ニセコ町議会 令和4年第5回定例会 2022年6月10日
JR並行在来線山線バス転換について
2022年6月10日、ニセコ町議会の一般質問で、高木直良議員が「JR並行在来線山線バス転換について」質問し、町長 片山健也が答弁しました。
- 質問者
- 高木直良 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 8番 高木直良
通告に従いまして、3 件質問させていただきます。最初に、JR並行在来線山線バス転換について伺います。3 月 27 日、片山町長を含む沿線首長の「バス転換同意」の判断の結果、1903 年以来の函館本線山線 140 キロメートルの歴史に幕がおろされようとしています。今後の「バス転換」の具体化に伴う課題に関して、以下質問をさせていただきます。①町長は「バス転換」容認の理由や経緯、「バス転換」具体化に向けての今後の取組等の構想を、町民に直接報告を行う意思があるかどうか伺います。②「バス転換」の具体化案の作成に関する責任者、課題、案作成過程における情報公開や住民意見、要望の反映の手法をどのように考えられているか伺います。③倶知安町長は「バス転換の前倒し実施」を沿線首長に呼びかけていると報道されていますが、片山町長はいつどのような場で、こういう呼びかけを受けていたか。また、これに関して今現在どのように考えているか、受け止めているかお尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
1 点目のご質問ですが、バス転換を判断した経緯や今後のバス転換構想につきましては、北海道新幹線並行在来線対策協議会後志ブロック会において、バス運行計画のたたき台素案というものが今後できると思いますので、その素案ができた段階で皆さんと意見交換をさせていただければと考えております。次に 2 点目のご質問のバス運行に係る計画素案については、これまで鉄道を利用してきた住民の皆さんの利便性と持続可能な地域公共交通の運営というのが大変重要であり、今後バス事業者との協議を踏まえ、北海道新幹線並行在来線対策協議会において決定していくものというふうに考えております。協議内容につきましては、これまでも事務局である北海道において情報公開しているところであり、たたき台となる素案が作成された段階で町民皆様の意見交換を開催していきたいと考14えております。なお、計画案の作成責任者につきましては、本北海道新幹線並行在来線対策協議会の会長の北海道知事と沿線自治体の首長にあるものと考えているところでございます。3 点目のバス転換の前倒し方針につきましては、令和 4 年 3 月 27 日開催された北海道新幹線並行在来線対策協議会第 13 回後志ブロック会議の場において発言がございました。バス転換による運行は赤字が見込まれており、北海道及び沿線自治体の費用負担など財政上の課題も残されているところでございます。今後前倒しにつきましてはJR北海道やバス会社と北海道の議論の動向を注視して、協議していきたいいきたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願い申し上げます。
議員の質問 8番 高木直良
①の回答に関してお尋ねいたします。素案ができるまでは対応するという答えではなかったと思います。私はその前のバス転換に、苦渋の選択っていう言葉もありますけれども、そのように判断された理由とか経緯については一度全員協議会で簡単な文書ですが読み上げられました。しかし、町民に対しての直接の説明は行われておりません。いくつかの沿線自治体ではですね、この最終判断する前の段階で、自治体の中で地域に分けて住民に直接こういう考えだという説明をされた自治体もたくさんございます。そういう意味では、ニセコ町が最終判断に至った経緯は直接は住民の方にされてません。ですからその問題と、それから素案ができるのを待つということでありますけれども、そうではなくて今現在町長として、例えばどんな課題が検討されなきゃいけないのか、そういった問題意識ですね、これは先ほどもお話ありましたけども、非常に地域に大きな影響を及ぼす、そういう重大な判断だったというふうに思います。その上で、これからのバス転換が具体的に実行するとなると、どのようにすべきかという課題もたくさんあるんじゃないかと思うんですね。その点も含めて、やはり町長の認識を直接まず最初の段階として伝えていくと。その場でいろんな意見が出るかもしれません。そういったものが今後の素案提示の後の議論に役立つものだと。それがなければ素案が提示されても、それをどう町長として判断するか、地域の状況を踏まえた適切な判断が必ずしもできなくなるんじゃないかという危惧を持ちます。そうした意味で、できるだけ早い時期に今申し上げた直接住民への説明をする場を設けるべきだと思いますが、町長のお考えを伺いたいと思います。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
バス転換にするということで意思決定されて、これはニセコ町だけで解決できる問題ではありませんので、全体の合意形成の中で進んでいることというふうに理解をしています。その上で皆さんと意見交換するときに、一定程度のたたき台といいますか、何もない中で議論しても進みませんので、そこはある程度見えてきて、柔軟に変更できる段階のたたき台が出ると、皆さんと率直により深い議論が、ディスカッションができると思っております。現在幹事会のほうで素案づくりを進めておりますので、これらの第 1 回目のたたき台が出た段階で、今こんなような動きがあるんですけどどうですかということで意見交換をさせていただきたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
議員の質問 8番 高木直良
今柔軟なというような言葉も出たと思うんですけども、実はブロック会議の中でバス転換の場合の収支予測をされています。そうしたときの前提条件というのがご承知のように示されています。それを見る限りでは、バス転換の起点・終点、これは本来であれば鉄路のように全部つながっていればいいわけです。それはダイヤ編成もありますけれども、そういったもの15からバス転換した場合にはいくつかブロックを切っているんですよね。例えば黒松内から小樽まで行けるかというと倶知安までしか想定していない。そのあと乗り継がなくてはいけないんですね、ニセコか倶知安で乗り継ぐというようなモデリングみたいなものが出されています。この中に、例えば停留所などは現在のバス停を基本とするっていうふうに書いてあるんですね。こういった資料が出されています。今後素案が出ることは出ると思いますけれども、素案がこれを大きく変えるっていうことはちょっと想定できないんですよね。例えば黒松内から小樽まで一気通貫のバス 路線になるのか、あるいはバス停も非常に弾力的にですね、現行のバス停ではなく、もっと工夫されたものになるのかどうか。そういったことが出るというのが、ちょっと今考えにくいんですよ。ですからここで示されてる問題がこうですよということも含めて、その上でこれに対するご意見がいろいろ出てくるんではないかと思います。ですから素案を待つっていうのは、ちょっとのんびりしているんじゃないかなというふうに思います。できるだけ早めにきちっと情報を開示し説明していただきたい。そういう場をぜひ設けていただきたいと思います。これに関していかがでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
住民の皆さんに集まっていただいていろいろディスカッションする中で、今現在高木議員が見ておられるもので、皆さんどうですかって言っても、具体的な意見ってほとんど出てこないと思います。逆にたたき台が見えたほうが具体的な意見を出て、その計画に反映できるというふうに思いますので、粗々の素案というのはやっぱり必要ではないというふうに考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
議員の再質問 8番 高木直良
②の再質問です。この具体化についての先ほどの回答、それで責任についての回答がございまして、協議会が続けて責任を持っていくと。協議会から回答がありましたように、道知事が座長で、そのほかの構成メンバーは従来どおり各沿線首長ということで、そこの責任というふうにお答えがあったと思うんですが、私が思いますのは先ほど示した資料もそうなんですけれども、これ各首長の責任といっても、それぞれの首長の方は自分の町を中心に考えると思います。そういう中で本当に全体の合意、着地点をどのように、いろいろ利害調整を含めて行うのかというのは極めて難しく、そして時間のかかる作業ではないかなと思います。そうした場合に、それを取りまとめる主な構成メンバーって言う点では対等だと思いますけれども、しかし全体を見通した計画素案の作り方についてもですね、やはり北海道、道の責任ていうのは非常に大きいんじゃないかと私は考えておりますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
この新幹線札幌延伸ということになって現在動いていて、この並行在来線をどうするかというのは、当然広域政府としての北海道が事務局を担って全体を取りまとめて、北海道としてどういう決めをするのかということで進んできましたので、当然北海道としての役割は大変重要だというふうに思います。ただ我々も沿線自治体として地域住民の足を守るという責任もありますので、そこは同じように我々自治体の長も同様の責任を有しているというふうに考えているところでございます。
議員の再質問 8番 高木直良
今お答えがありましたように、当然沿線自治体の各首長の責任がある、それは明らかです。しかしですね、私が道に大きな責任があるんじゃないかといった趣旨の中には、16財政の裏づけも含めて、これはぜひ道がきちっとした責任ある対応というのを最後まで行っていただきたいという思いがあるわけです。構成メンバーは確かにそれぞれ対等で、道が決めることが絶対であるというふうには思いません。そうではなくて、逆に先ほど言いましたように町民、今まで在来線を使っている方、今後バス転換に依存せざるを得ない住民の方たちの考え方が基本にあって、それを首長さんが体感されて反映していくと。その上で最終的にはその費用負担などを含めて、バス事業者をどう説得するかとか、バス事業者との交渉窓口になるとかっていうのはそれ ぞれじゃなくて道ですよね。並行在来線を経営分離するときに、片山町長も含めて同意の判を押したんです。それを求めたのは道です。北海道知事です。それぞれの沿線のところに乗り込んでいって、札幌延伸工事の前提として判を押しなさいと。私の印象では無理矢理押させたような感じがするんですね。確かに新幹線を延伸したいという要望を出してたと思いますけれども、同時に同意を進めたのは道です。ですから私は最後まで北海道の責任というのは重いし、それは沿線首長の方も絶対主張していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
これまでの函館への延伸の場合も残された並行在来線の問題につきましては、道も相当額、経費の 8 割だと思いますが負担をして進めているということでありますので、当然財政的にも道の支援というのは不可欠だというふうに考えております。現在、北海道においてJRは赤字なわけであります。この路線は離しますので、廃止することによってかかる経費、あるいは廃止することによってJRが負担する経費、楽になる経費は当然あるのかもしれませんが、その辺の交渉を北海道が進めておりますし、バス転換にあたっては現在バス事業者と北海道が様々な交渉しておりますので、これらの議論の動向にも注意し、できるだけ我々、住民の皆さんに負担がいかないように、そこは慎重に配慮してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議員の再質問 8番 高木直良
③の再質問に移ります。先ほど紹介ありましたように、倶知安町がバス転換の前倒しと。要するに廃線を前倒しするということです。報じられている理由として、新駅をつくる、あるいは新駅の周辺の町としての再開発事業、このためには現駅舎の存在がちょっ と邪魔で支障になるとか、あるいは線路自体が支障になるとか、あるいは信号施設を移設しなくちゃいけない、その費用が大変であるとか、そういったことを私は報道を通じて知りましたけども、そういった倶知安町の事情を沿線自治体として了とするのかどうかっていうことは、非常に大変な問題だと思ってます。当初からこの協議会の中の議論は、30 年に予定している札幌延伸、そして開業までは在来線は続くと、存続するんだっていう前提で協議してるんですよね。ところが昨年、結論が出そうな状況になって初めて、そういった前倒しを打ち出すというのは、極めて私は理不尽だし一方的だっていうふうに思うんですね。確かに倶知安町の新駅あるいは新駅周辺の工事に伴って、物理的に支障であるということが理解できないわけではありません。しかし、そのことの影響は非常に大きい。私は 30 年まで、最低でも財産の存続と鉄路そのものの撤去には反対する意見を持っております。やはり今後 30 年までの間にいろいろありうると思うんですけれども、例えばその一部を観光路線として、いろんな担い手の問題はありますけれども、そういう可能性が出ないとも限りません。そのときに鉄路がなくなってるということになれば、その可能性も取り払われてしまう、全然検討できない。それからバス転換の場合も、BRTっていう手法を取り入れる可能性もないとは言えま17せん。つまり、在来の鉄路を舗装するなりして、そこにバスが走るっていうことは、震災の後の東北で行われている実績があるわけです。ですから、バス転換にしてもいろいろ考えるということになっても、倶知安が言うように前倒しでやって鉄路はもうないということになってしまえば、その可能性も閉ざされるということになりかねません。その意味で私は同意すべきではないと、前倒しについて同意すべきではないと考えますので、ぜひその考えについてお聞きしたいと思います。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
今、倶知安駅、駅前広場含めてどういう駅をつくるかという検討を進めていると。その中で支障というか、鉄路を残すかどうかと、それがいつかということによって、二重投資だとか様々な問題が生じてくるというのが大きな要因かというふうに思います。現在、鉄道自体が年間 24 億近い、毎年そういったプラスといいますかね、赤字を計上している状態で、それを早めることは全体の経費としては圧縮する可能性も一方ではあるわけでありまして、この鉄道廃止で、全体の財政的な枠組みがどうなっていくかということも、やっぱり慎重に見ていく必要があるんではないかと思います。ただ倶知安町長さんがおっしゃるとおり、二重の投資になって、また多額のお金がかかることは避けたいっていうことは、現実的に効率的で効果的な事業を進めるという点では大変重要なことだと思っておりますので、こういった全体の推移というものを注視しな がら対応してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議員の再質問 8番 高木直良
全体の状況を見て判断という話で、前倒しに反対という意見ではないということはわかりました。ただやはり、そのことの影響は非常に大きいということですね。倶知安からすれば二重投資を避けたいということかもしれませんけれども、様々なその工事手法の工夫というのは、私は検討の余地があるというふうに考えております。そういったことで、ぜひとも軽々に前倒しということの判断にならないように、ぜひとも考えていただきたいし、そうすべきだというふうに考えておりますので、そこを本当に慎重に検討するということについて、改めて確認したいと思います。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
この件に関しましては、具体的なものが正直言ってまだ見えてない段階です。もう少し財政的な負担であるとか、実際に何年でどういうことが行われる予定なのかとか、そういうことの全体を見て判断する必要があるというふうに思います。現在JR北海道から、全くの意向ですけど、各自治体に鉄道、あるいは駅について譲渡っていいますかね、受ける考えがあるかというような調査が各自治体に行われております。これも聞き及ぶところ、各自治体まちまちの考え方であります。ただ鉄道自体は大変価値あるものだというふうに考えておりますので、こういったものの将来的な利用も含めて、総合的に判断をしてまいりたいと考えておりますし、こういったものが具体的になれば、また議会の皆さんにも情報提供しながら意見交換をさせてもらえばと考えておりますので、よろしくお願いいたします。