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小樽市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月2日

事務の効率化について

2021年3月2日、小樽市議会の一般質問で、中村誠吾議員が「事務の効率化について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
中村誠吾 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 中村誠吾

第2項目めの質問をいたします。事務の効率化についてです。私は市役所の事務で必要な視点は、成果や結果は維持しつつ、効率よく事務を行うということが重要-80-であると考えています。このような事務を徹底的に効率化する一方、数は少ないですが手間やコストをかければ成果が出るふるさと納税のような仕事に、人的資源やコストをかけていくことが必要ではないでしょうか。ただ、言葉で言うのは簡単ですが、実現していくことはそうたやすいことではないのは承知しています。結局のところ一つ一つ具体的に取り組んでいくしかないと思っています。令和3年度事務の効率化として、小樽市が具体的に取り組もうとしていることはありますか。事務の効率化として最も重要なのは、仕事の必要性を再検討し、仕事そのものを失くすことだと思っています。その例の一つとして、私は平成30年第4回定例会で第7次小樽市総合計画について質問をし、「小樽市にとって、従来どおりのやり方をしている第7次小樽市総合計画は、費用対効果が非常に悪い仕事ではないかと思っています。市長は第7次小樽市総合計画策定に時間と金をかけている余裕が小樽市にはあると考えていますか。」という質問をしました。そのとき市長は、「総合計画は10年先を見据えたまちづくりの基本的な方向性を総合的に示す重要な計画でありますので、多くの方から意見を聞き、しっかりと議論を重ねて策定するために必要なものと考えております。」と答弁されています。さて、そこで去る1月16日の北海道新聞の後志版に、古平町が総合計画を策定しないというニュースがありました。その中では、策定に要する町職員の労力を踏まえ、事業の実施計画を含まず、より簡略な総合指針に替えたとあります。小樽市は従来どおり総合計画を策定しましたが、残念ながら新型コロナウイルス感染症が発生する前に策定されました。この総合計画がどこまで激変した現在の社会に通用するのか、議論はあるところだとは思います。現在の市長の総合計画に対するお考えをお聞かせください。次に重要な視点は、多くの職員が同じことをやっている事務を、少しでも効率化するということだと思っています。少し具体的なイメージを持っていただくために、私なりに勝手に計算をしてみました。例えば印鑑は1秒で押すことができます。ただ200人の職員が1人当たり200枚の書類に印鑑を押しているとしたら、書類につき1か所押印を削減できれば4万秒です。すると市役所全体で約11時間削減できるのです。同じ書類で10秒かかる記載事項を減らしたら111時間、勤務時間1日8時間弱としても、おおよそ14日分となります。これはあくまでも仮定の計算ですが、本当は市役所として職員一人一人の業務を分析すべきだと思っています。その上で、市職員が多く使っている書類の処理を省力化する。これが大切だと考えています。市役所全体で数時間、鼻で笑うような時間かもしれません。ただ、このような小さな努力でも、10年単位で積み重ねている職場とそうではない職場は、結果大きな差がつくと私は思っています。小さいからこそ導入するにも抵抗が少ないのではないでしょうか。そこで、広く職員が共通の書式で行っている事務で思いつくのは、会計事務です。会計事務は、共通の様式を使用し、全庁的に事務を行っていると思います。もちろん規則やマニュアルを整備しているところですが、まずお聞きしたいのは、この規則やマニュアルは事務を効率化するという視点を持って作成及び改定されていますか。さきの定例会でも市民の押印の話をさせていただきましたが、職員についても押印は見直していく必要があると考えています。そこで、会計処理を行うために一つの決裁文書で、1人の職員が複数箇所押しているような書類はありますか。さらに、同じ職員が一連の決裁文書などで、多数に印鑑を押す必要がある書類などはありますか。一連の決裁文書で職員の押印を1人1か所にするというものは、コストもかけずに実現可能だと思います。そして、少しかもしれませんが業務は軽くできます。電子決裁システムの導入を見据えて、先行して実行していくというお考えはありますか。-81-最後に、また新年度予算のヒアリングの様子が新聞に出ていました。市役所としては、何の疑問に持たない当たり前の風景だと思いますが、大量の書類が机に乗っていました。用紙代、コピー機の使用料、職員の帳合の手間を考えるとなかなかのコストをかけていることは想像に難くありません。そして、ペーパーレスにすることは技術的には可能だと思います。ですから、違う視点から質問させていただきますが、予算編成の業務から紙をなくすことは不可能でしょうか。不可能なら、その理由は何でしょうか。そして、この大量の紙に人件費も含めてどれくらいコストをかけているか把握していますか。第2項目めの質問を終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、事務の効率化について御質問がありました。初めに、令和3年度における事務の効率化に関する取組につきましては、自治体デジタル・トランスフォーメーション推進計画において、自治体業務システムの標準化・共通化や、AI・RPA等による業務効率化の推進が掲げられておりますことから、本市としても国が推進しているデジタル政策に対応するため、現在総務部にデジタル化を担当する専任職員1名の配置を検討しているところであります。RPAの導入については、既に導入済みの自治体においては、職員の作業時間が削減されるなど、大きく事務の効率化が図られた事例も見受けられることから、四つの部署の業務で行っております実証実験の効果を検証し、導入効果が見込まれた場合は、令和4年度に向けて関係予算を計上したいと考えております。また、本年度職員提案制度について、若手職員による検討委員会を設置し、制度全般の見直しに向けた検討を進めてきたところであり、その中で「業務改善」の区分を新設する提案がありました。これは実施した業務改善に関する結果を報告するものであり、この結果報告を全庁的に共有し、他部署でも有効なものは積極的に取り入れることで全庁的な業務の効率化が進んでいくことが期待されるところであります。次に、現在の総合計画に対する私の考えにつきましては、第7次小樽市総合計画は、市政の総合的な指針として10年先の将来を見据え、市民の皆さんや各議員の御意見を幅広く集め策定した計画であり、基本構想で示した計画の理念や方向性については、新型コロナウイルス感染症の発生においても大きな影響は生じていないものと考えております。しかし、施策の展開方向などを示した基本計画では、今後の計画推進や指標に影響が出る可能性もありますので、策定から5年後をめどに行う中間見直しまでに点検を行い、計画への反映の必要性について検討してまいります。次に、会計事務に係る規則やマニュアルの作成等につきましては、本市の会計事務に関する規則やマニュアルは、その事務が法令や予算に違反することなく適正に行われることを目的に制定しておりますが、支出命令書に添付すべき書類の一部簡略化など適宜事務の効率化にも配慮し、改定を行っております。次に、会計処理のために1人の職員が一つの決裁文書に複数押印する書類や、一連の決裁で多数の押印を必要とする書類があるかにつきましては、手数料の支払いに際して支出命令書の決裁欄と検収欄に係長が複数押印する例や、電話料金等の公共料金の支払いの際などに多数の支出命令書に押印が必要となることがあります。-82-次に、一連の決裁文書で職員の押印を1人1か所にすることを、電子決裁システムの導入を見据えて先行して実行する考えがあるかにつきましては、将来のシステム導入を見据えながら庁内の押印見直しの議論と併せて、課題を整理していきたいと考えております。次に、予算編成におけるペーパーレス化とコストの把握につきましては、予算編成においては要求される事業費だけではなく、その事業の目的・概要、背景・必要性、実施内容、効果・成果などにより総合的に判断するほか、積算に当たっての別途資料が必要となることから、完全にペーパーレス化とする対応が難しい面はありますが、事務の省力化及び経費節減の観点からも必要となる資料の削減に向けた対応を進めてまいりたいと考えております。なお、コストについては把握しておりませんが、新年度予算編成に当たっては、財政部に前年度の提出資料を事前に整理させ、提出資料及び部数を具体的に各部に指示することにより、前年度よりも添付資料については3割程度削減をいたしました。

出典:小樽市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月2日 議事録 PDF(98ページ) 間違いを知らせる