小樽市議会 平成28年第3回定例会 2016年9月12日
介護保険について
2016年9月12日、小樽市議会の一般質問で、松田優子議員が「介護保険について」質問し、市長 森井秀明が答弁しました。
- 質問者
- 松田優子 議員
- 答弁者
- 市長 森井秀明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 松田優子
第5項目め、介護保険に関連してお伺いいたします。介護支援がふえる中、施設から在宅へという流れが進んでいます。在宅生活を支えるという観点から介護用品助成事業をさらに充実させていかなければならなくなると思われますが、その中で小樽市では要介護3以上の在宅生活の方に介護用品購入費用の一部を助成するため、助成券を送付しています。改めて小樽市における介護用品助成制度の概要を対象者、対象用品、助成額でお示しください。そして、平成 25 年度からこの助成制度を受けている方の人数を要介護度別にお示しください。先般、ある方から相談を受けました。その方は失禁があるため常時紙おむつを使用しており、その購入費用もばかになりませんが、要介護2のため、市の助成対象に該当せず、全額自己負担になっています。しかし、調べてみると自治体によっては助成対象が異なり、要介護2から助成しているところもあることから、小樽市でも助成対象の拡大をしてもらうことはできないのかという内容でした。そこでお伺いいたします。国では、この介護用品の助成要件はどのようになっているのか、また、道内主要都市で要介護2でも助成対象になっている自治体はどのくらいあるのかお聞かせください。また、要件を緩和し、要介護2から介護用品の助成拡大を行えば、その費用は全額小樽市が負担することになるのか、また、どのくらいの持ち出しになるのか、あわせてお聞かせください。私は、この紙おむつ助成拡大の御相談を受けてから、この介護用品助成事業に関して調べてみますと、助成対象をどこまでにするかについて議論が分かれているようです。住みなれた居宅での高齢者の健康で安らかな生活の確保と高齢者及び介護者の経済的負担の軽減のため必要ではあるが、高齢者の外出支援という側面がある反面、紙おむつを使用することによって安心してしまい頼りがちになり、要介護度が進んでしまうという二面性があると評価する方もいます。限られた予算の中で行うのだから、要介護度が高い方の助成を厚くすべきだという意見もあるようです。小樽市では、このことについてどのようなお考えをお持ちなのか見解をお伺いいたします。また、在宅生活を支えるという視点から日常生活用具など小樽市介護事業独自で支給しているもの、もしくは支給要件を緩和しているものがあるのかお聞かせください。小樽市では、この介護用品助成制度の対象について平成 20 年度に要介護4または5であったものを要介護3以上に拡大していますが、これ以上の規模拡大は困難としています。平成 27 年度の事業評価調書によれば、この実施の妥当性はA評価であり、事業の優先性・有効性はB、効率性はCとなっています。そして、評価結果は要改善となっていますが、この判断理由についてお聞かせください。ともあれ、介護保険は国の制度であるにもかかわらず、介護用品助成事業の対象要件が自治体によって違いがあるのは違和感を感じますが、このことについて御見解をお聞かせください。
答弁 市長 森井秀明(市長は2018年7月まで)
ただいま、介護保険について御質問がありました。初めに、小樽市における介護用品助成制度の概要につきましては、まず対象者は、現に小樽市内に居住し、かつ小樽市に住民登録があり在宅で生活をしており、要介護3、要介護4または要介護5と判定された方となっております。対象となる介護用品は、紙おむつ、尿取りパッド、使い捨て手袋、清拭剤及びドライシャンプーで、市から交付する助成券により介護用品を購入するものです。助成限度額は1カ月当たりで要介護3の方は 4,000 円、要介護4または要介護5の方は 8,330 円となっております。次に、平成 25 年度から現在まで、この助成制度を受けている方の介護度別の人数につきましては、平成 25 年度末、要介護3、508 名、要介護4、310 名、要介護5、166 名の合計 984 名、平成 26 年度末、要介護3、499 名、要介護4、321 名、要介護5、183 名の合計 1,003 名、平成 27 年度末、要介護3、486 名、要介護4、293 名、要介護5、168 名の合計 947 名、平成 28 年度は8月末で要介護3、452 名、要介護4、313 名、要介護5、167 名の合計 932 名となっております。次に、国の助成要件及び道内主要都市で要介護2の方を助成対象としている自治体につきましては、国では地域支援事業の任意事業としておりますが、その具体的な助成要件は示しておりません。道内主要都市では旭川市と苫小牧市が要介護2以上を対象としていると把握をしております。次に、要件を緩和し、要介護2以上に介護用品の助成対象を拡大した際の市の負担につきましては、要介護2の方のうち、この助成制度を利用する方の人数を推計することができませんので費用を算出することはできませんが、この事業費の市の負担割合は 19.5%、第1号被保険者の保険料による負担は22%となっております。次に、介護用品助成事業の助成対象につきましては、議員が御指摘するように議論が分かれていることや拡大による市の負担、保険料への影響もありますことから、介護保険に係る国の制度改正の動向を見据え、平成 29 年度に策定する第7期介護保険事業計画策定の過程で、計画策定委員会での議論も踏まえて検討してまいりたいと考えております。次に、日常生活用具など小樽市介護事業独自で支給しているもの、もしくは支給要件を緩和しているものにつきましては現在はありません。次に、介護用品助成事業の平成 27 年度の事業評価の判断理由につきましては、多くの自治体で実施している事業であり、本市の高齢化率の現状からそのニーズは非常に高い事業でありますが、事業費は年々増加傾向で、平成 26 年決算は約 5,535 万 1,000 円と大きな規模の支出となっていることもあり、事業としては継続して実施すべきとの判断ですが、一方で助成のあり方や対象者の要件、予算上の制約など検討課題がある事業として要改善と判断したものであります。次に、介護用品助成事業の対象要件が自治体によって違いがある点につきましては、この事業は地域支援事業の任意事業として実施をしているものであります。任意事業は、各市町村が地域の実情に応じた必要な支援を行うことを目的として、多様な事業形態が可能とされていることから各自治体の実情と判断によって対象要件等に違いが生じていると認識をしております。