音更町議会 平成25年第2回定例会 2013年6月14日
30年後の人口推計に対する解釈と対応策について
2013年6月14日、音更町議会の一般質問で、印牧幹雄議員が「30年後の人口推計に対する解釈と対応策について」質問し、町長 寺山憲二、教育長 荒町利明、企画財政部長 杉本俊幸が答弁しました。
- 質問者
- 印牧幹雄 議員
- 答弁者
- 町長 寺山憲二、教育長 荒町利明、企画財政部長 杉本俊幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 印牧幹雄
通告に従いまして一般質問いたします。30年後の人口推計に対する解釈と対応策について質問いたします。去る3月27日、厚生労働省の政策研究機関である国立社会保障・人口問題研究所が、2010年に実施した国勢調査をもとに30年先までの全国1,799市区町村別・地域別将来推計人口を公表いたしました。この推計は、2010年の基礎人口値をもとに、過去の実績に基づく地域別の生存率、出生率、移動率を仮定し、5年ごとの人口推計を繰り返すことから得られたものであります。このため、この推計には何ら恣意的な地域事情、仮定、推測は加えられていません。2040年の人口を2010年と比較した比率で推計した結果では、音更町は98.4%という値が計上されております。この意味するところは、音更町の人口は30年後も今とほとんど変わらないという、人口を維持するということを意味しております。この値は、北海道全体が76.1%、国全体で83.8%という値と比較したとき、異常に高い値というか、突出した値になっているということが特異点として上げられています。そこで質問です。今後の日本は少子高齢化が進み、人口が縮減していくという社会的な常識の中で、音更町のこの推計結果が出た要因、これをどのように我々は解釈するかということについてお伺いします。2番目、今後の行政運営に当たり、ほかの自治体と差異化すべき、差異をとるべき施策はあるでしょうか。あるとするならそれは何かということについてお尋ねいたします。2点目は、北海道電子自治体共同運営協議会の取り組みに対する期待であります。現在、音更町は北海道電子自治体共同運営協議会が提供いたします電子申請、電子調達、施設予約などの各種のサービスのうち、様式ダウンロードサービスというものを2007年から利用していると理解しております。1番目、2016年1月運用開始が公表されておりますマイナンバー制度導入に当たり、現在の音更町の住民管理、徴税処理、社会保障給付などの基幹システムは抜本的な対応が必要となると思われます。このため、音更町のみならず、地方の各自治体は、その基本設計、詳細設計を既に始めていると認識しております。そこで、北海道電子自治体共同運営協議会に期待する役割と町の関与は。それから2番目としまして、ちょうど1年前、2012年から本格運用開始されました北海道公立学校校務支援システム、これは北海道教育長が推進しているシステムでありますが、これに対する評価と我が町での今後の利用計画はどのようになっているかお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
1点目の30年後の人口推計に対する解釈と対応策についての御質問にお答えいたします。初めに、国立社会保障・人口問題研究所が公表した2040年における音更町の人口推計結果の要因についてでありますが、御質問にありますとおり、本年3月27日に国立社会保障・人口問題研究所は、2040年、和暦で申し上げますと平成52年までの全国の地域別将来推計人口を公表いたしました。この推計結果によると、平成22年の総人口を100とした30年後の平成52年との比較で、北海道全体では76.1%となるのに対し、音更町は98.4%で、道内自治体の中で最も低い減少率となっております。なお、今回示された地方別の推計人口の合計は、既に公表となっている2040年の我が国の推計総人口、1億727万6千人に合致するよう調整されたものとなっております。今回の人口推計の手法につきましては、平成22年の国勢調査における人口を基準として、ここに人口動態率や移動率などの仮定値を当てはめて計算するコーホート要因法が用いられております。具体的に申し上げますと、5歳以上人口の推計は生存率と社会動態による純移動率の仮定値を用いるとともに、0歳から4歳人口についてはこれに加え、出生率と出生性比が必要となることから、15歳から49歳までの女性人口に対する0歳から4歳までの人口の割合による子ども女性比及び0歳から4歳までの人口における女性100人に対する男性の割合による0歳から4歳性比の仮定値を用いて推計されているものであります。また、先ほど申し上げた我が国の推計総人口の値と一致するよう一律補正を行い、最終の推計結果とされているものであります。お尋ねの本町の人口減少が他自治体と比較して低く推計された要因につきましては、先ほど申し上げました仮定値が平成22年までの人口移動等を基礎として計算されていることから、それまでの本町の人口増の実績により、平成32年までは一定の伸びがあるものとして推計されております。その後、平成37年からは減少に転じておりますが、北海道全体における伸長率と比較して64歳までの減少率は低い上に、65歳以上の増加率が高くなっております。この背景には、今までに幅広い年齢層で転入があったことのほか、特に若い世代の人たちが多いことから、一定程度の出生が見込まれたことも要因であると考えております。次に、今後の行政運営に当たり、他自治体と差異化すべき施策についてでありますが、少子高齢化は全国的な問題であり、決して本町も例外ではないものと思っております。このような中、各自治体がそれぞれ知恵を絞り、人口の維持や地域の活性化に取り組んでいるところでありますが、それぞれの置かれた状況により、施策においても共通する点や独自の部分もあろうかと存じます。さきの緊急質問においても2期目の主要課題としてお答えしておりますが、国道241号の渋滞や十勝川温泉の環境整備などは本町独自の課題になろうかと思いますし、雇用の創出や教育、子育て支援、住環境対策などは、各自治体それぞれが力を入れている施策であり、差異化という点では全く違う取り組みを目指すということではありませんが、町民ニーズの的確な把握に努めながら、本町の特色ある施策を構築していかなければならないと考えております。先ほど申し上げましたが、今回の人口推計において、本町の人口は平成32年までは増加し、その後は減少に転じる予測となっております。しかしながら、住民基本台帳の推移で見ますと、平成22年12月の4万5,707人をピークに、それ以降は減少または横ばいが続いており、本年5月末では4万5,457人となっているところであります。いずれにいたしましても、町民ニーズを的確に捉え、第5期総合計画に位置づけられた施策を着実に実施していくことが持続可能なまちづくりにつながるとともに、町民が、住み続けたい、住んでよかったと思えるような町の将来像に近づいていくものと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。2点目の北海道電子自治体共同運営協議会の取り組みに対する期待についての御質問にお答えいたします。この協議会につきましては、高度情報通信ネットワーク社会形成基本法、通称IT基本法に基づき、平成14年に総務省が公表した共同アウトソーシング・電子自治体推進戦略に呼応して、平成16年に北海道と道内市町村の参加により設立されたものであり、住民サービスの向上及び行政運営の高度化や効率化に資する電子自治体の実現に向けた共同アウトソーシング事業の推進を目的としております。また、この協議会とともに電子自治体を推進するために、高度な技術力や機敏な経営手法など民間のノウハウを有する事業体として、北海道と道内IT企業等の出資による第三セクターである株式会社HARPが設立されております。この協議会は株式会社HARPへ北海道電子自治体共同システムの構築を委託し、同システムは平成18年から本格的な運用を開始しております。その中で、本町の平成24年度の利用実績といたしましては、様式ダウンロードが42種類で約2,600件、簡易申請が13種類で約240件となっております。このほか、地方税のオンライン手続に必要な共同利用型eLTAX審査システムや予算及び決算における財務諸表の作成に必要な公会計システムについても利用しているところでありますが、こうしたシステムを活用することで、住民サービスの向上と行政運営の高度化、効率化が図られているものと思っております。御質問のマイナンバー制度導入に当たってこの協議会に期待する役割と町の関与についてでありますが、去る5月24日にマイナンバー制度の関連法案が国会で可決、成立いたしました。これによって平成28年1月からマイナンバーの利用がスタートすることとなり、前年の平成27年秋ごろに市区町村が国民全員にマイナンバーを記載した通知カードを郵送するとのことであります。これまで国から示されている情報では、国は関連法案の成立後にシステムの基本設計及び詳細設計を進めるスケジュールとなっており、現在は、そうした手順に沿って作業が進められているものと思っております。スケジュールどおり平成27年秋にマイナンバー通知が実施されますと、平成26年度後半から平成27年度前半までの間に、既存の住民情報、町税処理、社会保障給付等の基幹システムの大幅な改修と、国が構築する新たなシステムに接続するための機器等の導入やシステム整備が必要になるものと考えられるところであります。このうち、国のシステムに接続するための機器等につきましては、自治体の共同利用の可能性も考えられますので、その場合には、総合的なコスト削減の観点からも、この協議会がその運営主体となることが可能かどうかを含め、他の構成市町村と意見交換を重ねながら情報収集に努めてまいりたいと考えております。今後もこの協議会は、各市町村の共同システムや共同アウトソーシングの推進に関するニーズの受け皿として、また、協議や検討の場として重要な役割を担っていくものと考えているところでありますので、御理解をいただきたいと存じます。なお、校務支援システムに関する御質問につきましては、教育委員会から答弁させていただきます。
答弁 教育長 荒町利明(教育長は2015年3月まで)
北海道公立学校校務支援システムの御質問にお答えいたします。北海道教育委員会は、学校や児童生徒に関するさまざまな情報をデジタル化し、教職員間で共有するシステムを構築することにより、教職員の事務負担を軽減するとともに、子供の育ちを教職員全体で見守るきめ細やかな指導の充実等を図ることを目的に、北海道公立学校校務支援システムを平成24年度から導入しております。このシステムの内容につきましては、各種の情報を統一した様式でデジタル入力し、クラウド技術を活用してネットワークを介して一括処理することにより、データの効率的な活用や各種の資料の省力化が図られるものと思いますが、十勝管内における平成25年度の市町村立小中学校の利用状況は、3小学校、2中学校となっております。なお、本町におきましては、平成22年度において、小学校教員に1人1台のコンピューターを設置する際、外部データセンターを利用したクラウドコンピューティングが進むことを想定し、容易に利用開始することができる画面転送型シンクライアント方式を本町独自に採用することとし、民間が開発した校務支援システムもあわせて整備したところであります。このシステムは、北海道公立学校校務支援システムと何ら遜色なく、名簿情報管理、出欠席情報管理、成績処理、通知票作成、指導要録作成等の業務が可能であり、教職員の業務の効率化と事務の負担軽減につながることから、今後においても北海道公立学校校務支援システムの利用については計画しておりませんので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。
質問 2番 印牧幹雄
それでは、追加質問させていただきます。まず1点目の30年後の人口推計に対する解釈及びそれに対しての何らかの対策は何か考えることがあるかという点に関してでありますけれども、まず、この人口問題研究所が出した推計というのはいろんなところで、新聞でも取り上げられましたし、最近、週刊誌等でも、おもしろおかしくというところもありますけれども、取り上げられています。それで、私もこのデータ、直接見まして、いろいろ分析するんですけれども、何せ1,800市町村ごとに、ただ単に数字の羅列がされているだけでありまして、そこから何を読み取るかということに関しては、多分100人いたら100人とも違うことを言うんじゃないかなと思います。それで、こういうものを一般質問で議論して何か意味があるかという気もしないではなかったんですけれども、どうしても気になるところがあるので、余り数字を読み取るところでの議論じゃなくて、誰が見てもこういうものは厳然たるデータとして出ていると。それをどう考えるかというところに絞って時間の許す限り議論させていただきたいと思います。まず、総人口、日本の人口、この研究所が出した資料というのは30年先の人口予測を出しているんですけれども、実はもっと長いスパンで、100年単位で日本の人口がどうやって変わってきたかというのは、それはそれでまた別の資料があります。それを見たらわかりますけれども、日本の全体の人口のピークというのは、多分2010年から2015年の間にピークを迎える。1億2,800万をピークにして、今が一番の頂点にいるんじゃないかなと、全体を見ますと。そういう中で、市町村別に見ますと、音更町というのは、先ほど質問で言いましたとおり98%以上の人口が30年後も残っていると。1,800自治体の中で人口が2040年に2010年から比べてふえているという箇所は15カ所、15市町村しかないんだそうです。そういう中で、音更町はだから、100%ではないですから、98.何%ですから、その15の中には入っていないんですけれども、それにしても音更町というのは非常に、1,800市町村ある中でそれだけの人口をまだ維持できるだろうという推計結果が出たということには、私は何らかの、過去の町の運営とか物の考え方に何かがあってこの結果じゃないかなということで、ずっと自分で、何だったんだろうと考えています。今回、答弁いただきました。とりたててほかの市町村に比べて変わったことを音更町がやったのではないかなというふうに認識、そういうふうに理解したんですけれども、改めてお聞きしますけれども、今の施策、5期総とかそういう中長期の計画に基づいてお金をかけて町を運営していくならば、音更町の人口というのは、この推計どおりじゃなくて、やっぱりもっとふやせるというふうに……。町民の総人口の話です。比率、中の人口構成はまたさておいてです。総人口はこれからも伸ばしていけるというふうにお考えかどうかお聞きします。
答弁 企画財政部長 杉本俊幸(企画財政部長は2014年3月まで)
今、今後の人口が、本町の人口が今後どういうふうにふやしていけるかどうかということで、5期総につきましては、将来の目標人口を4万8千に設定させていただいて、5万人を目指してというような内容で設定させていただいております。先ほど町長の答弁からございましたが、今回の推計人口では、今後もふえるというようなことで一応推計結果が出ております。ただ、実際住民基本台帳の人口につきましては、先ほど御答弁させていただいたとおりに、横ばい、若干減の現状が続いております。基本的にも、まちづくりにおきましてはやはり人口というのは大きな、財政運営にとっても、また、まちづくりにとっても大きな要素というふうに考えております。今後伸ばせるかということでございますが、日本の国の全体人口が減っていく中で考えますと、基本的に今後ずっと将来人口を伸ばしていけるということは非常に難しいというふうに考えております。ただ、その時期を少しでも、現状の人口を維持、または、その維持のためには、ふやすといった考え方を施策的に考えることも必要ではないかと思っております。実際にふえるかどうかというのは、そういった施策を展開した中で結果が出てくるのかなというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。
質問 2番 印牧幹雄
やっぱり総人口が2015年にはもうピークを迎えて下がってくるという全体の人口推計を見ますと、音更町だけが上昇を描くというのは、私は、いかに頑張ったってそれは無理というか、せいぜいできたとして、ゼロサムってありますよね。音更町がふえたら回りの市町村が減るんです。トータルするとゼロなんです。そういう人口競争をやったって、それは余り先のない無益なプランであるということから、やはり冷静になって、人口というのはこれからは下がっていくんだぞということをいつも念頭に置いて、これからの行政の資本力をどこに投下するかということを考えていく必要が私はあると思います。これは総人口の話です。それで、もう一つ、音更に、実は事前通告に書けなかったんですけれども、非常に特異な点があります。それは、75歳以上の人口の増加率なんです。統計、今私が突然言ったってそのデータはどこにも、今お手元にないですからすぐには把握できないと思いますけれども、音更町は、また2010年から2040年の30年ですけれども、75歳以上、いわゆる後期高齢者、これが187%になるんです。要するにプラス87%。それで、これはまたこれで非常に突出した値です。ふえる絶対数で言っているんですけれども。どこにこんなほかの市町村があるかということでいろいろ私も探してみたんですけれども、わかったことは、首都圏なんです、大都市。大都市がまさしく65歳以上が53%ふえるんです。それで、75歳以上が89%。現役世代と言われる要するに15歳から64歳の人口、これが音更町はほかの市町村に比べるとなだらかと。ふえはしないけれども、なだらかに落ちて、これはみんな多くの人が予想するとおり、少子高齢化、地方が悲惨な状況に陥って、かわりに首都圏、大都市周辺だけが元気になるんじゃないかという予想があるんですけれども、音更町というのはそれと同じカーブを描いているんです。現役世代の減少率は大都会と変わらないぐらいしか下がってこ……。大都会といえども現役世代減りますから、その減る率と音更町の減る率はそんなに離れていない。それで、75歳とか65歳、75歳以上のほうが議論しやすいから言いますけれども、8割とか7割後半、絶対人口がふえる。これは何を言っているかというと、今、後期高齢者向けに音更町というのは医療保険だとか高齢者福祉事業とか、膨大な投資をしていると思うんですけれども、その額が30年後もずっと、今よりも人口が比例して出費は発生するでしょうから、やっぱりふえるということを言っているわけです。現役世代は減るわけです。では、首都圏、大都市周辺は同じ傾向にあるんですけれども、これは悲惨な予測がされているわけです。全体が大きな老人ホームになるんじゃないかと。現役世代が減って、高齢者だけがどんどん膨らんでいくと。そうするとそれに伴って出費が当然かさむと。音更町も実はそれと同じ傾向、首都圏と同じです。多くのほかの市町村というのは、現役世代も総人口も下がりますけれども、それに比例して75歳以上の高齢者の人口もさちるというか飽和するんです。2025年とか2030年ぐらいには、そこからはもう減少すると。言うなれば、そこから、後期高齢者を補助するための出費というのはそこで頭打ちになって、それから減っていくでしょうと。ところが音更町はどんどんふえます。大都会と同じようにふえます。これは、後で私が言った数値が正しいかどうか検証していただいて、100%自信持っていますけれども、それは数値はそのとおりの値になっています。そういう基本的な音更町の人口動態、現役が減って、後期高齢者世代が今よりも8割も9割もふえると。私の質問は、そういうことは、どうでしょうか、町長にお聞きしますけれども、十分想定しているかどうかお聞きしたいと思います。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
さきに答弁させていただいたように、音更町が人口減らないという要因の中には、64歳までの減少率が低い、そうした前提に立って、65歳以上の増加率が大きいものですから音更町の人口の下がる率が1.4%までしか下がらないということで、そのことについてはそういった人口問題研究所の表から読み取ってはおります。それは想定、印牧議員の御指摘のとおりだというふうに思っております。以上です。
質問 2番 印牧幹雄
この質疑応答で何かの結論が出るとは私も全然思っていなくて、これからの町の資本の投下はどこにウエートが多くなるかと考えたときに、そういう人口構成がこれから30年後まで続くと。要するに後期高齢者の絶対数が極論すると1.9倍ぐらいになりますから、それを絶えず頭に置いてあしたのいろんなプランというのは立てるべきだと私は思うんです。最後に、この質問だけに時間を費やしてもしようがないんですけれども、こういう少子高齢化という言葉が今はやっていますけれども、少子高齢化というのはちょっと優しい言葉であって、実は現役世代が減って後期高齢者がふえるんだというふうに、こういうふうに考え直さないとやっぱり物事の、問題の本質というのはなかなか出てこないということで、財政計画だとか総合計画とか長期のスパンでいろいろなものをこれからもどんどん策定していくし、高齢者の福祉計画とかそういうものを十分吟味して立てていくと思うんですけれども、ぜひこういう、冷徹な数字ですけれども、それを本当にみんなで深く掘り下げて議論して、そういうデータをよく深く分析、解釈して計画を立てていかないと、きょうのあしたはいいかもしれないけれども、その先どうなるかわからないというような、そういうプランだけは避けないといけないんじゃないかなと私は思っています。ぜひ長期計画を立てるときは、こういう人口問題研究所とか国勢調査だとか全体の予測数値データというのを正しく取り入れて、全ての人が幸せになる将来が築けるかどうかわかりませんけれども、なるたけミニマムの投資でマックスの福祉、幸せが得られるような運営にしていただきたいなと。もう一つ気をつけないといけないのは、こういう現役世代が縮小、それから後期高齢者が増大する社会というのは一体どういうふうにして運営したらいいんだというのが、バイブルがない。人類がかつて経験したことのない時代を迎えますと。それで、今までは、それこそ科学技術文明だったら、日本は欧米に倣えとか先進国に学べと。それで社会体制も全部それにあわせて、それできょうの現在に至ったわけです。だから先例があったわけです、日本という国を誕生のときから眺めてきますと。やっぱり欧米に追いつけ、それを手本にしていろんな制度をまねて、それで社会を運営していこうということで今まで来てきょうに至っているわけですけれども、これから先というのはバイブルがない。それこそここにいる皆さんが知恵を出し合っていろんな議論をして、それでこれが正しいと思う方向を見つけてやってみて失敗して、違う方法をやってみて、これがいいというような、要するに先進国になるというですよね、そういう社会を運営するための。だから、それは多分世界で一番先に日本だということなので、世界は、決して日本が特異な国ではなくて、今はアメリカも、ヨーロッパはちょっともう落ちついていますけれども、アメリカは依然として現役世代がふえていくと。それから中国、インド、ブラジル、ブリックスといういわゆるこれから産業が開花するところにこれからは人がどんどんふえて、産業もそこで大きく花開いて、世界はもっと広がるんだという考えもありますけれども、それは議論いろいろありますけれども、そういうことは決してないと。ただただ時間のずれであって、1世代、2世代先を見据えたならば、同じ轍を、同じ轍というか、やはり人類というのはこれ以上ふえないという時代に入ってきたということで、余り長くなっちゃったらまた議長から言われるんですけれども、何かまねして、いろいろ先進国の事例を研究して、それをまねていればいいという時代じゃなくなりますということを頭の隅には置いてやっていかないといけないかなと。私の意見を述べましたけれども、どうでしょうか。違う考えとかそういうことがありましたらぜひお聞かせ願いたいと思います。
答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)
多分そのとおりになるんだろうなというふうに思いますけれども、ただ、後期高齢者がふえるというふうに考えないで、我々としては超長寿社会を迎えるんだというふうに思うようにしていかなければいけないんだろうなというふうに思います。皆さんひとしく願っていることは、やはり健康で長寿でありたいというのが多分皆さんの共通の願いだというふうに思います。後期高齢者の方がたくさんふえるということは決して悪いことではないと思います。皆さんが健康で長寿を全うできるという社会をつくっていくということが大事なのかなというふうに思います。2040年のお話がありましたけれども、確かに音更町は人口は1.4%しか減らないのかもしれませんが、子供さんたちの数、これは25%減るというような数字が出ております。今現在、音更町の社会資本、それからコミュニティー施設だとかいろんな、学校施設含めて、音更町の今の可住地面積、そして人口から比べれば、まだ社会資本なりそういった各種施設については今でも不十分だというような数字も出ております。ただ、これが2040年後にも、じゃ、今でも不十分なのが、2040年でもってそれを廃止するなり統合するなりすることができるかと言われると、今でも不十分だということになれば、それを統合だとか廃止することについてはなかなか音更町については難しいと。ただ、これを財政面だけから考えると、音更町の今の実質公債費比率、今十数%でございますが、これについては57%まで伸びるというような数字も試算されております。これは国土交通省と野村総研が音更町をモデルとしてはじいていただいた数字ですけれども、音更町が今、道路網千キロ、それから橋梁についても392橋あります。これをまず守っていく。それから各コミュニティー施設その他も守っていくということになったときには、これは今でも少ないですから、将来も守っていかなければだめだ。ただ、少々統合できるのは、子供さんたちが25%減りますので、学校、教育関係については若干減らすことは可能かなというような数字ですけれども、それでも減らせないといったところで音更町の悩みはあるだろうというふうに思っています。今、国なりにはお願いをしているのは、新しい道路にしても公園にしても、新しくつくるものについては補助金出ますけれども、維持管理については補助金がないと。こういうことではなくて、これから長寿命化していくための補助金制度、こういったものを立ち上げていただきたいという要望をさせていただいてもおりますし、また、音更町のまちづくりにありましても、人口を今総合計画では4万8千人に置いていますけれども、それを市街地の拡大ではなくて今ある市街地の中にそういった人たちを呼び込んでいくというような、コンパクトシティーというような概念でもって、いかに社会資本を投入しないで人口増を目指していくかという施策をこれから展開していかなければだめだというふうに思っていますし、そういった維持管理にあっては、アセットマネジメント方式というようなものを取り入れながら、音更町の財政が悪いからといって今後のまちづくりができないというようなことだけは避けていかなければいけないなというふうに思っているところでございます。それから、音更町は大都市と同じような傾向にあるというようなお話もございました。私どももそうだというふうに思っています。いっとき、リタイアした人を地方に住まわせようというような施策も打ち出されたことがあります。今もやっていますけれども、あれは必ずしも地方に人口を呼び込むというような国の考え方ではなくて、国は大都市の人間を、お年寄りをいかに地方にもう一回渡していくかということを考えた施策でありまして、それを地方が喜んで受け取るということはこれからも避けていかなければいけないんだろうというふうに思っておりまして、そういったことも十分勘案しながら施策は講じていきたいというふうに思っています。以上です。