小樽市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月1日
市長の政治姿勢について
2021年3月1日、小樽市議会の一般質問で、川畑正美議員が「市長の政治姿勢について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 川畑正美 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 21番 川畑正美
2項目めの質問をします。市長の政治姿勢についてです。RORO船定期航路の廃止についてです。小樽港の物流はフェリーが中心となった中で、一方で、ロシア、ウラジオストクへの中古車輸出は小樽港にとって主要な物流でした。今月早々に小樽ウラジオストクのRORO船が苫小牧港へ移行することになり、小樽港の定期航路が廃止されるとの報告がありました。迫俊哉市長は、公約で国が進めるロシアと日本との経済協力における役割の一端を担い、輸出入を通じて小樽港の振興を図りますと掲げ、ロシアとの物流を重視しているとしていました。しかし、RORO船航路廃止は真逆な事態になったわけです。市長はこの責任をどう取るつもりですか、お答えください。RORO船航路廃止に至る経緯説明で、運航会社にコスト削減を求められ、市にも協力要請があったと伺いました。市は代理店から協力要請を受け、どのような対策をしたのですか。運航会社が代理店への事前説明なく、苫小牧港へのトライアル寄港を決定し、その後、新型コロナウイルス感染症の影響で運航会社と直接交渉ができなかったといいます。小樽港とロシアの物流を重視してきた本市がこれらの動きをキャッチできなかったということ、そして運航会社の社長と直接交渉できなかったということは、市の姿勢に問題があるのではないですか、お答えください。小樽港は天然の良港と評価を得てきました。日本海航路ではロシアと距離関係でも優位性があると捉えています。苫小牧港にRORO船航路を取られたのは、怠慢な姿勢が要因ではないのですか、お答えください。次に、大型公共事業についてです。迫市長は将来に向けた取組として、小樽港第3号ふ頭及び周辺地域の再開発、北海道新幹線新駅と新駅周辺の整備、JR小樽駅前広場の再整備を挙げています。小樽港長期構想が策定され、小樽港は海の-41-玄関としてクルーズ船の大型化に対応し、訪れる人に魅力的で利便性を高める第3号ふ頭や、その周辺整備を進めています。しかし、コロナ禍の下でクルーズ船の寄港がゼロ状態の下で、道の駅港湾版と言える、みなとオアシスの登録を目指すとともに、にぎわいづくりのための港湾施設を小樽港港湾計画に位置づけながら事業を進めていくことは理解できません。市長は、小樽港では大型クルーズ船対応や、第3号ふ頭基部へのにぎわい空間づくりのための事業を推進していく考えのようですが、老朽化対策や物流機能の強化を優先すべきと考えますが、いかがでしょうか。第二の玄関として、北海道新幹線新小樽(仮称)駅があります。トンネル掘削土問題、乗客の見通し、工事費用、在来線の切り崩しなど、課題が山積みです。鉄道・運輸機構は、十分な説明責任を果たさず、機構にとって都合の悪いことはひたすら隠し、住民の不安に答えていません。最も衝撃的なことは、北斗市の渡島トンネルで条件不適土という環境基準の270倍のヒ素が含まれていたことであります。北海道新幹線新小樽(仮称)駅の市整備駐車場予定地は、鉛が基準値を上回る数値で検出され、追加調査の結果によっては土壌の入れ替え、溶出防止対策が必要となる場合もあるとの報告を受けています。新駅周辺地区を小樽市の新たな玄関口とすることは、新駅周辺の整備費用負担の増加をはじめ市街地との交通問題、新幹線新駅を利用する見込みの客数が、JR小樽駅、小樽築港駅などにも満たない数が見込まれること。さらには、新駅に停車する新幹線の本数の見込みも決まっておりません。このような課題が山積みの中で、市民にとって過大な負担となることは明らかです。市長は、なぜ新駅周辺整備推進の立場を取っているのですか。お答えください。そして、第3の玄関として、JR小樽駅前広場の再整備です。小樽駅前周辺の再開発を視野に入れ、小樽駅前広場のあり方の具体的な検討を始めています。昨年8月に実施したJR小樽駅前広場の市民アンケートでは、送迎者の乗降場所が明確になっていない。歩行者の安全性に不安がある。