みんなの議会

音更町議会 平成19年第1回定例会 2007年3月12日

家畜ふん尿の処理について

2007年3月12日、音更町議会の一般質問で、後藤良勝議員が「家畜ふん尿の処理について」質問し、町長 山口武敏、経済部長 早川芳夫、農政課長 吉田隆史が答弁しました。

質問者
後藤良勝 議員
答弁者
町長 山口武敏、経済部長 早川芳夫、農政課長 吉田隆史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 2番 後藤良勝

それでは通告に従いまして、家畜ふん尿の処理について、一問一答方式で質問をいたしたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。我が国の酪農経営は、これまでの規模の拡大や飼育管理技術の向上などにより安定して発展してまいりました。そして家畜生産とともに排出される家畜ふん尿はこれまで有機物資源として農産物や飼料作物の生産に有効に利用されてまいりました。しかしながら、近年は畜産経営の急激な規模の拡大、労働従事者の高齢化や担い手不足などにより、労働力の不足から社会的問題が顕在化し、家畜ふん尿の有効利用が困難になりつつあり、家畜ふん尿の不適切な処理に伴う悪臭や環境汚染など、生活環境に与える問題が大きくクローズアップされるようになってまいりました。昨年の5月、大樹町では市街地を中心とした4,600人に給水している浄水場で、また埼玉県の越生町では住民の6割強の8,700人が発症し、いずれも水源は地下水で、家畜ふん尿の地下浸透が原因とされております。そうした状況の中で、今、時代は生産者の顔が見える安心で安全なおいしい食料を求めております。私たちの住むこの音更・十勝という地域は、我が国日本の重要な食料生産基地の一翼を担い、安全で良質な農産物を生産し、信頼され続ける地域でなければなりません。そのためには畜産周辺の環境に負荷を与えない環境保全型畜産の育成が求められ、消費者に信頼される食料生産基地としての音更・十勝の農業が持続的に発展することを強く願う立場から、次の点について伺うものであります。1点目として、本町における酪農家戸数や飼育頭数など、実態についてお伺いいたします。2点目に、法の施行により堆肥舎がおおむね整備されたと聞きますが、その後のパトロールなどの監視体制についてお伺いいたします。3点目に、家畜ふん尿の不適切な管理や不法投棄の状況とその対応についてお伺いいたします。御答弁よろしくお願いいたします。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

家畜ふん尿に関する御質問についてお答えをさせていただきます。初めに、本町における酪農業の実態についてでありますが、酪農の現状といたしましては、乳価の低迷などにより経済効率を上げるため、低コスト生産を目指し大規模化が進められた一方、消費者からは、より安全で安心な乳製品が求められるとともに、環境に配慮した営農が求められております。このような状況の中で、平成11年には家畜排せつ物の適正な管理と有効利用を図ることを目的とした、家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律、いわゆる家畜排せつ物法が制定されました。本町でもこの法律の対象となった酪農家では、堆肥舎の整備などの対応が行われたところであります。なお、本町の酪農家戸数とその飼養頭数につきましては、平成18年度現在、それぞれ87戸、8,653頭となっております。規模別戸数としては、飼養頭数で10頭から29頭が3戸、30頭から39頭が1戸、40頭から49頭が6戸、50頭から99頭が43戸、100頭から149頭が22戸、150頭以上が12戸で、平均しますと1戸当たりの飼養頭数は約100頭となっております。次に、法施行により堆肥舎整備後のパトロールの対応についてでありますが、家畜ふん尿の不適正な管理を解消するため、道と市町村に家畜排せつ物管理適正化指導チームが設置されております。本町では、関係機関で組織する営農対策協議会畜産部会が指導チームとなり、毎年、町内を巡回し、家畜排せつ物の管理状況の確認と指導を行っており、おおむね適正に管理されているものと認識しております。野積みなど不適正な管理につきましては、その都度、改善指導を行っておりますが、万が一、町の指導に従わない場合には、道のチームが指導に入り、それでも改善が図られない場合には、法律に基づく知事の指導・助言、更に進むと勧告・命令が出されることになっております。最後に、不適切な管理や不法投棄の状況とその対応についてでありますが、昨年の町指導チームの巡回で、不適切な管理として改善指導をした案件は、一時的な野積みの18件と雨水による周辺への流出の5件となっております。また、十勝支庁に不法投棄などの通報が2件あり、支庁と町により現地確認を行っておりますが、このうちの1件につきましては、野積みや雨水による道路側溝への流出が確認されたため、堆肥舎での管理や土留めを施工するなどを指導したところであります。残り1件につきましては、河川への不法投棄との通報でありましたが、確認はできておりません。しかし、近辺での野積みや雨水による道路側溝への流出が確認されたことから、施設の改良・整備などの指導を行っております。支庁ではおおむね改善が図られたとしておりますが、冬場の管理方法での更なる改善が必要であるとして、引き続き指導が行われているとのことであります。町といたしましても、町指導チームと連携し、監視を一層強化するとともに、家畜ふん尿の適正管理のため指導啓発に努めてまいりますので、御理解をいただきたいと存じます。以上でございます。

