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小樽市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月14日

市長の市政執行について

2021年9月14日、小樽市議会の一般質問で、松田優子議員が「市長の市政執行について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
松田優子 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 松田優子

令和3年第3回定例会に当たり、公明党を代表して質問させていただきます。質問に入る前に、新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになった方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、現在、この病により闘病生活を送っている方々が一日も早く回復されることを願い、また、日夜懸命に患者の治療や新型コロナワクチン予防接種に従事されている医療関係者と、検査業務や相談窓口として奮闘されている保健所の方々に深く敬意を表します。それでは、早速、質問に入らせていただきます。市長の市政執行について伺います。迫市長が市長に就任してから丸3年を終え、任期も残り1年を切りました。就任2年目半ばの一昨年12月に中国で確認された新型コロナウイルス感染症は、あっという間に地球規模で猛威を振るい、小樽市でも現在まで検査人数だけでも3万人を優に超え、そのうち1,400人以上が陽性と判定されました。それに伴う各分野の対応に追われ、このままでは自身の公約が果たせないまま任期を終えてしまうのではないかと危惧さえ抱いてしまいます。しかし、コロナ禍についてはどこの自治体でも遭遇しており、小樽市だけがつらい経験をしているわけではありません。こういうときだからこそ、市長として市民の安全・安心を守るためにリーダーシップを発揮し、真っ向から立ち向かってほしいと思います。そこで、この3年を振り返って、自信を持ってこれは実現できたと御自身が納得できる公約を述べて-63-いただきたいと思います。そして、自身の任期の総仕上げとして、これだけは全力で取り組み、やり遂げたいとお考えになっている公約や取組があれば、その内容と実現に向けての決意を述べていただきたいと思います。また、今述べた以外で、市長として市民の皆さんに伝えたい総括的な所感があればお聞かせください。それでは次に、今の小樽市にとって重要な案件となっていることから2点、市長に伺います。まずは、人口減少対策についてです。これは市政全般に影響を与えることですので、何度も議会で取り上げてまいりましたが、今回もまた伺います。過日、総務省が発表した本年1月1日時点の人口動態調査で、小樽市の人口は前年比1.73%減の11万2,450人で、人口減少のペースは鈍化したとはいえ道内4位の減少数だったと言います。その要因は、社会減が昨年より少なかったからで、それはコロナ禍で経済活動が停滞し、人の移動そのものが少なかったと市では分析しているようですが、かねて小樽市の社会減の要因は札幌市に近いからということでしたが、札幌市に近くても千歳市、江別市、恵庭市など増加している自治体もあります。札幌市と隣接しているにもかかわらず、増加している他市との違いをどのように分析しているのか、御見解をお聞かせください。先月8月6日、市と小樽商工会議所の共催による第5回小樽スクラムミーティングが開催され、市内の経済団体が参加し、人口減少対策や移住促進策について、意見交換会を行ったようですが、報道によれば、子育て関連への意見が多かったとありましたが、どのような意見が出されたのか、主な内容をお聞かせください。市長は人口減少に特効薬はないが、継続的に取り組みたいと話されていますが、確かに特効薬はありませんが、他市の成功例を参考にしながら、しっかり取り組んでいただきたいと思います。今後の取組について、特に移住政策の具体的な取組があれば、お伺いいたします。2点目、北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫の市の対応状況について伺います。解体猶予の期限が迫る北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫の解体を回避するため、所有者に土地、建物の無償での譲渡の申入れを行い、当面は市で保有する方向で検討しているとのことですが、建物は築年から年数が相当経過しているとはいえ、規模の大きさを見ると、土地を含めた建物の評価額は相当な額になると思われます。歴史的建造物としての評価はお金で換算できるものではありませんので、市として資産的価値だけで市所有にすると決断されたのではないと思いますが、この第3倉庫の歴史的、文化的価値について、国ではどのように評価しているのでしょうか。市では、文化庁等に確認したことはあるのでしょうか。その点について伺います。新聞報道によれば、北海製罐株式会社の試算では、この建物の本格的な補修に1億2,000万円程度、年間維持費だけでも250万円ほどかかるとあります。第3倉庫の保全・活用を議論する第3倉庫活用ミーティングでは、本格活用までのスタート期間として、4年程度を見込まれているようですが、年間維持費が250万円かかるとして、単純計算をしても1,000万円を市が負担することも考えられます。活用方針が決まらないまま、維持管理費などを市が負担し保全することに対して、市民の理解は得られるとお考えなのか伺います。この場所は小樽港臨港地区に指定されていますので、建物の活用用途は分区条例により一定程度制限されると考えますが、現時点ではどのような制限があるのか伺います。今後の活用の仕方は、これから考えるとのことですが、あの建物全部活用するとなれば、かなり大がかりなものになると思われますし、また、あの外観を一定程度保全し活用しなければ、歴史的価値も失-64-われるのではないかと考えると、活用方法も限られてくるのではないかと懸念します。ともあれ、利活用ができるような整備を市が行った上で、活用者を募るのか、活用希望者に整備等も含めて活用方法を考えてもらうのか、現時点での活用方針についてのお考えを伺います。活用ミーティングの中間報告によれば、本格活用に4年程度のスタート期間が必要で、本格活用期間はその後とのことですが、期間設定の考えをお示しください。なお、今後、どう活用するにしても、市外から転入されてきた方々には第3倉庫といっても理解しづらい面があると思いますが、その方々が第3倉庫について理解することができるための方策について、どのように考えているのか伺います。歴史的価値はあるというものの、今後、第3倉庫を活用するためには、かなりのハードルを越えなければなりませんが、どのような課題があると考えているのか、お示しください。

答弁 市長 迫俊哉

松田議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、私の市政執行について御質問がありました。初めに、私の公約の進捗状況についてですが、まず、実現した公約につきましては、主なものを申し上げますと、防災力の強化に関しましては、私が就任して間もなく発生した北海道胆振東部地震に対応した経験から、防災行政無線の整備やFMおたるの難聴地域の解消に向けた取組を進めたほか、さきに実施した総合防災訓練では、これまでの実動訓練に加え対策本部会議の訓練を初めて実施するなど、災害に備えるための防災対策に力を注いでまいりました。次に、市民の皆さんに納得していただける除排雪に関しましては、市民の皆さんからの御意見や御要望が多く、関心の高い施策であることから、除雪対策本部の早期設置やバス路線、スクールゾーンなど主要路線の除排雪を優先するなど、市民生活の安全・安心の確保に努め、継続して取り組んでおります。また、安心して産み育てる環境づくりに関しては、病児保育事業の開始や子育て世代包括支援センター「にこにこ」の開設などを実施し、生活困窮世帯の子供に対する学習支援に関しましては、おたる子ども未来塾を開設したところであり、子育て支援施策については、数ある施策の中でも特に力を入れて取り組んできたところであります。次に、全力で取り組み、やり遂げたいと考えている公約や取組と、それらの実現に向けた決意につきましては、本市には多くの課題がありますが、特に喫緊の課題である北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫の保全・活用に向けた検討、市庁舎及び総合体育館に係る長寿命化計画の策定、小樽看護専門学校の存続に向けた関係者との協議については、着実に前に進めてまいりたいと考えております。また、新型コロナウイルス感染症への対応につきましても、市民生活に関わる重要な課題でありますが、現在、ワクチン接種が進んでいるものの、当分の間、感染の拡大と鎮静化を繰り返し、ウィズコロナの生活が強いられるものと思われます。そのような中にあっても、引き続き感染拡大防止と医療提供体制の整備を進めるほか、病床確保や検査体制の充実を図るとともに、事業支援や消費喚起などの経済対策を行いながら、市民の皆さんの暮らしが安全・安心に続けられるよう、全力で取り組んでまいります。次に、市民の皆さんに伝えたい総括的な所感につきましては、私は市長就任当初から、行政が取り組む施策や事業が市民の皆さんに必ずしも全てが受け入れられているものとは考えておらず、その認識の相違を少しでも解消するためには、様々な御意見に耳を傾け、それを可能な限り市政に反映していくこ-65-とが必要であり、このことが多くの市民の皆さんに納得していただけるまちづくりにつながっていくものと考えております。引き続き、機会を捉えて市民の皆さんの声をお聞きし、信頼感や安定感を感じていただける市政の運営に取り組んでまいります。次に、人口減少対策についてですが、まず、札幌市と隣接し、人口が増加している他市との違いの分析につきましては、これらの都市は本市と異なり、近年大規模な宅地開発による戸建て住宅の建設が進んでいることや、新千歳空港に近接した工業団地が形成され、大規模な工場が集積し、働く場が創出されていることなどがその要因ではないかと考えております。次に、スクラムミーティングにおける人口対策や移住促進に関する意見交換の主な内容につきましては、参加者からは、子育て世代の対策には教育が非常に大切であり、教育環境の充実、特に学力水準を上げることが重要との御意見を多くいただきました。そのほか、若い世代への働く場所の確保、コンパクト・プラス・ネットワークのまちづくり、新幹線新駅周辺に住宅地の整備などの御意見をいただいております。次に、今後の移住政策の具体的な取組につきましては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用したオンライン移住体験ツアーや、テレワークモニターツアーなどの実施を予定しております。また、転入、転出者の移動理由を把握するスマートフォンを活用したアンケートシステムを試験導入し、今後の移住定住施策に生かしてまいりたいと考えております。次に、北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫の対応状況についてですが、まず、北海製罐株式会社小樽工場第3倉庫の歴史的、文化的価値についての国の評価につきましては、本市といたしましては、第3倉庫は小樽運河の整備と同時期の大正13年に建設をされ、約100年の間、運河とともに歩んできた歴史がある市指定歴史的建造物であるとともに、運河と一体となった景観は小樽市の貴重な財産であり、その歴史性や景観に価値のあるものと認識をしておりますが、これまで市として文化庁に対して確認をしたことはございません。次に、市が保全のため維持管理費などを負担することに対する市民理解につきましては、第3倉庫活用ミーティング、以降、活用ミーティングと申し上げますが、この活用ミーティングが市民意識の醸成のために実施した見学会やオープン勉強会が多くの市民参加を得たこと、また、本市へも市民、団体の皆さんから保全・活用を求める声をいただいていることは、多くの市民の皆さんの第3倉庫存続への期待の表れであると考えております。一方で、保全・活用に対する将来の財政負担を心配する声も寄せられておりますので、今後も議員や市民の皆さんに御理解をいただけるよう、維持費の縮減や財源の確保など、課題の解決に努めてまいりたいと考えております。次に、小樽港の臨港地区内の分区における構築物の規制に関する条例における建物の用途制限につきましては、現在、第3倉庫のある場所については、工場その他の工業用施設の設置を目的とする工業港区に指定されており、具体的には、条例において規定されている倉庫や上屋などの港湾施設のほか、製造事業またはその関連事業を営む者の工場及び事務所、並びにこれらの附帯施設などに限定されており、これ以外の用途での活用はできないものとなっております。次に、現時点での活用方針につきましては、市が譲渡を受けた場合には、当面、保全のみを行い、民間での活用や運営などを探ってまいりたいと考えておりますが、具体には今月末提出される予定であります活用ミーティング最終報告書を確認し、今後の活用方針について検討してまいりたいと考えております。-66-次に、活用ミーティングが考えるスタート期間設定の考え方につきましては、活用ミーティングからは、活用に当たり建物の用途制限を変更するには様々な議論や手続が必要であり、一定の年数がかかることから、まず、建物の保全を重点に考えつつ、本格活用に向けた運営体制づくり、建物の補修、社会実験、ブランド構築、情報発信などを進める期間として、おおむね4年程度の期間が必要と考えていると伺っております。次に、転入者や若者に対して第3倉庫について理解していただくための方策につきましては、これまで活用ミーティングが市民意識の醸成のために実施した見学会やオープン勉強会などの取組は、幅広い世代の多くの市民の皆さんが参加をされ、第3倉庫の保存、活用について、御理解を深めていただく機会として有効であったと認識をしております。今後、市が譲渡を受けることになった場合は、転入者だけではなく、幅広い世代の方々、また、これまで第3倉庫に興味がなかった方々にも、その歴史性やストーリー、活用の意義などを理解していただけるよう、これまで同様、活用ミーティングと連携をし、様々な取組を行ってまいりたいと考えております。次に、第3倉庫を活用するための課題につきましては、譲渡を受けるに当たっての条件や、北運河地区への回遊性を高める取組の具体化、保全のための維持管理費や補修費の縮減や財源の確保、本格利用に向けた開発者のリサーチなどがあると考えております。

出典:小樽市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月14日 議事録 PDF(81ページ) 間違いを知らせる