音更町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月17日
医療・介護総合確保推進法が及ぼす影響について
2015年9月17日、音更町議会の一般質問で、守屋いつ子議員が「医療・介護総合確保推進法が及ぼす影響について」質問し、町長 寺山憲二、保健福祉部長 古田康弘が答弁しました。
- 質問者
- 守屋いつ子 議員
- 答弁者
- 町長 寺山憲二、保健福祉部長 古田康弘
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 9番 守屋いつ子
通告に従いまして質問をさせていただきます。医療・介護総合確保推進法が及ぼす影響についてお伺いをいたします。2014年に成立した医療・介護総合確保推進法は、2025年に向けて、病床機能の再編、これを川上の改革と呼んでおります。と、その受け皿としての地域包括ケアの構築、これを川下の改革と呼んでおります。これを掲げました。あたかも水が上から下に流れるように、入院から在宅へ、医療から介護へ、さらに、介護から市場・ボランティアヘと患者・利用者を押し流すことによって効率的な医療・介護の提供体制を目指そうという構想です。医療保険制度では、入院時の食事代の自己負担引き上げや患者申出療養制度など全ての世代での負担増のメニューが並びます。特に介護保険制度改定は、2000年に「みんなで支える老後の安心」としてスタートし、15年経過しましたが、大幅な介護報酬の引き下げや低所得者支援の補足給付の縮小、要支援者の通所介護・訪問介護を市町村事業へ移行するなど、利用者や家族、サービス事業者、自治体への負担を大きくするもので、安心できる制度から遠ざかっています。今、高齢者の貧困が問題視されています。それを促進しているのは社会保障、社会福祉の後退とも言われています。社会保障の拡充は、生活不安を緩和することから、景気回復の道しるべになると言われております。まさに逆行する制度改定が行われていると思います。国のアナウンス効果で、「高齢者はすぐ病院に行き、医療費がかかりすぎる、というので、病院に行くのが申しわけない。生きていると迷惑をかける」、そう言って、足が腫れ、痛みで歩行できない高齢者がいました。受診することに非常に罪悪感を感じている高齢者でした。早期対応が医療費の抑制になるのだということを伝え受診していただいた、そういう事例もあります。医療や介護は、国民の生存権や国の社会的使命を明記した憲法25条に保障された最たるものです。今回の制度改定で及ぼす影響についてお伺いいたします。1、地域医療構想策定のため、地域における議論の場として地域医療構想調整会議が設置されると思いますが、自治体病院を有していない音更町はどのように臨んでいくのか、また、住民の医療に対するニーズはどのように把握しているのかお伺いいたします。2、介護保険法改定による影響について伺います。1)、2015年度の介護報酬の引き下げは事業所の閉鎖にまで及んでいると言われております。管内事業所への影響はどのようになっているのかお伺いいたします。2)、ことし8月から利用料が、これはサービス利用料1割から2割への引き上げが行われております。該者数と影響額、そしてサービス利用量への影響についてお伺いいたします。3)、施設入所者の低所得者支援の補足給付は配偶者所得と非課税年金、資産調査が加わってきます。その影響について、さらには事業者の影響についてお伺いいたします。4)、補足給付縮小による、対象者への独自の支援策を講じる必要があると思いますが、見解についてお伺いいたします。5)、道内では7割が先送りしている中で、本町は2010年度中に要支援者の訪問介護、通所介護を地域支援事業へ移行する旨報道されておりました。その背景、理由についてお伺いいたします。6)、大幅な制度改定について、住民への周知をどのようにされていくのかお伺いいたします。3、介護保険制度は、制度改定のたびに保険料の引き上げ、サービスの利用制限など、給付減、負担増が繰り返されてきています。持続可能な制度とするため国が責任を持つことを求めていくべきと考えますが、見解についてお伺いいたします。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