車両が右左折しづらいなど、市民から安全性が求められています。整備促進については、利用者と通行者の安全を中心にすべきと考えます。これらの市民アンケートの回答からも、JR小樽駅前広場の再整備については、大規模に行わず、駅前広場の安全対策に絞るべきではありませんか、いかがでしょうか。かつて大型公共事業として始めてきた築港再開発のマイカル、人口20万人を予定していた朝里ダム、飲まない水に毎年1億円をかける当別ダム問題、そして石狩湾新港への多額の負担、これら国や道の言いなりになって行ってきた大型事業は、小樽市民に大きな負担としてのしかかっています。これらの二の舞はすべきではありません。お答えください。次に、新幹線トンネル残土についてです。塩谷4丁目の市有地である受入れ候補地は、事前調査が終了し、説明会が行われましたが、新型コロナウイルス感染症対策で参加者が絞られた中で、市職員も参加しておりました。住民の反応について、参加した職員が発言内容やその雰囲気を持ち帰り、庁内で判断していると伺っていますが、どのような報告がされ、どのような判断をされたのか、お知らせください。また、判断された根拠も併せてお答えください。最終的には、鉄道・運輸機構が受入地として決定すると伺いました。説明会後機構がどのような決定をするか、何ら伝えられておりません。鉄道・運輸機構はどのような決定をしているのか、知らせてください。塩谷地域の第三の要対策土の受入れ候補地は、塩谷3丁目の民有地です。この場所は道道956号小樽環状線に近隣し、住宅が四、五軒あります。塩谷地域の3か所の受入地と候補地は、雨水や地下浸透水など、全てが塩谷川に注ぎます。市は発生土受入希望者募集要領に合致すれば、要対策土受入候補地とし-42-て、鉄道・運輸機構に紹介すると伺いました。市長は一つの川に3か所の要対策土の受入れ及び候補地からの雨水や浸透水が注ぐことに懸念を示すことなく、鉄道・運輸機構に紹介しているのですか。また、隣接する住宅が少ないことで、候補地として紹介したのですか。市長の所感を示してください。小樽市の募集要領は、市内に受け入れる土地を所有し、約5,000平方メートル以上あること、法律や条例上埋立盛土が可能なこと、新幹線建設工事進捗に合わせた受入れが可能なこと、土質を指定しないこと、市の指導、関係法令を遵守することです。本市の発生土受入希望者募集要領には、大前提である住民の安全・安心を守る、そういう立場が見えません。市長はどのように受け止めているのでしょうか、お答えください。第2項目めの質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、私の政治姿勢について御質問がありました。初めに、RORO船定期航路の廃止についてですが、まず、航路の廃止につきましては、小樽港の振興のためにはロシアとの貿易も重要であると考えており、私も令和元年にウラジオストクを訪問し、小樽港の利用促進に努めてきたところでありますので、今回の航路廃止につきましては、大変残念な結果と受け止めております。小樽港では、ウラジオストクとの間で別の運輸会社により月に2回から3回一般貨物船が運行されておりますが、現在、市と代理店と運行会社でこの航路を定期航路化する準備を進めており、この取組を含め、今後もロシア貿易の促進を図ってまいりたいと考えております。次に、代理店からの協力要請につきましては、小樽港におけるウラジオストク向け中古自動車輸出については、従前からRORO船定期航路の運航会社と一般貨物船を利用した他の運航会社の2社が行っており、両社が競合関係にあったことから、対応についても公平性を保つ必要があり、双方の利便性が図られる枠組みでの協力として、指定保税地域の料金体系や輸出車両の保管スペースの確保について検討を行っていたところでありました。次に、RORO船定期航路の動向などにつきましては、代理店へのヒアリングや毎月提出を受けている取扱貨物量の情報などにより確認をしておりましたが、苫小牧港へのトライアル寄港については、代理店への説明なく運航会社の判断で急遽決定したため、事前に情報を得ることができなかったものであります。また、運航会社との交渉につきましては、本市としても航路維持に向け、交渉を行いたく、代理店に機会を設定してもらうようにお願いをしていたところでありますが、新型コロナウイルス感染症の影響で社長がロシアから日本に戻ってくることができず、実現に至らなかったものであります。次に、RORO船定期航路の苫小牧港移転につきましては、運航会社と代理店による民間事業者間での交渉で、保管スペースの確保や料金の面で判断されたものであり、行政としては対応が難しかったものと考えております。ロシア貿易の促進に向けた本市の取組といたしましては、先ほども申し上げましたが、これまでもウラジオストクやサハリンを訪問するなど、民間事業者の皆さんと連携をして取組を進めてまいりました。また、今年度からは小樽港貿易振興協議会にロシア貿易促進部会を設置し、取扱貨物量の増加に向けた取組について検討を行っており、今後も小樽港におけるロシア貿易の促進に取り組んでまいりたいと考-43-えております。次に、大型公共事業についてですが、まず、小樽港の整備につきましては、昨年12月に策定をした小樽港長期構想で示させていただいたとおり、物流・産業、観光・交流、安全・安心の三つの視点で基盤強化を図るとした基本目標に沿って進めていく必要があると考えております。物流・産業、安全・安心の面では、直近では上屋の新築、引き船の新造、多目的荷役機械の延命化対策などを実施しており、今後も港湾利用者のニーズや施設の老朽化の状況などを踏まえながら、必要な事業を進めてまいりたいと考えております。また、観光・交流の面では、第3号ふ頭及び周辺の再開発事業が港観光の拠点として本市の地域経済の活性化につながることから、引き続き進めてまいりたいと考えております。次に、新小樽(仮称)駅周辺の整備につきましては、新幹線の新駅が設置されることにより、本市をはじめとする後志地域の交流人口が増加し、にぎわいと活力の創出につながることが期待されることから、受入れ環境として新駅周辺を整備する必要があると考えております。なお、整備に当たっては過大とならないよう、想定する利用者数に応じた適切な事業規模で進めるとともに、その財源の確保に努めてまいりたいと考えております。次に、小樽駅前広場の再整備につきましては、JR小樽駅前は本市の中心市街地に位置し、観光都市小樽の玄関口であることから、安全対策を講じることに加え、JR小樽駅から海や港が見える特徴的な景観などの立地特性を生かした空間の整備もしっかりと行っていく必要があると考えております。次に、公共事業に対する見解につきましては、これまでに実施してきた本市の公共事業は、規模にかかわらず、その時々の本市における行政課題を解決する上で必要な事業として行ったものと認識しております。ただいま申し上げた三つの事業に関しましても、将来に向けたまちづくりを見据えた上で事業の必要性を十分に検討し、後年度の財政負担にも配慮しながら推進してまいります。次に、新幹線トンネル残土についてですが、まず、塩谷4丁目の市有地に関する住民説明会の状況につきましては、説明会に出席した職員から直接、出席者の発言内容や様子について報告を受け、一部に反対意見や不満の声が聞かれたものの、そのほかの出席者からは異論がなかったと確認をしたところであります。このことから、本市といたしましては地域住民の方々の一定程度の理解が得られたものと判断をしたところであります。次に、受入地の最終的な決定につきましては、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構からは、説明会において環境対策などをしっかりと対応することで、地域住民の方々の一定程度の御理解をいただいたものと考えており、今後、小樽市の同意を得た上で発生土受入地として正式に決定したいと聞いております。次に、受入れ候補地の紹介につきましては、受入希望者募集要項における応募要件に合致している申込みについては、一律に機構へ紹介しておりますが、その後に鉄道・運輸機構が実施する説明会や、現地調査等によって判明した懸念事項等については機構がしっかりと対策を実施することとしており、それらの整理や解決がなされ、地域住民の方々の一定程度の理解が得られた上で受入地に決定されることになるものと認識をしております。次に、住民の安全・安心を守ることにつきましては、私といたしましては、受入希望者募集要領の内容にかかわらず、最も優先すべきことと考えていることから、これまでと同様に新幹線の建設や関連する工事に当たっては安全・安心に十分配慮した上で施工するとともに、地域住民の方々の不安解消に努めるよう、鉄道・運輸機構へ要請してまいりたいと考えております。-44-