小樽市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月8日
観光について
2020年9月8日、小樽市議会の一般質問で、面野大輔議員が「観光について」質問し、市長 迫俊哉、総務部長 中田克浩、福祉部長 小野寺正裕、保健所長 貞本晃一が答弁しました。
- 質問者
- 面野大輔 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、総務部長 中田克浩、福祉部長 小野寺正裕、保健所長 貞本晃一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 面野大輔
次に、観光について伺います。現在、小樽市では登録DMOの設立に向けて取組が進められているところです。登録DMOの設立は、観光庁が定める一定の基準を満たす必要があり、設立後様々な支援制度が用意されている一方で、運営にかかる人件費やランニングコストを負担しなければならないという一面も持ち合わせています。そこで質問いたしますが、小樽市が登録DMOの設立を目指し、正式に予算を充当し着手した時期についてお示しください。また、これまでに登録DMO設立準備にかかった費用の内訳と積算もお示しください。次に、進捗状況について伺います。先ほども触れましたが、コロナ禍によって市内の様々な団体が主催するイベントが中止になるほか、大人数が集う会議なども予定どおりにスケジュールが進められない状況を散見いたします。そのような状況を踏まえ、本市登録DMO設立の進捗についても懸念しているところですが、現在、予定どおりに進められているのかをお示しください。次に、コロナ禍の影響を大きく受けている本市観光産業について伺います。経済産業省では、全国へ発出した緊急事態宣言に伴う景気経済の再興を目的とし、GoToトラベルとネーミングされた経済対策が制度化されました。その実施方法や効果については、当市議会で議論する気はございませんが、考え方については今後の小樽市の観光産業においても取り入れる要素はあると感じます。現在インバウンドによる経済効果が見込まれない中、道内観光や国内観光に関心を持たれている方々へアプローチする必要があると考えます。つまり、国内旅行市場の内需に特化した施策を展開する必要があるということです。日本政府観光局では、昨年の日本人海外旅行者数が 2,008 万 600 人になったと発表がありました。また、北海道観光の 2019 年の統計では、道内客は 4,441 万人、道外客は 592 万人を数え、日本人の志向性としても観光需要はポテンシャルが高いと伺います。ただし、今般の新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、感染者数の増加やクラスターが発生した地域への往来の自粛要請や自発的に敬遠される状況にあることから、感染拡大防止策と同時に観光誘致策をバランスよく進めることが必須条件になっているところです。市内の事業者から伺ったところ、市内で発生した二つのクラスターについて、少しずつ客足が戻りつ-57-つあったがクラスターの発生が報道されると急激に客足が減少するといった状況になるとお聞きしました。本市をはじめ、全国各地では新型コロナウイルス感染拡大防止への対策に全力が注がれていますが、この間、様々な市中感染やクラスターの発生が確認され、現在、全国各地では苦しい状況が続いているところです。そのような状況を打開するため、たくさんの研究者、専門家の間で治療薬やワクチンの開発が進められているところですが、効果的な治療法や具体的なスケジュールなど、私たちが安心して以前の生活に戻れるような動向は確認されていないわけです。したがって、先の見えない中でも新たな経済活動の形を模索し、いつまで続くか想定もできない新型コロナウイルス感染症の脅威へ対峙できる事業継続策を進めていかなければなりません。そのような状況を踏まえ、近年技術的に著しい発展を遂げ社会的にも周知が進んでいるVR技術について御紹介したいと思います。VRとはバーチャル・リアリティーの略称で、人工現実感、仮想現実と訳されている技術を指します。VR空間に必要なデータを取り込む製作機器や、それらのデータを編集するソフトが以前より進化し、開発側の設備投資の面からしても機器の価格が下がり、専門分野ではない業態への有効利用が進められています。また、利用者サイドとしても、SNSや動画サイトでVR画像や動画を目にするコンテンツも増加し、安価なVRゴーグルが供給され、今後、コロナ禍の生活様式にマッチした技術になり得ると専門家や企業の間で騒がれています。本市に位置する施設でもVRコンテンツの利活用は進められており、実際に一昨年前に開催された小樽市灯台 150 周年の事業の中に、日和山灯台VRツアーが盛り込まれています。本ツアーは、ふだん解放されていない灯台内がVR化され、インターネット環境さえ整っていれば、いつでも、誰でも、どこからでも日和山灯台の外観から内部まで観覧できるコンテンツとなっています。小樽市においても、公共施設として管理運営する施設の中に観光客が訪れる施設が多数ございます。今後、次の施策を講じる際には、VR技術を含む先進性の高いコンテンツを含む観光施策の実施についても検討していただきたいと考えますが、見解を伺います。先進性の高いコンテンツに対する補助事業は、東京都や各省庁で制度化されており、本市としても観光客が訪れる公共施設への補完事業や民間企業への利用促進を進める姿勢を表していただきたいと思います。現在進められている観光対策は、事業継続への支援や域内での経済循環、加えてコロナ収束後を見据えた誘致戦略などの復興対策であり、その中間的な施策としてコロナ禍においても小樽観光を楽しめるVR技術を導入したコンテンツを展開し、さらにはVRコンテンツ内にグッズ販売や募金箱の設置などを展開して、大幅に減少する入館料を含む収入源の補完についても考える必要があると考えます。次に、観光庁では、「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」における実証事業の公募が行われました。本事業では、世間で言われているウィズコロナに準じた新しい旅行スタイルの模索と、実施されたコンテンツの調査、検証を行う事業となっています。本市からも申請がなされているとお聞きしていますが、何件の申請があり、どういった内容のものが申請されているのか御説明ください。小樽市においても、観光に関して観光協会の特設ウェブサイト構築、SNSキャンペーン、堺町通り商店街観光需要喚起事業費補助金、観光PR動画制作事業費補助金、小樽市文化遺産の情報発信、市内散策コースの造成など、多岐にわたる観光復興施策が展開されております。今後の展開としては、現在取組を進めている事業を基に、ウィズコロナ、アフターコロナの時代を迎えた際に、小樽へ訪れたくなるようなコンテンツの準備を進めているところだと感じます。今後、各自治体へ交付金として充てられる以外にも、各省庁で様々な制度が実施されると思います。中には、応募多数によるコンペ形式の公募もあると考えられますので、行政内だけではなく、関係団体-58-などとの連携を密にして、小樽観光の復興へ弾みをつけていただきたいとお願いを申し上げます。以上、再質問を留保して質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、観光について御質問がありました。初めに、本市が登録DMOの設立に着手した時期等につきましては、新たな小樽観光の推進体制として、官民が連携した登録DMOの設立を目指し、平成 28 年度に旧北海道農政事務所取得費を予算計上し、11 月に約 1,200 万円で取得をいたしております。また、同年度中に事務所整備事業費として約 770 万円支出し、事務所機能の整備を図ったほか、29 年4月に観光振興室と小樽観光協会が現在の事務所に移転しております。そのほか、28 年度には、先進地調査や関係者向けセミナー等の環境整備事業費として約 390 万円、令和元年度には、観光協会のDMO担当人件費として約 290 万円、今年度は登録DMOの設立に向けて、その受皿となる観光協会にマーケティング担当の専門人材の派遣に要する経費の一部補助と、さきのDMO担当人件費を合わせて約 840 万円を予算計上しております。これらの費用の合計は約 3,490 万円となっております。次に、登録DMOの設立に向けて、現在予定どおりに進められているのかにつきましては、現在その受皿となる小樽観光協会と観光振興室で設立準備を進めており、その申請に必要なDMO形成・確立計画の策定に向け、先月、第1回DMO形成連絡会議が開催され、私も出席したところであります。今後は、形成連絡会議の下に二つの部会を設置して議論を重ね、12 月末までに計画を策定し、年明けには観光庁に申請して予定どおり令和3年の設立を目指しております。次に、先進性の高いコンテンツを含む観光施策の見解につきましては、現在、観光協会のホームページ内で観光物産プラザや土産店をバーチャル・リアリティー、VRで紹介していると聞いており、また、本市フィルムコミッションの事業においても、漫画「聖樹のパン」の聖地巡礼スポットをVRで紹介するアプリケーションを活用しております。VRなどの先進性の高いコンテンツにつきましては、コロナ禍においても、小樽への誘客の動機づけとして有用なものと認識しておりますので、今後の観光政策への活用について検討してまいりたいと考えております。次に、観光庁の実証事業における申請件数及び内容につきましては、この実証事業の公募要件の一つに、地方公共団体との連携が挙げられており、本市が把握している申請件数は5件あります。申請者は、全て民間事業者になりますので、それぞれの具体的な事業内容についてお答えすることはできませんが、文化観光に関連するイベント等の開催事業が3件、ヘルスツーリズムに関する事業が1件、多言語情報提供の強化に関する事業が1件となっております。(「議長、5番」と呼ぶ者あり)
再質問 5番 面野大輔
再質問をさせていただきます。まず、組織改革について、スケジュールどおりに進んでいる。職員組合との交渉が進んでいるということだったのですけれども、今、交渉を順次行っている状況であると。延びているということになると思うのですが、いつまでに職員組合との交渉を終わらせる予定なのか、その辺のめどが立っているのであればお聞かせいただきたいと思います。-59-それから、子育てに関する人員が 96 名から 124 名、会計年度任用職員を除く数でお示しいただいたのですけれども、やはり業務がかなり移管されてきますので、増員にはなるのだろうなという推測はできたのですが、ちなみに、1名当たりの業務量というのはどういう考え方なのか。というのが、業務移管に伴うその業務をこなすための人員配置と考え方としてなっているのか、それとも子育て支援の強化という部分も含めて事業拡大を含むこの根本的な増員配置というか、その辺、数値的なもので表していただくのはきっと不可能だと思いますので、どういった観点なのかということがあればお聞かせいただきたいと思います。