みんなの議会

音更町議会 平成20年第1回定例会 2008年3月11日

(1)医療改革から町民の命と健康をどう守っていくのか、その姿勢について/(2)所得制限なしで小学校卒業までの子供医療費無料化の実施を/(3)不用入れ歯のリサイクルの実施を

2008年3月11日、音更町議会の一般質問で、守屋いつ子議員が「医療改革から町民の命と健康をどう守っていくのか、その姿勢について」「所得制限なしで小学校卒業までの子供医療費無料化の実施を」「不用入れ歯のリサイクルの実施を」について質問し、副町長 寺山憲二、民生部長 山川光雄が答弁しました。

質問者
守屋いつ子 議員
答弁者
副町長 寺山憲二、民生部長 山川光雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員が最初の質問で述べた件名は 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。

質問 7番 守屋いつ子

最後の質問となりました。多くの課題があるということを、一番最後まで聞いていて感じるところでした。町が行いたいいろいろな事業、これを阻止するものは何なんだろうという思いで、一般質問を聞いていたところです。私の質問に入らせていただきます。1問1答方式でお願いいたします。3問について質問をさせていただきます。1問目、医療改革から町民の命と健康をどう守っていくのか、その姿勢についてお伺いいたします。今、医療崩壊、そういう言葉が大きくクローズアップされて、まさに喫緊の課題だというふうに思っております。社会保障制度は、年金や医療、介護、障害者福祉など毎年のように制度改革が進められてきています。高齢者医療制度、療養病床の大幅削減、深刻な医師不足、診療報酬の削減、地域の拠点病院の再編縮小、そして負担増からの受診抑制、高い国保税は国民皆保険制度を揺るがす事態となり、安心・安全の医療や質の高い医療を求める国民の願いからかけ離れてきていると感じております。医療機関が集中している札幌では、産科の救急体制がとれない事態が生じたり、北見や帯広市でも同様の事態が起きていますが、このような深刻な事態は全国的に生じております。病床数を減らし、在宅医療を重視する方針も、医師や看護師不足は解消されておらず、不安の中に追い込まれるばかりです。2007年6月に安倍内閣が骨太方針2007で、公立病院改革ガイドラインの策定を設けました。道は、道内94自治体病院を47病院にするという自治体病院等広域化・連携構想を提起しました。十勝では、士幌町を含め7病院が適正化を受けて、今検討に入っているところです。住民の命を守り続け、地域医療を担ってきた病院が存続の危機的状況に追い込まれています。十勝でも、自治体病院を守るため、地域住民と首長が一体となり、運動を展開し始めています。病気になっても安心して療養できる、命の安全保障を自治体としてどうつくっていくかが求められていると考えられます。以上より、1つ目、命を脅かすこの実態をどうとらえているか、お答え願います。2つ目に、周辺自治体病院の自治体病院等広域化・連携構想、これはどのような影響を及ぼすととらえているか、お答え願います。3つ目に、地域医療を守るために協力・協同を進めていくべきと考えますが、どのようにお考えか御答弁願います。2問目です。子供医療費、小学校卒業までの拡大を求めます。長期にわたる少子化傾向の根本には、不安定雇用の広がり、異常な長時間労働、賃金の抑制、増税に加え、出産・育児・教育などの経済的負担の増大、子育て世代の社会的環境の悪化など、安心して子供が育てられないさまざまな要因が考えられます。そのような中、子供の病気は親にとっては大変深刻なものです。2008年から、国も道も子供医療費の軽減を拡大しました。今、各自治体では独自の助成を拡大する方向で広がっております。東京都では中学校卒業まで医療費無料化、道内でも北斗市や更別村など8市町村が中学校卒業まで助成を拡大しており、さらに小学校卒業までの拡大も大きく広がってきております。子供って、お金のないときに病気になるんだよね、そういう切実な声が聞かれております。救急医療の約半数が15歳以下の子供であるというデータもあることから、急変しやすい子供は受診を待つことはできません。お金の心配なく子供の健康が守られることが大切と思います。以上より、子供の医療費を就学前まで助成した場合と、小学校卒業まで助成した場合、それぞれ必要な財源は幾らとなるか、試算をお聞かせください。2つ目に、所得制限なしで小学校卒業までの子供医療費無料化の実施を求めます。3つ目に、子供のいる世帯への短期保険証や資格証の交付は行わず、通常保険証の交付を願います。これについては、昨年の6月定例会でも要求をしております。3問目に、不用入れ歯のリサイクルの実施を求めます。不用になった入れ歯はほとんど捨てられてきました。入れ歯の金具には金銀パラジウム合金が多く使われ、この貴重な貴金属をリサイクルすることによって資源として生まれ変わり、その益金をユニセフに寄附することで、貧困に苦しむ世界の子供たちを援助することができるというものです。今、不用入れ歯の回収ボックスを設置し、事業として実施している自治体が、北海道では滝川市、猿払村、足寄町で取り組まれており、どんどん広がっております。この、世界の子供を救う事業を音更町で実施する考えはないかをお伺いいたします。以上3問について御答弁、よろしくお願いいたします。

答弁 副町長 寺山憲二(副町長は2008年12月まで)

1点目の、医療改革から町民の命と健康をどう守るかに関する御質問についてお答えいたします。初めに、地域医療の実態についてでありますが、自治体病院においては近年、医師や看護師などの医療従事者の不足、過疎化に伴う患者の減少、さらに診療報酬の改正の影響などにより、極めて厳しい経営環境に置かれております。このため、多くの自治体病院では、一般会計から多額の繰り出しを受けて経営を維持する状況にあり、自治体自体の財政状況も悪化していることから、もはや維持そのものが困難になっている病院が道内に多くあります。十勝管内におきましては、不良債務を抱える団体はありませんが、地域医療を取り巻く環境が厳しい中、今後、単独市町村で必要な医療サービスを提供することが難しくなるおそれもあります。幸い、本町においては産婦人科と脳外科を除く19医療機関と16歯科医院が開業しているほか、帯広市内に2次、3次医療が充実している状況にありますので、現段階においては深刻な状態は避けられているものと考えております。次に、周辺自治体病院の再編による本町への影響、及び地域医療を守るための協力・協同につきましては一括してお答えいたします。自治体病院は、単独市町村で必要な医療サービスを提供することが難しくなるおそれがあることから、安定的に提供し続けられるよう、広域的に連携した医療提供体制や病院運営のあり方等について検討を進めるために、市町村、関係医療機関、医師会等関係団体で構成する検討会議が設置されておりますが、本町のような自治体病院を持たない市町村も、隣接自治体病院や中心的病院との連携による医療の確保等の観点から、検討会議に参加しております。検討会議では、中心的病院や自治体病院相互の連携と機能分担のほか、休日・夜間の救急体制の確保や、医療機関相互の人的支援、患者の輸送手段などについて検討を行うこととしておりますが、道の医療計画や地域ケア体制整備構想などの整合性にも留意して、十勝の総合的な医療体制の確保の観点から、議論に参画していくことにしております。現在、道がまとめた第二次保健医療福祉圏ごとの考え方では、十勝自治体病院の方向性として、公立芽室病院以外の池田、広尾、鹿追、士幌、足寄、大樹、本別の7自治体病院はいずれも比較的小規模であり、今後、病院間の役割分担や帯広市内の病院との連携にも考慮しながら、診療所化を含めた規模の適正化について検討の必要があるとの提案がされております。小規模病院が縮小される分、中核病院には医師が重点配置され、診療体制の広域化が可能となり、大学病院では派遣先が集約されれば医師を出しやすくなることや、医師がまとまれば当直などの負担も減り、24時間態勢も実現できるなどと言われておりますが、地域医療の確保ができなくなる不安も抱えており、地域の実情や課題を把握した上で、病院経営の健全化と地域医療の確保を両立させる観点から、病院の方向性について検討が行われると存じます。検討会議において、十勝医療圏における自治体病院と民間病院の適切な役割分担と連携のために、町内の民間病院の協力を必要とすることになれば、町としても連携した対応をしてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。2点目の、子供医療費の小学校卒業までの拡大に関する御質問についてお答えいたします。現在実施しております乳幼児医療費の助成につきましては、就学前までの乳幼児を対象に、3歳以上の住民税課税世帯に対しては自己負担1割を超える部分を助成し、3歳未満及び住民税非課税世帯に対しては自己負担分を全額助成しております。また、3歳未満及び住民税非課税世帯に対しては、町の単独事業として初診時一部負担金についても助成をしております。新年度からは、対象世帯に所得制限を導入し、就学前までの乳幼児につきましては全額助成するとともに、新たに入院に係る助成を小学校6年生まで拡大し、助成額については住民税非課税世帯は全額助成し、住民税課税世帯は自己負担1割を超える部分を助成することにいたしました。初めに、子供医療費を就学前まで助成した場合、小学校卒業まで助成した場合の必要な財源についてでありますが、就学前まで助成した場合の事業費につきましては、一般財源で約1,300万円、小学校卒業まで助成した場合は約9,340万円が必要となるところであります。次に、所得制限なしで小学校卒業までの子供医療費無料化の実施をとのことでありますが、所得制限につきましては、平成16年10月から廃止した経緯がありますが、各種福祉手当など国の制度や道の医療給付事業のほか、町が実施している重度心身障害者及びひとり親家庭等の医療費の助成においても、所得制限を設けているところであります。また、小学校卒業までの無料化については、厳しい財政状況のもとでは難しいものと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。最後に、子供のいる世帯への短期証や資格証の交付についてでありますが、資格証明書、短期被保険者証につきましては、被保険者間の公平と個々の事情を聞く機会の確保を図り、納付につなげることを目的としておりますが、資格証明書については、老人医療給付の対象者や乳幼児医療給付助成など、公費負担医療の対象世帯については交付対象から除外しているところであります。短期被保険者証については、子供さんのいる世帯は特に生活状況や精神面などに配慮し、対応を行っているところでありますので、御理解を賜りたいと存じます。3点目の、不用入れ歯リサイクルの実施に関する御質問についてお答えいたします。不用入れ歯につきましては、これまで燃やさないごみとして処理されておりましたが、回収してリサイクルすることにより収益金を福祉に役立てようという新しい活動が全国的に進められております。この不用入れ歯リサイクルの活動は、不用になった入れ歯を回収し、そこに使われている金銀パラジウム等の貴金属を精製して、その収益金をユネスコ等に寄附し、苦しんでいる世界の子供たちのために役立ててもらおうとするボランティア活動であります。また、協力した地域の福祉団体にも収益金の一部が還元されるようであります。同様な活動には、切手やリングプル、未使用年賀状などさまざまなものがありますが、この不用入れ歯リサイクルも、その趣旨を考えますと、社会福祉協議会等の福祉団体が取り組むことが適しているのではないかと思われますので、今後、団体と相談していきたいと考えております。また、町といたしましては、この事業が実施される場合、不用入れ歯リサイクルの趣旨についての啓発や、回収ボックスの設置について支援してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。以上でございます。

再質問 7番 守屋いつ子

では、再質問させていただきます。私も久野議員と同じく、山口町長へこの医療改革の姿勢を伺いたかったところなんですが、副町長に大きな期待を込めて答弁を願いたいと思っております。今、御答弁のあった中では、国が示しました医療改革プラン、公立病院改革ガイドラインに沿って公立病院の改革プランが行われた、そこに答弁のほとんどがあったというふうに思います。私は、2025年にかけて医療費抑制路線を進める今の政府、厚労省、これは非常に大きな影響を及ぼしているというふうに考えております。その中で、1997年から11年間、6回の診療報酬の改定が行われて、そしてそのうち5回はマイナス改定です。そういうことから、自治体病院ばかりではなく民間の病院も、非常に経営を圧迫している、そのために病院の倒産ということも今、生まれてきているのが実態です。さらに、4月から始めようとしております後期高齢者医療制度、これを導入することや、2025年に向けて介護療養病床の全廃をする、医療療養病床の大幅削減をする、そういうことが計画されております。患者負担がふえたのは、2002年に高齢者が1割負担になりました。2003年に健康保険本人が3割になりました。こういうことから受診抑制が進んでいるというふうに思います。そして本当に今、大きな問題になっているのは医師・看護師不足によって非常に医療現場が大変になっている、そういう状況があります。そういうことから、今の政府が進めている医療費抑制路線、これに対して自治体としてどうしていこうとしているのか、そのことをまずお聞きしたいというふうに思います。

答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)

医療制度改革は、さまざまな改革が行われております。今、お話がございましたような改革が平成18年6月に出されております。そういった中で、目的といたしましては安心・信頼の医療の確保、また予防の重視や医療費適正化の総合的な推進、さらに超高齢化社会を展望した新たな医療保険制度体制の実現というものが大きな目的となってございます。そういった中で、さまざまな改革が行われておりますが、患者負担の増大だとか、一部は患者負担も削減されている部分がございます。総合的な対策がとられているというふうに思っておりますけれども、いずれにいたしましても、これからの社会保障制度をどのようにしていくかというのが大きなテーマというふうに思っておりまして、そのテーマに沿って、持続可能な社会をどのようにして築いていくか、社会保障制度をどのように築いていくかということが、国の方で大きなテーマとしてとらえているというふうにとらえておりまして、その中で本町におきまして、住民に対してどのような問題点が生じているのかというところを十分とらえながら進めていかなければならないものというふうに、現在は思っているところでございます。

再質問 7番 守屋いつ子

今、国の方針について部長の方から話がされました。これはどういうふうに地域住民の方に影響を及ぼしているのか、そこを具体的にとらえているのかどうか、そこを確認させてください。今、どんな影響があるというふうにとらえているのか、答弁をお願いします。

答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)

高齢者医療制度におきましては、やはり75歳以上の方々の医療を、全道的な、全道を一方の保険者として実施するということにつきましては、今の国保制度が市町村で行っている部分からいいますと、既に大変な時代になってくるだろうと、要するに高齢者がふえてくるということから考えますと、こういう制度の中で安定的に医療の確保がされるということが必要なことだろうと思っておりますし、それらに対する年金天引き等の問題はありますけれども、一定の国の軽減の中で進められるということを考えますと、やむを得ない部分はあると思います。また、後期高齢者医療制度ができましたことによって、国保の中で、現在の国保が抱えております構造的な問題が一部解消されていくだろうと。それは、保険者間の負担の適正化というものがございまして、そういった意味からいいますと、国保の構造的な問題が、そういった制度の改正によりまして見直しされていくというふうに理解しておりまして、方向性としてはいずれ国保も、大きな枠、保険者の中で進められるべきであろうと思います。そういった中では、影響といいますと、そう大きな影響はないのではないかと。それから、療養病床の再編につきましては、本町にはないわけですけれども、社会的入院の解消を図るというような意味合いもございますけれども、それらに対するこれからの高齢者施設の整備等も検討されてまいりますので、そういったことにつきましても十分、制度改正に伴います新たな対策というものがとられていくものというふうに思っております。また、医療費では生活習慣病対策として、糖尿病だとか、重症化を防ぐような、生活習慣を改善していくということが、医療費を抑制する効果が出てくるという、新たな対応も出されたわけでございまして、そういった意味からも今後の方向性におきましては、十分効果が出てくるものというふうに認識しているところでございます。

再質問 7番 守屋いつ子

なかなか厳しいなというふうに思うんですけれども、国はいろいろ医療改革を打ち出しております。安倍内閣の骨太方針でも、さまざまな医療改革について出されております。その目的の大きなもの、なぜそれをしているのか、それは総医療費を抑制するためにさまざまな方針が出されております。それは、先ほど言いましたように診療報酬を下げる、この診療報酬を下げるということが、病院にとってどういう影響を及ぼすのか。また、今、救急医療体制、帯広の病院でもいろいろな診療科が閉鎖されたりしておりますけれども、そういうあたりについてどのようにとらえているのか、救急医療体制というふうに、1つは言いたいと思いますけれども、これがどのような影響を及ぼすのか、そこを確認させてください。

答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)

診療報酬は、3年おきに改定されるということで、先ほど議員さんの方からも改定のお話がございました。今回も0.28だったと思いますけれども、減額改定ということであります。その前が3.16の減額改定、非常に大きな改定があったということで、その影響は大きかったというふうに感じてはおりますけれども、実際に国保におきましては、単年度だけで、改訂後の翌年にはまた医療費が伸びるというような状況でございます。そのようなことの中で、病院側といたしましては、報酬を下げるということは非常に厳しい状況にあろうかと思いますが、例えば看護師さんを適正配置して充実した配置をすれば報酬が上がるというような体系の見直しの中で行われているようであります。報酬につきましては、直接的には医療機関等の関係でございますので、詳しいことはよくわかりませんけれども、医療機関といたしましてはそういった経営の見直しを図らなければならないという事態になっているのではないかと思っております。帯広市の医療におきまして、現在は整形外科の先生が少なくなってきておりまして、2つの病院で廃止をするというのが、今、問題になっているようでございまして、それらのことも含めますと、今、公立病院の改革もあわせまして、医師不足、看護師不足等に対応する改革がどのように向かっていくのかというところが、非常にこれから重要な要素になってくるのではないかというふうに思います。現実には、そういう事態も起きているということは承知しておりますけれども、それに向けての改革をこれから、今進められている現状にありますので、それらの状況を今後とも、自治体としても、町としてもどのような対応ができるのか、先ほど答弁させていただきましたように、十勝管内の検討会議も設置されておりまして、そういうところで関係者が集まっていろいろ協議を進めておりますので、そういった中で今後、いろいろな課題の解決に向けて進んでいくものというふうに理解しているところでございます。

再質問 7番 守屋いつ子

今、診療報酬の抑制、そのことを話したんですけれども、病院にとって診療報酬の削減、医療費の抑制ということは、十分な医療スタッフを配置できない、そういう問題があります。そして、満足できる医療サービスを提供できない、また、医療機器の購入や設備への投資、アメニティの改善ができない。そして安全対策、感染対策などに十分なコストを費やすことができない。また、医学の進歩に逆行した低レベルの医療提供となってしまう。そういうことが影響されてきます。そういうことで患者さんに対して十分な、満足できる医療を提供できないということで、病院自身も今、非常に悩んでいるというのが実情です。今、医療保障、これは何なのか、その根本をやはり知ることが、理解することが大切かというふうに思います。これは、国民の生存権、憲法に保障された生存権を保障するというところにあります。病院にかかるということは、患者の権利が守られる、そして医療を提供する側にもその権利、自由だとか人権が保障される、そういうことがまず必要だということを押さえるべきだというふうに思います。ですから、今進められているこの医療費抑制路線、これについてやはり自治体としても本当に危機感を持って見ていくことが求められているというふうに考えられます。救急医療体制などにしても、本当に過酷な医師の労働状況があります。先日、あるタクシーの運転手さんの話を聞きました。夜中に、医師の送迎にタクシーを使っているようなんですけれども、4回も、それも夜11時過ぎに帰宅されて朝までの間に3回も行ったり来たりしている、そして次の日には通常に仕事をしている、ほとんど寝ている時間がないというのが、今の医師が置かれている状況だということで、本当に深刻な状況が今、生まれているというふうに言われておりました。そういうことから、例えば今、2次救急、3次救急、厚生病院なども非常に大変な思いでいるんじゃないかと思いますけれども、こういうことが続けば自治体病院、先ほどは音更では特に影響がないような御答弁でしたけれども、いざというときにそういう体制が取れないということでは、本当に大きな影響があるというふうにとらえますが、その辺についてはなかなか一致できない部分もあるのかなというふうに思います。この医療費抑制路線というのが大きく影響しているということを、まず認識していただきたいというのが、1問目で私が訴えたいことです。その辺で、副町長、どのようにお考えなのか御答弁お願いします。

答弁 副町長 寺山憲二(副町長は2008年12月まで)

国の方としては財政を、2011年ですか、プライマリーバランスをゼロにするための3大削減要素として地方交付税、社会保障費、それと多分、公共事業、この3つをいかにして削減していくかということだろうと思います。自治体にとりましては、社会保障費が削られ、なおかつ地方交付税が削られるということになれば、応援したくてもできないという状況が今、生み出されているだろうというふうに思っております。総合行政を進める我々基礎自治体にとりまして、いろいろなことをやっていかなければなりませんけれども、行政としてやはり町民の生命と財産を守るということからいけば、やはりこういったことについては大きな関心を示していかなければならないだろうと思っております。以上です。

再質問 7番 守屋いつ子

そうしましたら、次に自治体病院の再編のところに進めたいと思います。今、自治体病院は非常に経営危機に陥っているということで、各自治体からの一般会計からの繰り入れも多い、存続することも本当に自治体の財政を圧迫するので、縮小しなければならないということで動いているわけですけれども、この自治体病院、これは本当にその地域の実情にあわせて、そして人口が少ない、不採算地域での診療を行うということに大きな役割があるかというふうに思います。今、十勝では7つの病院が診療所化ということで、各自治体の町長、そして病院長という方々が地域の医療を守るために頑張らなければならないんだということで動いております。そういうところで、自治体任せ、その自治体だけの問題としてとらえるべきではないというふうに考えますけれども、そういう点から音更町はどのように支援をしていこうとしているのか、伺いたいというふうに思います。

答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)

自治体病院の再編につきましては、現在、市町村、関係医療機関、医師会等で構成する検討会議をつくって協議をしているところでございます。本町におきましては、自治体病院はありませんけれども、十勝管内の構成する町村といたしまして、この会議に参加しております。その中で、今、道の方から十勝の自治体病院の再編につきまして提案をされております。公立芽室病院が200床ありますので、そこはとりあえず、200床は除くといたしまして、そのほかの病院につきましては、広域連携等を図りながら診療所化を目指したらどうだろうというような提案がされております。そういった中で、やはり今、議員さんがおっしゃられましたように、地域の医療をどのように守っていくかということと、経営をどうするかということの二面性から、非常に難しい問題を抱えておりますけれども、自治体病院といたしましては、広域化の方向を探りながらも、なかなかそうはいかない部分もあるのではないかというようなこともあろうかと思います。いずれにいたしましても、十勝全体の問題として、この問題について検討をしているという状況でございます。その検討の中で、自治体病院を持たない自治体も、何らかの協力をしなければならないということになれば、そういった方向もこれから検討されていくものというふうに私は思っております。そういった十勝全体の総合的な医療体制をどのようにするかという観点から、音更町におきましても検討会議の中でいろいろ参画して、検討していくというスタンスで現在も取り組んでおりますので、この検討会議の中でこれからどのようにまとまるか、その推移を見ながら、本町として役割をどのように担わなければならないかということがまとまれば、それに沿って取り組んでいくというのが、自治体病院を持たないそれぞれの町の一致した考え方で、今進んでいるという状況でございます。

再質問 7番 守屋いつ子

今、自治体病院の再編について、自治体病院を持たない自治体でもいろいろ協力をしていくという方向で話が進むということで伺いました。先日、芽室でシンポジウムがありました。その中で、士幌の病院の関係の方、鹿追の病院の関係の方、広尾の病院などが参加しておりますし、その前に本別や足寄でもこういう住民の声、病院を守ってほしいという声が本当に今、大きくなって、それに病院もこたえているということであります。やはりこれは北海道、都市部とはまた違いまして、十勝の場合は本当に自治体から自治体まで、中央部に行くまでに距離を要する、そういう地理的な条件があります。そういうことだとか、救急時、病院が診療所化になってしまったときに、19床で緊急時の対応ができるのか、そういう現実的な問題も出てくるかと思います。私も以前、士幌町の病院で仕事をさせていただいたことがありますけれども、本当にあそこは1次救急、交通事故の方々が非常に多く、その対応ですごく忙しい思いをした経験があります。そういうことも対応できなくなってしまうということも生じてきます。そういう点では各自治体病院の病床数を減らしてしまっていいのかというところに、しっかり自治体病院の意義を押さえた上で対応していただきたいということをまず、申し上げたいと思います。医療とは何かということにもつながってくるかと思いますけれども、やはり医療とは、一人ひとりの命の安全保障であるということ、それとやはり近くに病院があって、いつでもいざというときにかかれるということが、本当に大きな病院の役割だというふうに思います。そういうことで是非、自分たちの音更町は医療が一定充足されているからいいということではなくて、全体的な視点で今、医療をどうするのか、そこをとらえていただきたいというふうに申し上げます。先日、このシンポジウムで使われた資料があります。その中で、日本はアメリカに次ぐ経済大国だ、しかし、医療費抑制政策によって非常に医療の先進国とはなっていない、経済ではアメリカに次ぐ第2位、そして医療では、GDP比なんですけれども、30カ国中18位ということで非常に進んでいる状況ではないということが示されておりますし、日本の公共事業は欧米の3倍だけれども、社会保障は2分の1であるということで、医療費削減の前にやるべきことは明らかだということも示されております。これも本当に、自治体病院の院長さんが自分でまとめて訴えると、つくってきた本当に貴重な資料なんですけれども、そういうことで各自治体病院では今、非常に頑張っておりますので、是非音更町としても後押しをする、そういう立場でかかわていただきたいというふうに思います。次に移らせていただきます。子供医療費です。これにつきましては、音更町も次年度から子供医療費を就学前まで、そして入院については小学校卒業までということで一定、打ち出しております。先ほど就学前まで助成したときには1,300万、卒業まで助成した場合には9,340万という試算が出されておりますけれども、この根拠と申しましょうか、これは一律、年齢によっては罹患率が全然違うと思うんです。疾病構造も違うと思うんですけれども、その辺が考慮された金額なのかどうか、お答え願いたいと思います。

答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)

この金額につきましては、国民健康保険の医療給付におきます資料に基づきまして、年齢構成の集計をいたしまして平均的な医療費を計算した中での一般財源ということでございます。

再質問 7番 守屋いつ子

年齢構成の平均的な医療給付費ということのようですけれども、非常に子供の通院理由としては、ゼロ歳から4歳ぐらいまで、幼児期は風邪とかアトピーとか、そういうことが多い。そして、それ以上になってくるとアレルギー性の疾患が多いというふうになっていきます。小さい子、幼児期については非常に入院の頻度も高くなるということから、医療費もかさむかというふうに思いますけれども、今、この医療費を小学校卒業まで上げたとしたら、新たに負担する金額、これは出されているのかどうか、お願いします。

答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)

議員さんの質問の、子供医療費の小学校卒業までの拡大というようなことでございますが、これの金額につきましては、9,340万円の財源が必要となるということでございます。

再質問 7番 守屋いつ子

済みません。そうしたら、単純に9,340万円から就学前の1,300万を引けば新たな負担増になるということで考えていいんでしょうか。

答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)

1,300万円につきましては、就学前までに拡大した場合につきまして、1,300万円、20年度から必要となる金額でございます。さらに、小学生を入院、通院とも全額助成した場合につきましては9,340万円かかるということでございますので、合わせて1億円を超える財源が必要となるということでございます。

再質問 7番 守屋いつ子

この点については1億円を超えるということで、金額としては大きいかというふうに思いますけれども、それでもほかの自治体、今回、上士幌は中学校まで助成をするということで出されております。先日、町民の要望ということで小学校卒業まで医療費を見てほしいという署名が届いたかと思います。小学校就学前まで拡大されたこと、通院、入院、小学校の入院まで拡大されたことについては、非常に評価はできるんですけれども、もう一歩進めていただきたいということをお願いしたいというふうに思います。次に、所得制限を今回、導入したということなんですけれども、この所得制限を外してほしい、そういう根拠です。これにつきましては、さまざまなところで所得制限を持っているということなんですけれども、医療費について所得制限をする、そういうことでは病気の世帯に対して所得制限、さらに、既に私は応分の負担をしているというふうにとらえております。それは税金関係だったり、また保育料だったり、そういうことで応分の負担をしている中で、病気になったときにさらに所得制限を持ち込むということはダブルパンチなのではないかというふうに考えております。その辺はどのようにお考えでしょうか。

答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)

所得制限を外させていただきましたのは、今、議員さんがおっしゃいましたように他の制度におきまして導入をしているということで、乳幼児医療費だけ所得制限をかけないということにつきましての考え方から導入をさせていただくものでございます。この医療費の自己負担につきましては、高額医療費制度というのがございまして、月額の限度額を一定額まで御負担いただければ、それ以上の額につきましては給付させていただくというような制度もございます。そういった中で、医療制度というものが成り立っているわけでございますけれども、今回の助成につきましては、高額の収入の方につきましては御遠慮いただきたいというようなことで所得制限というものをかけさせていただくものでございます。確かに、所得の高い方におきましては、税だとかいろいろなものの御負担も大きくはなっていると思いますけれども、この所得制限におきまして、二人世帯等におきましては相当の年収以上の方につきましての助成対象外ということで、所得制限を引きます収入におきましても、相当高額な収入の方につきましてはお願いをしたいということでございますので、御理解を賜りたいと存じます。

再質問 7番 守屋いつ子

では、具体的にこの所得制限を持ち込むことで町の負担は幾らぐらい軽減になるのか、そこが出されているかというふうに思いますけれども、そこをお示しください。

答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)

現在、試算では165万の金額でございます。

再質問 7番 守屋いつ子

165万ですね。このぐらいは町で負担できないものなんでしょうか。相手は子供の病気です。先ほど言いましたように、子供の病気というのは本当に、当然、学校や保育所を休む、特に学校を休むということでは非常に大きな不安を残すものです。そういうことで、これは是非再検討していただきたいというふうに思います。子供医療費に対する、子供は本当に、将来この音更町を担う、また未来を担う大切な存在にあります。そういうことを考えれば、どの子も平等に対応する、そういうことが求められているというふうに思います。そういう点で、この所得制限のこと、次の短期保険証、資格証の問題も同じ扱いで考えていくことが必要かと思います。これは、視点としては子供は平等に扱う、そういう意味でありますけれども、本当に人格の基礎をつくる時代です、大切な時期です。そういう時期にやはり成長にふさわしい、きめ細やかな施策をつくっていくことが、音更町の優しい施策をつくっていくことになるかというふうに思います。前回も資格証明書のことについてはお話をしましたけれども、短期保険証についても本当に検討していただきたいということをまずお願いしたいというふうに思います。そのあたりではどのようにお考えか、もう一度、副町長、お願いします。

答弁 副町長 寺山憲二(副町長は2008年12月まで)

所得制限を入れているというのは、町長の執行方針、ことしの執行方針ではございませんが、真に福祉の手を差しのべていく人と、本当に困っている人に施策を、めり張りをつけるためにはやはり所得制限もないと、全ての施策が均等にということよりも、やはり本当に困っている人に重点的に施策をやっていくという必要があるだろうというふうに思っております。先ほど、百何十万という数字が出ておりますが、今、その方々の所得については多分、所得でもって七百数十万円ぐらいの方からが所得制限の対象になるんだろうというふうに思っています。であれば、先ほど子供さんは皆さん平等にということでございますが、医療費を払うのは親御さんでございまして、子供が払うわけではございません。そういったことから、その子供さんから、所得のある親御さんのところから医療費を取ったとしても、子供さんに対して平等性を欠いているというふうには、私どもは思っておりませんので、その辺については御理解をいただきたいと思います。

再質問 7番 守屋いつ子

そうですね、子供についてはお金のあるなし、いろいろな、今は格差社会の中におりますが、そういう面で差をつけるべきではない、小さいときから、本当に生まれたときからそういうさまざまな差をつけるべきではないと思います。特に子供については、まず本来的には国の制度としてきちんと医療を見ていく、そういうことが求められているというふうに考えております。今のいろいろな社会保障制度、これについては応益負担だということで、それはそれで取り入れる部分もあるかというふうに思いますけれども、子供に関してはやはり同じに対応していく、当然、医療費だけではなくて、先ほども言いましたように例えば保育所に入ったときから保育料が違って、応分の負担をしてきているというふうに思いますし、そういう点でとらえていただきたいということを、まず指摘したいというふうに思います。次に、不用入れ歯のリサイクルの関係です。これに取り組んでいくということでお話がされたというふうに思います。これにつきましては、本当に世界の子供を救うという位置づけで自治体が取り組んでくれるということでは、非常にありがたいというふうに思います。この入れ歯の金属、入れ歯1つで例えば毛布なら8枚に換算できる、また予防注射をする注射器の針なら250人分が確保できる、そして10リットルの貯水容器なら4個確保することができる。そういうことで非常に大きな還元ができるというふうに思いますので、是非お願いしたいというふうに思います。入れ歯のリサイクルをしたときに、収益金の45%はユニセフに行くということで、45%は協力自治体の社会福祉協議会に行く、10%をリサイクル協会の活動経費に充てるということであるようです。そういうことで、社協と相談しないにしても、これは進めていただきたいというふうに思います。ほかに取り組んでいる自治体もありますので、この辺を要望しまして質問を終わらせていただきます。

出典:音更町議会 平成20年第1回定例会 2008年3月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる