みんなの議会

音更町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月13日

迫られる空き家対策、世代交代に向けて対応を

2010年12月13日、音更町議会の一般質問で、高瀬博文議員が「迫られる空き家対策、世代交代に向けて対応を」について質問し、町長 寺山憲二、建設水道部長 川上雅二、農業委員会事務局長 島信夫、企画部長 西川友則が答弁しました。

質問者
高瀬博文 議員
答弁者
町長 寺山憲二、建設水道部長 川上雅二、農業委員会事務局長 島信夫、企画部長 西川友則

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 19番 高瀬博文

通告に従いまして次の質問をさせていただきます。先ほど午前中の中でも、「議場でひとこと」の中でも高田さんから出されておりましたけれども、「迫られる空き家対策、世代交代に向けて対応を」のタイトルであります。総務省の広報10月号に掲載された平成20年度の住宅・土地統計調査によると、同年10月現在の全国の総住宅数は5,759万戸だそうであります。平成15年から5年間で370万戸ふえております。その一方で、空き家も増加し、過去最高の757万戸になっており、およそ8戸に1戸が人が住んでいない計算になります。本町においても例外ではないと思っております。年月を重ねた空き家は、防災上においても、あるいは防犯上においても問題があり、さらには景観上において、町並み形成をする上でも好ましくないと考えております。本町においては、現在まで宅地開発による定住促進を進めてまいりましたが、今後、市街化区域の拡大が難しいとの前提を踏まえると、空き地、空き家対策に行政として汗をかき、定住促進につなげる施策を取り入れるべきと考えております。空き家対策としては、取り壊して新築住宅を建てて世代交代を進める、もう一方では、内部改修等をして定住促進を図るなどがあります。そこで、次の点について質問をいたします。1、本町において、総住宅戸数と空き家の戸数を把握しているか。その上で、5年後には空き家はどの程度ふえていると推測されるか。2、空き家を取り壊して新築住宅を建て、世代交代を推し進めるに当たり、解体費用の助成など補助制度の新設は検討できないか。3、空き家の有効利用を通して定住を促進し、地域の活性化を図ることを目的とした空き家バンク制度の導入を検討できないかであります。以上、御答弁よろしくお願いいたします。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

空き家対策についての御質問にお答えいたします。初めに、本町における総住宅戸数と空き家戸数並びに5年後の空き家戸数の推計についてでありますが、平成22年1月1日現在の固定資産課税台帳の数値で申し上げますと、総住宅戸数は1万7,230戸となっております。また、空き家戸数につきましては、本町の実態を把握しておりませんが、総務省の住宅・土地統計調査による平成20年の本町の数値を見ますと、空き家戸数は1,820戸で、このうち、共同住宅などの借家が1,030戸、専用住宅や店舗等の併用住宅が780戸、売却用の住宅が10戸となっており、空き家戸数の56.6%は借家が占めております。ただ、この調査は、本町の国勢調査区325調査区から4分の1の76調査区を抽出し、その調査区ごとに17戸を上限として実施した標本調査の結果をもとに推計したもので、全体に対する抽出率は約7%となっております。なお、5年後の空き家戸数を推計することは困難でありますが、ただいま申し上げましたように、住宅戸数のおおむね1割程度が空き家になっており、そのうちの半数以上は借家が占めている状況にありますので、今後もそのような傾向になるのではなかろうかと推測しているところであります。次に、空き家解体費用の助成等補助制度の検討についてでありますが、住宅の新築という個人の資産形成につながることに対して公費を投入するには、それ相応の理由が必要であろうと考えます。例えば、所有者に資力がなく、空き家として放置されている家屋が、倒壊などにより他の町民の生命や財産に危害を及ぼすおそれのある場合など、あくまでも公共の福祉を図る上で必要な場合に限定して検討することが必要かと思いますが、一般的な空き家の解体費用は町が負担することは困難であろうと考えております。ただ、現在、国土交通省住宅局において、今後の住宅施策を検討するために、全国の市町村を対象として空き家対策に関するアンケート調査を実施しておりますので、今後、この調査結果をもとに、国や道において一定の施策が示された場合には、本町におきましてもそうした制度を参考にしながら必要な取り組みを検討してまいりたいと考えております。最後に、空き家バンク制度の導入についてでありますが、この制度につきましては、本町の住宅情報を提供する重要な役割を果たす制度ととらえております。第5期総合計画(案)の中でも、町内における土地や住宅情報のネットワーク化について触れているところでありますが、住宅や土地を探している方々に対して必要な情報を提供することは、既存市街化区域の未利用地や空き家を有効に活用することにつながってまいりますので、制度の利用者はもとより、町にとりましても大変有意義な取り組みになるものと受けとめております。したがいまして、早期に制度が導入できるよう準備を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上、答弁とさせていただきます。

質問 19番 高瀬博文

答弁をいただきまして、空き家バンクの制度の導入ですか、これについては、大変有意義な取り組みであると。早急に導入したいということですので、これは本当にそうしていただきたいなと思います。空き家の解体につきましては、確かに、御答弁ありました、今、一般的な空き家の解体費用、これは町負担するというのは、私もこれは無理だと思っています。その上で、こういう条件下で、こういうことなら補助を出してもいいんじゃないかなという形の中でお話をさせていただきながら再質問をさせていただきます。まず、町側が空き家をどういう位置づけでいるのか、どういう認識を持っているのかをお伺いするわけですけれども、これ、私も質問の中で、防災上、そして防犯上、さらには町並み形成する中でも景観上よくないぞと。当然、空き家が多くなりますと市街地が空洞化される。空洞化されれば町が活性化されない、そういうふうにいろいろ考えるわけですけれども、町側はこの空き家についてどういう位置づけをして、どういう認識をしているかをお伺いします。

答弁 建設水道部長 川上雅二(建設水道部長は2011年3月まで)

空き家に対します認識でございますけれども、一つは、高齢世帯といいますか、高齢者の方々が住みかえていく、例えば集合施設等に移られて、そのもといた家が空き家になっているという例が多いのかなというふうな認識は持っております。あと、中には維持管理において手が回らないという空き家もあるのかなという認識は持ってございます。失礼しました。私どもとしましては、空き家等々につきましては、防犯上、景観上好ましくないという認識は持ってございます。

質問 19番 高瀬博文

まず、空き家に対する認識は同じだろうと思っています。それで、今ちょっと部長も答弁の中でちらっと言いかけましたけれども、空き家の原因、なぜふえるかと。これ、大きく分けると二つあるんです。一つは地方から都市部への人口の流入、これ、今までの大きな流れの中で、本町は地の利を生かして、その上で政策展開をうまく図った上で受け皿になってきたと、そういう側面はあろうかと思いますけれども、一つは、その大きな流れとして地方から都市部へと。もう一つは、先ほど部長がちょっと答弁されましたけれども、高齢、進む高齢化、その中でひとり暮らしになっている。その高齢の方が施設に入られたり、そういう中で空き家になっていく。なかなか空き家、世代交代したいにも取り壊すのに非常に高額になっている。これはこれからの本町の大きな問題だというふうに私はとらえるんですけれども、もう一回、先ほど部長答弁しかけましたけれども、どうしてこう空き家になってくるんだと、その原因、それを町側でどういうふうに押さえているかをお伺いしたいと思います。

答弁 建設水道部長 川上雅二(建設水道部長は2011年3月まで)

原因でございますけれども、先ほども申し上げました、私は、一番多いのは、やはり高齢化による住みかえのほうの空き家のほうが多いのかなというふうには考えております。議員おっしゃるように、地方のほうから、本町から地方のほうへというのは少ないのかなと。したがいまして、先ほど言いました高齢化による空き家の率が多いのかなというふうには思っております。

質問 19番 高瀬博文

やはりそういうことなんです。本町の場合、これからそういう局面がずっと続いて、どんどん加速されるのかなと。これはよく言われるんですけれども、空き家を壊すと固定資産税が高くなる、だから空き家のままに放置しているんだという話を聞くことがあるんですけれども、確かに家がある、空き家であっても家があることによって評価額は通常の6分の1になるんです。それを更地にすると6倍になるので、建っているほうが安くなるという論理があるんですけれども、これ私なりに調べたんですけれども、例えば雄飛が丘でいいますと、この路線価が1万3,500円なんです。面積が200平米としますと270万。これに家が建っていますから6分の1になる。そうすると45万。そうすると税額は6,300円なんですよ。これを更地にしましたよという計算しますと標準の評価額が189万になるんです、係数掛けると。その係数掛けた後の固定資産税が2万6,400円なんです。そうすると、空き家って残存が2割なので、なかなか固定資産税は落ちないんです、よく調べると。そうすると、空き家が建っていて6,300円、そして壊すと2万6,400円。これは2万円ぐらい高くなるので、実際にそうなのかなと思うと、空き家が建っていますよね。空き家の固定資産税は、これは築25年以上たっていても、まず2万円以上固定資産税が空き家でもかかっているんですよ。そうすると、壊せばそれがなくなりますから。そうしますと、空き家を取り壊しても固定資産税が総体としては高くならないんですよ。その辺踏まえると、やはり更地にしておく、更地にしてもらうのが一番いいというふうに私は思うんです。それを踏まえて、これは本町の空き家の戸数どうなっているか。全国レベルでは5,759万戸で空き家が757万戸、これ率として13.1%。北海道レベルでは273万戸に対して37万4千戸ということで13.7%なんです。私の調べる範囲では、どうしても本町の数字が調べ切れなかったんです。先ほど答弁いただきました。総戸数1万7,230戸です、固定資産台帳では。住宅・土地統計のほうでは……。これは空き家の数です。1万7,230戸に対して1,820戸の空き家ということですので、11%に満たない。これは北海道の数字に比べても少ないので、ちょっとほっとしている部分もあるんですけれども、これ、空き家の中の借家を随分何か強調した言い方で、そのうち借家が50%以上あるから本当の専用住宅的な空き家は少ないんだよと言いたいのか、その辺はちょっと考えるところなんですけれども、借家があいているよという論議が大きくなると、これは公営住宅との絡みもいろいろありますから、これは私は今回あまり論じたくないんですけれども、専用住宅、そして売却用の住宅ですか、790戸、これを更地化する、もしか更地化する。この大部分の更地化された宅地を、当然インフラも整備され、有効な宅地ですよね。その上に町内全域に散らばっている部分もあるので、この790戸が若い世代で全部埋め尽くされても学校などの増設の心配はありませんよね。そこの上で、今までのデータでは、5年間で15%ずつ空き家の数値がふえているというんですよ。そうすると、本町でも、790戸をベースにしても5年後に900戸。高齢住宅、高齢者の方が当然多くなる。そうするともっと加速するでしょうし、最低で見積もっても千戸以上が、これ、専用住宅だけでも空き家になっていくという計算が成り立つんです。音更町の人口に関する資料、これずっと見るんですけれども、例えば桜が丘、北陽台、柏寿台、北明台、65歳以上の方が27.1%、音更市街、先ほど高田さんがお話ししておりましたけれども、音更市街が27.2%、柳町が24.4%、木野市街が25%。かなり、間違いなくこれ10年のうちにこの地域、かなりの空洞化が、空洞化になっていくという前提がもう見えてくる人口配分なんですけれども、そこでちょっと町側にお伺いしたいのは、空き家を取り壊したら、空き家を取り壊して更地化したと。そうしたらそこは私は有効な宅地だろうと思うんですけれども、町側では、空き家をもし全部壊して、そこが更地化されたときには、本当にそれは有効な宅地ですよねという認識を持たれるかどうかお伺いします。

答弁 建設水道部長 川上雅二(建設水道部長は2011年3月まで)

私ども、空き家を取り壊したその宅地については、有効な宅地というふうに理解はしております。

質問 19番 高瀬博文

そういう前提のもとで話を組み立てさせていただきます。空き家対策ですけれども、私は、農村部と市街地は、これ、ちょっと別の論点持っているんです。まず、農村部についてお話をしたいと思います。実際に離農されて、その方の宅地と空き家ができている。さらには、新居を建てるときに、農地を転用して、元屋敷はそのままにして農地転用しながら隣に住宅を新築される。そして元屋敷は壊さないでそのまま残るというパターンがいろいろ考えられるわけです。ちょっとこれ、私の例を出させていただくわけですけれども、規模拡大する中で、3軒の方の農家宅地、そして空き家ですか、これが、それも含めて譲り受けたのが実態でした。その中で、やはり景観上、その上に作業効率、非常に作業効率が悪いということで取り壊す決心をしたわけです。そのときに、今、建設部長の川上部長、当時、土地改良区の課長さんだったと思いますけれども、お話、いや、こういうので壊したいんだよねという話をしたら、高瀬さん、絶対に埋めないでくださいよと、そんな話で、そうだよねといったことで、意を決してすべて更地化にするようにしたんですけれども、そのときに総額で、2つの住宅と牛舎1つ壊しました。そのときに総額で320万かかったんです。今だとそれだけの頑張りきかないような気もするんですけれども、当時はやれたんです。その当時から、農家のそういう部分に関して、景観上ですか、作業効率、そして余分に農地を転用して住宅を建てるということじゃなくて、農地を守るんだと。そういう部分を含めて、何とか補助制度みたいな、そういう取り壊しできる、更地にする、そういう部分でのいい考え方ができないかなというふうにその当時から思っていたんですけれども、今回そういう形でお聞きをしたいと思いますけれども、これ、農業委員会サイドでの論議もやっぱり必要になってくるんですよね、宅地を、農地を減らさないという部分、そして景観上もありますし。農業委員会サイドで、この農村部の空き家、これに対してどういう認識を持って、それをどういうふうに、どうあるべきかというんですか。どうあるべきか。それは基本的にわかっていても、農業委員会としてそれを議論になり得るかどうか。例えば建議書まで含めてそういうのを提案したいよとか、そういうのを含めて一度農業委員会サイドのこの空き家に対する考え方を聞きたいと思っております。