それから、福祉総合相談窓口と御答弁をいただいたのですけれども、きっと子供関係に関しては、子育て世代包括支援センターに相談される方向になると思うのですが、(仮称)福祉総合相談室と、仮称だとは今、おっしゃっていましたが、例えば、保護者はDVを受けられて、子供は虐待を受けられているとか、保護者と子供が複合的に何か相談を持ち込まれた際には、この(仮称)福祉総合相談室で保護者のほうだけ相談を受けて、子供のほうは子育て世代包括支援センターに行ってくださいというような対応になるのか、どういう状況になるのか、今、考えられる中での状況をお聞かせいただきたいと思います。それから、財政というか、今、実施しているコロナ対策の不用額の使い道についての答弁で、11 月に第3次実施計画を策定する予定とお伺いしたのですが、少し分からなかったのですけれども、これは現在、市の不用額に対する計画をもう一度策定するということなのか、それとも、また国の臨時交付金みたいなのが下りる予定なのかというのは把握しているのでしょうか。次に、インフルエンザワクチンの接種に対して、積極的に情報周知についてリーフレットを印刷して全戸配布、また、広報おたるやホームページなどの情報周知に積極的に取り組んでいかれるということだったのですけれども、例えばワクチンの接種者がすごい増加して思っていた供給量よりも需要が高まった際に、市として何か具体的にワクチンの確保策というお手伝いというか、そういったものができるのか。あと、混乱を招かないような先ほど私も例示した高齢者の方だとか、医療従事者の方とか、何か優先的に接種を受けられる方法の確立などという、それは例示ですけれども、そういった何か具体的に保健所、市として対策、取組というのはできる毛色のものなのかをお聞かせいただきたいと思います。
答弁 総務部長 中田克浩(総務部長は2021年3月まで)
私からは、組織改革関連についての再質問にお答えしたいと思います。スケジュール関係ですけれども、今職員組合と鋭意交渉をやってございまして、主に新設する組織の改編の部分で若干、これからという部分もございますが、できるだけ早く交渉を済ませたいと思ってございます。何月中かという問合せでしたけれども、スケジュールに影響しないように、第4回定例会には組織改革の関係の条例案を出させていただきたいと思いますので、それに間に合うような形で進めていきたいというふうに考えているところでございます。2点目の子育て関係の業務量の部分ですが、基本的には現在の子育て関係のそれぞれの業務を基本として組織の業務移管とかというような形で考えでございますので、無理のないような形で今進めていきたいと考えてございます。それに伴って子育ての施策の強化という部分でございますけれども、今、子育て関係の部分が一元化-60-されましたので、それを今後、部の中で検討していくというような形になろうかと思います。組織改革以外で、第3次実施計画、コロナの関係の臨時交付金の部分でございますが、一応、今、第5弾まで予算計上させていただいてございます。これまで予算計上した中でも、ある程度、執行の状況を見ながら、それの予算額に満たない部分が主に中心となって、これからさらに事業を新たに考えていくという形になろうかと思います。それと併せて、御質問のあったような国の方でも一次や二次でも財源を保留している部分がございますので、若干、市に入るような部分もあると思いますので、それも含めて財源として検討していくという形になろうかと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 福祉部長 小野寺正裕
面野議員の再質問にお答えします。私からは、(仮称)福祉総合相談室における親子の相談があったときに、それぞれ別の窓口になるかということですが、複合的な問題があったときには(仮称)福祉総合相談室で受けることになります。ここで世帯としてどういう問題があるかということを受けまして、子供の部分があれば、そこは(仮称)こども未来部の相談窓口と連携していくという形になるものでございます。
答弁 保健所長 貞本晃一(保健所長は2020年12月まで)
私からは、インフルエンザワクチンが今季、供給不足になることはないだろうかと、そういうときにどういう順番をつけてやるのかというような御質問だったと思います。現在のところ、まだ国から具体的な情報は来ておりませんけれども、今期に関してインフルエンザワクチンが不足するというようなことは、まだ情報としてはございません。例年インフルエンザワクチンにつきましては、高齢者に市として医療機関で実施しているものについて保健所で助成をしております。小児の予防接種と違いまして、保健所で購入して医療施設に預けるという形ではございません。そういうことで、それぞれ医療機関がインフルエンザのワクチンを購入して、そして実施するという形になっております。停電のときもあったのですけれども、一部の医療機関で買い占めるという言い方は少し不適切かもしれませんが、大量にふだん使っているものよりも多く購入して、ほかの医療機関にうまく回らないということもままありますので、そういうことについては十分注意してまいりたいと思っております。今後、国からどのような指示が来るか、まだはっきりはしておりませんけれども、その指示にのっとりまして、適切に業務をやっていきたいと思っています。