小樽市議会 平成29年第1回定例会 2017年3月2日
(1)日本遺産について/(2)観光DMOについて/(3)除排雪について
2017年3月2日、小樽市議会の一般質問で、髙橋龍議員が「日本遺産について」「観光DMOについて」「除排雪について」について質問し、市長 森井秀明、教育長 林秀樹、産業港湾部長 中野弘章、建設部長 相庭孝昭が答弁しました。
- 質問者
- 髙橋龍 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明、教育長 林秀樹、産業港湾部長 中野弘章、建設部長 相庭孝昭
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 髙橋龍
通告に従いまして、一般質問いたします。まず、日本遺産の認定について質問します。小樽市も日本遺産に名乗りを上げるべく準備をしており、地域型の認定に必要な歴史文化基本構想の策定の段階であると認識しています。その構想の中には、地域との連携強化や人材育成という側面的な取り組みも盛り込むことが望ましいとされております。これまでも指摘をしているとおり、日本遺産のストーリーづくりには行政の横断的な連携が必要となります。また、文化庁でも教育委員会だけではなく、最低でも観光関係部局との連携は必須であるとの話を改めて伺いました。歴史文化基本構想策定委員会が立ち上げられたところでありますが、教育委員会以外のメンバー、特に観光関係部局の参加はどうなっていますか。また、今後の策定委員会の拡充についてはいかがでしょうか。既に日本遺産に認定を受けている他都市の事例では、世界遺産に向けての部署を立ち上げ、先を見据えて動いています。申請の際には、そういった自治体と比較されるわけです。昨年第3回定例会の面野議員の質問で、本市としては地域型、シリアル型、いずれの形で考えていくのか、また、その判断のタイミングはいつかと伺いましたが、少し聞き方を変えて改めてお伺いします。どのタイミングでの申請を考えていて、それに向けた今後のスケジュール感をできる限り詳しくお示しください。また、今後、申請に向けた課題はどのように認識されていますか。解決に向けた案もあれば、同時にお示しください。この日本遺産は、単に文化財の保存のみならず、これを契機に地域のブランディングとアイデンティティーの創出、また、文化財群を面で捉え、活用と保存のサイクルができることが重要です。つまり、認定はゴールではなく、その後が最重要視されるのです。さらには、認定を受けるためにはストーリーのおもしろさ、独自性は大前提で、日本遺産を生かしたまちのビジョンと、それを実現するための体制づくりもそもそも審査基準として見られます。その将来的なビジョンに関しては、どのように考えていますか。どうまちに生かしていくのかお示しください。また、認定後の文化財の活用において、歴史まちづくり法に基づく重点支援を受けるためにも、歴史的風致維持向上計画の策定も視野に入れるべきと考えます。認定の暁には今の観光スポットの点在という状態から地域全体を観光エリア化し、小樽観光の課題である、いわゆる通過型観光から脱却する起爆剤にもなり得るものですから、各部局をクロスオーバーし、全力で当たっていただきたいと申し上げて、次の項目に移ります。小樽版DMOについてお伺いします。DMOとは、地域の観光資源に精通して観光地域づくりを行う法人のことであります。観光庁は、2020年までに世界水準のDMOを 100 形成するという目標を立てています。これまでの議論でもDMOの話題はありましたが、本市としての体制はどのように考えているのかお示しください。現在、近畿地方では、県の単位は、さらには複数の府、県にまたがった組織が形成されています。小樽版DMOは名前のとおり地域DMOであると認識していますが、今後、後志や道との連携は考えていますか。DMOではトップに首長を据えることが自然の流れですが、小樽もその形なのでしょうか。そうであるなら、その際には当然に陣頭指揮をとる必要が出てきますが、経済界とのあつれきが生じている中でスムーズな運営が行われるのか危惧するところです。市長の見解を求めます。次に、観光戦略について伺います。戦略を練るに当たり、ニーズの把握は不可欠です。本市においても、まちなか観光にぎわいづくり調査も行われたかと思いますが、その活用についてはどう行われますか。マーケティングの観点から、まずは誘客すべきターゲット層を決めるのとともに、競合する周辺観光地の周遊実態の調査もすべきであると考えます。