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小樽市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月16日

観光に関連する施策について

2025年6月16日、小樽市議会の一般質問で、中鉢淳二議員が「観光に関連する施策について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
中鉢淳二 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 中鉢淳二

次に、ホテルと宿泊税について質問いたします。令和6年度の本市の観光入込客数が806万8,800人、宿泊客数は98万3,200人となり、統計開始以来、最高の数字であり、来年度より宿泊税を導入予定である本市としては大変喜ばしいことであります。これは、ひとえに今日まで通年型、そして宿泊型の観光のために今まで努力され、観光振興に努めた観光関係者、そしてそれらに協力してきた市民が生んだ果実であると思います。来月も新たに159室のホテルがオープン予定と聞いております。初めにお聞きしますが、令和7年3月末時点でのホテル、旅館の本市内の室数、簡易宿所、民泊の室数をお示しください。また、令和5年度の数字では2億2,200万円という税収見込額でしたが、最新のデータを基に、税収額はどの程度が見込まれるのでしょうか、お尋ねいたします。そして、宿泊事業者から宿泊税を徴収する方法、流れはどのようになっているのでしょうか、お尋ねいたします。また、宿泊事業者に対しての説明はいつ頃、どのような形で行うのでしょうか、お示しください。私たちも習いましたが、税の三原則は「公平・中立・簡素」でありますが、その観点で考えたとき、本市の宿泊税はそれにかなったものでしょうか。公平の観点は、宿泊料が幾らであっても同じというのは、等しい負担能力のある人には等しい負担を求める水平的公平と言えると思いますが、その判断が分かれるところであると思います。中立については、経済活動を阻害する規模のものではないと考えますし、簡素については極めて簡素であると思います。アダムスミスの租税の4原則などもありますが、市長は経済大学で学んでおられましたので、釈迦に説法とは思いますが、本市が導入予定の宿泊税を税の三原則の観点でどのように見ておられますか。また、本市の宿泊税導入において、小さな簡易宿所や民泊などの徴収が可能な体制になっているのでしょうか、お尋ねいたします。次に、ナイトタイムエコノミーとモーニングエコノミーについてであります。先日、海外の世界規模の旅行関連会社の方とお話しする機会がありました。その会社が北海道で目を向けているのは、小樽市と富良野市ということでした。しかし、富良野市になくて小樽市にあるものは海であり、港であるという話でした。そして、小樽市が国際的な観光都市になるのに足りないものとして挙げていたのはナイトタイムエコノミーと、私は小樽市にはそぐわないと思いますが、ブランドショップ、そしてファイブスターとまでいかなくても、世界の3大もしくは4大ホテルチェーンのホテルがないことに驚いておられました。まず、ナイトタイムエコノミーですが、これは市長も重要視されており、サンモール商店街にナイトインフォメーションを設けてナイトタイムエコノミーの充実に施策を講じておられますが、改善はされつつありますが、本市の観光の中心地の一つとも言える堺町通り商店街は、18時を過ぎると一部の飲食店のみの限定的な営業であり、堺町周辺が暗くて近寄り難い印象を持ちます。観光の中心地が店を閉めていれば、札幌市に行こう、泊まろうと流れてしまいます。宿泊数を多くするには、夜もですが、朝の充実も必要であると思います。モーニングエコノミーです。人材不足、労働時間や労働環境により長い時間の営業は難しくなっていますが、観光の24時間化は難しくても、おはようからおやすみまでの市内での観光客誘導のゾーニングは可能であると考えます。クルーズ船の入港に合わせた第3号ふ頭周辺の店舗の営業、朝は市場や神社、仏閣へ誘導し、堺町周辺は少し開店時間を繰り下げるなどすれば、観光客も夕方早々に見切りをつけることはないでしょう。そこでお聞きします。市として、モーニングエコノミーについてどのように考えているのでしょうか。現在の取組、取組の予定などがあれば、お示しください。