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小樽市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月7日

塩谷地区におけるキャンプ場とおたる自然の村について

2021年12月7日、小樽市議会の一般質問で、中村誠吾議員が「塩谷地区におけるキャンプ場とおたる自然の村について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
中村誠吾 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 中村誠吾

第2項目めの質問をいたします。塩谷地区におけるキャンプ場とおたる自然の村についてです。新型コロナウイルス感染症は様々な社会の変革を起こしています。人が集まることが難しくなっており、ソーシャルディスタンス、3密という言葉が生まれました。特に、飲み会やパーティー、大型イベント、海外旅行といった娯楽が難しくなっている今、それに代わって人気を集めているのが、アウトドアです。経済面から見ても、アウトドア市場は拡大が続いている状況で、アフターコロナになっても拡大は続くのではないかと言われています。その中でも、特にキャンプは家族で気兼ねなく出かけられ、自然を満喫しながら旅行気分を楽しめるとして、世界中でも愛好家が増えています。キャンプは3密を避けたレジャーとして、ポストコロナであっても、人気は定着するのではないかと言われています。そして、道内でも、キャンプ場の新規オープンが相次いでいます。このような状況を考えたときに、小樽市の状況を見てみますと、キャンプを取り巻く環境はかなり遅れているのではないかと思っています。小樽市のホームページで確認しますと、朝里川温泉地区に3か所あり、朝里川温泉オートキャンプ場がオートサイト6区画、バンガロー2棟、小樽望洋台シャンツェオートキャンプ場が、オートサイト25区画前後。朝里の森キャンプ場が今年新規にオープンして、100平方メートルの広さ。天狗山地区に1か所、1万3,000平方メートルの敷地を持つ、おたる自然の村となります。それぞれの施設が頑張っていますが、市全体で見て、あまり充実しているとは言えないのではないでしょうか。まず小樽市のキャンプ場の現状について把握されていますか。一番広い、おたる自然の村ですが、昨年の利用者は経営状況説明書によりますと、野営場入場者は1,982人です。他市町村に目を向けますと、私が後志管内で思いつくキャンプ場は、羊蹄山真狩自然の村キャンプ場です。もちろん、私も利用させてもらったことがあり、すばらしいキャンプ場だと実感はしていますが、たまたま真狩村議会のまっかり議会だよりを目にすることがありまして、その中に、真狩村観光客入込状況として資料があり、客観的なデータがありました。それによれば、羊蹄山自然公園にあるキャンプ場は、村内居住者を除く利用者だと思いますが、令和元年度が、対前年比140.1%の8,521人、令和2年度が、対前年比137.2%の1万1,692人となっています。冒頭に申し上げた、キャンプブームを証明していると同時に、やはり立地、施設の差ではないかと痛感しました。この資料では、どの市町村から来たかは分からないのですが、北海道の人口分布を考えると、札幌市民の存在感は無視できません。札幌中心部から羊蹄山真狩自然の村キャンプ場までは80キロメートル強で、2時間弱かかります。一方、おたる自然の村は、40キロメートル強で高速道路を使用すれば1時間弱です。にもかかわらず、利用者は6倍近くあるわけです。もちろん、おたる自然の村は宿泊棟もあり-65-ますので2,000人強はいますが、それを合わせて4,000人程度で、羊蹄山真狩自然の村キャンプ場の利用者の3分の1程度です。まず小樽市として、おたる自然の村の現在の利用者数はどう分析されていますか。次に、私は小樽市の決算説明書を改めて見ました。財政面から申し上げますと、令和2年度の歳出は自然の村費として7,301万1,000円。一方、歳入は、おたる自然の村使用料として、予算としては1,550万円ですが、実際の収入額は613万5,900円となっています。経費の10分の1の収入であり、5,000万円以上、小樽市が負担していることになっています。この現状は市として是認できるのでしょうか。私は、もちろん、おたる自然の村の存在意義は間違いないものだと思っています。ですから、もう一つの視点でお聞きします。これから、建物は古くなっていきます。もし、老朽化で農林漁業体験実習館が使用できなくなった場合に、この状態で新たな投資をして建て替えるお考えはありますか。施設は永遠に使用できるわけではありません。そうなのであれば、早めに新たな戦略が必要なのではないでしょうか。私は、冒頭申し上げた、キャンプブームと、小樽市のキャンプ場を鑑みておたる自然の村の新たなキャンプ場として、塩谷地区にも、設置するのがよいのではないかと思っています。この案に対して、市長は検討する価値はあると考えますか。なぜ、塩谷地区かと申し上げますと、まず1点目はキャンプ場と登山の相性のよさです。羊蹄山真狩自然の村キャンプ場は、羊蹄山の登山口にあります。羊蹄山の登山客は4,500人程度いるようです。当然、両方親しまれる方も多くいらっしゃるのでしょう。