小樽市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月7日
並行在来線について
2021年12月7日、小樽市議会の一般質問で、中村誠吾議員が「並行在来線について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 中村誠吾 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 中村誠吾
2021年12月第4回定例会に当たり、立憲・市民連合を代表して質問いたします。最初の項目、並行在来線についてです。並行在来線については、本年の第1回定例会でも質問をさせていただきましたが、新聞報道等を見ていますと、いよいよ本格的に考えなければならない時期にきているように思います。そこで、令和3年11月に行われた後志ブロック会議の資料を見ました。この中で長万部から小樽までの収支予測は、全線バス、全線第三セクター鉄道、余市から小樽までが第三セクター鉄道で、長万部から余市までをバスとしています。まず確認したいのですが、現在の議論としては、この3パターンから選択するということなのでしょ-62-うか。つまり、俱知安から小樽までが第三セクター鉄道で、長万部から俱知安までがバスという選択肢は、現実的ではないという認識でよろしいでしょうか。私はこの問題を考えたときに、様々な要素があり、頭の中の整理がつかない状況になりました。会議で示された3パターンの議論を同時にどれがよいのかと議論しても、なかなかうまく議論ができないのではないかとも思っています。そこで、この問題を考えるときに、基本となるのは、可能なら第三セクター鉄道にしたいと思っています。ただ、現状では第三セクター鉄道は、バスに比べ費用がかかる。その費用負担が納得できるなら鉄路。納得できないならバスというふうに考えたいと思っています。やはり、気持ちは鉄路を残せるなら残したい。しかし、費用負担がそれに見合うのかというのを冷静に見極める、このような形で議論をしていくべきではないでしょうか。そうなると、まず第1案としますが、長万部から小樽までの第三セクター鉄道にする場合です。もちろん、この案が基本の思いに沿う案です。財政的な視点を除けば理想なのでしょう。しかし、問題は収支予測です。会議の資料によれば、30年累計で864億6,000万円の赤字です。この場合、小樽市はどれぐらい負担するのでしょうか。そして、この負担について小樽市は容認できますか。ただ、他町村もあってのことですので、バス転換を第一に掲げる町村もあると思いますから、この案ですんなり決着するとは思えませんので、次の議論をしたいと思います。つまり、余市から小樽までが第三セクター鉄道で、長万部から余市までをバスとする議論です。これを第2案としますが、ポイントとなるのは、私は余市町だと思っています。新聞報道等を見ていますと、余市町は鉄路を何としても残すのだという方向で動いているように思えますが、小樽市は余市町の姿勢については、どのように分析していますか。そして、余市町は、議会で、余市協会病院付近に簡易な停車場を建設するという議論を行っていました。そして、後志ブロック会議において、このケースでの利便性向上策も提示されています。新駅の設置や増発が主な柱で、余市-蘭島間の余市町内と、塩谷-小樽間の長橋付近に駅を新設することを検討するとされています。いずれも、病院や学校、商業施設が至近にある箇所で、余市側の新駅は382人、小樽側の新駅は604人が利用すると見込まれています。くしくも私が、本年第1回定例会で余市-小樽間について、「オタモイや長橋に新駅を造る、それぐらいの覚悟を持って利用客の促進に臨んでいただきたいと思っています。」と述べたのに対し、同じ考えを持って真剣に検討をしていたんだということに対して非常にありがたく思っています。そこで、小樽の新駅として長橋が想定されていますが、オタモイが検討されていません。オタモイも住宅地が広がっています。オタモイが出てこない理由はどのようなものなのでしょうか。利用者数の問題でしょうか。次に、私は、この余市-小樽間を鉄路で残す場合に、利用促進として、まだポイントがあると考えています。それは、北海道中央バス株式会社が運行している高速いわない号をはじめとした、都市間高速バスとの調整です。それは、現在、両路線が競合して運行しているからです。当然、バスと鉄路の競合ということはどこにでもあります。そして、中央バスに一方的に譲りなさいということにはならないのも承知をしています。ただ、従来とは少し状況が変わっています。というのも、平成30年に後志自動車道が開通しました。高速いわない号は、小樽を経由して運行していますが、後志道を利用すると、かなりの時間短縮になります。そこで、岩内から、小樽に向かう利用者には余市で鉄路に乗り換えていただく。札幌への利用者は、-63-後志道を利用して大幅に時間短縮をしてもらう。全ての高速いわない号とまではいかなくても、半分程度の便でこのような調整をすることは、利用者のためになると思います。それが、ひいては鉄路維持のためにもなると思いますので、検討していただけないでしょうか。この案について、市長の見解はいかがでしょうか。その上で、この第2案については、30年累計で258億2,000万円を負担しなければならないとなっています。第1案と同じ質問をしますが、この場合、小樽市はどれくらい負担するとお考えですか。そして、この負担について、小樽市は容認できますか。余市-小樽間だけ残す場合には費用負担の割合の問題が残ります。つまり、余市-小樽間の鉄路の費用についても、長万部-小樽間に関わる全市町村が負担するのかという問題です。この点については、何か方向性は出ているのでしょうか。また、小樽市として、どのようにお考えですか。最後に、全て鉄路を廃止し、全てバス路線にするというものです。それは、第2案について、どうしても財政的に負担できない場合に、仕方なくこの結論になるのではないでしょうか。蘭島、塩谷地区など関係ある住民の皆様の中には、鉄路を残してほしいという方はいらっしゃると思います。もし、この結論になるのであれば、廃止になる沿線住民の全ては納得できないのかもしれませんが、大多数の方に、仕方ないよねと思っていただけるように努力をお願いいたしたいと思います。第1項目めの質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
中村誠吾議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、並行在来線について御質問がありました。初めに、北海道新幹線並行在来線対策協議会後志ブロック会議における、地域交通の確保法策につきましては、現在お示ししている三つのパターンで検討を進めており、余市-小樽間と比べて、輸送密度が低い俱知安-小樽間を鉄道とする案は検討されておりません。次に、長万部-小樽間を第三セクター鉄道とする場合の本市の負担につきましては、まだ協議会で負担割合の協議を行っていないため、現時点では本市の負担額をお示しできませんが、小樽市だけではなく、沿線自治体にとっては大変重い負担になるものと想定しており、慎重に判断すべきものと考えております。次に、余市町の姿勢につきましては、協議会において余市町長から、多駅化などによる収支改善の検討や、国土交通省の参画を求める提案がなされたほか、余市-小樽間に関して収支が合うことを前提に、内部でも様々な検討をしている旨の発言もあったことから、余市町は余市-小樽間の鉄路を残したい意向であると認識をしております。次に、オタモイの新駅につきましては、今回の後志ブロック会議では、新駅設置による収支の改善を検討するため、まずは余市と小樽に1か所ずつ新設した場合の試算を行ったものであります。小樽市域では仮の新駅設置場所として、オタモイより多くの利用者が見込める、長橋十字街付近を設定したものと認識をいたしております。次に、高速バスとの調整案につきましては、第三セクター鉄道の利用促進と、バスの余市-札幌間の所要時間短縮というメリットが考えられる一方で、小樽行きの利用者の乗り継ぎによる利便性低下や、バスが小樽を通過することによる利用者減少が懸念されることから、慎重に検討すべきものと考えてお-64-ります。次に、余市-小樽間のみ鉄道とする場合の本市の負担につきましては、全線鉄道の場合と同じく、現時点でお示しはできませんが、こちらも大変重い負担になるものと想定をしており、慎重に判断すべきものと考えております。次に、余市-小樽間のみ鉄道とする場合の費用負担につきましては、協議会ではまだ具体的に定めておりませんが、北海道と沿線自治体である本市及び余市町が負担するものと考えております。