また、ナイトタイムエコノミーへのこれまでの取組とその成果は、市としてどのように捉えているかお尋ねいたします。次に、ホテル建設への誘導施策についてであります。世界4大ホテルチェーンとは、マリオット、ヒルトン、IHG、アコーですが、どのホテルチェーンも北海道内にホテルを有しています。それは札幌市が中心ですが、釧路市や千歳市にもある中で、やはり観光都市小樽にそれらのホテルがないのは不自然にすら感じます。そこで質問をいたします。ヒルトン小樽が撤退して以降、市に対して、それらの世界のホテルチェーンからホテル建設に関わる相談をされたケースはあったのでしょうか、お尋ねいたします。市に対して、工場などを含め、いろいろな施設建設の打診があると思いますが、一般的な話で、建物を建設する場合、その土地利用規制に関係する内容についてどのように対応されているのかお尋ねいたします。恐らくホテル、旅館を建設可能な土地がない、もしくは極めて少ないと思います。小樽市の都市計画は、ホテルや旅館の建設を規制・制限している用途地域が多く感じますが、市長の見解をお伺いいたします。土地の有効活用、そこで生まれる雇用や税収などの様々な効果が考えられます。都市計画における用途地域の見直しが必要ではと感じますが、市長の見解をお伺いいたします。現状では、小さく空いた土地に小さなホテルを建てることはできても、修学旅行生や学会などを呼べるホテルは難しいことでしょう。ホテルの部屋数を増やすことは、今までは市の経済波及効果に資するものでしたが、これからは市の税収に直結するものとなります。本市の最新の数字で、観光入込数が806万人、宿泊延べ数が118万7,600人とあります。地理的要因も違いはありますが、本市と近い観光入込数の自治体に、鹿児島県鹿児島市があります。入込数が約900万人に対して、宿泊延べ数が約377万人、客室数が9,802室となっております。鹿児島市は周辺に札幌市のような大都市はないものの、有名な温泉地はあり、一定数そちらに流れると予想すると、決して比較対象としてふさわしくない自治体ではないと考えます。そこで質問いたします。ほかの自治体などと比較し、市内の宿泊施設、宿泊可能な部屋数を市長はどの程度過不足があるとお考えでしょうか、お伺いいたします。前述しましたが、今あるホテルと差別化が図られたラグジュアリーな、星のつくような富裕層向けのホテルの建設が必要と考えますが、市長の見解をお伺いいたします。次に、新たな日本遺産のブラッシュアップについて質問いたします。本年2月、新たに、本市三つ目の日本遺産、「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽~「民の力」で創られ蘇った北の商都~」が認定をされました。調べた限りでは、三つの日本遺産を有する自治体は本市を含め14で、その中で地域型を有するのは山形県鶴岡市と岡山県倉敷市、広島県尾道市、大阪府泉佐野市、大阪府河内長野市と本市だけであります。日本の歴史から見るに、本州と比べて歴史の浅い北海道において、本市がそれだけの有形無形の構成文化財、風土に根差した文化、世代を超えて受け継がれた伝承や風習を持ち、魅力あるまちであることの証明をされたものだと思っています。本市が新たに認定された陰には認定を取り消されたものがありました。つまりは、現在、登録されている三つの日本遺産もブラッシュアップをしていかないと、取り消される側になりかねないわけですが、本市は、日本遺産審査・評価委員会による点数評価プロセス採点結果及び評価決定を見ますと、本市の登録された「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」へのいろいろな角度からの視点での大変細かい評価、指摘を受けています。その中から2点質問いたしますが、組織体制の評価の中で、「司令塔としての役割を担う部門が見受けられない」、「来訪する観光客の目線に立った整備を行うための体制が確立されているとは言えない」とのコメントがありますが、これに対してどのような改善を行ったのか、または行うのか、お尋ねいたします。また、普及啓発の評価項目で、事業評価指標の地域の文化に誇りを感じる住民の割合が令和11年度の目標値が64%であるのに対して、令和5年度実績は63.8%と、既に目標に近い値になっています。