みんなの議会

音更町議会 平成26年第2回定例会 2014年6月12日

消滅可能性都市について

2014年6月12日、音更町議会の一般質問で、印牧幹雄議員が「消滅可能性都市について」質問し、町長 寺山憲二、企画財政部長 高木収が答弁しました。

質問者
印牧幹雄 議員
答弁者
町長 寺山憲二、企画財政部長 高木収

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 2番 印牧幹雄

おはようございます。通告に従いまして1番目の一般質問をいたしたいと思います。消滅可能性都市について。去る5月8日に日本創成会議が公表した全国1,800の市区町村別、30年後の20歳から39歳の女性人口に関する人口推計は、かなりショッキングな反応を全国的に引き起こしております。本会議は、二十から39歳の女性が人口の再生産の中心を担っている事実に着目し、昨年3月に国立社会保障・人口問題研究所が公表した30年後の地域別将来推計人口からこの年代の女性人口の推計値を抽出し、現在のそれと対比して計算をしております。そこでは、30年後の該当人口が現在比で5割以上減少する地域を消滅可能性都市と名づけており、推計の結果、これに該当する全国の市区町村数は896、全体の49.8%に上るという驚きの結果が公表されています。消滅可能性都市という名そのものはあくまでも造語でありますが、その意図するところは、30年後に二十から39歳の女性人口が半減する地域は、幾ら出生率を上げても、若年女性人口そのもののマイナス効果がそれを上回り、総人口の減少がとまらず、最終的には消滅する可能性があるということから名づけられております。ちなみに北海道に限りますと、188の市区町村中、消滅可能性都市に該当する地域は147で、全体の78.2%にもなります。ただし音更町は該当せず、人口の減少率は17.3%と極めて低い値。減少率が低い値ということは、逆の意味では望ましい値で推計されております。日本創成会議の発表は、国民が、眼前に迫りくる不都合な真実、日本の人口減少問題を正確かつ冷静に認識し、早ければ早いほど効果のある人口問題対策に速やかに乗り出すべきとの警鐘と捉えるべきだと考えます。その戦略としては、1、ストップ少子化戦略、2、首都圏一極集中に歯どめをかける地方元気戦略、3、女性・高齢者の人材活用戦略、ここには海外の高度人材の活用の受け入れも含めでありますが、この三つの戦略が提案されております。国のレベルでとるべき施策は多々ありますが、この場では、地方が取り組まねばならない施策について質問いたします。一つ目、日本創成会議の公表内容をどのように認識するか。十勝圏で消滅可能性都市に該当しない自治体、帯広、音更、幕別、芽室、中札内、更別。その他の町村は全て消滅可能性都市に含まれるという推計を前にして、私たちの町の今後のまちづくりに与える影響はどのようなものがあるか。2番目、音更町の対象年齢層の減少は北海道で2番目に低い、ということは2番目に望ましい値だということでありますが、この結果を踏まえて、あえてさらに強化、見直すべき少子化防止施策、若年層・女性向け施策はあるでしょうか。3番目、同じく、首都圏一極集中に歯どめをかける地方元気戦略に沿った施策はどういうものを考えているか、これについてお伺いいたします。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

