小樽市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月16日
(1)小樽市の働き方について/(2)小樽駅及び南小樽駅について/(3)高齢者虐待の防止について
2021年6月16日、小樽市議会の一般質問で、中村誠吾議員が「小樽市の働き方について」「小樽駅及び南小樽駅について」「高齢者虐待の防止について」について質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 中村誠吾 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 中村誠吾
一般質問をいたします。第1項目め、小樽市の働き方についてです。第4回定例会で、新型コロナウイルス感染症と市役所の働き方改革ということで、最悪の流行期に備えての勤務体制について、自分なりの提案とともに質問をさせていただきました。そこで市長は、週休日の振替や時差出勤など、通常の勤務時間を確保しつつ職場にいる職員の密度が高い時間を可能な限り短くするような方策で対処することを考えておりますと答弁されました。そして、残念ながら、この第2回定例会を迎えるに当たって、過去最悪の流行期と言えるような状況になっています。そして、その答弁のとおり令和3年5月 17 日から時差出勤を行っているとのことで、私自身は一歩前進した、まずは決断し対策を取ってもらったと思っています。今回は時間の設定を考えると、公共交通機関において密を避ける対策という点に主眼が置かれているのかと思いますが、職場の感染対策において最も神経を使わなければならないのは、マスクを外す昼食時の対策だと思っています。様々な研究が進んでいると思いますが、保健的な観点からして、この考え方は正しいでしょうか。なかなか難しい問題ですが、私は、とにかくマスクを外す昼食時こそ職員の密度を下げ、職員同士の物理的な接触がないように対策をしていく必要があると思っています。つまり、時差出勤をするのであれば、希望者については午後から勤務を設定し、職場で昼食を取らなくていいようにする。これくらいの対策をしていく必要があると思いますが、いかがですか。北海道は、職場の出勤者数7割削減を目指しています。小樽市も、当然市内の事業者には協力をお願いしていく立場と思います。現実的には厳しい目標だと思います。北海道ですら思ったような数字にはなっていませんし、しかし、小樽市は自治体として自ら先頭に立って範を示す立場にあるのではないでしょうか。市長は、答弁で、市役所は窓口業務を行う職員や、個人情報を取り扱う職員など、テレワークを含む在宅勤務になじまない業務を行う職員も多く、勤務時間の一部に在宅勤務を組み込むことは現状では難-122-しいものと考えておりますと答弁されています。もちろん、私も小樽市で勤務していましたから難しいことは理解しています。しかし、今はそういうことを言っているような状況ではないのが事実です。というのも、先ほど過去最悪の流行期と申し上げましたが、1年後も今が最悪の流行期であった、あのときは大変だったねと話せる保証はどこにもありません。現在はイギリスで変異した新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっているとのこと。この分析が正しいのなら、今後インドで変異した新型コロナウイルス感染症が現在よりもより悪い流行期をつくってしまう可能性も念頭に置いておく必要もあるのではないでしょうか。ところで、前年度末に人事異動の一覧を見ましたが、まだまだ小樽市で働いていただきたいと考える職員の途中退職が目につきました。私は、小樽市で働いてもらうためにも、今後も働き方改革を進めていただきたいと考えますが、市長のお考えがあればお聞かせください。小樽市をはじめ、世界中の人々が新型コロナウイルス感染症の流行によって様々なダメージを受けています。しかし、このウイルスの流行によって、ただダメージを受けるのではなく、流行が終了したときに少しでもよい影響を残せるようにいろいろと実行してみることは大切なことではないでしょうか。2項目め、小樽駅及び南小樽駅について質問させていただきます。さきの定例会で、並行在来線の質問をさせていただきました。その後、新聞報道が幾つかあり各市町村の首長が様々な立場で発言されているのを耳にしました。北海道は、令和4年に並行在来線の方向性を示すとしていますが、この問題が、今まさに動いているのだなと実感しています。今後も小樽市の将来を見据え、市民の受益と負担のバランスを精査して、小樽市の立場をしっかり打ち出していただくようにお願いします。さきの定例会でも述べましたが、今やるべきことは、並行在来線の存廃にかかわらず必要なことで、さらに並行在来線が残ることも見据えて必要な手を打っていくことだと思います。小樽-札幌間は並行在来線ではなく、JR北海道が運行する路線として新幹線開業後も残ります。ここの利便性を向上させ魅力を向上させれば、小樽の先の並行在来線にもよい影響を与えるはずです。そこで、今回は、小樽-札幌間における市内の駅について少し質問をさせていただきます。この区間の市内の駅は、札幌方面から銭函駅、朝里駅、小樽築港駅、南小樽駅、小樽駅とあります。まず、小樽築港駅は駅としては最も新しく、あまり議論する余地はありません。銭函駅、朝里駅については、私の思いはありますが、駅の構造の議論にはとどまらず、駅周辺の議論をしたいと考えていますので、また別の機会にお話ができればと思っています。今回は、残る小樽駅、南小樽駅について質問をさせていただければと考えています。まずは、南小樽駅です。南小樽駅はバリアフリーに向けて工事が進んでいます。それ自体はすばらしいことですが、入り口が小樽駅寄りです。一方、ホームの札幌駅方面側には開運町踏切と言うのだそうですが、あります。この踏切を利用し出入口ができないのか。私は南小樽駅を利用するたびに思っていました。もちろん、この問題は小樽市だけでは実現できません。駅の運営主体はJR北海道です。それでも、私は、札幌方面に出入口があるかないかというのは、小樽市、小樽市民にとって大切な問題だと考えています。まず、南小樽駅の出入口を札幌方面にも造るということに対しての市長の見解をお聞かせください。世の中に様々な規制があることは承知していますが、実現できれば大きなメリットがあるのです。それは、何より周辺の地価です。不動産の表示に関する公正競争規約施行規則がありまして、不動産の表示の仕方が決まっています。ここでは、80 メートルで1分と決めているとのことです。そこで、私なりに計測してみると、札幌方面の踏切から現在の南小樽駅の入り口までは 280 メートルでした。この不動-123-産の表示ルールに従うと3分半です。つまり、南小樽駅の札幌側に住んでいる方々の南小樽駅徒歩何分が全て3分半少なくなるのです。このように、南小樽駅の札幌側の出入口が実現した場合、駅への時間短縮という効果が生まれ、地域の利便性が向上するのは明らかです。これにより地価の上昇が期待できると考えますが、公的な地価のうち、小樽市にとって身近な固定資産税の評価額について、その影響は予測できますか、お答えください。次に、南小樽駅の札幌側に出入口を造るということは、駅の構造上、通行が全く不可能というような状態ではありません。ただ、踏切の安全のルールがあるのだろうと専門家でもない私でも感じています。南小樽駅の札幌側出入口の実現を困難にしている安全上の課題等があればお聞かせください。小樽-札幌間は Kitaca が導入され、Kitaca 専用の入り口であれば駅員を配置する必要はありません。設備さえ導入すればいいと思います。間違いなく市民の利便性が向上し、誰も困る人はいません。様々な困難はあるでしょうけれども、ぜひ実現してほしいと思います。次に、小樽駅です。小樽駅は、駅前広場再整備に向けた検討が現在進行形で進んでいます。それ自体はすばらしいことだと思いますので、その議論の推移を見守りたいと考えています。実は、南小樽駅と同じような問題が小樽駅にもあります。現在小樽駅は、稲穂側しか出入口はありません。これを何とか富岡側にも造れないのかという話です。こちらは、費用面のことを考えると実現困難なことは十分承知はしています。ただ、並行在来線の議論がこれから始まっていく中で、小樽駅の構造などは変わっていく可能性があります。どこかでチャンスがあるかもしれない。やはり、準備をしていくことは重要だと思っています。例えば、小樽駅には富岡側に多くの留置線というものがあります。JRがどのように言うか分かりませんが、留置線の数を減らせばそこに土地ができます。富岡側に出口に向かう連絡通路と、ホテル、マンションなどを建設するということも理論上は不可能ではないと思います。小樽駅の富岡側に出入口やホテル等を建設するアイデアについて、市長の見解をお聞かせください。とにかく、JRの利用者を少しでも増やすことを小樽市としてバックアップしていく、このような姿勢が大切だと思います。現在、小樽市としてJRの利用促進の事業は何かありますか。また、この2駅の政策は、私はJRの利用促進にとどまらず、人口対策に有効ではないかと考えています。それは、令和2年7月に出された小樽市人口ビジョンでは、手稲区と西区への流出が顕著であると分析されています。また、札幌市への転出理由としてとても当てはまる割合が高いのは、勤務先に近いから、交通の便がよいからという理由です。つまり、手稲区については、JRの利便性が高ければ手稲区ではなく小樽市にとどまることを考える人が増えるのではないでしょうか。このような認識は小樽市として持っていますか。それとも、JRの利便性が高まっても手稲区や西区への流出抑制には関係が薄いと思いますか。小樽市として、札幌市への流出を止める対策ではなく、特に、手稲区、西区への流出を止める対策は何か取っていますか。私は、立派な分析があるのだから分析を生かした政策を行うべきと考えます。そして、私は、JRの利便性の向上こそ人口流出の抑制に有効であるし、来るべき並行在来線の問題に対しても必要な政策であり、投資を行うべきと考えます。ぜひ、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。最後に高齢者の虐待の防止についてお聞きします。さきの定例会において、私は、独り親家庭のDVを取り上げました。市としてやるべきことはたくさんあるということが確認できました。また、問題点も見えてきたと思いますが、市としてもしっかり取-124-り組んでいるということも確認できました。ただ、DVは独り親だけの問題ではないと思います。特に、現在のようなコロナ禍では、多様な人とのつながりを広げられず、様々な問題が家庭内に閉じ込められ、それが暴力となって現れているのではないでしょうか。そして、家庭というものは様々な形があります。その中でも今回取り上げたいのは高齢者の暴力、表現を変えますと、高齢者虐待の防止についてです。言わば高齢者へのDVとも言えるのではないでしょうか。高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律が平成 18 年4月に施行されています。そして、その第6条に、「市町村は、養護者による高齢者虐待の防止及び養護者による高齢者虐待を受けた高齢者の保護のため、高齢者及び養護者に対して、相談、指導及び助言を行うものとする。」とされており、小樽市でも当然様々な施策を行っていると思います。ただ、そもそも議論の入り口で私が気になった点が1つあります。小樽市のホームページの高齢者虐待について見ると、市役所の相談の電話番号は一切なく、ただ、地域包括支援センターに相談してくださいと記載しているだけという点なのです。全てを地域包括支援センターに委託していて、市はあまり関係ありませんというようにも受け取れてしまうのです。小樽市は、全てを地域包括支援センターに委託しているのですか。ホームページ等では、市のやっていることがうかがい知ることができませんので、少し質問したいのですが、市としては高齢者虐待防止のために地域包括支援センターに委託する以外にどのような対応を取っていますか。この問題に関し、現在の様々な状況を見聞きしていると、ここの法律で言う養護者、介護をされている方が1人で行っている場合も多いのではないでしょうか。つまり介護をされている方が高齢の配偶者であったり同居している子供であったり、2人の世界だけで日常生活がほぼ完結している状態なのです。このような家庭に、虐待、暴力が発生した場合、本当に難しいと思います。このような場合は、家庭に対しどのような対応をしていきますか。新型コロナウイルス感染症はこのような問題をかなり難しくしていると思います。担当者が家庭に行っても、新型コロナウイルス感染症を理由に協力を簡単に断られるでしょう。そもそも問題が外に出にくくなっています。新型コロナウイルス感染症の流行により、社会の状況が変化していますが、その変化に対応した体制づくりをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。私は、この問題はどんどん深刻になっていくと思います。介護が必要な高齢者もどんどん増えます。感染の流行というのは、人と人の緩やかなつながりを絶ってしまっています。だからこそ、市役所として制度として、しっかりと対応していく必要があるのではないでしょうか。難しい問題です。しかし、しっかり取り組むようにお願いをしたいと考えます。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
中村誠吾議員の御質問にお答えいたします。初めに、小樽市の働き方について御質問がありました。まず、職場の感染対策において最も神経を使うのは、マスクを外す昼食時の対策であるとの考え方につきましては、御指摘のとおり、マスクを外しての飲食は感染のリスクが高まる場面の一つであり、飛沫による感染を防ぐための黙食の徹底や十分な換気のほか、密にならない座席の工夫などの対策が重要となります。次に、午後からの時差出勤につきましては、午後からの勤務とした場合、就業時間が遅くなることか-125-ら、新たに夕食を職場で取るといった問題や、帰宅時間が遅くなることによる通勤手段の問題、生活リズムの変化による体調管理の問題などが想定されます。また、緊急事態宣言下においては、特定措置区域内で協力依頼項目となっている、20 時以降の勤務の抑制といった観点からも実施は難しいものと考えております。なお、今後も食事中以外のマスク着用励行や、緊急事態宣言時の時差出勤の継続と、年次有給休暇の取得促進による職場の密の回避など、感染リスクの低減に取り組んでまいります。次に、働き方改革の推進につきましては、職員の早期退職を止めるためには職場内のコミュニケーションの活発化など、風通しがよく仕事がしやすい環境づくりが必要であると考えており、今後も職場環境の改善や長時間勤務の是正など、働き方改革に取り組んでまいります。次に、小樽駅及び南小樽駅について御質問がありました。まず、南小樽駅に出入口を新設することにつきましては、札幌側に新たな出入口をつくることにより、周辺地域の利便性は向上いたしますが、設置に伴っては安全性の確保など多くの課題を解決する必要があるものと考えております。次に、固定資産税評価額への影響につきましては、評価に当たり交通施設との距離が短縮されることは評価額を上昇させる要素の一つではありますが、具体的な地価は経済や投資の動向などの要因が大きく影響するため予測することは困難なものと考えております。次に、札幌側の出入口新設に関わる安全上の課題等につきましては、踏切脇からの出入りは一般的に事故の可能性が高くなるといった課題があります。また、北海道旅客鉄道株式会社からは、出入口を新設する場合、出入口からホームに至るためには利用者が線路を横断しなければならないなど、安全上の問題があると聞いております。次に、小樽駅富岡側の出入口等の建設につきましては、富岡方面の駅利用者の利便性向上や中心市街地の活性化に効果があるものと考えられますが、大変大きな事業となるため費用面などの課題も多いものと認識をいたしております。次に、JRの利用促進につきましては、市といたしましては、小樽市地域公共交通網形成計画に基づき、市民の皆さんや観光客の方に対して、鉄道を含む市内公共交通全般の情報提供に取り組んでおります。このほか、南小樽駅におきましては、エレベーターの設置や段差の解消などが行われており、完成後は利便性が向上することから、鉄道の利用促進につながるものと考えております。次に、JRの利便性と、手稲区や西区への転出抑制の関係につきましては、人口ビジョンにおける施策の方向性にもありますとおり、住みやすいまちづくりとして交通アクセスの改善は重要な観点と認識をしており、転出抑制や定住促進に効果がある施策の一つと考えております。次に、隣接する手稲区と西区への人口流出を止める対策につきましては、若年層の転出超過を改善するため、これまで子育て世帯をターゲットに近隣自治体を意識したこども医療費助成事業の拡充をはじめとする、子育て環境の整備などを行ってきているところであり、現状では、手稲区、西区などのように地域を限定した転出抑制対策は行っておりません。次に、高齢者虐待の防止について御質問がありました。まず、地域包括支援センターへの委託内容につきましては、本市は高齢者に関わる様々な相談、支援の窓口として地域包括支援センターにその業務を委託しており、高齢者の権利擁護や虐待の防止についてもその業務の一つとなっております。一方で、市に直接虐待に関わる事案の相談、連絡があった際には、福祉総合相談室地域包括ケアグループが中心となりその対応に当たっております。なお、ただいま御指摘をいただきました、高齢者虐待に関する市のホームページの掲載内容につきま-126-しては、誤解を招くことのないよう見直しを行ったところであります。次に、高齢者の虐待防止に向けた本市の対応につきましては、市が事務局となり、地域包括支援センター、小樽市総連合町会、小樽警察署など、関係機関により構成する小樽市高齢者虐待防止ネットワークを設置し、虐待の早期発見、早期解決に向けた連携を図っております。また、虐待に関わる事案を把握した際には、市が中心となり速やかに情報収集を行い、必要に応じて当事者との接触を図るなど、事案の解決に向けた対応を行っております。次に、高齢者2人世帯などでの虐待への対応方法につきましては、こうした虐待事案の発見は難しいですが、高齢者世帯に身近な住民や民生・児童委員などから虐待につながるようなサインについて情報提供がなされた際には、当該世帯の状況を把握するとともに介入を行うなど、高齢者虐待防止ネットワークを活用し、緊急性、必要性に応じた対応を行っております。次に、新型コロナウイルス感染症の影響による社会状況の変化に対応した体制づくりにつきましては、高齢者世帯における虐待などの問題をきめ細かく把握するためには、市の相談窓口だけではなく、町内会や民生・児童委員など身近な地域の皆さんとの連携が今まで以上に必要であると考えております。このため、高齢者虐待防止ネットワークにおいて、今後どのような体制づくりができるのか協議をしてまいりたいと考えております。