みんなの議会

音更町議会 平成15年第3回定例会 2003年9月24日

基幹産業の生産力を高める施策と基盤整備のあり方について

2003年9月24日、音更町議会の一般質問で、山本忠淑議員が「基幹産業の生産力を高める施策と基盤整備のあり方について」質問し、町長 山口武敏、経済部長 早川芳夫、助役 藤井勉が答弁しました。

質問者
山本忠淑 議員
答弁者
町長 山口武敏、経済部長 早川芳夫、助役 藤井勉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 25番 山本忠淑

通告いたしました、基幹産業の生産力を高める施策と基盤整備のあり方について質問をいたします。今、先に土地改良事業に大変見識の高い高瀬議員から質問がありまして、私もかなりの部分で同じ考えを持っているところでございますので、できるだけ重複は避けたいと思います。今、農村では、まさに秋の収穫最盛期に入ろうとしております。今年は冷夏による影響と、そしてまた台風の被害もあり、一部作物に生育の遅れ、あわせて収穫作業もここに来て遅れが出ている状況でありまして、農業全般の生産高がどんな状況で終わるのか、大変心配しているところであります。先のWTO閣僚会議の結果も、農業問題で我が国の主張が認められる方向は見出せずに、関税問題の決着は一段と厳しさが予想されるところであります。しかし、昨年は、農業総生産額が250億円を達成できたと言われるまでの生産力を持つ本町の営農基盤は、まさに過去30年、20余りの地区の道営事業中心の土地改良事業の成果によることが大であることは間違いありません。そこで、今回私は、農地の基盤整備について、過去、現在、これからのあり方を取り上げさせていただきました。1点目として、本町の過去20年程度の主な土地改良事業の内容、事業費、受益面積、そして線事業、面事業の比率などをお伺いいたします。2点目といたしまして、現在継続中の道営土地改良事業の状況、今後の計画地区の着工見通しと事業内容、事業予算についてお伺いをいたします。3点目として、農地内で部分的に客土をすることで、圃場の均一化を図るための要望が多いと思いますが、土を採れるところがないということで、事業としての採択が困難と言われております。したがいまして、町内の各種工事残土を有効に活用することなどができないのかどうか。残土リサイクルという観点でお伺いをいたしたいと思います。4点目の、道営事業以外の補助率の低い浅層暗渠排水事業等につきましては、今、高瀬議員の御質問に論議がありましたので、私の方からはこの点は省かせていただきます。5点目として、農家戸数の動向、後継者がおられない農家戸数、近年の所有権、賃貸権の斡旋状況、将来的な農地の移動予測等をどのように捉えて、農地の流動化対策をはじめどんな対策が必要とお考えか、お伺いをいたしたいと思います。6点目として、畜産農家の戸数、生産状況、あわせて公共牧場の現況、草地の更新の状況、そしてまた、休牧中の牧場の有効活用について、どんなふうに考えておいでになるか、お伺いをいたしたいと思います。7点目として、特産野菜、本町で面積の多い蔬菜といいますと、長イモ、ブロッコリー、玉ネギ、ニンジン等が代表されるのかと思いますけれども、それら特産と位置づけられる野菜の生産振興策と、収穫期に特に労働力が必要な作物があるわけでありますが、それらに対する支援策もあわせて御検討されているのかどうか、お伺いをいたしたいと思います。最後に、然別中島地区に簡易水道を引く計画につきましては、先の議会で16年度計画となっていたと思いますけれども、その実施計画の調査内容と見通しについて、お伺いをいたします。以上、よろしくお願いをいたします。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