質問 2番 後藤良勝

1点目の酪農業の実態についてでありますけれども、頭数でいえば8,653頭、この8,653頭の家畜が排出するふん尿の量が一体どれぐらいなのかなと思っていろいろ調べますと、これは道が言っている話ですが、人間にたとえますと100頭で人間1万人分の量なのです。それをいろいろ割り返してみますと、音更の人口4万3千ですから436頭ですよね。それを8,600で割ると音更の人口の20倍の量が排出されているのです。20倍の量ということは町でいうと80から90万人の都市の規模ですよ。大変多いなと思うわけでありますけれども、しかしながら十勝管内全体ではこのふん尿の量が、耕地面積で見たときに、管内ではまだ余裕があるだろうという道の見解であります。本町だけを見たときに、まだ余裕があるという状況にあるのかどうかまずお伺いしたいと思います。

答弁 経済部長 早川芳夫(経済部長は2007年3月まで)

本町の排出量でございますけれども、量につきましては乳牛及び肉牛あわせまして全体では20万トン程度と見込んでおりまして、まだ余裕はあるというふうに見てございます。以上でございます。

質問 2番 後藤良勝

わかりました。それで、先ほど規模別に戸数をお教えいただいたのですが、見ますと50頭未満が54、5ですか。100頭以上のところがあわせて34戸ですね。かなり規模の大きいところが多いなという印象を受けるわけですが、個々の経営規模で見た場合に、大型な酪農経営者ほどいわゆるふん尿の余剰分が発生するのではないかと思うわけですが、この辺の考え方は正しいのか間違っていのかお教え願いたいと思います。

答弁 経済部長 早川芳夫(経済部長は2007年3月まで)

規模が大きいほど排出量は多くなるという状況にありますけれども、先ほどお話ししまたように、およそ町では20万トン程度だろうと見込んでおりまして、そのうち、耕畜連携といいますか、畑のほうに還元されているのがおよそ65%程度、残り35%程度につきましては自己内の利用というような状況になってございます。以上です。

質問 2番 後藤良勝

どのように使われているかを聞いたのではなくて、大型の畜産経営者は余剰ふん尿は出ないということですか。もう一度お願いします。

答弁 経済部長 早川芳夫(経済部長は2007年3月まで)

大型規模ほど余剰の排出はないのかという御質問だと思いますが、大型ほど余剰の量は排出されるということでございます。

質問 2番 後藤良勝

最初にそういうふうに答弁いただければよかったわけでありますけれども、わかりました。それで、2点目のパトロールについてでありますけれども、指導チームにより巡回しているということでありますけれども、このパトロールの方法といいますか、回数だとか時期だとかあるいは時間だとか、どのような考えでパトロールされているのかお伺いしたいと思います。

答弁 経済部長 早川芳夫(経済部長は2007年3月まで)

パトロールの方法でございますけれども、町のチームは、町、両農協、あるいは普及センター、十勝牧場、共済組合等、6機関でチームを編成してございまして、平成17年には春に巡回を1回行ってございます。また、昨年18年度でございますけれども、秋に巡回を1回行ってございます。ただ、関係機関の職員がそれぞれの業務の都合で各主要農家に訪問した場合にも、不適切な場合があれば、その都度、注意を促しているというような状況にございます。以上です。

