みんなの議会

小樽市議会 平成30年第4回定例会 2018年12月10日

公共交通について

2018年12月10日、小樽市議会の一般質問で、酒井隆裕議員が「公共交通について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。

質問者
酒井隆裕 議員
答弁者
市長 迫俊哉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 酒井隆裕

公共交通について伺います。まず、中央バスの冬ダイヤ減便についてです。昨年のダイヤ改正で、市内 18 路線で平日は 255 便、平日以外は 232 便の減便に続き、12 月1日より祝津線、赤岩線が減便されました。赤岩地域では、ことしスーパーのように使われていた 100 円ショップが撤退し、自家用車も持たない方は、食材宅配サービス等を利用するか、バスやタクシーを使って買い物するかしなければならないようになりました。こうした連続する市内のバス減便に市長はどのような所感をお持ちですか。また、赤岩地域の疲弊につながりかねないことへ懸念はありませんか。一方で、高速おたる号は増便しています。必ず座れて便利だという声がありますが、乗車口に段差があるために利用できないという方もいらっしゃいます。市内線では、ノンステップバスが導入されていますが、高速バスはそうではありません。こうした声を事業者に届け、札幌市とも連携して導入に向け話し合う考えはありませんか。函館本線についてです。2016 年3月のダイヤ改正で札幌・小樽間では、19 時台後半から 21 時台にかけて快速4本が各駅停車となりました。このため、市民から不便になったという声が寄せられています。19 時代以降の快速列車をJRに求めていく考えはありますか。第1回地域公共交通活性化協議会が行われましたが、今後どういった進め方になるのでしょうか。バスやJRなどで市民の利便性に沿った変更であれば歓迎しますが、そうでなければ問題です。スケジュールと市長の協議会に向けた考え方を示してください。北海道新幹線についてです。市長は、北海道新幹線新小樽(仮称)駅に関して、いかにして新小樽駅を使ってもらうかが鍵だと述べています。既に開業している新函館北斗駅は、当初1日約 6,000 人を想定したといいます。しかし、2016 年度の1日平均乗車人員は 712 人、2017 年の1日平均乗車人員は 633 人となっています。北斗市が約 100 億円を投じて道路や駅前地区を整備したにもかかわらず、駅前のテナント撤退が続いています。新小樽(仮称)駅周辺まちづくり計画では 700 人から 1,600 人の利用を想定していますが、実際どれだけ使われるのでしょうか。想定を大きく下回る危惧はないのですか。そもそも、新幹線利用で札幌までの移動時間がどれだけ短縮されるかという問題です。北海道新幹線の札幌駅ホームは、東案その2で決着したとされますが、在来線ホームまで6分かかるという報道もあります。小樽駅から新小樽(仮称)駅までは直線距離では約 3.9 キロメートルですが、道のりでは約 4.7から 5.7 キロメートルと離れています。では、小樽駅から札幌駅南口まで新幹線を利用してどれだけ時間がかかると思われますか。総合計画基本構想案でテーマ4、「施策5 市街地整備」の中に「北海道新幹線を活用した新たな魅力あるまちづくりを進めます。」と記されています。「Ⅶ 土地利用・地区別発展方向」では、「新幹線新駅周辺地域では、中心商業地への影響を考慮して、大規模な商業施設の立地など、新たな核の形成を抑制する。」としていますが、大規模な商業施設とはどの程度の大きさを想定されているのですか。大店立地法や北海道地域商業の活性化に関する条例に基づく届けによるものですか。ドラッグストアやスーパーマーケットではどうですか。また、マンションなどの建築についてはいかがですか。仮に、制限をかけるとしても具体的な歯どめはあるのですか。また、新小樽駅に関連してどれだけの整備費用を予定されているのですか、お答えください。天神地域の住民から、日本共産党に北海道新幹線朝里トンネル工事に伴う振動と騒音の相談がありました。それまで、日中に発破が行われていたのが深夜1時や2時にも行われ、睡眠に影響を及ぼしているという問題です。工事関係者に発破を何とかならないですかと聞くと、「こっちは仕事してるんだ、黙っていろ。」とすごまれたそうです。対象地域の町会長には説明し、回覧板で周知、さらに振動と騒音に対して予想よりも声が寄せられていることから、地域を広げてチラシ等で周知を図っていると言いますが、住民に十分な理解を得た上で工事を行っているとは言えないのではありませんか。発破しますから御迷惑をおかけしますでは、どうやって納得すればよいのでしょうか。チラシをまいたから、それでいいという考えなのでしょうか。せめて深夜の発破は配慮してほしいぐらいのことは、鉄道・運輸機構に要望できないのでしょうか、いかがですか。そもそも、なぜ発破工事をしなければならないのかということです。北海道横断自動車道におけるトンネル工事では、発破は使用しなかったと聞いています。なぜ、発破を伴う掘削作業となっているのでしょうか。本市として、どういった情報を把握しているのですか。朝里川温泉町会、朝里が丘町会連名での朝里川温泉地域の現状と課題という文書についてです。ここでは、トンネル工事に伴う掘削残土処理についてにおいて、受け入れがたい計画、地域の承認がないままでの掘削残土受け入れは認めないと、明確に態度表明をしています。こうした地域の考えに寄り添うならば、朝里川温泉地域に掘削土搬入などあり得ない話ですが、いかがですか。また、地域を横断する、高架橋の高さの変更またはトンネル化は譲ることのできないものであり、この問題が解決しない限り、工事着手には同意できないとも表明しています。このような意見をどう思いますか。札幌市は市が主体となって説明会を行い、高架から地下化へと変更しました。しかし、朝里川温泉地域では費用の増加等を理由に応じる気配はありません。小樽市は事業主体は機構だからという態度を取り続けるのですか。なぜ札幌市よりも後ろ向きなのですか。通学路及び生活道路のつけかえ工事についてです。朝里トンネル工事に伴ってつけかえ工事の対象となる市道大正新線は豊倉小学校に通学する児童の通学路であり、避難所でもある豊倉小学校への避難路にもなっています。こうしたことから、地域からはつけかえ工事に際して意見、要望を反映してほしいとの声があります。こうした要望にどのように対応するのですか。また、いつ、どの場所が工事される見込みなのですか。5日に塩谷親和会館で行われた工事説明会についてです。朝里トンネルの施工中のボーリング調査で重金属が検出されました。これまでもきれいな無対策土は札幌市盤渓に運び、汚い要対策土は小樽市へというのは大問題だと申し上げてきました。朝里川温泉地域は地域の承認がないままでの掘削残土受け入れは認めないと猛反対しています。それでは今度は塩谷だというのは、余りにも塩谷地域住民をばかにした話ではありませんか。地域住民から出された、地域は了解していないとの問いに機構側からは、9月に行った説明会でおおむね了承されているとのことです。このような機構の判断は大変乱暴だと思いませんか。市長の所感はいかがですか。説明会の翌々日から朝里トンネルの要対策土を塩谷に運搬させていただきたいという説明に、漁師など漁業関係者からは、「了解とはならないべさ。」「理解なければ工事やめればいい。」「何で朝里の土を持ってくるんですか。」「7月からの運搬やめるんでしょ、もともと塩谷川があるところ。別のところにすればいいべや。」と、了承の声は一つもありませんでした。市長はどう考えますか。7日から運搬したいとする要対策土はどのようになったのですか。また、ぎょれんの方からは了解や合意をもって進める問題ですと話されました。小樽市としてどう考えますか。北海道新幹線について、これまで述べたようなさまざまな問題や反対の声が噴出しています。市長は「市民の皆様にとってわかりやすく、納得いただけるまちづくりを進めてまいります。」と述べているのですから、小樽市が主体となって全市的な説明会を開催するよう機構に求めてはいかがですか。市長のお考えを伺います。2項目めを終わります。