議会でもよく取り上げられる、地域の文化に誇りを感じる住民の割合、すなわちシビックプライドですが、実績値についてどのように受け止めをされていますか、お尋ねいたします。次に、シリアル型の日本遺産についてですが、戦略立案の評価項目では、炭鉄港のストーリーの関連づけ、空知など当該地域との実質的連携事業がどのようにできているかを明確にする必要があるとあります。認定を取り消された「古代日本の『西の都』」においても、集客力が高いエリアからの周辺への誘客・周遊方策誘客や、ほかの自治体との連携不足が指摘されています。北前船寄港地・船主集落の構成自治体は53ですが、炭鉄港は13自治体で、その中で本市の果たす役割は一定程度あると思いますし、ほかに日本遺産を持たない空知などの自治体とは、昨年フォーラムに出席しても温度差を感じたところであります。今年度は、新たに「北海道『炭鉄港』市町村議員連盟」も体制が変わり、本市から副会長を出し、議員連盟に所属する議員も増員できるよう動くところであります。また、ほかの自治体の議員連盟の方が本市にお越しになる話も聞いております。そこで質問いたします。炭鉄港で、事業の磨き上げのために、本年度、本市が関わって行う、または行おうとしている事業はありますか、お尋ねいたします。次に、新たな観光都市宣言について質問いたします。本市は、平成20年に観光都市宣言を行っております。宣言文を見ますと、「「小樽観光」が更なる発展を遂げるためには、観光に対する市民意識の向上をはじめ、新たな観光資源の発掘や滞在時間の延長など、いくつかの課題を克服する必要があります。」などの言葉があり、17年の時間が経過し、課題の一定程度はクリアできたものもあろうかと思います。加えて、時間消費型観光という文言がありますが、今は時間を消費するというステージから、さきに述べた滞在型観光に力を入れている状況かと思います。この17年の間にインバウンドが増え、コロナ禍を経験し、観光のスタイルも大きく変化したと考えますが、この17年の間の観光のスタイルの変化をどのように捉えているのか、お尋ねいたします。他都市でも観光都市宣言をしている自治体は多くあります。しかし、最近、宣言をする多くの自治体は、観光都市宣言に飽き足らず、どんな観光を目指しているのか、目指すのか、はたまた、これからの自分のまちを表す修飾語が添えられている観光都市宣言を多く見かけます。よく見られるのが国際観光都市宣言で、「国際文化観光都市宣言」は沖縄県沖縄市、「スポーツ観光都市宣言」は三重県志摩市、「環境観光都市宣言」は神奈川県箱根町、「魅力と出会いが紡ぐ おもてなしの観光都市宣言」は長野県上田市、「国際観光レクリエーション都市宣言」は登別市、「観光交流都市宣言」は山口県下関市などです。まさしく、下関市は平成8年に観光都市宣言を行いましたが、16年が経過した平成24年に観光でのソフト、ハード面の充実が図られ、観光客数の増加で成果を上げた後、新たな課題を明示し、「下関市観光交流ビジョン2022」を策定、10年後、2022年の観光客数1,000万人、宿泊者数100万人の数値目標を掲げる形で、新たな観光交流都市宣言を行っています。市長が思い描くこれからの観光都市小樽はどのようなものでしょうか。また、どんな観光都市をと問われれば、どのような修飾語をつけて表現するのでしょうか、市長のお考えをお伺いいたします。そこで、観光都市宣言を新たなものにし、実情に即した形で、これからの小樽市の観光の指針となるような定量的な入込客数や宿泊者数、経済効果などを加えたものにしてはと考えますが、市長の見解をお伺いいたします。ほかの自治体の観光入込客数、観光庁の数字を見ますと、本市の伸びは決して大きい伸びではありません。まだ伸び代はあるはずです。海外に目を向けますと、世界的観光地であるハワイの観光入込客数は、2024年の数字で967万人とありました。小樽市とそう離れた数字ではありません。ぜひとも、定量的目標を観光入込客数1,000万人に設定をするべきと思いますし、数値化できない定性的目標を、地域住民のシビックプライドの向上であり、観光都市としてのおもてなしの精神に重きを置いていただきたいと思います。そして、最後に観光に関しまして、世に言うオーバーツーリズムにも触れておきたいと思います。オーバーツーリズムの考え方、感覚にこそ違いがあると思いますが、単純に乗れるはずの交通機関に乗れない、交通機関におけるキャパシティーのオーバーについては分かりやすいオーバーツーリズムであると思いますし、その解決策は輸送人員を増やすことで、多くは解決に進むと思います。本年も、年末にかけてインバウンドが大勢来訪すると想定して、交通機関に対しての対応策は検討されているのでしょうか。天狗山ロープウエイ線、おたる水族館線は報道もされておりましたが、札幌市への高速バスでの中間のバス停での積み残しや、JR千歳線に遅れが出た際の積み残しも私は見ております。JRに関しては冬ダイヤがありませんので、車両の増設、バスに関しては冬ダイヤがありますので、遅くてもダイヤ改正の3か月程度前までには混雑が見込まれる路線に対する手当てをしておく必要があると思いますが、そのような対応をしているのか、また、する予定であるのか、輸送力強化以外に交通機関でのオーバーツーリズムに対しての対応策を検討しているのかをお尋ねいたします。オーバーツーリズムについては、対策事業費1,460万3,000円の補正予算が計上されております。一部地域・時間帯に観光客が集中することによる混雑緩和に向け、早朝や北運河への回遊性を高める観光ツアーの実証事業の実施はどのような内容を想定しているのか、お示しください。SNSやインフルエンサーによる旅マエ・旅ナカの観光客への注意喚起・マナー啓発について、インフルエンサーの選定について例示し、どのような注意喚起やマナー啓発を行うのか、お示しください。同様に、アンケートの調査の目的を例示し、結果をどのように集計し、対策に反映していくのか、お示しください。観光の経済効果やオーバーツーリズム対策などについて、市民理解を深める必要があると考える理由をお示しください。新聞折り込みなどによる周知及びアンケート調査を実施とありますが、若い世代は新聞を購読している割合が少なく、市民理解を深める手段として限定的であると考えますが、見解をお示しください。観光庁のオーバーツーリズム、未然防止・抑制の補助事業が採択されましたが、本年、昨年同様に、観光客による危険行為や迷惑行為が起きる状況になった際には、即応的に対応していただきますようお願いを申し上げ、この項目の質問を終わりたいと思います。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、観光に関連する施策について御質問がありました。初めに、宿泊税についてですが、まず、令和7年3月末時点での市内宿泊施設の客数につきましては、ホテル、旅館は2,405室、簡易宿所は705室、民泊は120室となっております。次に、宿泊税の税収見込額につきましては、令和6年度の観光入込客数調査の宿泊客延べ数を基に試算いたしますと、約2億3,300万円となります。次に、宿泊税を徴収する方法等につきましては、宿泊事業者から特別徴収義務者としての届出をしていただいた上で、宿泊施設において、宿泊料金と併せて宿泊税を徴収し、毎月末までに前月1日から同月末日までの徴収分を市に申告、納入する特別徴収方式としております。次に、宿泊事業者に対する説明の時期などにつきましては、導入前に2回、宿泊事業者の皆様にお集まりいただき、実際の徴収、申告、納付までの流れなどを説明させていただく実務説明会を、北海道とも説明時期を調整しながら進めてまいります。また、徴収事務の手引きやQ&Aを作成するなど、宿泊税の導入に当たり、不安や疑問を感じることがないよう努めてまいります。次に、税の三原則の観点での見解につきましては、本市の宿泊税は、小樽市観光税導入に関わる有識者会議からの提言を受け、簡素な制度で広く負担を求めること及び公平性や応益性の観点から、定額制による一律での課税とする設計としており、この内容に基づき、令和7年3月に総務大臣の同意をいただいていることから、税の原則に沿ったものであると考えております。次に、簡易宿所や民泊などでの徴収体制につきましては、申告納入制度となる宿泊税においては、特別徴収義務者となる宿泊施設の御理解をいただくことが重要と考えておりますので、宿泊事業者の規模にかかわらず、制度の周知、広報などをしっかりと行い、公平な徴税に努めてまいります。次に、ナイトタイムエコノミーとモーニングエコノミーについてですが、まず、モーニングエコノミーにつきましては、滞在型観光に向けて、早朝に楽しめるコンテンツの充実は重要であると考えております。具体的な取組としては、一般社団法人小樽観光協会が小樽朝活マップを発行したほか、今定例会に提案しているオーバーツーリズム対策事業費において、需要の分散・平準化の取組として、早朝に楽しめるコンテンツを活用したツアー商品開発の実証実験を予定いたしております。次に、ナイトタイムエコノミーのこれまでの取組と成果につきましては、小樽観光協会との連携により、ナイトマップの作成やナイトインフォメーションの開設などに取り組んだほか、旧北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫のライトアップの実施や、旧小樽倉庫の賃貸に当たり、夜間営業を条件とするなどの取組を進めてまいりました。これらの取組は、夜の新たな魅力の創出や観光消費の増加などにつながっていることから、一定程度、効果が現れているものと考えております。次に、ホテル建設への誘導施策についてですが、まず、世界4大ホテルチェーンによるホテル建設につきましては、ヒルトン小樽の撤退以降、現在まで相談を受けたことはありません。次に、建物を建設する場合の土地利用規制に関わる対応につきましては、一般的には相談者に対し、計画されている土地の用途地域や地区計画など、都市計画法上の規制や、その他関係法令に関する情報提供を行っております。次に、本市の都市計画における用途地域につきましては、良好な市街地環境の形成や都市における住居、商業、工業等の適正な配置による機能的な都市活動の確保を目的として指定いたしております。ホテルや旅館の建設が制限されている用途地域は市街化区域の約8割を占めておりますが、これまで、集客性や交通利便性の高いエリアにはホテル等の立地が可能となる用途地域を指定しており、ホテル建設に関しましては、一定程度適切に土地利用が図られてきたものと考えております。次に、都市計画における用途地域の見直しにつきましては、人口減少や少子高齢化などの社会情勢に対応した持続可能なまちづくりの推進や土地の有効活用を図るためには用途地域の見直しが必要であり、今年度から見直しに向けた作業に着手したところであります。次に、市内の宿泊施設の過不足の状況につきましては、市内の主要宿泊施設において、季節ごと、施設ごとの繁閑はあるものの、年間を通じた全体の稼働率が7割程度であることから、不足しているとまでは考えておりませんが、近年、宿泊施設の増加に伴って、宿泊客数も増加傾向にあることから、潜在的な需要はあるものと認識いたしております。次に、富裕層向けホテル建設の必要性につきましては、世界ブランドのホテルが建設されることで地域ブランド力の向上などにもつながることから、本市に投資いただけることは歓迎すべきことと考えております。そのためには、本市が投資先として選ばれるまちとなることが重要であると考えておりますので、引き続き、歴史や文化など本市の強みを生かしたまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。次に、認定日本遺産のブラッシュアップについてですが、まず、認定評価委員会からの組織整備に対するコメントにつきましては、小樽市日本遺産推進協議会が司令塔の役割を担うとともに、観光客の目線に立った整備を進めるため、評価委員会からの御指摘を踏まえ、日本遺産プロデューサーやインタープリターなどの意見を事業に反映させることができるよう、体制の強化に取り組んでまいりたいと考えております。次に、事業評価指標の受け止めにつきましては、目標値については、小樽観光協会が策定する観光地域づくり法人形成・確立計画における令和7年度の住民満足度の目標値60%を基準値とし、以降、毎年1%ずつ増加する設定としたものでありますが、令和5年度の実績値が63.8%となったことにつきましては、日本遺産候補地域に認定された令和3年度から令和5年度の取組により、実績値が堅調に推移したものと考えております。次に、炭鉄港の取組につきましては、私が副会長を務めております炭鉄港推進協議会が主体となって事業を推進しているところでありますが、本市が関わる取組といたしましては、市内の観光業従事者等を対象としたガイド研修において炭鉄港の講義を行うほか、民間事業者による小学生を対象としたバスツアーが予定されております。また、地域間のつながりを強化し、炭鉄港の知名度・魅力の向上を図る取組として、本年9月に本市におきまして炭鉄港少年野球交流大会の開催を予定いたしております。次に、新たな観光都市宣言についてですが、まず、17年間の観光のスタイルの変化につきましては、インバウンドの増加や、団体旅行から個人旅行へのシフトが進んだほか、デジタル技術の発達やスマートフォンの普及により、旅行情報の収集方法や決済環境の変化に加え、SNS映えする観光地が旅行の目的地となるなど、観光のスタイルは大きく変化してきたと認識しております。次に、私が思い描く観光都市小樽の将来像につきましては、本市は、先日リニューアルオープンした旧日本郵船株式会社小樽支店など、著名な建築家により設計された建造物など近代建築物が集積する全国でも数少ない都市であると認識しており、日本遺産を生かした取組や歴史的風致維持向上計画の策定などにより、歴史的資源を活用し、後世に継承することとしております。歴史だけではなく、文化や海、港は小樽市の強みであり、私といたしましては、強みを生かした持続力ある観光都市を目指したいと考えております。次に、観光都市宣言を新たなものとし、定量的な目標を設定することへの見解につきましては、今後、進める第三次小樽市観光基本計画の策定作業の中で、新たな宣言の必要性や目標の設定を含め、策定委員の皆さんの御意見を伺いながら、検討してまいりたいと考えております。次に、オーバーツーリズム対策についてですが、まず、交通機関における対策につきましては、鉄道では、車内の混雑緩和のため、大型荷物で多くの面積を占有する利用者に対する乗車マナーの啓発を継続するほか、定員数の増加する新型車両に順次更新していくものと聞いております。バスでは、昨年度と同様、冬ダイヤにおいて、市内の一部路線で運行回数を増やすほか、混雑に応じて、随時、直行便などの増便を図る予定と聞いております。また、交通機関における他のオーバーツーリズム対策につきましては、北海道中央バス株式会社が小樽駅前ターミナルにカメラとスピーカーを設置し、混雑状況の把握と音声による増便案内を行うとともに、多言語対応の充実により混雑緩和を図るほか、北海道旅客鉄道株式会社が外国人観光客の安全確保を目的に、駅に警備員を配置する予定となっております。次に、早朝や北運河への回遊性を高める観光ツアー実証事業の実施内容につきましては、北運河への回遊性を高めるコンテンツや早朝に楽しめるコンテンツ等を盛り込んだ旅行商品を造成・販売し、効果検証を行うもので、具体的には、モニターツアーを10回程度実施し、ツアー参加者や協力事業者に対してアンケート調査を行うものであります。次に、旅マエ・旅ナカにおける注意喚起・マナー啓発事業のインフルエンサーにつきましては、韓国、台湾、中国、それぞれの国・地域から各1人、計3人を予定しており、その選定及び啓発方法につきましては、今後、実施する公募型プロポーザルの中で、より効果的な提案内容を採用してまいりたいと考えております。次に、アンケート調査の目的や集計方法等につきましては、本事業の効果検証を目的とするもので、本市を訪問した外国人観光客に対して、発信した情報の認知度、旅行前の情報源、観光マナーへの意識などを調査いたします。また、ウェブアンケートにより、本事業の発信情報に接触した外国人ユーザーに対して、内容理解度、本市への訪問意向などを調査し、単純集計やクロス集計などの手法で集計することとしており、この集計結果は、今後のオーバーツーリズム対策の取組に反映していきたいと考えております。次に、観光の経済効果やオーバーツーリズム対策などへの市民理解につきましては、観光客の急激な増加に伴うオーバーツーリズムの影響が、一部地域の皆さんに観光客に対する否定的な認識を抱かせる原因となっており、持続可能な観光地づくりを進める上で、課題の一つになっていると認識しております。また、昨年行われました市民と議員の懇談会におきましても、市民の方から、観光振興を図ることが市民の生活の向上につながっていると感じられないなどの御意見があったものと承知いたしております。こうしたことから、観光が地域経済にもたらす多角的な効果とその意義について、市民の皆さんと情報共有を行い、理解していただく取組を進めることで、おもてなし意識の向上や持続可能な観光地づくりにつなげてまいりたいと考えております。次に、市民理解を深める手段につきましては、若い世代が新聞を購読している割合が少ないことは承知いたしておりますので、新聞折り込みや町内会を通じた配布に加え、インターネットやSNS等で発信することにより、幅広く周知に努めてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月16日 議事録 PDF(46ページ) 間違いを知らせる