音更町議会 平成25年第3回定例会 2013年9月20日
成年後見人制度について
2013年9月20日、音更町議会の一般質問で、大野晴美議員が「成年後見人制度について」質問し、町長 寺山憲二、保健福祉部長 今村茂が答弁しました。
- 質問者
- 大野晴美 議員
- 答弁者
- 町長 寺山憲二、保健福祉部長 今村茂
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 5番 大野晴美
おはようございます。それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。成年後見人制度について。成年後見人制度は、認知症高齢者、障害者などの個人の権利擁護の制度です。大多数は親族が申し立て、親族が成年後見人になっています。しかし、さまざまな事情により、弁護士や司法書士、社会福祉士などが専門職後見人として裁判所より選任されています。選任件数が年々ふえていることから、専門職後見人の対応が困難になりつつあり、厚生労働省では、市民後見推進事業として市民による後見人を養成し、市民後見人を中心とした支援体制を構築することとしています。現在、音更町においても昨年度より市民後見人養成講座の事業展開をしております。そこで伺います。一つ目、判断能力が不十分になった高齢者や障害者に対して後見人制度をどのような内容で進めようとしているのか。2点目、厚生労働省は、団塊の世代が75歳以上となる12年後の2025年には認知症の割合は高齢者人口の15%と推定しています。12年後の本町の認知症推定人数と激増すると思われるその対策は。3点目、市民後見人を養成していますが、実際に活動するには個人での受任は難しいため、法人後見人への移行が必然であると考えます。センター的役割は自治体が担うべきと考えますが、本町の考え方は。以上、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
成年後見制度についての御質問にお答えいたします。初めに、判断能力が不十分な高齢者や障害者に対して成年後見制度をどのような内容で進めようとしているのかとの御質問についてでありますが、成年後見制度は、決して高齢者だけにとどまるものではなく、障害者にも同じくかかわる制度であります。成年後見制度の役場内部における仕事の進め方と連携についてでありますが、相談窓口としては、高齢者等に関しては地域包括支援センター高齢者福祉課が、また、障害者に関しては主に福祉課が対応することとしており、予算についても双方に計上しております。一方、実際の業務に当たっては、それぞれの部署が連携、協力し進めているところであります。成年後見制度を活用するに当たって、当事者のほかに身内がいないなどの理由により町長申し立てを必要とする場合につきましては、保健福祉部長を委員長として、保健福祉部各課及び社会福祉協議会の職員による成年後見制度利用検討委員会を組織しており、委員会には町の医療管理者や成年後見制度専門相談員にも加わっていただき、事例の検討を行っております。また、今年度、附属機関として設置した音更町市民後見推進事業運営委員会についても、高齢者福祉、障害者福祉双方の部署の職員が事務局となって進めているほか、制度活用に向けたニーズ調査に当たっては、高齢者関連にとどまらず、障害者関連の施設や事業所についても対象として実施しているところであります。今後、町として成年後見制度をどう推進していくのかにつきましては、高齢者、障害者を問わず、意思決定に支援が必要な方が人としての尊厳が損なわれることのないよう、権利を擁護するための基盤となるのが成年後見制度でありますので、この制度を利用しやすい身近な制度として浸透させていくことが必要と考えております。ただ、町民の多くは単なる財産管理の手法という理解にとどまっている実態もありますので、今後ともさまざまな機会を通じて正しい知識を普及し、より身近なものとしてみずからが利用の必要性を判断できるよう一層の啓発に取り組んでまいりたいと考えております。また、積極的なニーズ調査により後見が必要な方の掘り起こしを行い、早い時期からの支援や見守りにつなげてまいりたいと存じます。そのために市民後見人の養成は今後も欠かすことのできないものと考えており、平成26年度までは北海道との共催で養成研修を実施し、その後は、国や北海道の取り組みの動向も見ながら、場合によっては広域的な実施も視野に入れながら養成を継続できるよう検討してまいりたいと存じます。次に、認知症高齢者の激増に対して、成年後見制度を含めた権利擁護について町はどのように対応していくのかとの御質問についてでありますが、認知症高齢者の数につきましては、厚生労働省研究班などの機関や専門家などの推計結果に若干の差はありますが、激増するとの推計結果は同じであります。本町において平成25年4月時点で要介護者認定を受けている方は1,876人おられますが、このうち認知症高齢者日常生活自立度2以上の方が全体の65%を超える1,220人おられます。また、本年3月、国立社会保障人口問題研究所が公表した日本の地域別将来推計人口によりますと、2025年の本町の推計人口4万6,154人に対する65歳以上の高齢者の割合は30.1%、1万3,889人であり、このうち認知症高齢者が、国が公表した有病率15%を用いて推計しますと2,083人になります。加えて、75歳以上のいわゆる後期高齢者やただいま申し上げました認知症高齢者の増加あるいは高齢者単身世帯や高齢者夫婦のみの世帯の増加により、介護保険サービスのみならず、地域特性に応じた支援の方法や見守りなどのサービスが今後特に必要になってくると考えられます。厚生労働省も認知症施策の推進を掲げており、本町といたしましても、認知症という病気に対する知識や理解の不足から起こり得る虐待や消費者被害などをなくすため、認知症キャラバンメイトを養成し、認知症サポーター養成講座をきめ細かく実施してまいりたいと存じます。また、認知症を理解してくれる人をふやし、地域における権利擁護を一層推進するため、町民が相互に支え合える仕組みとして、市民後見人の養成とその活動を支援する組織体制の整備や、早いうちから見守りを行う体制づくり、介護負担の軽減など認知症高齢者の家族に対する支援、認知症に関する医療、介護の相談体制の充実が必要になってくるものと考えております。今後も、認知症高齢者御本人やその家族、支え合う身近な地域の人たちの声を聞き、本町にとってどのような事業や支援が必要か考えてまいりたいと存じます。最後に、現在進めている市民後見人の養成に関し、法人後見への取り組みや後見実施機関の運営のあり方に関する御質問についてでありますが、御承知のように、平成24年度から市民後見人の養成に取り組んでおりますが、養成研修を終了し、かつ今後市民後見活動を希望するいわゆる市民後見人候補者の登録や受任調整などの業務を行う後見実施機関は、現在、町が担っているところであります。後見活動に当たっては複数で対応することとしており、町職員はもとより、場合によっては弁護士、司法書士等の専門家にも相談できる体制をとっているところであります。ただ、町が実施機関でありますので、実際に後見人となる場合は個人後見にならざるを得ないことから、市民後見人を目指しておられる候補者の皆さんの中には業務遂行に不安をお持ちの方が多く、また、後見人本人に何かあった場合には後見活動の継続性が危ぶまれるなどの心配があり、総じて法人後見の道を望んでおられます。御質問にありますように、法人後見への移行となりますと、実施機関をどこが担うかが課題となってまいりますが、日常生活自立支援事業との連携や先進地の事例などを踏まえますと、有力な機関として社会福祉協議会が十分受け皿になり得るものと考えております。そのように進めるための具体的な内容や協議はこれからであり、業務を担う人材の確保や費用負担などの条件整備をどうするのか、また、議員がおっしゃるように、成年後見制度を推進する立場にある町との業務分担についても詰めなければなりません。さらには、市民後見人の養成という町の方針に応えていただき、実際の後見活動に向けて研さんに励まれている皆さんのためにも、町の責任として、時期など目標をしっかり持って対処してまいりたいと存じますので御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
再質問 5番 大野晴美
それでは、再質問させていただきます。町長の答弁にもありましたとおり、まず、認知症になり判断能力が低下する。そうすると、それまでの自分らしい生活を維持することが困難になってくる。悪徳商法の被害に遭ったり、家族からの虐待や、また、施設従事者からの不適切な待遇などの権利侵害に陥ってもSOSをなかなか出すことができなくなっていく。社会保障制度が措置から契約に変わってきました。このことによって、自分から申請できなければ、さまざまな支援サービスも受けられなくなってきている現状もあります。成年後見制度は、2000年の介護保険導入の際、自己決定の尊重、残存能力の活用、ノーマライゼーションとの保護の調和という理念のもとにつくられてきました。これはもちろん皆さん方も御存じのことだと思います。しかし、介護保険制度の開始に間に合わせるために、民法の禁治産、準禁治産の一部改正をする形で、法律だけが先行してしまいまして、制度そのものを動かす運用面での仕組みが構築されないままスタートされたという現状があります。そのため、国の公的支援や自治体の福祉部門との連携が不十分だったと。その結果、制度の活用が進まず、自治体の取り組み度合いによって自治体間の格差が生じてきているという課題が今現状指摘されております。そこで、これからも、近年も支援ニーズが増加する、多様化する中、成年後見制度の存在や役割を広く周知することはとても大切なことだと考えますが、その周知方法をまずお尋ねしたいと思います。
答弁 保健福祉部長 今村茂(保健福祉部長は2014年3月まで)
議員御指摘のとおり、平成12年の介護保険がスタートいたしまして、成年後見制度がスタートいたしました。おっしゃるとおり、結構タイトな中で制度がつくられてきたということもございまして、法律化も含めまして各自治体とも対応には苦慮するところも正直言ってございます。ただ、こういう制度になりましたので、私どもとしては、従前より、例えば町長申し立て、身内がない方のいわゆる契約というような行為が滞って、その人に適正なサービスが提供されないということになりますと困りますので、音更町としては、介護保険制度ができまして、その後、13年度からそういう町長申し立てについては先駆けてやってきたというような経過もございます。その中で、ただ、制度の知識を皆さんに持っていただくにはまだまだ不足するところはあろうかなというふうに思います。ありがたいことに、認知症の例えば研修会でありますとか、それから成年後見制度にかかわる講演会には、私どもが予想するよりもたくさんの方に御参加をいただいているのが実態でございます。したがいまして、関心は相当あるのかなというふうに思っております。身近なところでは、パンフレットを作成する、それから、町民を対象にした研修会を行う、それから、いろいろな講座、認知症サポーターの養成講座もございますし、それから、いろんな地域にお招きをいただいてお話しする機会もございますので、そういう場面の中で今周知啓発に努めているところでございます。まだまだこれからというふうに思っておりますので、地道な活動になってまいりますけれども、継続して強化してまいりたいというふうに思っております。以上でございます。
再質問 5番 大野晴美
まだまだ地道に啓発を行っていきたいという部長のお答えでしたけれども、一番身近なところで、例えば本町の役場窓口、福祉課の窓口、成年後見制度の一言の文字も表示されていないといいますか、窓口のところに。例えば障害者のカウンターのところ、あそこに相談窓口という表示物も何もない形です。ああいう窓口のところに、例えば、成年後見制度相談窓口とか障害者の方々の相談窓口とか。包括支援センターのほうで今重点的にやっていらっしゃると思うんですけれども、そこの部分も、窓口にお邪魔したときには、やはりそういう部分が何一つ町民の方々の目には入ってこない。そういう広報の仕方、周知の仕方もあると思うんですけれども、その辺に関してはどのように考えていらっしゃいますか。
答弁 保健福祉部長 今村茂(保健福祉部長は2014年3月まで)
先ほども町長からお答えを申し上げましたとおり、障害者の権利を擁護するという観点からも、成年後見制度の利用を考えることについては重要なことであると思っております。当事者やその関係の方が相談に来庁された際に、わかりやすくしておくということは必要なことかなというふうに思っております。気軽に御相談をしていただける、そういう雰囲気をつくるのも必要かなというふうに思っております。御提言の窓口表示につきましては、私どもとしては実施する方向で進めたいというふうに思います。表示する場所だとかスペースの問題もございますけれども、実施する方向で進めさせていただきたいというふうに思っておりますが、ほかにも障害福祉にかかわる他の業務もございますので、表示があれば来庁者にわかりやすく、便利なものであれば、ふだん窓口に立っている職員の意見も聞きながら考えていきたいというふうに思っておりますので御理解をいただきたいというふうに思います。いずれにしても、確かに障害のかかわるところについては、どうしても認知症高齢者の方がその成年後見制度のウエートが高いというようなこともございますし、仕事の今までの流れの中で今地域包括支援センターが主に担っているというのが現状でございますけれども、障害にかかわる成年後見制度、大事でございますので、そういう面でいけば当然そういう周知の方法も考えていかなければならないと思っておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上です。
再質問 5番 大野晴美
そうですよね。町民の方々にとって、町民の方々が元気なうちから、こういう制度があるんだよと。例えば隣の方がちょっとあれっと思える状態になったときに、この成年後見人制度に結びつくような、そういうお互いに町民同士が支え合えるような、そういうことをつくるためにもこの制度はとても重要な制度だと私は考えているんですけれども、そこで、パンフレット、多分一般的なパンフレットを使っているのかなって。ちょっとそこまでは確認していませんでしたけれども、もっとわかりやすく親しみやすい、この制度が親しみやすいということで、これは品川成年後見センターのほうでつくられている、成年後見制度、漫画で読む、そして、誰にでもすぐわかる。ひとり暮らしのお年寄りの場合はとか、例えば、高齢者2人暮らしの場合はとか、将来に備えてとか、そういうそのときそのときの状態に応じた形で、成年後見制度誰でも使えるんだよと。困ったときにちょっと、駆け込み寺ではないですけれども、こういう制度に助けを求めることができるんだよということを町民の方々一人一人が気軽に理解してもらえるようなパンフレットがあるんです。こういうパンフレットというか、こういう小冊子になりますけれども、こういうものをいろんな、要するに進んでいるところの情報をもとに啓発行為に使おうとは考えていないのかどうか、その点お願いいたします。
答弁 保健福祉部長 今村茂(保健福祉部長は2014年3月まで)
今ちょっと私どもの使っているパンフレットは手元にないものですから、どんなふうになっているかはちょっと今わかりませんけれども、先ほど申し上げましたとおり、浸透させていくためには元気なうちから知っていただくというのが大事なことかなというふうに思います。それもライフステージを通じていろんな取り組みの違いは出てくると思いますので、その時々に合った成年後見制度の考え方もありますから、ぜひその辺は、先進というか、ユニークなものもあれば十分に参考にさせていただいて、溶け込みやすいいわゆる周知の方向は考えていきたいというふうに思っております。実はことしも成年後見制度の講演会開きましたけれども、いずれにしても、制度を知ってください知ってくださいでは、なかなか行っていいのかどうかわからないという部分もございましたので、例えば、ことしは講演会のところに、相続だとか遺言だとか、そういうぴんとくるような言葉を使いまして講演会を開催して、100人近くの方に御出席をいただいたという経過もございます。いずれにしても、皆さんの目にとまる、感じられるような取り組みもこれからしていきたいというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上です。
再質問 5番 大野晴美
それでは、周知活動等々はよろしくお願いいたします。次に2点目の、本町で今、12年後の推定高齢者人数及び認知症人口、推定ですけれども、大体2,800人です。プラス、音更町が現在、知的障害者、それから精神障害者の方々で手帳を交付されている方が現在約500名ぐらいいらっしゃると認識しておりますけれども、12年後、本当に行政だけの力では、見守り一つにしても、その方の権利を守ること一つにしても、とても手が行き届かないような状態になることがもう見えていますよね。見えていると思います。そこで、本町は今年度、2年前ぐらいから市民後見人養成をして、市民の手による見守り体制というか後見、要するに権利擁護をつくっていこうと。それプラス行政、そして専門職後見人、その一体的な制度をつくろう、そして町民の方々の一生を、一生をというよりも、最終的、自分らしく最期まで生きてもらおうと、そういう方向性で考えて、手を挙げて市民後見人の養成を始めたんだと思いますけれども、今年度から、市民後見推進事業、これは国のオレンジプラン5カ年計画にのっとって、その採択を受け、10分の10の補助を受け、ちょっと調べさせていただきましたけれども、106万円の事業採択を受けてこの後見人制度の育成、養成を行ってきていると思います。養成プラスパンフレットとか啓発事業を行ってきているんだと思いますけれども、まず、どういう思いでこの事業に手を挙げられたのか、その点をお尋ねしたいと思います。
答弁 保健福祉部長 今村茂(保健福祉部長は2014年3月まで)
第5期の介護保険の事業計画がスタートしたときに老人福祉法が改正になりまして、市民後見の養成を市町村がするというような仕組みに追加をされたといいますか、なりました。根本的なところについては、職業後見人、今ちょっと率持っておりません。全国的な数字はちょっと手元にございませんけれども、やはり職業後見人の数、人材も限られているというようなこともございます。それから、主流は家族後見が多いんですけれども、核家族化で、なかなかその後見についていただける家族も現実問題頭打ちになってくるというようなことがございます。それに反してといいますか、それに対しまして、今御照会のあった障害者もそうでございますし、認知症高齢者、その他高齢者の支援を必要とする高齢者の方々もふえてくるということになりますと、いわゆる専門後見人、職業後見人と言われる方々のほかに、いわゆる地域に根差した方々に後見活動を担っていただくということでその制度がつくられたものという認識してございますので、まずはそういう観点から市民後見の養成ということについて取り組んだというのが一義的な理由でございます。ただ、今お話のように、権利を擁護するということになりますと、一発といいますか、最初から成年後見ではありませんので。ニーズの調査があって、それから、特に支援が必要でなければ見守り、いわゆる周りで見守る。それは地域の民生委員の皆さんだとかいろんな町内会の方だとか、家族も含めまして見守りをする。必要になってくれば、例えば、簡易なものであれば、社会福祉協議会が今事業として取り組もうとしている日常生活自立支援事業、代行業務を簡単な代行業務ではやる。それから、それが難しくなれば任意後見をする、成年後見制度を活用するというような流れのトータルの中でやっていくというのが一番の、やっぱり仕事としてはそういう一つの流れなのかなというふうに思っております。以上でございます。
再質問 5番 大野晴美
済みません、私の聞き方が悪かったです。今年度この事業採択を受けた、まずその内容は何ですか。
答弁 保健福祉部長 今村茂(保健福祉部長は2014年3月まで)
今年度、認知症対策等の総合支援事業の中の一つのメニューとして、市民後見推進事業の採択を受けて事業を実施しているところでございます。大まかに言えば、市民後見推進、市民後見の養成活動、それから、もちろん昨年受けていただきました方のフォローアップ研修、それから、それぞれの事案の検討、それから先進地の調査研究、それから講演会等、これらのものを含めまして市民後見推進事業の採択を受けて実施をしているところでございます。以上でございます。
再質問 5番 大野晴美
この事業自体は、国庫補助、要するに10分の10、一般財源持ち出しがないという事業です。ほかの町村もちょっと調べさせていただきました。例えば管内の町村、この事業に対し400万から500万の計画案を出して、今年度採択になっています。この差というのはどういうふうに考えればいいんでしょう。この事業採択の中には人件費相当部分も組み込まれています。例えば、最後のほうの質問にはなりますけれども、質問しようと思っていたんですけれども、今市民後見人を養成しています。実際問題、何らかの形でもいいから、後見活動までといかなくても、見守り一つでもいいから、町民の方々の中に入って、その自分が取得した知識というか経験等々を生かして活動したいなと思っている後見人養成講座を終了された方々が、この間、9月の頭でしたか、フォローアップ研修のときに、3日間ありましたけれども、十何名、去年度はたしか22名受講されて20名の方が終了されていると。そのうちの十七、八名は出ていらっしゃったと思います。その方たちは、今すぐにでも、自分たちの知識を広めるんじゃないんです。後見人養成講座を受けられた方の大多数の人たちが、自分自身が認知症の親御さんをみとった、または妻が認知症で、その介護をやっていた経験があった、または障害者の子供を持っていた、そういう方々が集まってこの市民後見制度の養成講座に手を挙げていらっしゃった方たちがほとんどなんです。その方たちが、終了しましたよと。後見養成は終わったんですけれども、実際どうやってかかわっていったらいいのかがわからない。気持ちはあるけれども、それをどうやってつなげていったらいいかわからない。その支援体制、センター的中核を担う場所を私は本町が、町が責任を持ってつくるべきと考えているんです。そこのところのやはり財政とかいろんな形、財政の部分も出てくると思います。準備するための人件費もあると思います。センターを立ち上げるためにはいろんな経費がかかると思います。そのセンターを立ち上げるための経費等々を今国が進めているこのオレンジプラン5カ年計画、とりあえず5カ年です。今年度から始まりました。でも、これはお金が、いつまで予算があるか。手を挙げるところが多ければ5年はもたないかもしれません。その点、この10分の10の事業を使って積極的に、市民後見人になられた方々のアフターフォロー的な組織形態や、それから養成や等々を考えていく気持ちはまずありませんか。
答弁 保健福祉部長 今村茂(保健福祉部長は2014年3月まで)
ほかの町村で400万というお話がございました。私どもはそこまでいっていないとは思いますけれども、ちょっとそのお金のかけ方、町村によって、今手元にございませんのでわかりませんが、私どもは、今、最後のほうで御質問にもございましたとおり、市民後見人の養成については、ただ知識を得ていただくというために実施をしているものではもちろんございません。今後ふえるであろう認知症高齢者等、障害者も含めまして、その対策のために権利擁護は重要な取り組みであるというふうに先ほども申し上げましたとおり思っております。それは議員がおっしゃるとおりでございます。後見活動の裾野を広げるという意味で市民後見活動については期待があるというふうに思っております。そこで、活動の基盤をしっかり考えていくというのは、制度を推進する町の責任であるとも考えております。その意味で、意欲を持って養成に応えていただいた皆さんにとっては、確かに、私ども、フォローアップ研修のいろいろ出た意見を聞いております。そういう意味では、まだまだスピードが遅いのかなというところは私どもも感じて、町としてのスピードが遅いのかなというような感じも持っているところでございます。若干、後見機関の話もございました。いずれにしても、皆さんに意欲を持って、将来いろんな形で、個人後見にしても法人後見にしても、得た知識と能力を生かしていただくということは必要なことかなというふうに思っておりますので、その意味で私どもは途切れなくフォローアップの研修については進めていきたいというふうに思っているところでございます。ただ、いつまでも単に検討していくということにはならないと思いますので、ちょうど来年、いきいきプラン見直しにかかりますので、見直ししなければならない時期にも来ておりますので、介護保険サービスだけでなくて、このような周辺施策についても当然検討することになりますので、いろんな目標、市民後見人の皆さんが活躍していただける目標をできるだけ明確にはっきりとその中でしていきたいなというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいというふうに思っております。以上です。
再質問 5番 大野晴美
部長、介護保険制度の見直しのときにですか。27年以降に考えるという。そういう言い方とは違うんですか。
答弁 保健福祉部長 今村茂(保健福祉部長は2014年3月まで)
次の3年間で考えるという意味ではございません。来年、26年の中で検討させていただいて、どれだけ、今後の検討でございますので、明確に今こうするというようなことは申し上げられませんけれども、26年の中で検討させていただいて、27年の計画書に、計画書といいますか、計画の中にどう明確にうたうかということだというふうに思いますので、後見機関の問題も含めまして、市民後見の活動の方向性についてもその中でどう明確にうたうかということでございますので、次の3年間で行く先を考えるということではございませんので、その辺は御理解をいただきたいというふうに思います。以上です。
再質問 5番 大野晴美
今、介護保険という形でしか私は捉えられなかったんですけれども、この後見人制度は、介護保険ももちろんそうですけれども、障害者の方々もですよね。ですから、どちらかの制度でやろうとすること自体がちょっと無理があるのかなと。だからこそスピード的に遅いのかなと。既存の補助金等々を使って財源を確保しながらやるというのはもちろん必要なことかもしれませんけれども。ですから、最後のところに、答弁のほうにもありましたけれども、社会福祉協議会のほうにというお話も町のほうでは考えられているというふうに、私は前向きな形で考えていただいているんだなというふうに捉えたんですけれども、今の部長のお話をいただくと、どう考えても介護保険の枠から抜け出せないように、要するに、その枠でいくと、本当に計画、計画ですから、後、後というか、だんだんとおくれていきますよね。その辺もう一度お願いいたします。
答弁 保健福祉部長 今村茂(保健福祉部長は2014年3月まで)
ただいま私、介護保険に特化して御答弁申し上げました。その辺では大変不足していたなというふうに思っております。答弁に一貫性がないというようなことになるかなというふうに思います。おわびを申し上げたいというふうに思います。高齢者に限らず、障害者の方々にも成年後見制度というのは大事な制度でございますので、その辺は前からお答えをしたところでございます。実際、介護保険の計画も来年見直しを行いますし、それから、障害者の計画も来年、中期計画の見直しが予定されているところでございます。確かに国からの補助の関係、流れの中で、今大まかなところについては地域包括支援センター、高齢者の部分は担ってございますが、常日ごろからその辺は連携をとってやっているつもりでございますので、いずれにしても、トータルしたものの考え方、計画は確かに双方になりますけれども、トータルしたものの考え方の中で、いわゆる高齢者、障害者、そのほか支援を必要とする方々のための制度として成り立っていくように考えてまいりたいというふうに思いますので、御理解をいただきたいと存じます。以上でございます。
再質問 5番 大野晴美
固定された制度の中でなく、広く町民の方々が使いやすい形での組織の構築ですか、を望みますけれども、去年が、養成しました。ことしも養成しています。今年度、11名ぐらいの方の参加だと思うんですけれども、そこで養成しましたと。来年度は、来年度また養成すると思います。そうやって一人一人の町民の方々の力を得て、共助の部分ですよね。共助の部分をまちづくりに反映させていこうという思いが強い状態、部長のほうも私たちも同じ思いでいると思うんですけれども、ただ、いかんせん、肝心なるこの基盤といいますか、その部分を、介護保険の見直しです、自立支援法の見直しです。そうなると27年、28年。27年からの事業スタートになります。ですよね。来年度もこの市民後見推進事業、ありますよね。まだおおむね5年間ぐらいは継続するだろうという10分の10の事業。これを使いながら町の本気度を、これを使いながらセンター的機能をきちんと構築できる準備をするつもりは、もう一度、ないですか。
答弁 保健福祉部長 今村茂(保健福祉部長は2014年3月まで)
先ほども申し上げましたとおり、私ども、いつ何どき何月からというような明確なことはまだ申し上げる段階ではございませんが、3年も5年もずっと検討するということにはならないというふうに思っております。いずれにしても、国の財政支援があるうちは、それはできる限りそれを活用させていただきたいというふうに思います。5年ぐらいというような、今、議員の補助制度の存続といいますか、100分の100が5年ぐらいは継続するだろうというような見通しを持っておられますが、私どもそこまで今確実なところを得ておりませんけれども、いずれにいたしましても、まずは国の制度を活用できるものはしっかり活用した中で早急に進めたいというのが思いでございます。場合によっては、多少、言葉は悪いですけれども、値切られても、やるものはしっかりやっていきたいというふうに思っておりますから。いずれにしても、市民後見の皆様の意識を、モチベーションをきちっと保っていくといいますか、得た経験を生かしていただく方向については、いろいろお話をお伺いする中で、皆さん意欲を持っておられますので、その辺は大事にしていきたいと思いますし、いつまでたっても検討ということにはなりませんので、私どももスピードアップしていかなければならないというふうに思っております。以上です。
再質問 5番 大野晴美
スピードアップ、お願いしたいと思います。要するに支援体制が確立していなければ、何ぼ一生懸命町民の方々が参加してやろうと思っても、なかなかうまく活動することができないという現状があるということを十分に考えていただいて、支援体制整備に関しては短期集中でお願いしたいと思います。もう一点、答弁のほうで、社会福祉協議会が十分受け皿になり得るものであると。支援体制の中核的な役割は社協のほうにという考え方を町のほうは持っていらっしゃるということですけれども、今現在、スピードを持って社会福祉協議会のほうにセンター的立場をお願いするとしたらば、何がネックでできないんですか。
答弁 保健福祉部長 今村茂(保健福祉部長は2014年3月まで)
社会福祉協議会に正式な御要請でありますとか具体的なお話はこれからでございます。一つの受け皿として私たちは十分になり得るというふうに思っております。その一つは、先ほど若干答弁の中で申し上げましたとおり、日常生活の自立支援事業ということで、生活支援員の方がおられまして、そこで簡単な代行というのは、まだまだ数は少ないんですけれども、取り組んでおられる。特に社会福祉協議会の場合は、町村に一つでございますし、民間福祉の先頭を担うべき協議会でございますので、いわゆる見守りといいますか、まだ大丈夫なうちから、いろいろな取り組みの中で継続した権利擁護の取り組みができるというふうに思っておりますので、私どもは期待をしているところでございます。ただ、現実問題、先ほど町長からお答え申し上げましたとおり、人材、それを推進する中身の組織をどうするのか。そのための人材をどうするのかというようなこともございますし、当然経費かかってまいりますので、費用負担をどうするのか。それから、議員おっしゃるとおり、成年後見制度を推進するという意味合いの施策は町がある程度責任を持ってやらなければならない部分もございますので、その辺のすみ分けをしなければならない。決して権限がどっちだこっちだということではなくて、担っていただけるとしたら、その中で仕事の分担といいますか、この部分は町が責任持ってやりましょう、この部分はその団体がやりましょうというようなことですみ分けが必要になってまいりますので、その辺を十分検討した上でお話を申し上げなければならないというふうに思っているところでございます。スピード感を持ってやりたいと思っておりますし、その辺も検討する時間も必要かなというふうには思っております。以上です。
再質問 5番 大野晴美
検討をスピード感を持っていくという部長の答弁いただきましたけれども、現状、社会福祉協議会の中では、本当にいろんな事業があって、今の現状の職員の方々の配置ではとても後見人センターなんて無理だというのは私でさえわかる状態なんです。ですから、事務局体制がきちんと運営できるような、そういう支援を町のほうで積極的にやっていただきたいんですけれども。そして、要は、今の事務局体制では、本当に、一生懸命職員の方たち目いっぱいの仕事をされていると思うんです。でも、それ以上のこととなると、やはり専門性のこともありますし、なかなかほかのほうに、うちが中心になってやりますよということは言えない状態です。その辺は町はどう認識されているのか、その辺お願いいたします。
答弁 保健福祉部長 今村茂(保健福祉部長は2014年3月まで)
成年後見制度、特に、社会福祉協議会でもし仮に担っていただこうとする場合については、先ほど申し上げましたとおり、人材の確保というのが問題、1つの今後の課題だと。費用負担の問題もあります。どのぐらい、どれだけのボリュームがあって、どれだけのそこの体制が必要なのかというのはこれからでございますけれども、私どもは、今の社会福祉協議会の持っておられる事業の中で一生懸命頑張っていただいて、ぎりぎりのところでやっていただいているというのは私どもも承知をいたしておりますので、今後の協議といいますか、私どもの検討と、相手方との協議もございますけれども、今の体制の中でこれを全部やってくださいというようなことは私どもは考えておりません。あくまでも、どのような支援のあり方がいいのか、それはこれからでございますが、少なくても現状の中で全部やってくださいということにはならないというふうに私どもは思っておりますので、そのように御理解をいただきたいというように思います。以上です。
再質問 5番 大野晴美
最後にしますけれども、同じことを何回も繰り返すようですけれども、これからのまちづくりを考えて、やはり社協の体制の充実強化を再度今考える時期に来ているんではないかと思いますけれども、町長のその辺の考え方を伺いたいと思います。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
成年後見制度というのは、財産の管理のほかに身上監護というのが大切な業務なんだというふうに思います。そのことによって1人の人間が尊厳を持って生活できるということからいけば、極めて重要な制度だというふうに思っています。平成12年の4月に施行されてからもう既に10年がたちますけれども、なかなか一般的に普及していかないというのは、新聞等の報道でもありますように、市民後見人が財産を流用するとか、いろんな事件が起きているのが報道されているというようなことからいけば、NPOの法人だとか個人に頼むというのがなかなかいかないということになれば、ある程度やっぱり公のところが法人後見というような形でもってやっていく必要があるんだろうというふうに思います。先ほど答弁させていただきましたけれども、そういった中で、社会福祉協議会に協力いただきながら、そういったセンターができれば我々としてはいいなということで、これから協議を進めていきたいというふうに思っていますけれども、議員おっしゃるように、今の体制でできるとは我々も思っておりません。そうした中で、やはりしっかりとした人材を確保しながら、そこのところを町と一緒になって、人件費、具体的に言えば人件費相当分を町としてフォローしていくというようなことも含めながら話し合いに乗っていただければありがたいなというふうに思っております。これからの福祉を担うということになれば、今も昔もそうですけれども、やっぱり社会福祉協議会が一生懸命やっていただいているところにはかなわないわけでございます。そういった中で、これからも社会福祉協議会が本町の社会福祉の担い手となっていただけるような体制の強化というのは、私自身も必要だろうなというふうに思っております。そういった中で、これからも社会福祉協議会と十分協議をしながら、この市民後見人制度だけではなくて、その他、福祉全般にわたってどういった手法がいいのか、検討協議をさせていただければというふうに思っております。以上です。