統合したりなんかはしていますけれども、今後、そういう若い人方、子育て世帯が必要だということになれば、それはエリアとして、例えば企業内保育だとかいろんなことも当然考えなければならない場面は出てくるかと思いますけれども、まだそういう状況の御相談は今のところ来ておりませんし、また、そういう部分で御相談があればまたそういう御相談に乗って、どんな方法があるのかというような形の中で雇用の確保ということにつなげていかなければならない部分は今後出てくる可能性はあるのかなというふうに理解してございます。

質問 7番 神長基子

実態についてある程度把握されているのかなというふうに今御答弁いただいて感じたところです。観光庁が出している産業間所定内賃金の比較というのもございますけれども、全産業の平均から見ましても、宿泊業で働く方の賃金というのは極めて低い状況にございます。例えば、給料所得者数、給与額、こういった数値も出ているんですけれども、平均年収、建設業ですとか運輸業ですとか医療、福祉、全ての産業について平均年収が書かれているんですけれども、年収で200万円を切っているのはこの宿泊業、そして飲食サービス業というふうになっております。こういった実態を見ましても、今の時代の中で子供を産み育てられる状況なのかどうかというのが非常に疑問なところです。こういったところも踏まえて今後も実態把握というのを旅館組合さんですとかそういったところと情報交換を密にしていただきながら把握していただきたいなというふうに思っております。農業におかれましては、年輪塾ですとか配偶者対策の推進など後継者対策に取り組まれておりますけれども、そのほかの業種におかれましても後継者問題というのは喫緊の課題であると考えております。実態把握を、商工会さんからの情報で知り得ている中でなのかもしれませんけれども、町のほうで押さえられているその実態を把握されている中で、この後継者問題、そのほかの業種に関しても今後取り組もうと構想していることはあるかどうか、その点についてお伺いいたします。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

今前段であった賃金の部分でございますけれども、この部分につきましては、宿泊業、観光庁の統計でございますけれども、200万以下という部分が宿泊、飲食、サービスというような形の中で、そういう傾向にあるんですよということで、私ども、そこまで今現在ちょっと押さえてはいませんけれども、ただ、町内全体を見て、商工会さん等々とも話しいろいろ私どもしていますけれども、音更の場合、決して十勝川温泉のエリアだけでなくて、町内の全ての業種にかかわる中小企業、小規模事業者の年収所得というんですか、その部分については、やはりその200万円というのが一つのボーダーライン的な形の中で、宿泊業が特化しているような状況下ではないのかなというふうな形では情報交換は金融団等も含めてしているところでございます。それと後継者の問題で、どこまで行政のほうが押さえているのかということでございますけれども、この各中小企業者の後継者問題というのは数年前からやっぱりいろいろ出ているのも実態です。これについては、直接行政というよりも、事業者さんは、運転資金含めてやっぱり金融機関、それぞれの抱えている金融機関のほうに経営上の診断をしてもらいつつ、いろんな融資を受けたりなんかしながらやっているわけでございますけれども、どの業種にかかわらず後継者の問題というのはやっぱり問題として抱えているという実態は押さえておりますけれども、かといって個々にそこの部分で、行政が全般的に個々の商店さんの後継者の部分をどうやってやっていけるんだという部分について、まだそこまでたどり着いていっていないと。そこについては商工会さんとも今後、その後継者問題でどういう形で、例えば何か後継者を育成するような、農業であれば先ほどおっしゃいました年輪塾ですとか、今新規就農者の研修制度だとか設けながらやっている部分はありますけれども、その辺の部分について、どの辺でどういうことができるのかという部分についても、それは行政だけではでき得ないことでありますので、商工会さんとも相談しながら、今後どういうやり方があるのか検討、研究してまいりたいと存じます。