キャンプ場と登山口が同じところにあるということは、相乗効果が期待できます。昨年の第1回定例会の会派代表質問で、小樽市は塩谷丸山をしっかり観光資源として捉えるべきという質問をさせていただきました。市長は、「塩谷丸山は手軽に登山でき、眺望がすばらしい観光資源であると認識をしており、現に多くの登山客も訪れていることから、小樽山岳連盟と協力しながら、さらなる魅力の発信に努めてまいりたいと考えております。」と答弁されております。塩谷地区は登山客が数多く訪れる場所であり、既にキャンプに親しみのある人の集客が見込めます。また、キャンプ場があることで、塩谷丸山の魅力がさらに増すと思います。市長は定例会で、「登山者の駐車場を整備し、利用環境を整えたところであり、当面は現状の駐車場の利用促進を図る」としていますが、現在の、塩谷丸山の登山口にある駐車場は、週末にはあふれています。キャンプ場を新たな登山口として提供できれば、さらにすばらしい塩谷丸山になるのではないでしょうか。2点目は、後志自動車道の開通です。札幌中心部から例えば近隣の塩谷駅までは、距離こそ天狗山よりも遠いのですが、高速道路を利用するため、時間にすると10分程度短くなります。そして、この地区は後志道の小樽塩谷インターチェンジを下りてすぐです。小樽市内の信号に巻き込まれることなく来場することができます。この立地のよさは、他の新設キャンプ場にはない魅力になると思います。3点目は、塩谷駅の利用促進です。確かにキャンプ場は車で訪れるイメージが強く、鉄道の利用はあまり考えられないかもしれません。しかし、今新しい施設で、大きな荷物を持つことなく楽しめるキャンプ場も普及してきているのです。このようなキャンプを楽しめるのであれば、必ずしも車で来場する人のみにターゲットを絞る必要はないのではないでしょうか。むしろ、キャンプは車で行くものという固定観念がありますが、駅から徒歩で行くことができるキャンプ場はほとんどありません。つまり、他のキャンプ場とある意味では差別化が図れるのです。-66-一方で、塩谷駅の視点から見ても、そうやって少しずつでもキャンプを利用目的にされる方が鉄道を利用してくれて収益につながるということです。並行在来線の利用促進というのは、駅の魅力を上げることもあるはずです。まさに、一石二鳥なのではないでしょうか。最後に、塩谷地区には、市有地が幾つかあるという点です。もちろん、市有地に限る必要はありませんが、市有地を利用できるなら、移転のハードルは低くなります。小樽市の財産台帳を見ますと、塩谷4丁目には幾つか所有している土地があります。塩谷丸山に近い市有地で、財政部所管の未利用地はありますか。小樽のためにぜひ新しいことに取り組んでいただけるようお願いいたします。第2項目めの質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、塩谷地区におけるキャンプ場とおたる自然の村について御質問がありました。初めに、市内キャンプ場の現状把握につきましては、本市が実施している観光入込客数調査において、今年オープンの1施設を除く市内3施設の宿泊客数を把握いたしております。その宿泊客数を比較いたしますと、令和3年度は2年度より、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の期間が長かったことから、3施設合計では減少となっております。次に、おたる自然の村の現在の利用者数につきましては、令和2年度及び3年度においては、北海道で緊急事態宣言等が発令されたことで、臨時休村を実施した影響などにより、大幅に入村者数が落ち込んでおります。それ以前は、特に野営場などの野外施設は天候に左右されるため、各年度によって変動はありますが、平成27年度から令和元年度までの5か年平均の入村者数は2万7,000人程度の利用があり、そのうち、市外の利用者は3割程度で推移をしております。次に、市として現状を是認できるかにつきましては、おたる自然の村の施設規模から維持管理費用は妥当なものと考えておりますが、歳入に関しましては、社会ニーズに対応した魅力ある自然環境のさらなる活用や、施設のPR促進など、新たな収入増加対策を図ることにより、収支改善は必要であると考えております。次に、農林漁業体験実習館の建て替えにつきましては、小樽市公共施設長寿命化計画において、この施設は、耐用年数の半分以上を経過しておりますが、定期的に改修されており、引き続き現施設を維持するために、長寿命化改修などの対応を図ることとしており、新たな投資による建て替えは考えておりません。次に、おたる自然の村の新たなキャンプ場を、塩谷地区に設置することにつきましては、キャンプ場を塩谷地区へ設置するには、新たな設備投資が必要となり、さらにおたる自然の村の維持管理費用が増加する懸念があるため、設置は考えておりません。しかしながら、現状施設の中で、新たな収入増加対策を検討する際には、キャンプ需要などの対応も含め、さらなる利用者サービスの向上に努める必要があるものと考えております。次に、塩谷4丁目の未利用地につきましては、土地2か所、約10万7,000平方メートルを財政部で所管をいたしております。

出典:小樽市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月7日 議事録 PDF(79ページ) 間違いを知らせる