質問 2番 後藤良勝

17年の春、18年の秋ということは、2年近くですよね。最後の答弁の中で一層監視体制を強化したいという答弁をいただきましたが、これだけの間隔でパトロールというのは余り効果が上がらないのではないですか。そして、回数もさることながら季節を考える、それから時間、場合によっては天候、これらも考える必要があると思うのです。側溝などに流出する、これは多いのは雨の後なのです。あるいは雨のとき。大雨の、長雨のとき。だから、こういうときを見はからって行くとか、もう少し考えてパトロールしていただきたいなと思うのですが、その点はいかがですか。

答弁 経済部長 早川芳夫(経済部長は2007年3月まで)

先ほども答弁させていただきました。17年、18年について町のパトロールでは各1回の巡回をしているということでございます。それと、平成19年度からは必要に応じても巡回のパトロールをするということになってございますので、町と支庁をあわせますと春、秋ということで2回程度は回れるのかなと。それともう一つ、先ほども申し上げましたように、パトロールの巡回とは別に、それぞれの業務で主要農家に行った際にもし不適切な管理等があればそういう注意をしているという状況でありますので、御理解いただきたいと思います。それと、先ほど雨の日とかそういうお話がございました。我々、いろいろな各関係機関でチームを編成してございまして、大雨の後とか雨の都度、巡回をするということは現実的にはなかなか難しい問題だろうと思いますし、そういうことのないように啓発活動をしっかりとしていきたいなというふうに考えているところでございます。

質問 2番 後藤良勝

難しいということでありますけれども、可能性が一番あるときにするべきではないですか。昨年の秋に私の知り合いが、これは具体的に言いますが、伊忽保川に釣りに行っていて、みるみる牛のふん尿が流れてきた、においがしてきた。すぐ担当のほうに御連絡を差し上げました。これはやっぱり雨の後だったわけですけれども、こういう流れるものをチェックする、確認するというのは難しいのです。発見した、あるいは遭遇した場所を言ったところで、その間、時間差があるわけですから、どの位置で確認すればいいかというのは非常に難しいと思うのです。実際にその事例も確認できなかったというふうに聞いています。しかし、目撃した人は間違いなく目撃しているわけです。だから、できませんでなくて、やっぱりそういう事実があるわけですから、何とかしなければならないと思うのです。大変なのはわかりますよ。もっと体制を考えるとか、町民の通報制度を取り入れるとか、いろいろな方法があると思うのですが、どうも今まで伺っていると法に対する規範意識が、どうも双方にないような気がするのです。市町村、自治体はすべからく法に基づいて執行しているわけですから、当然そういう規範意識にのっとってやっていただかなければならない。私は非常に甘いなという印象を受けます。3点目に、時間途中になりますけれども、お伺いします。3点目の不適切な処理、それから不法投棄について。実際に結構、不適切という言い方のようですけれども、流出している件数もかなり今の報告で出ていますよね。これらがどのような、指導といいますけれども、どういう指導をしているのか。口頭なのか文書なのか、その中身。それから、法律では指導の段階では期限は定めろとなっていません。勧告命令は期限は定めますけれども。だから、指導の段階で期限を定めてもいいと思うのです。一定の期間を置いて改善がされるかどうか様子を見るのでしょうけれども、されていなければまた指導するわけです。1年、2年、3年と月日がたってしまう。この間、地下に浸透したりあるいは流出したりという現象が改善されないですよ。先ほどの他町村の例も挙げましたとおり、住民生活にも影響を及ぼしているところもあるわけですから、もう少し厳しく迅速に対応していただきたいなと。その意味で、それは法律には期限を定めるとはなっていませんが、指導の中身として私はあってもいいのではないか。その辺、どのような指導の内容なのか、それから期限をつけることについて、まず御答弁いただきたいと思います。

答弁 経済部長 早川芳夫(経済部長は2007年3月まで)

