みんなの議会

小樽市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月12日

森井市長の政治姿勢について

2017年9月12日、小樽市議会の一般質問で、高野さくら議員が「森井市長の政治姿勢について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。

質問者
高野さくら 議員
答弁者
市長 森井秀明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 高野さくら

日本共産党を代表して質問します。1項目め、森井市長の政治姿勢について質問します。第1に、原発の最終処分場についてです。政府は、原発から出る高レベル放射性廃棄物、核のごみを地下に埋める最終処分場選びの基礎資料となる科学的特性マップを公表し、小樽市は候補地の可能性もあるとされています。2017 年に行ったどの世論調査を見ても、原発再稼働反対が 50%を超え、賛成を大きく上回っています。それだけ住民の反対の声や、6年前の福島第一原発のような事故を二度と起こしてはいけないとの願いでもあります。また、原発を再稼働させてしまえば、さらに核のごみがふえ続けることになります。市長は、小樽市が核のごみの適地とされたことを、どのように捉えていますか。市長が原発再稼働反対の立場ならば、政府に対して、小樽市は核のごみの処分場の受け入れは認めないときっぱり断るべきと考えますが、市長の見解を伺います。次に、平和問題についてです。ことし8月 21 日に米国海軍第7艦隊のイージス駆逐艦がタンカーと衝突し、10 人が行方不明という事故が起きました。第7艦隊の艦船事故は、ことし4件目という異常事態となりましたが、現在も事故原因は不明なままです。静岡県沖合で起こった衝突事故についても、日米地位協定により、日本の領海上での事故にもかかわらず、日本国側によるイージス艦の調査がされないまま米軍が引き上げる結果となりました。小樽港には、毎年のように米艦船第7艦隊の艦船が入港しています。事故を起こしたイージス巡洋艦アンティータム、ジョン・S・マケインも、フィッツジェラルドも、小樽港に入港しています。横須賀市や静岡県沖で起きた事故は小樽港周辺でも起こり得る話であり、決して他人事ではありません。市長は、このような事故が多発していても、受け入れ判断の3項目の一つ、入出港時及び接岸時の安全性は確認されているとお考えですか。8月5日には、オーストラリア沖でオスプレイの墜落事故があり、原因究明も進まないまま、事故からわずか 13 日後には、青森県から北海道大演習場に飛来しました。後志の自治体職員は、役場の真上を飛行するオスプレイについて、ダンプカーが空から降ってきたようだ、騒音と墜落に対する不安からも二度と飛行はしてほしくないと、驚きと怒りを込めて話しています。また、役場には連絡は一切なく、町村民からの問い合わせも多くあり、困惑したと聞いています。市長は、このような地元に事前連絡せず、住民を無視した米軍の姿勢についてどうお考えですか、見解を伺います。昨年9月には、陸上自衛隊北部方面隊、水際地雷敷設訓練が、おたるドリームビーチで行われています。仮にことしもおたるドリームビーチを使用した訓練を実施するとして、北海道知事から意見を求められた場合は、どのようにお答えするつもりですか。また市長は、憩いの場である海水浴場での水際地雷敷設訓練をすることについて、どう思いますか。次に、核兵器禁止条約についてです。ことしは、米国による原爆投下から 72 年目を迎えました。この悲劇を繰り返すわけにはいかないと、長年の原水爆禁止運動が実を結び、7月に人類史上初めて核兵器を違法化とする核兵器禁止条約が国連会議で 122 カ国が賛成し、採択されました。被爆者が、単なる核兵器犠牲者というだけではなく、長年命をかけて核兵器の非人道性を訴えたことが、国際、地域組織、宗教指導者、学術研究者などにも広がり、何としてもこの条約をつくらねばと大きな運動になり、条約をつくる力となったのです。市長は、人類史上初めて核兵器を違法と認める核兵器禁止条約の採択についてどう思いますか。お答えください。長崎の平和式典では、田上富久長崎市長が、国連で採択された核兵器禁止条約について、被爆者が長年積み重ねてきた努力が、ようやく形になった。日本政府が核兵器禁止条約の交渉会議にさえ参加しない姿勢を、被爆地は到底理解できない。唯一の戦争被爆国として、核兵器禁止条約の一日も早い参加を目指し、核の傘に依存する政策の見直しを進めてください。日本の参加を国際社会は待っていますと訴えました。安倍首相は、広島に続いて核兵器禁止条約に触れず、核兵器のない世界を実現するには、核保有国と非核保有国双方の参画が必要と禁止条約に背を向ける姿勢を示し、この姿勢に被爆者団体の代表は、禁止条約に参加しないのは、被爆国としての立場を放棄している、どこの国の総理大臣か、口先だけの核廃絶というほかならないと強く怒りを示しています。そこで伺いますが、小樽市は平和首長会議に加盟をしていますが、森井市長は一度も会議に参加したことがないと聞いています。ぜひ平和首長会議に参加し、ほかの自治体と協力して、日本政府が核兵器禁止条約の批准をするよう求めてはいかがですか。次に、コンプライアンス委員会の調査報告についてです。8月 21 日、小樽市コンプライアンス委員会より、高島漁港における観光船事業と係留における法令・条例違反について、通報対象事実ありと報告されました。職員倫理条例では、市長らは通報対象事実があると認める報告を受けたときには、必要に応じて関係者の処分を行うものとするとあります。今回の高島漁港における観光船事業の是正措置とは、係船環及び陸域の施設の原状回復しかありません。市長の見解を伺います。観光船事業者は、無許可のUフックの取りつけ工事、市の指導に従わないことなど不誠実な対応を繰り返してきました。このように市の指導に従わない事業者の対応について、市長は不誠実だと感じませんか。市長の認識を示してください。議会は、昨年、第3回定例会で、この問題についての市長の責任を問う問責決議を行い、続く第4回定例会では、高島袖護岸での係船環設置許可の取り消しを求めることを決議しました。しかし、それでも市長は、事業者側に立った対応をしてきました。議会の意思決定を無視してまで、観光船事業者を擁護した理由を説明してください。市長は、今回、議案説明のときに、最終的に行政執行の責任は、市長である私にあるものと考えておりますと話しておりました。9月5日の提案説明でも、職員に先行してみずからを律することも考えていると述べました。市長は、どのような責任をとるおつもりですか。お答えください。次に、海の事故についてです。先月 27 日、小樽市銭函2丁目の海岸で、遊泳区域外の場所で高校生3名が溺れて亡くなる事故がありました。亡くなられた方々の御冥福を申し上げるとともに、御家族の皆様にはお見舞い申し上げます。2014 年にも中学生が同じ場所で亡くなる事故が起き、市内でも毎年のように遊泳区域外で水難死亡事故が起きています。2012 年から 2016 年に北海道で起きた遊泳中の事故は、海水浴場の9名に対し、遊泳区域外が 61 名と大半を占め、死亡や行方不明者数も海水浴場1名に対し、遊泳区域外は 22 に達しています。市内でも、海水浴場となっていない豊井浜では、土日になると海水浴に訪れる方であふれ、大変混雑していたと聞いています。このような事故を二度と起こさないためにも、遊泳区域外の水難防止対策について、小樽市として海岸管理者である北海道と北海道警察、海上保安庁らと何らかの対応がとれないかを話し合うべきではありませんか。お答えください。次に、港湾計画についてです。先日、港湾室より、港湾計画の改訂作業を一時中断すると説明がありました。港湾計画のための基本理念を作成してから再開するという説明でした。しかし、港湾計画の改訂については、既に7年以上もかけて準備を重ねてきたところです。2015 年8月には、小樽港港湾計画改訂に向けた基本方針案を取りまとめました。そして 2016 年8月に第1回小樽港長期構想検討委員会が開催されました。基本理念を作成するといいますが、基本方針案には港湾計画改訂の基本的な考え方が既に示されています。改訂に向けた準備が整ったから長期構想検討委員会が開催されたのではないですか。お答えください。基本理念とは、基本方針案と全く異なることが示されるのですか。2015 年度決算では、港湾計画改訂事業費として約 1,580 万円を執行しています。さらに 2016 年度予算では 1990 万円が予算計上され、545万円が執行されていました。このように市長は港湾計画改訂作業の一時中断について、改訂事業費の多くが無駄になってしまったと考えませんか。市長の見解を示してください。港湾計画の改訂作業一時中断する原因は、2016 年8月に開かれた第1回長期構想検討委員会の後、いわゆる庁内会議で示された方向性にあります。長期構想検討委員会や地方港湾審議会において庁内会議で示された方向性について議案として挙げて議論した経過はありますか、説明してください。また、あるとすれば、どのような議論があったのか、ないのであれば長期構想検討委員会や地方港湾審議会を無視することになると考えますが、市長の認識を伺います。第2回定例会の経済常任委員会で、港湾室長は、港湾計画は法定計画だから早く策定して、市民の皆様に提示することが責務だと思っておりますと答弁しました。それならば、第1回長期構想検討委員会までに定まっていた方向で改訂作業を進める決断をすれば、すぐにでも第2回長期構想検討委員会を開くことができます。庁内会議で示された方向性を撤回し、港湾計画改訂作業を続けることを求めます。お答えください。1項目めの質問を終わります。

答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)

高野委員の御質問にお答えをいたします。ただいま、私の政治姿勢についての御質問がありました。初めに、原発の最終処分場についてですが、本市が高レベル放射性廃棄物の受入れ適地とされたことにつきましては、地理的要件などに基づき国が一方的に公表したものであり、大変困惑しているところであります。私としては、これまでも原発再稼働反対を明確に申し上げており、最終処分場を受け入れる考えはありませんので、何らかの照会等があった際には、私の考えを申し上げたいと考えております。次に、平和問題についてですが、まず、受け入れ判断3項目の一つ、入出港時及び接岸時の安全性の確認につきましては、あらかじめ米艦船の長さや幅及び喫水などの船形を確認し、小樽港各ふ頭岸壁の長さ、前面水深及び回頭水域などから確実に接岸可能な岸壁を選定しているところであります。また、小樽港内外の水域に精通した水先案内人が米艦船に乗船し、2隻の引き船を使用して離接岸作業を行うとともに、港湾室においては航路などで他の商船と行き違いにならないように、入出港時間の調整等を行っていることから、安全性が確保されているものと考えております。次に、オスプレイの飛行に関する米軍の姿勢につきましては、本市でオスプレイの飛行は確認されておりませんが、北海道や道内関係自治体が国に対し、日米共同訓練におけるオスプレイの飛行自粛を要請したと聞いており、私といたしましても、市民の皆様の安全・安心を守る立場として、その要請に賛同するところであります。このたびの飛行、さらには今後のことに関し、米軍には地域の不安や懸念を認識していただくとともに、まずは国がしっかりと情報を収集し、その情報を自治体に提供するなどの配慮が図られるべきではないかと考えております。次に、陸上自衛隊によるドリームビーチでの水際地雷敷設訓練につきましては、本年も 10 月初旬にドリームビーチにおいて実施したいと、7月下旬に陸上自衛隊北部方面隊の訓練担当の方が来訪し、道路の占用申請について打診を受けましたが、昨年の第3回定例会における議論経過を踏まえ、ドリームビーチでの実施は、安全・安心な海水浴場のイメージを損なう懸念があることから、実施を考え直していただきたい旨、お答えをしたところであります。実際に北海道から海岸占用に係る意見照会があった場合におきましても、本市としての懸念をお伝えしたいと考えております。次に、核兵器禁止条約についてですが、まず、核兵器禁止条約の採択に対する見解につきましては、この条約は長年にわたる被爆者、被爆地の核兵器根絶に向けた思い、そして非核保有国の平和に向けた努力が結実したものであると認識をしております。核兵器を国際法違反と位置づける本条約は、核保有国はもちろん、核兵器を開発する国に対しても大きな圧力となるものであり、核兵器廃絶平和都市宣言を掲げる本市にとりましても、国連会議において多数の国が賛成し、採択をされましたことは、大変意義深いものであると考えております。次に、平和首長会議への参加と日本政府への核兵器禁止条約批准の求めにつきましては、会議では、署名活動を通じ、日本や各国政府に対して核兵器禁止条約締結のための即時交渉開始を要請しております。本市といたしましては、会議の総会等には参加しておりませんが、この要請のために平和映画上映会などで市民の皆様から署名に御協力をいただき、会議の活動を通して政府への条約締結の批准を求めております。次に、コンプライアンス委員会の調査報告についてですが、まず、今回の高島漁港区における観光船事業に係る是正措置につきましては、現時点で具体的にお示しすることはできませんが、現在、顧問弁護士に相談しながら検討しているところであり、適切な是正措置を講じてまいります。次に、市の指導に従わない事業者の対応につきましては、高島地区袖護岸の車どめのU字フック取りつけについては、コンプライアンス委員会からの御指摘にあるとおり、管理使用条例に基づく許可を受けずに施工していることから、その後、市の指導に従い、破損した全ての車どめの原状復帰を行ってはおりますが、結果的に不適切であったと考えております。次に、議会の意思決定と観光船事業につきましては、高島地区での観光船事業にかかわる許認可については、港湾室で港湾法や管理使用条例、分区条例などに基づき、護岸の使用登録や建築物の分区条例に係る申請に対しては、許可要件に適合していることから許可することとしたもので、適正な行政手続を行ったものと認識のもとで対応してきたものであります。次に、私の責任のとり方につきましては、現段階において具体的な内容をお示しすることはできませんが、これまでの事案における先例や、現在精査しております本件における責任の度合いを勘案し、相応の責任のとり方として減給条例の提案も念頭に置き、なるべく早くみずからを律することといたしたいと考えております。次に、海の事故についてですが、8月 27 日の水難事故は大変な衝撃であり、非常に残念でなりません。今後このような事故が起きないよう努めていかなければと、深く胸に刻んだところであります。遊泳区域外の水難防止対策につきましては、市ではこれまで事故が発生した海岸には、危険性の周知と海水浴場での遊泳を促す看板を5カ所に設置しているほか、離岸流などの危険性と海水浴場での遊泳について、広報おたるや市ホームページに加え、市内や札幌市立の学校などを通じ、児童・生徒等への周知も行ってきたところであります。今後は、来月開催する小樽市海水浴場対策協議会などさまざまな機会において、北海道や警察、小樽海上保安部など関係機関とさらなる対策について話し合ってまいりたいと考えております。次に、港湾計画についてですが、まず、改訂に向けた準備が整ってから長期構想検討委員会を開催したのではないかにつきましては、平成 27 年に取りまとめた基本方針案の考え方には、港湾計画の方針や港湾能力、施設の規模及び配置の見直しを行うことが記載されております。これをもとに小樽港を取り巻く現状と課題について長期構想検討委員会を開催いたしましたが、取扱貨物量等について検討した結果、現段階におきましては現状の貨物量から大幅な増加が見込めないため、その状況を計画改訂に反映をさせると縮小方向につながるおそれがあることから、改めて小樽港振興を目指した将来像と目標を描くことが必要であると判断をし、現時点で計画改訂に向けた作業を一時中断することとしたものであります。次に、基本理念と基本方針案につきましては、平成 27 年に作成した港湾計画改訂に向けた基本方針案では、基本的な考え方と港湾計画の方針、港湾の能力や施設の規模、配置を見直すことが記載されております。これまで港湾計画改訂作業の一環として、小樽港の 20 年から 30 年後の長期的視野に立ったゾーニングや整備構想、施策の方針を作成するための長期構想の策定を進めておりましたが、今後作成する基本理念では、改めて長期構想を策定するため、小樽港の将来像と目標を明確に示していくこととなりますので、基本方針案とは異なるものであります。次に、港湾計画改訂作業の一時取りやめで、港湾計画改訂事業費の多くが無駄になってしまったのではないかにつきましては、今後小樽港の将来像を描く基本理念を作成するに当たり、これまで長期構想策定業務などで整理された現状や課題をもとに、検討委員会での意見などを踏まえて、小樽港の将来像と目標を示す基本理念を設定したいと考えておりますので、この時点で一時中断することにより、これまで執行した港湾計画改訂事業費が無駄になるとは考えておりません。(「無駄になっているんですよ」と呼ぶ者あり)次に、庁内会議で示された方向性について、長期構想検討委員会などで議題として議論した経過があるのかにつきましては、長期構想の内容として庁内会議で実現性のある内容とするや、取扱貨物量などの目標値を設定するという方向性が示されたことについては、長期構想検討委員会の各委員や地方港湾審議会への報告を行っております。この段階におきましては、このような市の方向性で港湾計画改訂を行うことが可能なのか国と協議するということでしたので、長期構想検討委員会などでの議論は行っておりません。次に、庁内会議で示した方向性を撤回し、港湾計画改訂作業の継続を求めるとのことにつきましては、現状ではこのまま改訂作業を進めるよりも、小樽市としての将来像と目標を描く基本理念を作成することが必要であると考えており、長期構想策定業務で整理された現状や課題をもとに地元関係団体などからの多くの意見、議論を踏まえて、小樽港の基本理念を改めて設定をし、港湾計画改訂作業の再開に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

出典:小樽市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月12日 議事録 PDF(104ページ) 間違いを知らせる