それによりどういった地域に流出しているのかを明確化することができるからです。今後の調査にぜひ取り入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。次に、除排雪についてお伺いいたします。今年度は、12 月のまとまった降雪により、バス路線の迂回もやむなく行うなど、市民の足にも大きく影響を及ぼしました。市長の言う「きめ細やかな除排雪」、多く雪が降ると、それに比例して費用がかさむ対策であると考えられます。加えて、排雪については必要に応じてとの御答弁でしたが、市民が必要としているときに入らないために苦情につながっているわけであります。それであれば市民に対して説明しなければなりませんが、きめ細やかな除排雪と、さも前に進んでいるかのように伝えることには違和感を覚えます。市のやるべきことは、逼迫した予算を認めた上で、このままでは排雪回数が少なくなるなどといった現状をつまびらかにし理解を得ること、さらに効率化による予算圧縮の改革案をつくり上げることではありませんか。以前、除雪のICT化に関して質問をさせていただいた際には、今後、事例の情報収集を行うとの答弁でしたが、それ以降、どのように進んだのか経過をお知らせください。ICT除雪に関して、他都市の事例や研究機関などへのアプローチは行っているのでしょうか。また、27 年度の除雪機械に登載したGPSを利用したシステムのモニター実験について概要をお示しください。加えて、使用してみて感想のほどはいかがでしたでしょうか。今後、コスト面等がかさんでいくと、地域総合除雪を見直していく必要性があると思いますが、情報収集や研究などといった言葉で先延ばしにしている感が否めません。今後、地域総合除雪を継続していくのか、抜本的に除雪制度改革を行っていくのかお示しいただけますか。例えば、排雪について、私も一定の判断基準を設けるべきと主張してきましたが、現状は目視による曖昧な基準での判断です。今やICT技術は発展し、人工知能、いわゆるAIは著しく成長しています。排雪も目視でなく、AIにより危険度の判定を行う時代は数年のうちにやってきます。近年、除排雪にたけた人材が減っている中で、企業の育成と聞こえのいい言葉で目をそらすのではなく、減ってしまったマンパワーをいかにして技術で補うかも視野に入れなければなりません。今後に向けておくれをとることがないよう考えていただければと思います。最後に、置き雪対策についてです。平成 27 年第4回定例会で質問した際に、きめ細やかな除排雪の指標とはという私の質問に答弁で例示されたのは、置き雪対策でした。今年度の置き雪対策についてどう変更されたのか、具体にこれまでと比較してお示しください。各メディアでも報じられたことにより、住民の期待感は高まっていたと感じますが、これはどの程度施行されたのでしょうか。グレーダーとロータリー車の処理速度、台数を考えても全ての路線でできるとは到底考えれません。今年度の各路線における実施の進捗をお示しください。また、この置き雪対策を行った結果、どのような変化が起こりましたか。道路や路面の状態がどのように変わり、市民側ではどのような作業が軽減されたのか、また、コスト面に関してもどのように変化したのか、つぶさにお答えください。以上、再質問を留保し、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
髙橋龍議員の御質問にお答えいたします。初めに、日本遺産について御質問がありました。日本遺産を生かした将来的ビジョンにつきましては、私としては、小樽の歴史や風土を踏まえて、当市の有形、無形の文化財をもとにした固有のストーリーをつくり出し、質の高い文化観光に結びつけていくことが地域振興につながっていくものと考えております。そして、本市が日本遺産に登録された場合には、これを国内外に戦略的に発信することで本物の小樽の魅力を一層広め、市民がまちに誇りを持ち、訪れる人を魅了してやまないまちとして、来訪者の増や滞在時間の延長など、さらなる観光振興が図られることにより、活力あるまちづくりができるものと考えており、引き続き、教育委員会と連携し、しっかりと取り組んでいきたいと考えております。次に、観光DMOについて御質問がありました。まず、小樽版DMOの本市の体制につきましては、国の地方創生加速化交付金を活用した小樽版DMO環境整備事業により、本市の観光にふさわしい組織設立に向けた道筋を示す提言書を作成し、これをもとに、さらに市内の観光関連団体、事業者等との共通理解や合意形成を図りつつ、官民が協働した総合的な観光推進組織の形成の検討を進めてまいりたいと考えております。また、将来の組織設立を見据えて、同じ交付金を活用した小樽版DMO事務所整備事業により、旧農政事務所を整備し、観光振興室と観光協会が同じ建物でそれぞれの業務を進めながら、事業の見直しや役割分担等を整理してまいりたいと考えております。次に、小樽版DMOの後志や道との連携につきましては、まずは小樽市域内の地域DMOとして、観光地経営の視点に立った観光地域づくりのかじ取り役を果たす組織の設立を目指し、足元を固めることが重要であるものと考えております。観光施策の広域連携につきましては引き続き進めてまいりますが、広域のDMOについては、地域DMO形成の進捗状況などを見据えた上で検討していく必要があるものと考えております。次に、DMOの組織のトップにつきましては、全国の先進事例において自治体の長、観光協会や民間企業の役員などさまざまな就任パターンがあり、今後、小樽版DMO環境整備事業により作成された提言書などを参考にしながら議論を重ね、本市の観光振興にふさわしい適切な人選がなされていくものと考えております。次に、まちなか観光にぎわいづくり調査の結果の活用につきましては、今年度中に店舗、施設調査、観光客動線調査及び外国人観光客動態調査の1年間を通した調査結果がデータ化されますので、それをもとに分析作業を進めてまいります。これにより観光客の動線トレンドや店舗、施設との関係性、外国人観光客の国別の動向や嗜好性が検証でき、広く観光関連団体や民間事業者に情報を提供することにより、本市観光の一層の活性化につなげてまいりたいと考えております。次に、誘客ターゲット層の決定や競合する周辺観光地の調査につきましては、本市の観光が持つ強みを最大限に発揮できるターゲット層を絞り込むために、データの集積や分析を行ってまいりたいと考えております。具体的には、これまで参考にしてきた旅行メディアが毎年実施している旅行者動向調査や本市が5年に1度実施している観光客動態調査等に加え、国やシンクタンク等が公表しているビッグデータにより旅行者の周遊実態等を把握するなど、より効果的な観光マーケティングにつながるような調査項目について研究をしてまいりたいと考えております。次に、除排雪について御質問がありました。まず、前回の御質問以降のICT化に関する事例の情報収集につきましては、本市のほかに石狩・空知地方の自治体が加入している 11 市町維持除雪担当者会議の場で、除雪のICT化の取り組みについて各自治体の状況を把握したところであります。今後は、既にICT化に取り組んでいる自治体の協力を得て、活用法やコストなどについて調査してまいりたいと考えております。次に、平成 27 年度に行ったGPSを利用したシステムのモニター実験の概要につきましては、本市の除雪車1台にGPS機能を備えたスマートフォンを登載し、除雪車の作業軌跡や時間を民間業者のサーバーに記録するものであります。このことで除雪作業の状況をリアルタイムで把握することができるほか、データとして保存することもできるため、除雪作業の分析が可能になり、除雪作業を管理する上で有効であると考えます。しかしながら、導入に当たっては費用対効果等の見きわめが必要であり、直ちに導入することは困難でありますが、今後は同様のシステムを導入している自治体の事例を調査研究してまいりたいと考えております。次に、今後の除雪の方向性につきましては、現在、実施している地域総合除雪は、共同企業体ごとに一定の区域を担当することで道路状況をより正確に把握し、除排雪作業や路面管理等の除雪業務を地域ごとに一元的に管理するもので、きめ細やかな除排雪の実現に向けた有効な除雪体制であると考えております。今後は、昨年度から取り組んでいる除排雪の改善に向けた施策について検証し改善するとともに、新たな施策についても検討し、よりよい除排雪体制を目指してまいりたいと考えております。次に、今年度の置き雪対策の取り組みにつきましては、将来的には除雪作業による置き雪をなくしたいという私の考えから、今年度はその第一歩として小樽市除雪業務委託等特記仕様書にロータリー除雪車の活用を明記し、除雪作業においてロータリー除雪車の積極的な活用を図るとともに、沿道の雪を堆積できる雪押し場の確保に努めているところであります。次に、置き雪対策に関して、各路線における今年度の実施の進捗につきましては、議員から御指摘がありましたとおり、ロータリー除雪車と道路除雪を行うグレーダーやタイヤドーザーの作業スピードを比較すると大きな開きがありますので、現在のところ全ての路線でロータリー除雪車の活用ができているわけではありません。(「ゼロ件です」と呼ぶ者あり)しかしながら、今年度は、幹線道路等の拡幅作業のほか、狭隘な生活路線の除雪作業においてロータリー除雪車を実際に活用しているところであり、これらの作業が結果として置き雪対策につながりつつあるものと考えております。次に、置き雪対策による道路や路面状況等の変化につきましては、今年度から置き雪対策に取り組んだこともあり、まだ顕著な効果をお示しすることはできませんが、対策ができるようになれば市民の皆様が早朝に置き雪を処理するという負担の低減等につながりますので、コスト面も考えながら研究を進めてまいりたいと考えております。(発言する者あり)(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 林秀樹(教育長は2024年3月まで)
髙橋龍議員の御質問にお答えいたします。ただいま、日本遺産について御質問がございました。まず、行政の横断的連携につきましては、歴史文化基本構想策定委員会には、考古学や自然史、日本近代史などの学識経験者に加え、市からのメンバーとして、教育部長のほか、観光関係部局である産業港湾部長と都市計画などの関係から建設部長も参加しております。また、策定委員会の拡充につきましては、今後、必要に応じて検討してまいりたいと考えております。次に、日本遺産の申請に向けた今後のスケジュール感につきましては、教育委員会といたしましては、これまで地域型を基本に据えて作業をしてまいりました。新年度からは、市長部局に日本遺産の担当2名が置かれて必要な予算措置がなされ、シリアル型も含めた申請の可能性を検討することとしており、市長部局と教育委員会とが連携しながら可能な限り早い時期に申請をしてまいりたいと考えております。次に、申請に向けた課題につきましては、地域型、シリアル型のいずれにいたしましても、情報収集や市民意識の醸成が最大の課題となります。解決に向けましては、歴史や文化などの専門家による調査部会を立ち上げ、調査する中で情報収集を行うとともに、シンポジウムやワークショップを開催し、市民意識の醸成を図ってきております。特にシリアル型におきましては、広域連携のため北海道や他自治体との調整という課題がございますので、今後、市長部局において先進地視察や関係機関への情報の収集などに取り組むと伺っております。(「議長、5番」と呼ぶ者あり)
再質問 5番 髙橋龍
それでは、再質問させていただきます。まず、日本遺産について1点お伺いします。まちづくりの認定後のビジョンというものをお聞きしましたけれども、市長にぜひしっかり認識していただきたいのは、日本遺産に、地域型、シリアル型、いずれの形かで認定された場合に、本来の意味が形骸化してしまわないように認定されたという事実だけをもって功績とするというのではなくて、本質を理解の上、まちづくりであるとか観光に生かすというところ、また、その御答弁の中で、国内外に発信、プロモーションを行っていくということもありましたが、今のお答えの中に、文化財の管理、保存の部分については何も明言されていなかったのかなと思うので、そのあたりも含めて全体的にもう少し具体的に計画というかビジョンをお示しいただけますか。次に、DMOに関してですけれども、今のところDMOの法人化に当たっての法人格をどのように考えていますか。一般社団法人であるとか株式会社化するということもあるかなとは思いますが、今の時点ではどのように考えているのでしょうか。また、後志等との広域のDMOについても、前向きに検討していくということでよろしいですか。あとは、観光に関してのマーケティングの部分でビッグデータの活用というお話がありましたけれども、これは具体的にはどのようなデータをもってどのように活用していくのかお示しください。除排雪のことについてもお伺いします。まず、除雪のICT化についてですけれども、11 市町との連携をということですが、把握した他都市の状況というのを御説明ください。取り組んでいる自治体との協力をしていくということですが、これは具体的にどこの都市と協力していくのでしょうか。また、地域総合除雪の件ですけれども、抜本的な除排雪改革を行うのか、地域総合除雪をこのままいくのかということの質問をしましたが、御答弁を聞いていて、地域総合除雪のままでいくということでした。その割には、現状の地域総合除雪に関して変更はちょこちょこ行われているという印象を受けるのですけれども、また、御答弁の中で、これだけ褒めている地域総合除雪、それほど練られた計画であるのに拙速な変更を行っているというのは自己矛盾ではないかなという感覚を覚えるのです。変更を行いたいのであれば、御提言をさせていただきますが、例えば除排雪制度の変更計画というのをきちんと示した上で、それに対してのパブリックコメントであるとか市民の方々からの意見をいただいてはいかがでしょうか。そうでなければ、市長が今後どう進めていきたいのかが見えないということで、結果として地域総合除雪のままいきますと言っていながらも、最終的に何か全く別の制度になってしまうのではないかと危惧しております。市政のオープン化というものを表明していますから、市民参加を促すことにもつながると思いますし、ぜひこのあたり御検討いただければと思います。次、置き雪対策についてですけれども、業務委託の仕様書にロータリー車の活用を明記したということだったのですが、具体的にどのような内容の記述をしたのかお示しください。また、ロータリー車の活用の進捗についてお伺いしましたけれども、お答えとして今年度は実際に活用しているところとおっしゃっていました。進捗を伺っているのですよ、数値的根拠などがなく非常に漠然とした御答弁でありますから、もっと踏み込んでお示しください。最後に、置き雪対策はコスト面も考えながら研究をということをおっしゃっていましたけれども、逆にコスト面を考えないでことしは進めて仕様書に書いたということでよろしいですか。市長には、除排雪をよくしたいという気持ちがあるのはいいことですが、計画性のなさについては、各議員が指摘し続けているとおりだと思います。今年度やったことが実際に効果的であったのか、デメリットの部分もきちんとヒアリングの上、抽出して今後お示しいただきたいと思います。例えば、路面の状況という平面的な問題だけではなくて、作業時間がかかることで交通の状況がどうだったかという、いろいろ観点はあると思いますから、この御提案を進めていただけますでしょうか。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
髙橋龍議員の再質問にお答えいたします。私から答弁したこと以外においては、担当部より答弁させていただきますので、よろしくお願いいたします。私からは、最初に御質問のありました日本遺産の件についてでございます。髙橋龍議員から御指摘のとおり、日本遺産の認定そのものがゴールだとは私も思っておりません。やはり先ほどもお話しさせていただいたように、この固有のストーリーを質の高い文化観光に結びつけていくこと、それに伴って地域振興に大きくつながっていくと考えているところでございます。そのような中で、その文化財の管理、保存については何一つ答弁がなかったというお話もありましたが、現在、文化財の保存について具体的な計画という形にはなってはおりませんけれども、このたび旧日本郵船株式会社小樽支店、重要文化財でございます。やはりこれがあって日本遺産の登録に向けても大きくその可能性を秘めていると考えておりますので、現在、旧日本郵船においては修理において考えているところでございます。また、地方創生拠点整備交付金に伴う予算ではありますけれども、今まで修理等に手をつけられなかった旧寿原邸においても、この日本遺産のストーリー化に直結しているわけではありませんが、市の重要な文化財として修理すべきという考え方も含めて取り組ませていただいているところでございます。また、民間においても、特に歴史的建造物と言われている施設を民間活用のもとで動き始めているところでございます。特に一番顕著なのは旧三井銀行小樽支店跡でございますが、これにおきましても事業者側が重要文化財の登録を目指しているというお話もあり、それに対しての協力においても、市としても非常に重要なことだと考えているところでございます。その中で先日、市としての文化財として登録したところでございます。そのような行政としての取り組み、さらには民間としての取り組み、その連携強化によって日本遺産の登録が認可の後により広がっていくのではないかと私自身は認識しているところでございますのでよろしくお願いいたします。その流れが広がっていくことは、まちのために非常に大きい貢献度に高まっていくと思いますので、ぜひ議員の皆様の御協力もお願いしたいと思います。(「ただ残せばいいっていうもんじゃないんだよ」と呼ぶ者あり)(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 産業港湾部長 中野弘章(産業港湾部長は2018年2月まで)
髙橋龍議員の再質問にお答えいたします。私からは、観光DMOについて3問ほどあったかと思いますので、その点についてお答えしたいと思います。まず、観光DMOの法人格、どのようにしたらいいかと、髙橋龍議員も例示されていたとおり、やはり一般的な例としては一般社団法人、それから株式会社、見ていきますとNPO法人のところもありますし、財団法人のところもあると思います。一般的にはやはり一般社団法人の形が普通かとは思っておりますけれども、今後いろいろな形で小樽版DMOを議論していく中で最終的にそれは決めていくことだと考えておりますので、今、結論的なことはここで申し上げることはできません。それから、広域的な部分で後志とのDMOの関係も、前向きに検討していくのでしょうかという御質問がございました。確かに後志もそうですし、札幌もそうですし、本当に一つのまちだけで観光が成り立つというような時代ではありませんので、広域連携というのは非常に必要だと考えております。ただ、施策的にいろいろな面で連携していくということはもちろん現在も続けておりますし、これからも続けていきますけれども、DMOという形で営業といいますか、主体が一つになるというのは、先方のまちや地域の意向もいろいろありますので、なかなか一方的にこちらからは言うことはできません。その辺は、まずは小樽版DMOの足場をきちんと固めて、その上でまた並行していくかもしれませんし、それが終わってからになるかもしれませんが、視野には入れつつ進めていきたいと考えております。それから、マーケティングの部分でビッグデータの活用なのですけれども、これはやはり観光庁ですとか道庁とかもそうなのですが、もっと国全体、北海道全体、そういう外国人観光客の動向ですとか嗜好性ですとか、いろいろなものを今コンサルタントなんかに委託して出している情報がございます。そういったようなものは、小樽単独の部分は小樽市内でいろいろなことがわかるのですけれども、やはり全体の状況をきちんと把握して、人気のある観光地の分析ですとか、それからどのような形で観光振興しているですとか、今、実際にどういうような動きをしているとか、全体的な動きをきちんと見ていく部分で必要なデータだと考えておりますので、そういった面で活用していきたいと思っております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 建設部長 相庭孝昭(建設部長は2017年3月まで)
髙橋龍議員の再質問にお答えいたします。まず、1点目ですけれども、11 市町維持除雪担当者会議でどこがICTを導入しているのだというお話だったかと思いますが、現在活用しているところとすれば2市ございまして、恵庭市と岩見沢市と聞いてございます。それで、少し前になりますけれども、先ほど申し上げました他市の事例を勉強するということで恵庭市に担当者を派遣いたしまして、効果ですとか経費、その辺について調査といいますか、勉強に行かせたというところでございます。それから、今後の除雪については地域総合除雪を続けるのかというような答弁だったのかということだと思いますけれども、それについては、現在は地域総合除雪という枠組みを続けながら、よりきめ細やかな除雪実現のために、必要な制度の改善を図っていきたいと考えているところでございます。それから、置き雪対策の中でロータリー車の活用と、どのように仕様書に書いているのだということでございますけれども、仕様書の中、具体的に言いますと 21 ページになりますが、そちらの中で、除雪作業では各除雪機械を効率的に使うという中で、抜粋になりますけれども、地形や交通状況を勘案し、ロータリー車での除雪作業を積極的に活用するといった部分。それから、初冬期の利用といたしまして、従来、初冬期などロータリー除雪車を使用しない対応としていた時期であっても機械の特性を理解し、その活用に努めることと、こういう一文を入れているところでございます。その中で、コスト面はどうなのだということでございますけれども、おっしゃるとおり、前来質問がありますとおり、全てについて対応できないということは、機械力のスピード化がそうですけれども、できるだけロータリー車を活用して除雪作業に入る、置き雪対策に入るということで、設計書の中でロータリー車を使った除雪作業、除雪工程について設計の積算の中に、一定程度入れているということでございます。それから、どのように活用しているのだということでございますけれども、仕様書に書いてありますとおり除雪が入りますと、当然置き雪といいますか、道路脇に残っていきますので、すぐ後ろをついてということにはなっていないと思いますが、できるだけ早くそこの脇によけた雪をできるだけ出入り等に支障がないような位置に飛ばすというようなことを、まだ今、取り組みを始めたところですけれども、やっているということ。それから、道路の狭い生活路線などで、ドーザーがなかなか置き雪、両方にかき分けますので、そういった関係でなかなか入れないといったところ、まだ始まったばかりですけれども、そういったところにもロータリー車を入れて除雪を行っているということでございます。それから、効果的な活用を図っていくために、いろいろ今回の成果等を検証せよというようなお話だったと思います。業者からは、この作業にかかるコスト、それから成果、その辺についてはしっかりとこの冬が終わりましたらヒアリングをして検証していきたいと考えてございます。
答弁 建設部長 相庭孝昭(建設部長は2017年3月まで)
大きな変更計画がある場合に変更計画を示し、パブリックコメントをしてはどうかという御質問でございますけれども、まずは一つ今、改善を進めるという中で進めております。どの程度の改善計画になるかということはありますが、大きな改善計画になるようでは必要があると思いますけれども、その辺については、今後の改善を進める中で必要性については検討をしなければならないと思っております。(発言する者あり)(「議長、5番」と呼ぶ者あり)
再々質問 5番 髙橋龍
それでは、再々質問したします。まず、日本遺産についてです。市長からの再質問への御答弁で、旧日本郵船であるとか旧寿原邸、旧三井銀行という今の歴史的建造物の重要文化財認定であるとか、管理、維持、保全の部分でお話はいただきましたけれども、これは現状のところなのですよね。日本遺産に認定された後、こういったものを総合的に見てどのような方向性を示していくのか。例えば、現状、歴史的建造物の保全に関しては、多分外側だけに使える補助金とかあると思うのですが、それを例えば外側だけではなくて中の補修に対しても使えるような補助金を新設するであるとか、そういった具体的に踏み込んだ政策的御答弁をいただきたいと思うのですけれども、改めてこちらに関してお示しください。もう一つ、観光DMOに関してですけれども、仮に一般社団法人であるとか株式会社、NPO法人、いろいろあるとは思いますが、今、小樽市の観光振興室と観光協会の事務所が一緒になって、そこで業務の効率化を図っていくということですけれども、そうなった場合に、観光振興室が丸ごと一般社団法人に、言ってしまえば出向のような形になる方向なのでしょうか。人事にかかわっての部分にはなるのですが、今のところどう考えているのかお示しいただければお願いします。ビッグデータのことに関してです。観光庁等を挙げていただきましたけれども、動向を調査分析ということですが、具体的にその分析を行うのはどこの機関で行うのでしょうか。それとも、庁内で分析を行って、そのビッグデータをもとに観光戦略を立てていくということでよろしいでしょうか。次に、除雪に関してですが、恵庭市に職員を派遣したということですけれども、恵庭市の除雪ICT化の具体な中身というのは押さえていますか。もし、押さえていればお答えください。あと、地域総合除雪の件です。大きな変更を行う場合は改善計画を示さなければならないと建設部長から御答弁いただきましたが、例えば今、行われているJVの構成員、入札要件の変更とかというのは、大きな変更ではないと捉えているということでよろしいですか、確認させてください。あと、置き雪対策について、ロータリー車の活用についての仕様書の件ですが、除雪機械を積極的に活用していくというふうに書いたと言っていますけれども、これは非常に抽象的な指示であって、どのように活用をというのは全く示していないのでしょうか。それであれば、それこそ先ほどの危険の判定と一緒で、うちとしては積極的に活用していますよとか、市の求めるものと業者側の捉えが違ってしまうということが往々にしてあるかと思いますが、そこは問題視はしていないのでしょうか。(「業者はわかっているけど、市長がわかっていないだけなんじゃないか」と呼ぶ者あり)
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
髙橋龍議員の再々質問にお答えいたします。私が答弁したこと以外は、担当部より答弁させていただきます。私からは1点、日本遺産のことにおいてでございます。先ほど教育長からも答弁させていただきましたとおり、新年度から日本遺産の担当職員を配置して動こうと考えているところでございます。日本遺産のストーリー、小樽はおかげさまで本当にさまざまな歴史的素材がありますので、それをどのような形でストーリーにしていくのかというのは、これからになってくると思います。また、どの素材を使っていくのかということも、これから少しずつ見えてくるのではないかと思っているところでございます。そのような中で、現在において、先ほど御提言のありました施設の中を含めた改修等も考えたらいかがかというお話がありましたけれども、現段階ではそこまでのお話、庁内ではまだ出ていない状況でございます。これから日本遺産担当を置いて、今のお話も含めて、これからのストーリー化を見定めながら、その可能性について考えていきたいと思っておりますので、現時点では今のお話のような具体的なお話をできるようなところには至っていないというところで御理解いただければと思います。(「何もないってことでしょう」と呼ぶ者あり)(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 産業港湾部長 中野弘章(産業港湾部長は2018年2月まで)
髙橋龍議員の再々質問にお答えいたします。私からは、DMOについて2点ございました。まず、観光振興室と観光協会の事務所が一つになっていくということで、将来的にDMOになっていくと観光振興室がそのままDMOに行くのかというような御質問だったのですけれども、これは例えばなのでもう決定ではないのですが、プロモーションの担当は、今、観光振興室にもおりますし観光協会にもおりますけれども、それはもう一本化できると思っています。そのような部分は、どんどん新たな組織に移行して、市の組織からはなくなってもいいのかなとは思っていますが、市としてつくる計画ですとか予算ですとか、そういった担当はどうしても必要になりますので、全く市の中から観光のセクションがなくなるというふうには今のところ考えていないところです。あと、フィルムコミッションなんかは全部民間化してしまいますと、やはりいろいろな手続などで支障が出る部分がありますので、そういった場合は、半々にするとか、いろいろ工夫はしていかなければならないというふうには考えております。それからもう一点、ビッグデータの分析のことなのですけれども、答弁いたしましたのは、あくまで庁内で私どもで分析するということを想定しております。公表されているそういうビッグデータは、特別、解析に高度な技術を必要とかそういったようなものはございませんので、我々で分析して活用していきたいと考えているところでございます。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 建設部長 相庭孝昭(建設部長は2017年3月まで)
髙橋龍議員の再々質問にお答えいたします。1点目、恵庭市ではどんな取り組みをしているのだということでございます。これにつきましては、手元の資料ということで恐縮でございますけれども、それでお答えさせていただきますと、先ほど私どもで紹介したのと同じように、除雪車にはGPSが載った何か発信機をつけて、それで作業状態を記録してサーバーに送っているのだと思いますから、記録して作業状況の管理に充てていると、それから記録して後の分析にしているのだということ。それから、その状況をホームページに位置情報として公開して市民の皆様にお知らせしているというような情報に使われていると書いてございます。それから、JVの数の変更は、大きな除雪計画の変更に当たらないのかという御質問ですけれども、今の段階では、その変更をどう捉えるかということもあると思いますが、私どもは、そこの計画の中には当たらないということで現在進めているところでございます。それから、ロータリーの使い方については、できるだけ使うということで抽象的過ぎないかということでございますけれども、これにつきましては、今、具体的にどの路線でどういうふうにやったということは手元に資料を持っておりませんが、それぞれステーションの業務担当員がおります。あちらにも業務主任がおりますので実際の路面状況、それから除雪作業の状況に合わせて情報交換をしながら、ここは入れるのではないか、できるだけ入ってくださいということで打ち合わせをしていると理解してございます。