医療・介護総合確保推進法が及ぼす影響についての御質問にお答えいたします。初めに、地域医療構想策定に係る地域医療構想調整会議への本町の対応と町民の医療に対するニーズの把握についてでありますが、昨年6月に地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律、いわゆる医療介護総合確保推進法が成立し、各都道府県には、地域の医療提供体制の将来像を描く地域医療構想を医療計画の一部として策定することが規定されたところであります。地域医療構想は、団塊の世代が後期高齢者となる平成37年に向け、医療資源を有効活用するために、急性期から慢性期、在宅医療まで、それぞれの患者の状態に合ったバランスのとれた医療体制の構築を目指し、地域の医療需要等を推計し、原則として2次医療圏ごとに策定されるものであります。この地域医療構想策定に当たっては、圏域ごとに関係者による地域医療構想調整会議を設置し、協議していくこととなっており、十勝では、医師会を初めとする医療関係団体、市町村、医療保険者等の代表者を委員とした十勝圏域地域医療構想調整会議が本年8月26日に設置され、9月9日開催の第1回会議では、今後の策定の進め方や圏域の現状などについて説明があったところであります。地域医療調整会議に対する町の対応でありますが、この構想の実現に当たっては医療と介護の連携が強く求められていることから、公立の医療機関を有していない本町としても大きな課題と捉え、町民の方々の適切な医療の確保につながるよう協議に臨んでまいりたいと考えております。また、町民の医療に対するニーズにつきましては、医療環境や健康全般について、まちづくり町民アンケートや健康づくりアンケートなどで一定の把握をしているところでありますが、今後におきましても、これらのアンケートを初め、各種健康相談や健診、健康教育などを通じて把握に努めてまいりたいと考えております。次に、介護保険制度改正等による影響についてでありますが、1点目の介護報酬の改定による管内事業所への影響につきましては、このたびの介護報酬の引き下げは、保険料の上昇抑制や利用料の軽減につながるなど町民にとっては負担減となる一方で、サービスを提供する事業所に対しては、運営の厳しさが増すものと認識しております。特に通所介護事業所は、経費節減も難しく、また、施設面積の基準以上に利用者を増やすことができないため、改定前に比べ苦しい運営となっているとお聞きしておりますが、今のところ町内で閉鎖した事業所はありません。2点目の利用料の引き上げに伴う影響等につきましては、介護サービスを利用する場合、利用者はこれまで、所得にかかわらず、原則1割の負担となっておりましたが、本年の8月から、65歳以上の第1号被保険者のうち、一定以上の所得のある方は2割負担となりました。本町で自己負担が2割となる方は、介護認定を受けている2,130名のうち141名で、その影響額は、年額で約1,450万円と試算しております。また、サービス利用への影響について、利用を控えるといった一部報道が見受けられますが、町内の居宅介護支援事業所に確認したところ、現状において、そのような事例は発生していないとのことであります。3点目の施設利用の補足給付の見直しによる影響につきましては、特別養護老人ホームやショートステイ等、利用者の食費と居住費は本人負担を原則としておりますが、低所得者の方については、食費や居住費の一部を介護保険から補てんするいわゆる補足給付を行い、自己負担の軽減を行っております。本年の8月から、預貯金等が単身者で1千万円、夫婦世帯で2千万円を超える場合や配偶者が町民税を課税されている方は、この軽減措置の対象外となりました。本町での補足給付申請者は9月1日現在で384名ですが、このうち制度改正により対象外となった方は、預貯金等資産によるものが11名、配偶者が町民税を課税されていることによるものが7名となっております。その影響額につきましては、一例で申し上げますと、特別養護老人ホームの多床室に入所されていて、これまで利用負担が第2段階の方の場合は、対象外となることによって、1カ月当たり約4万5千円の負担増となります。なお、遺族年金や障害年金といった非課税年金の勘案につきましては、平成28年8月からの適用予定となっております。また、事業者への影響につきましては、資産確認のため通帳の写し等が必要となったことから、御家族への連絡や説明等の事務が新たに発生しており、一時的に業務の負担が生じているとのことであります。4点目の対象者への町独自の支援策につきましては、今回の制度改正は、施設を利用する方と在宅で暮らす方との公平性をさらに高めるため、一定額以上の預貯金等の資産を有する方の負担を見直したものであり、この趣旨に鑑みると、町単独で負担軽減の措置を講ずる考えは現在のところ持ち合わせておりません。5点目の地域支援事業への移行につきましては、これまで全国一律で行われていた予防給付のうち、訪問介護、通所介護については、平成27年4月から平成29年4月までの間に介護予防・日常生活支援総合事業、通称、新しい総合事業へ移行することが市町村に求められております。この総合事業については、早期に移行することにより特例上限額の適用が受けられるため、将来的な事業運営を考えると財政的なメリットがあるほか、移行後は、市町村の判断で要支援者等を対象に実情に応じた多様なサービスを提供することも可能となることから、全国では7月末現在で87市町村が移行しており、本町といたしましても、先行している自治体や関係機関から情報収集を行い、より早い時期での移行を模索しているところであります。6点目の制度改正の町民への周知につきましては、利用者の費用負担の改正や手続等の方法を記載したチラシを介護保険料の決定通知書に同封したほか、町内の事業所にポスターを配布するとともに、町の広報紙やホームページを活用して周知に努めているところであります。