音更町議会 平成19年第4回定例会 2007年12月12日
療養病床の再編成について
2007年12月12日、音更町議会の一般質問で、塩田潤一議員が「療養病床の再編成について」質問し、町長 山口武敏、民生部長 山川光雄が答弁しました。
- 質問者
- 塩田潤一 議員
- 答弁者
- 町長 山口武敏、民生部長 山川光雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 17番 塩田潤一
お疲れと思いますが、若干おつき合いを願いたいと思います。通告に従いまして、1問1答方式で質問をいたします。療養病床の再編成について。私たちが住んでいる十勝圏の65歳以上の高齢者人口は、平成17年、7万6,359人、30年後の平成47年には9万7,570人となります。高齢化率は年々増加傾向にあり、平成17年には21.5%だったのが、平成47年には35%と、実に3人に1人が高齢者になると見込まれ、超高齢社会を迎え、高齢者が、介護が必要な状態になったとしても、家庭や地域において、ひとりの人間として日々安らかに過ごすことを願っておりますが、核家族化や女性の社会参加が進み、家族が介護の全てを担うことが現実的に困難な時代になりました。こうした中、医療費抑制に向けて、国が削減方針を示し、平成23年度で介護療養型医療施設が廃止されることなどを内容とする健康保険法等の一部を改正する法律が、平成18年6月に成立し、高齢者の医療の必要度や高齢者の状態に応じた施設の役割分担の観点に立った療養病床の再編成を進めることになりました。現在の療養病床のうち、先ほど述べました介護型13万床を全廃し、医療型を25万床から15万床に減らすなど、大幅な削減を明らかにしている。そこで、次の点について伺いたいと思います。(1) この制度が実施された場合、対象者数がどの程度になるのか。(2) 再編成後の受け皿として、老人保健施設などへの転換や居住系サービスの利用などで円滑な対応ができるのか。(3) 音更町としてもこの受け皿づくりをしなければならないと考えているが、いつ、どのようにするのか、見解を伺いたいと思います。2番目、生きいきプラン21第4期計画に向けてでございます。高齢者が健康で、生きがいを持ち、安心して暮らすことのできるまちづくりを目指し、現在、第3期おとふけ生きいきプラン21の中ほどを経過しているが、来年度になりますと第4期計画の策定準備作業に入ると思われます。既に介護老人福祉施設などの施設サービスの拡充計画が音更町に寄せられていると聞いております。考え方について伺いたいと思います。(1) 最終的には、市町村からの報告を受け、北海道が調整して整備枠を決定すると考えられる。拡充計画などの提案があった事業所は、整備枠があれば認める方向になるのか、伺いたいと思います。(2) 質問の前に、社会福祉法人音更町柏寿協会について若干触れておきたいと思います。昭和50年、当時、養護老人ホームの運営は社会福祉協議会が行っておりました。養護老人ホームの老朽化による改築や特別養護老人ホームの新設について、当時、音更町に要請をいたしました。音更町は、北海道と協議したところ、社会福祉協議会が老人ホームなどの経営することは認められないとの厚生省の見解であるので、法人を設立、新名称を音更町柏寿協会とした経緯がございます。音更町は、建設予定地7,540平米を無償貸与し、補助金3千万円の財政支援をして、昭和51年12月に音更養護老人ホームの改築及び特別養護老人ホームの新築工事を完成し、現在に至っております。施設長には町の職員を派遣するなど音更町のかかわりの深い施設であります。柏寿会が運営する2つの施設は、既に30年が過ぎ、老朽化や狭隘、そしてプライバシーの確保に対応した設備の整備が求められており、療養病床の再編成や多数の待機者がいる状況の中で、老人福祉施設の整備は急務と考えるが、これらの整備計画を生きいきプラン21第4期計画に織り込み、実現に向けて努力する考えがあるのか、伺いたいと思います。以上でございます。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
1点目の療養病床の再編に関する御質問について一括してお答えをさせていただきます。平成23年度で介護療養型医療施設が廃止されることなどを内容とする介護保険法等の改正を盛り込んだ健康保険法等の一部を改正する法律が、昨年6月に成立し、高齢者の医療の必要度と高齢者の状態に応じた施設の役割分担の観点に立った療養病床の再編が進められております。この再編で、療養病床は医療の必要度の高い方を受け入れる病床へと重点化されることとなり、医療型、介護型合わせて全国に38万床ある療養病床が15万床に削減され、削減される23万床につきましては介護保険施設等への転換が予定されております。このため、医療の必要度の低い方につきましては介護老人福祉施設や介護老人保健施設等による介護サービスや在宅療養などを受けることになります。このようなことから、高齢者の急速な進行及び人口、世帯構造の変化などの将来予測のもとに、北海道の地域特性を踏まえた地域ケア体制の整備、療養病床の再編成を進めるため、北海道において地域ケア整備療養病床再編検討委員会を設置するとともに、十勝支庁管内においても十勝圏療養病床再編検討委員会を設置し、これまで3回の検討委員会が開催されております。