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小樽市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月9日

港湾・経済について

2019年12月9日、小樽市議会の一般質問で、須貝修行議員が「港湾・経済について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
須貝修行 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 14番 須貝修行

第2項目、港湾・経済について。小樽港の基本的な戦略についてお聞きいたします。先ごろ中断していました小樽港長期構想が再開され、11 月 25 日に約3年ぶりに検討委員会が開催されたとの説明がございました。私も、小樽港活性化を重要視する者として大変心強く思いますし、今後の議論、長期構想に大いに期待するところであります。11 月 27 日に開催されました、ザ・シンポジウムみなと in 小樽でも、クルーズ船や対岸貿易、さらには港のにぎわいに関して述べられておりました。当日のパネルディスカッションの提案にはおおむねアグリーではありますが、少し私なりの見解を述べさせていただきたいと思います。国際戦略についてです。昨今の北海道港湾の報道を見てみますと、実に小樽港はライバル港に水をあけられているように思えて仕方がありません。まずは釧路港であります。釧路港は穀物の国際バルク戦略港湾に国内5港のうちの一つとして選定され、4年がかりで 182 億円、長さ 300 メートル、水深 14 メートルの岸壁を持つ国際物流ターミナルが昨年 11 月に完成し、これらに附随して港湾、道路等のインフラ整備、大型サイロの完成と整備が加速しております。近年、穀物船は大型化しており、このターミナルにより満載状態で接岸でき、物流コストを1割低減できるといいます。次に苫小牧港です。北海道から本州への物流基地としての冷蔵倉庫の増強はもとより、最近では北極海航路を経由したコンテナ貨物を視野に入れ、先ごろ試験輸送を終了したことは報道にあったとおりであります。釧路港でお示ししたケースは、そっくり小樽港にも当てはまります。小樽には製粉工場や配合飼料工場があり、原料供給基地の役割を果たしておりますが、外国船の大型化により満載入港できない事例は、まさしくそのものであります。また、苫小牧港の北極海航路の試験輸送は、まさに中国政府の思惑も推測されますが、今後北極海航路は俄然注目されるところであります。つい最近も、株式会社商船三井が出資する企業が 2023 年度までに北極圏のLNG積みかえ基地を完成させる、そしてアジアへの供給基地として西部ガス株式会社が北九州港において名乗りを上げているとの報道がなされました。国際情勢の変化スピードは大変速く、常にトップスピードにギアが入っております。この数年間の停滞により小樽市は周回おくれの状況ではありますが、何とか明確な戦略を描いていただきたいと考えます。-22-令和元年4回定例会 本会議録そこでお尋ねいたしますが、小樽港も大型バルク船に対応すべきと考えますが、今後の計画等で検討されているのでしょうか。また、石狩湾新港にLNGの火力発電も稼働いたしました。小樽港及び石狩湾新港も、北極圏からのLNG船が中継地として寄港し、物資補給やLNG供給基地として一定のアドバンテージがあると考えますが、いかがでしょうか。また、北極海航路についての見解と小樽港の物流拠点としての可能性について、本市の見解を伺います。JR貨物代替輸送についてです。北海道新幹線高速化の課題として、青函トンネルでの貨物列車との共用走行問題が取り沙汰されております。また、さきにありました記録的な大雨による台風第 19 号により、JR貨物の不通で北海道からの貨物輸送網は分断され、生産者、物流会社に大損害を与えたことは記憶に新しいところであります。さらには、近年の人手不足からトラック運転手の確保にも困窮している現状であることは、御承知のとおりであります。このような状況下では、災害に強い物流ルートの確保、安定的なルートの選択肢をふやす観点からも、小樽港発着の物流輸送には一定のアドバンテージがあると考えておりますが、現状は、これらの物流は苫小牧港と釧路港がその主役であります。また、ホクレンは自前のRORO船を持ち、釧路港から日立港へ乳製品を中心に毎日ピストン輸送しているようであります。これらの現状を踏まえ、青函トンネルの貨物列車との共用問題や太平洋側の災害リスクに備える代替輸送の観点から、小樽港の利用促進に向けた取り組みを進めるべきと考えますが、本市の見解を伺います。また、小樽港は対岸貿易において他港に比べアドバンテージがあると考えます。中国やロシアに向けて、小樽港から北海道の農産物を増加させる取り組みを進めるべきと考えますが、本市の見解を伺います。法定外目的税についてお聞きします。小樽市の新たな財源として、観光税を柱とした法定外目的税を検討してきた経緯及び議論をリードしてきた方々には敬意を表するところであります。一部報道が先行しておりますが、まず、税目は宿泊税と決定されたのか、または、まだ議論の余地があるのかお聞かせください。小樽市として、この観光税の決定、導入までのタイムスケジュール、そして最終決定を下すまでの進め方についてお示しいただきたいと思います。以上を踏まえた上で、法定外目的税に関して何点かお聞きいたします。例えば宿泊税とした場合、幾つか解決すべき課題があると考えます。まず、免税点をどうするのかという課題であります。他都市では、免税点を設定している都市と、していない都市があり、本市が導入する場合、それをどうするのかが課題となります。また、北海道も宿泊税を検討中であり、道との調整も必要となります。さらには、課税対象を広げれば広げるほど徴収関係経費が生じる課題もあります。そして高額宿泊先の一つである温泉宿泊施設では入湯税を課税しており、その関係性を検討する必要性も生じます。以上のように実に多くの課題が存在いたします。そこでお尋ねいたしますが、これらの課題解決に向けた本市の見解をお示しいただきたいと思います。小樽観光の課題は、滞在型ではなく通過型観光であると指摘されます。データを見ましても、例えば令和元年度上期入込客数約 397 万人、宿泊客数約 46.2 万人で、11.6%であります。この状況は明らかに先行する他都市とは違うところであります。今後の本市の観光振興策のさらなる財源として、将来的には、宿泊をされない観光客の方々にも御理解をいただきながら、観光税の御負担をいただくことも必要ではないかと考えます。その課税方法として、例えば大型観光バスへの観光税や、これから整備をする小樽港第3号ふ頭のクル-23-令和元年4回定例会 本会議録ーズ船ターミナル整備のために、大型クルーズ船の乗客の方々への入域税を課すことも考えられると思います。宿泊税導入後、次の税目として今例示いたしましたこれらの課税方法について、本市の見解をお聞かせください。次に、外国人労働者についてお聞きします。先日、外国人労働者の現状、外国人住民の増加と自治体の課題に関する勉強会に参加してまいりました。統計によりますと、2018 年に道内で受け入れられている外国人技能実習生は、2017 年に比べ 21%増の1万 357 人であり、その他の在留資格者を含めると2万 1,026 人もの外国人労働者の方々がおります。外国人労働者の方々が北海道の農水1次産業や食品製造業等の2次産業、さらには地方町村の介護を支えている現状を知りました。人手不足が言われる昨今、むしろ外国人の方々がいなければ成り立たないと言っても過言ではないと感じました。小樽市も蘭島・忍路地区の農業や銭函地区の加工業、さらには建設業等で外国人労働者を受け入れているとお聞きしますが、まずは現状を聞かせていただきたいと思います。また、行政として、外国人労働者受け入れの支援策を講じているのかお聞きいたします。私はそのフォーラムの中で語られたフレーズが忘れられません。「技能実習者であっても住民登録した住民である」「外国人が暮らしやすい社会は日本人にも暮らしやすい」、そして紋別市長の「希望と感動のまちづくり、この信念は外国人も例外ではない」というものであります。外国人の方々を受け入れるためには、多くの課題があるのも事実であります。まずは本市として、外国人労働者の状況を把握する、他自治体の交付金など国の制度を活用した事例を研究する、さらには外国人相談窓口を設ける、地域住民と触れ合う機会をつくるところから始めていただきたいと考えます。本市の見解を伺います。第2項目を終了いたします。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、港湾・経済について御質問がありました。初めに小樽港の基本的な戦略についてですが、まず穀物船の大型化への対応につきましては、近年小樽港に寄港する穀物船も大型化しており、現状の港内の水深から、貨物を満載せずに喫水を浅くして寄港する状況が発生していることが小樽港における課題の一つとして認識をしております。今後とも小樽港が北海道における穀物の取り扱い拠点港としての役割を担っていくためにも、穀物船の大型化への対応は必要なものと考えており、現在進めている小樽港長期構想検討委員会においても、将来に向けての検討課題に位置づけておりますので、今後、対応について検討してまいりたいと考えております。次に、北極圏からのLNG船の中継地につきましては、小樽港につきましては、LNG基地としての設備がなく、LNG船の受け入れ体制も整っていないため、物資補給や供給基地としての他港に比べ優位性は特にないものと考えております。一方、石狩湾新港は、既に道内へのLNG供給拠点としての一面も持っておりますので、港湾施設の条件が整えば優位性があるものと考えております。次に、北極海航路につきましては、この航路は、日本と欧州との航行距離がスエズ運河を経由する距離の6割となり、燃料費や輸送日数において有利となっている状況、また、航路沿岸に位置するロシアのヤマル半島でのLNG基地稼働もあり、今後、欧州とアジアを結ぶ新たな航路としての利用が高まるものと-24-令和元年4回定例会 本会議録認識しております。また、北極海航路における小樽港の物流拠点としての可能性につきましては、国内においては生産拠点や消費地が集中した太平洋側の海上輸送網が充実していることから、日本海側に位置する小樽港が物流拠点となることは難しいと考えておりますが、寄港地としての可能性はあると思いますので、今後も航路の利用状況などについて注視してまいりたいと考えております。次に、代替輸送の点を踏まえた小樽港の利用促進について、北海道新幹線の札幌延伸を見据えた貨物列車との共用問題の解決策につきましては、現時点では方針が定まっていない状況ですが、仮に一部でも海上輸送に移ることがあれば、小樽港のフェリー航路においてもチャンスになるものと考えておりますので、検討の状況を注視しているところであります。また、太平洋側の災害時における代替輸送につきましては、小樽港における大きなセールスポイントだと認識しており、引き続きこの点を積極的にPRしながら、ポートセールスに取り組んでまいりたいと考えております。次に、中国やロシアへ向けた農産物の輸出を増加させる取り組みにつきましては、これまでも小樽港近隣の農業協同組合を訪問し、輸出の意向について調査を行い、また、中国やロシアにおける現地での需要について情報収集を行い、輸出貨物量の増加に向け努めてきたところであります。しかしながら、ロシアの通関の複雑さ、また、中国においては、日本から輸出される食品等への放射性物質に係る輸入規制措置により野菜、果物が実質輸入停止となっているなど、それぞれ難しい部分があり、成果に結びついていない状況にありますが、小樽港には道内唯一の中国と直接結ぶ定期コンテナ航路や、ロシアウラジオストクの間にも定期RORO船航路が就航しておりますので、これらの航路を活用し、農産物も含めて輸出増加について引き続き取り組んでまいりたいと考えております。次に、法定外目的税についてですが、初めに観光税の税目や導入までのスケジュールにつきましては、まず税目については、本市における新たな観光財源の確保策について、先日開催いたしました有識者会議において本市の考え方を説明し、宿泊税を導入することについて合意をいただいたところであります。次に、スケジュールについては、今後宿泊施設に対してアンケート調査を行い、課題を整理した上で有識者会議における議論を経て年度内に制度設計を終え、その後宿泊事業者への説明会を開催し、そこで御意見を伺いながら、令和2年第4回定例会に条例案を提出できるよう進めてまいりたいと考えております。また、課税対象である宿泊者の予約期間などに配慮した周知期間を設ける必要があることから、条例の施行は令和3年度になるものと考えております。次に、課題解決に向けた本市の見解につきましては、議員の御指摘のとおり解決すべき課題は多くありますが、本市にとって新たな観光財源の確保は喫緊の課題であると考えておりますので、宿泊事業者の皆さんに丁寧に説明をし、御理解をいただきながら、限られた時間の中でスピード感を持って取り組んでまいりたいと考えております。次に、大型クルーズ船への入域税などにつきましては、新たな財源確保策の一つであると思いますが、一方で課題も多くあると考えますので、まずは宿泊税の導入に向け取り組んでまいりたいと考えております。次に、外国人労働者についてですが、まず現状につきましては、平成 30 年 10 月末時点での北後志の町村を含むハローワーク小樽管内で申し上げますと、外国人労働者数は 683 人、外国人労働者を雇用する事業所数は 188 カ所となっております。なお、本市が実施した市内企業、団体へのヒアリングでは、教育機関、卸売・小売業、飲食店・宿泊業、製造業、農業や漁業で外国人労働者が受け入れられており、中でも食料品製造業においては、ベトナムやミャンマーなどから多くの技能実習生が受け入れられている状況を-25-令和元年4回定例会 本会議録確認しております。次に、外国人労働者受け入れの支援策につきましては、外国人技能実習や特定技能に関する制度、在留資格、労務管理などの周知を図るため、市が構成団体となっている小樽地域雇用創造協議会が、本年6月と 11 月に市内企業を対象とした外国人材の受け入れに関するセミナーを開催したところであります。次に、本市の外国人受け入れに関する取り組みにつきましては、本市が実施している労働実態調査において今年度から新たに在留資格や国籍に関する項目を設け、外国人労働者の実態把握に努めるとともに、外国人への支援の必要性を見きわめながら、相談窓口の設置など対応について検討してまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月9日 議事録 PDF(38ページ) 間違いを知らせる