小樽市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月15日
市政上の諸課題について
2020年6月15日、小樽市議会の一般質問で、松岩一輝議員が「市政上の諸課題について」質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹が答弁しました。
- 質問者
- 松岩一輝 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、教育長 林秀樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 松岩一輝
第2項目めは、市政上の諸課題について。初めに、自然災害と感染症への備えについてであります。自然災害はいつ発生しても不思議ではなく、新型コロナウイルス感染症拡大が懸念される中、避難所の感染症対策は急務となっています。医療現場でもマスクや消毒液といった資材不足の解消が課題になっているところでありますが、今後も今回のような世界規模での感染症拡大と大規模自然災害が同時発生することを念頭に置き、新たな資機材の準備や3密対策を図る必要があると考えます。本市は、自然災害と感染症拡大の同時発生といった事態にどのように備える考えなのか伺います。次に、市営住宅についてであります。新型コロナウイルス感染症の拡大により、雇用先からの解雇に伴い、現に居住している社宅などから退去を余儀なくされる事例が全国的に発生しております。そのような方々に対して公営住宅を提供し、生活の安定を図ってもらう取組が行われている自治体がありますが、本市において同様の取組は行われているのか。また、その制度が活用された実績等を併せて伺います。次に、文化活動の振興についてであります。舞台芸術など屋外での活動が中心の文化活動は、会場の構造などから3密が発生しやすいため、ほとんどの団体が講演などの活動停止を余儀なくされています。芸術文化は人々がゆとりと潤いを実感し、心豊かな生活を実現する上で欠くことのできないものであり、外出を自粛していた市民の皆さんの心に活力を与えるなど、重要な役割を果たすものと期待しているところですが、活動の再開に当たっては、イベント会場における新しい生活様式を取り入れた環境をしっかりと確保していく必要があります。本市の文化活動の振興をどのように考え、実施していくつもりなのか、所感を伺います。次に、スポーツ活動の振興についてであります。東京オリンピック・パラリンピックの延期だけでなく、国内では開催予定であった競技会や文化系の大会も軒並み延期または中止となりました。それぞれに目標を持ってこれまで練習を重ねてきた皆様、特に卒業を控えた学年の皆様にとっては痛恨の極みと言わざるを得ません。練習を重ね切磋琢磨し、大会などで成果を発揮するこの一連の活動は、教育的効果が高いと言われ、その後の人間形成や本人の自信につながります。また、大会等での成績は、進学や就職等の活動において実績として使用されることもあります。小樽市総合体育館では、利用人数の制限やトレーニング室の利用休止など、市民の運動、健康維持の活動が満足に行えない状況にあります。スポーツは、声を掛け合うこと、体がぶつかり合うことなど、3密を完全に防ぐことができません。文化活動の行われる市民会館などの集会施設でも同様のことが言えます。今後のスポーツ活動の振興について、本市の取組と感染防止を図りながら段階的緩和措置についての考えを伺います。次に、国際交流についてであります。今年度は、韓国の江西区と提携10周年、ニュージーランドのダニーデン市と提携40周年を迎えるなど、様々な姉妹都市交流事業を実施予定でしたが、渡航制限などの状況を鑑み、延期または中止されるものと考えられますが、今後どのように対応していくお考えか伺います。3密を防ぐため、世界的に実施された外出自粛制限は、ウェブ上で集まることを一般化させたと言わ-21-れております。従来のように訪問型の交流だけではなくウェブ上の交流であれば、使節団以外の交流や旅費がかからないため、費用も大幅に圧縮できます。そのような、工夫した新たな取組による国際交流の輪を広げる事業の実施についても併せて伺います。次に、小樽看護専門学校の閉校についてであります。本年5月26日、小樽看護専門学校を運営する学校法人が令和3年度以降の入学者の募集を停止し、令和5年3月末での閉校の決定を発表しました。同校は、准看護師を対象として、正看護師養成を行う1学年の定員が40名、修業年限が3年の夜間定時制で、本年開校55周年を迎えた看護学校であります。卒業後は、多くが市内医療機関に勤務されるため、閉校は今後の看護人材供給に深刻な影響を与えるものと考えます。また、閉校により現在、准看護師資格を取得し、進学を希望されている方の市内進学先がなくなってしまいます。同校は、夜間部ということでその学生の多くが小樽に在住し、日中に准看護師として勤務をしながら通学をしております。同様の学校は、札幌市琴似にもありますが通学距離が遠いため、本市で勤務後に通学することは難しく、就学のための経済的負担が増加してしまいます。以前から議論のあるとおり、若者は小樽より札幌を選択する優位性が高いため、札幌に転居し就業しながら通学をする。もしくは、選択肢がなくなり、看護師の道を諦めざるを得ない状況になると考えます。これは、本市が抱える人口減少の点からも悪影響を与え、まちの活力低下につながることは明白であります。6月5日には、来年度の入学を希望している学生の方々が存続を求め1,600筆の署名とともに市長宛に要望書が提出されました。存続に向けての支援策として何ができるのか、例えば、正看護師を養成している小樽市高等看護学院の夜間部設置による受皿の創設など、まずは取り得る手段を模索し、最悪の事態を回避しなければなりません。そこで、本市として同校の閉校についてどのように受け止めているのか、お示しください。最近では、小樽海上技術学校が存廃の危機を迎えた際、市の活力低下につながる等の理由で国や道と連携し存続を模索した結果、存続が実現した経緯があります。両校は、運営主体が公立と私立で立場が違いますが、前述のように本市に与える影響は甚大です。これについては、自民党として国政や道政においても積極的に取り組むところであります。学生の学習機会確保に向けて積極的な取組を期待しますが、本市の御所見を伺います。以上、2項目め質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、市政上の諸課題について御質問がありました。初めに、自然災害と感染症への備えについてですが、これらが同時発生する事態への備えにつきましては、本年5月に北海道版避難所運営マニュアルが改正され、感染症対策が新たに追記されたことを受け、まずは本市の避難所運営マニュアルの改正作業に着手したところであります。また、避難所においては、避難者等の健康管理や衛生管理のための体温計や消毒薬の確保、発症患者等の隔離に対応するための間仕切り板などの確保が急務であることから、今後、国の第二次補正予算による臨時交付金を活用し、必要な資機材を整備することにより、同時発生の事態に備えてまいりたいと考えております。次に、市営住宅についてですが、解雇により住居を失った方への市営住宅提供につきましては、平成20年度より雇用先からの解雇等に伴い、居住している住居から退去を余儀なくされる方、または同居親族に対して、市営住宅の一時的入居を認めておりますが、制度発足以降、今回の新型コロナウイルス感染症に関係する案件も含めて実績はありません。-22-次に、国際交流についてですが、まず、本市と各姉妹都市との周年事業につきましては、5月に開催が予定されていたロシア連邦ナホトカ市の市制70周年記念事業については、同市から中止の連絡を受けたところであります。また、10月に開催が予定されている韓国ソウル特別市江西区の姉妹都市提携10周年及びニュージーランドダニーデン市の姉妹都市提携40周年の各記念事業につきましては、両市から開催及び受入れの可否について連絡を待っているところであります。今後も各姉妹都市との交流は必要であると考えておりますので、記念事業が中止や延期となった場合でも、渡航制限の状況や新型コロナウイルス感染症の収束状況を考慮しながら、別の時期でも記念事業の開催が可能かどうか、各姉妹都市と協議を継続してまいります。次に、ウェブ等を使った交流の実施につきましては、どのような場面で使用すれば有効に活用ができるのか、相手とその意向も伺ってまいりたいと考えております。次に、看護専門学校の閉校についてですが、まず、同校の閉校の受け止めにつきましては、小樽、後志はもとより、道内の看護師を育成する3年間の夜間定時制の学校として、看護人材の養成のために重要な役割を果たしてきており、閉校となることは地域医療にとって大きな問題であると考えております。次に、学生の学習機会の確保に向けての取組につきましては、看護専門学校の閉校により看護師の資格取得を目指す方々の進学先が限られることとなり、さらには地域医療現場における看護師確保や若い世代の人口減少、独り親家庭の資格取得場所の減少といった影響が想定されますので、本市といたしましても当該専門学校の存続に向けた取組が必要であると考えております。このため、改めて専門学校を運営する法人からの聞き取りや関係機関との協議を進めており、存続に向けて積極的に取り組んでまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
ただいま、市政上の諸課題について御質問がございました。初めに、文化活動の振興についてでございますが、新しい生活様式を取り入れた文化活動の振興につきましては、本市の文化活動は美術、音楽、書道、合唱など非常に多くの分野で行われておりますが、緊急事態宣言解除後は各種教室の自粛要請が解除され、徐々にではありますが活動が再開されてきているところでございます。このような状況を踏まえ、教育委員会といたしましては、収益の減収などにより経営環境が厳しさを増している方や、今後、感染症対策との両立を図りながら実施するイベントなどを支援するため、国や北海道が実施する文化活動の支援策について、関係団体に対し情報提供を図っていくとともに、新たに関係する団体の活動や行事などの情報を収集し、広く市民に周知するなど、文化に触れる機会の創出に努めてまいりたいと考えております。次に、スポーツ活動の振興についてでございますが、今後の取組につきましては、市民を対象とした卓球、バドミントン、水泳などの各種教室を順次再開し、主に高齢者を対象とした市民歩こう運動を引き続き実施するほか、本年度から総合体育館において小学生を対象としたフットサルスクールを新たに開講するなど、子供から高齢者まで幅広い年齢層がスポーツに親しむ機会を提供するなど、市民の健康維持、増進を図ってまいりたいと考えております。また、現在、施設の利用を制限している総合体育館の段階的緩和措置につきましては、バスケットなど種目別の人数制限やトレーニング室及び一部体育室の休止などを行っておりますが、これらにつきましては他都市の類似するスポーツ施設等の開設状況や各競技団体の活動状況などを見ながら、段階的に緩和することを検討しているところでございます。