小樽市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月11日
市長の政策について
2018年6月11日、小樽市議会の一般質問で、山田雅敏議員が「市長の政策について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 山田雅敏 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 23番 山田雅敏
それでは、2項目めに市長の政策についてお聞きいたします。初めに、先輩起業家訪問ツアーについてお聞きいたします。札幌市では、昨年7月、起業志望者向け講座、先輩起業家訪問ツアーを開催しました。これは、先輩起業家を訪問し、起業に至るまでの軌跡や体験談とともに事業内容について紹介、将来の社長を目指す方々に松下幸之助の「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる」という名言どおり、先輩起業者からアドバイスを聞けるというものです。本市では商人塾、商工会議所でも企業をする際の注意やアドバイスをしていると聞きます。そこで、お聞きしますが、起業を考えている小樽の人々が先輩起業家の生の声を聞くことができ、将来起業を目指す方々に、このような講座の開設はできないものかお聞きいたします。また、同様の趣旨で行われている施策があれば、開催状況をお示しください。次に、道の駅等についてお聞きいたします。私は、以前、道の駅や海の駅など、地域の核となる情報・交流・地域住民のにぎわいづくりに関して質問してまいりました。本来、道の駅は道路利用者が休息所として地域の方々のための情報発信基地として、まちとまちとの連携、地域づくりの三つの機能を目的に誕生、20 年以上たった今、再び地域の情報発信の場として活用されてきていると聞いております。地域の交流・情報発信として、道の駅があったらいいなと思う場所が小樽市内で考えられるか、まず、お聞きいたします。次に、市長に、みなとオアシスについてお聞きします。みなとオアシスは北海道の登録が 10 港あり、地域住民の交流や観光の振興を通じた地域の活性化に資する港を核としたまちづくりを促進するため、住民参加による地域振興の取り組みが継続的に行われる施設を、国土交通省港湾局長が登録すると聞いています。このみなとオアシスの機能や具体的に備えるべき施設は、主にどのようなものなのかお聞かせください。また、登録するとどのような業務を行うのか、お答えください。さらに、みなとオアシスについて、市長は取り組む考えはありますか、お答えください。次に、観光施策についてお聞きいたします。小樽の観光は、昭和 59 年の小樽博覧会から訪れる観光客がふえ、340 万人となり、昭和 61 年に運河散策路が整備され、平成 10 年小樽雪あかりの路が開催されたときは 666 万人、平成 11 年マイカル小樽が開業したときは、最高の 973 万人を数えました。しかし、その後、さまざまな要因で下降線をたどり、平成 23 年の東日本大震災で 604 万人まで激減しました。今日、皆様方の御努力で、平成 27 年度は 795万人まで回復、29 年度は 806 万人を数え、14 年ぶりに 800 万人を超えたと聞きます。最初に、小樽を訪れる、ここ最近の観光入込客数の大まかな内訳や宿泊客の推移や外国人宿泊客数をお答えください。あわせて、近年、再利用した建物や新たに完成した主な施設やイベントは何かお答えください。私は、市内観光地へリピーターとして地元の人に魅力を伝える努力が足りないと感じています。さらに本市の高齢化率は 37.91%を数え、年間減少者数は約 2,000 人、人口 10 万人以上の都市では 10 年先に行っているとお聞きいたします。小樽に関するある試算では、観光入込客数の定住人口への換算値、これは定住人口 12 万 2,159 人に匹敵、これは観光総消費額約 1,500 億円と推計され、観光は育成され、今や小樽の大きな基幹産業ではないでしょうか。市長に今の小樽観光の状況をどう捉えているのか、認識をお答えください。よくないところは抑え、よいところは伸ばす、企業や会社では当たり前のことです。また、事前準備としてマーケティングリサーチや企業存続のためのマネジメントは重要と考えます。観光部への昇格を前提に新たな専門分野を創設するなど工夫が考えられます。市長が考える今後の小樽観光構想をお尋ねいたします。また、現在、草花が整備され、遊歩道として多くの市民が利用し、人通りが多くなった旧国鉄手宮線沿線に、市民から観光客と市民が交流する施設の建設要望があります。市民から現実的な案として、手宮線沿線に、この交流施設を建設するという案は、市長としてどのように考えますか、見解をお答えください。次に、公共交通について伺います。本市において、公共交通機関といえば中央バスを思い浮かべますが、昨年 12 月からのダイヤ改正で大幅な便数の減となり、市内利用者の不便な状況を危惧してお聞きいたします。最初に、市民からバスの大幅便数減による不便な状況があると聞きます。では、このような不便な状況を聴取する機会はありますか。また、利用者の声を事業者に届ける意見交換会は行っていますか。お答えください。昨年 12 月、政府の国家戦略特区の合同区域会議が東京都内で行われ、兵庫県養父市で規制緩和を活用、自家用車による旅客運送を行う計画をまとめたと聞きます。その後、諮問会議で正式認定を受ける見込みで、実現すれば全国初と聞きます。養父市では、市内タクシー業者や住民でつくるNPO法人が実施主体となり、受付と配車を担当。一般のタクシー業者と競合しないように、市内でも交通事業の悪い地域に限定することを明記し、初乗り 600 円など料金についても定めたと聞きます。養父市の例を出しましたが、決してこのような状況がよいとは思いません。事業者、市利用者が協力して安心・安全で快適な地方公共交通の確立を願うものです。平成 30 年度の小樽市地域活性化協議会の進捗状況は進んでいますか。現在の状況をお聞かせください。この項、最後に、人口減少対策についてお聞きいたします。本年3月に小樽市人口減少問題研究会が中間取りまとめを出しました。今調査の目的は、これまでの市の政策が市民の不満や不安を適切に解消できなかったため、人口減少に歯どめがかけられなかったとも言えることから、どこに問題があるのかを突きとめ、この問題に対する政策立案を提起する、その根拠をアンケートによる分析やインタビューによる調査によって明らかにすることと聞いております。では、単純に全国的な人口推移を見ると、団塊の世代の高齢化に伴い、人口減少はどうしても起きてしまう必然的な事象と考えますが、市長の見識をお聞きいたします。次に、低出生率が続くと、地域生活や経済社会に良好な環境を与えることができなくなり、地域的なアンバランスの状況が進展し、特に若年層の偏りが今後の地方再生のカギを握ると聞きます。では、中間取りまとめが出され、この後さらに分析された最終報告書が完成しますが、公表時期など今後のスケジュールをお示しください。以上、2項目めを終わります。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
ただいま、私の政策について御質問がありました。初めに、先輩起業家訪問ツアーについてですが、本市では起業希望者などを対象に経営の基本を学ぶ小樽商人塾を平成 21 年度から開講しており、昨年度からは受講者を対象としたアンケート調査を踏まえ、先輩起業者の体験談や受講者との交流など、カリキュラムを充実させて実施をしてきたところであります。今年度からは、本市を含む産学官で構成する小樽地域雇用創造協議会が厚生労働省の実践型地域雇用創造事業を受託し、創業希望者などを対象とした地元経営者からの講義や創業間もない起業者に対するフォローアップセミナーなどを予定しており、御提案を参考に効果的な取り組みを検討しながら、起業希望者の支援に努めてまいりたいと考えております。また、同様の趣旨の事業といたしましては、移住、起業希望者の小樽体験ツアーとして、小樽へ移住し起業をお考えの方を対象に、先輩起業者の事業所を実際に訪問し、懇談する機会を設けるなど、交流機会の創出に努めているところであります。次に、道の駅等についてですが、まず、市内における道の駅の候補となり得るような適所の有無につきましては、道の駅は国土交通省への登録申請に当たっては、休憩機能、情報発信機能、地域の連携機能の三つの機能を求められていることから、交通量の多い幹線道路と接続可能な一定規模の敷地を確保する必要があります。しかしながら、市有地においては、こういった条件を満たすような適所はなく、また民有地においては、本市の財政が厳しい中、大きな土地を取得することは困難でありますので、現時点では適所を見出せていない状況であります。次に、みなとオアシスにつきましては、みなとオアシスの機能は、交流、休憩、情報提供の機能に加え、努力義務として災害支援、商業機能を有するものとなっております。具体的な個別施設例としては展望施設、旅客施設、観光案内施設、耐震強化岸壁、市場などとなります。また、地方自治体、港湾管理者、当該港湾で活動しているNPO及び協議会等がみなとオアシスを登録できますが。登録を受けた後の業務としては、港を核とした地域の活性化に向けて、例えば地域住民やクルーズ旅客等が交流するイベントの開催や、小樽市内の観光情報の発信、地場産品の販売等を行うものであります。次に、みなとオアシスについて取り組む考えがあるかにつきましては、みなとオアシスの登録には地域住民や観光客、港湾利用者などの交流を創出する場として、観光案内施設などの機能を兼ね備えた代表施設が必要であり、それを満足する既存施設は現在のところないものと考えております。そのため、小樽港の魅力発信やにぎわいの創出につながる制度と認識をしておりますが、現状では登録することは難しいと考えております。今後も引き続き、事業主体の動向を初めとした情報の収集に努めてまいりたいと考えております。次に、観光施策についてですが、まず、本市の観光入込客数につきましては、平成 29 年度対前年度比101.9%の 806 万 1,600 人で、内訳といたしましては、道内客が 493 万 400 人、道外客が 313 万 1,200人。宿泊客、日帰り客では、宿泊客が 75 万 7,500 人、日帰り客が 730 万 4,100 人となっております。宿泊客数の推移、直近の3年間では、平成 27 年度が 70 万 200 人、平成 28 年度が 73 万 6,200 人、平成 29年度が 75 万 7,500 人、そのうち、外国人宿泊客数については、平成 27 年度が 12 万 8,223 人、平成 28年度が 17 万 826 人、平成 29 年度が 20 万 5,587 人となっており、5年連続して過去最高を更新し続けております。次に、近年、再利用された建物や新たに完成した施設、イベントにつきましては、主なものとして歴史的建造物や産業遺産の利活用では、小樽芸術村や旧国鉄手宮線散策路の整備、新たに完成した施設ではJR小樽駅改装に伴ってオープンした駅なかマート「タルシェ」などの飲食・物販施設やホテル・トリフィート小樽運河、新たなイベントでは小樽ゆき物語や祝津にしん群来祭り、小樽堺町ゆかた風鈴まつりなどが挙げられます。次に、本市観光の状況の認識につきましては、平成 29 年度において観光入込客数が 806 万 1,600 人と、平成 15 年度以来 14 年ぶりに 800 万人を超え、宿泊客数についても6年連続で増加をし、75 万 7,500 人と好調に推移している状況であり、宿泊施設も増加傾向にあることから、長年の課題であった宿泊滞在型観光への移行が進んでいるものと認識をしております。また、平成 25 年度小樽市観光客動態調査では、観光客1人当たりの平均消費額は1万 8,355 円、年間観光総消費額は 1,255 億円となっており、観光は地域経済に大きな効果をもたらす本市の基幹産業の一つであると認識をしております。次に、今後の小樽観光構想につきましては、第二次小樽市観光基本計画で示した「ホンモノの小樽とふれあう」、観光客と市民が触れ合い、新しい発見があり、また来たいと思えるまちを目指し、「小樽の魅力を深める」、「小樽の魅力を広める」、「小樽の魅力を共有する」の三つの方向性を基軸に、観光振興施策を実施してまいります。好調に推移している本市観光の現状に満足することなく、本市の有する数々の観光コンテンツをより魅力あるものに磨き上げ、また、潜在する観光素材を掘り起こし、さらには地域経済の域内好循環を図るため、観光と地場産品を積極的に結びつけていくなど、本市経済にさらなる潤いをもたらす観光都市づくりを推進してまいりたいと考えております。また、観光地経営の視点を持ち、マネジメントやマーケティング、取り組みの効果測定などを行うこともできる新たな観光推進組織、地域DMOの構築を視野に、観光振興室と観光協会の執務室を同一の建物に移し、業務の連携を強化しつつ、推進体制の整備を進めているところであります。なお、産業港湾部を港湾部と観光経済部の二つの部署に改編する考えがあり、先般、議会提案をしたところではありますが、現在、観光振興室を部に昇格させることは考えておりません。次に、旧手宮線沿線の観光客と市民が交流する施設の建設につきましては、旧手宮線は遊歩道として整備されたことを契機に、特に外国人観光客の撮影スポットとして人気が高まっている一方、市民は散策はもとより通勤・通学路として日常的に利用しているものと認識はしておりますが、沿線での交流施設の建設については、本市として現在のところ考えておりません。次に、公共交通についてですが、まず、バスの大幅な便数の減少に対する市民の声を事業者に届ける機会につきましては、バス事業者のことに限りませんが、市民からの御意見、御要望等をお聞きする場としては、地区連合町会長と市長と語る集いや町会長と市との定例連絡会議があり、また、建設部、福祉部、教育部、生活環境部などの公共交通にかかわる部門と北海道中央バスが意見交換を行う定例会議において御意見等を伝えております。それ以外にもさまざまな場面で御意見等が寄せられた際には、事業者に伝えるなどの対応をしております。次に、平成 30 年度の小樽市地域公共交通活性化協議会の進捗状況につきましては、今年度は第1回目の協議会を8月に開催する予定としております。現在までの取り組みといたしましては、小樽市内の公共交通の現状や課題を整理するためのアンケート調査の実施に向け、他都市やバス事業者等へヒアリングを行うとともに、国の指導を受けながら調査項目や実施方法等の検討を進めてきております。内容につきましては、郵送等による市民ニーズアンケート調査や実際に路線バスへ乗り込み、利用実態を把握する調査を予定しており、協議会の下部組織である分科会において内容を検討の上、7月から調査を開始し、その結果を8月の協議会に報告することとしております。次に、人口減少対策についてですが、まず、全国的な人口推移についての私の見解につきましては、戦後、日本は二度のベビーブームなどにより、人口は増加しておりましたが、議員御指摘の団塊の世代の高齢化が進んでいることにあわせ、合計特殊出生率の低下により少子化が進んでいることが全国的な人口減少の要因と認識をしております。次に、小樽商科大学との人口減少問題共同研究の最終報告書の完成と公表の時期につきましては、現在、最終報告書の取りまとめを行っている最中であり、6月末までには完成させる予定となっておりますので、7月中には公表できるものと考えております。