津別町議会 平成26年第4回定例会 2014年6月19日
成年後見人制度について
2014年6月19日、津別町議会の一般質問で、篠原眞稚子議員が「成年後見人制度について」質問し、町長 佐藤多一、保健福祉課長 石川篤が答弁しました。
- 質問者
- 篠原眞稚子 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤多一、保健福祉課長 石川篤
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 9番 篠原眞稚子
〔登壇〕 ただいま議長のお許しをいただきましたのでさきに通告した件につきお伺いいたします。超高齢化社会が進む中、認知症の高齢者は 2012 年で約 305 万人、2020 年には 410 万人、2025 年には 470 万人に達するとの厚労省の推計が明らかになりました。認知症や障がいなどにより判断能力が十分でない人の権利擁護や財産、金銭管理等後見人が行う成年後見人制度が導入されてから 14 年が経過しました。一説によりますと制度の普及が着実に広がっているとのことです。2012 年4月には、老人福祉法が改正され高齢者が地域で自立した生活が営めるよう市民後見人の育成及び活用に向けた取り組みを行う努力が市町村に規定されました。どのようにまず取り組んでいかれるのかお聞きしたいと思います。また、成年後見人制度については、利用の家族や利用者本人が判断能力のあるうちに仕組みを理解することがより必要ではないかと考えております。今後、市民後見人が円滑に活動するため相談体制など仕組みづくりが不可欠です。ここで質問ですが、認知症の高齢者などが増える中、判断能力が十分でない高齢者、障がい者の権利擁護のため成年後見制度の周知を図り、より町民に利用されることが重要です。今後どのように取り組んでいくつもりか伺います。また、身近な地域で支援が必要な方々を地域で支える市民後見人の取り組みについ― 29 ―て今後どのように進めていくのかあわせて伺います。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 佐藤多一
それでは成年後見制度の周知と市民後見人についてということでご質問にお答えしたいと思います。まず、制度の周知の方法についてであります。今議員がおっしゃられましたとおりこの成年後見制度につきましては、認知症高齢者、それから知的障がい者、精神障がい者など判断能力が不十分な人を保護するために、本人のために法律行為を行い、または本人による法律行為を助ける人を選任する制度といたしまして平成 12 年4月に施行されたところでございます。その後、平成 24 年に老人福祉法の改正がありまして市民後見人を養成する研修の実施や、後見人の家庭裁判所への推薦など市町村が主体となった努力義務規定が新たに設けられたところでございます。津別町の取り組みといたしましては、平成 24 年度に北海道と津別町、美幌町、大空町の共催によりまして市民後見人養成研修事業を実施いたしまして、本町におきましては 10 名の方が受講されております。翌年、北見家庭裁判所に市民後見人養成講座を修了した旨の報告を行いましたが、裁判所からは市民後見人をフォローアップできる機関を求めたいというお話がございました。津別町といたしましては、当面、包括支援センターで行うことを伝えたところでございます。これによりまして平成 25 年度に受講者を対象といたしましたフォローアップ研修を3回、組織体制検討会を2回、成年後見制度講演会を1回、それぞれ開催したところでございます。今後の進めにつきましては、今年度中に相談支援を行う「権利擁護センター」これは仮称ですけれども、を設立することとしておりまして、来月、7月から具体的な検討に入る予定でございます。町民への周知につきましては、このセンターが行う成年後見制度利用普及啓発事業によりまして実施することとしているところです。それから、市民後見人の取り組みでございますけれども、現在、津別町には要介護認定者が 265 名、療育手帳所持者が 84 名、自立支援医療受給者証所持者が 91 名、長― 30 ―期の自宅閉じこもり者が推定で 30 名ほどというふうに想定しておりまして、合わせて470 名の方々が今津別町に生活をされているところであります。この方たちの全員が支援の対象者になるというふうには思いませんが、生活環境や判断能力の程度によりましては、支援が必要になるものと想定しているところでございます。こうした人たちを支援する市民後見人の取り組みにつきましては、今後、弁護士等を含む専門家を交えまして検討、設立いたします「権利擁護センター」の事業内容において、その役割がより具体的なものになっていくというふうに考えているところでございます。以上でございます。
質問 9番 篠原眞稚子
〔登壇〕 ただいま町長のほうから今までの流れというか、実際には後見制度も介護保険と同じような 2000 年ですか、そして 14 年が経過しているというような中で、最近特に後見人制度のサービスを利用したいという人が徐々に増えてきている等のことからか、つい先日も北海道新聞で私たちの周りはというようなことで特集されて今日の新聞だったのですけども、市民養成が急務であるというような大きな見出しで特集がされています。この制度を周知というか、こういうのがあるのだというふうに活字で出ても非常になんか難しいというか、どんなふうに進めていくのかということがわからないような気でいます。それで去年、多分市町村に義務づけられたこともあって既に市民後見人の講座を受けた方が 10 人いらっしゃるというようなこともありまして、町民向けに後見人制度の講演会があって私も聞きに行きました。そこで、南富良野等の事例も出ていて、何でも専門家というか法律的なことでなくて、身近に相談できる窓口があれば便利だなという程度の認識だったのですけども、ずっとここのところこういうのに感心を持って見ていくと、やはり手助けが必要な人がどんどんどんどん出てくるのとあわせて調べる中で気づいたのですが、任意後見人制度というのがあって、何ていうのですか、まだ判断能力が十分あるうちに、そういう手続きもできるというようなことがあるということなので、情報というのは今私に必要でないというようなことで幾ら町がどんど― 31 ―んどんどん出していっても気がつかないとか、目につかないとか、そういうことがあるのかなというふうに思っているのですけども、先ほど町長の数字、独居だとか、それから手帳を持った人が何人ということで、これは相当数が予備軍みたいになるので、きめ細かな周知をしていっていただきたいというふうに思います。それで今周知、今後に向けての話までずっと出てきて、そういうことは今度仮称のセンターができたときにというふうになっているのですけども、そこまでに何か新たにこういうものだという周知の方法を何か考えられていることがあれば、まず最初にお聞きしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
今センターをつくっていこうということで、これは全国的にも早い取り組みだというふうに認識しております。これは、新聞の記事ですけれども、こういう後見人の育成に取り組む自治体というのは、2011 年度で全国で 37 市区町村というふうに言われています、非常に少ない数字です。2年後の 13 年度、昨年ですけれども、昨年度で全国で 128 に増えたということなのですけれども、それでも全国の市区町村からいけば1割に満たないという状況の中であります。その中に津別が入っておりますので、128 の取り組みですね。ですから、優れてそういう既に退職をしましたけれども、いろんな資格を持ってそういう南富良野等も含めてつながりを持って積極的に今取り組みを町として進めているところであります。そして、それをまた現担当課のほうで社会福祉協議会と協力し合いながら今どういう形で進めていくかということを専門家の意見を聞きながら進めているところです。要は、こういう後見人の方たちは 10 人できましたけれども、フォローアップを裁判所のほうでしてくださいよということは、恐らくそういう方たちが実際にそういうところと話を進めていく上で、相当多分ストレスを感じてくるケースがたくさん出てくるのじゃないかと。それに誰が後見人の方をしっかりサポートするのはだれかということになりますと、やっぱり社会福祉協議会の職員であったりとか、あるいは弁護士さんであったり、そういうセンターにいる方たちのフォローアップがあって、そのいわゆるボランティアでやっていただく後見人の方たちのサポートができるのだろうというふうに思います。そういう体制をしっかりつくっていくということが来月から協― 32 ―力していただける弁護士さんも決まりましたので、これから順次進めていくということになります。そういうものがしっかりでき上がってから、こうですよということで町民にお知らせをしていくということになろうかというふうに思います。
質問 9番 篠原眞稚子
〔登壇〕 来月に仮称であるけどもセンターを立ち上げるための準備ということで専門家等との打ち合わせというのでしょうか、そういうのがいっているということで、現状で例えばそういうようなサービスを受けたいというような人がセンター立ち上げ前に尋ね、権利擁護、自己判断ができなくなってきて不安であるというような町民が出てきた場合には、現在ではどこが窓口でセンターにつなげていくような形になっているのかお尋ねしたいと思います。
答弁 保健福祉課長 石川篤(保健福祉課長は2016年3月まで)
現在は、町の包括支援センターがそういう役割を担っておりまして、今後やはりもうちょっと専門的な部分でやっていこうということで、来月から専門家、また市民後見人現在受けている方もおりますので、それらの方の意見を聞きながら対応する組織を構築していきたいというふうに考えております。
質問 9番 篠原眞稚子
〔登壇〕 これからということなので現状わかっている範囲でお尋ねしたいと思いますが、センターは今の後見人のセンターができて、そこで町民に対する制度の周知、啓発をしていかれるというような内容なのですが、その場所と人員の配置等についても現在決まっているようなところがあればお尋ねしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
具体的にはこれから議論されていくようになりますので、どなたとどなたが担当になってということが決まってくるかというふうに思います。権利擁護センターを設立するにあたって、ここでは相談支援活動を行うことになりますけれども、主な今考えられている事業としましては、先ほどいいました成年後見制度利用普及啓発事業、これを行うことになります。PRですね、これは講演会なども含まってくるというふうに思います。それから成年後見制度日常生活自立支援事業― 33 ―という、これを利用する相談事、これは社会福祉協議会の事業なのですけれども、例えば金銭管理だとか、そういったことを支援事業を利用したいのだということで、それに対する相談事を受け付けたりということになります。それから成年後見制度の申し立て支援事業、手続きを教えてくださいというときの本人とか親族からそういう問い合わせがあったときに手続きの方法等々教えるというようなこと。それから市民後見人育成及び活動に関する支援ということで研修、それから実際にその人に張り付いた場合の支援、そういったこともするような形になります。それら今検討しながら順次このような形で進めていこうということを確立していくというふうに進めているところですのでご理解いただきたいというふうに思います。
質問 9番 篠原眞稚子
〔登壇〕 もう1点だけ、これからという準備段階ですので、これらはやっぱり相談業務ということになりますと、その人の何というのでしょうか、大勢の前で相談するということにはならないのかなというふうなことも考えられますので、相談室というのか、それと相談者の何ていうのでしょうかプライバシーというか、そういうようなものも守りながら相談、実際に受け付けるとき、そういうようなこともあるのかなというふうに思いますので、予定もあるようですので、相談のしやすい、それから何というのでしょうか十分制度がわかって相談ができて、やっぱり安心してここに住んでいられるというようなことができるような配慮を十分していただいて、センターの運営に、来月から進むということなので、それ以上もっと聞くということにもなかなか難しいかなというふうに思いますので。ただ、せっかくいい制度であっても、それからセンターができてもなかなか理解ができなくてというようなこともあったりするので、それと先ほど町長が言われたように私もちょっと見ると随分早く津別町は手がけたんだなということはわかりました。高齢化率等、その数字から見ると多分待ったなしという状況もあったのかなというふうな気もしますし、それから、こういうのというのは窓口が今すごく難しいので、どこに相談に行っていいのかという、これだと包括支援センターに行って、それからどこに行くのかというようなそういうことも、判断能力が若干ある世代でもすごくこの制度自体を理解するということがすごく難しいような気もしますので。それと先ほどいった任意というの― 34 ―ですか将来に向けてそういう状態、サービスを受けられるようにしていくというようなのは、すごく普及するのじゃないかなというふうに個人的には考えていますので、その辺のところを網羅した形で使いやすいセンターの運営になるようにお願いをしたいというふうに思います。何かあればお聞きして次の質問に移りたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
先ほど担当課長からもお話ししましたように今まだセンターはできておりませんけれども、今現在は包括支援センターで役場内にありますけれども、そこでそういう方たちが出た場合対応しておりますし、そこの職員としてもこの方たちはもしかするとそういう対象者になっていくのかなというのは、それは個々の情報は包括支援センターのほうで多分承知しているのだろうというふうに思います。そういう相談事現在も相談室を昨年つくっておりますし、そういう中で今もケースが出てくればやっているというふうに思います。権利擁護センターができれば、どこに置いて、どういうふうなパターンでやっていくかというようなことで、当然皆さんがいる前でいろんな深刻な話をするということにはならないというふうには思いますので、それらはセンター立ち上げの中で十分議論されるものというふうに考えているところです。以上です。
質問 9番 篠原眞稚子
〔登壇〕 私たちが考えられることは既に他のほうでも考えていらっしゃると思いますが、新しく立ち上げるためには費用もかかってくるかなというふうにも思いますので、また予算が出た段階でというか、その中で不足する分についてはお尋ねしたいというふうに思います。