不適切な対応の場合の指導でございますけれども、不適正といいますか、そういうものにつきましては一時堆積しているもの、あるいはシートをかけていないもの、それから道路の側溝等への流出などが考えられますけれども、これらを発見した場合には速やかに改善をしていただくというような指導をしてございます。それで、現に指導した本人はそこに立ち会ってもらってございますので、いついつまでにということではなくして、速やかに改善していただいているというのが実態でございます。なお、期限をつけていついつまでにこれを改善してくださいというようなところまではまだいっていないというのが状況でございます。休憩(午前11時57分)

質問 2番 後藤良勝

それでは、次に3点目にお伺いした河川への不法投棄についてお伺いしたいと思います。通報者があって、その結果、確認ができなかったということでありますが、通報者があるということは、通報者は後の答弁をずっと見ますと側溝にあふれていたとか、そういう指導もしているようですから、通報者もパトロールしたほうも相手が、つまり通報された人がだれであるかということはわかっている内容だと思うのです。それで、通報された側は何と答えているのですか。確認されてなかったということしか答弁がなかったのですが、どういう内容を聴取したのかお答えいただきたい。

答弁 経済部長 早川芳夫(経済部長は2007年3月まで)

3点目の関係でございますけれども、先ほど町長のほうからも答弁ありましたように、十勝地方のほうにいわゆる不法投棄の通報が2件あったということで、その通報者については匿名だということで、それで1件につきましては野積みで牛による道路側溝への流出が確認されたということで、これについては本人にも確認させてもらって改善をしたということでございます。それと、もう1件につきましては、先ほどの答弁でお話しした河川への不法投棄の通報があったということで、これも同じく昨年の8月ですけれども、いわゆる十勝支庁のほうに、河川にふん尿らしきものを投棄しているというような通報がありました。それにつきまして、いわゆる十勝支庁と町の担当職員が現地を確認いたしました。近くを確認いたしましたけれども、においであるとか、河川に投棄したということは確認できなかったということでございます。

質問 2番 後藤良勝

ちゃんと私の聞いていることに答えていただきたいのです。通報された側は何とおっしゃっているのですかと聞いているのです。今は現地を見て確認できなかったという話しかしていただいていない。相手が特定できているわけだから、こういう通報があったのだけれどもどうなのですか。その結果どういうふうに聴取しているのか、それを聞いているのです。もう一度お願いします。

答弁 経済部長 早川芳夫(経済部長は2007年3月まで)

今の話で通報された人に会ったのかということと、だれが通報したのかという通報はありません。ただ、河川に投棄しているという通報があって、それは匿名である。特定の人の名前を上げて、だれが投棄しているという通報ではございません。そして、河川に投げているというような通報に対しては、現地に行ったけれども確認はできなかったということでございます。

質問 2番 後藤良勝

部長、では先ほどの答弁で、十勝支庁に河川への通報があった。現地へ行ったら、それは確認できなかった。しかし、河川へのあれは確認できなかったけれども、側溝に流出していることは確認できた。したがって指導したという答弁ですよね。どうしてわかったのですか。通報された人が特定できてないという今のお話だけれども、特定できていないでどうして、通報以外の事実がわかったわけでしょう、答弁の中では。特定できたから、そこへ行けたのではないですか。はっきりしてください。

答弁 経済部長 早川芳夫(経済部長は2007年3月まで)

今の話でございますけれども、河川の投棄は確認できなかった。ただ、近辺で、例えば投棄したという人がいれば、その人の野積みだとか道路側溝へということではなくして、その近辺でそういう事実があったものですから、そういう確認をさせていただいたということです。河川に投棄したという通報がありまして、その人のところのいわゆる野積みですとか道路側溝への流出ということは、河川は確認できていませんけれども、野積みあるいは道路側溝への流出は確認はできたという。近辺でございます。以上でございます。

質問 2番 後藤良勝

先ほどの町長の答弁ではそういうふうにはとれないのですよ。河川への流出がされている。それを目撃したと思われる人から通報があって、それを確認に行ったら現場は確認できなかった。しかし別な流出が発見された、こういう答弁ですから、私は通報された人の内容がずっときているのだと思うのです、その答弁の内容。もう少し明確に答弁していただかないと、別な人だということだと、そのように言っていただかないと。まあ、それは食い違いだからしようがないけれども。それで、家畜排せつ物法では年間のふん尿量の発生量、それから処理の方法、それから処理の方法によって処理の方法別の数量、これらについて記録するように義務づけられていますよね。この辺の確認はどのようになっているのですか。