質問 7番 神長基子

ぜひともその点、私も一部から後継者問題について非常に苦慮しているというような声を聞いたものですから今回取り上げたんですけれども、ぜひこの点についても強化していただきたいなというふうに思っております。恵庭市なんですけれども、ここで、ここは中小企業振興基本条例制定しているんですが、2014年に行政のほうで中小企業経営実態調査というのを行っております。代表者の年齢が高いほど売り上げが下降しているという傾向がこの調査の中で見えたというふうに発表されております。年齢区分は、39歳以下と、あとは40代、50代、60代、そして70歳以上というふうに区分されておりまして、39歳以下から50代の代表者が携わっている企業というのは売り上げが上昇している傾向にある中で、60代と70歳以上の代表者の方の企業というのは下降している傾向というのがはっきりと示されております。3点目のほうで触れますけれども、この提案している中小企業振興基本条例を制定している自治体はそのほかにも、手法はさまざまですけれども、行政側が直接的に業者に対する実態調査というのを行っております。この調査行うというプロセスは大変な労力を要するものですけれども、進めるうちに新しい発見ですとか地域だけの重視すべき課題というのが見えてくると。また、中小企業への支援が現場が求める要求にマッチするものになっていくことを市ですとか町の担当職員が実感したという声も聞かれております。確かに困難なことではありますけれども、条例の制定云々にかかわらず、まず町として、行政が直接的に業者に対して調査を行って実態の把握、今後必要であるという認識があるかどうか、この点についてお伺いいたします。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

今、中小企業の経営診断的な部分の実態調査というような形の中で、行政として取り進める考えあるかないかということでございますけれども、現状これらについても商工会さんとも意見交換はしております。それで、今の段階で、商工会さんとしても、今多種多様な業種の中で、そこまで今やったからその先がどういう手だてができるどうのこうのという段階には入らないし、個々にそこら辺の後継者問題、経営上の問題、これについては個々の企業さんが金融機関等とも相談、また商工会さんにも税含めていろんな御相談来ている段階で、ある程度の把握はできるけれども、民営事業者のセンサスで言うように1,200ぐらいあるわけですけれども、商工会さんの加盟は、個人事業主でも加盟している方おりますけれども、今約600、半分でございます。それで、行政もその経営センサスのほうで出ている数字の事業所さん全部を事細かに把握するすべが現状ありません。そういうこともありますので、現状としてその診断をやってどうのこうのということは今のところ考えてはございません。ただ、これも、商工会さんと常時情報交換の中で、しかるべき時期に、何かそういうことをやってみようかということになれば、これは町だけでできるものではございませんので、商工会さんとも十分協議させていただきながら、必要であればやることもやぶさかではないというふうに考えてございます。

質問 7番 神長基子

今のところは難しいというような御答弁、すべが現状のところはないというふうにいただきました。これは、今後商工会さんとも連携を図りながら模索していく今は段階なのかなというふうに私も思っております。3点目のほうに移りますけれども、3点目の項目について再質問いたします。中小企業振興基本条例の制定を求める内容なんですけれども、最初の答弁では、この制定にかかわらず各種施策に取り組んでいきたいというふうに御答弁をいただきました。条例は、仮に今すぐ制定に向けて歩みを進めたとしましても、さまざまな関係団体ですとか、そして議会における十分な議論も得なければなりませんので、実際に制定に至るまでには相当の時間、年数がかかるのではないかというふうに私は考えております。実際ほかの自治体の状況を見ますと、平均して議論を始めてから二、三年ぐらいたってやっと制定まで至るというようなところが平均なのかなというふうに考えております。つまり、そうなると、総合戦略の5年間の計画期間内にはこの条例の効果を発揮することも非常に難しいというふうに認識をしております。しかし、本町が策定した人口ビジョンと総合戦略の中で具体化されている雇用の場の確保、安定のための施策や考え方というのは、この総合戦略の計画終了後もそう大きく方向性が変わることはないのかなというふうに考えているんですけれども、この点の相違はないでしょうか。休憩(午前11時59分)

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

計画の継続性という部分でございますけれども、総合戦略につきましては5カ年計画という形の中で一つ区切りは切られるわけでございますけれども、あくまでも総合計画も含めて総合戦略、内容的には達成したものですとか見直ししなければならないものということはあろうかと思いますけれども、行政ですので、当然継続されていくものと理解してございます。

質問 7番 神長基子

その点については今了解いたしました。人口ビジョンで町が示しております基本姿勢の1点目に、総合的、複合的な施策として取り組むというふうに明記してございます。私が今回制定を提案しております中小企業振興基本条例は、町内、域内で循環型の経済を発展させる上で力を発揮するものと考えた上で今回提案をさせていただきました。音更町にもともとある資源、自然エネルギーや観光資源、人材、良質な作物が豊富にとれる自然環境、そういった町の資源をフル活用して生み出した利潤、そして利益を町民サービスに反映させていくために、域内の経済循環を強固にすることが大切です。それを安定的につくり出すためは、産業、そして中小企業に対する町の思い、理念を込めたものを町民に示せる、そういった条例を制定することが、この基本姿勢にあります総合的、複合的な施策として取り組むという町の基本姿勢を強力に後押しするものであると考えますが、そのことに対する見解をお伺いいたします。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

今、議員おっしゃられました、中小企業振興基本条例を制定して、域内の経済の循環という視点でも非常に有効でないかということではあろうかと思います。経済の循環につきましては、その条例があるないにかかわらず、行政としてはやっぱり追い求めていかなければならない部分は、ある一定の部分はあろうかと思います。ただ、冒頭にもお話しいたしましたが、音更町のなりわいといいますか経済そのものにつきましては、必ずしも音更町内の産品、その他、労働にしましてもいろんなものが町内の領域の中だけで循環して経済が成り立っていないという視点は当然ございます。やはりそこの部分は、余り音更町という行政エリア内という形の中の特化した物の考え方だけでなく、広く、やはり近隣市町村との連携、当然音更町民の方も町外でお勤めの方もいらっしゃいますし、逆に町外から音更のほうにお勤めになっている方も当然いるわけです。事業主さんも、本町にお住まいですけれども、事業の拠点を帯広に置いている方もおられるという現実もございますので、町内の、域内の経済循環というものをまるっきりそうではないですよという否定は私いたしませんけれども、そこだけに的を絞るということにはならないのかなというふうに考えてございます。

質問 7番 神長基子

町内の循環、域内ということでは限定して考えてはいないということで、この点につきましては、私も、町の資源をフル活用してというふうに言いましたので、そのような捉え方されたのかもしれませんけれども、域内循環ということでいきますと、当然広域的な連携というものも私は視野に入れたつもりでこの条例制定というものを求めております。条例の制定状況ですけれども、2011年の時点で、都道府県単位で2、そして市区町村単位で13ふえまして、2015年は、この年度だけで見て、都道府県単位8、市区町村単位で18ふえ、今のところ合計で、都道府県単位が40、市区町村単位146で、合計186自治体がこの中小企業振興基本条例、名前が若干違うものもございますけれども、中身としては同じような、そういった地域内の循環型経済、中小企業を振興するという意味合いでこの条例を制定しております。つまり、この制定する自治体というのは全国的にふえているというふうに私は見受けられます。そういった状況も踏まえまして、町というエリア内だけではなく、広域的、十勝、そういった域内での循環型経済を活性化していくためにも、音更町で、まず自治体としてのこの理念条例というあり方が問われているのではないかと思うんですけれども、その点についてお伺いいたします。

答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)

この条例制定の全国的な流れ、今、議員おっしゃられた部分、その辺については、私もまだデータ、ちょっと一、二年古いのかもしれませんけれども、おおむねそう数字的には変わらないと。全国で条例が制定され始めているのが、2007年あたりから制定されてきている自治体がありますけれども、今現在、全国でもおおむね10%弱、この10年間でも、ここ数年、何件かの自治体も制定はしておりますけれども、そういうような形の中で、多くの自治体は、この条例制定ありなしにかかわらず、今やっている施策自体何ら変わるものがないというような形の中で、そんなに積極的に制定しているような状況というふうには私ども理解していないところでございます。そういう部分でございますので、条例を持つ持たないということについては、そんなに、持っているところ、道内でも条例持っているところありますけれども、私どものいろんな施策の中で比較しても、条例を持っているから施策が何かここ全然違うよねというような違いはそう大きい、制度自体の中身の多少のぶれはありますけれども、やっていること自体はそんなに大きな差はないという形の中でどの自治体も取り組んでいるのが実態でございますので、今のところ、答弁にもありますように、積極的に今考えているということではないということで御理解賜りたいと存じます。

質問 7番 神長基子

今の点については、今の段階では理解をいたしました。総合戦略は計画期間が5年間で、毎年計画の達成状況の検証がこれは求められていて、その仕組としてPCDAサイクル、これを総合戦略の中に入れておかなければならないというふうな、そういった認識をしております。ただ、このPCDAに関して私は問題として思っているのは、地方創生を自治体が作成した総合戦略の枠内で評価するという点です。達成できなかった場合に、その原因を究明しようとしたときに、その原因が自治体にある場合だけではなくて、例えば政府側がつくった政策、こうしたものが原因であるという場合も当然出てくるのではないかと思います。例えば、今TPPの問題がありますけれども、TPPは本町の地域経済に深刻な打撃を与えるおそれがあって、地方創生にも逆行するものと危惧されると、このように本年度町政の執行方針でも述べられております。TPPに関しては、今国会での審議が中断している状況ですけれども、今月開かれる臨時国会で審議が再開するとの見通しも伝えられております。TPPの第15章の政府調達で、第9章、投資というのがございます。最初の答弁で、本町の公共事業や物品購入に当たってはというところで答弁いただきましたけれども、でき得る限り地元事業者への発注を心がけてきていると。これはとても私は大切なことだと思うんですけれども、この政府調達の投資の部分で、地元から雇用や物品サービスの調達を求める現地調達の要求を禁止していて、こうした条例ができなくなるおそれがあると、こういった声も聞かれております。地域経済の振興策や自治体主導の地域づくりの障害にもなり得ると思います。そもそも地方が人口減少という大きな問題に取り組まなければならなくなった原因は、政府によりグローバル経済を推し進める一方で、それぞれの地域で豊かに育まれていた第1次産業が衰退していき、地方から雇用の場が奪われていったこと、そして不安定な非正規雇用の拡大によって、結婚に二の足を踏むだとか子供が欲しくても産めない、そういった現実をつくり出していったという見方もあると思います。国際的な協力関係の中で相互に発展し合えるというのであれば、グローバル経済の全てを私は安易に批判するつもりはございませんけれども、グローバリゼーションのこの歴史を振り返っても、日本国内の雇用の創出ですとか地域の衰退につながっている傾向があることも事実だと思います。こうした国際的な競争力が激化していく時代の中で、町として地域内の循環型経済をより強固なものにしていくためにはこの条例は必要であると私は考えておりまして、ぜひとも前向きに検討すべきということで申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