検討委員会では、療養病床を経営している医療機関に対して2度にわたる療養病床転換意向調査アンケートを行い、その結果を尊重する形で十勝圏療養病床転換推進計画の素案がまとまったところであります。素案の内容につきましては、十勝の積雪、寒冷、広大な区域、さらには過疎化といった地域特性を考慮して、短期間に療養病床が大幅に削減されることは不安を与えることにつながることから、医療を担保するために必要な療養病床を確保することとしております。素案に盛り込まれた十勝管内の医療型病床数は、現在の1,246床を平成24年度には220床減の1,026床とし、減少する220床は介護型から医療型への転換を見込み、現在の病床数を確保することとしているほか、医療型からの減少分220床は、一般病床に105床、介護老人保健施設に108床、無床診療所等に7床を転換する内容となっております。医療型に入院されている人数につきましては、医療機関にアンケート調査した結果、884名でありますが、医療保険適用のため、町民の人数は把握できておりません。また、介護型病床224床は、医療型に220床、一般病床に4床の転換を見込んでおり、現在、町民の方で介護型に入院されている方は、月平均4名程度であります。なお、十勝圏療養病床転換推進計画の素案は今後の医療機関の動向により見直される予定となっております。次に、各サービスの利用などによる円滑な対応と受け皿づくりについてでありますが、療養病床から介護保健施設への転換につきましては、第4期介護保険事業計画の別枠で取り扱うことになっておりますので、医療機関の意向を確かめて対応してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2点目の第4期おとふけ生きいきプラン21に関する御質問についてお答えをいたします。初めに、介護老人福祉施設等の拡充計画の取り扱いについてでありますが、第3期計画における介護老人福祉施設につきましては、平成20年に72床のユニット型施設を、社会福祉法人が設置運営する計画に基づき、現在建設工事中であります。この施設整備については、道の介護保険事業支援計画に基づいて、十勝圏域における必要入所定員総数の調整が図られた結果、増設が必要とされ、建設が認められたところであります。したがいまして、第4期の計画期間に老人福祉施設の新増設を計画する場合には同様の調整が必要となります。次に、町内福祉施設の老朽化に伴う整備計画の第4期計画の位置づけについてでありますが、町内で古い福祉施設としては、社会福祉法人音更町柏寿協会が経営する入所定員100名の特別養護老人ホームがあります。ホームの入所状況は常に満床の状態が続き、待機者もおられますが、利用施設は、建設時から31年が経過し、各部屋は4人部屋が中心の多床室で、関連施設も傷んできていることから、当該法人として移転改築を念頭に置いているとお聞きしているところであります。改築整備に当たっては、現行の定員数以内の場合について、十勝圏域での収容人数に影響を及ぼさないことから、たとえこの事業が第4期計画に位置づけられていなくても、法人が改築整備へ諸般の準備ができた時点で北海道との協議が可能ではないかと考えております。ただ、第4期計画期間に現在の定員を拡大する場合においては、将来の高齢人口の推移により必要入所定員総数に見合う施設整備が基本的な考え方となることから、国から示されている施設整備率と整合性を図る必要があり、これらの兼ね合いから、現時点において厳しい状況にありますが、町内の関係法人などと意思疎通を図ってまいりたいと考えております。また、平成21年度から始まる第4期おとふけ生きいきプラン21の策定作業が来年度から始まりますので、各施設の利用状況及び介護サービス利用者等にアンケート調査等を実施して、施設サービス必要量などを見きわめ、介護保険等運営協議会とも十分協議をしながら、必要な対策を講じてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。以上でございます。
再質問 17番 塩田潤一
今、答弁を聞きまして、再質問に入りたいと思いますけれども、この再編成後の受け皿の関係でございますが、先ほど第4期の別枠という表現で答弁されておりますが、この別枠というのはどういうことなのか、その辺御説明願いたいと思います。
答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)
別枠の意味でございますけども、通常の介護保険計画におきましては、先ほど申し上げさせていただいておりますけども、高齢者の将来人口に必要な入所数ということでございまして、国の整備率というのが決まってございます。それにつきましては、平成26年度に、要介護2から5の認定者の利用者割合を37%以下の整備にすると。この利用者割合のその施設につきましては、特別養護老人ホーム、老人保健施設、それから介護療養型医療施設、グループホーム、特定施設等でございまして、これらの施設において要介護2から5の方が、利用者の入所の割合を37%以下の入所率にするというようなことで施設の整備を進めるというような国の基準がございます。また、同じく平成26年に、介護3施設、特養、老健、それから介護療養型医療施設につきましては、利用者全体の介護度が4から5の人の割合を70%以上とするということで、介護度の高い方を優先的に入れていくというようなことの基準がございます。この基準に基づきまして今後の施設整備が進められることになるわけでございますが、このたびの療養病床の再編に当たりましては、それらの通常の施設とは別に、療養病床から転換する老人保健施設につきましては、先ほど申し上げた整備率とは別に、必要な施設であれば全部認めていくというような考え方で、別枠というふうに御説明させていただいたところでございます。
再質問 17番 塩田潤一
それでは、この療養病床の再編成の中身について、ちょっと専門的なお話になるかもしれませんが、現在の老人保健施設では、療養病床から転換した入所者に対して、適切な医療サービスを提供することが難しいとの判断から、来年の4月までに、仮称、医療機能強化型の老人保健施設を創設しますとの表現が、厚生労働省から出しておりますが、これはどのような施設になるのか、わかれば教えていただきたいと思います。
答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)
療養病床の再編に当たりまして、老人保健施設に転換するというようなことでございますが、それに当たりましては、通常の老人保健施設とはまた別な機能を持たせるという内容でございまして、医療機能強化型の老人保健施設にしていくということでございます。要するに、現在入院されている方々の状況を判断いたしまして、この老健施設につきましては、通常の老健施設とは違う夜間の介護体制や、体制の整った医療機能強化型の老人保健施設を創設するというような内容でございまして、療養病床に入院されている方々に対する手厚い看護体制を、今の老健施設とは違う形でつくっていくという内容のものでございます。
再質問 17番 塩田潤一
それでは、2点お尋ねをしたいと思いますが、医療法人などは、営利を目的にしない法人による特別養護老人ホームの設置を認めないという方向でありますが、療養病床の転換先の選択肢を拡大すると解釈してよいのかどうか、これをお聞きしたいのと。もう一つは、サテライト型施設を多様化しますとあるが、サテライト型とはどのような施設をいうのか、お聞かせ願いたいと思います。
答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)
今回の療養病床の再編に当たりまして、その老人保健施設に転換する場合におきまして、現在の療養型の病院等につきましては、医療法人であるということで、その医療法人に対します規制緩和を行うという内容のものでございます。医療法人の附帯業務規制を緩和し、有料老人ホームや高齢者専用賃貸住宅の経営を許可するというような規制緩和を行うという内容のものでございます。なお、サテライト型につきましては、その病院と関連を持った、老人保健施設等のつながりを持った施設ということでサテライト型というようなものが示されているものでございまして、サテライト型につきましては、私の中では、今わかるのはその範囲内でございます。
再質問 17番 塩田潤一
議長から注意されましたけれども、この程度のことは知っていると思いましたので、私は質問をいたしました。次に移りたいと思います。生きいきプラン21の第4期計画についてでございますけれども、第3期の介護保健施設などの合計の指定の枠内であれば、年度ごと、施設種別ごとの指定の枠を越えてでも医療療養病床から老人保健施設などへの転換を可能としていますということでございますけれど、このことは御存じだったでしょうか。
答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)
済みません、今の御質問につきまして、ちょっと聞き漏らしたところがありますので、申しわけございません。
再質問 17番 塩田潤一
第3期の介護保健施設などの合計の指定の枠内であれば、年度ごと、施設種別ごとの指定の枠を越えてでも医療療養病床から老人保健施設などへの転換を可能としますがと、可能だということを言っているんですね、これらをちょっと知っておられましたか。枠内でおさめるというお話を常にしておりますよね、その点です。
答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)
その件につきましては承知いたしております。特定施設であるとか、それと高齢者の入居施設、居住施設の枠内、全体の枠があれば、その横の施設とか、それから居住型の施設であるとか、そういう移動の範囲内はできるという、そういう意味でございます。施設の枠が余れば居住用の施設の方に枠を持っていけると、そういうような内容だと思います。
再質問 17番 塩田潤一
それじゃ、柏寿会の関係でちょっとお尋ねをしたいと思いますが、柏寿会はこのほかに軽費老人ホーム十勝川温泉のあさひ苑を運営しております。この施設を近い将来、改築する場合、厚生労働省は改築を、軽費の場合、認めない方向と聞いておりますけれども、この施設の対応策などは考えておられるのかどうか、お聞きしたいと思います。
答弁 民生部長 山川光雄(民生部長は2008年3月まで)
軽費老人ホームでございますが、これにつきましては、今後の改築におきましては、国の指針では、原則的にはケアハウスに移行していただくということでございます。軽費老人ホームは元気な方が入所されるというのが基本になってございます。それで、自立された方がケアハウスに入っておられて、その年齢を重ねることによりまして介護が必要になってくるというような場合には、介護のサービスを受けられるような形に国としては持っていくべきだろうということで、そういうような方針が出されております。