小樽市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月11日
(1)人口減少問題について/(2)人材育成について/(3)ワンストップサービスについて/(4)公用車の安全管理について/(5)旧ごみ焼却場の解体について/(6)小樽市総合博物館について
2019年9月11日、小樽市議会の一般質問で、高橋克幸議員が「人口減少問題について」「人材育成について」「ワンストップサービスについて」「公用車の安全管理について」「旧ごみ焼却場の解体について」「小樽市総合博物館について」について質問し、市長 迫俊哉、教育長 林秀樹、生活環境部長 阿部一博が答弁しました。
- 質問者
- 高橋克幸 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、教育長 林秀樹、生活環境部長 阿部一博
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 高橋克幸
一般質問を行います。初めに、人口減少問題についてであります。人口減少問題は、多くの自治体が同様の課題を抱えており、日本全体においても少子化の影響により人口が減少しております。国立社会保障・人口問題研究所が発表した「日本の地域別将来推計人口(2015年推計)」によりますと、小樽市の人口は 2015 年 12 万 1,924 人に対し、2040 年では6万 9,422 人まで-126-減少すると推計されました。また、日本創成会議が5年前に発表した指標の中で特に注目された 20 歳から 39 歳までの若年女性人口は 2010 年1万 2,937 人に対し、2040 年では 4,404 人と大幅に減少すると推計されました。まず、これらの推計についてどのように受けとめられているのか。また、本市の人口減少についてどのように認識されているのか。さらに、若年女性人口のデータから、子育て世代の対策を最重要課題として早急に具体的かつ継続的に進めるべきと考えますが、市長の見解を伺います。人口の減少についてはさまざまな要因がありますが、本市の特徴として過去 10 年間の人口動態の状況はどのように推移してきたのか、主な要因はどのようなものがあるのか、また、どのような傾向性があるのかお示しください。本市においてもこれまでさまざまな施策を行ってきましたが、人口減少に歯どめをかけるまでの顕著な成果はあらわれていない状況であります。人口減少問題に特効薬はありませんが、今後どのような人口減少対策を検討されているのか見解を伺います。他都市では人口減少対策を喫緊の重要課題として再考し、総合計画の見直しや内部組織の中に人口減少対策室の設置や外部委員会の設置など具体的な対策に向けての動きが出ているようであります。この中では、現状の把握、アンケート調査、要因の分析、政策の提案となっており、取り組むべき課題の整理と実施に当たっての基本方針が掲載されております。本市でも人口減少に対する認識を改め、危機意識を持って具体的で継続的な対策を検討、実施すべきと考えます。また、交流人口の増加対策や今後、増加傾向が考えられる外国人労働者の受け入れ問題、そして2カ所地域の居住についても検討すべきと思いますが、これらについての市長の見解を伺います。次に、人材育成についてであります。最近の社会的な問題として、官民問わず団塊の世代に伴う人材の損失が大きな課題と言われております。本市においてもこの団塊の世代に伴う退職の影響は大きいものであり、また、職員の世代別の構成がいびつのため、現状も含め今後の大きな課題となっております。年代別職員構成を見ますと、団塊世代の退職と新規採用が抑制された影響などから 30 代が少なく、係長職を担う職層が少ない状況にあります。この点についてどのような課題や問題点があるのか、今後どのように対策を考えていくのか見解を伺います。さて、今後、地方分権が本格化する状況の中で、高度化、多様化する住民ニーズへの的確な対応も含めさまざまな施策を展開するためには、行政を担う職員一人一人の資質の向上、具体的には意識改革と能力開発を図り、思索、実行する職員の育成がますます重要になっている状況にあります。また、厳しい財政状況の中、限られた財源の効率的な執行、適切な状況判断、迅速な対応、そして新しい政策形成能力が求められています。これらについてどのように認識されているのか、現状と問題について市長の見解を伺います。最近では他都市でも見受けられますが、本市においても人材育成基本方針が定められ、平成 30 年にその改訂版が議会にも提示されているところであります。さて、今後の人材育成に当たっては、望まれる職員像とその能力について明確にしていくことが必要と考えます。前例や経験値だけでは難しい時代であります。人材育成の中で求められる職員像とはどのようなものなのか、また、職員に求められる能力では、共通項として業務に関する知識、技術、法務などのレベルの向上、対人能力、課題解決能力、情報化対応能力などがあると考えられますが、これらについては今までどのような体制で、何を基準として育成してきたのか、役職別に必要とされる能力育成も含め、それぞれ具体的にお示しください。次に、人事制度の中の採用についてであります。人材育成基本方針では、社会人枠の採用についての記載があります。職員の採用に当たっては年齢構-127-成を考慮し、将来を担う若手職員の育成に努めるとあり、社会人枠では即戦力が期待できる実行力があり、専門性の高い民間企業などの勤務経験者の採用について記載されております。直近5年間の採用人数の推移とその内訳をお示しください。また、社会人経験者の年齢や専門性のある即戦力の業務内容についてお示しください。さらに、適性の判断についてどのように行われているのか、お答えください。次に、人事異動についてであります。基本方針では、一つに異なるセクションを幅広く経験させ計画的に人事異動に努める。二つ目に業務に精通した職員が必要な職場もあるため、スペシャリストを育成、配置する人事異動の検討があります。以前にも質問しましたが、各分野での専門性を有したスペシャリストの育成は大事な視点であります。これは自己啓発だけでは難しいため、長期的な研修や専門的な研修、経験が必要であり、投資的費用、時間も不可欠であります。人事配置についても 10 年スパンの中期的な期間の考え方が必要だと考えます。専門性の高い人材育成について、これらの点についてどのように考えているのか見解を伺います。次に、女性職員の登用についてであります。基本方針では、「あらゆる分野で男女共同参画を推進していくために、意欲と能力のある女性職員を政策形成や意思決定過程へ登用することや職域の拡大に努めます。」とあります。国の動きでは、平成27 年8月、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律が成立し、各地方自治体は女性活躍に関する定量的目標や取り組みなどを定めた特定事業主行動計画の策定が義務づけられております。また、同年 12 月の第4次男女共同参画基本計画により女性職員の登用の目標が設定されるなど、女性活躍の推進の動きは加速しているところであります。そこで本市の状況について伺います。先ほどの特定事業主行動計画についてはいつ作成されたのか、主な内容も含めお答えください。本市の管理職の現状についてでありますが、部長職、次長職、課長職の各級の女性管理職の人数及び割合についてお答えください。また、現状についてどのように捉えられているのか見解を伺います。女性が活躍できる職場環境づくりについてであります。基本方針では、「女性が職場において活躍できる環境づくりについては、男女ともに意識改革し、女性職員が十分に能力を発揮できるよう考慮する」とあります。この意識改革は大事な視点でありますが、現状どのような意識改革を行っているのか、どのように変化しているのか、効果も含めお答えください。また、女性職員の登用について今後どのように取り組んでいくのか、課題や問題点も含め見解を伺います。次に、ワンストップサービスについてであります。この問題は、これまで何回か質問してきましたが、重要な問題と考えておりますので改めて伺います。近年、他都市では市の総合窓口としてワンストップサービスの導入について実施あるいは検討されているところがふえているようであります。以前、我が会派視察で訪問した大野城市もこのサービス事業を進めた市の一つであります。また、道内では北見市が平成 26 年3月にワンストップサービス推進計画を策定しているところであります。いわゆるワンストップサービスとは、市民の方が多数の窓口に移動することがなく、ほとんどが一つの総合窓口業務で終了するという内容であります。ただ、各自治体においてシステム内容は少し相違があるようであります。初めに、このワンストップサービスについてどのように認識をされているのか見解を伺います。本市は、高齢化や核家族化が進んでおり、特に窓口業務についてはさらに細やかな配慮が必要な市民が増加している状況にあります。また、社会全体の高度情報化に伴い、情報取得の要望についても先進-128-的サービスが求められているところであります。具体的な内容でいいますと、転入、転出、結婚、出産、死亡などいわゆるライフイベントに伴って、その都度、住民票や国民健康保険、年金、税、学校、子供の手当など市役所で行わなければならない手続が多岐にわたって発生する上に、必要な手続や持ち物も世帯の状況によって異なるため、わかりにくさや負担感の要因となっております。また、担当する課の窓口へ行くたびに、説明、本人確認、記入、担当課からの説明と複数にまたがり、同じような説明を何回もしなければならないような経験をされた方が多く見受けられるところであります。このような中、北見市では、来庁する市民の立場を考え見直しを行い、まず、平成3年から関連する手続をまとめて受け付ける、まとめ受付を実施し、さらなる改善や見直しの結果、ワンストップ推進計画の策定に結びついたようであります。窓口業務は市役所の顔であり、市民と多く接する場であります。市民サービスの向上や利便性、また、行政事務の効率化という観点から、ワンストップサービスの導入を要望いたしますが、市長の見解を伺います。さて、このワンストップサービスを考えるとき、問題点として、本市の現状は、まずハード面の問題や各種制度の複雑化により窓口業務量の増加傾向もあると認識していますが、このサービスの導入を検討する上で、現状の課題と問題点の整理が必要と考えます。これらについてどのように捉えられているのか見解を伺います。他都市では導入の検討に入る前に現状の課題や問題点を整理、検討し、先ほど述べた北見市の例のように、現在でもできる対策や改善策を実施しておりますが、本市もこのような市民目線に立った対応が必要と考えますが、見解を伺います。この中で、プライバシーに配慮した窓口の改善や繁忙期の窓口の確保としてフレキシブルな対応策の実施、また民間の人材会社による職員の気配りや説明能力といった接客能力の向上に資するスキルアップの講習や認定員の資格制度の制定など、導入以前から全体的な改善の実施が行われているようであります。ワンストップサービスの導入については即席でできるものではありませんが、だからこそ、そのような前向きな意識改革のもと、現状でも改善実施に向けた積極的な姿勢が求められていると考えます。これらについてどのように受けとめ考えられているのか見解を伺います。また、ハード面、システム面、人材面などの観点から今後のワンストップサービスの導入を前提とした検討チームの設置を要望いたしますが、市長の見解を伺います。次に、公用車の安全管理についてであります。公用車は業務上必要なときに不特定多数の職員が使用しておりますが、残念ながら交通事故の報告を毎年受けている状況にあります。そこで、本市の公用車の安全管理について何点か伺います。まず、現在市が使用している車種別の台数をお示しください。また、直近5年間の公用車の交通事故の件数と本市の安全管理体制や安全講習などの対策についてもお答えください。さらに、事故に対応する公用車の自動車保険について、現在の状況と今後の考え方についてお示しください。他都市では公用車のあり方の検討を行い、タクシーなどの利用や業務の見直しを行い、公用車の台数を削減する動きもあるようですが、本市の公用車のあり方についてどのように考えられているのか見解を伺います。次に、公用車のドライブレコーダーの設置についてであります。ドライブレコーダーの設置は、以前まではタクシーやトラックなどの運送業者に特定されておりましたが、最近あおり運転に関する事件が報道されており、交通事故の証拠記録としての効果もあり、一般-129-ドライバーにも多く普及している状況であります。また、全国的にも各自治体において公用車のドライブレコーダーの設置が進んでおり効果を上げているようであります。設置の理由として、職員の安全意識の向上、運転マナーの向上、事故時における責任の明確化及び処理の迅速化、そして動く防犯カメラとしての役割も期待されているようであります。本市でも設置されている公用車があるようでありますけれども、どのように対応されているのかお示しください。また、先ほど設置の理由を述べましたが、本市においても全ての公用車にドライブレコーダーの設置を要望いたしますが、市長の見解を伺います。次に、天神の旧ごみ焼却場の解体であります。新小樽(仮称)駅の予定されている場所に近接して天神の旧ごみ焼却場があります。この施設は昭和40 年 11 月、道内では2番目の本格的なごみ焼却施設として建設されました。以後、施設の老朽化や法律改正により大規模な改修工事が数度にわたり実施され、用途廃止となった平成 13 年まで約 36 年間にわたってごみの焼却処理が行われてまいりました。2000 年1月から施行されたダイオキシン類対策特別措置法により、排出基準をクリアできない地方自治体の焼却炉が多くなり、全国でも多数の自治体の焼却炉が解体できず、そのまま放置されている状況が続いております。さて、解体についてですけれども、他都市においてもごみ焼却場の解体が行われておりますが、一般論として同程度の規模ではどのくらいの費用がかかるのか、国などの補助メニューがあるのか、また、解体時のダイオキシン等の安全対策はどのように実施されているのかお答えください。また、懸念される点として、煙突や焼却場の構造体の劣化やダイオキシンが含まれている焼却炉の残灰や煙突内の飛灰の状態が考えられますが、どのような状態なのかお示しください。先ほど述べました新小樽(仮称)駅の周辺計画が策定されていることを考えますと、当然この旧ごみ焼却場の解体処理について具体的な検討が必要になってくるところでありますが、今後、環境保全の観点からもできるだけ早期の解体が必要であります。この解体について今後の考え方やスケジュール、予算や財源も含め市長の見解を伺います。次に、小樽市総合博物館についてであります。小樽市総合博物館は 2007 年旧小樽交通記念館跡地に小樽市博物館と小樽市青少年科学技術館の機能を統合し開館いたしました。この施設の歴史をさかのぼりますと、関連する旧国鉄手宮線は開拓使時代に炭鉱開発のために北海道で最初の官営幌内鉄道として建設され、1880 年、明治 13 年に手宮-札幌間が開業いたします。その後、2001 年、国の重要文化財に指定された機関車庫や転車台などの関連施設が整備されておりました。国鉄では、重要な鉄道施設の保存の考え方から、1962 年、日本鉄道開通 90 周年に記念事業の一環として北海道鉄道発祥の地である小樽の手宮駅に北海道鉄道記念館を開設いたしました。その後、JR北海道から小樽市に移管され、小樽交通記念館としてリニューアルし、そして 13年前に総合博物館と変化してきたところであります。さて、開館して 10 年以上が経過しておりますが、開業してからの入館者数はどのように推移しているのか、また、子供たちの利用拡大が重要と考えますが、その傾向性についてお示しください。次に、展示内容についてであります。館内外の展示については、企画展スペースは別にしても、多くの展示が開業当時と変わらず、一部では機器が故障している状況にあります。また、屋外展示では車両の傷みが進んでおり、今後の保全について危惧されている意見が寄せられています。今後の維持保全についての考え方と課題や問題点についてお示しください。以前にも質問しましたが、今後の北運河地域の新たな観光資源の活性化や日本遺産でシリアル型とし-130-て認定された炭鉄港の動きがあり、今後の取り組みが注視されている施設であります。総合博物館の特徴である小樽の歴史遺産の大きな一つである鉄道遺産の魅力の発信、鉄道関係の貴重な資料が充実している、かつ鉄道の歴史がわかる博物館としてのさらなる取り組みが必要と考えます。また、近年整備された旧国鉄手宮線の散策路の活用とセットにして、いろいろなイベントのコラボレーションなど総合博物館の検討も急務であると考えます。これらについてどのように考えられているのか、今後の予定も含め見解を伺います。最後に、日本遺産に関連して、以前日本遺産でシリアル型として認定された北前船寄港地・船主集落の関係で、本年 10 月に小樽市、石狩市で北前船寄港地フォーラムが開催されますが、総合博物館として運河館で今後、具体的な企画などどのように考えられているのかお示しください。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
高橋克幸議員の御質問にお答えいたします。初めに、人口減少問題について御質問がありました。まず、国立社会保障・人口問題研究所などの人口推計につきましては、算定時の傾向が将来も続くなどの条件のもとに推計されていると認識していますが、本市において年間 2,000 人を超える人口減少が今後も続くとともに、少子高齢化も進行し、生産年齢人口が減少することや 20 歳から 39 歳の女性が 30年間で3分の1になることで将来の出生数のさらなる減少が見込まれることから、人口減少に歯どめがかからないなど、本市にとって非常に厳しい推計が示されたと考えております。次に、本市の人口減少に対する認識につきましては、本市の人口が国立社会保障・人口問題研究所の推計に近い形で減少している厳しい現状があります。人口の減少は労働力や購買力の減少につながり、地域経済の縮小や税収の減少が起きることでまちの活力が低下し、さらに人口の減少を繰り返すという悪循環に陥ることが懸念され、まちの活力の低下によって悪循環が将来的に加速することも危惧されるところであります。このため、人口減少問題にはさまざまな角度、視点から、スピード感を持って全庁的に取り組んでいかなければならないと考えております。次に、子育て世代の対策を最重要課題として、早急に具体的かつ継続的に進めることにつきましては、将来の小樽を担う子供たちのため、子育て世代に対する取り組みの重要性は十分認識しておりますので、これまでも乳児家庭への全戸訪問やこども医療費の助成、小・中学生への学習支援など、福祉、医療、教育分野の取り組みを拡充しながら実施してきております。今後はさらに病児保育を初めとした各種保育サービスの拡充や妊娠期から子育て期にわたるワンストップで支援を行う子育て世代包括支援センターの開設、地域の要望を踏まえた公園整備など、今まで以上にこの世代への取り組みを推進してまいりたいと考えております。次に、本市の過去 10 年の人口動態につきましては、平成 20 年と 30 年を比較した場合、2万 264 人の減少となり、毎年 2,000 人程度の人口減少を続けてきております。主な要因につきましては、社会減はほぼ横ばい傾向ですが、近年は死亡の増加と出生の減少に伴う自然減の拡大が挙げられます。また、本市の傾向としましては、合計特殊出生率は微増していますが、母親世代の減少により出生数が減り続けていることや転出先の半数が札幌市であり、特に西区、手稲区が多いことが挙げられます。次に、今後の人口減少対策の検討につきましては、先ほど申し上げましたとおり、人口の減少は労働-131-力や購買力の減少につながり、地域経済の縮小や税収の減少が起きることでまちの活力が低下し、さらに人口の減少を繰り返すという悪循環に陥ることが懸念されることから、人口減少の拡大に歯どめをかけるという視点と、まちの活力を維持するという視点から対策を講じていく必要があると考えております。このため、人口減少の拡大に歯どめをかけるという視点からは、移住政策や子育て環境の整備などを進めるとともに、まちの活力を維持するという視点からは、小樽の強みを生かした産業政策を進める必要があると考えております。次に、交流人口の増加対策などの検討につきましては、さきに申し上げましたとおり、人口減少問題にはさまざまな角度、視点から検討する必要があると考えております。議員からも例示がありました交流人口については、歴史文化あふれる町並みやクルーズ船など本市の強みを生かした観光施策を実施し、外国人労働者の受け入れ問題については、雇用が適切に行われるよう受け入れ企業への周知・啓発や言葉の問題や生活をサポートできる環境を整備し、二地域居住については、移住希望者からの相談対応を行っていく中で二地域居住にもつながるよう小樽の魅力をアピールしてまいりたいと考えております。次に、人材育成について御質問がありました。まず、30 代の係長職ポストを担う職員層が少ないことの課題や問題点とその対策につきましては、今後、業務執行の要となる係長職への適正な配置ができなくなり、組織運営上の支障が生じるおそれがあることが問題であると認識しており、その人材確保が課題であると考えております。そのため、今年度から事務職採用の上限年齢を引き上げ、社会人経験者が受験しやすくするとともに、採用時に 30 歳を超える事務職員については、人事異動サイクルを短縮し多様な経験を積ませるなどの取り組みを行っており、今後とも 30 代の職員育成に努めてまいりたいと考えております。次に、職員に求められる能力の現状と課題につきましては、現在、人口減少や少子高齢化が進み、行政課題が多様化・複雑化している中で、限られた職員数で行政サービスを維持していかなければならない状況にあります。このため、職員一人一人の資質の向上を図ることが重要であり、特に5年後、10 年後に組織の核となる中堅職員の人材育成は喫緊の課題であるものと認識しております。次に、人材育成の中で求められる職員像につきましては、人材育成基本方針では、目指すべき職員像として、市民の目線に立った職員、チャレンジ精神を持った職員、行政のプロフェッショナルとしての職員、コスト意識・スピード感を持った職員、倫理感・使命感を持った職員の五つを示しており、各職場に掲示するなど職員への周知を図っております。次に、職員に求められる能力の育成などにつきましては、小樽市職員研修規程に基づき、階層ごとに必要とされる能力を習得する基本研修、法制、接遇・クレーム対応などの専門的なテーマについて学ぶ特別研修、市町村アカデミーなど外部の研修施設への派遣研修のほか、所属部署で行う日常の職務に必要な知識や技能を修得する職場研修などを行っております。また、役職別に必要とされる能力につきましては、主事・主任職には基礎的職務遂行能力のほか、経験年数に応じた政策形成能力が必要であり、係長職にはさらに監督者としてのマネジメント能力が、管理職には加えて行政運営能力が求められますので、今後ともそれぞれの階層に合った人材育成に努めてまいりたいと考えております。次に、職員の採用人数等につきましては、医療職と消防職を除いた平成 27 年度から 31 年度までの5年間の採用人数、そのうちの社会人経験者の人数と年齢構成を順に申し上げますと、27 年度は採用人数42 名中社会人経験者 25 名、年齢構成では 20 代 14 名、30 代 11 名、同じように 28 年度は 47 名中 31 名、20 代 18 名、30 代 13 名、29 年度は 54 名中 29 名、20 代 15 名、30 代 14 名、30 年度は 39 名中 23 名、20代 17 名、30 代6名、31 年度は 31 名中 11 名、20 代7名、30 代4名となっております。-132-社会人経験者の即戦力となる業務内容については、財政部門であれば金融機関、観光部門であれば旅行会社、福祉部門であれば社会福祉法人、建設部門であれば建設会社などで培った業務などが挙げられます。適正の判断については、採用に当たり1次の筆記試験で総合適性検査を実施するとともに、事務職については2次試験で集団討論、さらに3次試験で個人面接を実施し、技術職については、昨年度から2次試験として専門性を図るため、2段階による個人面接を実施しております。次に、スペシャリストの育成につきましては、職員にとっては人事異動を通じて公務員としての幅広い知識や経験を積むことも大切でありますが、特定の部門において業務に精通した職員の能力も必要であると認識しております。私といたしましては、これまで専門性が必要とされてきた税務や福祉部門のほか、災害対策、港湾行政などにおいてもスペシャリストを育成したいという思いがありますので、経験者や資格者の採用のほか、その実現のために必要な人員配置や専門的分野における研修の充実を図ってまいりたいと考えております。次に、女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画につきましては、本市では法の施行日である平成 28 年4月1日付で策定しており、女性職員の活躍の推進に向けた体制整備や現状と課題、活躍の推進に向けた数値目標と取り組みなどを盛り込んでおります。次に、女性管理職の人数等につきましては、病院局を除いた今年度における職位ごとの人数と割合を順に申し上げますと、部長職はおりませんが、次長職4名、14.8%、課長職 13 名、9.7%となっております。男性職員の管理職登用比率が 16.7%であるのに対し、女性職員の管理職登用比率は 5.9%にとどまりますが、今日の行政課題に取り組むためには女性の視点も必要となりますので、女性職員の活躍に期待しているところであります。次に、女性が活躍できる環境づくりの意識改革等につきましては、男性職員への取り組みとしては、本年3月下旬に男性職員の育児休業を促進するリーフレットを全庁的に配布いたしました。これにより育児休業を取得した男性職員が増加したところであります。女性職員への取り組みとしましては、平成 30 年度から女性職員の働き方ビジョン研修を実施し、今後のキャリアアップなどについて考えてもらう機会を設けております。また、女性職員の登用については、昇任することに魅力を感じない、自分の能力で職責を全うできるか不安があるなどの意見も聞いておりますが、意識改革の取り組みを重ねながら、意欲と能力のある女性職員の登用を図ってまいりたいと考えております。次に、ワンストップサービスについて御質問がありました。まず、ワンストップサービスについての私の認識につきましては、同じフロアで各種証明書の申請・交付や相談業務などを行うことにより、必要な手続を効率的に進めることができるとともに来庁者の待ち時間も短縮することができるなど、市民サービスの向上が図られるものと考えております。次に、ワンストップサービスの導入につきましては、一つのフロアに業務を集約するスペースの確保など庁舎の構造的な問題のほか、ワンストップに対応するための組織体制や広範囲な窓口業務に専任で対応できる各種業務に精通した職員の養成と確保などの課題が考えられます。このように解消しなければならない問題や課題はありますが、ワンストップサービスの導入については市民サービスの向上に必要なものと考えておりますので、今後、組織改革を行う中でどのような形で実現することができるのか検討してまいりたいと考えております。次に、市民目線に立った対応につきましては、これまで本庁舎別館1階の窓口番号表示盤の設置や介護保険課の窓口開設のほか、各フロアの庁舎案内板の設置などを行ってきましたが、今後もわかりやすい窓口案内看板の設置など市民目線に立った改善等を進め、可能な限り市民サービスや利便性の向上を-133-図ってまいりたいと考えております。次に、窓口対応の改善実施に向けた姿勢につきましては、窓口に従事している職員は市役所の顔であり、その対応のよしあしにより、市民の皆さんが受ける市職員全体の印象が決まるほど重要であると考えておりますので、今後とも職場研修やミーティングなどの実施により、窓口に従事する職員のスキルアップを図ってまいりたいと考えております。次に、検討チームの設置につきましては、業務の改善は必要であることから、今後、組織改革を行う中で庁内窓口業務の利便性向上策について、職場横断的な検討などを行ってまいりたいと考えております。次に、公用車の安全管理について御質問がありました。まず、市の公用車の台数などにつきましては、本年9月1日現在での公用車の車種別の台数は、貨物運送用車両 50 台、乗車定員 11 名以上の車両3台、普通小型自動車 72 台、消防車やロータリ除雪車などの特殊車両 73 台の計 198 台となっております。次に、直近5年間の公用車の交通事故件数は、平成 26 年度 16 件、27 年度 22 件、28 年度 26 件、29年度 23 件、30 年度 17 件となっております。次に、安全管理体制や安全講習の対策については、安全運転管理者を市全体で1名のほか、建設事業室、消防本部、水道局にそれぞれ1名配置しております。また、毎年、公用車を運転する職員を対象に安全運転講習会を小樽警察署に講師を依頼し実施しております。次に、任意自動車保険の現在の状況は、補償内容として、対人賠償、対物賠償、搭乗者傷害補償などとなっております。今後の自動車保険の考え方については、このたび高額な修理費を伴う事故が発生したことから、保険料と事故発生に伴う市の負担額を考慮して補償内容の見直しができるかどうか検討してまいりたいと考えております。次に、本市の公用車のあり方についての見解につきましては、消防車や除雪車など業務に必要な車両については適正な台数を確保してまいります。一方、事務連絡などの連絡車として使用している公用車については、一定数確保しておりますが、車両が足りない場合には専用使用している部署の車両も活用するなど効率的な運用をしております。今後とも、より効率的な公用車の使用を推進するとともに、公用車の需要を見きわめ、共有化を拡大するなど台数の精査を進めてまいりたいと考えております。次に、本市公用車のドライブレコーダーにつきましては、一般の公用車には設置しておりませんが、消防本部の所有する消防車両 35 台中 26 台に設置しております。消防車両は緊急走行の際、赤信号であっても交差点への進入等を余儀なくされますので、一般の公用車よりも走行上の危険性は高いものと認識しております。このことから、消防車両につきましては、交通事故等の証拠として活用するほか、職員の安全運転に対する意識をより高めるためドライブレコーダーを設置しているものであります。次に、本市の全ての公用車にドライブレコーダーを設置することについての見解につきましては、ドライブレコーダーの必要性はトラブル発生時などに職員を守るためにも有効であることは十分認識しておりますが、設置には一定の初期費用がかかることから、全車両に設置することは難しいものと考えております。しかしながら、車両の用途ごとにその必要性などを含めて設置を検討してまいりたいと考えております。次に、旧ごみ焼却場の解体について御質問がありました。まず、解体にかかる一般的な費用につきましては、解体費用は焼却炉の規模や種類などにより異なるので一般的な費用はお示しすることはできませんが、本市の旧ごみ焼却場の解体費用につきましては、-134-昨年度業者から徴した見積もりでは約6億円となっております。また、解体に伴う国からの補助は、焼却炉の解体と新たな廃棄物処理施設の整備を一体として行うことを条件に、環境省の循環型社会形成推進交付金の対象事業となりますが、当該施設は解体後、北海道新幹線新小樽(仮称)駅の利用者用駐車場として整備を行う予定ですので、この交付金には該当せず、他の補助等もございません。また、ダイオキシン等の安全対策は、厚生労働省の廃棄物焼却施設内作業におけるダイオキシン類ばく露防止対策要綱に基づいて行うこととされており、施工の際にはダイオキシン類が外部に流出しないよう、密封措置を講じることや空気中のダイオキシン類の測定及びサンプリング、施設の付着物を高圧洗浄等により除去した後も湿らせた状態で解体を行うなどの対策を講じることとされています。次に、現在の旧ごみ焼却場の状態につきましては、平成 13 年3月の廃止時には、ダイオキシン類が含まれた灰の飛散、流出を防止するために、焼却炉開口部の閉鎖や建物内に立ち入りができないよう閉鎖措置を行い、平成 17 年 12 月には雨水の流入を防ぐため、煙突の先端を閉鎖したところであります。なお、煙突自体は平成7年に内部をステンレスにより補強しましたが、煙突の外壁の劣化はある程度進んでいるものと思われます。また、道が策定した廃止済み焼却炉点検マニュアルに基づき定期的に閉鎖箇所の点検を行っているほか、上屋の屋根や壁の補修など施設の維持管理を行っており、後志総合振興局が毎年実施している立入検査においても管理上の不備は指摘されておりません。次に、今後の解体に向けた考え方やスケジュール等につきましては、北海道新幹線新小樽(仮称)駅周辺地区の整備に係るスケジュールでは、現時点で令和4年度末までの解体を目指しており、解体までに実施設計を含め一定程度の期間を要することから、早期の予算計上に向けて検討を進めております。解体にかかわる財源につきましては、国の補助等はございませんが、公共施設等総合管理計画に位置づけておりますことから、公共施設等適正管理推進事業債などの活用を視野に入れながら検討を進めております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
高橋克幸議員の御質問にお答えをいたします。ただいま、小樽市総合博物館について御質問がございました。初めに、本館の平成 19 年度開館以降の入館者数につきましては、開館直後は9万人台で推移しており、その後、年度により増減はございますが、13 万人を超える年もございました。28 年度以降の3年間は9万人台で、若干の減少傾向となっております。次に、子供の入館者数につきましては、学校等の団体利用数は年間で約 3,000 人であること、子供を対象とした夏季休業中の科学教育のイベントでございます「科学の祭典」の参加数は2日間で約 3,000人を数えており、これらの合計で年間約 6,000 人という数は 28 年度以降も同様に推移しております。なお、小・中学生以下の入館は無料となっておりますことから、個人も含めた正確な人数の把握はできておりませんが、近年市内の児童・生徒数が減少していることを考慮いたしますと、少なからずその影響は受けているものと認識をしております。子供の利用拡大を図っていくためには、科学教育に係る展示内容や教育普及事業などの充実に努めていく必要があるものと考えております。次に、総合博物館本館における展示物の今後の維持保全についての考え方と課題につきましては、まず、屋内展示につきましては、旧交通記念館や旧青少年科学技術館時代の展示設備をそのまま活用しているものが多くあり、既に部品などの調達が困難な機器も存在していますことから、修理が不可能なものが相当数あるため、今の時代に対応した魅力のある新しい展示にしていくことが課題となっております。今後の方針といたしましては、小樽における鉄道の歴史を紹介する展示や科学教育の充実のため、-135-館内の展示内容の更新に計画的に取り組む必要があるものと考えております。また、屋外の展示物につきましては、旧交通記念館時代から展示をしております鉄道車両の劣化が著しいことが課題となっております。