基幹産業の生産力を高める施策と基盤整備のあり方について、お答えをいたします。まず、今日までの土地改良事業の実施内容についてでありますが、本町におきましては、収益性の高い、大規模で効率的な農業の実現を目指し、古くは昭和26年、開墾建設事業の着手以来、平成14年度までの間、国営事業、道営事業、団体営事業などの土地改良事業に積極的に取り組んでまいりました。御質問の内容につきましては、平成5年度以降、平成14年度に完了した主な道営総合土地改良事業についてお答えさせていただきます。平成5年度から平成14年度までの10年間に完了いたしました地区数は14地区で、総事業費284億円が投資されております。受益者面積につきましては約9,000ヘクタールであり、事業内容につきましては、農道、明渠排水、営農用水の、いわゆる線事業と、暗渠排水、農地造成、区画整理などの面事業とによる総合事業を実施いたしております。線事業と面事業との比率につきましては、事業費比較で、線事業費が約234億円、全体事業費の約82%、面事業では約50億円で、全体事業費の約18%になっております。なお、地元負担については、面事業費の20%になっており、実質農家負担は約10億円となっているところであります。次に、現在継続中の道営土地改良事業の状況、今後の計画地区着工の見通しについてでありますが、現在継続中の道営土地改良事業は、明渠排水事業を含め、平成15年から平成19年までに完了予定の7地区が実施中であります。総事業費につきましては200億円で、農道、明渠排水、営農用水などの線事業につきましては約118億円で、全体事業費の58%、また、明渠排水、農地造成、区画整理事業など、面事業につきましては約84億円で、全体事業費の42%となっているところであります。特に農村部においては、営農用水関連事業の比率が増加傾向にあります。また、今後の計画地区につきましては、音更町西高台地区におきまして、地下水水質悪化に伴う農村部飲料水の整備が急務なことから、(仮称)昭栄地区道営営農用水単独事業を平成17年度に着手する予定で、現在、事業採択に必要な法手続等の準備を進めているところであります。今後の予定といたしましては、同地区におきまして、暗渠排水を中心とした再整備の要望が強いことから、面事業だけの道営単独土層改良事業の導入を計画しているところでもあります。いずれにいたしましても、本町の基幹産業である農業の農地の地力、収益力の拡大を図るべく、土地改良事業の計画的な推進を図ってまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、工事残土の有効活用についてでありますが、本町におきましては、畑地圃場の均一化及び高度品産などにより、客土事業の要望が高くなっております。しかしながら、町内での土取り場がなく、その要望は対応できないのが現状であります。御提言のありました工事残土の有効活用でありますが、現在、役場内で組織しております建設副産物検討協議会におきまして、町内にあります公共一時堆積場の残土を土と石に分離し、土は客土材として農家に還元するとともに、石は町の維持管理用に使用することができないか、検討を行っているところであります。なお、細部にわたり検討課題があるため、今すぐ実施とはまいりませんが、いずれにいたしましても、建設残土の有効な利活用を図ってまいりたいと思いますので、御理解をいただきたいと存じます。具体的には、これから細部にわたって詰めなければならない、特に採算性の問題等がございます。また、地域によっては、是非客土として土が必要だという強い地域もございます。そういうところを今対象にして、実際に1立方当たりどの程度の金額にすればよいのか、これらも含めて、そういう必要性のある農家の人方と、今具体的にこれらに取り組んでいるところでもございます。次に、浅層排水事業の実施状況に関する御質問につきましては、先ほど高瀬議員の御質問の中でお答えしているところであります。継続的に予算づけがなされるよう関係機関に要望してまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、今後の農家の動向を見据えた農地の流動化対策等についてお答えをいたします。最初に、農家戸数の動向を申し上げますと、平成10年度における戸数が895戸でありましたが、高齢化などにより、年間10戸から20戸程度離農している状況にありまして、今年実施いたしました営農実態調査の結果、804戸となっております。その中で、55歳以上で後継者の位置づけがない戸数が186戸、その所有面積が約2,700ヘクタールになっております。次に、過去3カ年の農地の斡旋状況についてでありますが、平成12年から平成14年度の平均で、所有権移転が30件、175ヘクタール、賃貸借権設定が82件、363ヘクタールとなっておりまして、斡旋申し出に掛る借り手など適格者の選定については、近年極めて順調に推移しているわけでありますが、ここ数年来、賃借による権利設定が多い傾向となっております。現状において、規模拡大志向の農家が多く散見され、流動化はスムーズな状況でありまして、荒廃地などの顕在化はございません。ただ、将来的にその可能性もあり得ることから、生産基盤整備事業の積極的導入による土地生産性向上を図ると同時に、農地保有合理化促進事業などを有効に活用し、関係機関と連携しながら、担い手に農地の集積を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。次に、畜産農家の現状と公共牧場の現況及び今後についてでありますが、平成15年度における乳用牛の飼育農家は100戸で、飼養頭数は9,040頭、肉用牛は70戸で2,900頭であります。畜産総生産額は、乳代が約33億円、個体販売等が約9億6,500万円で、合計しますと42億6,500万円となり、農家全体の総生産額の約17%を占めております。酪農及び肉用牛の生産は、気候に左右されることが少なく、寒冷地農業の柱として、また、耕種部門に対して有機物を供給する資源活用型農業のかなめとなっているところであります。公共牧場の現況でありますが、現在、町内には、町営の牧場として、大牧、北誉、昭和、更生、長流枝の5牧場があります。大牧、北誉牧場については音更農協、長流枝牧場は木野農協にそれぞれ委託し、管理運営しておりますが、昭和、更生牧場は、入牧頭数の減少により、平成12年度から休牧とし、草地の掃除刈りを場内の集団に依頼している状況にあります。牧場の草地は、昭和62年に整備更新以来、16年が経過し、草地の老朽化が進んでいるため、大牧牧場を重点に、補助事業により草地更新等の整備を計画してまいりたいと考えております。また、今後、育成牛の増加が望めない現状としては、入牧頭数の減少により休牧している昭和、更生の両牧場につきましては、売り払い等も視野に入れ、関係機関とも協議しながら、有効利用を検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、特産野菜の生産振興策についてでありますが、大規模畑作経営を主としている本町農業において、国際化の進展により、農業経営をめぐる環境の変化が大きい状況から、小麦、馬鈴しょ、てん菜、豆類に次ぐ第5の作物として、収益性のある野菜振興に努めておりまして、生産者協議会への補助をはじめ、野菜など苗供給事業への補助、種子代等の補助などを実施しておりますが、輸入野菜の影響などにより、生産者価格が不安定なことから、厳しい状況も見受けられているところであります。また、野菜生産に向けた労働力の確保対策でありますが、野菜を作りたくても作る手間がないという状況を踏まえ、営農対策協議会において継続的に検討しておりますが、コストの関係などから、コントラ的組織の立ち上げは困難な状況にあると思っております。いずれにいたしましても、本町農業にとって将来的に安定した農業経営のためにも、また、消費者の求める安全で安心な国産野菜を供給するためにも、支援体制は必要と考えておりまして、そのためにも、生産者の意向を十分踏まえ、労働力を必要とする時期への支援体制の構築について、関係機関ともども研究、協議をしておりますので、御理解を賜りたいと存じます。最後に、然別中島地区における水道計画と見通しについてでありますが、然別中島地区は、水道未普及地域解消対策事業として、国庫補助による簡易水道事業を導入し、平成16年度の事業着手に向け、現在、許可手続の作業中であります。計画内容といたしましては、高速道路以南を給水区域とし、給水人口40人、1日最大給水量9.9立方メートルとして、既存の万年簡易水道から、管路約5,500メートルを延長するもので、平成17年度を完了予定としておりますので、御理解をいただきたいと思います。以上でございます。休憩(午後 2時00分)

再質問 25番 山本忠淑

御答弁、全般にわたっていただきました。私も再質問、大きなテーマを中心に、1項目1項目ということでなくて、全般を通じて再質問させていただきます。まず一つ目として、道営事業の完了した事業費、およそ280億円余りという説明がありました。そしてそのうち82%が線事業で、いわゆる農道、道路や明渠排水の事業ということでありまして、町が負担した20%分、およそ20億円がうちの負担、債務となったことなのかなというふうに考えますが、実はこの内容は、今お話ありましたように、この事業を取り込んだからこそ農道の整備や明渠排水の整備が進んで、町内おおよその地区が湿害が解消されて、町内均一化した生産力が保有するに至ったと理解しておるわけですけれども、これまでの各種事業をトータルして、個々の農家の暗渠や石取りなどの圃場整備は、実は18%程度の事業であったということでありまして、先ほど農家負担は10億円程度という御説明ありました。私は9億円ぐらいだったなというふうに資料を見て感じていたわけですが、純粋に農家の畑の改良には、いわゆるたくさん土地改良の事業で借金をしたといいますけれども、それほど事業費をかけてきておらないということも言えるわけであります。いわゆる道路と明渠の整備が中心の今まで事業でありました。それで近年、土地改良の工法といいますか、それも大変進歩して、20年前に実施した暗渠等については、徐々にやり直しの時期に来ているわけであります。これからは、受益者の負担が今までよりも多少増えたにしても、不良土壌の改良の手を休めることにはならないと。先ほど高瀬議員が強調しておりましたように、土地改良事業というのは本当に営農上必要なことであるということであります。面事業が中心の、これからは土地改良事業は、営農を続けていく限り、繰り返して行われなければならないということでありますので、このことに対する見識というものをしっかり持っていただきたい。この決意をまず一つ伺っておきます。それから、さらに大きな課題でございますけれども、これまで施工してきました各事業の明渠排水量の維持管理費についてでありますが、これは大変維持管理ということは大事なことでありまして、農家が個々の畑の暗渠工事などをこれからも周期的にやり直しをやっていかなければならないわけでございますけれども、この明渠につないでいかなければ成果が出てこないわけでございまして、この維持管理という面で、ちょっと気がついてみますと、しっかり計画されていないのでないかなという気がしてならないわけでございます。決算審査等で、同様、栗原副議長も、鹿追、近隣町村と比較して、音更の明渠管理はなっていないという、よく指摘をされておりましたが、私は今気がつきまして、本当にそのとおりだなと。改良区の事業として、どうしても一定の予算を持って、定期的に雑木の排除だとか、あるいは補修工事などを継続していかなければならないのではないかと思いますし、今年、たまたま集中豪雨、台風等で被害も出て、修理をしたようでありますけれども、こういったこともやはり未然に防止するための明渠排水の調査、維持管理計画の再点検の必要があると思います。財源的なこともあると思いますけれども、このことは後ほどまた申し上げたいと思いますが、過去に投資された莫大な投資がむだになって、更に傷が大きくなって、大きな予算措置が必要なことにならないようにするためにはどうしていったらいいかということをどのように受け止めておられるか、担当部局の答弁をいただきたい。町長は土地改良の理事長ですから、総責任者でありますので、その辺の考えを伺いたいと思います。それから、3点目として、農村部の引用水の整備、営農用水の整備を道営事業で取り上げていくことが、これからの、今の時代背景を考えると、ラストチャンスでないかなと、こんなふうに思うわけであります。豊田地区では実施されております。この営農用水関連事業の計画を、今後確実に進めていかなければならないと思います。この水の問題解決に取り組む一定の考えを持っておられれば、そのことをまずお伺いをしたいと思います。それから、客土用の土の問題でありますが、庁内、役場職員の方々の中で、そうした認識を持たれて、たまたまそういう連絡協議会のような形で今検討されているということでございますので、期待するところもあるわけです。先ほど申し上げましたように、残土リサイクルという観点から、実現できることを期待いたしますが、道営事業で、昨年、あるいはずっと過去を見ておりますと、随分たくさんの残土が出ているわけでありまして、道営事業になりますと、なぜか町を素通りで、業者も余り町の方に配慮しないでどんどん進めているというようなことがあって、私もたまたま土地改良と建設部と両方に聞きますと、全く連携が採れていなかったということが事実でありまして、これは本当に大きな資源、もったいないなという気がしてならなかったわけでありますので、今回取り上げたわけでありますけれども、庁内、横の連絡を取らなければ有効に活用できないことでありますので、そのことを十分認識の上で、しかもこれは事業としてなかなか採択にならないかもしれませんので、これらに対する、いわゆる民間の中でそういうものに関心を持つような企業があったとすれば、どんな連携を持ちながらそれが実現できるのかということについても検討の中に入れていただきたい。農家側にいたしますと、運賃程度で、これは圃場全部、何十町全部入れるということになりませんので、一部そういったものを利用できればありがたいなという声が多いわけでありますし、それから、火山灰も随分利用しております。これは町内の火山灰の採取する場所がありますが、これは何か音更町の場合は事業として認められないということで、そういう結論を持っておいでのようですけれども、帯広市は事業として火山灰を使っているということも、実はつい先ほど耳にしました。そういうことをお聞きしますと、火山灰は農家の方々が随分多く使っているわけでありますから、そういう客土として、資源として利用することも検討できないのかなと、あわせてお伺いしておきたいと思います。営農戸数の減少は年々続く状況であります。先ほど御説明いただきましたが、遊休農地、あるいは他町村への流動など、土地余りの状況になることは本町では心配することがないような、現況の賃貸、あるいは所有権の移動の状況であります。ここで私が強調しておきたいことは、例えば、先ほど説明ありました、現在継続工事中の中音更地区の畑地帯総合改良事業、この一つの事業を取り上げてみましても、事業費が約50億円近いわけであります。そして受益面積が2,000町歩の大事業であります。かつては至るところヤチマナコといいますか、水が吹き出る箇所があって、地下水が高くて、悪条件この上ないところを、大型特殊暗渠工法という形で、前金子土地改良区理事長が決断をされたのかなと。国や道を説得して、今、地下4メーター、延長60キロにもわたる明渠排水を10年以上の歳月をかけて整備をして、湿地帯の解消を図ってきました。先ほどの答弁の中で、今継続されている事業の、いわゆる面事業、線事業の比率が、58%、42%という説明がありましたが、現在継続中の事業、200億円程度という説明の中で、私はこの辺はちょっと認識が違うのではないかなと思うわけですが、あの中音更地区の4メートル明渠の事業は、個人でなくて、いわゆる明渠については町が負担しているというふうに理解しております。この事業費、明渠の部分で30億円と言われております。そうすると、やはり農家個々がやります暗渠排水については、やっぱり20%前後であるわけでありまして、あとはいわゆる公が、町が負担する事業費になるわけで、やはり70%、30%程度の比率に、線事業、面事業の比率になるわけでありますけれども、それにしても30億円の明渠事業の町の負担、実質負担は6億円ぐらい負担しております。ですから、この事業一つ取り上げてみても、この事業を終えた中音更地区は一大穀倉地帯にならなければならないほど大きな投資であるわけであります。行政としても、こういった投資の投資効果というものをきちっと事後調査をしていかなければならないと思います。土地改良区がそんな意識を持っておらなければならんと思うわけですけれども、この穀倉地帯にかわり得る立派な土地を、今後、後継者がおられない方、あるいは戸数が減少することによって、町内の農業者の方々が有効に利用していただけるのかなと。町内の農家の方が生産を上げて、願わくば町の税収につながるようであってほしい。こういう観点で、やはり行政は考えていなければいけないと思うわけであります。たまたま昨年は250億円という大変いい年でありました。この結果、町民税の課税状況を、ちょっと関心を持って、どうだったのかなというふうに資料を見せていただきましたら、農業所得者、個人の申告者の課税額、600人余りでございますけれども、8,000万円、前年よりも町民税で伸びているわけであります。このように、やはり生産が順調に上がれば、町の自主財源に影響をするということもきちっとこの辺で受け止めていただかなければなりません。営農意欲のある若手農業者に生産力の備わった農地を有効に使ってもらう行政指導が一層問われる時代が来るであろうと。したがって、農家戸数が減少する中で、将来の基幹産業に対する認識というものもきちっと持っていただきたい、このように思いますので、その辺のお考えも伺いたいと思います。それから、公共牧場につきましては、比較的安定した生産状況にある酪農畜産のいわゆる元手となる後継人を育てていくために、どこの自治体も取り組んでおります。本町の場合、町が所有の牧場と農協が所有する牧場がありまして、先ほど説明ありましたように、草地の維持管理、更新、土壌の改良など、農協所有、町の所有、一緒の事業として、補助対象として取り組んでいるのかどうか、この辺がちょっと気になるところであります。確か計画をする、計画すると言っておられたけれども、どうも採択になっていないのではないかなと、こんなふうに思っておりますので、その辺の実態はどうなのか。それから、今の入牧状況をちょっと調べて見ましたら、1,000頭余りで、直接費用と直接の収益ではマイナスになっていないわけで、農協さんに委託しているということで、共通管理費等がかぶさってくると赤字になるという状況であります。しかし、その費用の中身をずっと見ますと、いわゆる草地維持管理、肥料はやっています。しかし、果たして改良をしたり、あるいは草地の更新をしていたのかなという、それらの費用がさっぱり発生していないという状況でありますので、牧場に入牧して安心してお預けしておいても、半年入牧して帰ってきても、将来しっかり働けるような牛が育っているのかどうかなと、これもきちっと受け止めて、計画性を持っていただきたいと思います。それから、答弁ありました、休牧中の二つの牧場で、約100ヘクタール、土地を売ることもというふうな答弁ありましたが、私もそのことに対する考えは持っていないわけでありますが、今のように掃除刈り程度で利用していただくというには、余りにももったいない。これはやっぱり農協さんときちっと相談をされて、もっと有効な利用法というものを考えていただかないと、掃除刈り程度のただの草をもらって、それを牛に与えておいて、経営がプラスになるという、そんな時代ではないわけでありまして、もっと更新なら更新をする、あるいはどなたかきちっと新規就農も含めて利用することができないのかどうか。使わないから遊ばせておくということは、やはり資源としてもったいないと思いますので、これはきちっと今後検討していただきたい。特産野菜につきましては、面積的に安定して、特産野菜と位置づけられる野菜、なかなか定着しない状況であります。これは輸入野菜との関係もありますし、それから国内の市場との戦いもありますので、なかなかどれがいいということが絞り切れない状況である中で、本町の場合は長イモの採種団といいますか、それらにも支援をしているようでありますし、苗の助成もしているようであります。実は自分のまちに住んでいて、うちのまちは長イモが多いなと思っておりましたが、管内のほかの生産地を見ますと、幕別、帯広、芽室に比べて、音更町は100ヘクタール程度ですから、幕別は400ヘクタール、帯広も200ヘクタール余り、芽室も200ヘクタール以上という、なかなかこれは土地条件等もあるわけですけれども、しかしよく聞いてみますと、やはり収穫期の労力が限界で、今、有利な作物であってもなかなか導入できないのだという声を聞くわけであります。やはり特産化に向けるためには、支援の仕方も考えなければいけないのでないかなと。特に本町のこの100ヘクタールのうちの種子団地等については、大変な努力をして今日まで高い評価をいただけるようになってきているわけでありますから、なかなか何かやろうとすると困難だという結論を出さないで、生産者組織と、それから今、私は民間企業の方々も随分理解をして、今までは本当に街の奥さん方ばかりを頼りにして、一生懸命パートの奥さん方を探して、11月、10月末からのあの収穫作業を行っていたわけですけれども、大樹町が建設業界と酪農と提携をしてというようなことも記事になっておりますが、本町こそ、たくさんの企業の方々がたくさんの労力を確保しておられるわけですから、そういった機運が芽生えるような、やはり行政の姿勢を持っていただかなければいけないと、こんなふうに思います。いわゆる民間との連携というものを視野に入れて、農業団体とだけ何ぼ頭を突き合わせてやっていても、コントラはなかなか前へ進まないということが結論になっているわけですから、そういった発想の転換をしながら、産地間競争や輸入野菜に対抗できるような支援策、立派な職員の方々、一生懸命な職員の方々おられるわけですから、そういった方々のひとつ知恵を発揮していただいて、町は積極的にこの基幹産業の中の特産野菜に取り組んでいるということが目に見えるような努力をしてほしいと、これも要望しておきます。最後の中島地区への簡易水道を引く計画、至近年次に完了するということでありますので、これは計画どおり進むことを願っておるわけですが、昨年でしたか一昨年でしたか、鎮錬の処理場に関係する複合事務組合とのいろいろな契約の話の中で、私はもしかすると簡易水道に対して、本管については補助事業で進めるにしても、個々に引く場合は相当なまた費用負担になると思うのですが、あれだけの処理場を本町が協力しているということで、何らかの援助といいますか、そういうものが言葉にも出せないでいるのか、こういった要請ができないか、このことだけはちょっと伺っておきたいなと。言うことが野暮なのかどうか。そういうことであります。お伺いしておきます。以上でありますけれども、先ほども指摘ありました、私は面事業についても、未整備地区と整備済みの地域の地力差、生産力の差が、実は今出てきているのではないかなと、こんなふうに受け止めておるわけでありまして、水田転作奨励金制度の改正、先ほども話ありましたが、この制度の改正によって、畑転換の必要地域というのはあるわけであります。万年地区についてはきちっと整備されて、非常にいい生産力を上げていると思います。今後、下士幌地区等にもこういった畑転換の事業の計画を持っておいでなのかどうか。これは早急に取り組むべきだと思っております。それから、パワーアップ事業につきましても、これも17年以降、16年で終わるということですが、17年度以降も制度の継続、これは本当に町長おっしゃっていましたように、制度の継続について、これは強力に運動を進めていくべきだということを申し上げて、再質問とさせていただきます。

答弁 経済部長 早川芳夫(経済部長は2007年3月まで)

まず最初に、明渠排水といいますか、これらについては、今、明渠排水が169条の376キロありまして、これらは国営、道営、団体などの補助事業で実施してまいりましたけれども、断面不足ですとか未舗装等によりまして、再整備が必要なものも出ております。これらの2次改修につきましては、事業費が掛るというようなことで、単独事業費では到底難しいというようなことでございまして、計画的に補助事業を導入して実施してまいりたいというふうに考えてございます。それからまた、明渠維持の考え方といいますか、計画的にどういうようにしていくのかという御質問だったかと思いますけれども、明渠維持の管理につきましては、土地改良区に委託し、土地改良区では、排水愛護組合に明渠排水路の草刈り等をお願いしているところでございます。ただ、組合員の高齢化ですとか、出役者の減少等がございまして、町で何とか管理してくれないかというような声もあるのは事実でございますけれども、いずれにいたしましても、明渠排水につきましては、畑地内の不要地下水排除流桝の位置づけというようなことで、各組合員さんに御協力をいただいているというのが実態でございます。また、大規模な明渠排水路の草刈り、伐木については、業者に請け負うというようなことで実施しておりますけれども、特に伐木については、木の処分費が大半を占めるというようなことで、処分費の軽減を図るべく、現地にてチップとして活用するなど、試験的な施工を行っているというような現状にございます。また、客土リサイクルの関係でございますけれども、庁内における土地改良、建設部の中での連携が必要でないかというような御指摘もございました。この客土リサイクルにつきましては、まさに土地改良、あるいは建設水道部の職員が中心となりまして、検討部会、あるいは作業部会等で、現在、客土を、公共残土を有効に活用できないかというようなことを検討しているところでございます。これらにつきましては、先ほど町長からも答弁ありましたけれども、即来年からというのは難しい面はございますけれども、一応先ほどお話ありましたように、火山灰は現着で、ただいま現在のところ立米1,000円というぐらいだと思いますけれども、これらは運搬賃だけではなくして、若干の処理費等も含めて、これらよりは安く提供できる方法はないか、そういうようなことも詰めているところでございます。将来に対する基盤整備に対する認識というようなことで、山本議員もおっしゃったように、いわゆるここ数年、気象条件によりましての冷害とかというのは、今年はいわゆる米ですとか豆類等、一部収量の不作というようなものはありますけれども、ここ数年、本当に冷害というようなことはないというのは、いわゆる土地基盤といいますか、土地改良事業の成果が顕著にあらわれているのだろうというようなことを思っておりまして、今後とも土地改良整備といいますか、土地改良事業については積極的にやっていかなければならないことだろうというふうにも思ってございます。それと、公共牧場の関係で、これにつきましては、現在休牧しております更生、昭和等、この牧場を売却も含めてという答弁をさせていただいていますけれども、私どもの方といたしましては、基本的には大牧牧場、それと全町的にいきますと、音更農協さんの共愛牧場ですか、この二つを重点的に整備していってはいかがなものかというようなことで、農協さんとも協議をさせていただいているところでございます。それから、特産野菜の関係でございますけれども、この振興策といたしましては、木野農産物特産センターに対する運営補助、あるいは野菜振興対策としての種子代の補助というようなことで、種子代助成につきましては、長イモ、ブロッコリー、長ネギ等の種子代助成を行っているところでございまして、また、苗助成につきましては、ブロッコリー、アスパラの助成を行っているところでございます。また、大樹町さんの建設業者との連携についてもお話ございました。いわゆる農業者ばかりとでなくというようなお話もございまして、これらにつきましては、いわゆるコスト的には、通年の場合にはコスト的になかなか採算ベースにのらないだろうというようなことで、営農対策協議会の中でも一定の方向性は難しいというような結論づけをさせていただいておりますけれども、ただ、野菜につきましては、いわゆる今お話にありました建設等とうまく連携できないか、そんなようなものも含めて今後検討させていただきたいというふうに考えているところでございます。私の方からは以上でございます。

答弁 助役 藤井勉

最後の中島地区の水道に絡む件でございますけれども、この件につきましては、いろいろな経過の中で、少しでも早く中島地区をというような、水がそちらに流れていくというようなこともございまして、水道の対策を急がれるというようなことで、簡易水道事業で事業を実施するべく、今計画を立てているところでございます。したがいまして、道営事業でやる場合と、多少負担が余計掛かるというような部分がございまして、その点については組合に要請をしているところでございまして、その辺についての感触につきましては、今のところ地域対策も含めてある程度の感触の返事をいただいているところでございます。以上でございます。

再質問 25番 山本忠淑

一生懸命部長答弁いただきまして、新しい担当部長ですから、張り切ってこれからその任に当たっていただきたいと期待をしているわけですけれども、本町、今後、自主自立の方向に進むとするなら、あるいはそういう状況が想定されるわけでありますけれども、まちの活力を高める対策は本当に大事だと思うわけで、その一つに、基幹産業と、それから他の企業との連携を一段と深めて、そして粗生産を伸ばすという努力をしなければならない。商工課長から資料をいただいて、我がまちのGNPというのはどのぐらいなのだというふうにお聞きしたら、約1,500億円、これは商業で言えば年間販売額が約700億円、それから、工業で言えば出荷額等で600億円、農業粗生産が250億円、1,500億円であります。可能な限りこのまちの粗生産額を高める施策というものは採っていかなければならないと思いますし、先ほど申し上げましたように、先行投資をしなくて、財政が厳しいからということで目先のことばかりをお考えになっていては、ゆくゆく先細りになるということは私が申し上げるまでもないわけでありまして、そういった観点で、もっと元気よく、やりたいのだという意欲を見せるべきだと、理事者にお願いをしておきます。それから、明渠の維持管理についてはさっぱり答弁なかったのですが、そんな地域の人方の労力を期待していたら、もう手に負えない状況なのです。そんなことをしておると、お化け屋敷になってしまう。自分の庭だって、5年も10年も庭木の手入れをしなかったらお化け屋敷になってしまうわけですから、そういうことのないように。確か14年の道営、団体営事業の町の負担分借入金、利息が高いという分、26億5,000万円、農協資金で借り替えをされました。大変賢明な措置をされて、確かここ近年の償還分は2億円前後減額になっているはずであります。ですから、それはそれで町全般でということなのでしょうが、先行投資として少なくとも2,000万円や3,000万円は、この時点で前河田議員は、1億円、ちゃんと農政の方へ向けなさいと主張しておられました。私も今になったらそうだなと思うのですが、少なくとも2,000万円や3,000万円は,今まで投資したものの維持管理に充てる、この姿勢がなければいけないのではないかと思いますし、先ほど真田議員が指摘されておりましたように、いろいろな小さな事業もいろいろ創出しなければならないと思うのです。雇用の創出にもなりますし、パークゴルフ場の維持管理ばかりに気を取られないで、もっと生産の上がるところの維持管理に予算を振り向ける、こういう気持ちを持っていただかなければ、行く末非常に不安でありますので、このことについては黙って町長さん聞いておられないで、せっかく私が一生懸命声を大きくして言っているのですから、しっかりした答弁をいただきたいと思います。

答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)

それでは、自分なりにしっかりした答弁をさせていただきたいなと。できることであれば、今のお話、まことに前向きであり、音更の将来というものを考えた場合に、やはり農業の振興なくしてあり得ない、このことは私ども十分承知しているわけでございます。いずれにしましても、今、議員おっしゃったように、何と言ってもやっぱりたくましいまちづくりというものをつくっていかないと、自主自立にならない。福祉のことを考えるにしても、あるいは教育のことを考えるにしても、一方で、やはり強い産業といいますか、自主自立とは、やはり経済も自主自立でなければ本物の自立にはなっていかないとするならば、ただ困った、困ったということで、金がない、ないで指をくわえているのではますますジリ貧になる、そういう考え方を持っておりますし、今お話のように、何と言いましても、やはり農業の基盤整備、あるいは土づくりということが農業の基本中の基本であろうと思います。今からもう10年前ぐらいは、本当に3年置きぐらいに冷害というものが来たはずでございます。しかしここしばらく、10年間ぐらいは聞いたことがない。多少今年あたりも危ういと言いながらも、やはりそれは地力なり、やっぱりそういう基盤整備をきちっとやっていたことが、今回の増収、多少の冷害にも打ち勝って生育しているのが農業の実態だろうと、そのように思います。ただ、もう少し大きい声で、数字でも具体的に並べて言いたいなと、そういうことがありますけれども、ただ、今の事態は、大きく地方自治制度が変わっていく、やはり残念ながらそういうちょうど転換期にあるということでございます。考えようによっては、情けない話ですけれども、予算が減らないということは増額なのだと、こういうような考え方でいかないと、全体が緊縮ムードといいますか、そういうものがどうしても先行されてしまう。できるだけ、今何ぼというようなことは言えませんけれども、今申し上げましたようなことは、多分山本議員も同じ考えではないかなと。そういう点からいたしますと、やはり足腰の強い音更町を築いていくためには、今申し上げましたような、やはり農業というものにも力を入れて行かなければ、やはり音更の財政、あるいはそういうものが豊かになっていかない、そのように思っているところでもございますので、ひとつそのように御理解をいただければなと、そのように思っているところでもございます。あと、今お話しとしては、そういうことについて答えろということでございますから、その範疇を絞らせてお答えをさせていただきましたので、よろしく御理解のほどお願いしたいと思います。

出典:音更町議会 平成15年第3回定例会 2003年9月24日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる