みんなの議会

小樽市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月11日

(1)公共施設再編素案について/(2)プログラミング教育について

2019年9月11日、小樽市議会の一般質問で、髙橋龍議員が「公共施設再編素案について」「プログラミング教育について」について質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹、財政部長 前田孝一が答弁しました。

質問者
髙橋龍 議員
答弁者
市長 迫俊哉、教育長 林秀樹、財政部長 前田孝一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 髙橋龍

一般質問をいたします。1点目として、公共施設再編素案に関してお聞きいたします。先日、本市における公共施設の再編についての素案が示されました。この小樽市役所を初めとし、老朽化が進んでいる施設も少なくありません。地方自治法第 244 条には、「住民の福祉を増進する目的をもってその利用に供するための施設」と公の施設について示されています。どの施設も市民にとってそれぞれの立場から重要なものであり、建てかえをしなければならないものがふえていながらも潤沢な予算がないという根本的な課題があるのは、皆さん御承知のとおりです。つまり、今あるものを今の場所に再度つくるということができない状況下で、機能や地域などのバランスを勘案して再編、複合化を図ることは必要であり、そこに異論はありません。公共施設の運営に当たっては、平成 11 年にPFI法ができてから、全国で数百にも上る官民連携の事例が生み出されました。行政と民間企業がうまく連携を行うことで行政コストの削減につながる事例もあると同時に、事業者側の疲弊を招いているケースや実質的に失敗事例と言われるものが出ていることもまた事実です。財政的な負担を軽減しつつ住民の福祉に供する施設を建物ではなく機能としていかに維持していくかが再編の肝であり、同時に難題であると考えます。そして、このたびの公共施設再編についてはあくまで素案であり、建設費の財源確保等いまだ決まっていない部分も多分にあると認識しておりますが、このタイミングだからこそさまざまな可能性について議論していきたいという趣旨で質問させていただきます。代表質問での質問と重複する点もあろうかと思いますが、通告に従ってお聞きしますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。まず押さえとして、素案が意味する優先度についてです。この素案にある再編対象となる 39 施設の優先度についてどのように捉えてつくられたものなのでしょうか。例えば耐震性などの安全面、市民の方々の利用頻度、行政としてのまちづくりの戦略性などさまざまな観点があると考えます。そのどれもが市民のためであり、正解、不正解でははかれないとは思いますが、重要視した点の基本的な考え方をお聞かせください。この素案が正式な計画となった後に再編を行っていく期間はどのくらいと考えているのでしょうか。また、動き出しとして早いものはいつのタイミングから手がけていくのでしょうか。加えて、着手の順番としての優先度はどのようになっていますか。再編素案の中では、公共施設における投資的経費は過去5年平均で 16.67 億円であると記載があります。その中身のうち、費用がかかった重立ったものを御説明ください。公共施設の老朽化については、本市に限ったことではありません。高度経済成長期に建設した施設が一気に耐用年数を迎えることなど同様の問題を全国の自治体が抱えています。そのような背景から、平成 26 年に公共施設等総合管理計画の作成をするよう国からの指示もあり、それを受けて本市においても-99-平成 28 年に小樽市公共施設等総合管理計画が策定されたものと認識しています。その本市の総合管理計画の中で、このままの施設を 40 年間維持した場合には年間約 63.3 億円の更新費を要するという大変な額の試算がなされています。では、この素案にのっとって施設を再編した場合には、年間どの程度の費用が公共施設に費やされると考えますか。現状は公共施設に対しての年間の投資的経費が 16.67 億円、40 年間維持した場合には前述のとおり平均 63.3 億円です。再編や長寿命化により年間どの程度の費用の圧縮が可能となるのか。素案の中で選択するケースなど幾つかの要因で試算には幅も出てくると思いますが、可能な範囲でお示しください。次に、本素案において、とりわけ大きな規模の施設についてはおおよその費用も出されています。その財源についてはどのようにお考えですか。この素案では大きく三つの案をベースとして示されていて幾つかの分岐があります。その最終判断は、誰が、どのタイミングで、どこの場で行うのでしょうか。決定に際しての判断材料としては何が重要視されますか。市の考えの方向性としては、この素案にある三つのパターンの中から選んでいくのが原則という意思であることはわかります。この3パターンについてはいずれも庁内でのコンセンサスがとれているということで理解してよいのでしょうか。つまり、計画に示されているものはどの形になったとしても市役所庁内において不都合は生じないと考えてよいのでしょうか。目下の課題である人口減少や住民ニーズまたは政策的になど市役所の組織改革が行われることと聞いております。そうした将来的な組織のベクトルに関しては、この再編素案はどこまで勘案しているのでしょうか。加えて、再編素案と第7次総合計画との整合性についても考えをお示しください。次に、施設機能の複合化についてお聞きします。施設の再編に当たっては現状の施設の持つ機能別の稼働率をもとに計算し、新施設は 100%近い稼働率にするということです。各施設の稼働率は、素案の中では平日と土日、祝日全て含んでの稼働率であるようにお見受けいたします。単純にキャパシティーと稼働率だけで計算してしまうとうまくいかないのではないでしょうか。特にホール機能などに顕著にあらわれるのではないかと危惧するところです。多くのキャパシティーを要するコンサートやイベントは一般的には開催が週末に偏ると考えられます。さらに、規模が大きいほど代替地も限られてしまいます。ならしの稼働率で考えた数字上には問題がなかったとしても、ふたをあけてみると予約がとれないイコール使いづらいということにならないのか懸念があります。複合する各施設の繁閑がどのようなバランスになっているのか、過去の利用状況を重ね合わせたときにウエートが偏っていないか。曜日や月別に考える必要があると感じますが、この点について説明を求めます。次に、子育て機能は生涯学習プラザ「レピオ」に放課後児童クラブととみおか児童館を集約するという形で示されていますが、市長公約にも挙がっていました子育て世代包括支援センターはこの再編素案の中に入っていないのはなぜでしょうか。次に、市民プールについてお聞きします。新・市民プールについて素案の中に示されているのは、三つのうち二つの案では民間のプールを活用と書かれています。この民間のプールを活用という表現はどういった意味合いなのでしょうか。民間プールを利用する際に補助を出すことやそもそもプールの運営に対して資金を投入するということなのか、連携の方法についての考えをお答え願います。また、新・市民プールを建設した場合ですが、案の中にはPPPやPFIの記載がありません。市民プール新設についてはどのような見解なのでしょうか。この項最後に公共施設の利便性についてお聞きいたします。-100-施設の使いやすさは建築物としての施設そのものが持つ機能と、その中で行われる事業としてのソフト面での機能とによるものがあります。さらに、公共施設の場合は特にアクセスのよさが重要なリソースとして加わります。再編を行うに当たって、駐車場の確保もそうですが、公共交通とりわけバスの利便性が高くなくてはなりません。複合化を果たしてきれいな建物に生まれ変わっても、バスの本数が少なく、なかなか行きづらいとなっては元も子もありません。ある程度計画が見えた段階でバス路線やダイヤに関して事業者と協議をし利便性の確保に努めていただきたいと考えますが、いかがですか。いずれにしても、これから地域の方々の御意見もお聞きするということですし、今後示される長寿命化計画も含めてさらに議論を深めてまいりたいと考えております。質問を次の項に移します。プログラミング教育についてです。来年度から小学校でのプログラミング教育が必修となります。それが始まることについて民間企業が行ったアンケートにおいて、小学生の保護者で約 65%が知っていると回答し、令和3年度から同様にプログラミング教育の始まる中学生の保護者では十数%しか知られていないという結果を拝見いたしました。まだまだ周知が進んでいないということであり、プログラミング教育の必修化については知っているものの中身としてどういったことが行われるのかを理解している方は非常に少ないものと推察いたします。まず、基本的なことからお聞きをいたしますが、本市においてはプログラミングを含む新学習指導要領によって大きく変わる点の周知は、児童・生徒並びに保護者にはそれぞれどのように行っているのでしょうか。次に、各学校において現場からの声はどのようなことが挙げられていますか。私が聞き取った範囲内では不安の声も多く聞かれますが、本市としてどのような受けとめでしょうか。プログラミングについて小学校学習指導要領の総則には、情報活用能力(情報モラルを含む)学習の基盤となる資質・能力を育成していくことができるよう各教科等の特性を生かし、教科等横断的な視点から教育課程の編成を図る。また、情報活用能力の育成を図るため、児童がプログラミングを体験しながらコンピューターに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身につけるための学習活動を計画的に実施するという記載があります。その文章から、情報活用の能力やリテラシーを育むこと、既存の教科の中にプログラミングを取り入れた授業を行うこと、実際に児童がプログラムを組むこと、プログラム構築に必要な論理的思考が重要になることを読み取ることができます。既存の教科に組み込むのも理解いたしましたが、別途教科が新設されるわけではないとも認識しています。つまり、国、算、社、プロのようになるわけではなく、算数、理科、総合的な学習の時間などにプログラミングの要素が入ってくるということです。それでは授業はどのように行われるのでしょうか。算数や理科の教科書の中に論理的思考等の要素を従前以上に盛り込むことがわかりますが、総合的な学習の中で費やすべき時間数の目安などは国で設けられるのでしょうか。もしくは市教委として基準を定める方向性ですか。文部科学省の例示では、既存の教科への取り入れは、算数の正多角形の問題や理科では物質やエネルギーの単元について書かれており、いずれも5、6年生での学習内容であると記憶しています。その他の教科においてプログラミング教育はどのように取り入れられるのでしょうか。また、今申し上げた例示のとおり、5、6学年が対象なのでしょうか。次に、総合的な学習の時間の際の教材はどのようになりますか。先ほどの授業時間の質問にも通じますが、学校の裁量の範囲はどの程度になるのかお示しください。ここからもう少し踏み込んだ話をします。今回のプログラミング教育必修化の決定に至る経緯の中で、-101-中央教育審議会からは、情報化が進む中で変化に向き合うことなどが答申に挙げられています。確かに今の時代、ICT、IoTなど情報技術は欠かせないものとなっています。ここで思い浮かべていただきたいのですが、皆さんの家にコンピューター機器は何台ありますか。このように聞いたとき、パソコンやタブレットなどを思い浮かべて四、五台ほどと答える方が多いそうです。しかしながら、その実、テレビやスマートフォン、エアコン、洗濯機、冷蔵庫などコンピューターが内蔵されるものを数えていくと、1世帯に 30 台を超える機器があることも珍しくありません。ただ、それらの機器がどんな仕組みで動いているのかについて詳しく話せる方はごく少数で、ある種ブラックボックス的な感覚です。それらの仕組みや情報収集や活用についての理解を深めることで、これからの社会を生きていく力を身につけることがプログラミング教育の趣旨であると解します。論理的な思考を養うことやコンピューター機器は不思議な箱ではなく大まかな機構は知識として身につけておくべき時代が来たということです。では、そもそもプログラミングとは何でしょう。シンプルに言うと、人がコンピューターにお願いをすることがプログラミングです。人が人にお願いをするときには、日本語や英語、手話などの言語を使うのと同様に、コンピューターにお願いをするときはプログラミング言語というものを用います。プログラミング教育の中ではこの言語も学んでいくことになろうかと思います。人間も地域などによって言葉が異なるように、プログラミング言語も一つではなくOSやつくるものの性質などによって使い分けをされます。基本的な文法は比較的似ているとはいえ、汎用性や習得の難易度には差があります。冗長な説明になってしまいましたが、ここでお伺いをいたします。新学習指導要領には、今、御説明申し上げたプログラミング言語については何を使うかは書かれていないと認識しています。例えば、視覚的なオブジェクトを使ってプログラミングを行うビジュアルプログラミング言語と呼ばれるものもあります。長いコードを打ち込むよりも直感的にできるため、子供たちには向いていると考えますし、こうしたものを取り入れることで格差が開きづらくなる側面もあるかと考えますが、その採用について市の見解を伺います。プログラミングの能力そのものは情報化社会の発展が目覚ましい今、大いに必要性を感じています。AIの活用範囲も急速に広がりを見せ、多くの産業で今後さらに構造の変革がもたらされることでしょう。子供たちがそうした技術に理解を深めることは、さらなる技術革新に寄与するであろうことも想像にかたくありません。その観点からここまでは主に教わる側、つまり児童・生徒の側面からの質問をさせていただきました。ただ、義務教育における必修化に当たっては、そもそも児童・生徒が学ぶ以前に、その子供たちに指導する教員の知識や技能はどのように身につけるのでしょう。その点についても非常に懸念があります。ここで伺います。教員へのプログラミングの指導は、誰が、どのように行うのでしょうか。そして、それにはどの程度の期間を要しますか。また、全ての教員が学ぶことになるのか、または各学校の代表者であるのかをお示しください。仮に一部の教員が代表ということであれば、その選出方法はどうなるのかもあわせて御説明ください。ここから来年度までの短い期間の中で教師たちが学ぶとすれば、ソフトランディング的に無理のない範囲からまず始めることが現実的であろうと思います。小学校の英語も必修となる中で、さらに別のジャンルのことを学ぶこととなるとできる限り負担を軽減していただきたいと考えます。新しい理科や算数の教科書の内容を一部拝見した限りでは、その中でプログラミング的思考を育成するような工夫もなされていて、全てがパソコンを必要とするものではないことも理解できました。あとは総合的な学習においてどこまでのことを行うのかによって指導する側に必要とされるスキルにも幅が出てくるのだろうと考えます。-102-それらを踏まえ、教員たちのベースにあるICTへの理解の差が子供たちの習熟度の差にならないよう、ここで提案をいたします。専門的知識を有する人材を配置することが最もシンプルかつ効果的な解決策であると考えます。ICT支援員を導入することは視野に入れていますか。仮にそうした場合、国や北海道からの補助メニューを活用し、市が単費で賄う以外の予算の捻出方法はないのでしょうか。もし常駐が難しいのであれば、今は遠隔での授業も可能であると考えます。パソコン室など通信環境の整ったところならばテレビのモニターに映す、またはプロジェクターからスクリーンに中継映像を投影することもできます。単なる教材DVDのような一方通行ではなく、マイクを用いたリアルタイムでの質疑もでき、授業の深化にもつながります。これは単なる思いつきではなく、こうしたICTの活用を行っている事例は現に存在します。都市部の大きな学校でも、地方の小規模の学校であっても、同じ学びが得られる技術が確立されているのです。この件についても御検討いただきたいのですが、御見解を求めます。今回は新学習指導要領の中から主にプログラミング教育について抜き出してお聞きをいたしました。来年度から小学校で変更される点として、英語の必修化や道徳の時間の教科化などほかにもあります。市教委においては文部科学省からの動向の示され方によって大変な面も多々あることと思いますし、現場の教師たちは時数の細かな規定によるタイトなスケジューリングが現状であるとも聞きます。できる限りスムーズにそれぞれの役割を果たすことができるよう、専門性の高い分野においてはそこに特化した人材配置をしていただき、子供たちの教育環境がよりよいものになるよう御配慮いただきますようお願いいたします。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)

答弁 市長 迫俊哉

髙橋龍議員の御質問にお答えいたします。初めに、公共施設再編素案について御質問がありました。まず、優先度にかかわる基本的な考え方につきましては、再編対象の 39 施設は平成 29 年度に開催した市民意見交換会での意見や各施設のデータ分析による耐震性や老朽度などの課題を重視し選定をしたものであります。次に、再編計画期間と優先度につきましては、公共施設等総合管理計画の計画期間を令和 40 年度までとしており、来年度策定を予定しております長寿命化計画もこれに合わせた計画期間となっておりますが、具体的なスケジュールは直近の 10 年間で整備する内容をお示しし、その後の 30 年間は中長期間単位での整備内容をお示しする考えでおります。また、動き出しで早いものとしては、既に実施設計に着手した(仮称)消防署手宮支署のほか、小樽商業高校跡利用の具体的な検討が挙げられます。なお、着手の優先度ですが、長寿命化計画の中で対象施設の状況を勘案するとともに別途策定される市営住宅や学校施設の長寿命化計画を踏まえながら、費用の平準化も考慮して検討していく予定であります。次に、投資的経費の主な内容につきましては、公共施設等総合管理計画では平成 22 年度から 26 年度までの5年間の投資的経費をもとに算出しており、主なものとして、学校給食センターやオタモイ住宅4号棟、手宮中央小学校や奥沢及び銭函保育所の建設のほか、小・中学校の耐震改修などであります。次に、この再編素案により施設を再編した場合の費用等につきましては、先ほども申しましたとおり、-103-市営住宅や学校施設もあわせて費用の平準化を図りながら、再編施設の整備時期を長寿命化計画策定の中で検討いたしますので、再編後の年間費用等については現時点でお示しすることはできませんが、適切な時期に費用の圧縮についてはお示ししなければならないと考えております。次に、大規模施設の建てかえに伴う財源につきましては、国庫補助制度や有利な起債を積極的に活用することやPPP、PFIなど民間資金の活用についても検討を行い、本市の財政負担が少なくなるよう努めてまいります。次に、再編素案を一本に絞る際の最終判断につきましては、今定例会の議論や 10 月に実施する市民意見交換会を経ていただいた意見を踏まえ、庁内で組織する検討委員会で協議を行った上で、私が最終判断をした再編計画案を第4回定例会に報告したいと考えております。また、再編計画案については、市民の皆さんの御意見や将来の本市財政において負担可能なケースを組み合わせることに重点を置きながら、最適なものとなるよう判断してまいりたいと考えております。次に、再編素案の庁内のコンセンサスにつきましては、庁内で組織する検討委員会において議論を重ねた上で策定した素案としておりますので、コンセンサスはとれているものと認識しております。なお、再編の実施段階においては、その時々での社会情勢等の変化に対応する必要もあると考えております。次に、組織改革と再編素案との関連性につきましては、組織改革は、人口減少が進み、財政状況が厳しくなる中、市民の利便性の向上が図られるよう効率的な行政運営を行うことが大きな目的であります。また、公共施設の再編におきましても、統合化や複合化により施設運営を効率的に行うことを目指しておりますので方向性は一致しているものと考えております。次に、再編素案と第7次総合計画との整合性につきましては、第7次総合計画の基本計画原案では、「行政運営の基本姿勢」において公共施設等の老朽化対策と将来に向けた最適化についての総論を登載し、このたびの再編素案では具体的な手法を示すという関係となり、整合が図られることとなります。次に、各施設の稼働率の考え方につきましては、稼働率は平日と土日、祝日も含めてその施設の最大利用率を用いており、試算に当たっては現在の利用者数をベースとしておりますので、将来の人口減少により、結果として稼働率には余裕が生まれるものと考えております。次に、子育て世代包括支援センターにつきましては、子育て世代への切れ目のない包括的な相談支援を行うため、まずは令和2年度中に保健所内に開設するよう準備を進めておりますので、今回の再編素案には入っておりません。次に、新・市民プールにつきましては、民間プールの活用策として、民間プール事業者に運営費として補助する方法や市民プールとして賃貸借契約を締結する方法、さらに、市民の皆さんに対して民間プールを利用する際に補助する方法などさまざまな手法が考えられます。また、新・市民プールにPPP、PFIの記載がないことについては、新・市民プールは、市で建設する場合、体育館との複合で整備する案をお示ししておりますが、新体育館の整備に当たっては国庫補助制度や有利な起債の活用が可能であることから、現時点ではPPP、PFI手法の導入を行わない案としております。次に、バスの利便性の確保につきましては、公共施設の立地には交通アクセスの利便性は大切な要素と考えておりますので、バス事業者とは路線の維持や運行本数の増便も含めて、適切な時期に協議を始めてまいりたいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)

髙橋龍議員の御質問にお答えをいたします。ただいまプログラミング教育について御質問がございました。初めに、プログラミングを含む新学習指導要領の児童・生徒や保護者への周知につきましては、今年度の当初に各学校が文部科学省から送付された新しい学習指導要領を周知するための保護者向けリーフレットを児童・生徒を通して全家庭へ配布し周知をしております。今後も、学校便りや保護者会等で説明する機会を設けるなどして児童・生徒や保護者へ周知徹底を図るよう指導してまいります。次に、各学校からの声につきましては、プログラミング教育が導入されることに伴い、どのような準備が必要で、どのような授業を実践していけばよいかなど不安の声があることを認識しております。市教委といたしましては、本年度からプログラミング教育に関する研修講座を開催し、教員が指導方法について学び、不安を解消することができるよう努めているところでございます。次に、総合的な学習の時間に費やす時間数の目安につきましては、新学習指導要領では、プログラミング教育に関する時間数の目安などは設けられておらず、学校の教育目標や児童の実情等に応じて工夫することが求められておりますので、市教委といたしましても、時数の基準を定めることは考えておりません。次に、プログラミング教育の学習内容につきましては、新学習指導要領には5年生の算数と6年生の理科、総合的な学習の時間が例示されておりますが、文部科学省の小学校プログラミング教育の手引におきましては、各教科での指導例として、4年生の音楽科においてプログラミングによってさまざまなリズムパターンを組み合わせて音楽をつくる学習や、3年生以上の総合的な学習の時間において、まちづくりを課題にして探究活動を行い、わかったことや考えたことをプレゼンテーション形式で発表することなど5、6年生以外の学習活動も示されているところでございます。次に、総合的な学習の時間に使用する教材につきましては、本市で導入するタブレット型のパソコンにインストールしたアプリケーションを主に使用することとなりますが、児童の実情や指導する内容に応じて文部科学省などが推奨しているさまざまなアプリケーションを各学校が適切に選択して使用することとなります。次に、ビジュアルプログラミング言語の採用につきましては、新学習指導要領には、プログラミング言語を覚えたりプログラミングの技能を習得したりといったことではなく、論理的思考力を育むことが求められておりますので、本市におきましては児童が短時間で簡単にプログラミングができるよう、文部科学省の小学校プログラミング教育の手引に示されておりますビジュアルプログラミング言語を使用してまいりたいと考えております。次に、教員へのプログラミングの指導につきましては、市教委では、今年度からプログラミング教育研修講座を開催し、北海道立教育研究所の職員を講師としてプログラミング教育の理論と実践、指導方法について学ぶ機会を設けております。期間につきましては、今年度は夏季休業と冬季休業に各1回の講座を5時間ずつ実施し、次年度以降も引き続き多くの教員が参加できるよう研修の機会を設定してまいりたいと考えております。次に、全ての教員が学ぶことにつきましては、研修には市内全ての小学校から参加することとしており、その研修に参加した教員が研修の成果を校内研修等において他の教員へ還元することで全ての教員が学ぶ機会を設けることといたしております。次に、ICT支援員の導入につきましては、現在、国や道でプログラミング教育に関する支援員の配置を促進する補助事業はございませんが、今後、プログラミング教育の充実はもとより、児童・生徒の情報活用能力の育成を図るため、タブレットなどICT機器の環境整備やメンテナンス、デジタル教材-105-作成の支援などの業務を担うICT支援員を配置する必要性を感じており、国からも情報化推進の取り組みが強く求められておりますので、今後、検討してまいりたいと考えております。次に、プログラミング教育における遠隔授業につきましては、現在、道内の小・中学校においては実践校がないことから、今後、国のモデル地区の取り組みを参考とするなど、全国の先進事例を研究してまいりたいと考えております。本市におきましては、今年度、道教委のプログラミング教育事業の研究実践校として手宮中央小学校が指定されましたので、そこに配置される専門性の高い加配教員を中心として指導体制の強化や先進校への視察、指導計画の作成、プログラミングに関する公開授業などを通して研究実践の成果を広く市内へ普及することで、全ての小学校においてプログラミング教育の充実が図られるよう努めてまいりたいと考えております。(「議長、6番」と呼ぶ者あり)

再質問 6番 髙橋龍

それでは、再質問をさせていただきます。まず1点目、公共施設再編素案に関して伺います。再編素案で示された 39 施設はこの 10 年間で更新されるという理解でよろしいのかをまず確認をさせていただきたいと思います。次に、稼働率の件なのですが、少し御答弁で私わからない部分があったのですけれども、曜日についての稼働率は考えていないけれども最大値をとっているというような答えだったと思うのですが、この最大値というのが少し理解できなかったのと、あとは人口減少がこれから進んでいくからこの稼働については少し余裕ができるというようなお話でありましたが、人口減少が進んでもそもそもその場所をシェアできるというか最大の利用人数がどうこうという話ではなくて、その部屋であるとかその場所を使う頻度の問題、これが稼働率になってくるので、少し私の意図した質問と御答弁がずれていたのかと感じるのですけれども、もう一度ここに関してお聞かせいただきたいと思います。そして、続きまして3点目の質問ですが、子育て世代包括支援センターに関して、令和2年度中に保健所内に開設するということでお答えをいただきましたが、私としてもこれは必要なものだと考えておりますし、また、市民ニーズの高さというのも感じていますので、ぜひこのまま進めていただきたいと思います。ただ、これはその再編素案の外側にあるものと考えているというのも理解をいたしました。その少し前の質問に対しての御答弁では、再編素案は組織改革等組織のベクトルとの整合性も図られているという旨の御答弁をいただきました。シンプルに整理をいたしますと、今後の組織のベクトルと素案の整合性はまずとれている。次に、子育て世代包括支援センターは保健所の中に開設をする。そしてそれは再編素案の外側にあるということになります。ただ、ここにもう一つその要素が組み合わされるのかと思うのですが、保健所の建物自体は再編対象であるということです。保健所を移すときに子育て世代包括支援センターも含めて丸ごと新市役所庁舎に移すということになるのか、機能として切り離して別の公共施設に移すのか、素案になくても今後計画にのせていく必要があると思うのですけれども、この点に関していかがでしょうか。次に、教育について伺うのですが、プログラミングに関して御答弁をいただきました文部科学省推奨のアプリの話です。補足的に少しお話をいたしますと、これはMITメディアラボというところで開発をされたもので無料で誰でも使えるという利点があるのですが、私も使ってみたことがあります。それで、オンラインとオフライン両方に対応していて、Wi-Fi 環境等今の小樽の現状を考えると、事前にイ-106-ンストールをしてオフラインでの使用になると思うのですが、いずれにせよ使い勝手のいいものであって、細かい話なのですけれども、インストールとセッティングというのは誰が行うことになるのでしょうか。そしてまた、このスクラッチに関しての欠点といいますか、スクラッチ自体にカリキュラムが入っているわけではないので学校側で組んでいく必要が出てしまいます。文部科学省側でユーチューブにこういう使い方をするとよいという動画を公開しているのですけれども、再生回数が1万回にも満たないぐらいで、教育関係でも見ていない方が多いのかというふうに認識をしているのですけれども、ぜひ市教委としては関係者の方々に一度ごらんをいただきたい、これは要望として申し上げておきます。次の質問として、この夏に行われた教員向けの講座の件ですけれども、この中身としてどのようなものであったのか、もう少し具体にお答えいただきたいのですが、いかがでしょうか。あと最後、ICT支援員の導入については前向きな御答弁をいただきましてありがとうございます。支援員の配置について現時点でもしお考えがあればということでお伺いをするのですが、プログラミングを含めて全市的なICT推進を担うために最もよいと考えるのは、どこかの学校に常駐というよりも、教育委員会に所属をした上で全校の支援を行っていくというのが現実的であると思うのですが、この点のお考えをお示しいただきたいと思います。

答弁 市長 迫俊哉

髙橋龍議員の再質問についてお答えをいたします。私からは、公共施設再編素案に関して2点、先にお答えをさせていただきたいと思っております。まず1点目でございますけれども、今回、再編の対象施設を 39 お示ししておりますが、これを 10 年間で更新するのかというお尋ねでしたけれども、この公共施設等総合管理計画の計画期間というのは令和 40 年度までですので、具体的なスケジュール、この 39 の施設をどのような形で再編をしていくのかということにつきましては、直近の 10 年間で整備するもの、あるいはその後の 30 年間で中長期単位で整備をするもの、こういったものを議論しながらお示しをさせていただきたいなというふうに思っているところでございます。それから、子育て世代支援包括センターにつきましては、先ほども御答弁をさせていただいたように、令和2年度中に保健所内に開設をする準備を進めておりますけれども、将来的にはこの子育て世代包括支援センター、場所ですとか機能を、どこに配置していくかということにつきましては、これからワンストップを重視した組織改編なども行いますし、この後の議論の中で最終的にどこに配置をしていくのが市民の皆さんにとって使いやすいというふうになるのか、その辺を含めて議論させていただきたいなというふうに思っておりますので、これで固定をするということではございません。御理解いただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 財政部長 前田孝一(財政部長は2020年2月まで)

私から、公共施設の稼働率の関係の再質問にお答えさせていただきたいと思います。確かに曜日や月別に考えるというふうな趣旨での御質問ではございましたが、現実問題として今回の稼働率については、あくまでも曜日ごとではなくて全体の稼働率をもとに算定していますということでの御答弁でございます。確かにそれぞれ曜日、季節、それによって稼働率は大きく違ってくるというのは承知はしてございますが、マックスに合わせての整備ということになりますと、効率的な施設の運営等も考慮いたしますと、なかなかそういうふうなところには至らないというふうなこともございますの-107-で、あくまでも稼働率については土日も含めた最大の利用率という視点で施設規模を算定しているということでございます。また、人口減少の絡みでございますが、この計画自体が将来的なそういった人口減少あるいは財政の厳しさ、そういったことが前提にある計画でございます。そういった中で、あくまでも現在の利用率をもとに計算しているという、そういったことで、将来的な部分の人口減少についてはあえて触れない中での利用率の考え方で進めているということで御理解いただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)

答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)

髙橋龍議員の再質問にお答えをいたします。プログラミング教育にかかわって再度の御質問でございますけれども、まずインストールとセッティングは誰が行うことになったのかということでございますけれども、このたび導入することといたしましたタブレットにつきましては、市教委が契約をいたしました業者がインストールとセッティングを行った上で納入することになっております。それから次に、夏に行いました教員向けの講座の具体的な内容についてでございますけれども、夏季休業中に実施したプログラミング教育研修講座で、先ほども御答弁をいたしましたように北海道立教育研究所の職員を講師として実施をいたしました。まず午前中ですけれども、受講者が新しい学習指導要領におけるプログラミング教育の狙いや資質、能力についての説明を受講者が受けまして、午後からは文部科学省推奨のアプリの一つでございますスクラッチを用いて正方形を描くという課題を設定いたしまして、実際にコンピューターを使用しましてプログラミングの体験を教師たちが行いました。その後、各学校での研修の方法や授業実践に生かす方策について協議を行ったという報告を受けております。それから、ICT支援員の配置の検討につきましては、ICT支援員は、プログラミング教育のみならず情報活用能力の育成にも大きな効果が期待できますことから、本市の実情に合った配置の仕方や業務内容について、今後、関係者としっかり協議をしてまいりたいというふうに考えております。(「議長、6番」と呼ぶ者あり)

再々質問 6番 髙橋龍

再々質問を1点だけさせていただきます。まずもって冒頭の再質問1点目で、私、捉え違いをしていました。10 年間で更新されるということではないと。丁寧にお答えいただきましてありがとうございます。1点だけお伺いしたいのは稼働率の点なのですけれども、財政部長からお答えいただきましたが、再編に当たってマックスに合わせてとはならないというお答えで、つまりその稼働に関して曜日ごとに見ていく、繁閑の差を見ていくということはなかなか難しいというような御答弁だったと思います。ただ、素案の中で稼働率は 100%に近づけるという考え方を他方で示されています。こことの整合性が、今いただいたお考えの中ではとれていないのではないかと感じるところです。つまり、例示のようになってしまうのですけれども、金土日だけ1週間の中で毎週埋まっている施設があるとして、稼働率でいうと大体 43%ですね。数字上でいくと、これ二つ合わせて 86%可能なのですが、ただ、どちらも金土日にそれが偏っていた場合に、ふたをあけてみたら、結果、金土日しか埋まらないから 43%のままですよということにならないのでしょうかという意味合いなのです。拙い説明で申しわけないのですけれども、もう一回少しそこに関して、使いづらい施設ができないように、やはりまだ懸念があるものですからお考えをお聞かせいただきたいと思います。この1点に絞ってお聞きしますので、お答えお願いします。-108-

答弁 財政部長 前田孝一(財政部長は2020年2月まで)

髙橋龍議員の再々質問にお答えいたします。確かに先ほど言いましたように、今回のこの再編素案をつくる際の稼働率につきましては、あくまでも曜日ごとのそれぞれマックスではなくて、平日、土日を含めた年間の最大利用率を用いて計算しているということでございます。ただ、施設総量そのものにつきましては、今回は主に類似している機能を持つ施設を再編する、複合化する、統合する、そういったことに着目して再編素案をつくってございます。規模につきましては、もちろんこれから今後長寿命化計画あるいはさらに実施計画と進める中で、適切な規模というものについては今後も検討しながら実際の事業は進めていく、そういうふうに御理解いただきたいと思います。

出典:小樽市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月11日 議事録 PDF(115ページ) 間違いを知らせる