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小樽市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月3日

帯状疱疹ワクチンの接種費用助成について

2025年3月3日、小樽市議会の一般質問で、平戸理史議員が「帯状疱疹ワクチンの接種費用助成について」質問し、市長 迫俊哉、建設部長 松浦裕仁が答弁しました。

質問者
平戸理史 議員
答弁者
市長 迫俊哉、建設部長 松浦裕仁

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 平戸理史

続いて、第3項目、帯状疱疹ワクチンの接種費用助成についてです。帯状疱疹は、子供の頃に感染する水ぼうそうのウイルスが、治癒後も体の感覚神経に潜伏し、大人になって加齢や疲労によるストレス、基礎疾患やがん、リウマチなどの治療で使用される免疫抑制剤等により、その人の免疫力が低下することでウイルスが再活性化し発症する病気で、日本での疫学調査では、働き盛りの50歳を過ぎた頃からその発症リスクは急増し、80歳までに3人に1人が発症する、ほぼ全ての日本人が発症のリスクを持っている疾患です。特徴としては、皮膚上に現れる水ぶくれを伴う赤い発疹と眠れないほどの激しい痛みを伴う疾患ですが、高齢者では発症した場合、重篤化するリスクが高くなります。また、重篤な合併症として、日常生活の質に大きな影響を与える帯状疱疹後神経痛という慢性疼痛を長年にわたり伴うことも少なくありません。さらに、顔の眼部帯状疱疹では神経合併症などを伴い、重篤な場合、失明や顔面麻痺、難聴等の後遺症を引き起こすことがあります。帯状疱疹やそれに伴う後遺症、合併症にかかる医療費に関して、治療費と薬剤費を合わせた直接医療費は1人当たり平均4万2,638円、合併症がない場合は平均3万8,471円及び残存する疼痛以外の合併症がある場合は平均7万2,789円で、帯状疱疹後神経痛の後遺症が残存する場合、平均12万7,079円とも報告されており、日本において年間にかかる直接医療費は毎年260億円にも上るとされています。また、直接医療費のほかにも、帯状疱疹による入院や通院による欠勤や痛みによる職場での労働生産性の低下による間接的な損失は、毎年47億円と推計されています。小樽市においては、令和6年1月1日現在の50歳以上の人口は6万6,861名です。日本の疫学調査、小豆島スタディを基に、年齢層別、帯状疱疹発症率を係数とした帯状疱疹罹患年間推計は、50歳以上で751名が罹患、162名が90日以上継続する痛みの後遺症の帯状疱疹後神経痛になり、医療費は4,500万円程度と推計されています。このような状況において、日本では平成28年に乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」が50歳以上の方に対する帯状疱疹の予防で接種が可能となり、令和2年1月には乾燥組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス筋注用」が発売され、発症リスクの高い、より幅広い医療ニーズに対応できる環境が整ってきています。一方で、乾燥組換え帯状疱疹ワクチンは、その優れた予防効果と持続期間が示されているものの、1回の接種費用は2万円から2万5,000円と、2回の接種完了には4万円から5万円を要するワクチンであることから、令和2年3月、愛知県名古屋市において接種費用の半額相当の公費助成導入が始まり、令和7年2月時点現在では、全国730を超える自治体、道内76の自治体において公費助成が導入され、その動きは拡大しています。内容は、発症頻度が上がる50歳以上を対象として、ワクチン代の半額助成を行っている自治体がほとんどです。帯状疱疹ワクチンの啓発と普及は50歳以上の成人、高齢者における健康の維持と延伸及びその介護者への寄与を通じて、人生100年時代に向けた医療費の抑制と労働生産性の向上が期待でき、社会全体の利益につながると考えます。昨年12月18日に厚生労働省の検討部会において、令和7年4月1日より65歳から5歳刻みでの帯状疱疹ワクチンの定期接種化が了承されました。国が定期接種化の判断を行ったことは大変喜ばしい一方で、既助成自治体と比較すると住民の接種環境が悪化するリスクの顕在化が危惧されます。具体的には、既助成自治体が定期接種化の後においても50歳以上半額助成相当の制度維持を行い、任意接種への助成制度と定期接種制度を併せた制度設計を行う方針であることに対して、小樽市においては、任意接種への助成未実施の状況に合わせて、国が示す定期接種制度のみ、自己負担が高額となる制度を導入するとなった場合には、既助成自治体と比較して依然として住民の接種環境に生じた差が解消されない状況が見えてきました。これは50歳以上から発症率が上がる疾患の特性上、働き盛りの世代へのケアができず、休職等を余儀なくされる方も発生する関係により、小樽市の税収減のリスク、健康寿命の延伸、増え続ける医療費抑制の観点からも、小樽市全体のリスクとなることが考えられないでしょうか。国は、帯状疱疹を予防接種法のB類疾病に位置づけることで、重症化予防の観点での定期接種化の制度を目指しておりますが、発症予防の観点も重要です。帯状疱疹ワクチンファクトシートにおいても、50歳以上からの発症が増える点や、ワクチンの費用対効果も良好であることが示されている現状です。以上を踏まえ、既助成自治体との住民接種環境のギャップを生まないように、50歳以上半額相当の任意接種への助成を含めた定期接種化の制度設計を行うべきと考えます。他自治体においても定期接種と併せて、新たに任意接種への助成を検討されている状況も把握していますが、小樽市の見解をお伺いいたします。また、定期接種化の際の市民自己負担額は、国が示すワクチン代が高額であることから、半額以下の設定で制度設計を行うべきと考えますが、市のお考えをお聞かせください。さらに、任意接種助成を含めた制度設計等の小樽市医師会のニーズはあるのでしょうか。医療者側から本件に関してどのようなお考え、要望等があるのかも確認すべきと思いますが、ヒアリング等の状況をお聞かせください。その上で、市のお考えをお示しください。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、帯状疱疹ワクチンの接種費用助成について御質問がありました。初めに、任意の予防接種に対する費用負担の考え方につきましては、本市では国が定期接種として定めた予防接種について費用の助成を行っているところであります。定期接種以外の予防接種を任意で受ける場合の接種費用については、交付税措置や国の補助等もないことから、全額を自己負担していただくこととしているところであり、定期接種の年齢に達しない方の帯状疱疹ワクチンにつきましても同様に考えております。次に、定期接種における帯状疱疹ワクチン接種費用の自己負担額につきましては、市民税課税世帯に属する方にはワクチン代のおよそ半額程度の自己負担をお願いすることとしており、生ワクチンを選択した場合は、接種は1回で自己負担額は2,500円、より効果の高い組換えワクチンを選択した場合は、接種回数が2回となり、自己負担額は合わせて1万9,200円となります。また、市民税非課税世帯及び生活保護受給世帯の方は、いずれのワクチンも無料といたします。次に、帯状疱疹ワクチンへの助成に関する小樽市医師会との協議につきましては、任意接種に対する公費助成の導入について医師会からお問合せをいただいたことがありますが、従来からの市の考え方をお伝えし、定期接種化された際には速やかに費用助成を行うこととしておりました。このたびの定期接種化に当たり、医師会には65歳以上を対象として市民税課税世帯の自己負担額を軽減することなどを説明し、意見交換を行っており、御理解いただいたものと考えております。(「議長、7番」と呼ぶ者あり)

再質問 7番 平戸理史

再質問させていただきます。まず1点目が、空き家対策についてですが、本市独自の空家等実態調査を今回、次期小樽市空家等対策計画のために調査するということでしたが、その調査がなければ今までできなかった事業はないということです。やはり計画をつくるということは大事なのですが、その計画をつくることにこれだけ予算が入っていて、その計画を実施する、1棟でも空き家を少なくするというほうに力が向いていないのではないかというような指摘をさせていただきました。ほかの都市でも国の住宅・土地統計調査だけで計画をつくっているようなところもあるので、計画をスリム化するということがやはり必要なのではないかと思いますが、そこについてもう一度御答弁をお願いします。もう1点、オーバーツーリズム対策についてですが、これまで家庭ごみの持込みがあったので、観光地にごみ箱を設置しないということでしたが、実際にごみ箱を設置しないとポイ捨ては減らないと思います。市民からポイ捨てが結構ひどいという話をいただいて、それに対してどのような解決策があるのかと考えたときに、やはりごみ箱を設置しないと根本は変わらないように思いますが、小樽市オーバーツーリズム対策連絡協議会で検討してもらうということもありましたが、今後のポイ捨て対策について市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

答弁 建設部長 松浦裕仁(建設部長は2025年3月まで)

平戸議員の再質問にお答えさせていただきたいと思います。調査によって、現計画、これからの計画も含めてスリム化が重要ではないかというお話だったかと思います。これにつきましては、今、国で行われている住宅・土地統計調査はあくまでも推計値ということもございまして、令和2年度に行った我々の独自の調査とかなりの数値的な差があるということで、やはり今後、計画を立てていく上では正確な数字ですとか、家屋がどのような状態になっているか、そして、周りに危険を及ぼす影響といったものがどうなっているのかを詳しく調査した上で、やはり次期計画に役立てていくことが重要ではないかと思っております。計画的にはそういった形で独自の調査を行うことが重要と考えておりますけれども、このほかにもそういった調査を行うことによりまして、市で行っているGISの空き家データにも活用することができまして、このデータを更新することによりまして、やはり市民サービスも向上するといったことで考えておりますので、市で行っている独自調査は必要なものであると考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 市長 迫俊哉

平戸議員の再質問にお答えをさせていただきたいと思います。私から、オーバーツーリズムに関しまして御答弁させていただきたいと思っております。ごみの問題につきましては、ごみ箱を設置することが解決策ではないのかということで、今質問いただきましたけれども、市といたしましては、先ほどの御答弁のとおり、家庭ごみの持込みが増加している傾向があってごみ箱の撤去を進めてきた経過もありますので、当面、改めてごみ箱を設置する考え方はありませんけれども、国も2030年度までは訪日外国人観光客6,000万人の目標を掲げておりますので、まだこれから外国人観光客というのが日本に訪れるということが想定されているわけであります。そうした中で、まずは私どもといたしましては、小樽市だけの問題ではないと思っておりますので、国に対して日本の生活習慣、つまりルールですとかマナーといったものを海外に向けて情報発信をしていただくような形を、市長会を通じて要請させていただきたいと思っておりますし、市としても日本のルール、生活マナー、生活習慣を守っていくような情報発信を自ら進めていくことも必要ではないかと思っております。こういったポイ捨て対策につきましては、本答弁でも申し上げましたとおり、このたび設置いたしました小樽市オーバーツーリズム対策連絡協議会の中でも御意見をいただきたいと思っておりますし、また一方では、宿泊税の使途を協議いただく場面も設けますので、そういったそれぞれの場面の中で観光事業者の皆さんの御意見もいただきながら、今後、検討させていただきたいと思っておりますが、当面は新設しないでいきたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思っております。

出典:小樽市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月3日 議事録 PDF(52ページ) 間違いを知らせる