答弁 農政課長 吉田隆史(農政課長は2007年9月まで)

大型の畜産農業者等につきましては、家畜排せつ物法で定めます排せつ量等の利用の実態を報告することになってございます。これにつきましては、毎年度春先にいただくような形で届け出を受けてございます。この部分につきましては、十勝支庁のほうに提出をさせていただいているところでございます。以上でございます。

質問 2番 後藤良勝

大型ということですから、何頭以上のことを指しているのかわかりませんが、100以上であれば先ほどの何件でした、34件でしたか。かなりの件数があるわけですけれども、その記録を見た中で、これはおかしいなというものはなかったということですか。例えば牧草地にまくにも量が限られていますよね。一定以上はだめですよ。だから量と耕地面積を見たときにこれは余剰があるなとかないなというのはわかると思うのですが、そういう部分では1件も余剰はなかったということなのかどうか。

答弁 農政課長 吉田隆史(農政課長は2007年9月まで)

提出を受けた利用の状況でございますけれども、基本的には自分のところで使う部分と、それと畑作農家等にリンクして持っていく部分という形で分けてございます。今後どうするかという聞き取り調査でございますので、出たものを畑作に持っていく、または自己内の土地に持っていくということに関しましては、大きな問題というふうにも考えてございません。以上でございます。

質問 2番 後藤良勝

問題が見られなかったということですから、それはそれでよかったなと思いますが、今までいろいろお伺いしてきた中で、ただ単に行政側は不適切というのだけれども、不適切な管理、それから河川の通報が事実だとすれば、こういった不法投棄、これらに対する取り締まりだけが全てではないと思うのです。一つには家畜排せつ物法の趣旨は、施設はあくまでも手段なのですよ、堆肥舎の設置は。本来は排泄されたものの利活用なのですよ。そのための手段です。ここを間違えると大変なことになるので、問題はいかにこれらを有効に、あるいは問題なく処理していくかということなのですが、先ほど伺うと大型酪農業の方のほうが余剰分が出る率が多いということですから、つい先だって新聞記事で、これは2月ですか、鹿追町でバイオガスプラントの報道がありました。こういうことが管内何カ所で今やられておりますけれども、次のこういう方法を考えていかないと、いつまでも解決しないのではないかな、そういう気がするのです。家畜ふん尿の問題は、今私は畜産業についてのみ申し上げましたけれども、まだまだ課題はあると思うのです。畑作の方々とのうまく連携という部分では。野積みも堆肥として野積みする分には何の制約も制限もない。しかし、雨が降れば流れ出すという実態がある。こういうことだって規制がないからいいということではなくて、流れ出すことにはかわりないわけで、こういうことも法に触れないから放置しておいていいということではないと思うのです。そんなもろもろの現状を見たときに、利活用というものをいかに進めていくかということが、法の趣旨でもあるし、私も大事なことだろうと思うのです。先ほども言いましたように管内何町村かで既に対応している。こういう対応を考えられないのかどうか、町長、御答弁よろしくお願いいたします。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

