音更町議会 平成15年第4回定例会 2003年12月11日
補助金の見直し検討について
2003年12月11日、音更町議会の一般質問で、高瀬博文議員が「補助金の見直し検討について」質問し、町長 山口武敏、助役 藤井勉が答弁しました。
- 質問者
- 高瀬博文 議員
- 答弁者
- 町長 山口武敏、助役 藤井勉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 20番 高瀬博文
通告に従いまして、質問をいたします。補助金の見直し検討についてでございます。補助金につきましては、地方自治法第232条第2項において、公益上必要がある場合において補助することができるとする地方自治法の条文がございます。補助金の受給団体も財政が苦しい中、補助金に依存する心情も理解できますし、補助金がそれなりに効果を上げていることは否定しませんが、社会的意義や行政上の補助効果が具体的に見えにくい団体への給付があるようにも見受けられます。更に、給付主体による判断基準がまちまちで、判断根拠が不透明なものもあり、給付が既得権化する一方、機動的な見直しが難しいなど問題点もあると考えております。町は、地方交付税の削減もあり、財政事情が厳しくなる中、歳出削減の努力をしなければならないことは事実であります。このことを踏まえ、社会経済情勢の変化に弾力的に対応し、住民福祉の向上と活力ある地域づくりを進めるため、従来の各種補助金等の見直し検討を行い、公益性の確保と財政状況に配慮した中、補助金の抜本的な見直しを図るべきと考えますが、見解をお伺いしたい。補助金等の行政の責任分野、経費負担のあり方、行政効果等を精査し、事業実績や効果を評価し、点数化、もしくはランクづけし、更に評価結果を公表するとともに、既得権化を防ぎ、メリハリのきいた支援をすべきと考えますが、見解を伺いたい。最後に、厳しい財政状況のもと、補助金を受ける側の意識の高揚と改革も必要であると考えますが、見解を伺いたいと思います。以上でございます。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
補助金の見直し検討に関する御質問につきましては、関連がありますので一括してお答えをさせていただきます。補助金の見直しにつきましては、平成10年度から実施している行政改革の中で進めてきたところであります。これまでの見直し状況を申し上げますと、各団体に対する補助金では、ふるさとづくり協議会や健康推進員協議会など8団体に対する補助金を廃止したところであります。また、もち米団地協議会など農業関連の6団体に対する補助金については、営農対策協議会に統合したほか、交通安全協会や文化協会など19団体の補助金については、一律10%の削減を行ったところであります。このほか社会福祉協議会や商工会など12団体についてもそれぞれ補助金を削減したところであり、これら団体補助の削減額は、見直し前の平成9年度と比較いたしますと、2,592万4千円となっております。なお、補助金の対象となる団体の要件につきましては、規則で定められておりますが、一つには、行政に協力しこれを推進する団体、または行政を補完する事業を行う団体、二つには、町民の福祉に密着し、かつ公益的性格の強い事業を行う団体、三つには、町の産業及び教育文化並びに体育の振興のため特に必要な研修または事業を行う団体としており、これらのいずれかに該当する団体に対して補助ができることになっております。しかし、補助の対象に該当する団体であっても、補助効果の認められないものや補助の額が零細なもの、団体自体の収入で賄うべきものと認められるもの、事業活動が不活発であり、単に運営費を補助するにすぎないと認められるもの、事業が類似する団体であって統合が必要と認められるものなどに該当する団体については、補助の対象外としております。なお、補助団体については、毎年実績報告と事業計画書の提出が義務づけられておりますので、町から交付した補助金については、効率的に運用されているものと考えております。ただ、これまでには活動内容の変更などから繰越金が多額に生じている団体について、町の監査委員から指摘を受けた経緯があり、該当した団体に対しては、補助金の適正な執行について指導を行うとともに、補助金を減額するなどの措置を行っているところであります。なお、補助金の抜本的な見直しにつきましては、先ほど申し上げましたように、各団体ともに町の厳しい財政状況を御理解いただいた上で削減に応じていただきましたので、当分の間、これ以上の削減は難しいと考えているところであります。また、御提案いただきました評価の点数化につきましては、十分理解するところでありますが、団体の設置目的や活動内容、会費の負担状況などを見ますと、それぞれの団体が地域社会の広い分野において多様な運営をされている実態にありますので、事業実績や効果を評価する基準を画一的に設けることはかなり難しいものと考えております。