答弁 市長 迫俊哉

ただいま、公共交通について御質問がありました。初めに、バス、JR在来線についてですが、まずバスの減便につきましては、バス利用者の減少により減便に至ったことは残念に感じているところであります。赤岩地域に限らず、減便については高齢者などの公共交通機関に頼らざるを得ない市民の皆様にとって、日々の暮らしに御不便をおかけするものであることから、バス事業者と今後とも継続して協議してまいりたいと考えております。次に、ノンステップバス導入につきましては、バス事業者に確認したところ、高速バスで運行する車両は荷台を確保するため、シートの位置を高くする形態であることから、ノンステップバスの導入は難しいものと聞いておりますので、札幌市と話し合うことは考えておりません。次に、札幌・小樽間の快速列車につきましては、各駅停車となったことで朝里駅や銭函駅を利用される方にとっては利便性が向上したところですが、一方で札幌から小樽に帰宅する通勤・通学者のことを考えますと、19 時台後半以降の快速列車は1本のみであり、少ないと感じておりますので、増便について改めて要請してまいりたいと考えております。次に、地域公共交通活性化協議会につきましては、本年度は8月に第1回目の協議会を開催し、7月に実施した市民ニーズ調査や路線バスの利用実態調査結果の速報等を報告しております。第2回目は 12 月末に開催する予定であり、アンケート調査の分析結果等をもとに作成した路線別カルテ等を示し、問題点や課題の抽出、整理、対応方針や目標を協議してまいります。3回目以降はその目標を達成するための施策や事業を協議し、年度内に計画素案を取りまとめる予定です。31 年度にはパブリックコメントを実施し、できるだけ早期に策定したいと考えております。また公共交通については、協議会で議論をいただきながら、誰もが利用しやすく、持続可能な公共交通ネットワークの構築を図っていきたいと考えております。次に、北海道新幹線についてですが、まず新駅周辺まちづくり計画における利用者数の想定につきましては、交流量予測の基本的な考え方として、飛行機からの転換、在来線からの転換、移動時間短縮等による誘発による変化を前提に、本市の将来推計人口や所要時間のほか、札幌駅からの転換利用者の有無を加え、多角的に算出したものです。それぞれの前提条件が大きく変わらない限り大きくぶれることはないと考えますが、より多くの方に利用していただけるよう、魅力あるまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。次に、小樽駅から札幌駅南口まで新幹線を利用した場合の所要時間につきましては、JR小樽駅から新小樽駅まで、路線バスで 20 分程度を要しており、新小樽駅から札幌駅まで新幹線で約 12 分、新幹線ホームから札幌駅南口まで徒歩で数分かかると思われることから、接続時間を含まないとしても 40 分程度はかかるものと考えます。次に、新駅周辺における大規模な商業施設の想定規模につきましては、計画では中心市街地の経済活動に大きな影響を与えることのないよう、今後の新駅周辺における土地利用の考え方を示したものであり、法令に基づく届け出面積を想定してのものではありません。次に、店舗やマンションなどの建築規模や制限につきましては、新駅周辺における現在の用途地域では、その規模にもよりますが、建築基準法上、ドラッグストアなどの店舗やマンションの建築は可能となっています。新駅周辺の土地利用のあり方については、全市的な土地利用のバランスを考慮し、中心市街地と新駅周辺地域との連携や役割分担、開発の促進と抑制などの検討を行い、地域の意向も踏まえ判断してまいります。次に、新駅に関連する整備費用につきましては、まず駅舎については、今後、鉄道・運輸機構が行う詳細設計の中で積算されることから、現時点では明らかになっておりません。また、駅前広場と駐車場については、新駅周辺まちづくり計画の中で配置計画の考え方を示しており、その際の積算では最低でも 10 億円程度見込まれますが、市の負担額については事業主体がまだ確定していないため、現時点では決まっておりません。次に、発破作業に対する地域への説明につきましては、鉄道・運輸機構が天神や奥沢周辺のほか、最上から潮見台にかけて、チラシの戸別配布や回覧板による周知を行ったほか、工事区域に近接する住民に対しては直接説明に伺うなど、丁寧な説明により対応していると聞いております。あわせて本市としましても、ホームページやフェイスブックなどにより情報提供に関して協力しておりますが、今後も工事の進捗状況などについて定期的にお伝えしてまいりたいと考えております。次に、深夜における発破作業への配慮につきましては、鉄道・運輸機構からは振動や騒音の定期的な計測や地域への聞き取り調査を行い、さらなる防音対策や装薬量の調整を検討すると聞いておりますが、本市としましても、引き続き地域に配慮した工事となるよう、鉄道・運輸機構に伝えてまいりたいと考えております。次に、発破の使用理由と情報の把握状況につきましては、北海道横断自動車道と新幹線の工事では、トンネルの径も延長も深度も違うため一概に比較することはできませんが、事前の地質調査の結果に応じて、機械掘削とするか発破掘削とするかを適宜判断していくと聞いております。次に、朝里川温泉地域における発生土処分につきましては、現在、当該地域における事業計画の説明段階にあるため、発生土処分に対する地域への説明が十分なされていない状況であると認識しております。鉄道・運輸機構では、引き続き処分候補地の調査結果を踏まえた対策方法について説明し、地域の理解が得られた上で適切に対応されるものと考えております。次に、朝里川温泉地域から出されている構造に関する意見につきましては、現在、鉄道・運輸機構が地域に提示している高架橋の高さは法令で定める規定に適合していること、また、高架橋からトンネルへの変更は費用負担が大きく増加するなど、いずれの変更も北海道新幹線計画に及ぼす影響は大きいものと考えます。一方で、地域の皆様にとっては、新幹線建設工事による生活環境の変化なども想定されることから、これに伴う課題を一つずつ解決しながら進められていくべきものと考えております。次に、鉄道・運輸機構に対し札幌市のように地域の意向を代弁すべきとのことにつきましては、札幌市の事例では高架橋とした場合、新幹線本線が市街地を通過することでマンションを含む既存施設の移転が相当数に上ることから、地下化による費用と比べても結果として増減が生じないため変更になったものと認識しております。朝里川温泉地域における計画とは状況が異なるため、同一の対応とはなりませんが、地域の意向が十分尊重されるように、鉄道・運輸機構と調整してまいりたいと考えております。次に、市道大正新線のつけかえにつきましては、現在鉄道・運輸機構と調整中であり、具体的な工事計画等については、まだ決まっておりません。鉄道・運輸機構では一定の方向性を整理した上で計画案を提示し、地域の皆様の御意見等を伺いながら進められるものと考えております。また、工事の時期につきましては、先ほど申し上げましたとおり、朝里川温泉地域の事業計画説明会が現在も継続中であるため未定ですが、工事箇所については、市道大正新線と北海道新幹線が交差する朝里トンネルの小樽方向への坑口付近となる見込みであります。次に、朝里トンネルから塩谷地域への要対策土の搬入につきましては、今月5日に行われた説明会の趣旨は、朝里トンネルから部分的に要対策土の出現が判明したことから、現在市内で唯一の処分予定地である塩谷伍助沢地区に発生土の搬入をお願いしたものと聞いております。また、昨年から開催されております塩谷地域での説明会では、他の工区の発生土を搬入する可能性についても説明されておりますが、鉄道・運輸機構では今回の発生土の処分に当たり、地域の皆様に再度丁寧に説明し、御理解をいただいた上で判断するとのことでしたので、地域の意向が十分に尊重されているものと考えております。次に、発生土処分に対する塩谷地域の了解につきましては、昨年 10 月から行われてきた説明会において新幹線工事にかかわる情報提供と、徹底した濁水防止策や発生土処分対策について説明がなされ、地域の皆様からは一定程度の御理解をいただいたものと聞いております。鉄道・運輸機構では工事着手後も丁寧な情報提供と適切な対策を引き続き行うとしておりますので、地域の意向を無視して工事が進められているものとは考えておりません。次に、朝里トンネルの要対策土を塩谷地区へ搬入することに対する漁業者やぎょれんからの意見と要対策土の対応につきましては、地域の皆様からは了解できないとの声が多かったことや、了解や合意をもって進める問題との意見もあったことから、今回の件については搬入を見合わせるとの結論になったと聞いております。私としましても、円滑に工事が行われるためには、今後も地域の意向が尊重され、一定程度の御理解をいただいた上で進められるべきものと考えております。次に、全市的な説明会の開催につきましては、平成 24 年6月に新函館・札幌間が認可となった際、鉄道・運輸機構主催による全体説明会が複数の会場で行われております。現在はその次の段階として、工事区域周辺にお住まいの方を対象とした地域説明会を実施しているものと考えております。今後、市内全域にかかわる事例が生じましたら、再度全体説明会を開催することも考えられますが、現時点では工事内容やそれに関連した諸課題に対してしっかりとした説明を行い、地域の皆様に御理解いただけるよう進めていくことが大切であると考えております。

出典:小樽市議会 平成30年第4回定例会 2018年12月10日 議事録 PDF(59ページ) 間違いを知らせる