地元企業に寄り添う産業振興により人口減少問題の解決へというような御質問でございまして、音更町の人口構造を見ますと、ここ2カ月ほど若干人口はふえていますけれども、総体的にはやや減少ぎみに推移していくのかなというふうに思っております。ただ、社会減よりもむしろ深刻なのは自然減というような形でもって、出生、死亡の関係からいくと圧倒的に死亡のほうが多いというようなことが人口減少の大きな原因になっているのかというふうに思っているところでございます。社人研、人口問題研究所の数字を分析した中で音更町の特徴として考えられるのは、先日も十勝総合振興局の幹部の方とお話をしておりましたけれども、神長議員が指摘するように、18歳から22歳ぐらいまでは流出増、流出のほうが多い。ただ、先ほどうちの部長が答えたように、25歳から30ぐらいまではむしろ逆に入ってくる。ここの25歳から30歳ぐらいのところの人口がふえているというのが、十勝の管内にあっては音更町だけが特異な町だと。ほかのところはそこも下がっているんだけれども、音更町はそこがふえているというのが人口が大きく減少していかない大きな特徴だというふうにおっしゃっておりますし、私もそう思っております。ということは、音更町にそれだけ雇用を生む素地があるんだろうというふうに理解をしているところでございます。そういった特徴をしっかりと伸ばしていくことがこれからの人口減少を、解決に結びつくとは言いませんけれども、一つのヒントがそこにあるんだろうというふうに思っています。じゃ、雇用増が図れたときに子供たちの数がふえていくかという問題になると、それはちょっとわけが違いまして、雇用と人口が直接結びつくわけではございません。当然そこには賃金という形でもって、払われる給料が多くなければ、当然子供を産むというような、また、結婚もするというようなことができないという話になります。今300万円が結婚の壁というふうな形で言われております。この10月1日から最低賃金が北海道も22円ほど上がって786円になるということになっておりますけれども、786円をじゃ年間の所得にすると何ぼかというと150万切るぐらいしかならないというようなことから言えば、結婚の壁の半分にも給料が満たない。じゃそれで子供が産めるかという話になると、それは産めないというのが実態だろうというふうに思います。そこまで行政がじゃやれるかというと、そこは我々としては、今音更町は、先ほども答弁させていただきましたけれども、ほとんどが中小企業でございますので、中小企業の皆さんに賃金を上げてくださいというのは私も会議のたびに申し上げていますけれども、今の給料を倍にすれという話でなかったら結婚できないわけでございます。そうすると中小企業がもたないという話になりますので、そこの辺については我々としては何ともいかんともしがたい部分があります。国の施策にまつところがほとんどだろうというふうに思っています。今人口は、大都会が減って、地方でもって少しふえてというような形でもって今まで進んできていますけれども、大都会の出生率はもっと低くなって、地方も低くなっているということでもって人口が総体的に減っていると思います。労働力の供給は今まで地方が供給していた、それができなくなっているというような現状からいけば、私たちは、むしろ今の政策は逆ではないかというふうに思っています。東京だとか大都市の給料を下げて地方に住んでいる人たちの給料を上げていかないと、人口が減っていくのは当たり前の話だというふうに思います。今東京だけが九百幾らでもって、給料になっていますけれども、都会の給料を下げて地方の給料を上げていかないと人間の移動というのは出てこないだろうというふうに思っています。そういった形でもって国のつくり方そのものを変えていかないと人口問題は解決しないんだろうというふうに私自身は思っております。それから、中小企業振興条例の話、中小企業同友会等々からはこの条例をつくってほしいというような要望もあります。隣の市でもって中心的に条例制定に向かった人との話し合いをしたときに、この条例ができたことによってあなたたちの状況は変わったかというと、何も変わらないという話でございます。じゃ何が変わったかというと、市の職員の意識が変わったと。この条例を制定するに当たってそれに携わってきた職員の意識が変わったと。ただ、施策そのものは何も変わらない。当然変わるわけがないわけです。帯広市だって中小企業を振興してきたわけですから、それ以上のことをやるということにはなかなかならない。音更町も今まで、音更町にある企業は全て中小企業でございますから、今の施策が変わるわけがないんですけれども、それによって携わった職員の意識が変わった。そのぐらいのことだとすれば、今私たちは、神長議員のおっしゃる中小企業振興条例に基づいて云々といったときに、地元の資源をいかに有効に使うかという話があったとすれば、我々は今、地産地消という形でそれを推し進めております。まさに今やっている地産地消。もちろん全てのものを、音更町が産出したものを全て加工したり消費することは不可能です。多くのものは原料として他の都府県のほうに移出という形で出ていきますけれども、でも、ある程度付加価値を高めて、そして地元で消費していく、そして地元の資源を循環していくというようなことからいけば、我々は、今振興条例あるなしにかかわらず、地産地消という形でもってそれに取り組んでいるということでもってそういった循環型の社会を目指しているということでございますので、その点については、音更町は何もやっていないんではなくて、そういった形でもって神長議員のおっしゃることについてはもう既に取り組んでいるということでもって御理解をいただきたいなというふうに思います。以上です。

出典:音更町議会 平成28年第3回定例会 2016年9月14日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる