音更町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月17日
2020年までの核兵器廃絶を目指し、音更町独自の取り組み
2015年9月17日、音更町議会の一般質問で、神長基子議員が「2020年までの核兵器廃絶を目指し、音更町独自の取り組み」について質問し、町長 寺山憲二、企画財政部長 傳法伸也、教育部長 大久保善雄、副町長 高木収が答弁しました。
- 質問者
- 神長基子 議員
- 答弁者
- 町長 寺山憲二、企画財政部長 傳法伸也、教育部長 大久保善雄、副町長 高木収
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 神長基子
おはようございます。神長基子です。通告に従いまして、2020年までの核兵器廃絶を目指し、音更町独自の取り組みをということで一般質問をいたします。ことし、唯一の被爆国である日本は被爆70年目を迎えました。私は、本年8月6日から10日の5日間にわたり長崎県を訪れ、「原水爆禁止2015世界大会・長崎」に参加しました。この世界大会は、1955年の大会を第1回として毎年開催されています。61回目の開催となる今回の大会は、原爆が投下された広島、長崎それぞれの会場で開催され、20カ国140人を超える海外代表と、日本全国からおよそ1万人の参加者が集まりました。私は、この参加した行程の中で数人の被爆者から直接話を伺う機会を得ました。被爆の度合いや当人の心身の状態、当人を取り巻く家族らの状態はさまざまですが、語り部として活動されている被爆者の方々は、70年前の出来事がまるできのうのことのように鮮明な記憶としてあり、苦しみは今なお続いているということがわかりました。被爆者の平均年齢が80歳を超えた今、原爆による被爆体験を後世に語り継ぐということが被爆者の方々にとって困難になってきているという現実を目の当たりにしました。8月6日に広島、そして8月9日に長崎の、本年度の平和宣言が発表されました。広島から発表された平和宣言の中で、松井一實広島市長は、「加盟都市が6,700を超えた平和首長会議の会長として、2020年までの核兵器廃絶と核兵器禁止条約の交渉開始に向けた世界的な流れを加速させるために、強い決意を持って全力で取り組みます」と述べています。世界には、いまだに1万5千発を超える核兵器が存在していると言われています。平和首長会議で示されている2020年までに核をなくすという目標を達成することは決して容易でないことは言うまでもありません。しかし、二度と同じ惨禍を繰り返さないために、被爆国として核廃絶の運動の先頭に立ち、目標達成に向けての具体的な取り組みの実践が重要であると考えます。ことし5月にニューヨークで開かれた核兵器不拡散条約、NPT運用検討会議では、最終文書を採択できないまま閉幕しましたが、最終文書案には、核兵器を禁止しようとする国々の努力により、核軍縮について一歩踏み込んだ内容も盛り込むことができました。このように世界において核廃絶を求める世論と運動の高まりがあるということに確信を持ち、目標達成へと前進していく必要があります。8月6日、広島の平和祈念式典で安倍首相が核廃絶への方向性を明らかにされたことも重要です。首相は、核兵器のない世界の実現に向けて一層の努力を積み重ねていくと決意し、その決意を表明するために、本年9月15日に始まった国連総会で新たな核兵器廃絶決議案を提出すると述べました。これら国内外の情勢を踏まえ、本町が非核宣言自治体として、また平和首長会議の加盟自治体として、2020年までの核兵器廃絶を目指し、世論と運動を高めるための取り組みの具体化を求めて、次の4点の質問をいたします。1、非核平和の町宣言、平和首長会議への加盟による本町の取り組みは。2、本町が核廃絶を目指して取り組んでいる事業は。3、町内の小中学校における核廃絶の教育の現状は。4、今後、核廃絶に向けてどのような取り組みをするか。以上、御答弁をお願いいたします。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
核兵器廃絶を目指した音更町独自の取り組みについての御質問にお答えいたします。初めに、非核平和の町宣言、平和首長会議への加盟による本町の取り組み及び本町が核廃絶を目指して取り組んでいる事業につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。音更町議会では、国際平和年の昭和61年9月25日に音更町非核平和宣言を決議し、翌昭和62年1月1日に、「非核平和の町音更町」の宣言を行っております。非核平和の町宣言は、我が国が世界唯一の被爆国であり、原子爆弾の投下を受けた悲惨な体験から、核兵器の廃絶や非核三原則の遵守を求め、世界の恒久平和を希求する町の姿勢をあらわしているものであります。また、平和首長会議につきましては、昭和57年、当時の荒木広島市長が提唱した核兵器廃絶に向けての都市連帯推進計画に賛同する地方自治体により構成された団体でありますが、本町は平成21年に加盟しております。なお、本年9月1日現在、世界161の国と地域の6,820都市、国内では1,587市町村が加盟しております。本町の具体的な取り組みといたしましては、非核平和の町宣言の懸垂幕を役場庁舎と木野支所に設置し、広く町民に町の姿勢を周知しているところであり、また、毎年8月に、原爆の恐ろしさと命の大切さを伝えるために、平和パネル展を開催しているほか、世界平和を祈念して、非核平和の町の宣言文を表示した花や野菜の種を配付しております。同時に、平和首長会議への加盟自治体とともに、核兵器禁止条約の締結に向けた早期実現を目指した署名活動に取り組むなど、町として平和を維持していくための啓発活動を行っているところであります。戦後70年の節目となったことしの平和パネル展では、広島平和資料館から、原爆投下された当時の広島を生きた市民が描いた風景画や平和の絵本を展示したほか、音更空襲について詳細に記録された音更郷土史研究会制作の集録集を紹介いたしました。さらに、戦後の十勝が歩んできた暮らしぶりの一端を新聞紙面で振り返るなど、7月16日から8月21日まで役場庁舎と木野支所で実施し、多くの町民の皆さんにお立ち寄りをいただいたところであります。なお、平和事業の一環として、音更町在住者の戦争体験証言の語りと記録について、「広報おとふけ」に隔月で掲載している「おとふけの伝承」コーナーで空襲や戦災の凄惨さなど戦争体験を取り上げているところですが、戦争の記憶を後世に語り継いでいくため、今後も貴重な記憶の掘り起こしに努め、取材した記録を体系的にまとめていきたいと考えております。図書館では、戦後70年の平和を考える図書展として、本年8月に戦後史をつづった蔵書の期間展示を行い、週がわりで、「原爆・空襲」、「特攻・終戦」、「子どもの本から見た太平洋戦争」、「昭和の復興」をテーマに4週間で約120冊を紹介し、展示した半数程度の蔵書が貸し出しされたところであります。次に、町内の小中学校における核廃絶の教育の現状についてでありますが、小中学校では、学習指導要領に基づいた授業を行っておりますが、教科書の記述については、小学校では第6学年社会科の日本の歴史で、広島原爆ドームが「核兵器をなくし、世界平和をめざすちかいのシンボル」として紹介されています。また、中学校では社会科の歴史的分野で、世界平和のための国際貢献について、「日本は戦争による唯一の被爆国として、核兵器の廃絶をはじめとする軍縮に積極的に取り組むことが必要」と示され、さらに、公民的分野では、日本が非核三原則を掲げていることを示した上で、「核兵器の廃絶をうったえ、軍縮による世界平和をアピールすることこそが、国際社会において日本の果たすべき使命なのです」と記述されており、これらの教科書により、授業が進められております。最後に、核廃絶に向けた今後の取り組みについてでありますが、今後も、平和首長会議の事業と連動を図りながら、広島・長崎の悲劇が再び繰り返されることなく、世界中の市民が安全で文化的な生活を送ることができるよう、核兵器のない平和な世界の実現に向けて力を合わせていきたいと考えております。また、人々の平和に対する願いが世界共通の思いとなるように、地方自治体ができる地道な啓発活動を継続することによって、私たち一人一人の平和に対する意識の高揚を図り、核兵器の廃絶はもとより、平和で戦争のない国づくりに取り組んでいかなければならないものと思っておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
質問 7番 神長基子
今、答弁を聞かせていただきました。まず、平和首長会議についてなんですけれども、平成21年に音更町としては加盟をしており、その点、ホームページのほうでも確認をさせていただいております。平和首長会議の本来の目的というものは、核兵器廃絶の市民意識を国際的な規模で喚起し、核廃絶を実現させるとともに、飢餓、貧困、難民、人権等々、世界恒久平和の実現に寄与することというのが平和首長会議の目的だと私も認識をしておりますが、その大きな平和への目的ということで、賛同されて加盟をしているということですけれども、今現在、日本で1,587市町村ということで、91.2%相当の都市が加盟をしている。北海道では131市町村で、これは私が調べたところ、地域別でいくと北海道は一番低い確率になっております。今そういったところにあるのですけれども、この平和首長会議の今回私が質問の中で示しております2020年までの核兵器廃絶という目標なんですけれども、2020ビジョンということで平和首長会議のホームページのほうで確認をいたしました。2003年に核兵器廃絶を目指す行動指針として策定されておりますけれども、大きく自治体として取り組めることの一つがやはり署名だと思うのですが、平和首長会議のホームページを見ますと、トップページに、署名がどれだけ集まっているかというものがリアルタイムで確認をできました。今のところ215万筆以上提示されていたのですけれども、自治体として、音更町では、加盟してからこれまでに署名の取り組みによって具体的に何筆集まったかというのがもしわかりましたらそれを提示していただきたいことと、2020年までに音更町としてはどれだけこの署名を集めようとしているか、そういった具体的なところをお伺いいたします。
答弁 企画財政部長 傳法伸也(企画財政部長は2017年3月まで)
今までどれぐらい署名が集まったのかということでございます。今のところ、平成22年には273、平成23年度に241、平成24年度に224、平成25年度に210、平成26年度が296で、平成27年度は、現在今署名中でございまして、400以上は今のところは集まっているのではないかなということになってございます。それと、2020年までどれぐらいかということでございますけれども、ことしが400超えるということであれば、毎年それ以上にふえていくような形で本町としても取り組んでいきたいなと思っているところでございます。以上でございます。
質問 7番 神長基子
今、音更町の取り組みということで署名の状況を確認いたしましたけれども、本年度は、本年度といいますか、昨年あたりから上昇傾向にあるということで、これは町内の世論もそういったことで高まっているのかなというのを感じましたけれども、実際NHKの調査によりますと、8月の調査ですけれども、例えば、原爆投下の日付が正確にわからなかったという世論調査の結果が、例えば広島の日付、何年何月何日に原爆が投下されたのか、こういったことを正確に答えられた人が30%に満たなかったという現実があります。また、被爆者支援の評価についてなんですけれども、十分かどうかというような問いに対して、半数以上は、十分ではないという回答もしております。原爆に関してさまざまな世論がある中で、実際音更町の中ではどうなのか。今回私が参加いたしました原水禁の世界大会ですけれども、行くに当たり署名やカンパなどを毎年集めている関係者の方に聞きましたら、ことしはすごくその署名などが集まったと。これは、もしかするとそういう核廃絶の世論が高まっているのではないかというのを耳にしました。今の署名の状況を見ましてもそれが言えるのかなと思うのですけれども、実際に音更町でそういった世論が高まっているというような、そういうことをどのように感じられているか、見解を示していただきたいと思います。
答弁 企画財政部長 傳法伸也(企画財政部長は2017年3月まで)
ことし、パネル展も2カ所でやるようになりました。それと、町長が先ほど御答弁したとおり、図書館においてもいろいろとそういう行事をやってございます。ことし、たまたま70周年という節目もあろうかと思いますけれども、確かにいろいろと皆さん、平和とか非核、原爆とかそういうものにつきましてはいろいろと関心を持たれているのではないのかなと思っております。本町としましても、これからもそういう火を絶やさないような形で進めていきたいなと思っておりますので、どういうことができるかというのはいろいろございますけれども、いろいろとその方策を探りながら進めてまいりたいなと思っております。以上でございます。
質問 7番 神長基子
わかりました。関心が高まっているというような認識を今時点で持たれているということが言えるのかなと思います。署名につきましても、具体的な目標等が提示されると、それに対して一丸となって取り組めるというようなことも考えられるかなと思いますので、そういった目標提示なども今後検討していただければと思います。非核宣言、そして平和首長会議の加盟自治体として行政の果たすべき役割とは何かということを今回質問の中で私は確認をしたいと思うのですけれども、初めに、町独自の具体的な取り組みを求めるということで前提として答弁を求めております。核廃絶の世論を高めていって世界へ発信していくということが一つ自治体として求められていることだと思うのですけれども、それを確認するためには世界的な規模、核廃絶というのは世界のテーマですので各国の世論がどうなのか、日本国内はどうなのか、北海道はどうか、十勝はどうか、そういったふうに世界的な規模から絞っていって、音更町がどう取り組んだらいいのかというのを絞り込んで課題が初めて見えてくるのかなというふうに思うのですけれども、例えば、NPT再検討会議が5年に1度開かれますが、ことしは、その再検討会議、決裂に終わったというような報道がされておりましたけれども、一部では中身としては前進があったのではないかというようなことも言われております。そういったNPTの状況だとか踏まえまして、音更町として……。すみません、あと、全国、北海道、そして十勝がどうかという部分ですけれども、平成21年に守屋議員が一般質問の中で述べていたのですけれども、この時点では核兵器というのは世界で2万6千発あると言われていました。私、きょうの一般質問の中で触れさせていただいておりますが、今時点では1万6千発というふうに言われております。こういった減少の傾向にあるということはそれだけ世界的に世論が高まってきているのかなというようなことをこの中からも読み取れるのですけれども、実際、宣言自治体、先ほど1,587自治体ということで御答弁いただきました。北海道はしかし、地域的に見ると低い状況にあります。ただ、5年前に比べると5年前は北海道101自治体が加盟していて56%だったのです。これが今は110自治体になり、61%まで上がりました。全国の都道府県の平均でいきますと88%なので、まだまだ平均より低い状態ですけれども、こういった点、音更町としてこれらを踏まえて取り組みを強める必要性があるかどうか、それに対してどういった理由が挙げられるのかということをお示しいただければと思います。
答弁 企画財政部長 傳法伸也(企画財政部長は2017年3月まで)
だんだん参加している自治体もふえているということに関しましては、やはり原爆ということに関して皆さん危機感を持たれて、そのような形で参加がふえているのではないかと思っております。それで、参加するしないは各自治体の判断でございますので、我々がそれに対して強制というか、することはなかなか難しいとは思いますけれども、本町は、町長が先ほど御答弁しましたように、地道に活動していくというようなことしかできないのかなと。それを地道にやっていくことによって、参加されていない自治体もそれにあわせてある程度それに参加していくというような方向に向かっていきまして、それが日本、世界に広まっていけばいいのではないかなと思っています。どんな形があるのかということですけれども、先ほど言ったように署名を集めたりとかそういうような形しか、一自治体がやれるのは限られていると思いますので、そういうような地道な活動を継続的にやっていくような形しかないのかなと思っております。以上でございます。
質問 7番 神長基子
自治体としては、他の自治体に呼びかけるということではなく、自治体の中で地道に署名等の活動を続けていくということを、最初の答弁の中でもそれは確認させていただいた上で私は今進めさせていただいているのですが、限られているというような今御発言ありましたけれども、やはり問題として大きなものである以上は、少しでも可能性を探るような、そういった姿勢というのが必要なのではないかと思います。核廃絶の部分でもう少しお話をさせていただきますが、例えば、核廃絶ということは原爆の問題が、日本は被爆国でありますので、どうしても避けられない部分でありますし、いまだにこの部分というのは問題が解決しているものではないです。原爆による被爆者、被爆者をめぐる現状など、そういったことも知識として把握することが必要ではないかと思うのですけれども、それをまず行政としてしっかり把握をして、町民に対してどのようにそれを伝えていくかということも、これは、事実をちゃんと伝えるということですので、署名よりももっと、私は作業的には難しいことではないのではと思うのです。今、被爆者をめぐる現状というのは、経済面ですとか精神面等にいろいろあらわれてきております。今になってあらわれているのではなくて、ずっとこの間も被爆者の方たちは、例えば原爆症というがんですとか、放射性物質によって甲状腺を、機能低下障害ですとかいろいろなことが上げられるのですけれども、認定されているのが例えば8千人程度今いらっしゃるのですが、被爆者の健康手帳を持っている方は、今現在で生存されている方、約21万人いらっしゃるのです。ということは4%に満たない補償ということになっているのです。そういった現状というのも、被爆者の方たち、今非常に高齢化で、自分たちが訴訟の場に立つということは非常に難しくなってきている中で、全国的にこういったことは、しっかりと現状どうなのかというのを知っておくということも必要だと思うのです。特に今、戦後70年ということで言われておりますが、当時幼かった子供であっても今七十四、五歳ですとか、平均年齢、ことしになって八十歳を超えたというふうに聞いております。こういった中で、被爆者の方の声を語り継ぐということも本当に緊急な課題だと私は認識をして、今回世界大会に参加して、それを強く認識して帰ってきました。例えば、音更町で周りに被爆者の方がではどれくらいいるかとなると、身近にはいらっしゃらないというのが現状だと思うのです。まして、被爆地は海を越えて遠いところにある。同じ日本ですけれども。そういった意味で意識が少し遠くにあるといいますか、遠のいてしまう、位置的にそういったことがあるのかなと思うのですけれども、その中でも、やはり宣言自治体として町民の意識を醸成するためにはこの被爆者の課題についても伝えていく必要があるのではないか、そういったことをどう捉えられているかをお示しいただきたいと思います。
答弁 企画財政部長 傳法伸也(企画財政部長は2017年3月まで)
被爆者の関係でございます。今御質問あったとおり、本町においてどれだけの方が、被爆者の方がいらっしゃるかというのはちょっと押さえてはございません。厚労省のホームページでは都道府県ごとの被爆者の、被爆者手帳の所持者ということで出ておりまして、北海道では398名ということで掲載されてございます。市町村単位ではなかなかわからないですし、私の周りでも被爆を、長崎、広島で被災を受けた、被爆を受けたという方にお目にかかったということはございませんので、そういう生の声を聞くというのはなかなか難しいのかなと。やはりテレビとか本とか、そういうもので聞くしかないのかなと思ってございます。できるだけそういうものに関心を持っていただけるような形で我々も広報活動をしていくような形をこれからもとってまいりたいと思っております。以上でございます。
質問 7番 神長基子
ぜひ生の声を聞いていただけるような、または被爆者の方への関心というのを高めていただけるような施策を今後考えていただければと思います。役割を果たす上での課題として、日本非核宣言自治体協議会というのがございまして、今回私はこれを、協議会に加盟することを一つ御提案したいと思います。それは、今まで宣言自治体としてできる取り組みというのは平和パネル事業ですとか署名、そして懸垂膜を掲げるということで行われてきておりました。その成果といいますか、それによって今の世論の高まりというのがあるのかなというふうに認識をしております。今後、これからもやはりこういったことは継続していくことが非常に大切かと思うのですけれども、一歩踏み込んで具体的に取り組みを進めていくということが一つ大事だと思うのです。それを高めるための一つの方法として協議会への加盟というのを提案したいのですけれども、この日本非核宣言自治体協議会というところは、毎年、未加入の自治体に対して呼びかけをしていると。そういった案内資料等も送っているとのことです。そういったことを、中身を見ていらっしゃるかどうかちょっとわかりませんけれども、加盟に至らない理由等ありましたらお示しください。
答弁 企画財政部長 傳法伸也(企画財政部長は2017年3月まで)
日本非核宣言自治体協議会の参加ということでございますけれども、御指摘のとおり、本町は参加してございません。参加の動向を見てみますと、全国では313の自治体で、道内では11市9町1村ということだと思います。十勝管内では帯広市、大樹町、足寄町が加入しているということで押さえております。加入率がまだ約20%ということでございます。それとまた、わずかでございますけれども、負担金も生じるということでございますので、協議会の趣旨も内容も賛同できるものはございますので、今後、他の自治体の動向を見て考えていきたいなと思ってございますので、この場で私が加入しますとはちょっと御返答できませんので、その辺は御理解願いたいなと思います。以上でございます。
質問 7番 神長基子
この場での御答弁というのは難しいと思いますので。ただ、趣旨について確認をされているということですので、ぜひ今後、メリット等もこの協議会のホームページの中でも確認できますので、検討していただいて、取り入れられることを私は希望いたします。3点目の教育に関してなんですけれども、核兵器廃絶をなくして平和な未来社会にするためには、次世代に対してどういった姿勢で教育を取り組むかというのが非常に重要な点だと思うのですけれども、ある学生調査の中では、先ほどのNHKの調査と同様に、認識がだんだん薄れているといったこと、そういった危機感があらわれております。そういった中で、音更町の取り組みについて答弁の中で確認をいたしましたけれども、取り組みに対して実際に子供たちがどういう受けとめをしているのか、そういったことを例えばアンケート調査をされているのであれば、そういったことのフィードバックがなされているのか、その点をお示しください。
答弁 教育部長 大久保善雄(教育部長は2017年3月まで)
学校におけます世界平和の関係、核廃絶の関係でありますけれども、学校につきましては、学習指導要領に基づきまして、小学校でありますと第6学年におきまして、国際社会における我が国の役割を理解できるようにし、平和を願う日本人として世界の国々の人々とともに生きていくことが大切であるということを自覚させるというふうな指導になっております。また、世界平和の大切さと、我が国が世界において重要な役割を果たしていることを考えさせるとか、我が国の国際交流や国際協力の様子及び平和な国際社会の実現に努力している、そういう国際連合の働き等の授業を行っているところでありますけれども、この児童生徒に対しての授業は学習指導要領に基づいて行っておりますけれども、その結果、先ほど例としましてアンケートとかという話がありましたけれども、そういう子供からの直接の、授業を受けた後のそういう、子供たちがどう思っているかとか、その辺の調査は行ってはおりませんけれども、そういう、学習指導要領の中でもその平和の関係、あと核兵器の恐ろしさ、あと、日本では広島、長崎に原爆が落とされたということもうたわれておりまして、広島におきましての原爆ドーム、これは、先ほど言いましたように平和のシンボルということで、その辺を、教科書のほうでも写真等も入れましてその辺の悲惨さの状況も伝えております。そういう中で、子供たちがそれを、お互いその辺の歴史とか今までのそういう原爆の恐ろしさとか、その辺を理解していくということで今やっておりますので、今後もそのような形で授業については、歴史ですとか公民の中でもありますけれども、そういう指導が主であるということでありまして、子供がどう思っているかというのは、ちょっととっていません。以上です。
質問 7番 神長基子
今のところ取り組みというのは、教育の中で平和を伝えるということを非常に具体的に実践されているということが、指導要領に基づいて実践されているということで確認をさせていただきました。ただ、どういうふうに今思っているのか、その子供たちの声というのを拾い集めることによって今後の方針というのもこの点見えてくるのかなと私は思うのです。先日、音更町教育委員会で出されました教育に関する執行の状況等の評価の報告書、この中身を確認させていただきましたけれども、私が拝見した中では、平和授業に関してどのような教育をという、その辺のガイドラインといいますか、そういったものが余り見えなかったのです。どういった部分でそれを位置づけているのか、そういったことも示していただきたいのですけれども。というのは、その報告書の中に位置づけられていないとなると、それは教育の中で余り優先的に、位置づけが低いのかなというふうに、単純にそういうふうに思ってしまいますので、重要なものとして、もしお考えなのであれば、こういった報告書の中にもそういう、ある程度、どういうふうなことをして、子供たちが今どういうふうな受けとめをしているというようなことも載せるべきではないかと思うのですが、その点について見解をお示しください。
答弁 教育部長 大久保善雄(教育部長は2017年3月まで)
教育に関する評価の報告書の関係でありますけれども、先ほど議員さんが言ったように、平和についての記載というのはありません。これにつきましては、教科自体に対する内容というよりは、指導の面とかその辺は、教員の資質の向上ですとかその辺は、直接教育委員会がそういう研修を行うとか指導するとかというのはありますけれども、教科についてはその報告書の中には、ほとんどの教科については入れておりません。というのは、教育基本法の中でも教育というのは幅広い知識と教養を身につけるというのがありますので、特化したものについてはなじまないのかなという部分もありますし、特に、本町としましては、保護者ですとかその辺の興味のあるものということで、問題のある、いじめの関係、不登校の関係、あと学力の関係、あと体力の関係、知徳体の関係ですね。その辺を中心に今現在行っているというのが中心でありますので、教科の一部分についてのそういうものについてはこの評価の中にはなじまないのかなと思っております。以上です。
質問 7番 神長基子
そういった幅広い教育という中で、平和授業というものはその中の一つとしてあるということで、総合的に教育を進めていく上では特にそれが重立ったものとしてはならないというようなことにはなると思うのです。それは私も今確認をいたしましたけれども、ただ、ほかの教科、歴史の中の一幕でしかございませんけれども、歴史の中でも、世界的な歴史、また日本国内の歴史を見るだけでも相当数な内容だと思いますし、その中で大事なことが、この原爆のこと、また戦争の歴史、そういったことだけではございませんし、そういった意味では、偏りなく、あらゆることを学ぶ中でこの平和教育というのが位置づけられるのは非常に、私はそのとおりだと思うのですけれども、ただ、平和教育を実践することによって、それが人を傷つけないですとか、人に対する思いやり、地域に対する思いやりというものも芽生える、そういった分野だと思いますので、そういったことで、指標には載らないにしても、大切な分野だということを位置づけて今後も教育の中で盛り込んでいただければと思います。今後についてなんですけれども、核廃絶ということで具体的な取り組みをしてはどうかということで私は今回一般質問をさせていただきました。全体的には今の地道な啓発活動を今後も続けていくということですけれども、2020年まで残りわずかとなってきております。その中で平和を願う声というのも、世論も高まってきております。そういった中で、さらに世論を高めていくということが宣言自治体として、また、平和首長会議に加盟している自治体としての大きな役割だと思うのですけれども、この中で町民とのかかわりというものが一つ私としては不十分なのではないかと思います。最初の答弁の中でいろいろ事業として取り組まれていることを確認させていただいたのですけれども、町民とともに例えば平和パネルをつくるだとか何か事業を展開するとか、そういったことというのはこの間行われていたでしょうか。また、そのやったことに対して町民の方から、もっとこうしたほうがいいのではないかとか、新たにこういう取り組みをしたらどうかとか、そういった声というのはこれまでなかったのでしょうか。それとあと、今後も、まちづくり基本条例、きのうもその話がありましたけれども、町民との協働で事業を発展させていくというような、そういうものをぜひ考えていただきたいと思うのですけれども、その点についてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 企画財政部長 傳法伸也(企画財政部長は2017年3月まで)
今までの取り組みの中では、なかなか、地元町民の方と一緒に取り組んでいるというような状況ではございません。それに対して、いろんなアンケートをとります。パネル展ではアンケートをとっていますので、その中でいろんなお声を聞かせてはいただいていますので、そういうような形しか今まではないのかなと思っています。それで、今後町民とかかわってどのような事業をやっていくかということですけれども、やることも、いろいろとお金もかかることもあると思いますし、その辺も踏まえまして考えていかなければ……。前回もちょっとお話ししたかと思うのですけれども、折り鶴とかなんかも何かやっている自治体もございます。それであると皆さんそんなに費用もかからないですし、皆さんも取り組める一つの事業かなということでは個人的には思っているところでございますので、他の自治体の取り組みも見ながら、参考にしながら、どういう取り組みが町民も参加しながらできるのかというのをちょっと検討させていただきたいなと思っております。以上でございます。
質問 7番 神長基子
他の自治体の取り組みも見ながら検討させていただきたいということですけれども、近いところでいきますと、帯広市は以前から非常にいろいろ豊富な平和事業というものに取り組んでおります。帯広市というのは委員会を立ち上げていて、御存じだと思うのですけれども、市民の方が主体となって実行委員会ということで、いろいろな取り組みを提案されて動いているのです。ほかの自治体の取り組みなんかも私も調べてみたのですけれども、例えば先ほど、加入はしていませんけれども、宣言自治体の協議会に入っている自治体の中にも、やはりこういった町民主体となって取り組める事業を展開するために委員会というものを立ち上げております。委員会を立ち上げることによって、行政側からの一方的なと言ったらあれですけれども、取り組みを伝えるということはできるんですけれども、それ以上に、ともにつくり出していくという、そういった雰囲気というものが生まれているのかなというのを感じるのです。例えば、来年はこういうことをやってみようか、再来年はこうしようか、そういったことが継続していくうちに住民の方からももっと活発に声があらわれるような気がするのです。これは平和事業に限らず、いろいろな取り組みの中で、町民とともに協働で何かをするといった場合には、継続していくことによって、行政だけではできなかった、また町民だけではできなかった、そういったものができると思うんです。核兵器廃絶ということできょうお話しさせていただいていますので、例えば核兵器廃絶を目指す実行委員会ですとか、こういった形の委員会というのを今後立ち上げて、例えば、非核宣言自治体に加盟して、2年後の平成29年度に30周年を迎えるわけです。その30周年事業として、今まで取り組まなかった、例えば学生さんを広島、長崎に派遣するだとかコンサートを開いてみるとか、そういったことも町民とともにアイデアを出し合ってつくっていくことができると思うんです。今世論が高まっている以上、そういった取り組みがしたいという、自発的にそういった声を持っている町民の方も少なくないと思うのです。なので、実行委員会、こういったものを立ち上げてはどうか、このように私は思いますが、いかがでしょうか。
答弁 副町長 高木収(副町長は2020年3月まで)
核兵器廃絶に向けての町の取り組みということでございます。核兵器廃絶ということの裏返しは、結局は平和を実現していくと戦争や紛争のない平和な社会を、世界を築いていくといったことが究極の核兵器廃絶ということにもなるのだろうと思います。核兵器がなくならない大きな理由は、やはり世界各国いろんな地域で戦争や紛争が絶えないと。このことがどうしても核兵器がなくならない一つの理由なのかなと思います。ですから、単に核兵器を廃絶しようという、その手段をなくしましょうということよりも、そのやはり奥にある、平和を目指しましょうと。平和な世界をつくらなければいけないといった、そういう機運の醸成、これこそがまさに私たちも必要なことなのだろうと思います。先ほど、もう被爆者の方が平均80歳になっているというお話もございました。被爆というのは、私も伝聞でしかわかりませんけれども、大変想像するに耐えがたい、筆舌に尽くしがたい艱難辛苦だったというふうに思います。その苦しい体験をあえて口にすると。生の声というお話しありましたけれども、ということは物すごくつらいことなのだろうと思います。でも、そういう方たちも後世に伝えていかなければならないと、そういった思いの中でみずから述べられているのだと思います。私たちは、そういった方々の気持ちを十分に酌み取って、それを私たち一人一人が、日本の人たちだけではないです。世界中の人たちがそういった被爆の体験の方の語りをきちんと受けとめて、自分の中でそれをちゃんと醸成していくと。そういうことが一番大切なのだろうと思います。行政ができること、これにはやはりおのずと限界があるわけです。ですから、そういったお一人お一人の気持ちが例えば住民運動というような形の中で、今実行委員会でというようなお話もございましたけれども、そういったような住民活動、住民運動ということの中での盛り上がりが起きることを私たちも期待しておりますし、そういったことについては今後御支援をしてまいりたいなと思います。ただ、やはり行政が全てこれについて町の事業としてやっていくということにはなかなかならない部分もございます。そこら辺については、私たちも今までできる取り組みというのはさせていただいておりますし、今後についても、今が十分だと決して申しているわけではございませんので、それについては、できることがあれば検討はさせていただきたいと。いずれにしても、その平和を願うという気持ちは、町としても、町民一人一人の気持ちとして皆さん持っているだろうということを大切にしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
質問 7番 神長基子
取り組みとしては自治体が、一自治体として取り組めることには限界がある、そのようなこと、先ほども限りがあるということで、ちょっと私その言葉にひっかかったものですから、いろいろ質問させていただきました。核廃絶を、では核兵器が世界からなくなれば平和になるのかといいましたら、今、副町長おっしゃいましたように、決してそうではないです。それは、しっかりと教育を受けているお子さんでしたら、お子さんでさえもそういった見解持たれています。高校生平和大使という行動をされている高校生がいるのですけれども、これは署名を集めて毎年国連の本部に届けている。最初は長崎の高校生さんだったのですけれども、今は全国に広がっております。こういった高校生平和大使の方に、では核がなくなったら平和な日本になるのか、そういったことを聞いたときに、これは1人の生徒さんが言っていたんですけれども、「それは残念ながらなくならないと思う」と。「それは、悲しいけれども、人間には欲があるから。戦争のない世界なんて夢みたいな話かもしれないけれども、でも、努力して核をなくした国はきっと人の心の痛みがわかる、そういった人たちがふえていくのではないか」、このようなことを言われております。私たちが一自治体として取り組めることには限界があるのかもしれません。そういった中で、実際に一歩踏み込んで取り組まれている自治体が少なくないことも現状あると思います。例えば、協議会に入っている加盟自治体の中には、そういう委員会を立ち上げるに当たって条例をつくって、今、住民活動の中でそういったことが起こればというふうにおっしゃいましたけれども、しっかりと条例を定めて、その中で委員会活動というものに取り組まれている、こういった自治体もございます。これは、ただ、条例を定めるとなると非常に大変なことですので、ハードルが高いと思いますので、まずは委員会を立ち上げてはどうか、このようなことを再度私は御答弁いただきたいと思います。また、町独自の取り組みを発展させるという点では、特に2年後の30周年、こういった節目に当たって何か事業を展開するとか、こういったことはさらに世論を高めるための一つの区切りになると思いますし、限りがある中でも可能性を模索して、さらにどう世論を高めていけるか、そういったことも姿勢として見せていただきたい、そのように思います。最後、先ほど申し上げましたけれども、再度、実行委員会の立ち上げ、そういったことを踏まえて総括として答弁を求めます。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
実行委員会の立ち上げが行政主導で行われたのか、まず、町民の皆さんの草の根的な活動の中からそういった必要性が出てきたのか、そういったことをしっかり調べなければいけないなというふうに思います。議員さんも一人の町民として、そういった草の根的な運動の中から盛り上がりに対して努力をしていただきたいなと思っております。私たちが今、非核平和の町ができるということになれば、先ほど副町長が言ったように、戦争がなければ核を使うことはないわけでございます。そういった中で、核が戦争の抑止力になるのだというような思想を持っている方が世の中からいなくなること、これをまずしなければ核神話というのは消えていかないだろうというふうに思っております。そうした中で、長崎の市長が平和宣言の中で、「70年を経て今私たちに必要なことは、その記憶を語り継いでいくこと」、これに尽きるのではないかと私は思います。そういった意味で広報では、2カ月に1遍ですけれども、そういった音更の長老の方に語り部となっていただいて、音更の戦争体験だとか音更の歴史だとかというのを語り継いでいただく、それをアーカイブとしてまとめていくということを私たちはやっていかなければいけないだろう、語り継ぐということが大事なのだろうというふうに思います。それともう一点、被爆者、確かに音更に何人いるかわかりません。ただ、被爆者ということになれば、核でもって被爆した人だけではないだろうと思います。今、福島の原発がああいった形でもって放射能を浴びた方、これも被曝者でございます。だとすれば、日本の国、私たちも含めていつ被曝者になるかわからないというような状態の中で、まず放射能の危険性というのをしっかりと町民の皆さんに周知していく、これが大事だろうというふうに思います。被爆者ということで、原爆でもって被災した人だけを被爆者というふうに一くくりで結ぶことについては間違いだろうと思います。そういった意味で、核のあり方というのもしっかりと私たちは見ていかなければいけないだろうと思っています。いずれにいたしましても、実行委員会の形については、私は、本来であれば草の根的に町民の間に広がっていく、それが必要だろうと思いますし、そういった形の中で、もしも生涯学習の中でそういった勉強がしたいというのであれば、我々はそういう機会をつくっていきたいと思います。以上でございます。