小樽市議会 令和4年第1回定例会 2022年3月1日
市長の政治姿勢について
2022年3月1日、小樽市議会の一般質問で、川畑正美議員が「市長の政治姿勢について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 川畑正美 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 21番 川畑正美
2項目め、市長の政治姿勢について伺います。最初に、JR函館本線並行在来線についてです。本年2月3日に開催された北海道新幹線並行在来線対策協議会後志ブロック会議において、北海道と沿線9自治体の長は、長万部-余市間の鉄道を廃止し、バス転換の姿勢を示しました。しかし余市-小樽間の鉄路の存続について市長は態度を保留しています。住民説明会は蘭島、塩谷、中心部と2巡が終了しました。沿線住民からは鉄路廃止に反対が根強く、中心部においても鉄路維持を求める声が多く占めました。また、7町はバス転換を決めたとはいえ、JR北海道からの経営分離によって巨額の負担を押しつけられ、首長としてはバス転換を余儀なくされましたが、住民は納得できず、バス転換反対は根強くあります。民営化の時点でJR北海道は赤字が明らかでした。政府はそのために財政支援を続けてきました。JR北海道はその財政支援を鉄道よりも不動産のために使ってきました。道はJR北海道が身軽になるために第三セクターに転換しても、バス転換にしても、初期投資をはじめ30年後の累積赤字まで、沿線自治体負担の-82-方針を押しつけてきました。そもそも、JR北海道を身軽にするために自治体に負担させるということは筋の通らないことであります。全市民が理解できるように説明してください。札樽間の鉄路は維持されると楽観的な見方をされる方もいらっしゃいますが、果たしてそうでしょうか。2月初旬の豪雪でJR小樽-札幌間は運休が続きました。かつては、冬こそJRと大宣伝し鉄路の安全性を強調していました。このたびの大雪で長期運休する事態となったのは、民営化後、保線区も機関区も廃止、合理化され、除排雪体制が決定的に弱体化し、運行の安全が軽視されてきました。札樽間は銭函から小樽への列車はがら空き状態です。将来は、JRほしみ駅止まりにされ、札樽間はバスが主流となり、1日数本の新幹線が停車するだけとなることが目に見えています。寂しい公共交通の実態を心配しています。市長は心配していないのですか。余市-小樽間の鉄路を維持する場合の財政負担について、道は全線バス転換の3.7倍の赤字額になると試算を示し、余市-小樽間のバス転換を視野に入れて進めたいとしています。塩谷地区での説明会では、道道小樽環状線を利用して、国道5号からJR塩谷駅を経由して高校への通学や、南小樽、築港地区の病院等はバス1本で行けると説明しています。しかし、バス転換の実態は例えばJR札沼線では、北竜町はバス転換しましたが、利用者が少ないと便数が減らされ、自家用車がなければ暮らしは成り立たなくなっているのです。最近の中央バスの小樽市内運行は、運転手の不足、利用者の減少を理由に大幅減便しています。バス転換にした場合でも、将来的に利用客数減少に歯止めがかからず、路線の減便、統廃合、廃止が予測されます。バス転換することでバス路線が継続して維持される保証はありますか。市長の見解を示してください。私はかつて余市町で開催された並行在来線を守る会主催の関西大学の宇都宮浄人教授の講演に参加しました。北海道新聞の報道では、「鉄道事業が赤字になるのは普通のことだと捉えるべきです。黒字路線は、東京など大都市圏の一部と新幹線くらいしかありません。欧州では赤字だけを理由に廃止することはなく、国や州がしっかり支援しています。」「日本では、道路整備や維持費に国の予算が潤沢に注ぎ込まれています。」このように同教授の公演が紹介されています。道路や鉄道は公共性の高い社会インフラです。道路整備や維持費に国の予算が潤沢にそそぎ込まれているわけです。しかし、鉄道を維持するために初期投資や30年間の累積赤字額を沿線自治体に負担させるとしています。宇都宮教授は根本的に筋違いだと指摘しています。市長は宇都宮教授の意見が間違いだと思いますか、見解をお聞かせください。ブロック会議では長万部-余市間については、沿線自治体がバス転換を表明しましたが、地域住民にとって、筋の通らない負担の転嫁には納得できていません。鉄路の存続と住民への負担をさせないことを国や道に直接要請していただくように求めます。市長の御奮闘に期待しております。次に、室内水泳プールの建設についてです。2021年12月の公共施設の再編に関する調査特別委員会で総合体育館は、室内水泳プールを併設する提案が示され、旧緑小学校跡地に建設し、2027年度竣工の見込みとなりました。その計画をさらに早めるよう努力すべきです。歴代の市長が先送りにしてきたプール建設にやっと着手した市長へ感謝の声が寄せられています。今後、室内水泳プールについては建設に向けて大まかな機能、規模などは基本構想で決定することになります。市民から今後の要望が寄せられています。建設を待ちわびた方々は、今度は引き延ばしされることなく計画が進めてもらえるでしょうかと不安を持っています。市長は、予定どおり2022年度に必ず基本構想を策定されますよう御尽力願います。市長、いかがでしょうか。-83-建設を願う市民からは7レーンの公認プールでさすが小樽のプールと言われるものが欲しい、公認大会を開催できる施設でなければ、スポーツ施設とは言えないなどの意見が寄せられています。公認プールによって大きな費用が膨らむものではありません。日本水泳連盟のプール公認規則では25メートルプールで水深1メートルから1.35メートルが公認基準であります。新規公認料は30万円、審査料も3万円とありました。公認プールでは短水路の大会が開催できます。観光都市の小樽市で行うことで選手やその関係者が観光も兼ねて来られ、宿泊者も増え、まちもにぎわい、経済効果が生まれます。25メートルの公認プールは身の丈に合った要望ではないでしょうか。市長はどう考えますか。また、児童、障害者、高齢者にとって水泳や水中ウオークは機能回復、健康増進の効果が大きいと言われます。スロープや車椅子対応も必要です。7レーンとすることで1レーンはスロープや車椅子、児童用に取り外しが可能なものを設置すべきと思います。市長、いかがでしょうか。次に、ふれあいパスについてです。ふれあいパスの事業が見直しされました。週1回程度の外出に助成を行うとして、回数券購入冊数は年間12冊120回にされ、対キロ運賃は利用者負担となりました。利用者からの声が届いています。高齢のためか病院通いをしています。一度の通院に4枚の回数券が必要です。毎月、市立病院の四つの診療科に受診し月に16枚が必要です。同じ日に受診できるようにとお願いしていますが、ほかの病院も加えるともっと必要になり、そのほかに対キロ運賃も負担しています。市長への手紙にもありました。近くのスーパーがなくなり、高齢者が長崎屋もしくは長橋のスーパーアークスにバスで出かけます。車を持たない高齢者はこれまで使用しなかった回数券を使用することになり、既に使い果たしています。通院、近くの店やスーパーがなくなった場合、公共交通を利用しての買物も生活の大切な行事です。高齢者を大切にする立場からも必要とする高齢者に必要なだけ回数券を購入できるように変えるべきではないでしょうか。市長、いかがですか。以上、2項目めを終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、私の政治姿勢について御質問がありました。初めに、JR函館本線並行在来線についてですが、まず自治体が負担することにつきましては、国の整備新幹線の整備に関する基本方針において、並行在来線は新幹線との二重経営によるJRの過重な負担を回避するために経営分離されること、経営分離後の並行在来線は地域の力で維持することが定められております。この方針に従って、現在北海道新幹線並行在来線対策協議会において議論を行っているものであります。次に、将来の札樽間の公共交通につきましては、沿線人口の減少による影響を懸念している一方、北海道新幹線の札幌延伸による交流人口の増加が札樽間の在来線など、既存の公共交通の利用促進にもつながるものと期待をしております。次に、バス転換した場合の路線の維持につきましては、できる限りバス路線の維持に努めますが、仮に、将来利用者が極端に減少し路線バスが適さなくなった場合は適切な代替交通手段の確保に努めたいと考えております。次に、鉄道の自治体負担は筋違いとの意見につきましては、鉄道の費用負担の在り方についての、様々な御意見を否定するものではありませんが、先ほど申し上げましたとおり、経営分離後の並行在来線は地域の力で維持することとされており、本市といたしましては、この枠組みの中で判断せざるを得ないもの-84-と考えております。次に、国や北海道への要請につきましては、これまでも北海道市長会などを通じて赤字補塡や、運営費の支援制度の拡充などを求めてきたほか、協議会としても国の支援の可能性を探ってきましたが、国からは経営分離後の地域交通は、地域の力で維持すること、鉄道の運行経費への支援制度はないことなどが示されたことから、鉄道を維持する場合は収支不足の多くを沿線自治体で負担せざるを得ないものと考えております。次に、室内水泳プールの建設についてですが、まず令和4年度に新総合体育館の基本構想を策定することにつきましては、今定例会の公共施設の再編に関する調査特別委員会において、プールを併設する総合体育館の長寿命化計画について報告を行うこととしておりますが、現総合体育館は、新耐震基準を満たしておらず、早期の建て替えが必要であることから、令和4年度に基本構想を策定するスケジュール案をお示ししているところであります。次に、プールの公認取得につきましては、一般利用の利便性も考慮して検討してまいりたいと考えております。次に、スロープなどの設備等につきましては、非公認プールは設計の自由度は高くなりますが、公認プールは設備等に関する様々な制約がありますので、今後、基本構想の策定段階から検討をしてまいりたいと考えております。次に、ふれあいパスについてですが、必要としている高齢者に、必要なだけ回数券を購入できるように変えるべきにつきましては、ふれあいパスは高齢者の新たな外出機会の後押しをし、生きがいづくりへつなげることを目的としており、利用者一人一人の全てのバス利用に対して助成するものではありません。利用者の方々から回数券の購入冊数増加の要望があることは承知をいたしておりますが、様々な議論や検討を経て持続可能な事業となるよう制度改正をしたものであり、現状では見直す考えはありません。