小樽市議会 平成30年第3回定例会 2018年10月3日
(1)行政の継続性について/(2)介護予防事業について
2018年10月3日、小樽市議会の一般質問で、面野大輔議員が「行政の継続性について」「介護予防事業について」について質問し、市長 迫俊哉、建設部長 上石明、産業港湾部長 加賀英幸が答弁しました。
- 質問者
- 面野大輔 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉、建設部長 上石明、産業港湾部長 加賀英幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 面野大輔
通告に従いまして、一般質問をいたします。行政の継続性について、地方公共団体の首長は、原則4年の任期ごとに選挙を行い、その都度、行政組織のトップが変わる可能性を持つ制度で運用されています。このたびは、前市長の突然の辞職により、任期途中で選挙を迎えるという異例の事態が起こりました。選挙戦の結果、多くの市民の負託を受け、迫新市長が誕生しました。前市長が行ってきた行政運営や、対外的な交渉について、議会の中で多くの指摘をされてきました。私たちの会派としても、未解決のことや、中断している事案を早急に正常化させることが、行政の継続性という概念からしても、迫市長の重要な責務であると考えます。そこで、議会議論の中でも問題とされてきた幾つかの事案について伺います。初めに、人事について伺います。前市長の人事異動について、コンプライアンス委員会への公益通報が発端となり、市民有志らが地方公務員法違反に当たるとして、札幌地方検察庁へ刑事告発するという事案が発生しました。結果として、札幌地検は不起訴処分としたが、自治体のトップが市民から刑事告発を受けるということ自体は異常な事態であり、また極めて疑わしい人事異動が行われていた結果だと考えます。前市長が人事異動の際に取り入れた留任希望を含む係長職以上全員の内申書の提出の必要性については、どのようにお考えですか。次に、前市長就任後に早期退職した課長職以上の人材について、これまでの小樽市政にないほど、この3年強の期間で管理職の早期退職者がふえました。中松元市長の4年間の任期中と前市長就任中の管理職の早期退職者数をお示しください。現在、小樽市では、異例の管理職の早期退職者が相次ぎ、戦力ダウンが懸念される状況だと考えますが、今後の対応をどのようにお考えですか。次に、平成 28 年第1回定例会の直前に発行された前市長の後援会通信に係る発言について伺います。改めて議事録を見直しましたが、苦しい答弁の連発でした。苦し紛れの中、定例会開会前の1月 29日に行われた定例記者会見での発言と、議会答弁の整合性がとれず、長期にわたり議会は休会し、最終的に前市長は記者会見の発言を訂正するということで、一応は議会が開かれました。しかし、後日、記者クラブへの発言訂正の申し入れは断られました。前市長の何かしらの錯誤とはいえ、いずれも公の場での発言です。解決の手段としては相手のある問題ですし、道筋は難しいものと考えますが、今後の取り扱いについて御説明ください。次に、新市民プールについて伺います。現在、企画政策室に、新市民プール担当の職員が配置されています。市民要望も多いことから、前市長は公約として掲げておりましたが、具体的なビジョンがないまま進められてきた感があります。今後、新市民プールの建設に向けて、市長はどのようにお考えなのかお示しください。次に、貸出ダンプ制度について伺います。前市長は、貸出ダンプ制度について、数々の制度変更を行ってきました。確かに近年、利用団体数や費用の増加が目立っており、対策を講じなければならないと考えることは理解できますが、利用者から批判の声が大きかった点は、該当する道路の雪を積んでおく雪堆積場の排雪を禁止するものです。その変更の内容や根拠については、到底納得のできるものではありませんでした。この2年間、変更後の制度で事業を行った結果、利用者数、費用は減少しましたが、一方で制度を利用できず困った方もいます。私も議会の中で、現在の制度を指摘しつつ、代替案を提案させていただきましたが、該当する道路幅の確認や、制度の基準の設定の仕方など、相当の時間と労力を要するため、現行の制度のまま事業を進めると答弁がありました。ことしの貸出ダンプ制度については、昨年と変わりなく事業を進めるのか、お示しください。次に、高島漁港区の観光船事業について伺います。直近の前定例会まで、2年以上の間、この問題については毎定例会で議論されてきました。質問時間を初め、議会の空転による休憩、休会によって、実に多くの時間が費やされました。それでもなお、完全な終息には至っていないところですし、めどすら立たない状況といったところでしょうか。小樽市としても、今後、事業者への対応は、粘り強く進めていくところだと思いますが、本件についての市長の見解と解決への抱負をお聞かせください。