ただ、補助金の使途としては、人件費や事業費のほか、会議費、研修費、関連団体への負担金などとなっておりますので、補助の対象とする経費の見直しや補助の割合、補助年限などについて新たな基準を設けることは今後必要と考えております。なお、補助を受ける側の意識の問題につきましては、それぞれの団体に十分理解していただいているものと受け止めているところでありますが、今後更に関係団体との話し合いを通じて、補助金の意義や自助努力を促してまいりたいと存じます。毎年予算時期になりますと、いろいろな団体からのそれぞれ活動、あるいは記念事業、そういうことで要請、要望があるわけでありますけれども、すべてとは申しませんけれども、最近は、何とか現状維持でお願いしたいと。そのことが増額になるのだと。こういうような意識も持っておられる団体もございます。すべてとは申しませんけれども。今、最後の方の御質問ありましたことについては、ある程度の認識をいただいているものと、そのように理解をしてございます。以上でございます。
質問 20番 高瀬博文
ただいま補助金の見直しについては、平成10年から行政改革の中で8団体が廃止し、6団体が統合と。更に、多くの団体が削減されていると。今後さらなる削減はなかなか難しいというようなお話がありましたけれども、補助金を受ける側のお話をしながら再質問をさせていただきます。6年前のことでございますけれども、私が町のPTA連合会に所属しているときでございますけれども、町から補助金を受け、予算配分に基づいて研究大会を準備していたわけでございますけれども、その中で、ある講師の方を御依頼を申し上げようとしたわけですけれども、どうしても予算を大幅に上回ってしまったと。そこで、やむなく身近な方にお願いをして、予算を残して、次年度の研究大会より特化した中で、その講師の方にお願いをするというような形を考えたわけでございます。その上で収支報告書を町の方に提出したところ、繰越金が多く、次年度減額の対象になりますと、このようなお話がございました。その中で、何度も足を運んだ中で御理解をいただいたわけです。私たちの普通の感覚でいけば、例えば、今年買えないものであれば貯金をして来年何とか買おうと、そういうのが普通の考えだろうと思うのですけれども、そのとき、補助金とはこういうものかと思った記憶がございます。今、私は、町から40万円の補助金の交付を受ける音更・木野両農協の農業者約300名を有する音更町農協の簿記青色普及会に所属しておりますけれども、この会の目的は、近代的農業の確立と企業的会計経理技能の習得を図ると。そして、会員相互の経済的な地位の向上を図るという目的で設立され、青色申告団体と、こういう組織面もありますけれども、貸借対象を含む農業複式簿記を浸透させるとともに、農業者の経営能力の向上の一翼を担っていると思っていたところでございます。そうした中、補助金も有効かつ効率的に機能を果たして、また、会としても補助金に見合った波及効果があったものと思っておりました。そんな会でございましたけれども、繰越金が補助金より多いのは問題がありますと御指摘を受けました。これは会計年度のずれと申しますか、会の方は1月1日から、町の方は4月からというようなことで、その空白期間の1月から3月の間に事業が集中するために、どうしても残しておかなければならないという状況もあったわけですけれども、このような指摘を受けたわけです。今になって、こういう立場になって思うことでございますけれども、やはり受ける側の人間として、どこかに慢心といいますか、既得権的な甘えもあったのかなと。そして、やはり貴重な町民の税金であることも心得なければならないと思っております。そして、そういう中で、やはり出す側と受ける側の接点もちょっと少ないのではないかと。また、出す方の側として、補助団体の十分な実態の把握がなされているのか。そして、補助金の活用が効果的・効率的に執行されているのかを十分なチェック体制がとられているかと、こんな疑問を持っているところでございます。先ほどの答弁の中でも、実績や実行の基準を画一的に設けることは難しいと、こんな答弁だったと思いますけれども、先ほど受ける側の立場という考えのもとに、まず、出す側、受ける側ができることからという意味で、次のような提案をさせていただきたいと思います。まず1点目ですけれども、補助団体に対して明快に補助の目的を公示する。これによって補助団体の活動が補助の目的に合っているかどうかが問われるでしょうし、既得権化した中でもよい意味での受ける側の、そして出す側の緊張感につながると思います。次に、2点目として、実績報告書の中に、必ず担当課の所見を入れるべきと。これによって担当の課が補助団体の実態の把握をする必要もありますし、また、補助団体との接点も多くなると思います。更に、3点目ですけれども、受ける側に対してチェックに耐えられるだけの収支報告書の提出を求めると。例えば、100万円の収支があったと。その中で科目が人件費が20万円、活動費40万円、事業費30万円、会議費10万円だったとします。確かに、数字の動きは間違っていないと。しかし、どうも数字があまりにも大き過ぎて、ぼやけてしまって、活動内容が見えにくくなっていると思います。やはり科目を増やすなり、摘要欄に内容を記すなどして、収支報告書を活動が見える内容にすべきと思っております。まず、削減が難しい中でも、この3点を今後の補助金見直しの第一歩とすべきと思っております。事務局に問い合わせましたところ、監査委員さんにも質問ができるとお聞きしましたので、お聞きをいたします。私は、補助団体の収支報告書が今まで以上に精度が高く、今まで以上に活動内容が細部まで見える報告書にすべきと考えておりますが、御意見をお聞かせいただきたいと思います。そして、理事者には、先ほど述べました、今後、補助団体に対して、明快に補助の目的を公示する。そして、実績報告書の中に担当課の所見を入れること、この2点の導入についてのお考えをお聞きしたいと思います。先ほど、小野議員の質問の答弁の中で、事務事業評価をなされているという話がございましたけれども、あるのであれば、広く町民の目線の触れるところに公表すべきと考えますけれども、公表できるのかどうかを再質問といたします。以上です。
答弁 助役 藤井勉
事務事業の補助、補助団体に対するいろいろな経験、あるいは所感をいただいた後にお考えをお聞かせいただきました。まず、前段の方の補助事業の現在までの経過、あるいは繰越金等の関係については、お話にあったとおりでございます。ただ、単に繰越金という部分では、単年度なのか、それが継続的にあるのか、その辺のことがある程度一つの判断基準の材料にもなるかと思います。先ほどお話しあったように、一時的に何かの目的を持って繰越金というような形になる場合もあろうかと思います。その場合は、恐らく何年も続いてということではなかろうかと思います。その辺の事情は、その都度お話しを聞いて対応できるというふうに思いますし、そのようにするべきだろうなというふうに存じます。最後にお話ありました補助団体に対する一つの対応の仕方、3点ほどお話をいただきました。大変貴重な御意見をいただいたというふうに思っております。私どももこのようなこと、あるいはそれに加えて、効率的な補助金の運用が図れるというふうに思いますし、端的にすべてがそのとおりいくものとそうでないものも多少あるかと思いますけれども、基本的には全く賛成でございますので、今後、この辺の内容については、十分内部でもこれらのことについて対応してまいりたいなというふうに思います。ただ、3点目でお話ございました科目等の使い方のプロ的なものの考え方等、若干その任意団体のような団体で経理にうとい団体もあろうかと思います。すべてがそうはいかないと思いますけれども、そうは言えども、多額の補助を受けている団体等はそれなりの方もいらっしゃると思いますので、その辺も含めて検討する大変貴重な御意見だとお受けさせていただきました。それから、事務事業の評価でございます。今のところ内部評価にとどめております。最初に評価を取り上げるときにでも、内部的にいろいろ論議をさせていただきました。内部評価だけでは不十分でないかと。外部の方も入れて評価することはどうかというような内容的に話をさせていただきました。ただ、外部の人、すべての団体に共通する認識のある方を評価というふうに、評価する方に入ってもらうということは一番いいかと思うのですけれども、どうしてもそんなにたくさんの方を評価の中に含められないというようなことだとすれば、広い視野と言ったら変ですけれども、いろいろな角度からでなくて、どうしても自分の関与する団体はよく見えるものですから、そういう評価と自分の全く関与していない団体についての評価がなかなか難しい部分があるだろう。ただ、将来的にはやはりそういうあり方にしていくべきだろうということについては、意見が一致はしておりますけれども、今のところ内部評価というような形で評価をさせていただいております。公表というような御意見もございました。なかなか一律一辺倒にいけない部分もございますので、将来的には評価そのものも外部も含めた評価、あるいは評価の結果を公表するということは考えるべきだろうと思っておりますけれども、現時点ではちょっと難しいのかなというふうに思っております。
質問 監査委員 大道毅
適切なお答えになるかどうかわかりませんけれども、私の方から、その補助団体に対して、その詳細な報告書ですか、そういったことが可能なのかどうなのかということのお尋ねでございますけれども、自治法の中で、私ども補助団体に関しましては、必要に応じて監査をできるという範囲にとどまってございます。ただ、この自治体が公益上の必要があるというふうに認めるときには、各団体に補助をできるということでございますので、町の方の団体に対する補助金等の適正化に関する規則にのっとって、私どもは、過去2年前まではそれぞれ各ごと3日間、31団体ですか、その私どもの団体からいただく提出資料が、その事業内容、予算書、決算書、規約、構成人員等を含めた一連の調書、総会議案、交付申請から決定までの一連の処理、経理簿、また、役場の方で事務局を預かっているものがございますので、それらについては、経理簿、あるいは貯金通帳等の実査をしてございます。それで監査の着眼点でございますけれども、その自治法でうたわれております、公益上必要な場合に限る補助ができるということでございますので、その必要性とその効果がどのように判断されたかということで、4点ばかり着眼点として、補助金の目的、金額、交付の方法、時期、手続き、条件等が適切かつ妥当であるかということ、2点目に、交付決定決議文書と支出関係処理の照合によっての金額の確認、あるいは補助金の効果及び条件の履行の確認が適切に行われているかどうか、補助団体に対する指導監督が適切に行われているかどうかということを観点において監査を実施しているところでございます。結果、たまたまここに事務局の方でまとめた資料というものが、直近の12年度から、その指摘事項、あるいは検討、指導事項というもの、12年度で4点、13年度で3点、14年度で検討指導ということで2点ほど出してございます。以上、お答えになったかどうかわかりませんけれども、以上でございます。
質問 20番 高瀬博文
大道監査委員には、御答弁ありがとうございました。ただいまの助役から再質問に対して御答弁をいただいたわけですけれども、是非、公表できるような形に耐えられるだけのやはりシステムをお互いに構築していくということ、そうすることがいい意味での補助金の今後の検討の見直しの材料にもなるし、削減策にもなっていくのかなと。今後、更に限られた財源の中でございます。適正に、そして有効に活用されていくべきと思っております。補助金については、補助金の交付規則によって適正な形の中で執行されていると思いますけれども、より一層の公平性、公共性、経済性を持った中での新たな基準は必要だろうと思っております。そういう中で、私の発想の中で一番近いものが、室蘭方式というのがございます。是非、担当の方で御検討をお願いをしたいと思っております。最後になりますけれども、やはり時間はかかるのだろうと思います。そして、いろいろなプロセスを経て、その中で団体への補助金から具体的に明確な社会的効果がある事業補助金、団体補助金から事業に対しての補助金ということに移っていくだろうと。こうした中で、公平性の確立や透明性の向上につながると。そして、補助金の削減にもなるだろうと。その削減された中で、町長が政策の中でメリハリをきかせていくのが理想と思いますけれども、最後にこの部分、町長に所感をお聞かせをいただいて、終わりにします。以上です。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
今、御質問をいただきました。一つには、事務事業の評価効率、こういったことについても新しい一つの事務評価ということで、今、内部的に取り組んでいるところでもございます。いろいろとこういうものを専門的に慣れてこなければ、なかなかその辺の必要性、あるいは効果なり、こういったものの測定が非常に難しい一面がございます。しかしながら、私ども一つの公的な税金の中で予算を執行しているわけでありますから、いつまでもということでないように、先ほど助役が言いましたように、初めからこれを100%ということでなくても、少なくとも議会の内部だけでも一つの評価としての見方、考え方、そういう意味での必要性もあるのかな、そのように考えているところでもございます。今、お話ございましたように、団体への補助金から、その団体の行う補助を出さなければならない事業への補助と、こういう考え方を持っていくべきだと。本当にごもっともだなというふうに思いました。一つの団体継承というのは、やはり一つの歴史的な過程もございます。あるいは、本来行政が行わなければならないものを町がそれに助成措置をして事業を執行しているというのも今の団体の中にもあるわけでございます。そんなところにやはりある程度これからは、やはり公的なもの、あるいは民的なもの、お互いにその機能分担、役割分担というような形になってまいりますから、そのようなやはり形を町としてもとっていくべきだろうというふうに思っているところでもございます。いずれにしましても、何か室蘭方式というようなことでございますから、それらの実践しているところを十分参考にさせていただきながら、こういったことは同時スタートでやらないと、ヨーイ、ドン、2年後というようなことにまいりませんので、やはりある程度その辺のきちっとした、この室蘭方式がよしとするならば、これを更に少し塗りかえて音更方式まで持っていき、やるときには一斉にやってみると。あるいは、その形があまりにも一挙にというようなことででかいとするならば、これらのものを必ずしも1年に絞ることなく2年でやるとか、あるいは3年にまたがってとか、そういうようなこともあるのかなというふうに思います。いずれにしましても、御質問にいただきましたことは、これからの行政改革の中で、今まで取り組んでは来ておりますけれども、更にもう一歩というようなときもなきにしもあらずというようなことで、財政事情も相当変わってくるのかなと、そんなふうに受け止めておりますので、今の御意見十分参考にさせていただきながら、取り組んでまいりたいと思いますので、御理解をいただきたいと存じます。