音更町議会 平成28年第1回定例会 2016年3月7日
TPPへの対応策について
2016年3月7日、音更町議会の一般質問で、山本忠淑議員が「TPPへの対応策について」質問し、副町長 高木収、農政課長 福地隆、経済部長 津本明伸が答弁しました。
- 質問者
- 山本忠淑 議員
- 答弁者
- 副町長 高木収、農政課長 福地隆、経済部長 津本明伸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 18番 山本忠淑
通告いたしました今後の本町農業施策、TPPへの対応策について質問いたします。本町は、基幹産業を農業と位置づけて、個々の経営基盤の整備、土地改良事業、道路整備、農協施設整備などに国や道の各種事業を積極的に取り込んできました。昨年、平成27年は、自然の恵みと農家の適切な栽培管理が実り、十勝管内24農協の農畜産物取扱高が記録的な3,233億円になったと報道がありました。一方、国が参加表明をして12カ国の交渉に臨んでいたTPP交渉は、農業者の反対と、世論も分かれる中、昨年10月に大筋合意となって、今年の2月4日に12カ国が署名を行うに至りました。新たな経営環境が将来的に押し寄せてくると予想しなければなりません。ことしに入り、1月に国の補正予算が成立しました。その中にTPP対策関連費3,122億円が計上されましたが、この予算が本町農業に即何かの事業で期待できるとは思いません。国の動向、施策を注視して、農業が継続できるよう、今後の計画については、農業者、農業団体、行政が一体となって取り組む体制が必要であると思います。TPPが発効されると大きな影響が出ると受けとめるとき、町が果たす役割は今以上大きいと考えます。そこで何点か質問いたします。一つ目として、本町農業の総生産額について、平成20年、23年、26年の生産額と、畑作、畜産、青果部門の額及びその比率並びに農家戸数の推移について伺います。あわせて、経営所得安定対策交付金について、平成24年から3年間の交付額をお知らせください。時代の変化で、統計による根拠の重要性が高まり、毎年の農業概要についても内容の見直しが必要であると思います。考え方をお伺いいたしたいと思います。2問目として、TPP関連対策について、国会承認前の国内対策論議に反発もありますが、政府与党により今国会において承認、成立に進むと私は推測しております。仮に発効に年数を要する場合でも農業の体質強化はやるべきことであると国の見解が示されております。先般、影響が予想される重要5品目に対する経営安定対策、生産コスト削減など体質強化を盛り込んだとされるTPP関連政策大綱をまとめ、公表しました。その中で、関係の深い畜産クラスター事業、畑作クラスターと言われる産地パワーアップ事業など、TPP対策の第1弾として1月21日に予算も成立しております。主要作物は、今後の国内対策の効果により、生産減少額の心配がないとしております。今後の制度改正による影響を注視して、農家、農業団体は中長期の視点で将来計画を立て、経営改善のため、補助事業の活用に進むと推測いたします。しかしながら、近年、国の補助事業の内容は農政課の関係する範囲でもまことに複雑であること、その上、全国的に事業要望が非常に多い状況でありますので、本町農家が事業申請をしても、採択される基準がまことに厳しいのではないかと思います。そこで、本町において、過去2年、強い農業づくり交付金事業などで採択になっている事業の状況、地域農業再生協議会を通した事業の状況、畜産クラスター、産地パワーアップ事業などの経過と今後の計画策定の考え方、そして、策定の可能性についてお聞かせをいただきたいと思います。3問目として、小麦のマークアップ45%削減、牛肉の関税引き下げ、乳製品の低関税枠と関税撤廃、甘味資源作物の低関税枠と輸入枠の新設などで生産額が減少につながることが予想されます。今後影響が出る分野について、効果的な施策を取り込む努力をしていかなければなりません。そこで、将来を見据え、関係者の意識を高めるためにも、町内関係団体の担当部署、農業者が情報共有できるよう、必要に応じTPP対策会議を開くこと、あるいは協議機関を設けて、国の政策の動向、予想される影響、各種補助事業の内容説明、個人、団体、さらに広域での取り組みの研究などについて意見交換の場を持つ必要があると考えます。町の考え方をお伺いいたします。4点目として、町の来年度予算にTPP関連対策の考えがあるかどうかお伺いいたします。以上、御答弁よろしくお願いいたします。
答弁 副町長 高木収(副町長は2020年3月まで)
今後の本町農業施策、TPPへの対応策についての御質問にお答えいたします。初めに、本町農業の総生産額、経営所得安定対策の交付金額等についてでありますが、総生産額につきましては、平成20年産は合計で238億9,871万4千円、そのうち畑作は161億5,528万3千円で、比率は67.6%、畜産は45億8,326万9千円で、比率は19.2%、青果は31億6,016万2千円で、比率は13.2%で、23年産は合計で216億2,766万5千円、そのうち畑作は135億9,584万7千円で、比率は62.9%、畜産は46億4,837万8千円で、比率は21.5%、青果は33億8,344万円で、比率は15.6%であります。26年産は合計で245億1,682万9千円、そのうち畑作は141億4,014万円で、比率は57.7%、畜産は52億5,500万6千円で、比率は21.4%、青果は51億2,168万3千円で、比率は20.9%となっております。農家戸数の推移につきましては、平成20年が741戸、23年が701戸、26年が689戸となっており、6年で52戸、率にして7%の減少となっております。経営所得安定対策交付金の交付額につきましては、畑作物の直接支払交付金や水田活用の直接支払交付金等の合計で、平成24年度は66億6,307万4千円、25年度は52億3,816万5千円、26年度は61億3,367万7千円となっております。統計資料である農業概要の見直しにつきましては、これまでも、表による数値の羅列から、グラフ化したページを追加するなど、見やすく、理解されやすいよう見直しを図っておりますが、現在のところ、統計資料としての継続性の観点から、それ以上の大幅な見直しは考えておりませんので、御理解をいただきたいと存じます。次に、過去2年間で町や農業再生協議会を通じて採択となった国の補助事業の状況等についてでありますが、補助制度により、町の会計を通じて事業実施主体に交付された事業につきましては、経営体育成支援事業補助金が平成26年度、27年度の2カ年で採択となっております。これは、人・農地プランの地区区分ごとに、地域の中心的経営体に対して農業用機械等の導入を支援する事業であり、取得経費から融資分を除いた自己負担分について、事業費の3割以内、300万円を上限に助成するものであります。26年度は、音更地区が1戸、木野地区が2戸の合計3戸で620万1千円の補助、27年度は、音更地区、木野地区でそれぞれ1戸の合計2戸で398万6千円の補助となっております。そのほか、国の総合的なTPP関連対策大綱に基づくTPP対策関連事業として、国の27年度補正予算により措置された担い手確保・経営強化支援事業につきましては、人・農地プランの地区区分ごとに要望の取りまとめを行い、音更地区・木野地区の合計16戸を申請しておりましたが、3月1日付で道から本町に係る1次要望分については予算配分がない旨の通知があったところです。現在、道の指示により2次要望調査に基づく申請を行っているところでありますが、予算配分の有無については未定となっております。農業再生協議会を通じた事業につきましては、攻めの農業実践緊急対策事業補助金が平成27年度に採択となっております。これは、低コスト・高収益な生産体制への転換を加速するため、機械利用体系の効率化や高収益作物への作付転換を支援するものであり、いわゆる2分の1補助のリース導入事業であります。採択件数は2戸で、合計3,871万4千円の補助となっております。畜産クラスター協議会関連では、国の26年度補正予算により27年度に実施した畜産収益力強化緊急支援事業で採択を受けております。これは、畜産経営の収益力の向上等に必要な機械のリースによる整備を支援する事業で、取りまとめから補助金の交付までの事務をホクレンや各農協が担うこととなっており、採択件数は町内合計で5戸、7,753万2千円の補助となっております。また、本事業につきましては、TPP対策関連事業として、国の27年度補正予算により措置されたことから、28年度の実施に向けて、既に要望調査を終えており、今回から事業実施主体となった中央畜産会への申請準備に入っております。なお、今回の実施分から、取りまとめ等の事務は、畜産クラスター協議会とされたところであります。産地パワーアップ事業につきましては、TPP対策関連事業として、国の27年度補正予算により、505億円が措置されております。先般開催された農林水産省主催の説明会での情報等によりますと、予算については基金化し、複数年度にわたる事業方針であること、また、都道府県が定める事業実施方針に即して地域農業再生協議会が定める産地パワーアップ計画の成果目標達成に必要な取り組みを行う農業者、農業者団体等を支援するものとされております。都道府県の事業実施方針は、国の予算の効果的な活用を図るため、地域の実情に応じた重点作物や、推進すべき取り組みなどを定めるものであり、地域農業再生協議会が定める産地パワーアップ計画は、産地として特定の作物の振興により販売額を1割以上増加させる計画、あるいは、特定の高性能機器を導入して作業体系の高効率化を図り、生産コストを1割以上縮減させる計画を想定しております。また、事業に取り組む農業者や農業者団体等につきましては、産地パワーアップ計画に基づいた取り組み主体事業計画を定めることとされております。今後の見通しについてでありますが、国は、本事業について、その要項・要領等を公表しておりますが、都道府県単位の事業実施方針によって具体的な制約をかけ、予算の効率的配分につながるようになっているところであり、道の事業実施方針は3月中に示せるよう作業が進められているものの、現状では、事業に対する具体的な見通しを立てることは困難な状況であります。ただ、町といたしましては、受け身で待つということではなく、町内両農協との情報交換や過去の補助事業等の分析等を行い、可能な限り本町の生産者の皆さんの期待に応えられるよう事務を進めているところでありますので、御理解をいただきたいと存じます。次に、TPP対策会議による関係団体と農業者による意見交換の場についてでありますが、現在のところ、機械導入の補助事業では、採択要件等が非常に厳しく、全国的な事業要望も多いため、本町ではなかなか取り組みにくい状況となっておりますが、補助事業の申請に当たっては、経営コストの分析やその効果的な改善策等を示すことが求められるとともに、事業の導入後は、その効果についての評価も義務づけられることから、町内農業者で意欲のある担い手が補助事業の採択に向けて取り組むことは、みずからの経営を改めて見直す好機でもあると考えております。御質問の、町内関係団体の担当部署と農業者が情報共有と意見交換を行う場としてのTPP対策会議の設置についてでありますが、懸念されておりますTPP協定発効の有無にかかわらず、意欲ある担い手が希望を持って再生産に取り組むことができる環境をつくることは、農業を基幹産業とする本町にとって重要な課題であると認識しております。現在、畑作、畜産など複数の農業者から、将来を見据えた持続可能な経営と投資を行うため、国や道の新たな制度や補助事業等について勉強会的なものを開催してほしいとの要望を受けているところであり、農業再生協議会や畜産クラスター協議会など既存の団体を活用した中で実施できないか、農協等関係団体とも十分に協議してまいりたいと存じます。最後に、町の来年度予算におけるTPP関連対策についてでありますが、町のTPP関連事業といたしましては、平成28年度当初予算及び27年度補正予算の前倒し事業分を含め、合計8事業で、予算額3億319万2千円を措置しているところであります。予算額で申し上げますと、新規事業として酪農生産基盤強化支援事業が1千万円、草地畜産基盤整備事業が1,036万1千円、小規模土地改良事業補助金が2,850万円、道営土地改良事業負担金が1億9,706万1千円、次に、27年度補正予算前倒し事業分として、草地畜産基盤整備事業が1,496万8千円、同じく前倒し事業分として、道営畑地帯総合整備事業が3,520万円、次に、食育、地産地消の推進として食育・地産地消連携事業推進費ほかで510万2千円、産業振興支援事業補助金、6次産業化事業ほかで200万円であります。このほか、予算には計上しておりませんが、基金対応であります農業振興資金貸付金の無利子枠を拡大することとしております。以上、答弁とさせていただきます。
質問 18番 山本忠淑
御答弁いただきました。TPPに関しては今も不確実な状況ではありますが、時代がグローバル化していることはとめられないと思います。TPPの動きは時代の動き、これをチャンスと考えて、先行して新しい時代に進むことが大切であると私は思います。したがいまして、後ろ向きの論議はしないという前提で再質問をさせていただきます。全体的にたくさん数字をお聞きいたしましたので、内容が複雑でありますけれども、中身について少し期待外れのところがありましたが、一生懸命再質問いたしますので、よろしく御答弁をお願いいたします。本町の農業生産高についてでありますけれども、平成20年、23年、26年について答弁がありました。本町の平成27年、昨年でありますけれども、農業概要統計は整理するのが6月ころになるということでございますので、私は、町内の両農協さんが2月に終えた地区別懇談会資料の中に平成26年取扱生産高が表示されておりましたので、それを参考にいたしまして、本町の統計に載っております総生産高と比較をいたしました。両農協組合員戸数は、営農戸数でありますけれども、656戸であります。戸数の差もございます。それから、2農協の取り扱い高、生産高は225億になっております。町の統計によりますと、平成26年の先ほど説明ありました農業生産高は245億となっております。20億の差があります。この差については商系その他の積み上げのデータを協力いただいているのかどうかと私なりに推計いたすところもございますけれども、町の統計の積算の根拠といいますか手法についてまずお伺いいたしたいと思います。
答弁 農政課長 福地隆(農政課長は2016年3月まで)
町の農業統計に関します取りまとめの手法ということでございます。町の農業概要につきましては、町内の両農協、それからNOSAI等の関係団体からデータを提供いただきまして、それらをもとに集計をしているということでございますので、農協さんのほうで公表されております数値につきましてはその内数であるということでございます。当然その出もとも、出どころも一緒であるということでございます。今お話のありました20億近い数値の差異というのか、開きでございますけれども、今お話のありましたとおり、商系取扱分というのは農協取扱分には入っていないということでございまして、26年で申し上げますと、主に野菜と、あと豆類が大きいかと思いますけれども、こちらのほうで約10億ぐらいというふうに押さえておりますけれども、率にして6%程度、このぐらいの開きがあるのかなということで考えております。その辺の押さえ方なんですけれども、農協さんからいただいている数字のほかに、町と関係団体で行っております営農実態調査というのを毎年やっておりまして、こちらのほうで各作物をどのぐらいつくっているかという面積も押さえております。そういったものをもとに、反収等、あと反収当たりの価格、そういったものを出しまして、推計値としての概算額を加算をした上で町としての数値をまとめているということでございます。商系分については、なかなか個別に聞き取って集計するというのは現実的にはかなり難しいものですから、農協さんのほうの集荷分で九十数%ありますので、それをもとに単価で割り返して大まかな概算値として加算をしていると、そういうような手法をとってございます。以上です。
質問 18番 山本忠淑
わかりました。町は営農実態調査という基本を持っていますので、面積等も勘案しながら、今終わりにお話しありましたように、推計値というものも、一応それもということでありますので、一定の計数、毎年度同じような計数なものかどうか。商系については難しいと思います。それから、組合員としては、商系であろうとどこであろうと農協、組勘を通すということになりますので、その辺はどういう数値の動きになるのかということ、いずれ私は少し課題があると思っております。私の見解でございますけれども、今回、十勝毎日新聞の過去10年の記事から、毎年12月に公表をされております管内24JAの総取扱生産高、十勝総合振興局と十勝組合長会が合同で発表している数字でありますけれども、平成20年に2,463億だった、23年に2,525億、そして、この23年が初めて2,500億を超えた。平成26年は2,798億、そして昨年、平成27年に3,233億と大きく伸びたわけであります。音更農協の地区別懇談会の資料を参考にしてみますと、平成27年の音更農協の取扱高は平成26年と比較して116%の大きな伸びになっております。管内24JAの先ほど申し上げました数字の比較をいたしましても115.5%の大きな数字になっております。したがいまして、私は、平成27年については、非常にマスコミ報道で大きく取り上げられましたけれども、特別な年であったというふうに考えなければいけないというふうに思っております。農家の皆さんの考えの中には、基本には7中5という理念があるわけでありますけれども、7年間の統計の最高・最低は除外して、あとの5年の平均の数字を基本に置いて経営に当たるということであります。本町の農業生産高についても、管内24JAの総取扱生産高の推移とほぼ同じ総生産高の推移がありました。そういったことを参考にいたしますと、今後町が6月にまとめる数値はもしかすると280億、先ほどの説明によると80億超す数字になるのかなというふうに、高い総生産高になるということをまず認識として持っているところであります。これはこれまでとしておきますけれども、次に、先ほど報告ありました50億、60億の経営所得安定対策の営農継続及び数量払いの交付金が町の統計の中には数字で示されておりません。実態の正確な基礎データとしては好ましくないのではないかと私は思います。経営所得安定対策交付金、そもそもこれは、日本の農業の諸外国との生産条件の格差がありますから、不利な国産農産物の生産費と販売価格の差額分を補填するという制度であります。面積割と数量払いとして認定農業者に国から支払いを受けております。地区別懇談会資料から確認いたしましても、音更農協営農戸数528戸でありますけれども、平成27年総取扱生産高、いわゆる生産したものの総額が155億6千万でありますけれども、プラス72億5千万の交付金を受けて、合計音更農協の取扱高は228億の総生産高というふうに表示されております。3割以上は交付金で補填をされております。乳代についても、率は小さいんですけれども、補給金制度があります。国の財源と政策が安定していなければ一瞬にして経営破綻に追い込まれることを我々は、農業者は根幹にわきまえていなければいけないというふうに思います。平成23年からの戸別所得補償制度交付金、その後の経営所得安定交付金の状況について、町はデータとして、先ほど報告がありましたので統計として持っていると思いますけれども、町が公表する統計にその交付金の内容が表示されておりません。これでいいのかどうか。後からの質問にもありますけれども、この町の農業概要、統計には余り見直すところがないという答弁がありましたが、本当にそうなのかどうか。このことについてはどのようにお考えですか。出しちゃいけないという数字なんですか。それとも、この総生産高にはこれが含まれているということだと思いますが、その点についての御答弁をお願いします。
答弁 農政課長 福地隆(農政課長は2016年3月まで)
経営所得安定対策の交付金についてでございますけれども、町の農業概要にあります総生産額の中に、これは各作物ごとに交付金の額は加味してございます。経営所得安定対策につきましては、さかのぼりますと、平成19年に品目横断的経営所得安定対策というのが始まりまして、それまでの個別的な品目に対する所得補償的なものから、戦略作物と言われております複数の作物、畑作物を取りまとめて、総合的にそこをまとめて交付金の計算をしましょうという制度に変わりまして、それが平成19年でございます。その後、20年に水田畑作経営所得安定対策ということが変わりまして、さらに、政権交代等ありまして、平成23年からは戸別所得補償制度、さらに平成25年からは、また再度政権交代がありまして、現在の経営所得安定対策になっているということで、農業者の皆さんにとりましては大変基礎的で重要な経営基盤である交付金であるにもかかわらず、このような大きな変遷をたどって、将来見通しが立たない中での大変御苦労があるのではないかなと思うんですが、そのような制度の数値でございまして、さらに、私どもの農業概要のほうに入れております数字は、いわゆる品代以外の交付金といたしましては、経営所得安定対策以外の、例えば畑の産地交付金ですとか水田活用の交付金といったものも含めておりまして、そういったものもございます。そういった制度がなかなか落ちつかない中でそういったものを統計資料にどのように取り込むかということ、また、これを総額表示で、品代以外の交付金の総額として表示するのであればまだ見る方も見やすいのかなと思うんですが、なかなかこの制度が幾つも複層的に重なっている制度で、そういったものをどのように表示するのかということに関しましては、他の自治体の例も参考にしながらちょっと研究等をさせていただきたいなというふうに思います。以上です。休憩(午前11時59分)
質問 18番 山本忠淑
午前中答弁いただいた最後のほうに、この交付税について数字を概要で示す、あらわすことはできない、できないというか、制度が複雑で落ちつかないというお話でありましたけれども、ちょっとそれは大変心外な理由で、落ちつかない制度であればなおさら数字をきちっと、お金が来ているわけですから、交付されているわけですから、それはきちっと明示しなければいけない。それから、制度が安定していればしているだけにまた数字はきちっとあらわさなければいけないと。これは私はそうでなければいけないというふうに思います。十分今後そのことについては検証、検討してください。答弁いただいたときに、農業統計の重要性について、私は私なりの見解を持っておりますけれども、前向きの答弁でなかったと思います。グラフであらわしているとかその辺のことはありましたけれども、しかし、今の交付税のこともそうでありますが、今後、この統計というのは絶対必要になってくるということを私は申し上げたいと思うんです。TPPが動き始めますと、さらにこの新しい国の施策を利用して、経営体質を強化することを基本に持って次の時代の人たちは向かうと思うんです。農政課農政係の重要な任務として、農業生産振興、農業振興地域に関すること、経営所得安定対策、農業統計と情報に関すること、農業再生協議会、人材育成等に関することとあります。実際その任に当たっているわけでありますけれども、実態の統計数値を持つことの必要性というのは、私は、TPPの今後の動向を考えても今まで以上に必要になってくると思います。今この数値をまとめるのに苦労はされていると思いますが、一、二指摘しただけでも、考え直さなければいけないのではないかという感じがする中で、答弁では従来型の農業統計の継承が必要だと。それは確かに継承は必要でありますけれども、しかし、もっと農業施策に有効に利用をするためには私は、十分でない、若干不備がある、若干よりも、かなり不備があるというふうに思います。TPPの発効は2年くらい後になる、早くてもそういう状況だと思います。そして、TPPの影響は長期にわたる。自然相手の農業が、天候の影響やマーケットの動向、国内外の経済状況、消費動向、いろんなことが予測がつきません。それだけに情報整理というのは、生産条件の変化を統計で整理しておくことが私は絶対必要だと思うんです。国の政策大綱による各種施策についても、それらを取り込むためにも統計数値の根拠というものはどうしても必要であります。けさ音更町のホームページを実は見てプリントしたんですが、農業統計、農業概要の内容を見ましたら、25年までのデータしか載っていないんです。これでは余り必要だと感じていないなというふうに実は予測はしました。ですから、統計についての重要性は今後高まってくると。システム開発も含めて、調査のあり方も含めて、統計の内容について見直しをする。内部だけでバージョンアップするということは私は困難だと思います。ですから、従来型のデータ検索も必要ですけれども、この後申し上げますが、各種補助事業の申請にも役に立つような広範な農業データの集積、ITによる保存・活用システムのシステム化を構築するという、これはそんなにお金のかかることではありませんので、これはやらなければいけないことだと思います。1問目の再質問は以上でありますが、この統計情報のあり方について、お考えをもう一度お聞きしたいと思います。
答弁 経済部長 津本明伸(経済部長は2017年3月まで)
営農実態の部分の統計でございますけれども、中身については先ほど農政課長のほうから答弁させていただきましたけれども、統計資料としてはいろんな数字の捉え方をやっていく必要は当然あろうかなと思います。ただ、今、議員おっしゃっています交付金等々に絡むものにつきましては所得の中に入っているという押さえの中で、国のほうで今、TPP絡みもそうですけれども、これからいろいろ、これからというよりも従前も、施策の中で数字となるデータベースというのは、個々、音更町そのものの単町のデータをベースに交付金が入ってくるだとかということではございませんので。あくまでも生産費等々について基準設けられて、その中で、一律の中で試算をしていくような形の中で出ていくという形の中で、直接的に、町の交付金が入る入らないにかかわらず、個々の生産費等々の部分については、本来、個々の農業者がしっかりと数字を押さえなければならない部分なのかなという部分で考えている部分でございます。ただ、今後として、やっぱり統計の部分の継続性というのは十分必要、重要な部分でございますので。ただ、それだからといって、未来永劫同じ統計の出し方でいいのかという議論になると、これもまた違う部分があると思いますので、その辺については、いつのタイミングでどのような数字を統計資料として持ち得るのがいいのかという部分につきましては、町だけでなく、農業団体、また、再生協ですとか産業クラスター協議会もございますので、そういう中でいろいろと議論させていただきながら、今後、営農実態を含めてどういう農業に関する統計の数字を持ったらいいのかということについては検討・研究させていただきたいと存じます。