小樽市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月5日
(1)小樽市の除排雪について/(2)小樽市消防本部の外国人への救急対応について/(3)高齢者の単身世帯について
2025年3月5日、小樽市議会の一般質問で、下兼薫議員が「小樽市の除排雪について」「小樽市消防本部の外国人への救急対応について」「高齢者の単身世帯について」について質問し、市長 迫俊哉、建設部長 松浦裕仁が答弁しました。
- 質問者
- 下兼薫 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、建設部長 松浦裕仁
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 下兼薫
一般質問をします。まず、小樽市の除排雪について。今シーズン始めの雪はかなり少なめで、年が明けても1月中旬の時点ではこのまま春に向かうのではと思われました。ですが、1月末の大雪から現在まで、累積降雪量がどんどん増えている状況にあります。建設部をはじめ、除排雪事業に携わっているたくさんの皆様は、大変な御苦労をされていると思います。心から感謝を申し上げます。ここ数年は、私も経験したことがないような気候が続いております。夏には暑い日が何日も続く、冬はどか雪が何回も降るなど、来年、再来年もまたこのような冬のシーズンが来るのかと考えると不安を感じる市民もたくさんおられると思います。特に、除雪をしている高齢者の方々の体への負担は相当なものだと思います。令和6年第3回定例会の代表質問でも、除排雪のことをお尋ねしたのですが、今の時期、またもう一度お聞かせください。現時点における今シーズンの降雪量や積雪深、気象状況などについてお聞かせください。今年度、第6ステーションと第2ステーションの担当区域の見直しを行いましたが、現在までのところ見直しの効果はありましたか。今年度、市民の方々から寄せられる市民の声の主な項目としては、除雪依頼、除雪後の苦情、排雪依頼が挙げられますが、その他という項目にはどのような声が寄せられていますか。昨年12月に小樽市雪対策基本計画の中間見直し(案)が出ました。その中からお尋ねします。「重点施策Ⅱ 市民との協働による雪対策の推進」では、地域で支え合う雪対策を進めるためには、町内会等の近隣町民の皆さんのふだんからの助け合いが必要となりますので、市は様々な支援を行うことを検討しますとあります。「恒久的な雪堆積場等の確保」についてお尋ねいたします。「融雪施設、流雪溝の調査、研究」では、新たな情報収集を行うなど引き続き調査・研究を進めていきますとあります。令和5年までの情報収集件数は2件とありますが、どのような内容なのでしょうか。次に、「排雪量を減量する工夫」では、雪押し場等に堆積している雪を排雪せずにその場で融雪を促すことなど、コスト縮減の取組として地域からの排雪量を減らす工夫について検討します。このことにより、排雪に関わる運搬経費等、雪堆積場等の管理経費の縮減につながる取組となりますとあります。見直しでは、排雪条件付雪押し場箇所数の目標値数が、現状値98か所の2割減、80か所にするとなっていますが、どのように実現する予定なのでしょうか。「「冬のルールとお願い」の周知」の方法ですが、現状値、これまでの周知方法5種類とあります。どのような周知方法なのか、お示しください。地域の実情に応じた雪対策の推進では、市と町内会団体が、さらなるコミュニケーションを図り、その地域に合った雪対策を一緒に考えていくことが必要だと考えていますとあります。現在、1団体とありますが、試行の内容をお示しください。札幌市では、パートナーシップ排雪制度を導入しているとお聞きしています。制度の目的としては、市民要望の高い生活道路の除排雪について、地域の皆様、市、受託業者がそれぞれの役割を分担しながら連携し、生活道路の排雪を実施することにより、快適な冬期生活環境を創出することを目的としています。現在、見直し中とのニュースも聞いております。生活道路の除排雪の課題については、市民の方々からたくさんのお声を頂戴しております。本市でも、町内会など地域の皆様と協力して生活道路の除排雪を実施するなど、ぜひともお考えいただきたいです。次に、福祉除雪についてお尋ねします。昨年度と今年度の登録世帯数と、それぞれの延べ実施世帯数をお聞かせください。今年度の除雪ボランティア団体及び個人の登録数と、現在までの延べ実績世帯数をお聞かせください。先ほども申し上げましたが、高齢者の方々が除雪で大変な御苦労をされています。御自身で除雪ができない高齢者のためにも、ボランティアの方々が増えてくれるようお願いを申し上げます。季節は確実に春へ向かっております。ですが、建設部や除雪事業者の皆さんの御苦労はまだ続くと思われます。小樽市民の皆さんのためにも事故なく無事に終了し、春を迎えていただきたいです。次に、小樽市消防本部の外国人への救急対応についてお聞きいたします。令和6年第2回定例会予算特別委員会で、小樽市の救急体制について質問させていただきました。小樽市においては、新型コロナウイルス感染症が5類に移行して観光客の入込数が増加している状況でオーバーツーリズムが問題となっています。2月に開催された小樽雪あかりの路にも、海外からたくさんの観光客が訪れていました。本市としても、外国人や外国人観光客に対して様々な対策を講じているのは承知しております。そこで、今回は消防本部がどのように対応しているのか、お聞きいたします。初めに、小樽市の救急搬送者数について、コロナ禍であった令和4年から令和6年までの年ごとの救急搬送者数をお聞かせください。また、今の時期ですが、大雪等により道幅が狭くなるなど、救急車が路上転倒した外国人の近くに行くことが困難な場合には、搬送距離が長くなるなど患者の搬送に苦慮しているケースがあると思います。そこでお聞きします。そのような状況が発生したときには、消防本部はどのように対応していますか。救急搬送された方のうち、外国人について令和4年から令和6年までの年ごとの搬送者数をお聞かせください。先ほども触れましたが、雪が降る今の時期は小樽市のすばらしい魅力の一つでもあります。ですが、雪道に慣れていない観光客は歩くのにも大変な様子で、転倒している方も見受けられます。令和6年の冬期間における路上転倒で救急搬送された外国人の数をお聞かせください。それでは、日本語を話すことのできない外国人の方が病気やけがをした場合に119番通報をすることがあると思います。そこでお聞きします。日本語を話せない外国人の方が、119番通報をしたときの消防指令センターはどのように対応していますか。また、消防指令センターが対応できる外国の言語について確認します。対応できる主な言語と、そのほかに対応できる言語はどのくらいありますか。令和6年の119番通報で、消防指令センターが対応した外国の言語を多い順に三つ挙げてください。さらに、救急現場に到着した救急隊員の方は、どのように外国の言語に対応していますか。1年を通して、本市を訪れる外国人はますます増えていくと思われます。特に、冬の時期に訪れる場合には靴や服装などの準備をしっかりしていただき、小樽観光を楽しんで帰国していただきたいです。ですが、万が一けがや病気になった場合でも消防本部や救急隊員の皆様がしっかりと対応していただいていると思います。三つ目の項目に移ります。高齢者の単身世帯について。令和6年第3回定例会厚生常任委員会でも質問させていただきましたが、いま一度、高齢者の単身世帯についてお聞きします。高齢者の単身世帯といいましても、それぞれ全く違う事情をお持ちです。元気にお仕事をされ、社会とつながって活躍されている方々もたくさんいらっしゃいます。令和6年3月に策定された第2期小樽市地域福祉計画・小樽市地域福祉活動計画の中で、令和4年度小樽市の高齢者単身世帯は1万8,023世帯でありましたが、その後の世帯数は確認されていますか。直近で確認されている世帯数をお聞かせください。令和4年度の世帯数1万8,023世帯は、全世帯の約3割にもなります。人口は減少しているにもかかわらず、高齢者単身世帯の数はさほど変化していないように感じます。自分が暮らしている地域の三、四軒に1軒は高齢者単身世帯となるわけです。やはりその数には驚いています。市民の方々からも、高齢者が住んでいた家がいつの間にか空き家になっているというお声もたくさんお聞きします。今の時期ですと、空き家になった屋根からの落雪や玄関周りの雪が心配だとも言っておられました。第7次小樽市総合計画の中の高齢者福祉の中で、地域包括ケアシステムの深化に向けた高齢者を地域で支える仕組みづくりの推進とあります。そのためには、町内会や老人クラブ、民生・児童委員の皆様の協力が不可欠であると、さきの第3回定例会でお答えをいただきました。高齢者単身世帯へ対応するに当たっては、どのような課題がありますか。まだお元気で自分のことは自分でできる高齢者の方々もたくさんいると思いますが、親族が離れていたり、全く身寄りがいない高齢者の方もたくさんいらっしゃいます。特に、身寄りがいない高齢者の方は、身元保証人を頼める親族や家族がいないことにより、介護施設への入居や入院を断られてしまうことが考えられます。独りでいると体調の変化にも気づきにくくなり、生活習慣病のリスク、身体能力の低下によって転倒する危険もあります。頼れる人がいないことは、精神的な不安や孤独を抱えてしまい、さらに食生活の悪化や服薬の間違い、火の不始末などによる命の危険にもつながりかねません。自助、共助、公助という言葉はかなり浸透されてきていると感じていますが、もしも災害が発生し避難しなければならなくなった場合、何をどうすればよいのか分からない単身の高齢者はいらっしゃると思います。御自身で避難できる高齢者も多くいると思いますが、御自身で避難できない単身の高齢者世帯の方が避難するときに、どういう位置づけをされていますか。また、どのように対応しますか。超高齢化社会である今の日本では、高齢者という言葉を何かにつけて耳にすることが多くなりました。一般的に、高齢者とは65歳以上の人を指しますが、寿命が延びている現実には自他ともにお年寄りだと感じている60歳の方は少ないのでしょう。ですが、この先70歳、80歳に向かい、加齢により身体も衰えてきます。まして、単身世帯では予期せぬ事態も想像できます。それは孤独死です。独り暮らしの身寄りのいない高齢者が、ひっそりと亡くなって発見されるという痛ましい事態が起こる前に、我々には何ができるのかをしっかりと考えなければならないと思います。そして、一人も取り残さない地域共生社会であってほしいと切に願います。再質問を留保し、質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
下兼議員の御質問にお答えいたします。初めに、小樽市の除排雪について御質問がありました。まず、今シーズンの気象状況につきましては、1月下旬までは比較的穏やかに推移し、1月28日時点では積雪深が35センチメートルであり、昨年度と比べて少ない状況でありました。しかし、1月29日から2月2日にかけて92センチメートルの降雪があり、積雪深は一気に112センチメートルとなり、昨年度と比べて多い状況になりました。その後、2月22日の積雪深が今シーズン最大の119センチメートルとなり、昨年度の116センチメートルと同程度になったところであります。このような状況から、今シーズンにおきましても、近年と同様に短期間にまとまった降雪があるという特徴があると考えております。次に、第2、第6ステーション区域の見直し効果につきましては、第6ステーション区域では、これまで緑地区など山間部の狭隘なバス路線の排雪から作業を行っていたため、中心市街地の排雪着手に遅れが生じておりましたが、山間部の一部地区を第2ステーション区域へ編入したことにより、中心市街地と山間部の排雪が同時期に着手できたものであります。次に、市民の声の受付件数のその他の項目内容につきましては、主に砂箱の補充依頼、砂散布の依頼のほか、雪が解けていないなどロードヒーティングに関する問合せが挙げられます。次に、融雪施設などの情報収集内容につきましては、下水処理水などを利用した流雪溝と、下水処理水や工場から出る余熱などを利用した融雪槽の事例について情報収集を行いましたが、本市における活用が可能かどうか、引き続き調査・研究を行ってまいりたいと考えております。次に、排雪条件付雪押し場につきましては、雪押し場に堆積した雪を排雪せず、自然融雪で対応することについて今後、土地所有者の方に御協力をお願いすることのほか、周辺に自然融雪が可能で代替となる土地について情報を収集してまいりたいと考えております。次に、冬のルールとお願いにつきましては、その内容を記載した除雪だよりを新聞に折り込みするほか、除雪懇談会、除雪に関する意見交換会での配布や、市のホームページ、SNSを用いて広く周知を図っております。次に、町内会等との雪対策の試行につきましては、令和5年度から地域との連携、協力の一環として市が所有する小型除雪機を町内会等の団体にお貸しし、市の除雪が行き届かない道路や除雪が困難な高齢者宅前等の除雪作業を町内会の皆さんに実施していただくという内容になっております。次に、福祉除雪の実施状況につきましては、令和5年度は登録世帯数が665世帯に対し、福祉除雪サービス事業の実施世帯数は延べ184世帯、屋根雪下ろし助成事業の助成世帯数は322世帯、令和6年度は2月末日時点で、登録世帯数620世帯に対し福祉除雪サービス事業の実施世帯数は延べ190世帯、屋根雪下ろし助成事業の助成世帯数は35世帯と、小樽市社会福祉協議会より報告を受けております。次に、除雪ボランティアにつきましては、本年2月末時点で団体ボランティア登録数が9団体、個人ボランティア登録数は27名、ボランティアが実施した延べ世帯数は62世帯との報告を受けております。次に、小樽市消防本部の外国人への救急対応について御質問がありました。まず、本市の救急搬送者数につきましては、年ごとの人数を順に申し上げますと、令和4年が6,250人、5年が6,796人、6年が6,685人となっております。次に、大雪等により救急車が患者の近くに行くことが困難になった場合の対応につきましては、救急車が離れた場所に停車することになり、隊員による患者の搬送距離が長くなることから、搬送補助として速やかに消防隊の増強を行って対応しております。次に、救急搬送された方のうち、外国人の搬送者数につきましては、年ごとの人数を順に申し上げますと、令和4年が31人、5年が86人、6年が108人となっております。次に、令和6年の冬期間における路上転倒で救急搬送された外国人の数につきましては、28人となっております。次に、日本語を話せない外国人からの119番通報への対応につきましては、本市は外国語による119番通報の通訳業務を外部委託しており、外国人からの119番通報を受けた消防指令センターが委託先の電話通訳センターに接続し、通報内容を共有することでその内容を把握し、対応いたしております。次に、消防指令センターが対応できる言語につきましては、英語、中国語、韓国語、ロシア語、ベトナム語など32の言語となっております。次に、令和6年の119番通報で対応した外国語につきましては、多い順に申し上げますと、中国語、英語、ベトナム語となっております。次に、救急現場に到着した救急隊員の外国語対応につきましては、タブレットの翻訳アプリや電話通訳センターの通訳により対応しております。次に、高齢者の単身世帯について御質問がありました。まず、本市の高齢単身世帯数につきましては、本年1月末現在1万7,986世帯となっております。次に、高齢者の単身世帯への対応についての課題につきましては、独り暮らしの高齢者は、相談する家族や友人もなく、様々な不安や困り事を自分で抱えてしまい、望まない孤独・孤立の状態になってしまうリスクが高いと認識しております。こうした高齢者を把握し、必要な支援につなげることが重要で、そのためには地域における町内会、老人クラブ、民生委員の協力が必要でありますが、高齢化による見守りの担い手不足のほか、個人情報を理由として世帯状況の確認ができないなどの課題があります。次に、自力での避難が困難な単身高齢者につきましては、小樽市地域防災計画において高齢者を要配慮者として位置づけているほか、障害者手帳の交付や要介護認定を受けるなど、特に支援を要する避難行動要支援者に該当する場合は名簿に登録することとしており、災害発生時には、名簿を提供している消防や警察などの避難支援等関係者と市が連携をしながら、情報伝達や安否確認、指定避難所等の安全な場所までの避難支援を行うこととしております。(「議長、16番」と呼ぶ者あり)
再質問 16番 下兼薫
一つだけ再質問させていただきます。いつも市長に申し上げるのですけれども、やはり最近の雪は質が変わってきております。今年も重たい雪がたくさん降って、本当に除雪が大変。それは皆さんも分かっていると思うのですが、やはり自分のうちの雪だけはやりたいという方がたくさんいらっしゃって、できれば流雪溝の研究をしていただきたいと思うのです。先ほどの御答弁で下水処理水、あと工場の排水などとありましたけれども、可能性としてはどのぐらいあるのでしょうか。そこだけお聞かせください。
答弁 建設部長 松浦裕仁(建設部長は2025年3月まで)
下兼議員の再質問にお答えさせていただきたいと思います。今、建設部では、どういった融雪施設があるのかということで、研究、情報を収集しているところでございます。事例といたしましては、札幌市で幾つか事例がありまして、その中で流雪溝と呼ばれるものにつきましては、例えば河川の水ですとか、下水処理水といった水を使って流して、家庭から流雪のますというのですか、そういうところに流し込んで、自宅の前の雪をなくすといった工法でございます。ただ、まずこれには一定の水量ですとか勾配が必要になってきます。それとあわせて、建設費がかなり大きくなりまして、小さい口径の管ですと、やはり詰まってしまうということがありますので、かなりの水量が必要となります。札幌市の場合は下水処理水を使っておりまして、下水ですから一定程度の温度があるということと、札幌市は一部合流式になっておりまして、下水処理水と雨水が一緒になっているところがございますので、一定程度水量があると。ただ、小樽市につきましては分流式ということになっておりまして、下水だけの水で流して処理しているものですから、なかなかそれを活用するというのが難しいという現状になります。もし可能性があるとすれば、河川を使った水ということになりますが、河川につきましては流れている場所がある程度限られているということと、どちらかというと冬場に渇水するということがあるので、現実的にはなかなか難しいという状況になります。このほかにも、融雪槽というのが札幌市にございまして、これも同じく大きな道路もしくは土地の下に箱みたいなものを造りまして、雪を投入するのですが、これも工場ですとか下水処理水といった何らかの温かい温度のものを使いまして融雪していく。槽の中で雪を解かすのですが、それを排水しなければなりませんので、近くに例えば河川といったものが必要になってくることになってきます。これをトータル的に考えますと、現状におきましては、建設自体は難しいと考えておりますが、これは引き続き、ほかの市町村も含めて調査を行って、その可能性について探っていきたいと考えております。