幸い、高島漁港区で働く皆さんから、港湾室への大きな苦情は入っていないようですが、しかし、法令違反である状況に変わりはありません。現在、港湾室から事業者宛てに、違法建築物に対し撤去、もしくは用途変更をするように指示が出されている状況ですが、事業者は市が発令した不利益処分決定に対し、不満を持っていると推察しますが、現在、事業者は是正措置を講じているのでしょうか。御説明ください。また、改めてお聞きしますが、指導に従わない場合、今後どのような措置をとっていくのか御説明ください。事業者側からすると、ルール、手続にのっとり、市が許可を出したので事業を進めたという主張でしょう。今後、この主張を通す場合、市の指導に従うということは考えられませんし、この状況で営業を規制する手段はないと伺っていますので、このままの現状が続くと予想されます。これまでの議論の中で、事業者から賠償責任を求められた際の対応として、仮定のお話にはお答えできない旨の発言をされていましたが、当時から比べると、不利益処分の具体的な内容が決まり、事業者へ義務を課したことや、是正措置の猶予期間が過ぎているなど、状況が変化しました。現在の状況を踏まえ、仮に事業者から損害賠償請求を受けた際の小樽市の対応について、御説明ください。次に、港湾計画改訂の一時中断について伺います。現在、小樽市港湾計画の改訂作業が一時中断している状況です。迫市長におきましては、8月 27 日の就任記者会見の際に、宮古・室蘭フェリー航路やクルーズ客船について触れ、港湾計画改訂作業の再開について、前向きな意見を述べられておりました。前市長のもとでは、港湾計画改訂の前に、基本理念を作成し進めていく旨の方向性が示されました。当初予算では、港湾計画改訂のための予算は修正され、港湾計画改訂を進めるための費用は充てられていない状況ですが、前市長のもとで進めていた基本理念の作成について、進捗状況をお示しください。次に、改訂作業が再開となった場合、現在進めている基本理念の作成をされるのか、また、これまで進めてきた作業をどう扱うのかお示しください。次に、再開の時期についてですが、港湾計画の改訂を推進するべきだと考える関係者は多くいます。作業の一時中断を公表した際には、二つの団体から要望書が届くなど、関係者からも注目されている計画ですが、私としてもできるだけ早い改訂作業の再開を望んでいますが、再開する場合のスケジュールをお示しください。次に、中央バスとの連携について伺います。これまで、中央バスと小樽市の共同事業として継続してきたふれあいパス事業でありましたが、昨年、前市長は、トップ会談において、中央バス前社長からの信用を失い、異例とも言えるたび重なる抗議文へ対する回答書のやりとりや、面会の申し入れが断られるなどした結果、中央バスに負担していただいた費用がゼロとなり、費用の面からすると独自事業となりました。当時、私たちの会派でも、市が全額負担することになったのは、市長の中央バスに対する不誠実な対応が原因と指摘しました。その後も中央バスとの関係回復に対する動きはなく、今日を迎えていることと思います。迫市長におかれましては、御自身で既にその点について重々承知されていることとは思いますが、ふれあいパス事業を初め、地域公共交通活性化協議会での地域公共交通網形成計画の策定などを通して、今後の良好な関係を築いていただきたいと考えますが、市長就任後、中央バスとの間でこれまで起こしたアプローチや今後の対応についてお示しください。次に、ふれあいパス事業について、前定例会の後の協議内容や事業の見直しについて、具体的な進展があれば御説明ください。次に、海上技術学校の移転について伺います。昨年7月、国立小樽海上技術学校の校舎の老朽化、耐震性の問題で、同校の廃止について検討されていることが明らかになりました。この間、市内外の関係各所において、存続を求める行動が活発化しています。私のもとにも存続を求める声や、さまざまなうわさを耳にします。直近では、迫市長が存続に向けた協力要請のため、道庁担当者のもとを訪問し、前向きに検討していただけそうな雰囲気であると御報告をいただいております。また、海技教育機構からは、小樽市の提案に対する回答書が届くなどしております。ことし5月に、機構へ提案した際の移転先二つの施設について、一つは小樽市が管理所有する旧祝津小学校で、跡利用という観点からしても有効な提案だと考えます。そして、もう一つは、小樽商業高校の跡ということでしたが、所有者は北海道です。また、小樽市立小・中学校学校規模・学校配置適正化計画に基づき、中央・山手地区の中学校再編に関して、西陵中学校、松ヶ枝中学校の統合校としてのプランを地区別懇談会で提示しています。そこで、改めてこれまでの経過をお聞きします。