小樽市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月11日
(1)運河公園について/(2)不登校支援について
2024年12月11日、小樽市議会の一般質問で、松井真美子議員が「運河公園について」「不登校支援について」について質問し、市長 迫俊哉、教育長 中島正人、こども未来部長 安部俊克が答弁しました。
- 質問者
- 松井真美子 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、教育長 中島正人、こども未来部長 安部俊克
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 松井真美子
一般質問します。初めに、運河公園についてです。運河公園の建設について、小樽市発行の「市民とともに新谷市政3期12年」から抜粋します。「小樽運河と旧日本郵船社(株)小樽支店の間にあった入船澗と倉庫群の跡地に造られた公園で、運河とその周辺の往時の面影を今に伝える記念公園である。運河公園の建設過程については、昭和48年以降の「小樽運河論争」を語らなければならない。」小樽運河を守る会の陳情書には、倉庫群も再利用を考えて運河公園として残すことも盛り込まれており、「市が策定した小樽運河とその周辺地区環境整備計画のなかでも、運河公園は位置づけされた。」「新谷市長としては小樽運河問題の締めくくりを目指した決断であり、改めて運河問題の重さを実感させられる。」と記されています。市長に伺います。運河と倉庫を残したいと願った市民の運動の結果が今、小樽市の観光の柱になっていますが、小樽運河論争が小樽観光に及ぼした影響について、どのような所感をお持ちですか。私は、今年9月に運河公園で催されたイベントに参加した際、初めてじっくり公園内を見学し、小樽市らしさを感じさせる丁寧な造りに感銘を受けました。船入澗をイメージした噴水池、遊具棟内の木製遊具の全体は船の形をしています。ベンチの足は船のいかり、ブランコの支柱はガス灯を想起させ、使える資材を活用し、随所に港町っぽさを感じさせてくれます。興味深いのは、園内に建立された野口雨情作詞の童謡「赤い靴」の親子像です。道内では唯一の家族3人の珍しい赤い靴像は、全国から寄せられた募金によって2007年に建てられました。亀井秀雄北海道大学名誉教授の論文「「赤い靴」をめぐる言説」では、僅か9歳でこの世を去った女の子、きみちゃんの母親とその夫が、野口雨情や石川啄木らと関わり、小樽市と深いゆかりがあったことがうかがえます。小樽市らしさにあふれた魅力ある運河公園は、定期的に利用される方々がいる一方で、銭函方面や市外の方にはあまり知られていない印象がありますが、もっとPRしてもよいのではないかと感じます。市長の見解を伺います。旧日本郵船株式会社小樽支店が来年4月にリニューアルオープンします。近くには早朝4時から営業する市民の台所、鱗友朝市があり、海鮮丼を求めて店前で待つ若い観光客の姿も見られます。市長は、北運河周辺は回遊性の高まりが期待できる地区として、にぎわいづくりは重要であるとのお考えを示されてきました。先人が守ってきた運河の歴史と文化を大切にして、市民にも観光客にも喜ばれる小樽らしいまちづくりが進むことを願っております。私が見学した際、小さな子供が噴水に触ろうと手を伸ばしていました。子供は水遊びが大好きです。近年、夏は大変な暑さです。小さな子供が水遊びできるように、噴水池内を足元から水が飛び出すような仕組みに改修してはいかがですか。2015年第2回定例会の一般質問で、日本共産党の高野さくら議員が、雨の日でも遊べる遊具棟がある運河公園の周知や、冬でも遊べる公園などについて質問しています。当時の森井市長は、既存施設の活用方法に工夫ができないか、遊び場の研究をしてまいりますと答弁しています。運河公園を冬期間も開園することで、冬も小樽らしい公園に触れることができ、旧日本郵船株式会社小樽支店をバックにした雪景色の写真は一層映えると思います。遊具棟でも遊べます。そんな公園が小樽にあってもよいと思います。対策を講じて、冬でも開園することはできませんか、市長のお考えをお聞かせください。次に、不登校支援について。さきの第3回定例会でも取り上げましたが、再度質問いたします。子供が不登校になると、多くの保護者は、子供への接し方や学びの保障、仕事への影響など様々な悩みや不安を抱えます。そのような場合、保護者はどこに相談すればよいのでしょうか。札幌市では、宮の沢、真駒内、白石区本通の3か所に、小学生から高校生までの保護者や教員からの相談を受ける教育相談室を設置し、他の相談機関の紹介や、保護者の了承の下、在籍校に支援の手だての提案なども行っています。函館市や苫小牧市では、学校以外で学べる施設や様々な相談機関の情報が一覧にまとまった配布物があります。小樽市では、各小・中学校配置のスクールカウンセラーや教育支援センターがありますが、学校や市教委所管機関以外で保護者が不登校などの相談ができる環境や相談先の情報発信について、市長は十分だと思いますか。各地域に不登校の保護者同士がつながる、いわゆる不登校親の会があります。ここで思いを受け止めてもらい、保護者がまず落ち着いて過ごすことができることで、子供も安心して自分と向き合うことができるようになります。私もそれを実感した1人です。小樽市にもこのような会があり、様々な活動をされています。同じ悩みを持つ親が孤立せずにつながることは大事だと思いますので、こういった会があることも、市教委が広く情報発信することはできませんか。小樽市いじめ防止基本方針が9月に改定されました。性的マイノリティーなど多様な背景を持つ児童・生徒に配慮した部分などが追加され、人権教育の充実や、SOSの出し方に関する教育なども新たに盛り込まれましたが、実際にどのような教育が行われていますか、一例をお示しください。旭川市内の中学生が公園で凍死した問題で、いじめによる自殺と認定した再調査委員会の委員長、尾木直樹さんは、包括的性教育の重要性を強調しています。日本では、性教育というと妊娠や性感染症予防などの狭い領域にとらわれがちですが、多くの国では、人間関係やジェンダー、人間としての尊厳などを教える包括的性教育が行われています。包括的性教育を実践している公立小学校の教員は、子供たちがLGBTQへの理解を深め、人権感覚を養っていくことで、教員や保護者にもそうした理解が広がっていると話しています。このような取組も重要であると思います。また、ある保護者は、中学校に進学した子供がくたくたになっていると心配しています。宿題が多く、テスト勉強や自分のやりたい勉強をしたくても、宿題をこなすだけで精いっぱい、疲れて、週に何日かは学校を休んでしまうのだそうです。私は、子供が楽しく通える学校づくりが大事だと思うのですが、現状はどうでしょうか。2024年に行われた全国学力・学習状況調査で、学校に行くのは楽しいと思いますかという問いに、小樽市の小学生では20.7%、中学生では19.5%の児童・生徒が当てはまらない、どちらかといえば当てはまらないと回答しており、全国平均より小学生で5.5%、中学生では4%多い結果です。全国平均より多く、約2割の児童・生徒が学校に行くのが楽しいと思っていない結果について、どう思いますか。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
松井議員の御質問にお答えいたします。初めに、運河公園について御質問がありました。まず、運河論争が小樽観光に及ぼした影響につきましては、埋立てか保存かをめぐり、まちを二分した論争が10年にも及び展開されたことにより、運河と歴史的な町並みが全国から注目を浴び、その価値が改めて認識されたとともに、市民の間に歴史的な遺産を保存・活用する機運が醸成されました。その結果、現在の魅力的な町並みの形成へとつながり、本市が国内外の観光客の皆さんから愛される日本有数の観光都市となるきっかけとなったものと考えております。次に、運河公園をPRすることにつきましては、この公園はイベント会場として利用されているほか、市内外の小学校の遠足などでも利用されており、その存在は一定程度認識されているものと考えておりますが、来春、旧日本郵船株式会社小樽支店がリニューアルオープンすることもありますので、それに合わせてさらなるPRに努めてまいりたいと考えております。次に、運河公園の噴水池につきましては、現在は一部において、小さな子供などが入れる施設となっておりますが、平成10年度の供用開始から26年経過しており、施設の老朽化も見られることから、施設を改修する際には、小さな子供が水遊びできるような仕組みも含めて検討してまいりたいと考えております。次に、冬期間の開園につきましては、今後の北運河エリアにおける回遊状況を分析する必要もありますが、敷地内の除排雪のほか、遊具棟や休憩棟、トイレ棟には暖房設備がないことなど多くの課題があることから、難しいものと考えております。次に、不登校支援について御質問がありました。学校や教育委員会以外での不登校などの相談対応につきましては、こども家庭センターにおいて、子供の養育や成長、学校生活や人間関係に悩みを持つ保護者や子供などからの相談をお受けしており、相談先の情報発信につきましては、市ホームページや子育てガイドブックにより行っているところであります。これまで本市における相談環境や情報発信に関して、市民の方などから特段の御意見が寄せられたことはなく、不十分であるという認識はありませんが、市民の皆さんが、こども家庭センターによりアクセスしやすくなるような環境づくりに努めてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 中島正人
松井議員の御質問にお答えいたします。不登校支援について御質問がありました。初めに、不登校の保護者同士がつながる、いわゆる不登校親の会があることを市教委が情報発信することにつきましては、不登校の子供を持つ保護者は悩みや不安を抱えており、保護者を支えることが間接的に不登校児童・生徒の支援につながりますことから、市教委が作成しているリーフレットに掲載することが可能かどうか、各団体と相談してまいりたいと考えております。次に、人権教育の充実や、SOSの出し方に関する教育の一例につきましては、小学校では、保健の授業において、自分の性について、ほかの人と違うと感じて不安になったときには信頼できる人に相談すること、中学校では、社会科の授業において、LGBTの人たちに対する差別や偏見をなくすための取組について学んでおります。また、SOSの出し方に関する教育については、特別活動の時間において、子供が不安や悩みを抱えたときに、誰に、どのように助けを求めればよいかの方法について学んでございます。その他、スクールカウンセラーを講師として、自分の心のコントロールの仕方や不安定さに気づいたときの相談の仕方、悩んでいる人から相談されたときの対処方法を学んでいる学校もあります。次に、全国学力・学習状況調査の質問調査において、学校に行くのは楽しいと思いますかとの質問に対して、約2割の児童・生徒が当てはまらない、どちらかといえば当てはまらないと回答していることの見解につきましては、市教委としては、全ての児童・生徒が学校に行くことが楽しいと感じることができるよう努めていかなければならないと考えております。そのため、児童・生徒がやらされていると感じるのではなく、主体的に学びに向かい、分かる喜び、できる喜びを実感することのできる授業づくりに取り組むとともに、児童・生徒一人一人が互いの意見を尊重し、違いを認め合い、励まし合い、支え合うことのできる人間関係づくりに取り組むことが大切であります。今後も、児童・生徒一人一人に居場所があり、友達との絆を感じ合うことのできる魅力ある学校づくりに向け、学校と共に取り組んでまいりたいと考えております。(「議長、3番」と呼ぶ者あり)
再質問 3番 松井真美子
幾つか再質問させていただきたいと思います。運河公園については、水の施設については改修時に検討したいということだったと思いますので、期待したいと思います。冬の期間は難しいということも言われましたけれども、トイレなどを利用される方もいらっしゃると思うので、何か案がないものかということで、これからも研究をしていただければなと思います。あと、不登校に関してです。こども家庭センターで対応しているということなのですけれども、情報として、不登校の親の方、周りにも相談できないで、どこに相談したらいいのだろうということです。不登校ということで検索しても、なかなかこども家庭センターの相談窓口に行き着かないところで、相談しづらい状況があると思うのです。教育委員会でも、不登校親の会の情報なども発信できるかどうか協議したいというお話もありました。発信していただきたいのですが、それに加えて、子供のことは学校に相談できるけれども、保護者自身の不安については、なかなか学校には言えないと思いますので、こども家庭センターもそうですし、学校とか保健所というところも横断的に連携しながら体制をつくって、そして、もう少し積極的に発信していくということで、保護者を孤立させないために、小樽市として取り組んでいますという姿勢を示すことになると思うので、もう少し積極的な発信の仕方について、例えば札幌市とか、先ほど紹介した函館市とかは、学校以外の機関としてはこういうところがありますよ、こういう場合は、福祉はこうですよという一覧になった分かりやすいビラがあるのですが、そういう分かりやすいものが作れないものかと思っています。
答弁 市長 迫俊哉
松井議員の再質問にお答えいたします。運河公園の冬期開園について御質問がございましたが、先ほど御答弁させていただきましたけれども、様々な課題がありまして、現状では、運河公園の冬期開園は難しい旨、御答弁させていただきました。現在、小樽観光の課題といたしまして、北運河地区への回遊性が重要な課題になっておりまして、来春には、旧日本郵船株式会社小樽支店がリニューアルして開業いたしますし、御存じのように、現在、北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫の利活用に向けて検討を進めているところでございますので、今後、北運河地区への回遊性の状況も見ながら、運河公園の冬期開園については考えていきたいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 こども未来部長 安部俊克(こども未来部長は2025年3月まで)
松井議員の再質問にお答えいたします。子供に係る不登校に限らず、御家庭での困り事に関しての相談先ですとか、情報発信について御質問があったかと思いますが、私どもとしては、こども家庭センターがそういった家庭や子供の悩み、困り事の相談窓口になっております。このたびウイングベイ小樽に移転になったことも含めまして、今後、より広く皆さんの目につくような情報発信についてはよく検討していきたいと思っております。