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小樽市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月14日

(1)日本遺産について/(2)並行在来線について

2021年9月14日、小樽市議会の一般質問で、中村岩雄議員が「日本遺産について」「並行在来線について」について質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
中村岩雄 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 中村岩雄

それでは、質疑及び一般質問をさせていただきます。まず日本遺産についてお尋ねします。従来の文化財行政においては、個々の文化財を点として指定保存し、登録・指定される文化財の価値づけを行う保存重視の政策でありました。それに比べ日本遺産とは、地域に点在する遺産を面として活用、発信し、つまりパッケージ化した文化財群を一体的にPRすることで地域のブランド化・アイデンティティの再確認を促進しながら、地域活性化を図ることを目的としており、文化庁では現在104件の日本遺産を認定しております。しかし、文化庁は日本遺産全体の底上げとブランドの維持・強化を図るために、事業内容を大きく変更しており、具体的には総括評価の仕組みが示され、今年度より新たに取消し制度の導入と日本遺産候補地域を新設する方針を決めております。この取消し制度とは、日本遺産を活用した取組効果が低調と判断された場合は、日本遺産を取り消すというものであり、地域にとっては非常に大きな制度変更であると考えますが、一方で、新たに日本遺産になり得る地域を日本遺産候補地域とする制度の新設は、本市にとっては再チャレンジの機会を得たものと感じているところです。このような状況の中、このたび一度不認定となっていた小樽市の3番目の日本遺産ストーリー、「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」が、本年7月16日に候補地域に認定され、また既に日本遺産に認定されている北前船では、小樽商科大学の高野宏康先生の調査を基に、塩谷地域の徳源寺、塩谷神社の船絵馬が北前船日本遺産として追加認定されました。小樽市観光振興室を含め、関係各位の御尽力に対し心から敬意を表する次第であります。日本遺産の趣旨からして今後さらなる努力が必要になりますが、確認の意味も含め何点かお伺いしたいと思います。北前船と炭鉄港は認定から6年後に取組の評価を受けますし、「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」は、候補地域の認定から3年後には取組の評価を受けます。候補地域が正式に日本遺産として認定を受けるためには、総括評価の基準をクリアできる具体的で効果的な取組を実施していかなければなりません。そこで、候補地域において今後3年間でどのような事業を進めていく予定なのかお示しください。また、既に日本遺産に認定されている、北前船と炭鉄港は候補地域のストーリーとどのような関連性があるのかお示しください。-83-次に、本年7月16日に北前船構成文化財の船絵馬群に新たに塩谷神社と徳源寺の船絵馬が追加認定されておりますが、日本遺産構成文化財を活用したまちづくりについて、町内会など地域との連携をどのように進めていこうとお考えか、お聞かせください。次に、並行在来線についてお伺いします。北海道新幹線札幌延伸に伴い、JR北海道から経営分離される並行在来線について、道は北海道新幹線並行在来線対策協議会の後志ブロック会議で、長万部-小樽間について、4月に、1、第三セクターで全線維持。2、全線バス転換。3、余市-小樽間は鉄路を維持しその他をバス転換の3案と、各案の収支予測を提示していましたが、8月6日の沿線自治体との協議会で見直しをかけた新たな収支予測と年内にも方向性を絞り込み、存廃決定を目指す考えを示し、全線バス転換した場合の運行ルート案とダイヤの方向性も提示しました。平成24年5月21日に、当時の小樽市中松市長は並行在来線分離案に同意をしていますが、それに先立つ2月8日、塩谷の親和会館で、翌9日、蘭島会館で地元説明会を行い、まだ時間は十分にあるので、今後よく話し合ってまいりましょうとしております。そこでお尋ねします。小樽市としてこれまで協議会にどのように関わってきたのか、お教えてください。余市-小樽間には鉄路のJR塩谷駅とJR蘭島駅があり、道路としては国道5号、道道小樽環状線、フルーツ街道、小樽塩谷インターチェンジを有する高速道路があります。2の全線バス転換の案では、余市-小樽間はどのようなバスルートを想定しているのでしょうか。また、3の余市-小樽間の鉄路を維持しその他をバス転換の案では、現在国道5号を往来しているバスの運行への影響、今後の運行をどう想定していくのかお示しください。また、鉄路の存廃は、JR塩谷駅とJR蘭島駅の利用者、特にバス停から距離のある駅利用者にとって大きな問題だと思います。関係地域への説明と意見、要望をどう吸い上げ反映していくのか、小樽市のお考えをお示しください。以上、再質問はいたしませんので明快な御答弁をお願いいたします。

答弁 市長 迫俊哉

中村岩雄議員の御質問にお答えいたします。初めに、日本遺産について御質問がありました。まず候補地域の今後3年間の事業予定につきましては、候補地域の魅力を磨き上げ、ストーリーを充実させるための調査や、地域で活躍するガイドのスキルアップなどの人材育成、日本遺産の価値を次世代に伝承するため、小樽運河保存運動などの資料の収集とデジタル化など、地域活性化準備計画に登載した事業を積極的に進めてまいります。次に、北前船、炭鉄港と候補地域のストーリーとの関連性につきましては、北前船による交易が小樽港の発展の礎となり、炭鉄港のストーリーである港の繁栄と北海道初の鉄道開通により、本市は物流拠点として成長し、多くの金融機関や商社が軒を連ねることとなりました。その物流と金融などが血液のように小樽市を中心に流通していくさまを「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」と題し、北前船と炭鉄港を内包したストーリーとしたものであります。次に、構成文化財を活用したまちづくりについて、地域との連携をどのように進めるかにつきましては、歴史と文化を生かしたまちづくりの推進は私の目指すところでもあることから、地域はもとより市-84-民一人一人が本市の歴史と文化に愛着を持ち、自ら情報発信できるようになっていただくことが重要と考えておりますので、地域の皆さんや団体と連携しながら、地域の構成文化財やストーリーの価値を磨き上げてまいりたいと考えております。次に、並行在来線について御質問がありました。まず本市の北海道新幹線並行在来線対策協議会への関わりにつきましては、私が協議会の後志ブロック会議に構成員として参加したほか、担当職員が当会議を補助する幹事会及び余市-小樽間の個別協議に参加をし、意見交換や協議を行ってきたところであります。次に、全線バス転換した場合の、余市-小樽間のバスルートにつきましては、協議会では現在の国道5号を通るルートを基本とし、追加ルート案として、現在のJR塩谷駅利用者の利便性や、目的地への速達性に配慮した、JR塩谷駅前、最上を経由し、築港方面に至るルートと、高速道路を利用する余市-札幌直行ルートを想定しております。次に、余市-小樽間は鉄路、その他はバス転換にする場合におけるバス運行につきましては、協議会の想定では、長万部-余市間は鉄道の代替となるバスを運行し、余市-小樽間は鉄路が維持されることから、現行のバスへの影響は見込んでおりません。なお、この案に決まった場合には、さらに具体的な運行についての検討が必要になるものと考えております。次に、地域への説明などにつきましては、次回の後志ブロック会議でさらなる収支予測の精査等を行った後、本年11月をめどに塩谷地域、蘭島地域及びその他の地域を対象にそれぞれ住民説明会を計3回実施をし、地域の御意見や御要望をお聞きした上で方針を定め、協議会で本市としての考え方をお示ししてまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月14日 議事録 PDF(101ページ) 間違いを知らせる