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小樽市議会 令和4年第4回定例会 2022年12月12日

行財政運営について

2022年12月12日、小樽市議会の一般質問で、髙木紀和議員が「行財政運営について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
髙木紀和 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 髙木紀和

行財政運営について伺います。まずは、DX推進に向けた取組についてですが、骨太の方針2022において自治体DX推進計画改定により、国の取組と歩調を合わせた地方自治体におけるデジタル化の取組を推進するとされ、令和4年9月、デジタル社会の実現に向けた重点計画、デジタル田園都市国家構想基本方針において、国が掲げる理念や支援策等を盛り込むと改定を実施しています。そこで、自治体におけるDX推進体制の構築について伺います。まずは、全庁的・横断的な推進体制、デジタル人材の確保、計画的なスケジュールの策定はどの程度進んでいるのかお聞かせください。また、自治体の業務システムの標準化・共通化については、令和7年度までに基幹系20業務システムを標準準拠システムに移行しなければなりませんが、意義や効果と今後の取組についてお聞かせください。そして、行政手続のオンライン化の方針や今後の取組についてお聞かせください。また、自治体DXの取組と合わせて、デジタル原則に基づく条例等の規制の点検、見直しも必要と考えますが、現在の進捗をお示しください。さらに、DXを推進するに当たり、全体的に課題があればお聞かせください。次に、ウイングベイ小樽の固定資産税について伺います。先般、大型商業施設ウイングベイ小樽を運営する株式会社小樽ベイシティ開発が、開業時と比べた経営環境悪化を理由に、年3億円余りの固定資産税を半分以下にするよう小樽市に求めているという新聞報道がありました。複合商業施設は、1997年(平成9年)に着工し、1999年(平成11年)に国内最大級となる大型複合商業施設マイカル小樽として開業しました。ウイングベイ小樽は、事実上の破綻状態で営業を継続しており、商業施設の売上げも1999年(平成11年)の開業時の320億円から2021年(令和3年)には111億円まで減少しています。そのため、テナントの撤退が相次いで空きフロアが増加し、4階両サイドのフロアは現在開放されていない状況にあります。現在では、2020年7月に株式会社小樽ベイシティ開発は、北海道済生会と協定を締結した「小樽築港地区におけるウエルネスタウン事業構想」の下、健康、医療、福祉サービスの充実において、就労労働支援事業やウイングベイウォーキング、看護専門学校の新規開校や各専門学校・企業誘致を進めています。そこで、今回の固定資産税減税の要望に当たり、2014年に総務省から自治体判断で固定資産税を減額で-13-きる通達とはどのような内容なのか、ガイドラインや実例があるのか伺います。また、本市として今後どのように進めるお考えなのか見解を伺います。次に、人口減少問題について伺います。本市は、2022年3月末時点での住民基本台帳に基づく人口が10万9,712人となり、11万人を割り込みました。人口が減ることにより生活関連サービス、小売、飲食、娯楽、医療機関等の縮小によって、私たちが日常生活を送るために必要な各種サービスの低下や地域からサービス産業の撤退が進み、生活に必要な商品やサービスを入手することが困難になるなど、日々の生活が不便になるおそれがあります。また、税収減による行政サービス水準の低下です。人口減少は地方財政に大きな影響を及ぼします。人口減少とそれに伴う経済、産業の活動の縮小によって、地方公共団体の税収入は減少しますが、その一方で、高齢化の進行から社会保障費の増加が見込まれており、地方財政はますます厳しさを増やしていくことが予想されます。そこで、高齢化に伴い社会保障費の増加が見込まれる医療費について伺いますが、現在、先発医薬品とジェネリック医薬品の双方があります。ジェネリック医療品は先発医薬品と同一の有効成分を含み、効果効能、用法用量も同一で、先発医薬品と同等の効果が得られるものです。全国健康保険協会の令和4年7月診療分のジェネリックの使用割合は、数量ベースで全国平均80.8%、北海道では82.1%となっていますが、本市の国民健康保険におけるジェネリックの割合は何%なのか、お示しください。また、小樽市の国民健康保険について、ジェネリックを使用することでどのくらいの効果額が出るのか伺います。また、こうした状態が続いた場合、それまで受けられていた行政サービスが廃止、または有料化されるといった場合が生じることも考えられ、結果として生活利便性が低下することになります。厳しい地方財政状況の中で高度経済成長期に建設された公共施設や道路、橋、上下水道といったインフラの老朽化問題への対応も必要になることも考えられます。改めて伺いますが、これからの建て替え、改修、維持は、今後どのように進めていくのか見解を伺います。そして、地域公共交通の撤退、縮小です。これまで、地域公共交通は主として民間の事業者によって支えられてきました。人口減少による児童・生徒や生産年齢人口の減少が進めば、通勤・通学者が減少し、民間事業者による採算ベースでの輸送サービスの提供が困難となり、地方の鉄道や路線バスにおいて、不採算路線からの撤退や運行回数の減少が今後も予想されます。他方では高齢化の進行に伴い、自家用車を運転できない高齢者等の移動手段として、公共交通の重要性が増大しており、地域公共交通の衰退が地域の生活に与える影響は従前より大きいものになると考えます。並行在来線の今後の課題もありますが、本市における公共交通について本市はどのように維持していくのお考えなのか、お示しください。さらには、地域の経済、産業活動の縮小や後継者不足等によって空き店舗、工場跡地も増加しており、空き家の増加とともに地域の景観の悪化、治安の悪化、倒壊や火災といった防災上の問題等が発生し、地域の魅力低下につながってしまいます。また、地域コミュニティーの機能の低下に与える影響も大きくなります。町内会や自治会といった住民組織の担い手が不足し、共助機能が低下するほか、地域住民によって構成される消防団の団員数の減少は、-14-地域の防災力を低下させる懸念も考えられます。住民の地域活動が縮小することによって、住民同士の交流の機会が減少し、地域のにぎわいや地域への愛着が失われていく可能性があると考えますが、市長の見解を伺います。さらには、児童・生徒数の減少が進み、学級数の減少、学級の少人数化が予想され、いずれは学校統廃合という事態も起こり得ます。こうした若年層の減少は、地域の歴史や伝統文化の継承を困難にし、地域の祭りのような伝統行事が継続できなくなるおそれもあります。そこで出生数について伺います。2021年(令和3年)の出生数は417人と2000年の978人から約57%減少しています。これから小樽を担う子供たちを増やしていくことも課題と考えますが、出生数を増加させる具体的な施策をお示しください。次に、高島観光船に関わる求償権の訴訟提起について伺います。我が党としてこれまでの経緯を踏まえ、市として求償権行使を行うべき旨を主張してまいりました。多くの市民の方々からも前市長の責任を問うべき声が多く寄せられております。したがって、今回上程された本議案について、前市長の責任の所在を明らかにする意味でも非常に重要であるものと考えます。そこで幾つか伺います。訴訟提起の議案提出に至るまで取ってきた手続とその経過についてお示しください。また、今後、訴訟提起を行うに当たり、方針などをお示しください。6,500万円以上の財政出動により、市民の大切なお金が失われたということは重大な問題であります。前市長の市政下で行われた誤った行政の行為をしっかりと正し、市民の大切なお金が取り戻されることを切に望みます。以上、2項目めの質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま行財政運営について御質問がありました。初めに、DX推進に向けた取組についてですが、まず、全庁的な推進体制などにつきましては、部長職で構成する推進本部を年度内に立ち上げる予定であり、デジタル人材はCIO補佐官的な業務を行う行政情報アドバイザーを委託したほか、地域活性化起業人制度を活用して庁内デジタル化を支援するデジタル推進アドバイザーを任用しております。スケジュールについては、自治体DX推進計画で重点取組事項となっております基幹業務システムの標準化は令和7年度、マイナポータルを活用した子育てや介護のオンライン手続は、今年度中の開始に向けて準備を行っておりますが、その他の取組については課題抽出の後、スケジュール化を検討してまいります。次に、基幹システムの標準化、共通化の意義につきましては、現状では維持管理や制度改正対応などについて個別の対応が必要となっており、人的、財政的負担が生じておりますが、標準化によりその負担が減ると考えており、その効果はコスト削減、ベンダーロックインの解消、行政サービス、住民の利便性向上、行政運営の効率化とされております。今後の取組につきましては、標準準拠システムと本市の事務フローがどの程度合致しているかを確認するフィットアンドギャップ作業を行っている最中であり、今後業務見直しやシステム要件の決定、業者選定を行い、システム構築やデータ移行、テストを経て、令和8年1月から標準準拠システムの使用を開始-15-する予定としております。次に、行政手続オンライン化につきましては、いわゆるデジタル手続法において努力義務とされており、先ほど申し上げたマイナポータルを活用した手続のほか、簡易なオンライン申請システムを利用した手続オンライン化を進めたいと考えております。このため、今後につきましては、行政手続の洗い出しを行い、オンライン化に向けて検討を進めたいと考えております。次に、デジタル原則に基づく条例等の点検・見直しにつきましては、本年11月18日にデジタル庁から「地方公共団体におけるアナログ規制の点検、見直しマニュアル」が発出されておりますので、今後、これに基づき適切に対応してまいりたいと考えております。次に、DXの推進に当たっての課題につきましては、私からも直接、DXの重要性や推進の必要性について説明をしているほか、デジタル推進アドバイザーによる相談会や、各種デジタルツールの導入説明会などにより、デジタル化の必要性は浸透しつつあるものの、特定の部署や取組に限定されている現状があり、濃淡はあるものと考えております。全庁的な取組とするためには、職員一人一人がデジタル化を自分事として納得をし、積極的に関与していく機運醸成と、それをサポートできるような一層の取組が必要であると感じております。次に、ウイングベイ小樽の固定資産税についてですが、まず、総務省通達の内容につきましては、大型店舗に対する需給事情による減点補正の適用についての留意事項が示されており、判断基準として所在地域における同業種の経営環境が著しく悪化していること、大型店舗の事業自体の経営環境が著しく悪化していること、その地域に所在していることが、大型店舗の経営環境悪化の原因となっていること、大型店舗の転用が困難であること、これら全ての要件を満たし、補正を適用しないことが明らかに不適当と認められる場合に、減点補正の適用が考えられるとされております。次に、総務省通達のガイドラインや実例につきましては、通達以外にガイドラインのようなものは示されておらず、また、実例につきましては総務省の担当部署にも問い合わせましたが、総務省通達を基に減点補正が適用された事例は把握されていないとのことでした。次に、今後の進め方につきましては、総務省通達に判断基準として掲げられている事項や、相手方から提出された資料などを慎重に検証していく必要があるものと考えております。次に、人口減少問題についてですが、まず本市の国民健康保険におけるジェネリック医薬品の割合につきましては、北海道国民健康保険団体連合会から示されている令和4年9月審査分のジェネリック医薬品の数量シェアは82.0%となっております。次に、本市の国民健康保険特別会計におけるジェネリック医薬品を使用した場合の効果額につきましては、北海道国民健康保険団体連合会の試算によりますと、令和4年9月調剤分で、最大効果は約900万円とされております。次に、公共施設等の老朽化対策につきましては、本市は財政状況が厳しい中、現在保有する多くの公共施設等の老朽化対策が課題となっていることから、平成28年度に策定した、小樽市公共施設等総合管理計画に安全性の確保、将来の更新費用の縮減等を方針に掲げ、その実行計画である個別施設の長寿命化計画を策定し、施設の更新、改修等を行っているところであります。今後につきましても、基本的な考え方に変更はなく、更新費用等の平準化を行いながら、対策を進めてまいりたいと考えております。次に、本市における公共交通の維持につきましては、市としてこれまでも利便性の向上や利用促進を図るとともに、路線バスの運行費用の一部を補助するなど、関係機関と連携しながら持続可能な公共交通網の構築に努めてきたところであります。-16-今後もこれまでの施策を継続していくとともに、新たな輸送手段の情報収集など、公共交通を取り巻く環境の変化に対応しながら、公共交通ネットワークの維持に努めてまいりたいと考えております。次に、地域活動の縮小による交流機会の減少につきましては、生きがいのある住みよいまちにしていくためには、人と人とのつながりが重要であり、町内会が行うお祭りや敬老会、子ども会等の世代を超えた交流が活力あるまちづくりにつながる取組であると考えております。そのため、身近な存在である町内会活動への支援を通じて、地域が抱える課題の解決に向け、取り組んでいく必要があると考えております。次に、出生数を増加させる具体的な施策につきましては、誰もが安心して子供を産み育てられるよう、妊娠から出産、子育て期にわたる精神的、経済的な負担を軽減するための施策として、不妊検査助成事業や助産制度のほか、こども医療費助成の拡充などを実施しております。また、これらに加え、現在、庁内に設置した人口戦略推進本部において、次年度以降の人口減少対策について検討しており、より効果的な施策の展開を図ってまいりたいと考えております。次に、高島観光船に関わる求償権の訴訟提起についてですが、まず、訴訟提起の議案提出に至るまでの手続とその経過につきましては、昨年10月8日に言い渡された高島観光船訴訟の判決を受け、原告に支払った損害賠償金約6,500万円について、本年6月1日付で前市長に対し国家賠償法第1条第2項の規定に基づく求償権を行使し、同月末までにその全額の納付を求めたところ、納付がありませんでした。その後、督促状や3度にわたる催告書を送付しましたが、いずれも指定した期限までに納付がありませんでしたので、債務名義を取得して強制執行をする目的で訴訟を提起するため、議案提出に至ったところであります。次に、訴訟提起を行うに当たっての方針等につきましては、国家賠償法上「公務員に故意又は重大な過失があったとき」が求償権を有するための要件となりますので、高島観光船事業に係る一連の許可等に当たって、前市長にこの故意または重大な過失があったことを主張してまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和4年第4回定例会 2022年12月12日 議事録 PDF(31ページ) 間違いを知らせる