これからの農業、循環型農業というようなことで、一つのサイクル的なもので農業というのが、今まで化学肥料だとかそういうものに頼っていたものが、だんだん規制が厳しくなってきているといいますか、今も全国的に安全・安心、そういう一つの食べれるものとしてやはり消費者は皆さんそういうものを望んでいる。こういうような時代でございます。いずれにしましても、いろいろと生産するものはやはり消費されて初めて一つの食料という形であらわれてくるのかな。そのようにも思いますけれども、今また地産地消だとか、そういう言葉がいろいろと叫ばれているわけでございます。今、議員がおっしゃったように、ちょっと基本的なことで私なりの、今後行政の姿勢といいますか、こういうものも少し正していかなければならないなと。いろいろ営農対策の中での指導管理部門の中でやっているわけでございますけれども、やはりこれが一つの法制化された、またその法制化する前に補助制度があって、いろいろな形の中でこういうふん尿等も含めて有効な活用を図っていこうと、こういう時代になってきております。ただ、私自身は、今バイオマスだとかバイオガスだとか、そういう形でやられることは事実でありますけれども、どうもやっている人の裏のいろいろな本音の話を聞きますと、あれは補助制度、国の制度がある間はいいけれども、到底単独でやる、そういうものには採算は絶対的にペイをしない。ただ、この考え方はあくまでも損する、得するの話ではなくて、やはり自然環境にやさしいという、そういうことが基本にありますから、一概に否定することはできませんけれども、ただ経済的なことを考えてみれば、今、鹿追町さんもやりますけれども、これあたりも一定の戸数が十四、五戸で何とか発電を起こしてというようなことでございますけれども、私も何カ所か見ておりますけれども、そういうようなことからすると未来永劫、将来的な可能性、こういうものから考えたら、今のところは多少、こんなことを言ったら語弊がありますけれども、物珍しさといいますか、そういうものからの挑戦というようなことでやられておりますけれども、私はそういうちょっと慎重ぎみでありますけれども、そういうような考え方がございます。ただ、そうなりますと今、後藤議員がおっしゃっているような、やはりこういう残さ物といいますか、そういうものが農産物を生産することによって出てくる、それを有効にまた活用するということも一方で考えていかなければならないということも、これまた事実であろうと思います。そんなのも含めて、いずれ車の燃料等も清水にそういう製造的なものが営まれるというようなことでございます。基本的にこれらのことについて一様に、量が量でありますから、これはやはりやるということになれば国なり北海道を挙げてやるという形にならないと、一農家に対し、一町村に対しというようなことだけでは、なかなか正直言ってそれらを解決するような資金的な裏づけといいますか、そういう力も実はないのではないか。これは国家的政策としてやはり考えていく。そういう残さ等については、やはり北海道の中で十勝があるとするならば、北海道の例えば清水町にああいうふうにして設置されたというのもやはりそういう量的なもの、将来的なものを考えての位置づけと、こういうふうに感じております。いずれにいたしましても、こういう農業といえども食料生産だから自然を対象だからいいましても、やはり農地・水・環境保全向上対策、これは新しい農業基本法の中の柱として平成19年度制定されております。こういう中からいきますと、やはり農業といえども、今までは人間の食料生産というようなことでいろいろな法的規制はあるものの、少しそういう甘えがあったのではないかな。これからはやっぱりそういう時代は消費者の目が厳しく見ておりますから、そういう点では農業者もやはり考え方も変えていかなければならないということから、従来型の農業から、やはりこういう一つの法制化されていくわけでありますから、農業者自ら姿勢を正していく。そういうこともこれから重要なことではないかな。そんなふうにも考えているところでもございます。そういう指導体制だけは形の中でできておりますから、もう一歩踏み込んでそういう時期にいろいろな関係機関、団体がありますので、こういうことも一つ積極的に取り組んでいくといいますか、事件・事故にならないうちにそういう徹底した指導体制というものを強化していく必要があるのではないかな。そのように考えておりますので、御理解いただければなと、そのように存じます。

質問 2番 後藤良勝

最後にしますが、ただいまの町長の答弁でそのとおりしっかりやっていただければ何も言うことはないわけでありますけれども、私の感覚からすれば、まだまだちょっとほど遠いなという印象を受けるわけですが、今や農業といえどもグローバル化した中でのいろいろな課題が出ております。今、私が取り上げている家畜の排せつ物の取り扱いについてもヨーロッパあたりではかなり厳しい。例えば、飼育する頭数まで制限しております。それから、ふん尿の散布をするにも傾斜地はだめだとか、それから時期も全部厳しく決められております。飼育する家畜によって全部制限される。日本のように自由にふやせばいいという状況にはない。つまり、世界はこういう流れになっている中で、日本がそれに対応していないということは置いていかれるのですよ。そんなことも踏まえてほしい。それからもう一つは、何といっても消費者から信頼される農業でなければならない、そう思います。それを考えたときに、きょうの一連の御答弁は、非常に私は甘いと。それを申し上げて質問を終わります。

出典:音更町議会 平成19年第1回定例会 2007年3月12日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる