小樽市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月15日
(1)人口減少問題について/(2)介護者支援策について/(3)住宅弱者対策について
2017年6月15日、小樽市議会の一般質問で、松田優子議員が「人口減少問題について」「介護者支援策について」「住宅弱者対策について」について質問し、市長 森井秀明、財政部長 前田孝一、産業港湾部長 中野弘章、医療保険部長 小山秀昭、建設部長 上石明が答弁しました。
- 質問者
- 松田優子 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明、財政部長 前田孝一、産業港湾部長 中野弘章、医療保険部長 小山秀昭、建設部長 上石明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 松田優子
第2回定例会に当たり、一般質問をいたします。最初に、人口減少問題について、質問させていただきます。小樽市における、この問題については、喫緊の課題として代々の市長も取り組んでこられました。しかし、毎年二千人程度減少しており、12 万人割れは時間の問題かと思ってはいましたが、5月8日の速報値で、ついに 11 万 9,985 人となってしまいました。これに対し、森井市長は、人口減少に歯どめをかけると公約に上げていたにもかかわらず、「非常に残念なことと思っておりますが、現在の人口減少は、超高齢化社会の進展や子どもの出生率の減少など日本全体の問題であり、このような状況下にあることを真摯に受け止めざるを得ないと考えております」と、コメントしました。確かに、これは日本全体の問題であり、しかも、就任2年ですぐ結果としてあらわれるものではありませんが、このコメントは余りにも人ごとのような発言であると違和感を覚えます。官民挙げて知恵を絞り、人口増に取り組み、成果を上げている自治体もあり、小樽市も平成 26 年 11 月には、小樽市人口対策会議を設置して、その対策に取り組んでいます。そこで、もう一度、小樽市が 12 万人を割ったことに対する市長の認識をお伺いいたします。人口減少は、財政難に苦しむ小樽市にとって大変な出来事で、地方交付税への影響が懸念されますが、その影響についてお聞かせください。本市における人口減少の要因は、転出が転入を上回る社会減と、少子高齢化だと言われています。そこで何点かお伺いいたします。社会減の要素の一つとして、高校、大学卒業を機に職を求め、市外に転出することが上げられ、このため、人口に占める生産年齢人口の割合が、全国、全道平均を大きく下回っています。市民の方とお話しすると必ず出るのが、小樽は働くところがないからねという言葉です。これを裏づけるかのように、小樽市労働実態調査によれば、平成 29 年度において採用予定なしと回答した市内の事業所が約4割もあり、平成 26 年度から 28 年度における新規学卒者の採用割合は 43.2%と、事業所全体の半分以下になっています。このことについて、どのように分析し、雇用の確保が人口減少に歯どめをかける要素にもなるという認識について、お伺いいたします。ただ、同じく労働実態調査によれば、新規学卒者を採用した事業所の中で、32%が離職者ありと回答しており、その理由の半数以上が転職となっているのが気がかりですが、せめてその転職先が、市内の事業所であることを願っています。市長は公約に、「街が元気になる経済対策を実行」と掲げ、イベントや企業誘致を拡大する「小樽の営業マンになります」とありました。にぎわい再生プロジェクトの企業立地促進事業では、平成 31 年度までの、市長・幹部職員による企業訪問の目標値を累計 100 社としていますが、現在の進捗状況をお示しください。また、社会減対策とともに、少子高齢化の少子化対策にも関連してきますが、人口対策会議において、ある委員が、周産期医療体制の整備に触れ、子供を産むことができないまちに、若い夫婦が住んでくれるとは思いませんので、これは本当に喫緊の課題であると思いますと意見を述べました。現在、北後志周産期医療協議会を設置し、小樽協会病院における分娩取り扱い再開に向けて、バックアップ体制の充実を図っていますが、今まで、どのような議論がなされてきたのか、御説明願います。また、分娩取り扱い再開に向けて、課題となっていることについても説明し、その上で、今後の取り組みについても御説明願います。