これまでふるさと納税制度である「小樽ファンが支えるふるさとまちづくり寄附金」を活用し、重立った車両から順次計画的に博物館ボランティアの皆様方と補修を行ってまいりました。しかしながら、経年劣化が加速をしておりますことから、今年度からはボランティアによる補修に加えまして、専門の業者による修繕を行うこととし、維持保全の充実を図っていくこととしております。次に、鉄道の歴史がわかる施設として、また、北運河地域や旧国鉄手宮線の散策路のイベントなどとの協働した取り組みにつきましては、日本遺産炭鉄港の構成文化財のうち唯一の重要文化財、旧国鉄手宮鉄道施設が総合博物館本館の敷地内にあることから、鉄道遺産の魅力を発信できる日本遺産のガイダンス施設として、展示の更新や充実に取り組んでまいりたいと考えております。また、北運河地域や旧国鉄手宮線の散策路などを活用したイベントとの連携につきましては、地域の団体が行う旧国鉄手宮線や北運河エリアを活用したイベントなどへの協力を行うとともに、実施に向けた環境づくりなど市民の学びの拠点である社会教育施設としてサポートや情報発信をしてまいりたいと考えております。次に、本年 10 月に開催をされます北前船寄港地フォーラムに関連する取り組みにつきましては、総合博物館運河館は常設展示のテーマが北前船を中心に構成されており、また、運河館の建物である旧小樽倉庫を初め本市における北前船の構成文化財の大半が展示物に含まれております。フォーラム当日には参加者による見学ツアーの会場の一つとして運河館が指定されておりますことから、見学ツアーの機会に合わせ、展示している構成文化財に日本遺産との関連をわかりやすく表示したり、解説を行うなどして参加者の皆様を歓迎してまいりたいと考えております。(「議長、11 番」と呼ぶ者あり)
再質問 11番 高橋克幸
2点だけ再質問させていただきます。1点目は、公用車の安全管理についてです。先ほど市長から御答弁いただきましたけれども、公用車の交通事故が毎年 20 件前後あるという、少し多いなというふうに私は思ったのですが、やはり他都市の例を見てもドライブレコーダーの効果というのは結構大きいみたいなのです。具体的な数値は今持っていませんけれども、先ほど市長が御答弁されて、認識はしていると。だけれども全部はつけられないのだというのがなかなか理解ができなくて、やはり私は一遍に、全ての台数というのは単年度では難しいとは思いますけれども、緊急性のあるものから、もしくは危険度のあるものから順次取りつけていくべきだというふうに思っております。市長が、防災とかいろいろな観点から備えが必要だというお話をされていますので、そういうことからも、もう一度これは全車取りつけに向けての検討をお願いしたいというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。もう1点は、旧ごみ焼却場の解体の件です。補助メニューがないというのは少し大変だなというふうに思いますけれども、一つ懸念されているのが、この施工業者というのは非常にいろいろな環境の規制があって、いろいろな許可を持っている業者でないとできない作業がたくさんあるわけです。以前も他都市でありましたけれども、結局業者が見つからなかったり、なかなか、ぶつかって工程がおくれたり、そういうことがあったそうでございます。そういう面で、情報収集としてまだ時間があると思いますので、この施工業者の状況を把握するべきで-136-はないかというふうに思います。その点についても伺いたいと思いますので、この2点よろしくお願いします。
答弁 市長 迫俊哉
高橋克幸議員の再質問にお答えいたします。私からは公用車の安全管理について御答弁させていただきたいと思います。先ほども御答弁させていただきましたけれども、公用車による交通事故が年間 20 件ぐらいあるということについては大変私どもも申しわけなく思っているところでございます。今ドライブレコーダーについてのお尋ねがございまして、御答弁申し上げましたけれども、全車両に一度に配備するということは難しいというふうに思っておりますが、車両の重要性あるいは用途ですとか、そういったものを鑑みながら、全車両にどういった形で配備できるのか、計画的に配備できるような形で内部で検討させていただければなと、このように思っているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 生活環境部長 阿部一博(生活環境部長は2020年12月まで)
高橋克幸議員の再質問にお答えいたします。私からは、旧ごみ焼却場の解体につきまして、施工業者の確保の関係での御質問だったかと思います。確かに高橋克幸議員がおっしゃるように、この解体作業を行える業者というのは非常に限られてございまして、私どものほうでも、今回見積もりをいただいた業者といろいろと打ち合わせをしながら今回見積もりをとったような状況でございまして、今後につきましてもなるべく早目に工程を示すなどして業者の確保については行っていきたいと、そういうふうに考えてございます。