消滅可能性都市についての御質問につきましては、関連がありますので一括してお答えいたします。本年5月8日に民間有識者らで構成する日本創成会議の人口減少問題検討分科会は、独自に推計した市区町村別将来推計人口を発表いたしました。この推計の中で、子どもを産む女性の9割以上を占める二十から39歳までの女性を人口の再生産を担う人口と位置づけ、その割合が平成22年から平成52年までの30年間に5割以上減少する自治体を消滅可能性都市であるとし、その数は896自治体で、全国の自治体の49.8%に当たる衝撃的なものであります。この推計のもととなっている国立社会保障・人口問題研究所が昨年3月に公表した平成52年までの地域別将来推計人口では、地方から大都市への人口流出が平成32年ごろに一段落するとしているのに対し、日本創成会議では、この人口流出が将来も継続するものとして予測を立てております。その上で、人口の再生産力となる女性人口が減少し続ける限りは、総人口の減少に歯どめがかからない関係にあるとしております。この推計では、十勝管内においては13の自治体が消滅する可能性がある自治体に区分されております。本町の減少率は17.3%となっておりますが、これは、人口の増加が続いていた平成22年時点の国勢調査を基準年としていることが推計に反映されたものと考えております。本町の人口が横ばい傾向となっている現状にあって、この推計結果は、人口の再生産力を担う女性の減少に加えて、この間に高齢者人口が増加するという推計結果をあわせて考えますと、町としての活力を維持していく上で大変厳しいものと受けとめております。本町は、かねてから第5期総合計画の将来像である「住み続けたいまち」を目指してまちづくりを進めておりますが、子育ての体制や環境の整備といった少子化対策とともに、生活の基盤となる働く場を確保するための企業誘致を初めとする産業の振興を重点施策として位置づけ、その推進に取り組んでおります。今回の推計の切り口である二十から39歳までの女性人口の減少をいかに食いとめるか、そのことは、そうした年齢層のパートナーとなり得る男性人口をいかに確保していくのかという側面もあわせ持っており、子育て支援と雇用の確保は政策の両輪として今後一層重要になるものと思っております。また、本年度に策定を予定している男女共同参画計画では、性別にかかわらず誰もが能力を発揮してあらゆる分野で活躍でき、夢や希望をかなえられるまちづくりの視点が重要になってくるものと考えておりますし、本年度実施する若者の交流支援など、若い世代が希望を持って家庭を築き、住み続けられるような取り組みも継続してまいりたいと思っております。日本創成会議が今回の人口推計とあわせて提言している地域元気戦略では、地方から大都市への人の流れを変えること、特に東京一極集中に歯どめをかけることとともに、地域における多様な取り組みへの支援を掲げておりますが、これからの人口減少時代の到来を考えた場合、社会インフラをこれまでのように自治体単独で整備、維持することは困難になるものと思われ、これまで以上に自治体間の連携による公共施設の共有や、中心市街地を集約化するコンパクトシティーの検討も重要になってくるものと思っております。十勝圏では平成23年度に定住自立圏協定を締結しており、十勝圏複合事務組合での共同処理などにも取り組んでおります。このような取り組みが、限りある財源の選択と集中を図ることで地方の活力を生み、大都市への人口流出を防ぐことにつながっていくものと考えております。今回の推計結果は、我が国の人口減少が深刻さを増している現実を再認識させるものと言えます。こうしたことに対応していくためには国全体での取り組みが欠かせないものであり、国は、今月下旬に閣議決定する経済財政運営の基本方針、いわゆる骨太の方針において、デフレ脱却、経済再生の次の課題として人口減問題の克服を位置づけるとともに、抜本的な少子化対策を進め、人口減と低成長の悪循環を断ち切る必要があるとしております。いずれにいたしましても、人口減少を食いとめ、地方の活力を維持していくためには、出産や育児などの少子化対策はもとより、若者が働くための産業や雇用、住宅、生活インフラなどの整備に加え、地域コミュニティーの醸成や文化の高まりなど地域の魅力づくりが必要不可欠でありますので、第5期総合計画に掲げた施策を着実に推進しながら、必要と判断された場合には、法的規制緩和など管内自治体と連携協力して本町の目指す持続可能な住みよいまちづくりの実現に向けて取り組んでまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。

質問 2番 印牧幹雄

消滅可能性都市という言葉自体非常に過激な用語で、初め何を言っているのかなと私もその言葉に接したとき、また、そういうことを公表している組織は何を問題提起しているのかなということで、私もそれなりに時間をかけて調べてみました。その中身は、全国の1,800にわたる市区町村別に、今問題になっております人口の再生産能力の9割を担うという女性、二十から39歳の人口が今後どう推移していくかということに関して、ああ、なるほど、計算して、そこから導き出しているのだと。それで、その推計の中は、ちょうど去年の3月に私もここで、ちょうど1年前ですけれども、質問いたしました社会保障・人口問題研究所の出した30年先の市町村別人口推計に基づいて捻出しているのだなということも確認しました。それで、私が見る限り、この答弁にありましたとおり、ちょっと過激に書いています。それは、人口の移動に関して、国立社会保障・問題研究所が推計したときは、2020年ぐらいには、過去の日本人の人口移動の経過をたどると、オイルショックだとかバブル崩壊とか、そういう社会的なイベントを契機にして揺れ動く、しかしそれは長く続かないということで、2020年には今までの人口転出の傾向はとまるだろうということに基づいて去年の推計結果は出ています。しかし、今回の日本創成会議の推計というのは、それは正しいかどうかという議論は余りせずに、それは甘い見通しじゃないかということで、過去のこの近年の人口移動の傾向というのは2020年でとまることはないということで、ある一定の移動率を維持して推計をし直しているということで、若干、より厳しい推計結果になっております。いずれにしましても、その推計の方法に関しては、別に誤っていると明確に否定できるような根拠は私の目から見るとないわけなんですけれども、しかし、その後、これは5月の初旬に発表されてから、いろいろマスコミ等でも、自治体の首長が、この推計は正しいのかどうか、信じられないと。そういう自治体は多くは消滅可能性都市として宣告されたというか、それにランクづけられたショックからそういう過激な反応を起こしたんだと思うんですけれども、推計の数値を検証するとか、もう一度調べ直して我々の意見を発表するとか、私が知っている限りは埼玉県だとか兵庫県とか、あるいは東京都の豊島区の区長が、急遽、住民の不安を抑えるために対策本部を設置するだとか、いろいろやっています。それで、まず基本的にお伺いしたいのは、この数値を、別に厚生省の外郭研究所が出したわけじゃなくて一民間の会議が出したものであるからして、そう余り深刻に捉えなくてもいいのではないかという意見もあります。それに関しては、今、音更町はこの数値の信憑性に関してはどのように捉えられているかということに関してまずお聞きしたいと思います。

答弁 企画財政部長 高木収(企画財政部長は2014年12月まで)

消滅可能性都市と。私どもも大変ショッキングな言葉だなというふうに受けとめております。音更町については、御質問にもありました二十から39歳の女性、人口の再生産力を担うという位置づけの中で示されたこの年代の方の人口の推移、これが一つの切り口だと思いますけれども、日本創成会議の推計では、2010年から2040年の間で17.3%減るだろうとなっております。ただ、国立社会保障・人口問題研究所、社人研と言われていますけれども、ここの推計とは、今、議員さんがおっしゃられましたとおり、若干推計の方法が違うようでありまして、社人研さんの2010年から2040年までの推計とは当然見方が若干違うこともあって、音更町の総人口においても異なっております。音更町の総人口は、創成会議では2040年の時点では4万5,413人、社人研では4万4,369人ということで、社人研のほうが総人口としては少なく見ています。ただ、二十から39歳の人口というところで見ますと、減少率でいいますと、社人研さんの減少率では、そこは17.5%というふうに見ています。創成会議の減少率よりも若干減少率が大きいと。ほぼ同じぐらいではありますけれども。そういったことから見ますと、社人研さんの推計の方法がどのようなことであるかということは一つあるかと思いますけれども、日本創成会議さんの今回出されました、音更町に関しては率的にはそんなに大きくは変わらないと。したがって、この程度の減少率は今のままであればやはりあるんだなということは、現実問題としてこれは大変重たく受けとめているといったところでございます。以上です。

質問 2番 印牧幹雄

日本創成会議の発表そのものは、目的が、長らくうたわれていた人口の減少傾向ということに関して、より国民が真剣に、冷静に今受けとめるべきだということで意図的にこういうショッキングな発表をしたという感は、そういう解釈は否めないところであります。しかし、私も、決してこれを否定するからといって、否定して何かが生まれるわけじゃなくて、これが今我々が置かれている現状だということを認識して、そこからこれからどうするかということを一緒になって考えていく必要がある、そういう発表だと考えています。もう一つ私にとってショッキングなのは、十勝圏全体で見たとき、19市町村あります。音更町は、質問の中でも述べたとおり、答弁にもありますが、かなり良好な値、北海道で減少率が2番目に低いと。それだけこの年齢層の人口減は2番目によい地区であると。1位はたしか東神楽町だと思います。ところが十勝圏全体で見ますと、帯広を中心にして、それを地域的に取り巻く音更、芽室、幕別、中札内、更別村、これだけが何とか5割以上減ることはないであろう市町村でありまして、それ以外、その帯広を取り巻く市町村のさらに外枠の残りの市町村は全部消滅可能性都市に入っていると。先ほど来、社会人口問題研究所の推計と今回の創成会議の推計は若干きつ目にしてありますよということなんですが、きつ目にする前のもともとの、去年の3月時点の推計でもやはり同じような傾向が出ています、二十から39歳の人口を取り出すと。それで、創成会議の提言の中に、それぞれが住んでいる方々の、あなたが住んでいる地域で何か起きているのか、そこから、もっとかみ砕いてどういう対策、どういう状況になっているかをまず認識しなさいということなので、1,800の中から十勝のだけ、十勝19市町村だけ取り出すと今言ったような状態になっていると。だから、帯広を取り巻く3町2村だけがいい結果だからよしとすることは決して、この先、長い人口問題、少子化対策を考える上で、私たちの住んでいるところはいいんだから今までやってきた施策を継承すればいいのだという考えは、それはちょっと置いて、もう少し広域のことも頭の隅に置いていろいろまちづくりをしていかないといけないんじゃないかなと。非常にそれは残された消滅可能性非都市にとっては大変な重い、負荷でもありますし、なくなると言われている町村はそれよりももっと大変な時代を迎えるんじゃないかと思うんですが、十勝圏全体で見ますと、いろいろこの答弁にもありましたとおり、手は打ってきています。やるべきことも明らかになってきています。その中であえてお聞きしたいのは、このデータを目の前にして、さあどうしたらいいんだろうと。何を考え直すべきか。今計画していることを着々と推し進めればいいのかどうか。大変質問が抽象的で、難しい質問なんですけれども、何か考え直さないといけないような対策とか施策とか、一町村の生き残りを考えるだけじゃなくて、十勝というこの地区を30年、40年後も維持するためには何をしたらいいんだろうということに関して今言えること、こういうことをやらないといけないと認識しているかどうか、そこら辺の感触というか、今までなかった視点での施策、考慮点はあるのかないのかということに関してお聞きしたいと思います。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

1市3町2村だけが消滅可能性都市ではないということでございますが、人口が減ることはどこも同じでございますので、我々の感覚としては、散る桜、残る桜も散る桜だというふうに思っております。そういった意味で、音更町だけが生き残れるなんていうことは考えられないわけでございますので、これは他の町村と力を合わせながら施策を打っていかなければいけないだろうというふうに思っています。この創成会議が発表した数字、消滅可能性都市と言われている、それを抱えている県知事あたりの発表を見ますと、よくぞ言ってくれたというような歓迎する意見もあるようでございます。そのことについては、早くこの問題について手を打つべきだというふうに考えているからだろうというふうに推測をしております。今我々はそういったことを圏域全体でもって取り組んでいかなければいけないというふうに思いますが、やはり今までの国のつくり方ということが一つは問題であろうというふうに思います。東京一極集中主義、また、北海道にあっては札幌に一極的に集中したまちづくり、国づくりというのがこれから改めていかなければならない契機にはなるのではないか。昔、全国、3全総でしたか4全総でしたか、大平総理大臣のときに多極分散型の国土をつくっていくというような方針も打ち出されておりましたけれども、ヨーロッパの国々等を見ても、人口減少が、合計特殊出生率が2人前後となっている国にあっては、都市のあり方というのが、多極分散しているというようなところがやはり今でも人口減少に対する問題解決になっている国が多いということから考えれば、我々としては、やはり地方の都市というのをしっかりとつくっていくということをこれから国のつくりのあり方として求めていかなければいけないのかなというふうに思っています。そういった意味で答弁の中にも法的規制緩和というふうに書かせていただきましたけれども、十勝全体でもって特区をつくっていくとか、そういった施策をやっていかなければいけないのかなというふうに改めて思っています。そういった中で地方を元気にしていく。この間、企業の人とお話をしておりました。製造業が十勝に進出してくる条件として一番の問題は、労働力があるのかというふうに一番先に聞かれました。これからは土地が安いとか広いとか物流があるとかではなくて、やはり労働力がなければそこにはなかなか立地しないということからいけば、地域挙げてそういった若い人の定着をするための施策を講じていくということが大事なのかというふうに改めて感じたところでございます。答弁になっていないかもしれませんけれども、そういうふうな考えを持っているところでございます。以上です。

質問 2番 印牧幹雄

現実はそういう大変厳しい中に置かれているということをまず国民の一人一人が自分のことだと思って、これからの国の行方を左右するいろんな決定にやっぱり人口問題というのはプライオリティーナンバーワンじゃないかなと私は思うんです。なかなかきょうやったからあした効果があらわれる、ことしやったから5年後に効果があらわれるということはない問題でありまして、いち早くその危機というのを自分の肌に感じて、そこに視点あるいはリソース、資金をこれからもっとフォーカスしていかないといけないというふうに考えています。町長の答弁にあったとおり、なかなか与えられた課題を一町村で解決するためには課題がたくさんあって、国の施策と、それからそれに基づく地方の施策がうまくかみ合って初めて解決する問題じゃないかなと。答弁にありましたとおり、この創成会議の警鐘がトリガーになったのか、骨太の方針、国がつい最近上げた経済政策の今後の基本方針を考える国の骨太の方針の中に、デフレの脱却が国レベルで解決したら次は少子化対策だというふうに明言され出してきたわけで、今後とも国レベルでもいろいろ対策がとられると。それに追随して音更町も動いていく必要があると。議論はそういうことで非常に抽象的な議論しかできなくて、何をやらないといけないかということに関しては余り、ここで質疑応答して何か新しいものが生まれるとは私も思っておりません。もう一つこの消滅可能性都市の発表に前後して、またこれも過激な言葉ですけれども、極点社会という言葉が取り沙汰されています。極点というのは、極大極小の極に点。これは何かというと、東京に一極集中している現在の日本の人の流れ、これはこの先行き詰まるであろうということをあらわした言葉です。今、音更町では余り感じられないんですけれども、全国レベルで見ますと地方市町村で何が起きているかというと、まず高齢者の人口が減っていくと。減っていく時代を迎えていますと。それはもうしようがないですよね。次の世代の人が上がってくる人よりも高齢者のほうに人口が、構成が逆三角形になっていますから、その高齢者はいずれこの世からお亡くなりになって、結局高齢者が減る。高齢者が減ると何が起きるかというと、その人たちを支えるための医療だとか介護事業がもう成り立たなくなる。その地域で大規模な施設を維持して商売していたんだけれども、もうユーザーが少なくなって成り立たなくなると。そうすると、そういう医療・介護ビジネスをやっている組織は東京に移転して、そこで同じ事業をやろうと。東京はこれからはどんどん高齢者がふえますから、医療・介護ビジネスというのは物すごくビジネスチャンスがあるから多分生き残れるんです、当分は。そうすると、地域から医療・介護の就業機会がなくなるということは何が起きるかというと、そこに就職して働く、そこで働いて生きていくという今の二十から39歳の女性が引きずられて東京に集中してしまうと。ではそういう女性はどうなってしまうのかというと、東京にそういう女性が就業機会を求めて移動しても、多分生活コストも、それから与えられる業務も物すごく地方でやっていたときよりも増加して、とても結婚する余裕がないと。要するにもうパートナーを見つける機会もないと。そういうことが起こっているということをラフな人口の流れの中で説明がありましたと。そうすると、よく考えると、若い女性が地方からいなくなって東京に一極集中してしまうと。しかし、そこで必ずしも人口の再生産力が上がるかというと全然上がらないと。都会の、東京の出生率というのは多分全国で一番低い。1.0をふらふらしているぐらい。要するに全体で見ると、どんどん若い女性、20歳、30歳代の女性がますます減っていくと。で、人口は増えていかない。要するに東京というのはもう……。

質問 2番 印牧幹雄

ブラックホール化してしまうということで、そういうことを極点社会という言葉であらわしています。それで、この議論はこれ以上やっても何か正解が出るわけじゃないんですけれども、それを食いとめるのは、我々地方が何をそれに対策をとるかと。そういう流出をいかに抑えるかということに関していろいろ対策をとっていかないといけない。それで、私は思うに、今いろいろ若年層に対する生きていくための施策ということに関して今見直さないといけないんじゃないかなと。今までの考えではなくて、もっと資本の投下方法を、簡単なわかりやすい言葉で言うと、高齢者だとか、そういう福祉関係、社会保障だとか税制だとかいうのが若年層に対して薄過ぎるんじゃないかと。アンバランスになっているんじゃないかなということで、これを見直すべきだなと思うわけです。そういう意見が多々ありますが、これは音更町では、そういう資本のいろんなお金を町民に対してかけるときに、そういうバランスをもう一度見直す必要があると思っているかどうか、そこら辺を、考えをお聞かせください。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

議員の質問にあります地域の元気戦略の中にも、これからの費用については高齢者世代から次世代への支援の方針のもと、高齢者対策の見直し等によって対応するというようなことも書かれております。議員がおっしゃった高齢者からもう少し若者のほうに税金を使うべきではないかというような提言も出されているところでございます。ただ、今、では音更町が高齢者対策を手薄にしていいのかというようなことでございますが、そういうことにはならないだろう。高齢者も子どもも、一生懸命今まで社会をつくってくれた高齢者に優しく、そしてこれからの世代をつくっていく子どもたちに投資をしていくと。この両面をやはりやっていかなければいけないだろうというふうに考えております。そういった意味で、我々としては、これら両面を財源をつくりながら、並行して実施していきたいなというふうに思っています。確かにおっしゃるように日本の子どもたちの貧困率というのはかなり高くなっております。行政が絡む、行政の再配分をすることによって教育費というのは貧困率が高くなるというような数字も出ていますので、もっと行政としては子どもたちの教育等々に再配分していかなければならないとは思いますけれども、それを高齢者の施策をやめて若い人たちに持っていくという選択肢は今のところ考えておりません。以上です。

質問 2番 印牧幹雄

行政の資産をどこに投下するかということに関して、今、町長が答弁あったとおり、では今の高齢者にかけているお金を減らしてそれを若年層のほうに振り向けるかということは、それはそれで非常に困難な判断でありまして、なかなか町民から受け入れられるような施策ではないと思います。だから、もっと別のことを考えないといけないと思うんです。要するに、高齢者にかかっているいろんな負担金、社会保障のサポートに関してやっぱり負担能力別に見直して、必ずしも年齢で一律に負担するんじゃなくて、やっぱりその人その人の負担能力に応じて、負担額を能力の高いところは減らすと。そこで生まれた財源を若いほうの子育て、出産関係のほうに回すというようなことだって幾らでも考えられると思うんです。それは音更町単独でできるわけじゃないと思うんですが、ぜひ柔軟な発想で対応していくしか道はないわけで、今後ともいろんな予算とか決算の審議の中でもそういうことを引き続いて議論させていただきたいと思います。あと、地域元気戦略で、就業の機会をふやすために企業誘致を進めるとか、あるいは観光業をもっと振興させて音更町PRを、もっとPR力を高め、よってUターンとかJターンの人口移動を加速させるだとか、そういういろんな施策は、今やっていることは決して誤りじゃなくて、引き続きやるべきだと思います。そういう施策が本当に効果を発揮しているのかどうかということをある意味評価しないといけないと思うんです。毎年。その中に、日本創成会議が提示した人の動きというのはどうなっているかということに関して絶えず評価の中に盛り込んで、それで毎年のやりくりを考えていくという視点が大事だと思うんです。そういう人口に関してどのように変化したかというのと、やった施策が効果があったのかなかったのか。直接リンクするような施策がないかもしれませんけれども、全体で見てそういう観点が必要じゃないかなと思うんですけれども。要するに数値でゴールを決めて、それに向かってどうだったのかと。そういう観点というのは取り込む余地はありますか。

答弁 企画財政部長 高木収(企画財政部長は2014年12月まで)

人口減少を食いとめる施策、そういったことが、毎年の事業を展開していく中でどのような効果を出しているのか、一定の把握をするべきではないかという御意見だと思います。人口に関しては、音更町が現在進めております第5期総合計画の中で、4万8千人、さらに5万人とまちづくりの基本構想の中でうたっております。現在そこにはまだ至っておりませんけれども、この人口政策、人口指標というのは基本構想でありますから、これが私たちにとっては最大の目標であると。人口に関してはそこが目標であると思っています。そこを目指して当然第5期総合計画はいろんな施策によって成り立っております。こういう言い方はどうかと思いますけれども、人口減少を食いとめる、ふやすためだけの少子化対策とか定住対策、これに特化した対策をやるということがまちづくりでは当然ないと思います。総花的と言われるかもしれませんけれども、やはり住環境を整えたり働く場も整えたり、総合的な住みよい町、住んでみたい町というのをつくっていかないと結果的に人口はふえてはいかないだろうし、流出は続いてしまうというふうに思います。私たちにとっては、基本計画の実施計画3年間つくっておりますけれども、その3年間毎年ローリングしながら見直しもやっておりますし、その中で外部の委員さんを入れた政策評価というのもやっています。そこにはいろいろな事業の、政策の指標値も持っております。あるいは町民の満足度という指標も持っています。そういったことをそれぞれ個々に検証しながらトータルで人口の問題については、結果としてどうだったんだろうというふうなやはりトータルでの把握になる、判断になるのか、評価になるのかなと思います。人口だけをターゲットにした施策評価というのは難しいと思いますけれども、それは裏を返せば全ての政策がそこに最後はつながってくる、そこが基本構想の中でも掲げている人口もありますので、私たちはそのように理解しているところです。以上です。

質問 2番 印牧幹雄

行政の要するにコストパフォーマンスをはかるのに人口の数も加味して評価すべきだということに関しては、人口数だけを目標にした施策というのは確かにないと思うんです。やっぱり町が実施するいろんな施策の総合結果として出てくるわけでありまして、今、部長から答弁あったように、なかなかこの施策を人口問題で定量評価せよというのは非常に難しいのはわかります。ただ、全体で、今のは入っていると思いますけれども、5期総なり、もっと長期のまちづくりの中に、人口はどうなったのかというのをグロスで見るという視点は、今もやっていると思いますけれども、今まで以上に取り組んで毎年のいろんな施策を遂行していく必要があるんじゃないかなと思います。もう一つ、今、音更町の人口減少が非常に緩やかであると。それに比べてほかの市町村が非常に悪い値になっている。これは何かということを、結果が出たときに、その原因というのはやっぱりいろいろ分析することは可能なように、人口問題研究所はもっと細かいデータを市町村別に出してくれています。例えば人口の移動率に関して、音更町は幾ら、芽室は幾ら、士幌は幾らというのが出ます。それから、生残率というんですけれども、その年代の人が次の5年にどれぐらい生き残るかという率、それから子どもと女性の比率、これは生残率にかわる指標なんですけれども、これも市町村別に統計が出てきます。ですから、人口問題という一つだけの最終結果だけ取り出しても実はそこに何が隠れている問題なのかというのは分析できないわけでありますけれども、今言ったようなもっと詳細な市町村別に出ているデータというのは、なかなか一市町村でそれを管理するのは難しいわけで、それはやっぱり国勢調査だとかそういうものを利用してより踏み込んだ、何がよくて何が悪いのかというのを絞った対策をとっていくべきだということを提言したい。ぜひお願いしたいと思います。最後に、町民アンケートなんかをよく読むと、町民の声を聞いてくれる、あるいは町民の声を行政に発言する機会がどういう年代の人が多いかというアンケートをとると、必ず高齢者が厚くて、働き盛りの今話題になっている年代の人たちの声というのは、なかなかそこには言いに行かないよと。それからそこの声を吸い上げるような場もないよというような、そういうアンケート結果が今まで出ていると思います。これは、ぜひその気になって、その年代の人たちが今何を求めているのかということをもっと聞く耳を持たないといけないと思うんです。そういう機会を私はふやすべきだと思うんですけれども、そういう観点での音更町の対応というのは今どうなっていて、今後どうしようとしているかということがもしありましたらお聞かせください。

答弁 企画財政部長 高木収(企画財政部長は2014年12月まで)

多くの町民の声をどのように行政に、本町のまちづくりに反映させていくのかという御視点だと思いますけれども、確かに高齢者の方からのいろいろ御意見というのは多くいただいているというのは事実であります。非常にそれは貴重な御意見だと思っています。長い経験に裏づけされた一つの提言なり御意見をいただいているわけですから、私たちにとっても非常に傾聴に値する御意見が多いというふうに受けとめております。ただ、本町のまちづくりにおいて、今御質問にありましたように、いわゆる現役世代、ここの人たちの声をもっと如実に反映するような方法はないのかということだと思います。私たちには、今回も、平成27年が今の基本計画の中間年ということで、そこを5年の見直しの時期というふうに定めています。その前段で、ことし、小中学生を含めていますけれども、無作為で多くの方の町民アンケートも実施させていただくように準備をしているところであります。その中では、当然現役世代の方にも相当な割合でアンケートが配付されますので、ぜひ町政に関心を持っていただいて、そういう方からは貴重な御意見をそういう場を通じていただければというふうにまず思っています。それから、連合町内会等を単位としてやらせていただいておりますまちづくり懇談会、定期的にやらせていただいております。そこの地域の課題について、まちづくり懇談会の中で私どもと意見を交換させていただいてお話をさせていただいております。そういう場というのは、大体は夜を想定してやっています。仕事が終わってから、お疲れではあるかと思いますけれども、そういう場に出てきていただいて、私たちのほうにまた御意見をいただいたり質疑をさせてもらうという機会を設けさせていただいております。やはりお仕事の関係で、あるいは子育ての関係でそういう場に出てこられないという方も多いんだろうと思います。ただ、そういうときには、代表である各行政区の町内会の会長さんという方がいますので、その町内会の会長さんのほうに御意見を寄せておいていただければ、そこはその代表の方が私どもに意を汲んでお話ししてくださると。それをまた私たちは、お答えしたことがその代表者の方から町内会のそういった方に届くと。そういったことの中で、またさらにお尋ねいただきたいことがあれば私たちが直接出向いてお話しさせていただくことももちろんしますし、いかようにも対応はしたいと思っています。私たちも広い世代の、そして特に現役世代の方の思いというのは十分に受けとめて政策に反映させていかなければならない、まちづくりに反映させていかなければならないという思いは持っておりますので、そういった観点でやらせていただきたいというふうに思っています。以上です。

質問 2番 印牧幹雄

私の質問は以上なんですけれども、まとめてもう一回整理しますと、非常に厳しい状況に置かれているということを今回の創成会議の発表で、この場にいる方々は合意していただけたかなと思うんです。これが今私たちの置かれている立場であると。それを……。休憩(午前11時03分)

質問 2番 印牧幹雄

もうこれで最後にしますと言ってボタンを押したら切断してしまって。もう最後にいたします。この少子化対策に関していろいろ我々地方に住む人たちが何をしないといけないかということに関して、今後頭を使っていかないといけないと私は思います。それで、今目の前に掲げられたいろんな懸案事項、それは私は広域連携で、例えば消防の広域化だとか、今国保会計の広域化だとか、あるいはもっと先へ行くと道州制の導入とか、そういうのはいろいろ議論があります。そういう中で、消滅可能性都市というのが私たちの周りにもあるんだと。それとどうやって妥協してこの先この地域を維持していくのかということ、そういう観点から、そういう広域化ということに関してはそういう目で見て対応していかないといけないと私は思います。最後に、町長、何か今回の私の質問に関してまだ言いたりないこと、こういうことをやっていきたいとかもしありましたら、答弁いただいて終わりたいと思います。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

先ほども申し上げましたけれども、やはり今の国のつくり方が、東京であったり、北海道では札幌であったり、そういった一極集中のつくり方ということが大きな弊害になってきているのではないかというふうに思っています。都会のほうの合計特殊出生率というのが極めて低い、地方に来れば来るほどその出生率が高いということからいけば、やはり子育ての条件からいけば、むしろ地方のほうが子育てしやすい環境にあるのだろうというふうに思っています。そういった意味で、我々としてはしっかりとこの地方を守っていくということが大事なのかなというふうに思いますけれども、ただ、そこに一つ条件としてあるのは、やはり若い人たちが結婚できる所得をしっかりと守っていくということが大事なんだろうというふうに思います。今の非正規だとか派遣労働だとかというような、こういった賃金体系の中ではなかなか結婚というのができないという状況があります。企業の責任というのも極めて大きいだろうというふうに思っておりますので、そういった意味で、行政だけでなくて、政策だけでなくて、やはり企業の責任というのもこれからはしっかりと国民の皆さんに求めていってもらいたいなというふうに思っています。その上で結婚できる条件、子どもを育てる条例というのをしっかり行政としてつくっていくと。これは社会全体が取り組まなければならない課題であろうというふうに思っています。そういった意味で、地方多極分散型の国土をつくっていく、そのための税制であったり社会のシステムというものをしっかりと変えていく。今までの価値観では到底難しいと思いますので、そういった価値観を醸成していくということも大事なのかなというふうに思っています。いずれにしても、この間、道州制の話でもって札幌で会った大森東大名誉教授の話ですけれども、地方自治体は消滅しません。今まで消滅した自治体はありませんし、百数十人でも自治体はもっていますので、これからも、消滅可能性都市といいますけれども、自治体は消滅することは決してないということを信じながら行政を進めていきたいというふうに思っていますので、御理解いただきたいと存じます。以上です。

出典:音更町議会 平成26年第2回定例会 2014年6月12日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる