小樽市議会 平成30年第3回定例会 2018年10月2日
市長の公約に関わって
2018年10月2日、小樽市議会の一般質問で、高野さくら議員が「市長の公約に関わって」について質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 高野さくら 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 高野さくら
2項目めの質問、市長の公約にかかわって、伺います。子育て支援についてです。市長の提案説明で、重点的に推進したい四つの政策の柱の一つについて「安心して子どもを産み育てることができ、すべての子どもたちが能力や可能性を発揮できるまちづくり」としています。2018 年8月から課税世帯の小学校6年生までの入院の自己負担を1割負担から初診時一部負担のみへ、乳幼児等の医療費助成制度が拡大されました。北広島市ではことしの4月から通院助成を中学生まで拡大しました。後志管内では、倶知安町や仁木町でも中学生まで拡大されています。日本共産党は、子育て支援のために子供がお金の心配なく、また重度の病気になる前に医療機関にかかることができるよう、小学校6年生までは完全医療費無料化を求めますが、今後のこども医療費助成拡大について、市長はどのように考えていますか、お答えください。第1回定例会で、第2子以降からの保育料軽減を質問したところ、前市長は保育料の軽減については、本年9月から第3子以降の保育料を無料化するので、さらなる独自軽減策については、第3子以降の無料化を実施した後に考えるとのことでした。改めて市長に伺いますが、小樽市として、第2子以降の保育料負担軽減について検討するお考えはありますか。出産に関して、お聞きします。本年4月以降、多くの皆さんの運動と関係者の努力で、地域周産期母子医療センターに認定されている小樽協会病院での分娩取り扱いが再開されました。一方で、ハイリスク分娩に対応する周産期医療センターとしての再開はされていません。周産期母子医療センターとして認定している北海道、また本市の責任が問われますが、周産期医療体制の再開のめどは立っているのでしょうか。また、出産ハイリスクの妊婦に対して、市として対策はとれているのでしょうか。お答えください。北海道では、地域で出産できない方に対して交通費助成を行っていますが、市では行われていません。これを実現することが市長の言う、安心で、子供を産み、育てられる環境につながるのではありませんか。公園の整備についてです。8月、市内の公園で子供がブランコ付近でけがをして、病院を受診したという話を聞いています。そのけがをされた子供は、ブランコの下の地面に敷かれている板をとめているくぎが飛び出していたため、そのくぎに足をひっかけ、けがをしたということです。過去5年間の公園内で発生した事故について、資料請求をしたところ、今お話しした方の記載はありませんでした。この方の事例は、公園内で起こったことでも事故ではないという認識なのでしょうか。市長の認識を求めます。特に、ここ3年間はブランコ周りなど公園内の事故が相次いでいます。2年前には、朝里川公園で、ブランコのチェーンのつり金具が破損し、転倒しました。このように整備が不十分では、子供が安心して公園で遊ぶことができません。市長は、ここ数年間、このような公園事故が起きている状況について、どのように考えていますか。市は、国土交通省で出している都市公園における遊具の安全確保に関する指針という基準に基づいて、安全点検を実施しているとのことですが、市内の遊具を見ても遊具がさびついて、ペンキも剥がれている遊具も見かけることもあります。遊具の点検はもちろんのこと、遊具付近の安全面もしっかり点検されているのか、疑問を感じます。市内の都市公園の定期点検はどのように行われているのか、また事故後、点検方法の見直しや事故が起きないように対策がなされたのでしょうか。市長は、点検方法や対策がなされているとお考えですか。お答えください。小樽市人口減少問題研究会の報告書を見ても、子育てインフラの整備に対する満足度が相対的に低く、市民の満足度が低いものの中に子供の遊び場、公園が入っています。