最後に、国が責任を持って持続可能な介護保険制度とするように求めていくことについてでありますが、団塊の世代が後期高齢者となる10年後には、介護費用の増加に伴い、保険料負担の増加が危惧されることから、介護保険制度を将来にわたって持続していくためにも、国の負担割合を増やすよう、また、新しい総合事業について、市町村に新たな財政負担が生じないように、全国、全道の町村会を通じ要望しているところであります。今後も、国が責任を持って公費負担の増額による財政基盤の強化、介護人材の確保など、持続可能な介護保険制度の確立に向けた施策を推進するよう求めてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。大変失礼いたしました。今新しい総合事業へ移行している市町村でございますが、全国では7月末現在で「87」というふうに発言したようでございますが、「78」市町村の間違いでございます。訂正しておわびいたします。
質問 9番 守屋いつ子
御答弁いただきましてありがとうございます。まず最初に、地域医療構想にかかわる部分についてお伺いいたします。これについては、御答弁にもありましたけれども、一応10年後に向けて医療費をどのように活用していくのか、医療資源をどのように有効活用するかということでできた構想ではあります。この中では、既に地域医療調整会議、これが設置されて動いているということですけれども、ここの構成メンバーの中には、十勝では医師会だとか医療関係者、市町村ということで、町としてもここに代表者を送っているということで、音更町としてもここに参加している、数名の方が参加しているという捉えでよろしいのでしょうか。まずそこを確認したいと思います。
答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)
この調整会議のメンバーでございますけれども、本町からは寺山町長が委員として参加しております。管内の19市町村の自治体のそれぞれ市町村長がこの調整会議のメンバーに入っておりまして、それ以外にも、先ほど答弁でございましたように、医師会、それから医療関係、保健関係の代表者の方々がメンバーとして加わっておりまして、総勢33名の方でございます。
質問 9番 守屋いつ子
音更町からは寺山町長の参加ということでありますけれども、ここに関しては、国として、将来病床数を減らしていく、そういうところに目的があるかと思うのです。そのために今現在の例えば2次医療圏、ここでは多分、音更の医療機関の病床数、これを基本情報として持っていくのかなと思うのですけれども、例えば、看護師不足、医師不足、そういうスタッフ不足によって病棟の閉鎖が起きているところもあるのではないかと思うのです。そういうところについては、どのように対応していくのか。さらにはまた、いろんな町民アンケートや健康づくりアンケートなどで一定の把握をしいると思いますけれども、この中で音更町として上がっている医療ニーズ、ここについては多いものとして何があるのか、その点についてわかれば確認したいと思います。
答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)
この病床の調整会議で協議されますのは、議員もおっしゃるように10年後の病床数のあり方、機能別の病床数のあり方でございます。その前段として各医療機関からは病床の報告が年1回報告されることになっておりまして、それと照らし合わせながら北海道が、国等から提供されているデータで圏域ごとに4つの機能、高度急性期から慢性期までの病床数を一定程度目標値を持つということでございます。でございますので、現在の十勝の2次医療圏の病床から、10年後に道が目標値として持つ病床数を目標として調整していくということでございます。それから、町民の医療ニーズのことでございますけれども、具体的にそのアンケート等をとっているものはございませんけれども、まちづくりアンケート等で医療環境についての満足度を調査しているものがございます。それによりますと、「満足している」から「普通」というところまでの区分でありますと、アンケートのうち86%の方が医療環境については「普通」、「満足している」という御回答をいただいているところでございまして、人それぞれ医療ニーズが違いますので、個々具体的なところまでは把握しておりませんけれども、一定の医療環境は本町においては整っているのかなと認識しているところでございます。以上です。
質問 9番 守屋いつ子
医療ニーズというところでは、本当にこの地域医療の調整会議、この中に直接住民の意見が届く、そういう仕組みが本当にこの音更の中であればよかったのかなというふうには思うのです。確かに音更町は非常に医療機関としては多くの、入院だとか専門各医院、専門の医師がおりまして、非常に医療環境としてはいいのかなというふうには思っております。ただ、多くは、この音更の中で総合病院をというふうには、ちょっと現実的にはあり得ないのかなというふうには思うのですけれども、高齢者なんかを見ていますと、いわゆる総合病院、大きな機能を有している病院までの距離が非常に遠いということで、本当にもっと近くにさまざまな機能を持つ病院があるといいなという声というのは常に聞かれるところです。そこで、今直接ここにというふうにはなりませんけれども、そういう声だとか、やはり今後は医療と介護が連携していくと。そしてさらには、介護保険も在宅で医療を講じていくということになれば、今の医療状況というのは非常に医師不足、看護師不足、訪問看護なんかも非常にスタッフが少なくて適応し切れないという状態も今あると思うのです。そういう中で道としては、試算の中では1,500床を削減するという数値は出ているわけですけれども、そうなると医師数は少なくて済むのです。そういう関係から見ると、病床数を削減すれば医師数は少なくて済む、スタッフも少なくて済む。しかし、在宅で医療を継続していく上では医師も看護師も必要だということになったときに、在宅医療が十分賄える体制をつくっていかなければならない今状況の中で、医師をどういうふうに確保していくのかというところが大きな課題だと思うのです。そういう分野を考えたならば、設置されてしまったわけですけれども、介護保険に関するそういう委員の参加もこの中に必要だったのではないかなというふうにちょっと今思っているところです。介護関係の参加者がこの協議会、調整会議に参加する必要があったのではないかと思うのですけれども、これからいろいろ検討されていくかと思いますけれども、そういう分野も十分町民の声として反映する仕組みをこの中でつくっていただきたいと思うのです。町としてそういうふうに、この地域医療構想の中で町民が意見を反映する、そういう場がつくれないのかどうか、そこについてひとつお伺いいたします。
答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)
まず、医療と介護の連携がこれからますます重要となる中で、介護の分野の方もメンバーに入っているべきだということでございますけれども、一応、今回設置されました調整会議の中では、十勝老人福祉施設協議会ということで会長の方が入られておりますし、十勝の社会福祉連絡協議会ということで、これは社協の連絡協議会の会長の方も入っているということで、在宅あるいは介護分野からも委員としての参加がいただいているというところでございます。それから、この構想に当たっての町民の参加という部分かというふうに思いますけれども、残念ながらこの調整会議の中ではそういうメンバーはおりませんけれども、ただ、この議事録は全て公開される予定となっております。ほかの地域の例を見ますと既に公開されている議事録がございますので、十勝圏としても会議の内容は追って公開されると思いますし、この策定がある程度構想がまとまった段階において北海道はパブリックコメントに付すということでございますので、道民の方々の御意見等もそこで反映されるのではないかというふうに考えているところでございます。以上です。
質問 9番 守屋いつ子
わかりました。非常に懸念する分野の一つに医師の確保、これが本当に喫緊な問題になってくるかと思いますが、ここについては、よその自治体では医師を養成するために奨学金制度をつくるという方法なんかもありますが、なかなか成功していないと。戻ってきてくれないということなんかもあるのですけれども、そういう点で、難しい面もありますが、やはり音更町から医師になるために勉強している方は、家族の方が非常に大変な思いしているという実態もあります。だからそういうところに対して、医師を養成して、将来の在宅介護、訪問診療を確保していくというところでの取り組みも一つは必要なのではないかというふうに思うのです。そのあたりもぜひ検討していただきたいというふうに思います。見解をお伺いいたします。
答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)
医師確保についての検討をということでございますけれども、基本的にはこれは大きな国レベル、道レベルのお話になってくるかと思います。確かに議員おっしゃるように、これから医介と申しますか、医療と介護の連携が深まってまいりますれば、地域のかかりつけ医、あるいは小さな病院、診療所とか、そういうところのお医者さんとの連携がすごく大事になってくるところでございまして、それもこの10年後を見据えた中で、地域包括ケアシステムという医介の連携と、住まい、あるいは介護予防、生活支援等々を含めて地域包括支援システムの中でも取り組んでいくということでございますので、この医療構想とあわせた中での連携が大変重要になってくるというふうに認識はしておりますけれども、医師の養成、確保まで現在考え方は持ち合わせていないところでございます。
質問 9番 守屋いつ子
地域医療構想におきましては、地域住民の声、これがやはり届けられるもの、そして、10年かけての構想ですので、一定そこを掌握していく、反映させていくということはできるかと思います。ちょっと前後してしまうのですが、今非常に問題なのは、出産・育児を担う産科、小児科、ここの不足というところも非常に問題です。音更町として、この出産に関しての要望というところは多分いろいろ出ていると思いますし、またさらには、その不安もきっと届いているのではないかとは思うのですけれども、具体的にはどのように受けとめているのか、対応しているのか、そこについてお伺いをいたします。
答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)
産婦人科関係で要望等々ということでございますけれども、十勝圏域として見れば産婦人科は、出産できる医療機関も有しておりますし、差し迫っての御要望というのは私はちょっとお受けしておりませんけれども、出産前から、当然妊娠した時点からの妊婦さんの健診等を行政として支援をさせていただいております。ただ、出産に関しとか産婦人科の医師問題ということに関しての具体的な要望は、ちょっと私、申しわけございませんけれども、把握しておりません。
質問 9番 守屋いつ子
ここも将来の、安心して子供を産み育てるという上では非常に大事な分野になってくるというふうに思いますので、このあたりも今後の医療構想の中に取り込んでいただければと思います。経産婦さんの方なんかでありますと初発陣痛から出産までは非常に短い時間でということも起きておりますので、そういう不安の解消をしていく、それも大きな一つの、安心して地域で子供を産めるということでは非常に大事な分野と思いますので、ここへの対応、意見の反映もよろしくお願いしたいと思います。次に、介護保険のほうに入りたいと思います。介護保険で介護報酬の引き上げ、地域包括の中では、今回の介護報酬の引き下げによって特に事業としては困る事態にはなっていないというふうなことですけれども、御答弁の中では、確かに介護サービスの利用者の負担は若干減るというふうに、この報酬部分だけで見れば減るとは思います。しかし、ほかのさまざまな負担増の部分をあわせると、決してそういうふうにはなっていないのではないかと思います。ただ、介護報酬が引き下がったことによってやはり施設の収入減になっていく、それが職員の処遇改善、処遇に大きな影響を与えていく、そういう連鎖があるというふうに思うのです。そういうふうになっていくと、今さまざまな問題も生じておりますけれども、社会的には。やはり介護の質を維持向上させるためには、やはりその処遇をきちんと改善させていくこと、保障していくことはすごく大きなことだというふうに思うのです。当然職場の中の教育も含めて、一定の余裕がないとそういう教育時間を確保することもできない。そういうことでこの介護報酬の引き下げというのは非常に大きな問題だと思います。そういうことで、2.27%の今回の削減であったのですけれども、実際には加算分を、見直しを含めると4.4%の減だと言われているのです。その部分について、加算の見直し部分というのはどういうものが入ってきているのかお伺いいたします。
答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)
今回の介護報酬の改定率はマイナスの2.27、全体でございますけれども、その中で介護人材確保対策ということで1.65がプラスになっておりましての全体の2.27でございます。したがいまして、サービスの基本報酬は、先ほどおっしゃいましたように4.48%下がっているということでございまして、介護人材の処遇改善には、国としても、昨年までの処遇加算、さらに上積みで1人1万2千円ということで今回の改正となっておりますので、この分についてはやはり処遇が改善され、介護の質の向上にも役立っているのではないかと思います。あと、今おっしゃいました加算のところでございますけれども、今把握しているのは、介護人材の加算が一番大きいものというふうに認識しておりますし、あと、いろいろサービス提供加算でありますとか中・重度者の要介護者に対する加算でありますとか、そういうものが加算になっているとは思いますけれども、詳しく御説明するような資料をちょっと今持ちあわせてございませんので、申しわけございません。以上でございます。休憩(午前11時59分)
質問 9番 守屋いつ子
先ほど介護報酬引き下げの件で、利用者負担は減るけれども、加算の分が見直されたということで、利用者への負担増という形で今返ってきているのでないかということで再質問をいたしました。これについては、介護報酬の引き下げで施設の収入が減った。それで、その減った分を利用者の管理料として徴収する施設が出ているという、これも、この管内ではないのですけれども、そういう報告がありました。そういうことで、この影響というところは、今後、そういう施設の場において管理費の増額、また違う名目で出てくるのかもしれませんけれども、そういう形で利用者の負担増という形になってくる可能性があるというふうに思うのです。今はそういう影響がないということですけれども、これについては今後やはり町としても注視をしていただきたいということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。あと次、利用料の関係です。資産要件、これが利用料の引き上げといいましょうか、一定所得以上の人は2割負担ということで、非常に利用料としては莫大な金額が負担増となるというふうに思うのです。そういうことで、一番危惧されるところは、必要なのにこのサービスが利用できないという介護難民というところが生じてくるのではないかと思います。また、今後、ずっとこの介護保険というのは定率1割で利用料を支払ってきました。そういう点で、このたがを一回外してしまうと1割負担の部分が2割、3割、そういうふうになっていくという、そういう危惧を持ちます。そういう部分も含めて、ここの利用料の引き上げに伴う影響は、今回141名の方が2割負担になったというふうに答弁でありましたけれども、ここのところの実態調査というか、そこら辺もやはりきちんと見ていく必要があるかと思うのです。本当にお金がたくさんあって、それで2割になったのかどうかという、生活状況はどうなのかというところもぜひ見ていっていただきたいというふうに思うのですけれども、これからここについて検証する場というのはあるのかどうか、そこをお伺いしたいと思います。
答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)
利用割合が1割から2割になった方が141名いらっしゃいます。単純計算すると年額10万円という形なのかなと思いますけれども、今回2割になった対象の方は、年収で申し上げますと、おひとり暮らし、年金が280万円以上の方が対象になってまいります。そういうところから見ますと、一般的な方よりも多少収入のほうは多いのかなというふうに思っているところでございます。その適切に生活実態も把握しながらということでございますけれども、ケアプランを作成する、見直しだとか、そういう場面場面で利用者とケアプランの事業者が会うという機会も多いわけでございますので、そういうときにでも御相談いただくとかいうような状況把握はできるのかなというふうに思っております。ただ、一般的に申し上げまして、ケアプランの事業者にも伺っておりますけれども、このたびの2割の利用に、2割ということになってサービス利用を控えるという方は今のところいらっしゃらないということでございますので、先ほど言われた介護難民というようなことにはならないのではないかというふうに考えているところでございます。以上です。
質問 9番 守屋いつ子
まだこの制度始まったばかりですからそこまではいっていない、今9月ですから、これから支払いということが出てくると思いますけれども、ここについても、本当に介護保険サービスが負担増ということで、非常に不安が増していくかなと思います。確かにケアプラン作成時にケアマネジャーさんとの面会なんかもありますので、そこでやっぱり注視していただきたいと思います。基本的には、お金のある人、所得のある人はそれなりの応分の負担をしていくというのは、それは原則的なところかなというふうには思ってはおりますが、ただ、今の高齢者、どういう状況になってすぐ貧困に陥るかわからないという、そういう状況もあります。というのは、さまざまな、高齢者だけではなくて、家族の関係とかということで持っているお金を出さなければならないという場面がたくさんあると。若い人たちのというか、そういう方々の生活の支援をしているというのも今現実的に多々あるということで、そういう関係の本も今出ております。そういう状況であるということを押さえていただきたいというふうに思います。次、補足給付の関係です。これについても、ここについてもやはり資産要件が入ってくるということで、大変厳しいものかと思うのです。もともと低所得者を対象にしたそういう支援策だったのです。これが、資産がある、預貯金がある、1人当たり1千万、夫婦で2千万ということですけれども、そういうことでこの補足給付の対象から外れるということで、町としてもこの影響額を試算していただきました。こういう中で1カ月4万5千円の負担増というのが具体的に出てくると、この金額って非常に大きな金額だというふうに思うのです。確かに日々の年金額は少なくても、将来の、よくお葬式代にとっておかなければならないとかって、だとか施設を使うときのそういうお金にとっておかなければならないということでこつこつためてきた、そういうお金だというふうに思うのです。そういうことではこの補足給付の見直しというのは非常に非情な制度になるのかなと思うのです。そもそもここ、補足給付の対象になるというところは、介護保険料だとかさまざまな調査の中で補足給付の対象者だということで上がってきているわけですから、非常に影響が大きい分野だと思うのです。そういうことで、ここから外れた方、もともと年金は少ない方だと思いますから、外れた方の町の支援というのはしていく必要があるのではないかというふうに思うのです。決算にかかわる施策報告書を見せていただきました。その補足給付の中では、町として、年間町が負担する部分としては95万円でしたか。92万円ですか。の町負担額というふうには出ております。これを、町としてこの金額、負担できないものなのか、本当に。そんなふうに思うのですけれども、それについての見直しというのはぜひ求めたいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)
補足給付でございますけれども、今回の改正は、在宅でお暮らしの方と施設入っている方との負担の公平性をさらに高めるということで導入、見直されたわけでございます。対象となる方は非課税の方でございまして、年金も、仮に第2段階ですと80万円ぐらいの方、年間80万円の年金をもらっている方という方々が対象でございますので、収入としては低所得者ということになろうかと思います。ただ、資産として見た場合は、1千万お持ちだということであれば、それについては応分の御負担をお願いするという今回の改正でございますので、この改正の趣旨から見ましても、やはり御負担をお願いし、町のほうでその分、今まで対象になっていた方に対しまして支援するということは、現在のところその考えはございません。確かに苦労して貯蓄されたお金を使っていただくわけで、大変心苦しいわけでございますけれども、ただ、これは見直し、定期的な、最低でも1年に1回の見直しはございますので、その時点でまた資産状況がどうなっているかによりましては対象となる場合も出てくるかなと思っているところでございます。以上です。
質問 9番 守屋いつ子
この補足給付は本当に大変だなというふうに思います。これで施設として、資産要件、貯蓄だとかを確認する上で、利用者、家族の方に通帳のコピーを提出していただくと。添付していただくという作業があるということでありまして、ここについても、今までは1年更新でしたので、施設のほうで一括していろいろそこの手続をやっていたということなのです。今回資産要件が加わってきたということで、施設側としてもそこまではやっぱり、プライバシーの部分、非常に入り込むということで、お手伝いはできないということで、やっぱり利用者に負担をかけるという、そういう思いでおります。そういうことでは、本当にここも財政的な、財政というか利用者負担の部分、さらには家族だとかそういう方への負担というのは非常に大きな状況になっていくと思うのです。もう進んでしまっているわけですから、今からというところでは難しいとは思うのですけれども、ここについての、制度の中でやっているので、町としても制度に基づいてやっていくわけですけれども、町として何か救済策を持つことも必要なのかなというふうに思うのです。ぜひそのあたりも今検討していただきたいと思います。独自に救済策を持たない、補足給付の補填、あれは町独自では持たないということでありましたので。ただ、ほかの部分、利用者負担、患者負担というところでもぜひ見ていっていただきたい、検討していただきたいと思います。あと、新聞記事にもありました地域支援事業への移行、このところですけれども、音更町は、答弁でもございました、早期に移行することによって特例上限額の適用が受けられるということで、財政的なメリットがあるということですけれども、この特例上限額の適用というのはずっと何年もあるのか。それとあと、多様なサービス、ここが非常に今いろいろ問題になっています。受け皿、いわゆるこういう施設を活用できない方々にボランティアだとか地域の力を構築していくというところで、そこが大きな問題になっているということですが、そのあたりはどのような進捗状況にあるのか。それともう一つ、この中で介護認定をしなくてもよいというのが出ております。結局基本調査、チェック、特定高齢者を特定するための基本チェックリストというのですか。あれによって認定調査に至らなくてもいいということのようですが、そういう点で、音更町、それを取り入れていくのかどうか、そのあたりもちょっと御回答お願いいたします。
答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)
何点かございました。まず、その特例の措置が何年あるのかということでございますけれども、27、28、29年度の3年間が特例期間でございます。それから、この地域支援事業の進捗状況ということでございます。新聞報道では28年10月からという予定ということで報道があったところでございまして、現場サイドとしましてはそれに向けて進んでいるところでございますけれども、ただ、早ければ早いほどその特例、27年度からいけば27年度から受けられるということもございます。そういう部分も見据えた中で、なるべく前倒しできないのかということで今検討しているところでございまして、先行する自治体等々の情報も取り寄せまして、この地域支援事業に介護予防の訪問介護、通所介護を移行できないか、今まさしく事務方で整理をしているところでございます。なるべく前倒しできるものであれば前倒ししたいと考えてございます。ただ、サービス提供事業者等との調整もございますので、もう少し周辺状況を確認しないとならないのではないのかと考えてございます。この地域支援事業の中にはいろんな区分があるわけでございますけれども、専門的な、今と変わらないようなサービスを提供する形態もありますし、少し基準を緩和した中でのサービス提供の区分もございます。それから、先ほどおっしゃったように、ボランティアあるいは地域の方々の御協力をいただいたサービスの区分と、大きく三つぐらいのサービス体系に分かれてくるわけでございますけれども、そこら辺も考え合わせた中で、一部だけでも先行してできるものがあるのかないのか、そういうところも今検討しているところでございます。それから、介護認定にならなくても、そのチェックリストの段階で地域支援事業のサービスを利用できるということになりましたので、これは事業対象者という形で、要支援の1・2の認定を受けなくても、ある程度チェックリストの中でそういう必要性が認められれば、地域支援事業の中の通所介護、訪問介護も御利用いただけるという制度になっておりますので、そこら辺も、どのような形で対応していくかについて、まだこれからもう少し詰めなければならないところもございますので、そこら辺の進め方もあわせまして今検討しているところでございます。もう少々お時間をいただきたいと思っております。以上です。
質問 9番 守屋いつ子
まだまだたくさんの課題が残っているということがわかりました。それで、この総合事業については町の地域包括支援センターの中で賄っていくというか事業を進めていくのだと思うのですけれども、膨大な事務事業がふえてくるのではないかと思うのですが、これは今の体制で、今の場所で進めていくのでしょうか。可能なのでしょうか。いろんなサービスの利便性とかということも考えたら、人にしても、木野地域でそういう場所をつくっていくことというのも必要なのかなというふうに思うのですけれども、それも含めてどのように考えているのでしょうか。
答弁 保健福祉部長 古田康弘(保健福祉部長は2018年3月まで)
この事業を進めるに当たっての体制的なものかと思います。今私どもが考えているのは、訪問介護、通所介護を現行サービスと同様な形、相当するような形の中で、みなし移行という標準があるのですけれども、それに向けて、今とりあえずそこを先行してできないのかということで検討しております。そのことに関しましては、大きく人員、それから執務室等々の増加というのはないのかなと思いますけれども、今後、さらに協議体もつくりながら、地域の社会資源も活用した中でサービスを展開していくということになりますと、まだ見えていないところもございますけれども、確かに事務量はふえるのは間違いないというふうに考えているところでございます。以上です。
質問 9番 守屋いつ子
歩きながら考えるということなのでしょうか。これは直接やっぱり利用者の方に影響のあるものでありますので、その辺の準備というのは、一定きちんとめどはつけた中で進めていただきたいと思います。非常に財政的なメリットがあるということでちょっと急ぎたいのかなというふうには思いますけれども、本当にそれでいいのかというところもあるのではないかと思うのです。それで、今サービスを受けている要支援の方々、この人たちが元気で過ごしていくための方策をやっぱりきちんとつくっていかなければならないと思うのです。そういう点では、地域の力をかりる、ボランティアの力をかりるということで、一つには、毎回出ておりますけれども、まちづくりの基本にもなっていくかなというふうには思うし、こういう制度変更を機会にいろんな住民への説明会、先ほどもありましたけれども、そういう説明会を本当に小さい単位でどんどん進めていくことによって住民の方の意識というのも変わってくるのではないかと思うのです。そういうことをぜひ私は行ってほしいと思うのです。今聞くといっぱい業務量があるので、このことを要求していいのかという戸惑いはありますけれども、やはりそこは人員配置を十分していただいて、そして利用者が困らないような、路頭に迷うようなことがないような体制づくりをぜひしていっていただきたいと思います。そういうことで、この住民周知、制度変更の住民周知についてぜひ要望をしておきます。さらには、御答弁でもありました、町村会だとか含めて常々国への要求はされているという御答弁でした。ぜひこの介護保険制度を将来にわたって維持するために、介護の費用を減らしていくこともすごく大事だとは思うのですけれども、単にそれをサービスを削るという方向ではなくて、高齢者に地域で元気に活躍してもらい、元気で過ごしてもらうという、そういうところでは何といってもやっぱり軽度の方に手厚くいろんなサービスを提供していくということが大前提になってくると思うのです。重症化してしまったら本当に全てに負担が大きくなると思いますので、そのことを求めておきたいと思います。