答弁 農業委員会事務局長 島信夫(農業委員会事務局長は2010年12月まで)

農業委員会の事務局長の立場でお話をさせていただきたいというふうに思います。御承知のとおり、農業委員会の取り扱い事務の中には、農地等の利用の集積、その他、農地の効率的な利用の促進というような事務も行っているところでございます。先ほどの御質問でございますけれども、当然その農村部の空き家については、農業委員会の中では、有害獣のある程度すみかになり得るようなところ、それと、廃屋については景観上の問題、それと、農作業上、今機械が大型化をしてきてございますので、そういう面からいくと効率性に問題があるというようなことで、私のほうとしては、できればそういうような事業展開がされて、そういう廃屋の処理ができることに伴って、有害獣対策あるいは景観対策、あるいは農地の効率的な作業の向上につながるというようなことで、そういう事業がもし展開されるんだとするならば、農業委員会サイド、農地の確保にもつながりますので、ある程度有意義なものではないのかなというふうに考えているところでございます。以上でございます。

質問 19番 高瀬博文

局長答弁いただきましたけれども、これは農業委員会内部での振興部会等で議論されてきているのかどうか、それもちょっと、そういう経過があるのかどうかをお聞かせいただきたいと思います。

答弁 農業委員会事務局長 島信夫(農業委員会事務局長は2010年12月まで)

実は今年、札幌のほうである会議がございまして、東北・北海道フォーラムというような農業委員会の都道府県7県の農業委員さんが集まった会議でございます。札幌で行われたわけでございますけれども、その中で、北海道で実はそういう農業委員会が実施しているところがございまして、そこの事例が発表されたところでございます。そこで研修をさせていただきまして、帰りのバス等々につきましては、こういうような形については建議だとか、あるいは要するに事業立てだとか、どうなんだろうねというような話は出てございましたけれども、持ち帰りまして部会の中で正式にどうするべきかというところまでは至っていないというような状況になってございます。以上でございます。

質問 19番 高瀬博文

ぜひ農業委員会の内部でその辺も御論議をいただいて、そして町側にいろんな形でその部分の要請を深めていただきたいなと思って、農村部の空き家対策については話を終わらせていただきます。市街地の空き家に話を戻します。冒頭に申し上げましたけれども、一般的な空き家の解体費用を町が負担するのは困難、これはもう私も、本当にそのとおりです。これは一つの例でありますけれども、中橋副議長の、中橋副議長、ちょっと例を出させていただきますよと言って了解をいただいた上でちょっと例として話をさせていただきます。御両親が存命中に中橋御夫妻は同じ敷地内に別々に住居を構えられた。現在では御両親とも他界をされてしまって、今その御両親が住んでいた家は空き家なんです。私もしょっちゅうお伺いするものですから、この空き家壊して、息子さんが帯広市内の賃貸アパート、賃貸マンションですか、に住んでいられるという話を聞いておりましたので、この空き家壊して息子さんたちの家建てたらいいですよねと言いましたら、中橋さんは、取り壊す金がないと言えと私に言われたんです。私、そのとおり言いますけれども、これ本当に取り壊してゼロにするのって大変なんです、正直言って。建てたいなと。どこかに建てたいなという意識はあっても、壊す、要するにゼロに戻すというのは大変な作業が要るんですよ。そこで、解体業者さんに聞きますと、坪大体2万から3万ぐらいかかるんです。そうするとちょっとした家でも、100万まで行かないでも、100万でもすぐかかってしまう。これは、私が今回申し上げるのは、行政側で建て壊し費用の一部を出しますよと。それを呼び水にして、取り壊して新築住宅を建ててもらう。若い人がそこで住んでもらう。定住してもらう。そうすると、今まであった空き家ですか、その防災上であったり防犯上、そして景観上、これはなくなるわけですから本当にクリアされるわけです。そして定住促進にもなっていくよと。その上で、若い世代が入るということで地域の活性化にもなる、こういう一助になると思うんですよ。こういう例えば中橋家の事例、空き家の解体費用の一部を補助する、それを呼び水とすることによって定住促進が図られる、そういう補助であれば町民合意を得られると思うんです。私のこれ理論なんですけれども、例えば空き家の固定資産税の10年分、これ補助しますよと。そうすると、計算すると、30年前に2千万で建てた家の現在の、30年後の固定資産税は3万2,571円なんですよ。先ほども言いましたけれども、坪大体二、三万の解体費用がかかると。約100万、90万から100万。これ10年スパンで、これから先10年、今建てるよという段階での10年スパンで考えますと、これを空き家のままにしておいて10年たったら32万何がしかかるわけですよ。多少スライドしてもそんなに、20%という原理は変わりませんから、残存の。そうすると30万以上かかる。そうしたら、今取り壊せばその数字はなくなりますよね、10年間で考えたときに。そして町からその分補助してもらえば、今建て替えたときに、とりあえず計算上は約3分の1の30万ちょっとで、自分の手出しで空き家の解体、90万、100万のものが更地にできるんですよ。町側は、更地にした上で新築住宅を建ててもらえば、これ10年スパンで出したときには3年後か4年後、3年ぐらい減免があるのであれですけれども、最低でも五、六年目からは固定資産で十分町側はプラスになる計算になるんですよ。そういう論点から言えば、極めてこれ、補助を出しても、定住促進であり、活性化に向けて、そして空き家があることによるデメリット、ちょっとした呼び水でも随分こういう部分がクリアされる可能性はあると思うんですよ。先ほど、一般的な空き家に対する補助は困難とおっしゃいましたけれども、その定住促進、地域の活性化、そういう論点の中での空き家に対するこういう考え方は私はありだと思うんですけれども、町側はどのように感ずるかという、なんですけれども、まず、その今私がお話しした部分、当然、数字をいろいろお話ししましたので、まず財政当局でそういう考え方が成り立つんじゃないですかという部分での私の問いかけについての御答弁をいただきたいと思います。

答弁 企画部長 西川友則

ただいまの空き家の関係で、いわゆる固定資産税と、それから、ある意味そこに今度住宅を建てる、そういった投資の比較をしているのかなということの御質問だと思います。固定資産税が当然その分減るわけでございますから、その分をこちらに回すということは、ある意味、財政上、町がそれに対していわゆる税が入る、入らない、こういった観点からいった場合、税がふえる分と、それから投資する分と、こういった部分で言えば、議員がおっしゃるような、そのことによって財政が問題があるだとか、そういうことにはならないと思います。ただ、一般的にこういった比較というのは、非常に個人個人によって違うのかなというふうにも私は思っているところでございます。以上でございます。

質問 19番 高瀬博文

私も個別でなくて総論で物申していますので。これ、極論すれば、空き家を取り壊す、その取り壊すときに、呼び水ですよね。動機づけのために補助すると。これ、動機づけになって、それが動機づけになって、先ほど例を申し上げましたけれども、中橋さんの空き家に町が30万円補助しますよと。そうしたら、それが動機づけになって中橋さんが新居を建てる、これ、間違いなく財政面では、壊れたものが10年建っていても、それは固定資産税入りますよ。入りますけれども、新築に比べたときの税収を考えていけば、これだけ、ざっと計算すると、2千万の家建てても、初年度が14万ぐらいですかね。それが減免あるから3年間はちょっと少ないですけれども、4年目以降は11万ぐらいでずっと安定してくると。そうすると、30年たった固定資産もありますけれども、当然5年目以降、もう完全に町としてはそれは有効な数字になるんですよ。お金だけじゃないんです。空き家があることによる防犯上、防災上、景観上、そういうものをクリアされた上ですよ。そして世代交代も起きる、地域の活性化にもつながる、これは町として補助の考え方ができると思うんですよ。その辺答弁をお願いします。

答弁 建設水道部長 川上雅二(建設水道部長は2011年3月まで)

議員おっしゃるように、防犯上、景観上有意義というのはわかりますけれども、ただ、我々としましては、あくまでも個人資産でございますので、そこに公費を投入してと。その是非が、どれだけの理論武装ができるかわかりませんけれども、その辺が問題でございまして、これは道外の市でございますけれども、これは全道的に空き家問題につきましては問題になっておりまして、先ほども町長から答弁させていただきましたように、国のほうで調査もやっております。ほかの、道内、それから道外もそうですけれども、その空き家の解体に対する補助というのはなかなか取り組んでいない状況でございます。それは、あくまでも個人資産という観点から公費の投入が問われているというところでございます。ただ、おっしゃいますように、防犯上、景観上は大変有意義かなと思っておりますけれども、先ほども申し上げました公費の投入、個人資産に対して公費の投入の是非が根底にはあるということでございます。

質問 19番 高瀬博文

個人資産だから公費投入云々をいいますと、これ減税も含めて全部個人資産、例えばエコカー減税ですか、これは、国の方針はあるにしても、エコカー、ではだれのものですかといったら個人資産ですよね。今の内容というのはそういうことですよね。例えば基盤整備、例えば農業関係の基盤整備にしても、個人の資産ですよね。それを公の国の食料というものから見たときにどうなんだという部分で理解していただいて公費を投入している。壊す部分に関しては本当に全国にないんですよ。ないから私言うんですよ。こういうおもしろい考え方あるじゃないかと。絶対メリットあるよという部分を言っているんですよ。ぜひその辺含めて、これをすぐやれとかと言ってもなかなかあれですから、その公費だから無理なんですという論点じゃなくて、それを町民合意の中で公にすればいいんです。この辺は理論武装という私はなっていくと思うんです。その部分含めて、これ以上この部分については質問しませんので、もう一度答弁をお願いしたいと思います。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

空き家に対して高瀬議員と我々の認識は多分一致しているんだと思います。防犯、防災、それから景観上好ましくないということで、この対策についてはやはり何らかの必要性があるということについては同じだというふうに思っております。先日も音更市街のほうで、息子さんが札幌にいらっしゃる方が住宅を取り壊しました。取り壊して、どうしてかというと、やはり家がついていると宅地が売れないということでもって住宅を壊しております。ただ、それが右から左に売れたかというと、なかなか売れないというような実態がございますので、そういったことからいけば、これからどうやって定住促進を促していくかと、この対策が一番必要なんだろうというふうに思います。それと、後ほど小野議員、それから真田議員のほうからも質問が提出されておりますけれども、空き家解体に補助金を出すのか、新築、改築に出すのかというような論議もあろうかというふうに思います。そういったことを総合的に考えていかなければ、では、空き家を壊すときに金出したから新築は出しませんよとか、そういったことがどうなのかという問題もあるんだろうというふうに思いますし、それから、空き家を解体、すぐその後新築すると、こういうふうなのがその作業として連帯して出てくるのかどうか。そこが何年もたってから新築ということに対して、では空き家に補助金を出すのがいいのかというようなことも問題としてはあるんだろうというふうに思っています。今現在、新築住宅を、全国的な話ですけれども、進んでいかないというのは、やっぱり団塊の世代が住宅を持っちゃったと。これから少子化になるときに、団塊の世代は子供さんたくさんいますから、親の家を継げるのは1人だけですから、ほかの子供さんたちは自分で建てなければならないということで住宅需要が相当大きかったということでございますけれども、これから少子化の中で、親の相続というような形でもって大きな新築住宅というのは全国的にはそんなに起きてこないだろうというような予想も立てているようではありますが、我々としては、やはりこれから、今の80歳以上の、実を言いますと80歳以上の高齢者のみの世帯というのが、これは前回の国勢調査の段階ですから、2005年の数字で申し上げますと、80歳以上の高齢者だけの世帯というのは443世帯あります。これが数年後には多分施設に入るなり、いろんなことでもって空き家になってくるというようなことからいけば戸数はふえていくだろうと思いますが、これがうまく世代交代していくというようなこと、それから、少子化ですから、世代交代しても必ず余ってくるというようなことからいけば、これについては、今、補助金のあるなしにかかわらず何らかの対応をしていかなければならないということは高瀬議員のおっしゃるとおりだというふうに思っていますので、そういったことで御理解をいただきたいと思います。

質問 19番 高瀬博文

今、町長から答弁いただきまして、少なくとも検討ぐらいはしてくれるというふうに考えますので、空き家バンク制度の導入、これに移らせていただきます。これは答弁の中で、早期に導入して準備を進める、そのような御答弁をいただきました。それはぜひよろしくお願いしたいと思うわけですけれども、今の段階で町側はどういう形を想定しているか、そして、どんな形で取り組んでいくかといいますかね。今の準備を取り進めている状況というのは十分理解しますけれども、今どういう構想の中で方向性を持っているかをお聞きしたいと思います。

答弁 建設水道部長 川上雅二(建設水道部長は2011年3月まで)

今、現段階でございますけれども、第5期総合計画(案)の中にもうたっておりますが、音更町住宅マスタープランの中にもそういう方向で進めようということになってございまして、今のところ、まだはっきりとしたものは決めておりませんけれども、一応空き家、それから空き地等につきましては、登録をしていただく、町のほうに。それにつきましては、所有者の方もしくは不動産会社の方ですか、そういう方から町へ登録をしていただくと。そういう情報をもちましてその空き地、空き家の物件登録をしまして、それをホームページに掲載して広く周知をしていきたいと、そんなようなことから、ホームページ並びに町に登録してもらうことによって広く町民の方、それから町外の方にもそういう情報を提供していきたいなということで、今その案に向けて詳細に詰めていこうというふうにしております。

質問 19番 高瀬博文

今お話聞くと、登録してホームページに載せると。これ、空き家のままですとなかなか、本当に住まれる方がいるのかなというときに、当然内部改修等の問題あると思うんです。調べると、そこまで踏み込んだ町村もあるんです。今のところホームページでお知らせする範疇だけぐらいの論旨なんでしょうか。もうちょっと定住促進に向けた空き家の活用という部分では踏み込んだものがあっていいのかなと思うんですけれども、そこまでは踏み込んでいるのか踏み込んでいないのかと、今後ともそういうことも検討まで含めて進めるのかどうかお伺いしたいと思います。

答弁 建設水道部長 川上雅二(建設水道部長は2011年3月まで)

現時点では、その登録した物件をホームページ等で紹介すると。あと取引関係につきましては、町ではなくて、例えばその登録いただいた方と直接やっていただくというような方法を考えております。一つは、例えば先ほども出ました、高齢世帯になりましてどこかの施設に入られる、そこの家があきました。その物件を紹介する際に、例えば不動産会社の方が介入した場合に、そこを貸し家として、その老夫婦が貸し家として若い子育て支援の世帯に貸すというようなシステムもいいのかなと思っていますけれども、ただ、今のところ町では、その改修をして町の物件としてお貸しすると、そういうところまでは考えておりません。

質問 19番 高瀬博文

いずれにしても、空き家バンク制度ですか、これやっていただけるということなので、ぜひ有効といいますか、効果がある方向で皆さんで知恵を出し合っていただきたいなと思います。これで最後にしますけれども、寺山町長、常日ごろ、貪欲に政策実行していくとおっしゃっておられます。これは、空き家対策というの、まだ全国レベルでも低層な部分なんです。ぜひ全国に先駆けて貪欲にチャレンジをしていただきたいなというのをお願いして、最後に答弁いただいて、終わりたいと思います。

答弁 町長 寺山憲二(町長は2016年12月まで)

音更町の発展のため、そして町民の利益につながることについては、高瀬議員のおっしゃるように貪欲にまちづくりに取り組んでいきたいなというふうに思っております。ただ、前にもこのような御質問、10年ぐらい前かというふうに思いますが、農村部の宅地を登録して云々というようなお話もありました。廃屋を、景観上よくないからそれを取り壊して、それを情報公開してというようなお話でございました。そういった質問がありました。そのときに、一つは、私有財産ですから、個人の情報として出すためには本人の了解いただかなければならない。そこのところに、今、その当時は、自動車の廃車を置きたいために相当数農家宅地が供給というか、需要があったということで、むしろ景観を悪くしたというようなこともありますから、その辺については、私たちも情報提供するに当たっては十分な注意が必要なのかなというふうに思っているところでございます。そんなことで答弁とさせていただきたいと思います。

出典:音更町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月13日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる