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小樽市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月14日

小樽市の災害対策について

2021年6月14日、小樽市議会の一般質問で、秋元智憲議員が「小樽市の災害対策について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
秋元智憲 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 秋元智憲

小樽市の災害対策について質問します。初めに、改正災害対策基本法に関連し伺います。災害時の迅速な避難支援を強化するために、改正災害対策基本法が4月28日に成立し、5月20日施行されました。改正の柱となるのは、災害時に支援を必要とする災害弱者ごとの個別避難計画の作成を、市町村の努力義務にすることが盛り込まれたことです。私は2008年、初当選の翌年から災害弱者の支援について議会で取り上げ、当時は2006年に改訂された災害時要援護者の避難支援ガイドラインに基づき、本市の災害弱者支援に関する取組について様々提案、議論をしてきました。2009年第1回定例会では、緊急雇用創出事業臨時特例交付金を活用し、災害時要援護者避難支援プラン作成経費として1,040万1,000円の予算を計上、可決されたことで、市として初めて要援護者名簿への登録と、さらには発災時に要援護者個人を支援する避難支援者の登録作業も行われたことは、今振り返ってみますと大変画期的な取組だったと感じております。冒頭でお話ししたとおり今回の法改正では、災害弱者ごとの個別避難計画の作成を市町村の努力義務にしたことではありますが、今後、本市として個別避難計画を作成していく考えはあるのかお答えください。また、作成するとした場合のスケジュールなど、現段階で示せるものがあればお答えください。本市では、2009年の災害時要援護者避難支援プランの作成の取組後、2013年の災害対策基本法改正時に避難行動要支援者名簿の作成が義務づけられたことにより、それまでの要援護者名簿から要支援者名簿に移行する作業をしたことと思いますが、今回の法改正と今後取り組むに当たり大変重要な点がありますのでお聞きいたします。改めて伺いますが、2009年時の災害時要援護者の対象人数と名簿登録者数、登録作業方法について説明願います。また、避難支援者数についても併せてお知らせください。また、2013年の名簿移行後、約8年経過しようとしています。現在の避難行動要支援者対象者数、名簿登録者数はどのようになっているのか伺います。名簿の移行に当たり、本人の同意や確認といった作業も必要であったと思います。それらの作業はどのように進めたのか、一連の作業で課題などがありましたら、その対策も含めお考えを伺います。次に、昨年、消防庁が実施した避難行動要支援者名簿の作成等に係る取組状況の調査結果を踏まえ、何点か質問します。この調査は昨年10月1日現在の状況を取りまとめ公表されました。これまで作成してきた名簿登録者情報については、法に基づき避難支援等関係者に情報を提供することが可能となっています。本市では、情報提供先をどのような基準で指定しているのか、団体名と併せてお知らせください。調査時点で名簿を作成している道内市町村の多くは、消防団、町内会等を指定しているようですが、本市は指定をしておりません。指定しなかった理由と課題などがあればお知らせください。また、以前、災害時要援護者名簿には避難支援者として登録していた方々がいましたが、その方々の取扱いはどうなっていますか。市長が認めた場合には避難支援者にも情報提供が可能だったと思います。より実効性を持った支援体制構築のために有効だと考えますが、市長のお考えをお聞きいたします。次に、今回の法改正により、これまでの避難勧告・避難指示を一本化し、従来の勧告の段階から避難-34-指示を行うこととされ、このことにより、逃げ遅れなどによる被災を少しでも減らすことが目的とされています。そこで、改めて発災から避難までの具体的な取組について確認いたします。初めに、災害情報発信の観点で、本市において市民が避難を要する災害が発生した場合の基本的な指示系統について、市民に避難指示が届くまでの流れを説明願います。災害発生時に市民に対して正確な情報の発信は欠かせないと思いますし、多くの市民がより早く情報をキャッチできることは、被災するリスクも大幅に減らすことができると考えます。従来のラジオやテレビ、広報車での情報発信に加え、本市では防災行政無線も導入されています。防災行政無線が既に運用開始されていると思いますが、その状況や登録制メールの登録者数、登録推進に向けた取組、活用状況について説明してください。これまで議会質問で取り上げ、導入されているエリアメール、Yahoo!防災速報アプリについては、現在の地域防災計画においてどのように位置づけされていますか。エリアメールについては、市内で携帯電話やスマートフォンを持っているほぼ全ての方に情報が発信されますし、Yahoo!防災速報アプリも災害情報以外に事件や新型コロナウイルス感染症などの情報も発信されるなど、市民にとってメリットは大きいものと考えますが、今後の活用方法などお考えがあれば伺いたいと思います。次に、災害情報の収集、受信の観点です。これまで本市としてもどちらかというと情報の発信という意味では、様々な取組を行ってきたものと思いますが、発災時に市民から情報を収集する取組として、地域防災計画では具体的な内容の記載がなかったように感じます。発災後、市内の正確な被害状況を知ることは、二次被害の発生などを抑止するために欠かせませんし、その方法の確立を急がねばならないと考えます。政府が以前公表した資料では、平成29年時点で全国934団体が災害対応としてSNSを活用している一方で、そのうちの927団体が情報発信のみの利用となっており、情報収集に活用しているのは7団体とのことです。そこで、既にSNSを活用して、情報発信をしている本市としては、情報収集のためにも公式アカウントを取得しているフェイスブック、ツイッターなどを活用するべきだと思います。ただ、これらのSNSの情報には、デマや誤報が含まれることもあり、実施に向けては課題があるのも確かですが、これらを踏まえ、内閣官房IT総合戦略室では、SNSを活用して、効率的に情報を収集・分析する手段として、比較的、誰にでも検索が可能なSNSダッシュボードの活用を提案しております。また、情報収集・分析ツールとして対災害SNS情報分析システムのDISAANAは、ツイッターの投稿内容をリアルタイムに分析し、エリアを指定することで、そのエリア内で発生している災害に関する情報を自動的に抽出したり、地図形式で表示できるそうですし、併せて災害状況要約システムD-SUMMの活用ができれば、情報収集・分析に大きな効果があるのではないでしょうか。これまで発生した自然災害発生時にも活用され、実証実験する自治体もあることから、本市においても導入活用を進めるべきだと考えますがいかがですか。これらのシステムを導入するとした場合、本市にとって考えられるメリット、デメリットについて説明願います。また、発災時の情報収集・分析の方法について、ほかに考えられることがあるとすればどのようなものかお知らせください。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、小樽市の災害対策について御質問がありました。初めに、避難行動要支援者個別避難計画の作成につきましては、本年4月に改正された災害対策基本法により、本計画の作成は自治体の努力義務となったことから、今後、作成を予定しているところであります。また、作成のスケジュールにつきましては、既に関係部局による庁内検討会議を今年度から設置をしており、今後の検討状況にもよりますが、早ければ令和4年度からの作成開始を目指してまいりたいと考えております。次に、平成21年時の災害時要援護者の対象者人数と名簿登録者数につきましては、対象者人数は65歳以上の高齢者で約4万1,000人、そのうち登録の希望があった名簿登録者数は21年度末時点で8,572人となっております。また、登録作業方法は、65歳以上の高齢者の名簿を民生・児童委員へ提供し、民生・児童委員の世帯調査に合わせて登録を希望する方を把握した上で、職員が個別訪問を行って登録したものであります。また、これらの方々に対する避難支援者数は、21年度末時点で2,185人となっております。次に、現在の避難行動要支援者対象者数、名簿登録者数につきましては、新制度により対象者となる要件は異なりますが、本年6月1日時点で避難行動要支援者対象者数は6,523人、個別避難計画の作成対象となる名簿登録者数は4,518人となっております。次に、制度変更に当たっての名簿の移行における作業内容や課題などにつきましては、これまでは既存の災害時要援護者名簿の効力が失効するものではないと判断をし、基本的にはそのまま名簿を移行いたしましたが、新制度において平時から避難支援等関係者へ名簿情報の提供を行うためには、移行時に改めて本人の同意を得る必要があったものであり、その同意を得ていないため情報提供ができないという課題が残りました。今後におきましては、名簿を移行した方々の個別避難計画を作成する際に、改めて同意を得てまいりたいと考えております。次に、本市の避難行動要支援者登録者の情報提供先の基準につきましては、災害対策基本法に基づき、避難支援等関係者の範囲を消防機関、警察、民生・児童委員、社会福祉協議会、自主防災組織、その他市長が認めた者として小樽市地域防災計画に定めているものであります。現在情報提供しているのは、小樽市消防本部、小樽警察署、民生・児童委員、小樽市社会福祉協議会、自主防災組織7団体のうちの1団体となっております。次に、本市が消防団、町内会等を情報提供先に指定していない理由につきましては、個人情報保護の観点から広範囲な情報提供には特に注意を払う必要があるため、これまでは情報提供の範囲を必要最小限としていたものであります。しかし、個別避難計画の作成に当たっては、避難支援者の範囲をできる限り広げることが、災害時における支援の実効性を高めていくものと認識をしております。今後におきましては、個人情報の保護をどのように図っていけるかの課題を解消した上で、消防団や町内会等の方々へ個人情報の提供を行ってまいりたいと考えております。次に、避難支援者登録者の取扱いにつきましては、災害時要援護者の情報は避難支援者にも情報提供すべきところでありますが、現状においては全ての避難支援者に対しては情報提供ができていない状況となっております。今後、個別避難計画の作成に当たっては、要支援者ごとに避難支援者が必要となってきますので、改めて支援の御協力をお願いした上で、情報の提供に努めてまいりたいと考えております。-36-次に、市民に避難指示が届くまでの流れにつきましては、まず本市では災害規模に応じて非常配備体制を取り、災害対策本部等を設置し、気象庁や北海道などから気象情報・災害情報を入手した上で、私が避難指示の判断をすることになります。避難指示の判断をした場合においては、災害対策本部の中で情報を一元的に把握する総括部がテレビやラジオなどのマスメディアを通じて伝達を依頼するほか、市のホームページやツイッターなど多様な手段を活用して、市民の皆さんへ迅速に避難指示を伝達することになります。次に、防災行政無線の活用状況等につきましては、Jアラートと連動した訓練放送等を定期的に実施するとともに、今般の新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下においては、感染防止対策の徹底について周知の放送を行ったところであります。また、登録制メールの活用状況等につきまして、Jアラートと連動して、訓練放送の内容をその都度自動配信しておりますが、登録者数が、今年の5月末時点で49名と少ない状況でありますので、広報おたるや市のホームページなどのほか、町内会を通じて登録者の増加に向けた広報活動を実施してまいりたいと考えております。次に、緊急速報メール、Yahoo!防災速報アプリの地域防災計画の位置づけにつきましては、緊急速報メールは、気象及び災害予警報等の伝達計画において、情報伝達手段の一つとして位置づけを行っておりますが、Yahoo!防災速報アプリは現在当該計画での位置づけがされておりませんでしたので、次回の計画更新では情報伝達手段として位置づけたいと考えております。また、今後の活用方法につきましては、緊急速報メールは生命に関わる緊急性の高い情報に限り自治体の判断で一斉配信できるものであり、避難指示の発令時にはこれを利用してまいります。Yahoo!防災速報アプリは、災害関連情報のほか、新型コロナウイルス感染症関連の情報についても自治体独自の配信が可能でありますので、必要な状況に応じて情報の配信をしたいと考えております。次に、対災害SNS情報分析システムDISAANAと災害状況要約システムD-SUMMの活用等につきましては、本市といたしましては現時点でこれらシステムの全容がつかめていないため、どのような活用ができるのか今後において調査研究を行ってまいりたいと考えております。また、導入に当たっては、メリットとして情報がリアルタイムで得られるものと想定される一方で、デメリットとして情報源は個人による自発的な被災報告だけなので、全体像を把握しにくいこと、ツイッターのような匿名アカウントであれば、無責任な情報に完全に対処することは困難であることなどが考えられます。なお、発災時の情報収集・分析方法としては、現状においてはパトロール等により被災状況の確認を行い、現場からの情報に応じて対応を検討することとしております。

出典:小樽市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月14日 議事録 PDF(50ページ) 間違いを知らせる