音更町議会 平成14年第3回定例会 2002年9月17日
財政運営の見通しについて
2002年9月17日、音更町議会の一般質問で、竹中政則議員が「財政運営の見通しについて」質問し、町長 山口武敏、企画部長 中田道明が答弁しました。
- 質問者
- 竹中政則 議員
- 答弁者
- 町長 山口武敏、企画部長 中田道明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 20番 竹中政則
通告に従いまして、財政運営の見通しについて質問いたします。平成15年度の予算編成に当たり、財政運営の見通しについてお尋ねいたします。前段の山本議員の質問と重なる部分もあるかと思いますが、お許し願います。14年度一般会計予算は170億7,200万円で、前年度より12億4,600万円のマイナスとなり、国民年金の掛け金が国に移行した分の7億円を差し引くと、実質5億4,600万円のマイナスであります。歳入の中で、地方交付税が町の台所の数字によれば、前年度より5億2,000万円の減額となった、その分14年度予算の総額が前年度より減少したと言えると思います。7月中旬には、さらに普通交付税が当初予算を1億円下回り一般会計に歳入欠陥が生じるおそれがあるとして、より一層の経費削減を指示したと伺っております。予算総額の36.8%を占める地方交付税の減額の影響が懸念されます。幸い、今回繰上償還による土地改良費の2億3,300万円の減少により救われたようですが、地方交付税を道のシミュレーションで見る限り、平成12年度を基準として、平成22年度まで下がり続け、平成22年度には12億3,300万円ほど減額する見込みとなっております。国の来年度一般会計の概算要求額が今年度予算より3.4%、2兆9,000億円多い84兆200億円となりましたが、最終的には本年度以下の水準に抑える方針と報じられております。来年度も交付税の更なる減額と補助金等の削減が予想され、財政を取り巻く環境が一段と厳しい中での15年度の予算編成と財政課題について質問いたします。一つ、予算編成の考え方について具体的なお考えを伺います。二つ、歳入の確保と歳出の削減をどう図るおつもりかお伺いいたします。三つ、第4期総合計画の基本計画の中で、効率的な行財政運営と掲げていますが、具体的にはどう取り組まれるのか伺います。四つ、昨年度から行政評価システムが取り入れられておりますが、その評価を予算編成にどう生かされるのか伺います。以上であります。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
財政運営の見通しについてお答えをいたします。なお、今後の財政運営の取り組みにつきましては、さきの山本忠淑議員の御質問の中でお答えしておりますので、重複する点につきましては省略させていただきますので、御了承いただきたいと存じます。まず、予算編成の考え方についてでありますが、国の来年度予算は、歳出改革を一層推進することから、財政規模を実質的に今年度の水準以下に抑制することを目標としており、公共投資も3%削減するなど、今年度予算より縮減した内容の概算要求基準となっております。したがって、地方自治体の歳入歳出総額の見込み額である地方財政計画も同様に縮減になるものと思われます。地方交付税は、来年度全国で4.8%の減の方向が示されておりますが、本町には公共投資3%削減と配分見直しによって軽減幅がどのぐらいになるか不透明なところがあり、町税を含めた歳入全体がつかめない状況にございます。また、歳出については、都市基盤の整備や教育環境の整備費のほか、公債費の増嵩もあって、厳しい予算編成が予想されております。しかし、現段階での見解でございますけれども、これから徐々に国の政府案というものが最終的に絞られていくのではないかなと、そのように思っておりますが、ただ、今からそれぞれの15年度予算の事業というようなものについて手がけてございますので、今からある程度昨年以上のものは望めないことは確かなものというような考え方の中で、15年度予算に向けて取り組んで、現段階ではいかざるを得ないだろう、そういうような考え方でおります。次に、歳入の確保と歳出の削減及び行政評価システムにつきましては、関連がありますので、一括してお答えをいたします。町税については、町民税は景気が回復しないことから、伸びが期待できず、固定資産税は評価替えの年に当たっているため、本年度より減額となる見通しであります。また、使用料、手数料、負担金などについては、受益者負担の原則に立つとともに、負担の公平に配慮した取り組みが必要と考えております。歳出の削減では、人件費においては退職者補充を最小限にして職員数を抑制する考えのほか、団体への補助金や交付金に含まれている人件費についても、縮減の検討をお願いしたいと考えております。事務事業の見直しについては、行政評価システムを通じて、目的の達成した事業の廃止やコストの見直しによる節減を図っていくほか、委託料についても委託の内容を再検討する必要があると考えております。次に、効率的な財政運営についてでありますが、国の構造改革により、地方の財政基盤は大きな変革の時を迎えておりますが、行政サービスを低下させることのないよう行政改革を推進し、行政のスリム化や財政の健全化を図らなければなりません。地方交付税の削減によって、歳入が減ってきますので、財政の基本である歳入に見合った歳出に心がけることが大切なことと考えております。また、中長期の財政運営を見通しながら予算編成を行うとともに、住民参加の行政運営やパートナーシップの推進など、町民と行政が一体となった取り組みを進めてまいりたいと考えております。いずれにしましても、これからの財政運営というものは、もちろん行政そのものの自助努力あるいはコストダウンを図っていくということは、先ほども申し上げたとおりでございますけれども、やはりそういうことを前提にしながら、今後の21世紀の地方自治が大きく生まれ変わっていく時代、それだけに町民の方々もやはり従来というようなものから、やはり21世紀に向けたというものの切り替えをしていかなければならない、またそのためには十分なる理解、協力をいただかなければならないというようなことでございますから、若干の時間はかかるものの、その辺の行政の立場、あり方、そういうものを十分御説明申し上げながら、やはりある程度受益者負担というようなものに最終的には御協力をいただかなければならないときがもう既に来ているというような考え方を持っているところでもございます。以上でございます。
再質問 20番 竹中政則
再質問させていただきます。今の御答弁の中で、町税の伸びは期待できず、固定資産税は減額になる見込み、また地方交付税はさらに減額が予想される中、都市基盤整備や教育環境の整備のほか、公債費の増嵩もあって、厳しい予算編成が予想されるということであります。道のシミュレーションでは、収支が赤字になった場合、積立金を取り崩し補てんすると仮定した場合、音更町の基金残高が平成17年度に残高ゼロとなることを予想しています。歳入が減ってくる中で、町民の受益者負担も考えているようでありますが、来年度も基金の取り崩しによって歳入を賄うことを考えておられるのかどうか。また、総合計画の中でも論議がありました町単独で大きな予算を伴う火葬場の建てかえに当たって、来年度からでも基金を積む予定はないのか伺います。次に、行政評価に関してですが、実施していることはわかりましたが、その結果について、もう少し詳しくお答えいただきたいと思います。また、この評価が役場内の単なる行政評価のための資料としての活用していくためのものではないと考えますし、そうあってはならないと思います。昨年の第4回定例会において、小針豊議員の質問に町長は公開は必要と考えるが、検討課題としたいと答えております。行政評価システムにより評価した結果、内容について町民に公表する考えがあるかどうか、あるとすればどのように行おうと考えておられるのかお聞かせいただきたいと思います。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
ただいまの御質問でございますけれども、これは毎年この口ぐせといいますか、厳しい厳しい、去年も厳しければ今年も厳しい、15年、16年が過ぎれば楽になるのかということになりますと、やはり厳しいが故に後送りになっているというようなことでございます。そんな点から、やはり必要度、緊急度というものをこれからより綿密に考えて取り組んでいかなければならないのかな、そのように思います。これらの健全財政については、先ほどからもお話をさせていただいているわけでありますけれども、一つには償還額以上の元金を借りない、そのことによって将来的には平準化した形の中で何とか健全化の方向に向けていきたいということを考えているわけでありますけれども、当然、それらでもできるだけ、昨年度あたりは全体の18億円ぐらいでございましょうか、今年はもう少し抑えて16億円どうなのかなというような借入試算を最終的にその辺に落ち着くのではないかというようなことを考えております。もう一つには、先ほど議員がおっしゃったように、その基金の取り崩し、これも先ほど言われたとおりの数字でございまして、ありきということだけではもう音更の財政は持っていかないと、ないものというような考え方の中では、やはりそのように思ったつもりで予算の要求をする側も、あるいは査定する側も、町全体のやはり健全というようなことを考えると、これらの基金もできるだけ取り崩しをしていかないような方法はできないかと。しかしながら、今はもうだんだんせっぱ詰まってきているというようなことで、その間にでもこの経済情勢が少しでも伸びてくれれば、町の財政も豊に自ずとなるわけでありますけれども、そんな期待も甘いのかなというような気もしないわけではございません。あと、そんな中で、やはり今後行政はゆりかごから墓場までといいますけれども、今議員おっしゃったような火葬場云々というようなことでございます。これらにつきましては、第2次の実施計画といいますか、そういう形の中になるのかな。実際問題、今火葬場そのものが昭和57年でしょうか、建てた経緯がございますから、相当古くなってきているというようなことでございます。後ほどのまた後藤議員の方からのそれらの手法とか、そういう一つの方法などが提起されております。いずれにしましても、これらの基金を積み立てていくべきなのかというようなことでございますけれども、ただでさえも苦しい財政というようなことからして、それだけの余裕ができるのか、できれば議員がおっしゃるように、ある程度3年計画なり4年計画で立てるというようなことになれば、やはり積み立て方式というようなものもやはり考えていかなければならないと、一つのそれも選択肢だろうと思います。ただ、現実的にこれらのものが補助金等の制度がございません。そして、問題は起債等もこれらが該当するか否かと、先ほどから出ておりますように、起債そのものがこれを箱物と称するかどうかということもございます。こういうものについては、非常に国も厳しいことから、その対象になっていかないというようなことがございます。いずれにしましても、壊れれば使えないというようなことでございますので、いずれかの総合計画の中に載っておりますので、これが財源的な措置というようなこともありましょうし、またいろいろな手だてといいますか、方法論があるとするならば、そういうものを取り入れた中で考えていかなければならないのかな。現実的なのが、一気にできないとすれば2カ年継続というようなこともあり得るのかなと、そんなことで、この分だけの今これらの積み立て云々というようなことについてのそれだけの資金的な余裕があるかどうか、これらのこともひとつ踏まえて、今御意見として承っておきたいと存じます。
答弁 企画部長 中田道明(企画部長は2006年3月まで)
行政評価システムについての御質問がございましたので、お答えいたしたいというふうに存じます。御承知のとおり、行政評価システムにつきましては、事務事業の適正な執行、あるいは予算編成の活用、それから総合計画の進行状況でございますとか、それらの確認、それから職員の意識改革ということが主たる目的であろうかというふうに存じます。本町におきましても、昨年度からこの事務事業評価を取り入れているところでございますけれども、まず各事業担当課が自己点検の観点から評価する第一次評価というものをまず実施してございます。それから、二次的といいますか、次に評価委員会と申しまして、今のところ企画部と総務部で組織をしておりますけれども、一次評価の結果につきまして、点検あるいは総合的な検討を加えた評価を実施しているところでございます。評価の結果につきましては、庁議に図って次年度以降の事業の改善、見直し等に役立てていくというようなことにしてございまして、平成13年度の評価の状況でございますけれども、全体的には町の単独補助事業、あるいは委託料等を中心といたしまして34事業の評価を実施してございます。その中で、事業の継続、拡充、縮小、統合、廃止、それからその他というようなことで、いろいろ中身について考えてきたわけでございますけれども、34のうち平成14年度の予算に反映した事業というようなことで、約22事業ばかりにつきまして予算に反映させたというような状況になってございます。その中には継続といたしましては、地域の伝承事業の補助事業でございますとか、地番図の修正事業の委託とか、そういうものが約15ばかりあるわけでございます。それから、拡充ということでは、地域振興補助というようなことで、これを本年度「潤いと思いやりの地域づくり事業」というようなことに見直しさせていただきまして、地域緑化、振興補助金事業等を含めながら、総合的な対応をしてまいったというような状況でございます。それから、縮小につきましては、土壌診断事業でございますとか、文化センターまつりの補助事業につきまして縮小の中で進められております。それから、廃止につきましては、町のマイクロバスでございますけれども、運行管理の委託業務を取りやめまして町の直営にしたというようなのがございます。それから、教育関係では、大地のめぐみの給食事業を取りやめているといったような実態でございまして、その他、パークゴルフ場の管理業務の運営見直しというようなものが進められているというのが実態でございます。本来的に申し上げますと、こういうものにつきましては、やはりサービスを受ける住民側が行うというのが本来的には一番よろしいのかというふうに存じますけれども、まず第一歩といたしまして、職員の意識改革からというようなことで、内部の評価システムを実施してございます。この評価した内容につきまして、住民の方々にも今後知らせていく必要があろうというふうに存じますので、その評価の状況につきまして、広報等を通じましてお知らせをしていきたいなというふうに考えてございます。外部評価システムというようなこともあるわけでございますけれども、非常に難しい面もございまして、他団体との調査等もさせていただくとともに、いろいろな簡潔的なあるいは効果的な手法も含めまして、今後、ちょっと研究をさせていただきたいなというふうに存じますので、御理解をいただきたいと存じます。
再質問 20番 竹中政則
基金の積立金については、後日、後藤議員の質問もありますので、これ以上は申し上げません。次に、財政の苦しさを町民にもわかってもらう努力が必要ではないかと思います。そして利用料や手数料、負担金など町民に負担を求める前に徹底した役場内の経費削減が先ではないかと思います。音更町役場には319名余りの職員が働いておられ、退職者補充を抑え、職員数を抑制されると言われておりますが、町民の中からは人件費削減のため給与の削減を図るべきだとの声もありますし、池田町では今年度職員の基本給3%削減、管理職、特別職の報酬カットを行ったと聞いております。財政難の中で、職員の意識改革を進め、政策形成能力を高めた中で、予算規模は小さくても内容は今まで以上の仕事をすることによって、人事院勧告以上の給与カットまでにはしなくてもよい方法を考えるべきだと思います。先ほどの説明にもありましたが、行政評価については、町民に知らせていくということですが、さらに行政評価システムによる行政評価を目的、成果の視点から行政活動をできる限り客観的に評価し、次の行政活動に活用するとともに、職員の意識改革を進め、町民の立場に立ったものとするためには、行政内部の評価だけではなく、町の職員以外の第三者による評価が必要になると思います。先ほどはまだ難しいような答弁でありましたけれども、町民に結果を知らせることからさらに一歩進めて、学識経験者や公募の町民からなる行政評価委員会を設置してはと思いますが、改めて町長のお考えを伺います。
答弁 町長 山口武敏(町長は2009年3月まで)
ただいまの行政評価、先ほども担当のものから説明をさせていただきました。できるだけ町民の立場に立って、職員が公平にという一つの判断をするためにこういう制度をまだよちよち歩きといいますのが正直なところでございます。しかし、これらのことが一定の評価なり、そういう見方、考え方に出るといいますか、そういう評価をいただいたにしても、場合によっては、これは政治的な配慮といいますか、やはりそういうものも中にはその度合いの問題がございますけれども、そういうものもあるということも考えておかなければならないのかなというふうに思います。御質問にありますように、この評価システム、これはできれば本当は公平な意味合いからもって、住民側の方にこういう評価委員会的なものをつくって、そういう中での御批判なり御意見をいただいた中で考えていくというのもやはり一つの方法であろうし、ぜひ、これらを取り入れていかなければならないのかな、そのように思っております。ただ、これらの評価というのは非常に幅広うございますから、これらの委員になっていただく町民の方にも大変な御苦労をかけるということになりはせんかというふうに思います。ただ、これは行政とあるいは住民評価と別々というよりも、職員もその中に入りながら町民の御意見も聞いて、最終的にその委員会なら委員会の中での一定方向を示してもらうと。それらがすべて行政の上でそのとおりということだけではこれ問題ありきという場合も中には出てこようかなと、そのように思います。全体的な町づくりの中から、やはり私自身が考えて、やはりこれは何をさておいても、やはりいるべきだと、こういうこともございましょうし、また、議員さんのそれぞれ考え方の中に、今大きな単なる一地域、一部の町ということだけではなしに、音更町全体という広い視野の中での物事の判断をする、こういうことも場合によっては評価すべてありきということだけではなしに、そういう少し弾力的な意味合いを考えながら、そしてそれらを作成していくのは、できれば今すぐということにはなりませんけれども、職員と町民の合体によって、そして音更のあるべき姿というものを一定の方向づけをさせていただくということを考えてまいりたいと思っております。