機構への提案の際、商業高校跡については、統合校を配置するプランで協議が進められていましたが、海上技術学校と統合校の複合は可能なものと考え、提案していたのかお示しください。次に、現在、機構からの回答では、海上技術学校の存続の際には、短大化を前提として検討していることが明らかになりましたが、現在の状況のまま進展すると、中学校と短大の複合化ということになりますが、懸念される事案はないのでしょうか。また、そのような先進事例はあって、可能なのか御説明ください。次に、機構への提案前後を含めて、海上技術学校の移転先として、正式に道教委との協議は何度行われたのかお示しください。また、数回協議したのであれば、いつ協議されたのかもお示しください。次に、機構からの回答では、旧祝津小学校は、物理的に不十分ということでお断りされていますが、海上技術学校の移転先に関しては、商業高校一本で進めていく方針であると認識してよろしいですか。お示しください。小樽海上技術学校は、道内でも唯一の学校です。卒業生は道内各地で船員として働いているということも耳にしております。業界の中でも非常に重要視され、オール小樽はもちろん、全道の市長会などを通して、主に港湾施設を有する都市との連携も視野に入れ、小樽市が中心自治体となり、オール北海道で国への要望に当たっていただきたいと考えます。次に、財政について伺います。ことしは特別な選挙があったこともあり、今定例会、決算特別委員会が閉会した後、直ちに市役所では予算編成が始まる時期です。毎年、次年度の予算編成方針が発表され、基本方針として事業の効率化や緊急性、経費節減の見直しなどが打ち出されています。もちろん予算要求する側への通知なので、主に歳出をいかに削減し、効率的に事業を推進していくかということが求められています。この点については理解しますが、予算要求する側のスリム化だけでは、小樽市の財政は一向によくなるとは思いませんし、場合によっては過度の削減によって、行政サービスの低下を招くおそれもあります。今、小樽市に求められているのは、歳出削減よりも歳入増加です。これまで中期財政収支見通しなどに挙げられている歳入増加策は、財政部によって考案されていたものと推察しますが、新たな歳入増加策を考える必要があると考えます。全庁的な歳入増加策のアイデアを募る考えはいかがでしょうか。所見を伺います。次に、国や道の交付金、補助金を申請し、有用な財源を確保することも大きな歳入の増加策だと考えます。最近では、地方創生関係交付金やさまざまな特区制度での税制優遇などがはやっていますが、ただ事務的に申請すれば交付されるというものではなく、独自性や大胆で新しいことを押し出していかなければ採択に至らないという各自治体のマーケティングやコンサルティングの能力も試される状況になってきたと感じます。この件に関連づけて、副市長の選任の一つの材料として、行政の中で仕事をこなしてきた方だけではなく、民間企業で働き、行政を外から見てきた人物が迫市政にとっても大きなプラス材料になり得るのではないかと考えます。行政運営に関して言えば、迫市長の 35 年間の行政経験に加え、職員時代からともに職務を果たしてきたたくさんの優秀な職員の方々がいらっしゃいます。就任記者会見の冒頭で、前市長がなぜ誕生したのかについての考えを述べられていましたが、何か若いし、何か変えてくれそう、何か今までとは違うことをやってくれそうなどの市民の期待があったのではないかという分析は、私も同感するところです。しかし、前市長ではなくなったからといって、市民の期待、小樽を変えてほしいという気持ちはそう変わっていないと思います。そんな市民の期待感を踏まえ、先ほど例に挙げたことも考慮いただき、副市長の選任を進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。次に、2項目め、介護予防事業について伺います。厚生労働省から、2016 年度の介護保険事業状況をまとめた報告が発表され、介護サービスの利用者負担を除いた給付費は、前年度と比べ 1.4 パーセント増の9兆 2,290 億円と、2000 年に制度が始まって以来、過去最高を更新しました。しかし、その一方で、65 歳以上の1人当たりの給付費は減少傾向にあり、介護予防事業の効果により、健康な高齢者がふえているというデータが示されています。最近では、平均寿命に加え、誰の助けも借りることなく、健康的に日常を送れる年齢の延伸、いわゆる健康寿命の延伸に対する取り組みが重要視されています。小樽市のデータを見てみると、全国、全道の平均寿命については下回っているものの、健康寿命に関しては、男性で約6歳、女性では約9歳、全国、全道の数値を上回っています。そこで、小樽市の健康寿命の推移について、どのような傾向にあるのかお示しください。次に、団塊の世代の方が 75 歳以上となる 2025 年に向けて、国の戦略では介護予防の取り組みを推進し、約5兆円規模の医療費、介護費の効果額を目標としています。本市においても、介護予防教室やシニアからだづくり教室なども実施され、さまざまな介護予防事業が実施されておりますが、本市における給付費の増減、65 歳以上に占める介護認定者数の割合、1人当たりの給付額の推移について、5年前と現在の数値をお示しください。また、本市の介護保険給付額の将来推計として、どのような見通しを立てられているか御説明ください。次に、健康寿命の延伸について、地域の特性を生かしたさまざまな取り組みが全国各地で行われています。本市で作成した健康おたる 21 のテーマでは、個人の自由な意思決定や選択を尊重し、その人の健康づくりの取り組みを社会全体で支援していくことを本市の実情にあった方法で進めていく必要があり、行政だけではなく、専門団体や地域団体、民間企業などのさまざまな社会資源が連携し合い、取り組む必要性をうたっています。そんな中で、小樽市社会福祉協議会が行っている地域福祉事業の中で、小地域ネットワーク活動推進事業という制度があります。本制度の特徴と、直近3年の申請件数、予算、助成額をお示しください。今後、小樽市でも高齢化が進み、高齢者の生活スタイルや健康面、介護給付金の増加による財政の圧迫、介護事業に携わる人材不足など、有識者、事業者などからも懸念の声をお聞きします。しかし、国の指針や今年度から開始している第7期計画の推進によって、お元気な高齢者がふえ、将来的には介護給付金の増加を押さえられるような取り組みを行っていただきたいと考えますが、今後、本市の介護予防について、どのように進めていくのか、小樽の特性を生かした取り組みなどもあればお示しください。高齢者の皆様にとって、住みなれた町、小樽で、いつまでも自立し、生涯現役として暮らしていけるよう、これまで以上に介護予防事業の推進、健康寿命の延伸を強く願っています。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 迫俊哉
面野議員の御質問にお答えいたします。初めに、行政の継続性について御質問がありました。まず、留任希望を含む係長職以上全員の内申書の必要性につきましては、人事異動に当たっては、できる限り原部の意向を尊重したいと考えておりますが、現実的には原部の希望が留任の場合でも、昇任や異動となることがありますので、留任希望の内申書を活用することはありました。しかしながら、必ずしも全ての内申書が必要となるわけではありませんので、原部の負担等も考慮の上、内申書のあり方を見直したいと考えております。次に、管理職の早期退職者につきましては、中松市政においては5人でしたが、森井市政においては16 人であります。次に、管理職の早期退職への対応につきましては、管理職に限らず経験豊富な職員を失うことは、組織にとって大きな痛手であると認識しております。したがいまして、管理職はもとより、職員全員が使命感を持ってモチベーションを保ち、定年まで職責を全うできるよう、私との信頼関係を築き、ともに市政運営を担える組織の構築に努めてまいりたいと考えております。次に、平成 28 年1月 29 日の記者会見における前市長の発言の取り扱いにつきましては、訂正の申し入れに対し、市政記者クラブからは、謝罪と錯誤に至った経緯等の説明が不十分であり、現状では応じられない旨の見解が示されておりました。前市長が議会と記者会見とで異なる発言をしたため、議事録と記者会見記録とが整合しない結果となってはおりますが、前市長の退職に伴い、これ以上の謝罪や説明等を行うことはできなくなったことから、今後、市政記者クラブに対し、訂正等の申し入れを行う考え方はありません。次に、新市民プールの建設につきましては、平成 27 年第2回定例会におきまして、プール建設を求める陳情が全会一致で採択されていることから、整備に向けた検討は引き続き進めてまいりたいと考えております。この間、建設場所と想定していた花園グラウンドにつきましては、グラウンド利用団体の皆様から御意見を伺った結果、市として、現状と同規模の代替となるグラウンドが必要と判断し、検討を行ってまいりました。しかし、市有地においては、適地が見当たらず、かつ仮に土地の取得も含め、新たにグラウンドを整備する場合には、多額の費用を要するなどの課題があることから、花園グラウンドへの建設は見送ることといたします。したがいまして、今後はこれまでの検討の中で、建設候補地としていた旧緑小学校跡地なども含め、建設場所について改めて検討を行うとともに、現在進めている公共施設の個別施設計画との整合性を図りながら、具体的に検討を進めてまいります。次に、貸出ダンプ制度の今後の進め方につきましては、本年度においては、昨年度と同様の制度内容で運用していきたいと考えております。しかしながら、利用に当たっては、さらなる制度の周知徹底を図るとともに、昨年度は申請手続において、利用団体が直接申請書を市の窓口へ提出していただいたことにより、利用団体の負担が増大したことから利用者への負担を軽減する方法について、早急に検討してまいりたいと考えております。次に、高島漁港区の観光船事業の問題にかかわる私の見解と解決への抱負につきましては、まず一連の許認可の問題については、本来あってはならないことがなぜ起こってしまったのかという思いと、今後、このようなことはあってはならないことだと強く感じているところであります。また、問題解決の抱負については、是正措置を講じられるよう、粘り強く対応してまいりたいと考えております。次に、事業者の是正措置につきましては、定期的に違反建築物の状況を確認するとともに、事業者には是正措置を講じるよう指導をしてきたところですが、履行期限である8月7日を経過した現在も、いまだ是正措置が講じられておりません。次に、事業者が指導に従わない場合、どのような措置をとっていくのかにつきましては、法令違反となる観光船事業にかかわる建築物については、いまだ是正措置が講じられていない状況にありますが、口頭指導や文書指導を繰り返し行うなど、粘り強く対応してまいりたいと考えております。次に、事業者から損害賠償請求を受けた際の対応につきましては、このたびの一連の許認可については、本市が分区条例の拡大解釈による誤った運用を行ったことで、法令違反となる行政手続上の瑕疵が発生したものであり、これを市がみずから是正するため、事業者に対して不利益処分を行ったものであります。したがいまして、その処分を履行したことにより、損害をこうむったことで、事業者から損害賠償請求を受けた場合には、国家賠償法に基づく補償を行わなければならないものと考えております。次に、港湾計画作成の一時中断による基本理念作成の進捗状況につきましては、これまでの港湾計画改訂に向けた作業で整理された小樽港の現状や課題、要望等をもとに、港湾関係団体や国などの行政機関から、幅広く意見を聴取して、小樽港の将来像を定め、基本理念を検討することとしておりましたが、現時点で港湾関係団体、行政機関との協議には至っておらず、作成作業は進んでいない状況であります。次に、改訂作業が再開となった場合、現在進めている基本理念を作成するのかにつきましては、基本理念は港湾の特徴や可能性、港湾を取り巻く情勢の動向等を幅広く検討した上で、港湾が進むべき大きな方向性をあらわすもので、本来は港の将来ビジョンや長期構想の中で整理するのが一般的であるため、港湾計画の改訂作業を再開した後、長期構想策定の中で取りまとめることとしたいと考えております。また、これまで進めたデータ更新等の作業については、今後、改訂作業が再開された際に生かしてまいります。次に、再開する場合のスケジュールにつきましては、既に一度中断したこともあり、今後の港湾計画の改訂作業の進め方については、北海道開発局を初めとする関係機関や港湾関係団体等と改めて協議をさせていただき、その上でスケジュールをお示ししたいと考えております。次に、私が就任した後の北海道中央バス株式会社への対応等につきましては、本年9月 11 日に良好な関係を築くため、私自身が北海道中央バス株式会社を訪問し、会長と社長に御挨拶に伺ってまいりました。今後につきましては、当社との連携を深めるため、私自身が積極的に情報共有や意見交換等を行うとともに、リーダーシップを発揮しながら、ふれあいパス事業については継続に向けて協議を重ねてまいります。また、地域公共交通網形成計画については、本市の特性に合った計画となるよう地域公共交通活性化協議会での活発な協議を進めてまいりたいと考えております。次に、ふれあいパス事業の見直しにかかわる進捗状況につきましては、事業者とはICカードの導入の可能性について協議をしてきましたが、精算方法など解決しなければならない課題が多いため、引き続き、協議を継続しているところであります。次に、海上技術学校と統合校の複合は可能なものと考え提案したのかにつきましては、小樽商業高校は校舎のほか、産業振興棟があるなど、施設規模が大きいことから、海上技術学校と統合校の複合施設として使用することは可能と考え、市の方策の一つとして提示したものです。次に、中学校と短大の複合になる場合の懸念される事案や先進事例につきましては、現時点では、小樽商業高校に移転する場合の海上技術学校の具体的な施設規模や機能が示されておりませんが、中学校と短大の各施設の配置や区分方法などが懸念される事案として考えられます。また、公立の中学校と国立の短大が複合している事例については把握しておりませんが、今後、協議等により、詳細を詰めていく中で一つずつ課題を解決しながら進めていくことで、複合は可能ではないかと考えております。次に、北海道教育委員会との協議の回数及びその時期につきましては、直接北海道に伺って、説明や協議を行った回数としましては、2回になります。1回目は、海技教育機構に本市の方策を提示するに当たり、提示前の本年5月 18 日に企画政策室職員が本方策を示すこととなった経緯について、担当者へ説明するために伺ったものであります。2回目は、本年9月 11 日に、私と林教育長が、北海道教育委員会の教育長に対して、これまでの経過説明と今後の協力要請を行うために伺ったものであります。次に、海上技術学校の移転先に関する認識につきましては、9月 12 日付の海技教育機構からの回答には、仮に小樽校を存続させる場合の移転先については、小樽商業高校に絞って、今後の協議を行わせていただきたいと明記されていることから、今後は本市としても小樽商業高校に絞って協議を進めてまいりたいと考えております。次に、歳入増加策につきましては、現在、財政の健全化に向けた計画の検討を行っている中で、各部に対しても事務事業の見直しによる経費の削減のみではなく、歳入の増加策についても検討するよう指示しているところです。さらに他自治体の先進的な財源確保に向けた取り組みについても、本市での導入の可能性について、研究などを行い、今後も財源確保対策を進めてまいりたいと考えております。次に、副市長の選任につきましては、私とともに夢あふれる元気な小樽の実現と、円滑な市政運営を進めるに当たり、重責を担う副市長には、知識や経験が豊富であると同時に、誠実で人望も厚い人材であることが求められます。したがいまして、庁内のみならず、市のOBや民間からの起用も含め、幅広く検討したいと考えているところであります。次に、介護予防事業について御質問がありました。まず、本市の健康寿命の推移につきましては、算定方法の違いにより、全国、全道と単純に比較することはできませんが、小樽市健康増進計画策定の際、算定しました数値の比較で言いますと、平成 22年度が男性 77.57 歳、女性が 84.49 歳で、27 年度が男性 79.08 歳、女性が 85.14 歳で、男性が 1.51 歳、女性が 0.65 歳延伸しております。次に、介護保険における5年前の数値との比較と、将来推計につきましては、まず給付費について、地域支援事業費を含む金額でお示ししますと、平成 24 年度決算額が、約 131 億 7,000 万円に対し、29年度決算額は、約 135 億 8,000 万円と約4億 1,000 万円の増となっております。65 歳以上に占める介護認定者数の割合については、要支援を含む認定者の割合として、平成 24 年度末時点で 22.4%、29 年度末時点で 24.4%と2ポイントの増となっております。1人当たりの給付額については、65 歳以上の第1号被保険者1人当たりの年額でお示ししますと、平成 24 年度が約 30 万 5,000 円、平成 29 年度が約 29万 3,000 円と、約1万 2,000 円の減となっております。また、介護保険給付額の将来推計につきましては、第7期介護保険事業計画の策定に当たって推計した金額でお示ししますと、計画の最終年度である平成 32 年度の保険給付費等は、約 152 億 9,000 万円、団塊の世代が 75 歳以上に到達する平成 37 年度は、約 154 億 8,000 万円になると見込んでおります。次に、小樽市社会福祉協議会が実施している小地域ネットワーク活動推進事業につきましては、この事業は同協議会が歳末たすけあい義援金を財源として、グループや自治会が行う地域全体で互いに支え合う見守り活動を支援するというものであります。また、直近3年間の申請件数、予算及び助成額につきましては、平成 28 年度は申請件数8件、予算 70 万円、助成額 69 万 1,000 円、29 年度は申請件数 11件、予算 80 万円、助成額 80 万円、30 年度は、申請件数 14 件、予算 80 万円、助成額 80 万円とお聞きしております。次に、本市の介護予防について、どのように進めていくのかにつきましては、介護予防事業の核となる地域版介護予防教室を本年度は 22 教室、シニアからだづくり教室については、13 教室開催しているところであり、前年度より教室をふやし、介護予防に取り組んでいるところであります。また、9月 30日に開催いたしました小樽介護予防フェアにおいては、多くの関係団体と連携し、広く市民の皆様に対して啓発活動を行うことができたと考えております。今後もこれらの事業の効果を見定めつつ、また、市民の皆さんの御意見や御要望を伺いながら、介護予防を推進してまいりたいと思います。(「議長、16 番」と呼ぶ者あり)
再質問 16番 面野大輔
再質問よろしいですか。まず、新市民プールについて、花園グラウンドはもろもろの問題、課題があり、見送るというような方針で今進めているということですけれども、緑小学校の跡地も候補地ということですが、建物の複合化などの考えというのは、いかがお考えなのか、もしお示しできるようなことがあれば、お答えいただきたいのと、あと、前市長はかなり前進させたいという感じは感じられたのですけれども、迫市長においては、前進するのか現状のままなのか、それとも少し後退したような考え方なのか、その辺のもし意気込みがあれば、お答えしていただきたいと思います。(「前進したって何もやってなかったじゃない」と呼ぶ者あり)次に、貸出ダンプ制度について、今問題点は認識しているのだけれども、まずはことし1シーズンやってみて状況ですとか、市民の皆さんの意向を聞きながらということですが、私も、たびたび貸出ダンプ制度については質問をさせていただいているのですけれども、このたびたびの制度変更によって、主に利用者の方、団体の方がどんな理由で利用しなくなったかという、利用団体数が減っているのですが、主な理由は市で把握しているのでしょうか、利用しなくなった団体の主な理由。次に、高島漁港区の観光船事業についてですけれども、仮の話で、ようやく損害賠償請求をもし受けたらどういう対応をするのかということで、お答えをいただきました。国家賠償法に基づきながら対応していくということだったのですが、前市長は、たしか本会議だったと思うのですけれども、全責任は、私に責任があると、心配無用です的な旨の御答弁をされていたのですが、この請求については、やはり責任は私にあると言っていた御本人に請求することはあり得るのか、または可能性としてあり得るのか、あと、できるのか、この辺もし現状でわかればお答えしていただきたいと思います。次に、海上技術学校のお話で、海技教育機構側の回答書を拝見する限りでは、商業高校でおおむね了承されているという感じを受けたのですけれども、もし複合化で話を進めていくようなこともおっしゃっていましたが、統合校サイドとの地区別懇談会ですとか、その他のことで、調整がとれない場合は、適正化計画のプラン変更を行う必要があると思うのですが、その辺どのようにお考えかお示しください。次に、副市長の選任についてですけれども、市のOB、民間、幅広く検討して、人望の厚い方を探していきたいという御答弁をいただいたのですが、私も本質問の中で提示させていただきましたし、あとは先日、小樽版DMOの関係で、我が会派の髙橋龍議員、また公明党の千葉議員も質問されていたのですけれども、余り今のDMO設立の進捗については、よい感触ではないなという認識を受けました。やはり、このDMOの設立というのが、私が本質問でも例示していたコンサルティングであったり、ブランディングであったりという要素を求められている案件だと私は思っています。やはり、今後これから、こういったコンサルティング、マーケティング、ブランディングなど、行政にも必ず求められてくる時代になってくるので、小樽市としても市政を動かす中枢に、こういった人材がよそ者、若者、ばか者とよく言いますが、こういった人材が必要な時期になってきているのではないかというふうに思っていますので、選任は第4回定例会までにということで、早ければ早いにこしたことはないのですけれども、やはり、そこは迫市長に焦ることなくじっくり適任者を幅広い分野から検討、選任していただきたいと思いますが、この件についても再度お答えしていただきたいと思います。
答弁 市長 迫俊哉
面野議員の再質問にお答えいたします。私からは、プールの関係と副市長の選任の御質問についてお答えさせていただきたいと思います。先ほど、プールの建設を、花園グラウンドを見送るということで、旧緑小学校跡地も含めて検討させていただきたい旨の答弁をさせていただきましたけれども、基本的には今後のプールに限らず、公共施設の再編に当たっては、やはり機能の複合化というのは、当然考えていかなければならない問題だと考えておりますので、このプールについても同様に考えていきたいというふうに思っておりますし、これからの進め方につきましては、先ほどの答弁と重複いたしますけれども、やはりこれからの公共施設の施設計画との整合性を図りながら、検討させていただきたいなというふうに思っているところでございます。それから、副市長の選任について、いろいろ御教示を今いただきましたが、やはり、まずは副市長の不在期間が、多分昨年の 11 月くらいから副市長が不在になっているのだと思うのですね。ですから、私といたしましては、いろいろ考え方があるかと思いますけれども、今回の副市長の選任につきましては、できるだけ早い時期に人選をさせていただきたいというふうに思っておりますし、民間から公募してはどうだろうかという御意見もありますし、2人体制に戻してはどうかという御意見も時々耳にさせていただいておりますけれども、そういったお考えにつきましては、今後の検討課題とさせていただきたいというふうに思っているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 建設部長 上石明(建設部長は2019年2月まで)
面野議員の再質問にお答えいたします。まず、貸出ダンプ制度の利用の減少理由ですけれども、昨年度からは、第2種路線の部分についての利用は対象外にしたということもあるのですが、その以前、平成 28 年に、やはり雪堆積場の関係で、転回場の部分は1カ所のみという形で、少し制限をさせていただきました。その要因の中で、ことしの除雪懇談会の中でもあったのですけれども、我々としては、こういう制度変更の中で、十分周知といいますか、やってきたつもりだったのですが、やはり質問の中で、その趣旨といいますか、完全にだめだというように勘違いをなされている団体等もあったというような部分もありましたので、我々の周知不足の部分も若干ありまして、雪堆積場の部分が使えないのであれば、少し利用を控えたというのもあるのかもしれないのですけれども、そこはわかりませんが、この3年間の利用の減少の実績を見ますと、やはりそういったこともあるのかというふうには考えております。(発言する者あり)(「周知じゃなくて、毎年変えてるからこんがらがっちゃったんですよ」と呼ぶ者あり)(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 産業港湾部長 加賀英幸(産業港湾部長は2019年2月まで)
面野議員の再質問にお答えいたします。観光船事業にかかわって、国家賠償法に基づく補償をした場合、前市長に請求できるのかという御質問でございましたが、市の行政手続においては、専決規程が設けられておりまして、それぞれその業務の責任者が決められているという状況にあります。そういった状況を考えますと、今回、議会の中で、前市長が、全責任は私にあるという答弁をされている部分との整合性も考えなければならないということもございますから、慎重にその辺については判断していかなければならないものと考えております。(「整合性なかったのかい、したら」と呼ぶ者あり)(「責任とってもらうって言えば楽だったんじゃないですか」と呼ぶ者あり)(「議長」と呼ぶ者あり)
質問 20番 小貫元
今、教育長が答えようとしていますけれども、議長が説明を求める説明員の中に、教育長が入っていないので、これは市長部局が答えるべきではないかと思います。(「執行機関違うんだよ」と呼ぶ者あり)
答弁 市長 迫俊哉
海上技術学校の御質問について、複合化を今検討している中で、統合校との関係で、地区別懇談会でこの問題の整理がつかなかった場合について、現計画を変更するのかというような御趣旨の質問だったかと思いますけれども、基本的には、今、商業高校を海上技術学校に使っていただく、それから統合校にするという既定路線がありますけれども、できる限り地区別懇談会の中で地域住民の皆様の御理解をいただくように前に進めていきたいというか、私が進めるのではないので、どうお答えしたら、望ましい形といたしましては、しっかりと地区別懇談会の中で御理解をいただくよう進めていくべきなのかというふうに思っているところでございます。(「議長、16 番」と呼ぶ者あり)
再々質問 16番 面野大輔
再々質問を1点だけさせていただきます。先ほど、建設部長から御答弁がありました貸出ダンプ制度についてですけれども、済みません、聞いてはいたのですが、理解できない部分があったので再度聞かせていただきますけれども、完全にだめだと間違って認識されている方がいらっしゃって、周知不足だというようなことをおっしゃっていたのですが、私の認識では雪堆積場は完全に禁止になった、完全にだめという認識だし、そういった利用団体の認識は間違っていたのか、その部分を答えていただきたいのですけれども、完全なだめという部分が何に対しての完全にだめということで部長はおっしゃっていたのか、主語と言ったら変なのですが、何に対して完全にだめということが利用者の方が間違って認識されていたという発言になったのか答えていただいて再々質問を終わります。
答弁 建設部長 上石明(建設部長は2019年2月まで)
面野議員の再々質問にお答えいたします。申しわけございません、私の説明不足で。制度の中で、転回場、要は作業する転回場の部分については、その部分を確保しないといけないので、その部分に対するよけた雪については、貸出ダンプ制度の中の雪の中で処理をしても構いませんという話は、御説明をしていたのですけれども、そういった説明のところが、なかなか御理解をいただけていなかったことが、今回の除雪懇談会の中でもそういったことの話がありまして、我々としては、もう少し丁寧にこの貸出ダンプ制度について、もう少しきちんと御説明する必要があるのではないかということで、先ほど答弁させていただいたところであります。(「転回場じゃなくて、堆積場の話してたんですよ。全然違う話をしているじゃないですか」と呼ぶ者あり)