子育てに関連して伺いますが、第二次小樽市男女共同参画基本計画において、平成 28 年度に市民意識調査を行った結果、男性が育児休業をとることは家族として当然であると思う人の割合は 19.3%ですが、平成 34 年の目標値 50%に向けて、どのようにして取り組むつもりかお伺いいたします。ただ、これは思いなので、現実に取得するかどうかは別で、平成 28 年度小樽市労働実態調査によれば、育児休業をとった男性は9人となっていますが、このことについて、市ではどのように分析しているのかお伺いします。ともあれ、この人口減少については、私たち議員も含め、官民挙げてしっかり取り組み、文字どおり市民幸福度の高いまちを目指していかなければならないと思います。次の質問に移ります。高齢化社会を迎え、介護問題は、どなたも直面する問題です。市民相談をお受けする中で、多くの方から介護にかかわる相談が寄せられており、これを受けて、私も今までにいろいろな視点で質問させていただきましたが、今回は、介護者に対する支援策についてお伺いいたします。最初に、男性介護者の支援策について伺います。先日、御相談を受けたのは、父と二人暮らしの 40 歳代の男性からでした。最近、父親に認知症が出始め、徘回し、目離しできなくなりましたが、男性は夜勤もある仕事をしており、いつも見守っていることは不可能です。しかし、今さら転職もできない中、自宅で介護を続けるのは、なかなか大変なことだと途方にくれています。かつて、介護をするのは、どちらかといえば女性でしたが、今は老若男女を問わなくなり、特に男性が介護する場合は課題が幾つもあります。介護を必要とするのが妻であったり、親であったり、いろいろですが、先般、この問題について新聞が連載記事として掲載しておりました。そこで課題として挙げられたのが、なれない家事の負担を抱え、余裕のない状態が重なることによって虐待に至ること、仕事を中心にしてきたため、地域や家族との関係が薄く、相談相手がなくて孤立しやすいこと、介護や看護で離職し、人生の先行きが見えないことへの不安などでした。このように介護に悩んでいる男性はたくさんいると思われますが、市内に男性介護者がどのくらいいらっしゃるのか、その実態を押さえていたらお示しください。私は、平成 24 年第4回定例会において、男性介護者の問題について質問をさせていただき、御答弁では、地域包括支援センターに委託して、家族介護教室を開催しているものの、参加者の多くは女性のため、男性が参加しやすいように工夫し、男性介護者の支援を図っていきたいとのことでしたが、その後の家族介護教室での男性介護者の参加状況をお聞かせください。先ほども述べたとおり、男性介護者の特徴として孤立しがちという点が挙げられていることから、悩みを共有して介護者の気持ちを軽くするため、男性介護者等でつくる男性介護者の会を立ち上げたところもあるといいます。このように、男性介護者に特化した支援策も必要ではないかと考えますが、このことについての御見解をお示しください。また、介護離職を防ぐ方法として介護休業制度がありますが、平成 28 年度小樽市労働実態調査では、介護休業制度にかかる質問に対し 252 社から回答があり、現実に介護休業を取得したのは、男性一人、女性二人となっています。このことについて、市では、どのように分析しているのかお伺いいたします。また、第二次小樽市男女共同参画基本計画で、平成 28 年度において市民意識調査を行った結果、男性が介護休業をとることは家族として当然であると思う人の割合は 24.6%ですが、平成 34 年度の成果目標は 50%となっており、どのようにして目標値に近づけるつもりかお伺いいたします。次に、ダブルケアラーに対する支援策について、伺います。育児と介護の同時進行状況にあるダブルケアについては、昨年の第1回定例会で質問させていただきました。このダブルケアについては、余り御存じなかったようですが、悩んでいる人がいないのと、どこに相談してよいかわからず実態が知られていなかったとでは、雲泥の差です。昨年、内閣府が発表したデータでは、ダブルケアに直面する人は、全国で 25 万人いると推計されています。現に、私の 40 歳代の知人は、幼稚園児と乳児の二人の子供を抱え、離れて暮らしている夫の親の介護問題で悩んでいます。一般質問後の厚生常任委員会で、さらに詳しく質問させていただきましたが、そのときは、このダブルケア問題について、今後、情報収集していきたいとの御答弁でしたが、情報収集した結果についてお聞かせ願います。また、そのときは、介護保険課でも子育て支援課でも、このダブルケアの相談はなかったようですが、その後、相談はなかったのか、お伺いいたします。また、相談があったときは複数の部署にまたがることから、庁内連携して対応していきたいとの御答弁でしたが、庁内連携の体制はどうなっているのかをお聞かせ願います。この問題に、先進的に取り組んでいる横浜市では、2年前に、大学や市民団体などで連携して研究会を立ち上げ、昨年から全国で初めて、特別養護老人ホームへの入所基準を見直し、育児をしている家庭については、ひとり暮らしの高齢者と同等に評価して入所の優先度を上げ、また、ことし4月からは、保育所などの入所基準を見直し、親族の介護を抱えている家庭の子供を、より入所しやすくしたとも伺っています。今後、このようなダブルケアに配慮した政策も必要と考えますが、子育て支援と高齢者対策の充実を公約に掲げた市長の御見解をお聞きいたします。また、横浜市以外でも、京都府ではインターネットを使い、府民アンケートを実施し、その結果を反映させたガイドブックを発行して、窓口や各種サービスを周知し、堺市では、昨年 10 月から市内全区役所にダブルケア専用相談窓口を設け、半年で 100 件以上の相談が寄せられたといいます。小樽市でもガイドブックなどを作成し、介護保険課や子育て支援室、サービスセンターなどに配置するなど、さらなる支援をお願いしたいと思いますが、御見解を伺います。なお、介護者支援策の一つとして、認知症カフェがあります。このことについては、我が党の千葉議員が議会で取り上げ実現し、運営団体への補助金交付制度の後押しもあり、今年度は認知症カフェが7カ所になりますが、地域に偏りがあり、これが市内全域に拡大されることを願っています。ただ、男性介護者同様、認知症の方の介護者、ダブルケア介護者では悩みも違ってくると思われますので、将来的には、それぞれに特化した集いができるようになれば、さらによいと思いますが、このことについての御見解をお聞かせください。最後に、住宅弱者対策について伺います。私たちがお受けする市民相談で多いのが、住宅問題です。単身高齢の方が市営住宅に入居を希望するものの、単身用住宅そのものに空きが少なく、あったとしても応募者が多くて、なかなか入居ができないというものです。市営住宅の申し込みには、一般世帯向けと、高齢者、ひとり親、障害者などを対象とした特定目的住宅とがありますが、直近におけるそれぞれの応募状況についてお示しください。私は、平成 25 年第2回定例会で、空き家対策、高齢者の住宅問題に関連して、三重県亀山市の例を引いて、市内のワンルームアパートなどの空き室を借り上げて貸す、既存アパートの借上公営住宅事業の導入について質問させていただきました。このときは、以前から同様の要望があるものの、一定の整備基準を満たした住宅を安価な家賃で供給することから、一般のアパートからの住みかえにつながり、新たな空き室が生まれるなどのデメリットがあるので、他都市の状況を調査し、導入が可能かどうか検討していきたいとの御答弁でした。その検討結果、今年度から高齢者ではなく、就学前の子育て世代に特化して、既存借り上げ住宅を供給する事業が開始され、その借り上げ住宅の選定をするため事業者を募集したと伺いましたが、その応募状況についてお聞かせ願います。最近、私の知り合いの御高齢の方が、自宅が老朽化してきたことに加え、雪の始末に困難を覚え、郊外の持ち家から中心部の賃貸住宅に転居しました。この既存借上公営住宅制度は、まちなか居住支援という観点からできた制度と聞いています。しかし、住宅に困っているのは、子育て世代だけではありませんし、高齢者にとっても利便性の高いまちなかに住めるということは、大変重要なことであると思いますので、今後、高齢者等も入居できるように事業拡大できないのか、お伺いいたします。また、これに関連して、このときの一般質問で、私は、公営住宅の入居待ちの常態化を踏まえ、単身高齢者、ひとり親、障害者ら住宅弱者の家探しの支援をしている自治体が出始めていたことから、東京都江東区や、茨城県つくば市の例を引き、小樽市での導入についての見解もお聞きいたしました。そのときも、江東区や茨城県つくば市で実施している支援の具体的な内容や成果を調査し、今後の取り組みの参考にしていきたいとの御答弁をいただきましたが、その調査結果と、今後の小樽市での導入についての見解をお伺いいたします。団塊世代の高齢化が進む中、今後 10 年で単身高齢者はますます増加し、また、人口減少や高齢化に伴う世帯数の減少により、空き家と賃貸住宅の空き室も増加傾向にあります。このように、住宅弱者の家探しの支援をすることは、これらの有効活用にもつながります。支援することでデメリットが生ずることもあると思いますが、メリットを優先し、御検討をお願いいたします。以上で、再質問を留保し、私の質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
松田議員の御質問にお答えいたします。初めに、人口減少問題について、御質問がありました。まず、小樽市の人口が 12 万人を下回ったことに対する私の認識につきましては、人口減少は、経済規模の縮小など、地域社会にも影響を及ぼすことから重く受けとめておりますので、今後とも引き続き、市民の皆様に寄り添い、子育て支援の充実など、住みよいまちづくりを進めることで、まちを元気にし、人口減少に、歯どめをかけたいと考えております。次に、人口減少による地方交付税への影響につきましては、地方交付税は国全体の交付税総額から各自治体に配分されますので、本市の人口だけでは図れない部分もございますが、人口減少は、地方交付税のうち普通交付税の算出基礎となります基準財政需要額に大きな影響を与えますので、本市の普通交付税の減額要因になるものと考えております。なお、現在は、平成 27 年国勢調査人口により普通交付税は算定されておりますので、すぐにその人口減の影響が生じるものではありませんが、今後も人口減少傾向が続きますと、その影響は平成 33 年度の普通交付税から生じるものと思われます。次に、平成 28 年度小樽市労働実態調査における採用予定及び新規学卒者の採用にかかる分析及び雇用確保による人口減少への歯どめにつきましては、平成 29 年度採用予定なしと回答した事業所は、事業規模が小さいほどその割合が高く、産業別では、運輸業や不動産業などで5割を超えております。また、新規学卒者の採用割合は、事業規模が大きいほどその割合が高く、産業別では、教育、学習支援業や金融・保険業などが5割を超えている一方、運輸業や不動産業などでは3割に満たない結果となっております。本市においては、転出超過の約8割は生産年齢人口であり、雇用を生み出すことは人口減少対策の一つの要素でありますが、有効求人倍率が 1.0 倍前後で推移してきた中、働く場の不足だけが、市外への人口流出の原因ではないことから、さらに詳しい調査等により、転出超過の要因を確認することで、効果的な人口減少対策につなげていく必要があると考えております。次に、にぎわい再生プロジェクトの企業立地促進事業における市長・幹部職員による企業訪問の現在の進捗状況につきましては、平成 27 年度 43 社、平成 28 年度 40 社、累計 83 社となっており、現在は、予定を上回って進捗していることから、目標値を累計 175 社に上方修正する考えであります。新年度からは、東京事務所に企業誘致推進員を配置したため、企業訪問件数はさらにふえるものと想定をしております。次に、北後志周産期医療協議会においての小樽協会病院の分娩取り扱い再開に向けた議論内容につきましては、これまで同協議会を3回開催しておりますが、第1回協議会では、小樽協会病院に対し、北後志6市町村が一体となり、バックアップ体制の充実を図っていくことを協議し、第2回協議会では、分娩取り扱い再開に向けた小樽協会病院の取り組みや考え方についての説明を受け、支援の内容やあり方について議論を行ったほか、医師確保、施設改修、財政支援の三つのワーキンググループを設置し、それぞれの課題について検討することを決定いたしました。また、第3回協議会では、ワーキンググループからの検討結果の報告を受け医育大学と情報交換を重ね、医師確保の取り組みを継続して行うこと。医師や妊婦の皆様に魅力のある病院となるための施設改修のあり方を検討すること。小樽協会病院が分娩取り扱い再開に向けて、非常勤医師が行う婦人科外来や、助産師が行う妊婦健診に対する取り組みに対して財政支援を行うことを協議したところであります。次に、分娩取り扱い再開に向けての課題や今後の取り組みにつきましては、北後志周産期医療協議会といたしましては、分娩取り扱い再開には、安定した常勤医師の確保が最重要課題であるとともに、医師や助産師などにとって働きやすい環境整備が必要であると認識をしております。今後の取り組みにつきましては、今定例会に補正予算を計上しております財政支援のほか、北海道や医育大学などと医師確保に向けて情報交換を継続して行っていくとともに、手稲渓仁会病院の御協力により開設をしております助産師外来を通じて、助産師のさらなるスキルアップを図っているところであります。また、医育大学教授を施設改修ワーキンググループの委員としてお招きしておりますので、御意見を積極的にお聞きし、医師や助産師などが働きやすい環境や体制の整備に向けて取り組んでまいります。次に、男女共同参画基本計画における、男性が育児休業を取ることは家族として当然であると思う人の割合の目標値に近づけるための取り組みにつきましては、女性の社会進出や就業環境の改善、ワークライフバランスの推進を視点として、男性の育児参加について、男女共同参画情報誌での掲載やパネル展などを利用した啓発事業を行うとともに、育児休業制度の事業所への周知を行ってまいりたいと考えております。次に、平成 28 年度小樽市労働実態調査において、育児休業を取った男性が9人であったことにつきましては、平成 23 年度までは男性の育児休業取得者が0人であったことを考えますと、男性が育児休業を取得することに対し、男性自身の意識や事業所での理解が一定程度進んでいるものと思われます。なお、事業規模別に見れば、事業規模が大きいほど実態として制度の利用が可能であり、産業別では、金融・保険業や医療、福祉において利用可能な事業所の割合が高いといった現状であることから、育児・介護休業法の趣旨からも、事業規模や業種にかかわらず、育児休業制度が着実に活用される環境の整備の啓発が重要であると考えております。次に、介護者支援策について御質問がありました。まず、市内の男性介護者の実態につきましては、実人数は把握をしておりませんが、厚生労働省国民生活基礎調査において、主な介護者の約6割が同居者であり、そのうち男性が 31.3%との結果がありますので、本市においても相当数の男性が介護者となっているものと認識をしております。次に、家族介護教室での男性の参加状況につきましては、参加者名簿に性別についての記載はありませんが、氏名から男性と思われる方は、平成 25 年度は 103 名中男性 62 名、平成 26 年度は 89 名中男性39 名、平成 27 年度は 94 名中男性 12 名、平成 28 年度は 57 名中男性 15 名となっております。次に、男性介護者に特化した支援策につきましては、男性介護者特有の悩みや問題点があると認識をしておりますので、家族介護教室で男性介護をテーマに行うなど検討してまいります。また、家族介護教室、認知症サポーター養成講座などにおいてアンケートを実施するなど、介護者のニーズを見きわめ、さらに、どのような支援策が必要か検討してまいりたいと思っております。次に、平成 28 年度小樽市労働実態調査において介護休業を取得したのが、男性1名、女性2名であったことにつきましては、平成 24 年度以降、介護休業取得者は、男女合わせて 10 人未満で推移しており、また、制度利用が可能な事業所の割合は、ここ数年 65%前後となっております。なお、事業規模別に見れば、事業規模が大きいほど実態として制度の利用が可能であり、また、産業別では、金融・保険業や医療、福祉において利用可能な事業所の割合が高いといった現状であることから、育児休業制度と同様、介護休業制度が着実に活用される環境の整備の啓発が重要であると考えております。次に、男女共同参画基本計画における男性が介護休業をとることは、家族として当然であると思う人の割合の目標値に近づけるための取り組みにつきましては、介護を女性のみの問題と捉えるのではなく、男性が介護に参加することの重要性について、男女共同参画情報誌での掲載やパネル展などを利用した啓発事業のほか、介護休業制度の事業所への周知を行ってまいりたいと考えております。次に、ダブルケア問題の情報収集につきましては、平成 28 年4月に発表の内閣府が行った実態調査を入手したほか、北海道においても、今後、子育てと介護を同時に行う方々が直面する課題の把握に努めながら、地域子育て支援拠点と地域包括支援センターとが相互に連携して、情報共有を図ることができるよう、市町村に対して働きかけを行うなど、ダブルケアを行う方々への支援の充実に努めていくとの情報を得ております。当市といたしましても、今後、ダブルケアといった問題はますます顕在化してくると考えますので、国、道や他市の動向、各現場からの意見に注意を払ってまいりたいと考えております。次に、ダブルケアの相談につきましては、平成 28 年4月から現在まで、地域包括支援センターで1件、子育て支援室で1件の計2件の相談がありましたが、内容としては、現状困っているのではなく、将来起こり得る状況を心配しての相談でありました。次に、ダブルケア問題の庁内連携体制につきましては、現在においても、介護及び子育てに限らず、発生したケースにより、関係各課または関係機関と連携を取り合い対応をすることとしております。次に、ダブルケアに配慮した政策の必要性につきましては、今後も特に現場での相談件数や相談内容を注視しながら実態を把握していきたいと考えておりますが、現時点では、子育て支援や高齢者対策にしっかり取り組んでいくことが、より重要であると考えております。次に、ダブルケアのガイドブックなどを作成、配置することにつきましては、昨年御指摘がありました後、子育てガイドブックを介護保険課及び地域包括支援センターに、介護相談に関するリーフレットを子育て支援室に、それぞれ配置しております。また、新たなダブルケアのガイドブックなどの作成につきましては、そのニーズを見きわめて判断をしてまいりたいと考えております。次に、男性介護者、認知症の方の介護者、ダブルケア介護者、それぞれに特化した集いにつきましては、認知症の方の介護者についての集いの場としまして、今年度、認知症カフェが拡充されたところでございます。男性介護者やダブルケア介護者について特化した集いの場は、現在はございませんが、認知症カフェでの実績を踏まえ、今後、その必要性も含め検討してまいります。次に、住宅弱者対策について御質問がありました。まず、一般世帯向け住宅と、特定目的住宅の応募件数につきましては、直近で数値が確定している平成 27 年度においては、一般世帯向け住宅は 730 件で、特定目的住宅は 220 件の応募となっております。次に、既存借上公営住宅制度の応募状況につきましては、事業実施に当たり、市民の皆様に、小樽市のホームページや広報おたる等で本制度を紹介するとともに説明会を開催したほか、市内の不動産関係団体等にも周知を図ったところであります。6月2日の事業者の応募締め切り日までに、電話や窓口での問い合わせは9件ありましたが、物件の所在地がまちなかの範囲外や、耐用年数が超えるなどの理由により、最終的には1件のみの応募となっております。次に、今後、高齢者も入居できるように事業を拡大できないのかにつきましては、既存借上住宅制度は、小樽市住宅マスタープランにおける重点施策である、まちなか居住と、安心して子育てできる住まいづくりに位置づけされていることから、子育て世帯を対象に実施をしたところであります。高齢者には現在、市長公約に掲げ検討を進めている、中心市街地の市営住宅や市内のバリアフリー化された市営住宅への居住を促したいと考えており、本制度では、まず子育て世帯を対象とした制度として確立したいと考えております。次に、江東区及びつくば市の調査結果と、今後の小樽市での導入につきましては、両自治体とも、地元の不動産関係団体の協力を得て、高齢者に低廉な家賃で賃貸借できる住宅の情報のみを提供し、実際の契約手続等は不動産業者が行っているところですが、市営住宅の入居待機者対策等の各自治体の導入目的からすると、一定の効果があると聞いております。しかし、本市では、市内の不動産関係団体からは、保証人の問題など困難な課題が多々あるとお聞きしていることから、導入は難しいものと考えております。(「議長、9番」と呼ぶ者あり)
再質問 9番 松田優子
それでは、御答弁いただいた中から、何点か再質問させていただきます。人口減少問題の中で、先ほどの御答弁では、人口が 12 万人を割ったことに対する交付税の影響は、今のところないというふうに、先ほど答弁されましたけれども、現実に影響が出るのは、平成 34 年のころだろうという話だったのですが、では、もし、平成 34 年に人口が減ったとき、どのくらいの影響があるのか、そのことについて、もう一度お聞かせ願います。また、にぎわい再生プロジェクトで、市長・幹部職員の企業訪問数の進捗状況を聞きましたところ、先ほど、予定より多くなりそうだということで、これからふやすということなのですけれども、それで、先ほど市長と幹部職員ということなのですが、これは市長と幹部職員、それぞれの、これは一緒に訪問しているのか、もしくは別々なのか。それに市長と幹部職員の別々の件数がわかったら、お示しいただきたいと思います。というのも、市長が直接訪問するのと幹部職員では、相手企業の印象も大分違ってくるのではないかというふうに思いますので、もし、押さえていたら、市長と幹部職員の件数について、それぞれお聞かせください。また、訪問企業の業種別も、押さえていたら、また訪問した企業がどこなのか、地域別にわかったらお知らせください。また、介護者支援策の問題で、男性介護者の参加者を押さえていないということだったのですけれども、私が前に行ったときには、確かに男性介護者というのは個人差もありますし、男性介護者全てが問題を抱えているわけではありませんが、いろいろ、今このように問題がある中で、やはり、きちんとした、もう少し問題意識をもって、どのくらいいるのかということをきちんと調査してほしかったなというふうに思います。その点について、もう一度、御答弁をお願いいたします。それと、ダブルケア問題で、それ以後、どのくらい件数があったかということでは、介護保険課と子育て支援課で1件ずつあったということなのですが、直接なものではなくて将来的なものという御答弁でしたけれども、今後、そういった将来的ですが、いろいろ連携を、これは要望ですが、本当にきちんと連携をとりながら、支援策に取り組んでいただきたいと思います。それと、ガイドブックですけれども、そんなに仰々しいものでなくてもいいので、しっかり、小樽市にとってダブルケアというものを、やはり皆さんに周知していただくことが大事だというふうに思いますので、ガイドブックについて取り組んでいただきたいと思います。それと、住宅弱者問題で、一般住宅と特定目的住宅の応募状況を聞きましたが、一般住宅と特定目的住宅の応募は重複できるというふうに聞いていますので、もし、重複で申込者がどのくらいいるのか、わかっていたらお示しいただきたいと思います。以上、この点について、お願いします。
答弁 財政部長 前田孝一(財政部長は2020年2月まで)
松田議員の再質問にお答えいたします。人口減少に伴って、33 年度の普通交付税がどうなるかということでございますけれども、確かに 33年度になりますと、この次の 32 年の国勢調査の人口が用いられますので、その人口に応じて交付税が算定されることになりますが、そもそも 32 年の国勢調査人口がどういうふうになるのか、今のところは、まだ推計もできませんし、また、日本国内全体の人口の減少に伴いまして、単位費用の増減の仕方というのも大きく変わってきますので、現時点では 33 年の普通交付税でどうなるかということは、お示しすることはできないということで御理解願いたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 産業港湾部長 中野弘章(産業港湾部長は2018年2月まで)
松田議員の再質問にお答えいたします。私からは、企業誘致の関係でございますけれども、市長と職員なのですが、同行する場合もありますし、別々で職員だけで行く場合もございます。それから、地域別でございますけれども、首都圏の企業が、この中では多くを占めております。具体的に細かい数字が、今集計しなければあれなのですが、業種につきましては、工業団地への誘致につきましては、食品関係、流通関係を主に取り扱っておりますので、その関係もございます。それから、先般、IT企業への誘致の補助も創設いたしましたので、その関係の企業にも訪問しているところでございます。数字につきましては、後から詳しくきちんと整理して、お示ししたいと思いますので、よろしくお願いいたします。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 医療保険部長 小山秀昭(医療保険部長は2018年2月まで)
松田議員の再質問にお答えいたします。介護者支援策について、男性介護者の調査をしてほしかったということでございますが、要介護者は小樽で約1万1千人いますので、実数を把握するのはなかなか難しいとは思いますが、例えば、新しく出てきた要介護の申請の中で、主な介護者がどうかとか、そんなことでサンプルなりを工夫してみたいと思います。また、ダブルケアの相談につきましては、これからもきちんと連携する体制を整えております。また、ガイドブックにつきましては、他都市のガイドブックも見せてもらいましたが、子育てと介護、それぞれの合算したような冊子になっておりますので、両方を一つのファイルに入れて、ダブルケアのガイドブックですよとか、そういう工夫はしてみたいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 建設部長 上石明(建設部長は2019年2月まで)
松田議員の再質問にお答えいたします。私からは、住宅弱者の関係で、一般世帯向け住宅と、あと特定目的住宅の重複なのですけれども、今の数字を押さえていないものですから、後ほどお伝えしたいと思っております。(「議長、9番」と呼ぶ者あり)
再質問 9番 松田優子
詳しいことは、予算特別委員会で行わせていただきますので、私の質問は、これで終わります。