子育て世代がこのまま小樽に定住してもらうためには、公園の整備などは必要です。魅力がある公園となれば子供や地域との交流なども図ることができます。市長は公約の中でも公園の整備について進めるとしているので、今後このような事故が起きないようにしっかりと維持、整備などをしていただけると思いますが、いかがですか。安心・安全に暮らすことができるまちづくりについてです。市長は公約で除排雪問題について、「除排雪対策本部を早期に設置し、早目に除雪シーズンに備えます」「スクールゾーンなどを優先するなど、市民の皆さんに納得いただける除排雪を行います」と公約し、地域総合除雪業務の排雪量を過去5年間の平均である 50 万立方メートルとしています。今回の補正予算で、市長が公約された市民の皆さんに納得していただける除排雪が実現できるとお考えでしょうか。お答えください。17 年度は市民の排雪に対する不満が 837 件で、5年間の平均 634 件を約3割上回っていることでも明らかなように、市民から排雪要望が上がっても実施はされませんでした。それは除雪予算内に抑え込み、雪解けを待ち続けたことが大きな要因の一つだったと考えます。市長は、積雪状況によっては、補正予算を計上してでも排雪すべきとお考えですか。前市長は、2015 年度から3年間、貸出ダンプ制度の見直しを強引に進めてきました。実施日数の削減、排雪幅を8メートルまでにするなど、特に排雪第2種路線を貸出ダンプ対象外にし、市が排雪としながら利用は制限されました。貸出ダンプ制度の見直しは、積雪量、坂道、道路の幅員など厳しい環境条件に見舞われる小樽市民を苦しめる改悪でした。除雪費補正予算の説明では、今年度の貸出ダンプ制度の見直しは実施しないとの説明を受けました。3年間にわたって、改悪されたこの制度の変更しない理由を改めてお伺いしたいと思います。これまで「共同企業体除雪業務代表者要件」の企業の経営状況を示す要素である「経営状況分析評価点Yに相当する点数が 700 点以上の者」が除かれ、18 年度は「本市発注の共同企業体除雪業務の履行実績があること」と変更が提案されています。昨年は、変更された「経営状況分析評価Yに相当する点数が 700 点以上」の企業が代表者となった例はなかったと思います。このたび、共同企業体の代表者要件の変更を提案することは、どのような問題があり、なぜこのような対処にしているのか、説明してください。市民の立場に立った除排雪の改善、充実を行うためには、建設部だけではなく、福祉部、産業港湾部、教育委員会、消防本部から成る除雪対策本部の設置が、やはり必要であると考えますが、除雪対策本部に入れて、より充実した除排雪になるようにしていただきたいと思いますが、市長の見解を求めます。除排雪体制の充実を行うとして、9月 21 日人事異動が行われました。建設事業課と雪対策第1課、第2課を統合して、夏季・冬季一体として管理し、業務の平準化を図るとしていますが、市長は建設事業課の道路維持グループと雪対策第1課、第2課を統合し、組織改正をしたことで、どのように除排雪体制の充実が行われるとお考えですか。除排雪の充実を図るのであれば、昨年除雪にかかわっていた職員をなぜ異動させるのでしょうか。除排雪をよくするためにも、今シーズンは同じ人を配置する必要があったのではないでしょうか。また、全道一斉停電によるさまざまな課題を抱え、これから防災対策や計画などを見直しをしなければいけないときに、なぜ災害対策室の職員を除雪担当に異動させたのでしょうか。「にぎわいをつくる」、「未来をつくる」について、お伺いします。この公約については、新幹線問題についてのみお聞きします。市長は、公約として、新幹線の活用を掲げています。しかし、北海道新幹線については、市民アンケートでも「月1回以上利用すると思う」は、わずか 3.2%にとどまり、3割は「利用しないと思う」と回答しています。市民の中からは、建設費の一部や周辺整備は小樽市の負担となると聞いているが、新小樽(仮称)駅について、一体何本の列車がとまるのか、小樽市のみ取り上げた経済波及効果はどれだけか、有害な物質を含むトンネル残土が小樽・後志の山や沢地に捨てられることは、自然破壊であり異常気象のもとでは、災害の原因ともなり得るのではないか、新幹線の赤字が地方在来線の切り捨てにつながるのではないかなど、多くの疑問の声があります。日本共産党は、北海道全体の見地からも災害に強いまちづくりが優先されるべきかと考えます。市長に伺いますが、新幹線の活用ではなく、新幹線計画を見直すよう国に求めるべきではありませんか。見解をお聞かせください。2項目めの質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、私の公約にかかわる御質問がありました。初めに、子育て支援についてですが、まず子供の医療費助成の拡大につきましては、本市においては、本年8月から小学校6年生までの入院に係る医療費の実質無料化を行っておりますが、本市の財政状況を勘案いたしますと、直ちに完全無料化するというのは難しいものと考えております。しかしながら、市民の皆様が安心して子供を産み育てることができる環境づくりは重要であると認識しておりますので、関連する施策との優先順位などを判断しながら引き続き検討してまいりたいと考えております。次に、保育料の第2子以降の負担軽減につきましては、第3子以降の保育料の無料化を本年9月から始めたところであり、現時点で検討する考えはございません。次に、地域周産期母子医療センターとしての機能再開の目途及び出産ハイリスクの妊婦に対する本市の取り組みにつきましては、小樽協会病院からは「まずは安全に分娩を再開することを第一と考えており、助産師の確保など課題も多く、再開時期については明言できないが、地域の期待に応えられるよう引き続き努力していく。」と伺っております。本市といたしましても、北後志周産期医療協議会の一員として、センター機能の早期再開に向けて、引き続き支援を行ってまいりたいと考えております。また、出産ハイリスクの妊婦に関して、医療を必要とする場合、医療機関同士の連携により対応されており、そのほか若年または高年の初回妊婦、妊娠高血圧症候群等の既往のある妊婦や継続的な支援が必要な妊婦につきましては、保健所の保健師による家庭訪問で保健指導を行っております。次に、妊婦の方に対する交通費助成につきましては、やむを得ず市外の病院に通院している方がいらっしゃることは承知しておりますが、本市としましては、交通費の助成を実施する予定はございません。しかしながら、保健師による家庭訪問支援等を今後も継続して行うとともに、妊娠期から子育て期に至るまでの切れ目のない支援を行う、子育て世代包括支援センターの設置など、安心して子供を産み育てる環境づくりに向けて取り組んでまいります。次に、公園内での事故につきましては、一般的に市で管理している遊具などでけがをした場合は、事故として扱うものですが、このたびのけがについては、職員が現地で通報した方にそのときの状況を確認しましたが、けがの原因が特定できなかったことから事故として扱わなかったものであります。次に、公園内の事故の状況につきましては、過去3年間においては、ブランコ境界柵の転倒やブランコのチェーンつり金具の破損等による打撲などがあり、その主な原因は、施設の老朽化によるものと認識しているところであります。そのため、引き続き点検の強化や計画的な施設の更新等に努めてまいりたいと考えております。次に、定期点検がどのように行われているかなどにつきましては、定期点検は遊具の変形、部分異常、木部やプラスチック系材料の異常等の点検を専門業者により年1回行い、設置異常、破損、緩み、敷地状況などの点検を、市職員により年2回実施しております。事故後は、全公園のブランコの確認や危険箇所における必要な対応を行うとともに、周辺の安全確認も行ったところです。私といたしましては、一定の対策がとられたと考えておりますが、今後とも安全対策に万全を期してまいりたいと考えております。次に、今後の公園の維持・整備につきましては、私といたしましては、公園は小さな子供に利用されており、比較的軽い事故につきましても重大な事故につながる可能性があると認識しております。そのため点検項目の工夫をするなど、定期的な点検を強化することにより事故が起きないよう、より一層の公園施設の安全対策に努めてまいりたいと考えております。次に、安心・安全に暮らすことができるまちづくりについてですが、まず今回の補正予算で、市民の皆様に納得いただける除排雪を実現できるかにつきましては、今回の補正予算案の計上に当たっては、市民の皆様からの要望が高い排雪の充実を図るために配慮いたしました。私といたしましても、冬の安全で安心な市民生活を支えるために、どのような施策が必要となるのか、市民の皆様の声をしっかりとお聞きしながら、できるところから除排雪作業の改善を図り、市民の皆様に納得いただける除排雪の実現に向けて、着実に取り組んでまいりたいと考えております。次に、積雪の状況による補正予算の計上につきましては、今回の補正予算案の根拠といたしましては、過去の実績に基づき算出しているものであり、まずは予算の範囲内で執行管理に努めてまいりたいと考えておりますが、今冬の気象や積雪等の状況によって、市民生活への影響が大きいと判断される場合には、除排雪に必要な予算を措置してまいりたいと考えております。次に、今年度の貸出ダンプ制度の見直しにつきましては、今後、本制度のあり方について市民との協働による事業の将来を見据えながら検討してまいりたいと考えていることから、昨年度と同様の制度内容で運用していきたいと考えているところであります。しかしながら、昨年度は申請手続において、利用団体が直接申請書を市の窓口へ提出していただいたことにより利用団体の負担が増大したことから、利用者への負担を軽減する方法について、早急に検討してまいりたいと考えております。次に、共同企業体の代表者要件の変更につきましては、私としましては、現行の代表者要件においては、経営状況分析評点Yの条件を満たす業者であれば、本市の公共事業の実績がない小規模な事業者でも共同企業体の代表者になることが可能となっていることが問題であると考えております。このことから、公共事業として公道上の安全な除雪作業を確保するためには、早急に共同企業体の運営能力を有している建設業の事業者が共同企業体の代表者となる要件に変更すべきと考えたものであります。次に、除雪対策本部につきましては、当本部の役割は、市道等の適切な除排雪を実施することにより、冬期間における道路の円滑な交通を確保し、安全で快適な市民生活を実現することであります。さらに、市民の皆様が冬を快適に暮らすためには、道路の円滑な交通を確保するのみならず、冬期間における皆様からのさまざまな要望を一つずつ着実に応えていく必要があることから、まずは、冬の総合的な市民サービスに関して、庁内の関係各部による情報共有や議論の場を設けてまいりたいと考えております。次に、今回の組織改正につきましては、建設部内に建設事業室を新設し、2課体制であった雪対策の担当課を統合し、夏の道路維持業務と冬の除雪業務が一体となる体制といたしました。このことにより1年を通じて、道路維持の効率的な業務執行が可能となり、市民の皆様にもわかりやすい組織体制になったものと考えております。また、担当主幹2名の配置により、冬の除雪業務の繁忙期に関係なく、安定・継続的な除排雪計画や年次予算及び雪堆積場の検討、貸出ダンプの制度設計などを早期に策定できるものと考えております。次に、9月 21 日付の人事異動につきましては、除排雪体制の充実の一環として行ったものでありますが、基本的には除排雪体制を以前の体制に戻したいとの考えのもと、今シーズンから私が公約に掲げた除排雪の改善を実現するためには、当時の雪対策課長を経験した災害対策室主幹の力が必要と判断し、また、その後任には災害対策に有益な資格を有する職員を充て、それぞれがそれぞれの職場で能力を発揮できるよう配置したものであります。次に、「にぎわいをつくる」、「未来をつくる」についてですが、新幹線計画の見直しを国に求めることにつきましては、北海道新幹線は、国において収支採算性や投資効果などを検討した上で認可されたものであり、新幹線の整備効果を北海道全体に波及させるためには、一日も早い札幌までの開業が望まれておりますことから、見直しを求めるのではなく、早期開業の必要性について引き続き国や関係機関などに強くアピールしてまいります。